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絹の靴下(1957)

SILK STOCKINGS

メディア映画
上映時間117分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(大映)
初公開年月1958/02/13
ジャンルミュージカル
参考価格:¥ 1,008
USED価格:¥ 24,980
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【解説】
 “ガルボ初めて笑う”と謳われた(確かに思い切り笑った彼女は愛嬌たっぷりでイメージが狂う)ルビッチの名作「ニノチカ」の、コール・ポーター作詞・作曲のミュージカル舞台化の映画版で、前作で伯爵(M・ダグラス)だった相手役は、今回アステアの映画プロデューサーとなり、ヒロインには見事な脚線美のC・チャリシーが扮する。
 彼女はお堅い旧ソ連の文化委員だが、野暮ったいマキシ・スカートに包んで出し惜しみする美脚を、ハイライト・ナンバーの“Silk Stockings”(今回は彼女の憧れは靴下、前作だと帽子)では艶やかなバレエに合わせ、どぶねずみルックを脱ぎ捨てパリのトップ・モードに着替える際、たっぷりその姿態ごと披露してくれる。元々、表情に乏しい彼女は却って、この鉄面皮の美女にうってつけで、華麗なステップを披露して彼女の機嫌を伺うアステアに眉を吊上げたままニコリともしない所なんざ素晴らしかった。
 さて物語は概ね前作と同じで、その運びにも大差ない。ただ革命間もなかった旧ソ連人の不安を素直にさらけ出して笑い飛ばす前作(そこには資本主義に対する諧謔も当然含まれる)のブラケット&ワイルダーの痛快な脚本に較べれば、むしろ冷戦下の本作の台詞の方が大分トーン・ダウンして、それを補うのがウィットに富んだポーターの歌詞である。前作のガルボの恋敵であった皇太妃は、本作だと、映画の主演女優ペギー・テイトン(J・ペイジ)。エスター・ウィリアムズのような元水着の女王という役回りだが、アステアと共に<今の映画にスターは要らぬ、テクニカラーとシネスコとステレオ音響があればいい>と唄う“Streophonic”など最高なのに、いつの間にやら主筋に絡まなくなるのが弱い。物語の発端となる、P・ローレらが扮する三人の先任委員は前作ほどでないにしろ今回も大いに笑いを取る。アステアはむしろ彼らのオブザーバー的立場だが、最後のショウ場面ではR&Rをスマートに踊ってみせ貫禄を示す(この“The Ritz Roll & Rock”はアステア直々の依頼でポーターが書き下した)。
 なお、このストーリーは'56年に英国映画「ロマンス・ライン」としても映画になっている。ともあれ、前作の洗練さは失われたが、このリメイクは快活さに満ちていて、それはそれ、大いに楽しめる。
<allcinema>
評価
【関連作品】
ニノチカ(1939)関連作品
ロマンス・ライン(1956)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
433 8.25
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【ユーザーコメント】
投稿者:Odd Man投稿日:2019-03-15 15:02:10
この時期のスターシテムのミュージカルバレエ、ダンスは空前絶後なんで世界文化遺産で良いんじゃないかな。
投稿者:ne7002投稿日:2014-06-25 15:02:03
アステア&チャリシ―の共演は『バンド・ワゴン』以来2度目ですが、この作品ではより2人の抜群のコンビネーションに焦点が当たっています。マムーリアン監督の流れるような演出には、いつもながら陶酔させられます(ルビッチ監督の『ニノチカ』のミュージカル版ですが、こちらの方がスマートです)。アステアはこの作品を最後に本格的ミュージカル映画から身を引きドラマやTVに活躍の場を移しますが、その身の処し方は彼のダンス同様に見事に洗練されています。
投稿者:gapper投稿日:2012-05-14 07:34:06
 「ニノチカ(1939)」の話にコール・ポーターの音楽でフレッド・アステアとシド・チャリシー共演作品。

 夢の様な組み合わせで期待が高まるが、面白いのは面白いのだがいつまでも心に残ると言うほどではなかった。
 ナンバーの"Stereophonic Sound"は、テクニカラーやシネラマ、ジーン・ケリーのバレエを取り入れたダンスなども皮肉った物でなかなか面白い。
 ロシアで堕落しきった音楽だと言ってボロフ(Wim Sonneveld)が演奏し皆が踊るローリングのナンバーもノリがいい。
 アステアが依頼したと言う"The Ritz Roll & Rock"も良いが、どれも曲自体よりも歌詞が目立ち負けている感じが在る。
 一番いいのは、やはりチャリシーがシルク・ストッキングを履くシーンで検閲が入ったそうだが、それで椅子に隠れるなどしていて逆に”良くなった”気がする。

