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間諜X27(1931)

DISHONORED

メディア映画
上映時間91分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1931/08/
リバイバル→オンリー・ハーツ-2000.3
ジャンルドラマ
間諜X27 [DVD]
参考価格:¥ 5,040
価格:¥ 3,998
USED価格:¥ 9,072
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【解説】
 映画は第一次大戦さ中のウィーンに始まる。土砂降りの雨の中、今日も裏街の娼窟で女が自殺した。救急車が来て亡骸を運んでゆくのをみつめるディートリッヒに名はない(彼女はさり気なくストッキングをずり上げ、その脚線美を見せつける)。“今にお前もああなるぞ”と声をかける刑事。“私は生きることを恐れないわ。死ぬことも”と返す彼女。そのやりとりを見ていた男が彼女の客となり、間諜を持ちかける。反オーストリアかの問いに男が頷くと、彼女はワインを買いに出るふりで警察を呼ぶ。が、男は諜報局長官。その愛国心を讃えられた彼女は殉職した軍人の妻であり、X-27号のコードネームを与えられ、反逆者と目される大佐の身辺を洗う任務を負うが、その最中、ロシア軍大佐(V・マクラグレン)と仮面舞踏会で謎めいた出会いをし、ポーランドの前線で宿命の再会を果たす。宿屋の女中に化けた(ディートリッヒ、ほぼノー・メイクですっかり別人)X-27号は、同行させた愛猫から彼女とバレてしまい、楽譜にした伝言文は大佐が弾いてみればまったく曲になっておらず、暗号と発覚する。だが、彼はワインに眠り薬を盛られ昏倒。囚われの身となるが、直接訊問に来た彼女に逃がされる……。愛のために反逆の罪に問われたX-27号は、女らしい服装とピアノを弾くことだけ要求し、毅然として処刑場の露と消えていくのだった(彼女に憧れる若い将校が目隠ししようとするのを断って、その布で彼の瞳に溢れる涙を拭ってやる際のマレーネの婀娜っぽさ!)。フォン・スタンバーグは本気で、この世紀の恋人を讃えるためだけに映画というメディアを使い切っている。ドラマチックな二重露光の使用は、彼女にまつわる彼の思いを痛切に表現しているようにも見え、感動的だ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:ne7002投稿日:2014-12-17 16:16:10
冒頭から漂い続ける退廃的ムード、スタンバーグ&ディートリッヒ美学に満ちたシナリオに酔わされ続け、そのまま美しく破滅的なラストに流れ込みます。そして脳裏に焼き付く、感傷的かつ衝撃的な雪のラストシーン。ディートリッヒのイメージを決定づけた作品です。そのラストシーンはガルボの「クリスチナ女王」と共に語り継がれるでしょう。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2012-07-28 16:28:19
「嘆きの天使」「モロッコ」に続くスタンバーグ&ディートリッヒによる往年の名コンビの第三弾。
前作「モロッコ」はストーリーから演出まで何もかもダメダメだったが、これは大枠こそディートリッヒのプロモじみた荒唐無稽な娯楽作ながら、粋で皮肉の効いた台詞がいいし、演出・美術ともシンプルでタイトだが効果的に作用している。もちろんガームスのキャメラも一級品だ。黄金期ハリウッドの‘パラマウントスタイル‘を堪能したい。
ピアノスコアの多用は本作がトーキー初期の映画だからで、‘WesternElectricNoiseless Recording‘とクレジットされたその録音技術は確かによく出来ている。
演技陣。本作のディートリッヒは、正に女神であり惚れ惚れするほど輝いている!
投稿者:いまそのとき投稿日:2012-07-24 15:51:05
マタハリ女スパイものその先鞭を切った作品だろうと思う。多分今こんな女優は探してもいないだろうM・ディートリッヒ。死をも怖れない彼女の存在感があまりに強烈で、1915年戦下のオートリアの暗い世相と終末観が、より際立って見える。ある意味、今少なくなった本物の大人たちが演じる恋と死のゲームかもしれない。駆け引きと間の微妙な時代観はたしかに面白い。ただ、昨今のアクション・スパイ系を期待すると大きく裏切られる。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-07-13 10:17:13
面白い映画とはこうやって作るのだと言わんばかりの作品である。仕掛けはピアノと猫とディ−トリッヒの衣装。一杯喰わされた諜報局長官がマリアに云う台詞“国に見捨てられても、君は国を売ったりせんわけか”が効いている。彼がマリアの部屋のピアノに向かって弾く「ドナウ河のさざなみ」を自動ピアノみたいねとからかったマリアが、長官をスパイと思いこんで引き渡した後に怒りにまかせて弾く曲は、同じ曲とは思えないモノであった。後に愛し合うこととなるロシア軍大佐(マクラグレン)と運命的な出会いをする仮面舞踏会では「美しき青きドナウ」が流れていて、潜入したポ−ランドで入手した情報を楽譜に仕込むアイデア(どういうことかは皆目不明だが)も秀逸で、ラスト、ロシア軍大佐を逃した廉で処刑される前にマリアが要求したのは、調律したピアノとかつての娼婦時代に着ていた衣装だった。
銃口を前にしたマリアは目隠しを拒否しその布で若き将校の涙をぬぐってやり、嫣然としてル−ジュを引きストッキングを直して向き直る。金銭のためには国を売らなかった彼女だが、愛のためには国も売ったのだった。その相手のロシア軍大佐を演じるマクラグレンが、フォ−ド映画の飲んだくれ軍曹とは違ってめちゃくちゃカッコいいのである。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:gapper投稿日:2010-11-08 20:54:02
 マレーネ・ディートリッヒのスパイ物。

