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草の上の昼食(1959)

LE DEJEUNER SUR L'HERBE

メディア映画
上映時間93分
製作国フランス
公開情報劇場公開(ヘラルド)
初公開年月1963/03/12
ジャンルドラマ/コメディ
草の上の昼食 (デジタルリマスター版) [DVD]
参考価格:¥ 5,040
USED価格:¥ 8,800
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【解説】
 J・ルノワールの喜劇というだけで、無条件の愉しさが約束されたようなものだが、この作品は、多少複雑な設定が話の進むうちどんどんシンプルになっていき、ちょうど作中にあるヒロインの泉での入浴シーンのように、飾らないすっぽんぽんの映画になる。最高だ。人工授精で純良な血統を培う方を普及させた生物学者エチアンヌ・アレクシ博士は、生殖のための愛の行為は抑制されるべきとの方針で、欧州連合大統領選にうって出、その支持基盤を固めるため、ドイツのガール・スカウト組織者シャルロッテ伯令嬢との政略婚も予定されていた。一方、素朴な農家の娘ネネットは、兄夫婦の様子を見て、“男で苦労するのは真っ平”と、近くの別荘の博士を訪ね、自らを実験台にしてもらおうとして女中になり、彼と令嬢のマスコミ向け昼食会にかり出される。それは森に出ての“草上の昼食”。ただし、卓や椅子を並べての無粋なものだった。そこへ村の名物爺さんのガスパールが山羊のカブリを連れ、現われた。取り出した笛を吹くと暴風が吹き荒れ、それが過ぎるとみんな抑圧のたがが外れて、博士はネネットと、共に若者たちのキャンプに誘われ、いつしか草むらで愛し合う仲に……。それをただ、風そよぐ草原と、漂う水藻、花にとまる虫などで表わす、この光と官能の印象派画家の息子の、父を上回ろうかという豊かな表現力には溜息が出る。二人はネネットの実家(父オーギュストの旧宅を使用)での愛の隠遁生活を送るのだが、博士はいつしかまた表舞台に引っぱり出される。ネネットは博士の子を妊娠していたが、それを告げることなく、出産費用のため博士と令嬢との挙式の手伝いをしている所を、彼に発見された。そして、式は急拠、この二人のものに変わってしまうのだった。C・ルーベルのネネットの健康なお色気はちきれんばかり。だが、主役は南仏プロヴァンスの風光明媚でありましょう。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:Yes We Can投稿日:2010-12-24 18:33:21
マネの「草上の昼食」みたいなシーンでもあるかと期待したけどダメだった。
替わりに、水浴びシーンでお茶を濁された感じ。
だけど、こういう所で裸になって水浴びって健康的だと思う。

友達とこんな所にピクニックに行きたくなりました。
投稿者:ルミちゃん投稿日:2009-08-01 08:44:42
【ネタバレ注意】

人工授精によって子供を作り、そして産むことを、科学と言うならば、男女が互いに好きになり、その結果として子供ができ、そして産むことは、自然な行為、単に自然と言ってよいでしょう.
あえて書き加えれば、乱交の女神の神殿の遺跡で、山羊を連れた老人が笛を吹いたら、大風が起きた.神秘は科学では無い、こう考えると、この映画では、神秘も自然の内なのですね.困ったときに、神様に願い事をするのも、自然な感情と言える思います.

さて、いとこのロラン、彼はどういう人なのか、この人から考えて行きましょう.騒ぎの後、助手のルソーと、教授のいとこのロランが言い争いをする.
「あなたと行動は同じでも、私は動機が違います」
「お互いに科学を信仰している」
「あなたは薬や血清やワクチンで、お金を稼いでいますが、私は純粋に科学を信奉してます」
ルドルフとロランは化学工場の、企業連合の代表者なのが、後から分かるけど、ロランにとって、科学はお金儲けのための手段のようです.

次は父親、彼は木陰で昼寝が好きみたい.そして息子はどうしようもない怠け者.昼寝も怠けも、どちらも自然なのでしょう.
教授を探しに来た、ロランとルドルフ、彼らを連れてきた息子に「密告したな、裏切り者」と、父親は罵るけれど、その父親も、お金をもらって裏切ってしまう.
そして、ロランは金儲けのために教授が必要なのを隠し、彼がいないと、失業者が増え、子供たちも死ぬことになる、と、ネネットを脅して、彼女に身を引かせてしまった.彼女は「子供たちを助けなきゃ」こう言って、身を引く覚悟を決めたのね.その時、「君は卑怯の天才だ」と言って、ルドルフはロランを非難したのだけど.
教授とネネットは、神秘の力で結びつけられた、と、言ってもいいけれど、体を求めあって好きになった、好きになったから体を求めあった、どちらでも同じこと、自然な感情によって、互いに求めあう関係だった.その二人の自然な感情を、父親、息子、そしてロラン、彼らはお金が欲しくて、引き裂いてしまった.言い換えれば、お金が欲しくて、自然を壊した、破壊してしまったのね.

ネネットには、教授の子供ができていた.そして彼女は、子供を産み、育てるために、お金が必要なので、ホテルで皿洗いの仕事をしていました.子供は、教授とネネットの、自然な感情によって結ばれてできた.その子供を産み、そして育てる、言い換えれば、子供を守るために、自然を守るために、ネネットは、お金が必要だった.

ネネットの、子供が欲しいと言う純真な心を通して、お金のために、自然を破壊してしまう者たちを、批判した作品、こう言えるのでしょう.

投稿者:Ikeda投稿日:2008-01-07 15:17:38
ジャン・ルノワールも戦後になって、コメディッカルな映画を作るようになりましたが、ここまで、くだけた作品を作っているのには今夕の感があります。それに各シーンのの描写を見ていると、ジャン・コクトーやジャック・タチあたりの影響も感じました。それでも田園風景などは綺麗で、嫌みがないのは矢張りルノワールです。
人類の今後は科学的な生殖でこそ繁栄していくと唱えている教授が自然の性に目覚めて行くというのが、この映画の筋書きですが、そこにガスパールという笛吹きが介在するのが凝っている所です。彼が笛を吹くと風が吹き荒れ、主人公だけでなく、人工授精で子供を作ったという夫人が「半人半獣に犯されたい」と言いだしたり、ダイエットしていた女性が急にムシャムシャ食べ出す所では笑いました。
投稿者:コハダ投稿日:2007-10-12 23:54:37
なんと、こんなハッチャケたエロコメディを撮っていたんですね。
「愛に対する懐疑派=おカタイ人工授精科学者」が濃厚な自然描写を背景に、官能に目覚めていく…という一種の逆教育物語風味パンチラ、水浴ヌード添え。
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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