 DVDではMGMミュージカル後期のかなりのヒット作品としているが、どれだけヒットしたのか分からない。
 ルーベン・マムーリアン監督の作品は、公開当時の評判は良いが長く受け継がれると言う感じではない。
 ミュージカルなのに皮肉や当てこすりの方に重点が置かれていると言った部分が、そういう評価になっているのではないかと思う。
 もっとナンバーやダンスに重点を置くべきだったと思う。
 最もアステアは、既に全盛期は過ぎているので難しいのだけれども。
 メイクなどの変化が少なく、チャリシーをもっと上手く効果的に使うべきだった。
 制作費約195万ドル。
http://gapper.web.fc2.com/
投稿者:uptail投稿日:2011-04-01 09:33:44
フレッド・アステア
投稿者:Ikeda投稿日:2011-01-10 14:41:58
映画の題名にまでなった役名を主役に使っている映画も珍しいですが、確かに前半は「ニノチカ」と同じような進行です。ただシド・チャリシー演じるニノチカが簡単に心変わりしてしまい過ぎるのが面白くありませんでした。ミュジカル仕立てなので、やむを得ない所もありますが、後半は単純なロマンスに終わっています。ミュージカル的に見ると、アステアに全盛期を過ぎたなという感じがしますが、シドのダンスはしっかりしていて見所があります。
全体的に見て、「ニノチカ」はまだアメリカとソ連が協調してドイツと戦っていた時期の作品なのに反し、こちらはお互いに冷戦の中で対立している時のものなので、そのような見方をするとソ連を揶揄している感じを強く感じました。ロシア出身のルーベン・マムーリアンの最後の演出作品としては、それほどの映画ではないというのが私の印象でした。
投稿者:ロビーJ投稿日:2007-07-02 18:44:27
傑作ミュージカル『バンド・ワゴン』で共演したフレッド・アステア&シド・チャリシーが再共演した素敵なミュージカル映画。
私的には、やはり『バンド〜』の方が好きですが、2人の再共演は夢のようなので嬉しい限りです。物語りも温かく、見ていて微笑ましいし、MGMの当時のミュージカル映画なだけに音楽の使い方は完璧!!それにダンスの神様であるアステアに美女ダンサーのチャリシーというコンビが加われば文句の一つもありません!
それに脇役の3人の男の中の一人を演じたジュールス・マンシンも笑わせてくれるし、ジャニス・ペイジの黒いコルセット姿も忘れられない!
ミュージカル・ナンバーで特に好きなのは、題名にも使われている♪「Silk Stockings」です。この曲はアステアがシドに贈る歌にも使われてるし、シドが乙女へと変化していくシーンでも印象的に使われ、さらに結婚を申し込んだアステアがシドと踊るシーンでも少し使われているという、まさに本作のテーマ曲!
他にもアステアとペイジが歌う♪「Stereophonic Sound」なども良いし、ラストのアステアが歌い踊る♪「The Ritz Roll & Rock」なども忘れられない名曲!
全体的なロマンティックな雰囲気がとても主演の2人に合っていて、見ているこちらにまで、幸せな気分を与えてくれる。まさに“ムーヴィーマジック!”MGMミュージカルの黄金時代の後期の作品なので豪華さは、それほどでもないけれど、このまま永遠に見ていたい世界には違いありませんでした!
改めて当時のミュージカル映画を高く評価したいし、こういった作品への人気がまた、上がってきてくれることを願っています。
投稿者:mozimo7投稿日:2006-04-03 11:12:17
野暮ったいニノチカが麗しの美女に変身する「Silk Stockings」のシーンがとても好きです。クッションの下からストッキングが出てきたり、タイプライターの中からイヤリング、本棚からペチコートと言うように次々に出てくる所は本当に素晴らしいです。シド・チャリシーの見事なダンスをあいまって、ロマンチックで憧れる場面です。なお、DVDに付いていた特典映像『コール・ポーターイン・ハリウッド:Satin and Silk』でこのシーンの裏話が語られてましたが、検閲に引っかかってあやうく削除されそうだったとのこと。今考えると特に目くじら立てることはありませんが、あの頃は厳しかったんですね・・・
投稿者:J.T.投稿日:2003-08-15 03:27:40
アステアが踊りで最後に輝いた作品ですよね。しかもチャリシーの魅力的なこと!
個人的には「バンドワゴン」よりも「雨に唄えば」よりもこっちのチャリシーの方がずっと好きです。特に絹の靴下にはきかえるところなんか、息が止まります。そしてなんといってもコール・ポーター! 洗練されてひとひねりもふたひねりもある彼の楽曲のファンとしてはたまりません。正統派バラード♪オールオブユーでうっとり、皮肉たっぷりの♪トゥーバッドや♪シベリアでくすくす。最高です。ポーターの「上流社会」も「キスミーケイト」もDVD化されてごきげんです。勿論、すべて買いました。もっと古いミュージカルがDVD化されますように!
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2000-12-28 00:41:18
 これはちょっと驚くぐらい素晴らしいミュージカル。
 シド・チャリシーのニノチカ役もいいじゃないか。

 ニノチカが焦げ茶の毛糸の靴下から絹の靴下へ履き替えていくダンス・シーンは『クリスチナ女王』の宿屋でのガルボの所作を想起させた。この映画で最も美しいシーンだ。

 ジュールス・マンシン、ピータ・ローレら3人のロシア人役も素晴らしい。特にピータ・ローレの違和感ぶりには目が釘付けになってしまう。テーブルと椅子の間でコサックダンスを踊ってしまうのだから!
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