 クローズアップやアトラクションのモンタージュといえるオーバーラップがサイレント的ではあるがよい効果を生んでいる。
 38分頃のマリア(マレーネ・ディートリッヒ)が”月光”を弾くシーンなど文学的テイストだ。
 多分にガルボの「マタ・ハリ(1931)」を意識しているようで真逆の作りだ。
 ガルボは、ショーから始まり、こちらは街角から始まる。 娯楽とそのアンチとまるでセットで作ったようだ。

 タバコに仕込んだ通信文や楽譜に書かれた暗号などスパイらしさを強調するが、少し前まで待ちの女だったマリアにはできそうには思えない。
 曲も前衛的音楽として成り立っていてシリアスな作りとしては、減点とすべきだろう。
 猫もどうやって連れてきたのか連れ帰ったのか、大いに疑問。
 なりよりもラストで表される、クラナウ大佐(ヴィクター・マクラグレン)への恋愛感情がどこから来たのか判然としない。
 同じスパイという立場での接触からかとも思うが、納得できる場面はない。

 こういった細かい所での行き過ぎや雑さはあるもののよくできた秀作。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2009-10-28 17:04:10
【ネタバレ注意】

 掛け値なしの大傑作。もうファーストカットからしびれっぱなし。情感たっぷりの長いディゾルブと軟調の画面が抜群の効果を発揮する。全編密度の濃い演出の連続、フォトジェニックな画面の連続だ。そしてときに激しい、まるで叩きつけるような「ドナウ川のさざなみ」のピアノ演奏が胸に迫る。いやあ感動しました。ひさうちみちおの漫画から現れたような初老の紳士−グスタフ・フォン・セイファーティッツがアパートの外で自分の正体を警官に告げているカットとディートリッヒがピアノを弾くカットをディゾルブで繋げる部分には本当に興奮させられた。このような映画的な興奮を喚起するシーンの連続で、それをやすやすと提示しているように見えるから凄いのだ。中でも仮装パーティのシーンとヴィクター・マクラグレンが窓を背にしてサーチライトの光が動く「別れ」のシーンが奇跡的な画面だ。本作のマクラグレンは押し出しもよくメチャクチャかっこいい。そしてラストのディートリッヒ!平然とルージュをひき、ストッキングをなおす。この所作の演出もなんて格好いいんだろう!
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2008-02-09 23:14:57
殆ど感じられない。古典的なカット割りと音楽の少ない展開は退屈だし、人物の配置やディートリッヒがロシアへ潜入する描写、同じ猫がなぜディートリッヒの居る所に常に居るのかなど、解りにくい箇所も多かった。あと最後に反戦を叫ぶ将校も意味不明。個人的に半星。お勧め度も10点。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-02-12 19:43:00
 ディートリッヒの美を見せるための映画とはいえ、この作品は共演者にも恵まれた。あのごついヴィクター・マクラグレンがいつになく格好よく見えた。ラストで銃殺刑に処される直前、ルージュを引き直した彼女の姿を観て背筋に寒気が走った。死を間近にしても、女としての嗜みを忘れなかった彼女。溜息が出る。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-07-20 11:03:51
昭和6年には、この映画の他に「モロッコ」「嘆きの天使」「アメリカの悲劇」とジョセフ・フォン・スタンバーグの名作が輸入されて、日本にとっては彼の当たり年だったようです。最初からウインナワルツをバックにした良い出だしで、その後もスリルのある展開の中に、内に秘めた愛情の描写が心憎く、ラストシ−ンも素晴らしいと思いました。勿論、マレーネ・ディートリッヒの名優振りがありますが、冷静な役を演ずるヴィクター・マクラグレンも良いと思いました。
小道具として黒猫とピアノをうまく使っていますが、シュトラウスやショパン、それにロシアらしいピアノ曲が使われているのも見ていて気持ちが良いです。更にキレのあるカメラが構図、アングルなど抜群です。
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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