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奇跡の丘(1964)

IL VANGELO SECONDO MATTEO
THE GOSPEL ACCORDING TO ST.MATTHEW[米]

メディア映画
上映時間137分
製作国イタリア/フランス
公開情報劇場公開(東和)
初公開年月1966/09/22
ジャンルドラマ
奇跡の丘 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,010
USED価格:¥ 3,589
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【解説】
 “マタイによる福音書”をコミュニストとして知られるパゾリー二が映像化し、意外にも、どんなハリウッド製のキリスト伝より感動的な作品となっていることに、改めてイタリアの信仰心にふくよかな風土に思いを馳せずにはいられない。出演は全て素人。音楽に使われるのは黒人霊歌や革命歌。カメラはあくまで素朴に人間キリストを中心に捉え続けるが、こうした表現の自由さが、真理を獲得した信徒たちの生き生きとした喜びの表情を自然に導き出す。終幕の復活劇のごくあっけらかんとした反ロマン的表現も、むしろ神話的な力をより印象づける効果がある。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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215 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:bond投稿日:2015-11-06 22:36:45
聖書の内容を淡々と描く。両さん眉毛のイエスじゃなー、目付きも悪いぞ。
投稿者:Stingr@y投稿日:2015-11-05 20:35:17
原題は『マタイによる福音書』。パゾリーニらしいドキュメンタリー風の淡々とした表現で、エピソードの前後はあるが、福音書をとても忠実に、丁寧に描いている。ただし、イエスはいかにも人間だし、マリアは年老いる。本作の最大の幸運は、撮影当時、素晴らしいロケ地と素朴な人々がまだ残っていたこと。中でもマテーラの洞窟住居は、今のように手入れされておらず、荒れ放題の有様がいい味を出している。

ファーストカットで、カラヴァッジョが描くような眼をした若きマリアがアップで登場。背景のアーチと相まって、数秒間ほとんど絵画を見ているようである。これで作品の印象が決まる。そして、シリア系の顔をしたイエスの登場シーンもアップ。ジョルジュ・ルオーの『聖顔』に似ていて、意志の強さと穏やかさを併せ持っている。また、弁舌も力強い。この2人が作品に与えた功績は大きい。

賞を取ったこともあり、本作には「(法王)ヨハネ23世の思い出に」の献辞がある。パゾリーニは共産主義者だったが、イタリアで反体制を叫ぶ知識人は皆共産主義者か社会主義者だったので、どこまで本気だったのか疑問だし、カトリックが同性愛を禁止しているからカトリック教徒ではなく無神論者、というのも私としては疑問である。

誤解している人がいるかも知れないが、『マタイによる福音書』では「マグダラのマリアは、十字架磔刑のイエスを遠くから見守り、埋葬を見届け、死後3日目に墓で御使いからイエスの復活を知らされ、弟子たちにそのことを伝えに行った」とだけ記されている。パゾリーニは原典に忠実である。本作で、十字架の許にいる3人の女たちのうちの1人が彼女である。有名な「イエスの足を涙で濡らし髪で拭いた“罪ある女”」が記されているのは、『ルカによる福音書』。ただし、現在の研究では、この女はマグダラのマリアとは別人であり、カトリック教会が、マグダラのマリアはイエスの愛人であるとの論を封じるため、“罪ある女”は元娼婦で、マグダラのマリアと同一人物であると捏造した、とされている。また、『マタイによる福音書』には、本作のようにヨセフへの受胎告知が記されており、絵画でおなじみのマリアへの受胎告知が記されているのは、『ルカによる福音書』である。

本作にも描かれている、私には昔からどうしても理解できない福音書のエピソードの1つ。お腹の空いたイエスが、いちじくの木に実がないか探したが、時期外れなので実は1つもなかった。そこでイエスが「二度と実をつけるな」と言うと、いちじくの木はたちまち枯れた。これって“逆切れ”? なにもそこまで八つ当たりしなくてもいいのに…。よっぽどお腹が空いていたのか、食い物の恨みなのか。パン5つと魚2匹で5000人ものお腹を満たす奇跡を起こした人が、自分のお腹を満たせないなんて!と毒づきたいのだが…。

さて、イエスが郷里に帰った場面で、3人の男の真ん中にいて、イエスに向って「大工のせがれだろ」と言っているのはパゾリーニ本人である。イエスがエルサレムで宗教者たちと問答をする場面で、ターバンを巻いてちゃっかりアップになっていたり、十字架磔刑の場面で年老いたマリアの体を後ろから支えているのも、降架の場面で老マリアと一緒に2ショットでアップになっているのもパゾリーニ本人である。老マリア役は聖母ならぬ生母。イエスが山を下りながら「殺されて、3日目に甦る」と言った場面の後で幼児と遊んでいるのが、パゾリーニの「性の三部作」でおなじみのニネット・ダヴォリ。まだ台詞がなかったんですね。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2014-10-08 11:33:46
キリストを演ずるエンリケ・イラソキもその生母マリアを演ずるマルゲリ−タ・カル−ソも、実に古拙な風貌であるために、ほぼロケ−ション撮影であろうと思われる風景に溶け合っていて、まるでその時代のドキメンタリ−を見ているような気持ちになってくる。処女懐胎と受難と復活と、弟子ペテロの三度の否定とユダの裏切り、全て予言によりあらかじめ定められた道を歩まざるを得ない宿命を負わされた、イエスの戸惑いと苦悩と被虐的な歓びとが、惻々として伝わってきて宗教的ではない人間的な感動を呼ぶ。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:さち投稿日:2006-12-06 04:05:09
よかった
投稿者:そわ投稿日:2005-04-13 10:25:22
無心論者のシニカルな視点では無く、人間の行為として聖書を読み解いているのが面白い。
「奇跡」をナンセンスなものとして否定するのではなく一つの現象として捉え、「神」が「奇跡」を行うのではなく「奇跡」が「神」を創るという見方をする。
彼の他の作品でも奇跡を起こした女性を民衆が神のように崇めるなんてのもあったから。

