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秋のドイツ(1978)

DEUTSCHLAND IN HERBST
GERMANY IN AUTUMN

メディア映画
上映時間134分
製作国西ドイツ
公開情報劇場公開(欧日協会)
初公開年月1984/02/
ジャンルドラマ

【解説】
 77年10月後半に西独で起きた一連のテロルに呼応する形で、いわゆる“ニュー・ジャーマン・シネマ”の作家たちがそれぞれの政治的主張を持ち寄ったオムニバス映画。
 ある婦人が心ならずも捜索中のテロリストに出会う話(ルーペとペーター・クロース)、東独との国境を守る警備隊員についての論争的挿話(E・ライツ)には脆弱だがストーリー性はあり、シュレンドルフによる、テレビ局の舞台裏を描いた作品はシネマ・ヴェリテ風というか、セミ・ドキュメンタリー・タッチの笑劇で、ギリシア悲劇、ソホクレスの『アンチゴネー』のTV化が、編成局によってプログラムから降ろされた顛末を描いたもの。ノーベル賞作家のベルが脚本を手掛け、古典劇が現実に引きずられアクチュアルに変貌していく様にうろたえる責任者の描写には、政治的傍観者に対する皮肉が効いている。こうした掌話を貫く形で、映画は、二つの相反する立場の“犠牲者”のレクイエム(片や過激派に殺害された青年シュライアー、一方はシュタンハイム刑務所で自害した複数のテロリスト囚人の埋葬)をドキュメンタリーとして挿入し、強い異化作用を与える。だが、それより激烈でまた誠実味溢れるのは、驚くべきニュースに対する自分の反応を記録したファスビンダーの一篇。彼は、自宅に閉じこもり、ただラジオと電話でだけ外界と接触し、母親とすれ違いの虚しい論争を繰り広げる。彼の明確な政治的自己認識と、それゆえ孤立する姿には、深い共感を覚えた。この部分あってこそ伝わる映画にもなったかと思う。
<allcinema>
評価
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