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オルフェの遺言-私に何故と問い給うな-(1960)

LE TESTAMENT D'ORPHEE, OU NE ME DEMANDEZ PAS POURQUOI!
TESTAMENT OF ORPHEUS

メディア映画
上映時間82分
製作国フランス
公開情報劇場公開(東和)
初公開年月1962/06/01
ジャンルドラマ
オルフェの遺言 -私に何故と問い給うな- [DVD]
参考価格:¥ 1,543
価格:¥ 1,400
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【解説】
 「オルフェ」の終幕近い場面から始まる、コクトーの映画による遺書である。コクトーはまず、教授の息子(J=P・レオ)の所に忽然と現れる。父は死んだ--との返事に、再び姿をかき消して、今度は子供をあやす母のもとへ。戻りすぎてしまった。時空をさまよい続ける詩人には教授の研究が必要なのだ。驚いて子を落とす母。次に詩人が現れたのは車椅子で死期の近い教授。またも進みすぎ。だが、老人が掌中から落とした小箱が彼を、教授の現役時代に運んだ。その小箱の弾丸を撃たれ、詩人の時間旅行は終わったが、その代わり生死の境を彷徨する、セジェスト(「オルフェ」でバイクにはねられ死ぬ詩人)との行脚が始まる。単純だが奥深い逆回しのトリックで死の領域から蘇る様々な事物。燃えた写真、千切り捨てたハイビスカスの花……。「オルフェ」で主人公を助けた死の女王はその地位を追われ、“人を裁く”という最も苦痛に満ちた仕事に就いており、詩人と対面する。自作の絵の前に立つ詩人は、彼を定義しようと試みる少女の姿をかいま見る。手にとった花を描こうとすれば自画像になり、故郷の教会に赴けば尊大ぶったもう一人の自分を見かける。彼はこのあやふやな世界を司る大臣に会おうとして、気が遠くなるほど待たされたあげく、待ち続ける女の武神のヤリに射抜かれ息絶える。が、目をつぶったまま、また彷徨い出し、スフィンクスやオイディプスとすれ違う。そして現在に戻りかけるが、“地上はあなたの居る場所ではない”と言う、セジェストに連れられ消えるのである。詩的イメージを操って“私”映画を作り、他者に理解させるのは難しいことだが、コクトーの表現は遊び心に満ちていて、理屈抜きにその世界で羽を伸ばすことができる。
<allcinema>
評価
【関連作品】
オルフェ(1949)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
330 10.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:Ikeda投稿日:2007-11-12 14:33:39
この映画はこれより10年位前に作られた「オルフェ」を下敷きにしているので、それを良く覚えていないと、意味の解らない所が出てきます。最後にオートバイが出てくるのも、その一つです。ただ、かなり抽象的な作り方をしているので、そのような事は、あまり関係ないかも知れません。
出演者も前作と同じ人が、かなり出ていてジャン・マレーもその一人ですが、カメオ出演です。主役はコクトー自身がやっていて、エドゥアール・デルミが同じセジェスト役で、マリア・カザレスとフランソワ・ペリエが裁判官として出演しています。
詩人役コクトーがハイビスカスの花を蘇生させる逆回しのテクニックは「サント・ソスピール荘」でもやっていましたが、その花を持って女神ミネルバ(クローディーヌ・オージェ)の神殿に入る時に受付(ユル・ブリンナー)大分待たされます。その後「ベルトを締めて、煙草の火を消してください」というナレーションが入ります。多分、空へ旅立つという事を表現しているのだと思いますが、この旅客機離陸の際のアナウンスは忘れかけていました。
マッカーサーが厚木の飛行場に降り立った時にパイプをくわえていたのは有名な話ですが、この当時は、まだ機内での喫煙は自由でした。その後、喫煙席と禁煙席に分けられた時代もありましたが、今では機内で煙草を吸える飛行機は殆どないので懐かしい言葉です。
投稿者:たるてお投稿日:2003-11-14 15:55:27
どうにもこうにも監督が自身に言及する映画、というのに弱いので(しかもこれは遺作だし・・・そういえば『オーソン・ウェルズのフェイク』もそう?)、自然と評価が自分の中で甘くなってしまうのだけれど、これはこれで良いと思う。『オーソン・ウェルズのフェイク』といい、こういう自己言及映画って大好きですね。コクトー、流石は詩人といった感じで、いつも通り言葉の一つ一つがイカしてるし、映像のどれを取っても、非常にコクトーらしい詩の美学が極められていて、とてもいい。自分は矢張りこれと『詩人の血』が一番好きです。

{追記}
最近また見返してみたのですが、シャルル・アズナブールとピカソ(!!!)が一瞬だけ出演しているのに気付いて吃驚。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞(総合) 
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