現世を捨て、必死に「神」になろうとするイエス、
現世での救いを求めるユダ、
自分の子供としてイエスを愛するマリア、
皆さん、それぞれ人間だなーという感じ。

カメラワークも凄くいい。
いつもながら観ている人間を不安にさせる映像。
中心がどこにあるのか分からない。
名も無き民衆の顔をアップで捉えるカットが多いが、
視点の中心はその顔にあってもその表情に「中心」が無い。
この無表情の意味するものってこの映画の本質に関わってくるかなと。
投稿者:レモン・マッカーシー投稿日:2003-03-09 03:28:27
最もパゾリーニらしくなく、最もパゾリーニらしい映画。
「無神論者」パゾリーニだけあって、無神論者の自分が観ても非常に面白い。
欧米で「無神論者」と発言することは日本人が考える以上に勇気がいること。
まして半世紀近く前のイタリアでだからねぇ。

ハリウッドでオールスター・キャストで同じ頃作られた「偉大な生涯の物語」と比較すると面白い。
キリストの偉大さをドラマチックに大掛かりに描いたあちらよりも、全く飾り気のないこちらのキリストに魅力を感じる。
最大の見せ場である「キリスト復活」なんか「ここにはいないよ。あっちへ行ってごらん」「おお、こちらにおられましたか・・・」で片づけてしまった。
やっぱり、この人は凄いわ。
投稿者:Ki-Adi-Mundi投稿日:2002-08-02 17:28:07
もぉ〜退屈で退屈で退屈で退屈で退屈で・・・・・

前半は睡魔と闘い、後半は「ビデオを早送りしたい!」という
欲求と闘い続けました。
何も無いです。感想も感激も何も無いです。
おそらくこの作品を見たという記憶さえも無くなるでしょう。

私にはこの作品から、見る人を画面に引きつけよう、
飽きさせないようにしようという演出の意図が感じられなかった。

イエスのアップと言葉には、力強さがないし、他のカットに影響を与える
つくりにもなっていない。それぞれのカットがバラバラで、
相互に影響を与えあっていない。
よって似たような画面がただ続いているだけであり、
迫力を欠き、単調である。飽きてしまうのだ。眠いんだよ。
緊張感を欠いたアップばかり見せてもなんの効果も期待できないだろう。

なんかイエスの言葉がみんな書き言葉じゃないっすか?
聖書の言葉をそのまま台詞にしたから?
訳のせい? それとも意図的に何かを狙ったのかな?

投稿者:拷問美女投稿日:2001-05-09 00:53:35
僕が観たキリストの映画の中ではこれが一番いい。
原題どおり『マタイによる福音書』をそんまんま、ほぼ忠実に映像化。
余計な味がしない。余計なものが無い。無駄が無い。
音楽の選曲、使い方が最高にいい!!
イエスの言葉、言葉、言葉の羅列。アップ多用、顔、顔、顔。人間の表情の使い方がいい。
俳優が素人なのも絶妙。その為かイエスも神秘的で人間的。
これだけ簡素で単純だが強烈な印象。イエスの言葉なんかにしても、どんなに綺麗な演出したものよりも真に迫っている。
最初のシーンなど、マリアが最高にいい。が、年老いたマリアはもっといい。パゾリーニの母ちゃんなんだが。十字架のシーン、復活後の表情といい感動してしまった。
サロメもよかった。
個人的にほとんど気にならないが編集がぶつ切りで感動が半減してしまった箇所もある。



↓Egiさん揚足取るつもりは無いですがサタンは出てきますよ。
スイマセン。

投稿者:Katsumi Egi投稿日:2000-12-26 23:22:40
 僕が見たパゾリーニの中で、もっとも好感が持てる。とても立派な映画。
 依然、ズーミングを多用する部分や、カッティングの落ち着き無さといったス
タイルは好きになれないのだが。
 ファーストカットの処女受胎前のマリアのアップが映画的な画面。
 ヨハネの首が欲しいと言う、ダンスする女の子(サロメ)の描写も面白い。

 精霊は登場するがサタンは登場しないし、マグダラのマリアも登場しない。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 音楽(編曲賞)ルイス・エンリケス・バカロフ 
 □ 美術監督・装置賞(白黒)Luigi Scaccianoce美術
 □ 衣装デザイン賞(白黒)Danilo Donati 
■ 審査員特別賞ピエル・パオロ・パゾリーニ 
 ■ 国際カトリック映画事務局賞 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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