allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

黒いオルフェ(1959)

ORFEU NEGRO
BLACK ORPHEUS

メディア映画
上映時間107分
製作国フランス
公開情報劇場公開(東和)
初公開年月1960/07/07
リバイバル→ギャガ-2000.9.9
ジャンルドラマ/ロマンス
黒いオルフェBlu-ray
参考価格:¥ 2,750
価格:¥ 1,500
USED価格:¥ 1,500
amazon.co.jpへ

【解説】
 オルフェウス伝説を描いたレリーフをぶち破って響く、圧倒的音量のサンバにたまげて、即、この素晴らしい音楽劇の虜となってしまった。ひとまずそれが収まって、流れるタイトル・ソングがまた美しい。そのジョビンのボサノヴァを世界に知らしめた映画でもある本作は、ギリシア神話のオルフェとユーリディスの挿話に基づき、ブラジルの詩人ヴィニシウス・デ・モライスが書き下ろした物語を映画化したもので、カルナヴァルに沸くリオを踊り手たちの視点からいきいきと描いて、その地を旅した、いや、それ以上の感慨--彼らと共に唄い踊る夢み心地--に浸らせてくれる。
 カルナヴァル見物に田舎から従姉セラフィナを訪ねた美少女ユーリディスは、彼女を乗せた市電の運転手オルフェと、祭りのリハーサルで再会。子供たちから“太陽”と慕われるオルフェには、派手好きなグラマーの婚約者ミラがいたが、ユーリディスの清純な美しさにすっかり参ってしまう。その夜、彼女を従姉宅に送ったオルフェだったが、恋人の水兵シコと睦み合うセラフィナにすっかりあてられて、ユーリディスを抱き寄せると、彼女はそれを待ち受けていたかのように唇をくれた。そして、愛しあって迎えた朝、彼は自作曲をギターで弾き語る(ルイス・ボンファによる『カルナヴァルの朝』)。と、どうだろう、子供たちに約束した通り、その音と共に朝日が上がった。祭は本番。ユーリディスも従姉の好意で、彼女の衣装を着て、ミラの目をごまかしオルフェと共に踊るが、やがてバレてしまい争いが起きる。泣いてその場を逃げ出したユーリディスは、自分に影のようにつきまとっていた死神の装束の男に追い込まれ、事故死。翌朝、その亡骸を抱きかかえ、彼女と恋を語らった高台に来たオルフェは嫉妬に狂ったミラの投げた石を頭に受け、そこから墜落死してしまう。だが、今度は子供たちの中から新たなオルフェの生まれる番。可愛らしい踊りを見せ映画は終る。ムラート(混血児)たちの褐色の肌の輝きを眩しく捉えたキャメラも最高だ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
428 7.00
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:Odd Man投稿日:2019-06-26 11:59:55
冥界たる白人の文明社会から失われた魂を連れ返そうとするオルフェウスの竪琴が、モラエスやジョビンのボノサバということか。呪術的なアフリカ由来の打楽器にジプシー由来ファドのサウダージやジャズもブラジル音楽を造る要素として、混血混淆する文化の精華となるのもまた確か。
投稿者:Normandie投稿日:2019-02-15 00:18:38
だけがやたら耳に残ったまま終わってしまった。
投稿者:sachi823投稿日:2014-08-22 20:29:33
リオのカーニバルの心を揺さぶるような
強烈なサンバのリズムとギリシア神話が
とけ合った不思議な感触の作品です。
哀愁を帯びた曲が美しいです。
主人公の踊り手もなかなか魅力的です。
投稿者:Ikeda投稿日:2013-08-23 08:12:49
「オルフェ」と言えばジャン・マレーの「オルフェ」(1949)を思い出しますが、それが、かなり幻想的な作りだったのに比べて、こちらはリオ・デ・ジャネイロのカーニバルを背景にしてサンバの音楽とダンスが素晴らしくて、明るい躍動的なシーンで始まっているのが良いです。
「死神」が現れるあたりから次第に悲劇的な雰囲気になってきますが、亡くなったユリディスが止めるのを構わず振り返って、彼女とは会えなくなってしまうのは、日本神話のイザナギ、イザナミの話と同じで、神話は東西を問わず共通点があるなと思いました、
主役のブレノ・メロとマルペッサ・ドーンが共に2008年に亡くなったとの事ですが、セラフィーナ役のレア・ガルシアは私と同じ日に生まれているので特に親しみを感じます。この人は「オルフェ」(1999)にも出演していて、まだ健在のようなので、私も負けないように頑張ろうと思っています。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2012-03-10 15:46:35
ラテン文化のブラジルにギリシャ神話を移植しようとした、ミュージックな寓話譚。
かつては‘旧列強‘ポルトガルの植民地であり、奴隷としてアフリカから黒人が大量に送り込まれたこの地で、その混血の子孫たちがカーニバルに狂奔する様を、これまた‘旧列強‘フランス人の制作陣がセミドキュメンタリータッチに描いている。ただ、それだけではあるが、サンバのリズムと原色の色彩と現地の人々のノリの良さ、これは一見の価値あり。
投稿者:黒美君彦投稿日:2012-03-03 22:10:33
【ネタバレ注意】

ギリシャ神話のオルフェウスを現代のリオに蘇らせた劇作家ヴィニシウス・モライスの着眼が優れているのはもちろんだが、それをカラー映画化したマルセル・カミュの慧眼もまた賞賛に値する。
吟遊詩人オルフェ(ブレノ・メロ)は市電の運転士に姿を変え、「オルフェは何度も生きてきた…」と語る。
そんな彼がユリディス(マルペッサ・ドーン)と出逢い、一瞬にして恋に落ちる。彼を熱烈に愛するミラ(ルールデス・デ・オリヴェイラ)と結婚の届けを出したばかりなのに。
すべてを飲み込むカーニバル(謝肉祭)の喧騒と陶酔。
貧困地域ファベーラに住む老若男女がみな歌い、サンバのリズムに踊り狂う。
陶酔は死と隣り合わせでもある。
ユリディスは謎の死神装束の男に追われ、そしてオルフェの手で過って死なせてしまう…。

