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鬼火(1963)

LE FEU FOLLET
THE FIRE WITHIN [米]

メディア映画
上映時間108分
製作国フランス
公開情報劇場公開(フランス映画社)
初公開年月1977/08/06
ジャンルドラマ
ヌーヴェル・ヴァーグの幻の名作 遂に日本初公開!
失なわれた陶酔の日々に別れを告げ 果しない孤独の渕へ 散ったアラン--
鬼火 Blu-ray
参考価格:¥ 2,700
価格:¥ 1,389
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【解説】
 この映画で、主演のM・ロネが体現する虚無を親しく思うティーンエイジャーがいたら、少し時期尚早だと言おう。ただ、彼の歳に近づけば、なんらネガティヴな理由なく(アル中になって療養所から出たばかりという負の要素も抱えてはいるが)、何もなすべきことがない(見つからない)という不安から死にゆこうとするブルジョワ青年の彼を、あながち贅沢だと否定もできないだろう。人間、30にもなれば人生が見えてきてしまう。そんな苦渋が、この、自殺志願者の最後の二日間を痛々しくスケッチする作品には溢れていた。ラスト、拳銃と戯れながら、残りの人生の可能性を模索するかのように、ぼんやり思案にくれる青年。しかし、解答はもう出ているのだ……。彼の魂の彷徨にぴったり寄り添うように流れるエリック・サティの『ジムノペディ』が、ささやかに、しかし、雄弁にその心情を語っていた。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
741 5.86
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【ユーザーコメント】
投稿者:めるしぼく投稿日:2019-06-04 22:11:08
不毛とデカダンスの世界に引き込まれ、そこにある美しさを見つけた。
投稿者:こじか投稿日:2014-10-30 21:04:31
【ネタバレ注意】

残念ぱったり面白みを感じる事なく終了。正確に言えば後半少しだけ面白くなった。”沈黙の世界”は大傑作だったけどな、毒ユーモア良かったし。

投稿者:呑気呆亭投稿日:2014-09-02 17:07:03
モ−リス・ロネが「死刑台のエレベ−タ−」のルイ・マルと、クレマンの「太陽がいっぱい」を間に挟んで再び組んだ作品であることを考えると、この「鬼火」での青年像を造形するロネのキャリアの深まりと、ルイ・マルの腰の据わった演出とが、この異様に美しい緊張感に満ちた作品を作り出したのだと思った。魂の彷徨とは実にこうした軌跡を描いて墜ちて行くのだと、その彷徨に寄り添って映像を記録し続けるキャメラと音楽とが、観る者に「若者」の一典型を鮮やかに呈示してくれた。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:sachi823投稿日:2013-11-25 20:20:45
製作から随分日本公開が遅れた作品ですが、
それは本作品のもつ見る人の気持ちを暗くさせる
独特の厭世観に支配されたような雰囲気からでしょうか。
正直見ていてつらい苦しい作品でした。
投稿者:gapper投稿日:2010-11-03 21:58:26
 いつものように、ヨーロッパ的暗さの作品。

 「ヘッドライト(1955)」の様な社会から来る暗さ、努力をしているが報われないといった暗さなら共感もできる。
 しかし、このような自滅的暗さには共感できない。
 主人公は、妻もいて愛人もいる見方によってはずいぶん恵まれた存在だ。
 人からも愛されないし、自らも愛そうとしなかったという台詞があるが、我侭にしか聞こえない。
 生きることもままならない多くの人々がいる事を何だと思っているのだろう。

 世の中には、自殺をもっとも高尚な行為とし人々に進め自ら実行する人々が居たそうだ。
 これと合わせて本作品を考えるとどうなるだろう。
 納得できるだろうか?

 サティの”ジムノペディ”というあまりにも有名な曲の使用も気にかかる。
 既にイメージのついている曲の使用の映画音楽として用いるのは、基本的に反対だ。 もちろん、「のだめカンタービレ<TV>(2006)」の様な道具的使用は別として。

【邦題について】
 鬼火とは、葬儀の出棺の際の門火の事。
 門火は、葬送あるいは婚礼の輿入れの送迎時に、門前で焚く火の事。
投稿者:Normandie投稿日:2010-06-01 01:07:20
初見は映画の持つ物憂い雰囲気などが好きだったが、現在は他人事ではなくなりつつあり余りにもイタイ事に気付く、恐ろしいことでもある。
投稿者:ジェームス投稿日:2010-03-16 16:28:19
撮影や音楽は素晴らしいし、ストーリーも悪くないが、なぜか退屈。
投稿者:Ikeda投稿日:2008-06-30 13:48:24
最初からベッドシーンというのが極端ですが、私は単に演出者の悪趣味でしかないと思います。その後の話は、主人公アラン(モーリス・ロネ)が人間社会に適応出来ずに悩んで行く過程が描かれていますが、心の内面の話だからと言って、殆ど台詞での進行が映画としては感心できませんだした。
結果は別として、「宮崎勤」くんを思い出す性格ですが、それに対する救いを全く見せないのが良いかどうかに、この映画の評価の分かれ目があると思います。この映画では主人公が人から愛されていない事を悩んでいるようですが、愛とは元々与えるもので、その結果受けるものです。それを、ただ傍観的に描いているだけの作品なので、私には好きになれない映画でした。
投稿者:さち投稿日:2007-09-29 14:37:37
hutuu
投稿者:william投稿日:2007-05-25 20:51:09
何もない日々。変わらない世間。退屈な日常。

羨む大衆。蔑む眼。理解の無い人々。

ただぼうと燃え続けるだけのゆらめく炎ならば、燃え尽きた方がマシだ。
投稿者:マチェック投稿日:2004-04-22 00:21:04
はじめて観たときはなんて暗い映画なんだろうと思った。だが歳を重ねるごとに、観ると切なくなる。現在の自分の現実。自分が何者であるかうすうす感ずいてしまう。自分も今年30。周りを見れば、家庭を持つ者、仕事に精をだして小金を稼ぐ者、それぞれの人生を生きている。アランの選択は間違いではない。人それぞれの人生だ。
投稿者:amaranth投稿日:2004-03-16 18:54:57
存在の饗宴に一指も触れられぬイムポテンツの青年という、芸術の永遠のテーマ。
奴らの確信、あの落ち着き!君の目には輝きがなくなった。さよなら!凡庸な人生!
生きることは屈辱であり、青春が儚いものだとしても、マルはそれを相対化して見せたのであり、
常に芸術家は二元論的勝利をおさめる。芸術と人生。ままならぬ。
投稿者:yanco投稿日:2003-02-03 16:17:12
「僕が死ぬことで君に烙印を残そう」遺書の一文を、バカか、と一蹴できないところがこの映画の身上。高等遊民アラン氏の虚無と渇望の深さはわからんにせよ、最後の銃声に安堵感を覚えるのも事実。大部分の人間が空砲をわが身に撃ち込んでいる。ところで、最後の彷徨に出る前におめかしをするシーンや、イギリス煙草を注文するが、無いと断られるシーンなど、わずかのシーンのほかには魅力的な描写が少ない。モーリス・ロネは名演だが、生臭い台詞が多く、文学的すぎる。ハードボイルドなト書きが書かれていれば、脚本段階で完結していると思わせるのが難。あえて映画化したところに時代と当時のマルの勢いを感じる。
投稿者:no18.8投稿日:2001-08-30 10:32:53
さくらさんのコメントを読ませて頂いて、いたく感動しました。
僕はまだ16で、映画史のことや知識もなにも無いですが、映画が好きです。
それで、ここのコメントのいたるところで、さくらさんの批評を拝見いたしまして、さくらさんの映画に対する自然な愛情がすごく暖かく尊敬します。

下のコメントのヌーベルバーグについての見解は大変参考になりました。
ちなみに僕もこの映画はとっても好きです。
投稿者:4531731投稿日:2001-07-31 05:45:13
 アントニオーニやウィアー、ジャン・ローリンの映画、ティム・バートンの「シザーハンズ」等で見られるように抑圧的になっている人々を描く作家は多いがマルは先に上げた作家達のように隠喩を用いるのではなくここではベルイマン等の様に淡々と主人公アランの日常を描いている。
 アランの苦しみも一般人に言わせれば一体何が苦しいのか理解し難いはず「逃げてばかりいて努力しないからだ、情けないな」なんて一蹴するのが関の山だろう。
 抑圧的な人は当たり前の事が出来なくて苦しんでいる、だが出来て当然なだけにその苦しみは誰にも理解される事がない。アランは女を愛することが出来ず苦しんでいる。女に愛されるには努力は必要、だがただ女を好きになる事に努力なんか必要ないはず。
 彼は他人の様に人生に参加する事は出来ず死ぬまで傍観者でいる事しか許されない、それはとても辛い事だ。
 サティの安らかな調べが心地良い、彼等の様な人々を救う事は出来ないせめて死に行く彼等を静かに見守ってやろうじゃないか、みたいなマルの穏やかな心意気が感じられる。「ハネムーンキラーズ」でもそうだったが散々苦しんだ挙句最終的に死を目前にしての、だが主人公の安堵の表情が印象深い。 
 芸術家はいつの時代でもこういう破滅的な人々を題材として好んで取り上げてきたがそれはただ興味深いだけで友人としては敬遠するでしょうね。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 審査員特別賞ルイ・マル 
 ■ イタリア批評家賞ルイ・マル 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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