リオの強烈な陽光と溢れんばかりの色彩。
そして全身で表現する生きる歓びとしてのダンス、歌、音楽。
南米の強烈な(…ある種過剰な)終わりなき狂騒。
「人生はカーニバルだ」
見事な足さばきを見せるブレノ・メロはもともとサッカー選手なのだとか。あのステップを見ればブラジルがサッカー王国になるのは納得(笑)。ミラ役のルールデス・デ・オリヴェイラのダンスも魅力的。マルペッサ・ドーンは米国生まれで、女優を目指してパリにいたのだとか。
そして、死神を演じたアデマール・ダ・シルヴァ(1927〜2001)は、ブラジルが世界に誇る三段跳びの元世界記録保持者なのだとか(顔ははっきり見えないけど)。

ユリディスが救急車によって運ばれ、オルフェが彼女を捜すシーンは、シュールな気配が漂う。
病院から警察へ。老いた警備員に導かれた祈祷所では、霊媒が「オルフェ、懐かしいオルフェ。こちらを見てはだめよ。永遠に会えなくなる!」とユリディスの声でオルフェにささやく。奇声を上げる何かに憑依されたような女。
昼間の陽光が眩しければ眩しいほど、夜の闇は深く濃い。
夜の街を行き来するオルフェを照らし出す照明が見事。

撮影当時27歳だったブレノ・メロ、24歳だったマルペッサ・ドーンは、いずれも2008年にこの世を去った。ブレノの亡くなった41日後にマルペッサも息を引き取ったという。
どこか神話的なエピソードではある。

投稿者:いまそのとき投稿日:2012-03-03 14:57:28
独特なカラー撮影にサンバのリズムが溶け合って不思議な空間を創造している。見事な造形美術だ。何故古くならないか。変らぬ生の息吹と死の恐怖を描いているからだと思う。消えた漆黒の闇と輝く日の光。オルフェの神話に血を通わせた。ユリディスがやや魅力に乏しいのが難点だが、ミラとセラフィナ二人の女性の強烈な個性がこれを補っている。後にも先にもこういう作品はないという意味でも、極めて敬虔で神秘的な作品だ。
投稿者:uptail投稿日:2012-01-17 23:38:44
マルベッサ・ドーン
投稿者:さち投稿日:2004-08-10 05:26:24
最高
投稿者:ポポール投稿日:2003-04-13 11:51:26
 リオのカーニヴァルを背景に展開される電車運転手と理由なき殺人者(死神)に追われている娘との悲恋。色彩と音楽と踊りに満ち溢れたスクリーンの全篇に哀愁が漂う。
 強烈な色彩の中に寂しさ、哀しさを感じさせるゴッホの絵のような不思議なムードの映画。いつかまた見たいです。
投稿者:theoria投稿日:2002-07-22 21:35:52
異民族の混在国家アングロ・アメリカなどでなく混血国家ラテン・アメリカのブラジルの驚異的な生命力が漲っている。『オルフェオとエウリディーチェ』なるギリシア神話のプロトタイプを損ねるどころか映像美と相俟って鮮烈な息吹を与えている。そして何よりも音楽。「ボサ・ノヴァ」の神々たるトム・ジョビン、ヴィニシウス・ヂ・モライスという名を目にするだけで胸が熱くなる。そしてギタリストの鑑ともいえるルイス・ボンファの大ヒット曲「カーニヴァルの朝」。理屈ぬきで南米の民衆の底力を思い知らされる。差別的用語も差別的に響かないところが本作の名作の名作たる所以でもあろう。人種などを超えて「ブラジルを心底愛する人間」にとって「リオのカーニヴァル」で踊り狂って死ねれば本望なのだ。毎年のように死者が出るのも頷ける。それがよく判るような気にさせてくれる。
投稿者:ゆきぼー投稿日:2001-10-02 17:21:00
出だしからかなりよかった。ステキです。
投稿者:黒いチュウリップ投稿日:2001-09-30 17:11:33
いきなり、サンバ!
カーニバル前の異様な雰囲気が伝わる
サンバ!サンバ!
役者は素人?でもノリは本物。
カーニバルでサンバ!
多少のつながりの悪さも
サンバ!サンバ!サンバ!
で、悲劇。サンバがなくなり、紙くずが舞う。
でも、太陽昇り、生まれ変わって、
復活!サンバ!

40年前でもこの映画のパワーは凄い。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 外国語映画賞 
■ パルム・ドールマルセル・カミュ 
■ 外国映画賞 
□ 作品賞(総合) 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【Blu-ray】黒いオルフェ2014/10/24\2,500amazon.co.jpへ
 【Blu-ray】黒いオルフェ2013/06/28\3,800amazon.co.jpへ
 【DVD】黒いオルフェ HDマスター2014/10/24\1,800amazon.co.jpへ
 【DVD】黒いオルフェ HDマスター2013/06/28\2,800amazon.co.jpへ
 【DVD】黒いオルフェ2009/02/20\1,800amazon.co.jpへ
 【DVD】黒いオルフェ2002/09/25\3,800amazon.co.jpへ
 【DVD】黒いオルフェ2000/12/10\3,800amazon.co.jpへ
 【DVD】黒いオルフェ1999/09/25\3,800amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【VIDEO】黒いオルフェレンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION