ゲッタウェイ(1972)THE GETAWAY
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【解説】 銀行強盗をしたマッコイは、ギャングに渡すはずの金を持って逃走した。彼を追うギャングをかわしながら、マッコイは妻と共にメキシコをめざす……。スリリングなチェイスが全編に渡って展開するペキンパーの快作アクション。マックィーン、マッグローだけでなく、傍にいたるまで役者陣の個性が光る。特に、フェロモン撒き散らし状態の悪役A・レッティエリの存在感は驚異的。ラスト・シーンのサスペンスも、この手の映画を見慣れた人には嬉しい驚きである。W・ヒルの脚本もそのままに、94年にはキム・ベイシンガー&アレック・ボールドウィン主演でリメイクされている。 ![]() 【関連作品】
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主人公ドグ(スティーブ・マックィーン)がやたら強くて、敵役のギャングどもを容赦なしに撃ち殺す。自分もギャングなのにね。
ギャングどもが弱すぎるのは許そう。おかしいのはあまりに「おバカ」だということ。獣医の夫婦を人質にとって妻の方と「楽しんで」どうする? ドグを追いかける方が先だろう。
ベキンパーはこういうマンガチックな人物描写をやらないのでは。
スティーブ・マックィーンはオリジナルの脚本が気に入らず、変えさせたという話を聞いたが。
ドグの妻(アリ・マッグロー)も含めて、登場人物に深みがない。
銃撃戦のすさまじさのみが見所の映画。
★一方、本作『ゲッタウェイ』に関しては同様の声があまり聞かれず、ペキンパー好きの私の中でも1ランク落ちるという認識。他作品では情緒と捉える事が出来た行間の間(ま)も本作ではやや冗長に感じられ、加えてクライマックスの銃撃戦を始めとするあらゆるシーンのそこかしこにペキンパーらしさが横溢しつつも、通して見ると何かしらの不純物が混じっている印象は確かに受ける。それがマックィーンの裏介入によってもたらされた違和感である可能性は否定できないが、同時に彼の硬質な存在感が作品に与えたプラスの面も無視できず、ペキンパーとマックィーンが絡んだ時点で成るべくして成った結果とも言える。
【以下、ネタバレ注意】
★なお、犯罪者が裁きを受けずに逃げおおせる本作の結末や、お尋ね者へのシンパシーを隠さない『ワイルドバンチ』などの諸作に対し、まるでペキンパーが悪を肯定しているかの様に曲解したレビューが散見されるが、犯罪を犯す者=「悪」、法律を守る者=「善」というハリウッド的観念に沿った、実に“非ペキンパー”的な発想で、両者が相容れないのも無理からぬ事と大いに納得させられる。ペキンパーはそういったレベルで人間を見ていないし、描きもしない。
けっこう酷評されてるのね。滅茶苦茶面白いと思うんだが。
マックイーンが冷徹なプロの強盗、というのは面白みがないほどのハマリ役なんだが、女房が自分を助けるために浮気した、と聞いてからの情けなさが実にいい。女房を怒りに任せて殴りはしても、惚れた弱みで捨てることができない。女房の方も、あなたのためにやったのに…という感情と不貞の後ろめたさで、二人の間には気まずい空気が続く。
ペキンパー映画としては珍しい主人公像だが、詐欺師に奪われた金を取り戻してこの二人がヨリを戻すあたりがが実にいいんだな。ゴミトラックからゴミと一緒に放り出され、全身汚れた格好の二人が寄り添って歩くシーンが実にいい。
そして二人を待つのは、ホテルで待ち伏せるマフィアとの壮絶な銃撃戦。どんだけ凄いかはもう書く必要もないが、サブマシンガンの弾丸がマガジンラックのペーパーバックを粉々にしていくシーンといい、中盤のマックイーンがショットガンでパトカーをぶっ壊すシーンといい、「銃弾の凄まじい破壊力」を表現させるとペキンパーに勝てる監督はいないわ。感服。
ラストはペキンパー映画なのに大ハッピーエンドなんだが、主人公夫婦が愛情を取り戻すおはなし、と考えればこのオチ以外ないよなー。
更に殺人が事も無げに行われ、頭が空っぽな女が登場してくる展開は、見ていて嫌になりました。勿論この位、変化があった方が面白いという人がいても不思議ではありませんが。
しかも、壁も壊せる銃で(相手は悪役とはいえ)殺しまくります。
刑務所のマックィーンから妄想映像が細かく切り替わり、滝つぼに飛び込む自分を見てるなんて…家に戻ってきたら2人は濡れてるし。
で、出所条件(頭取の証拠隠滅?)でもある強盗をはたらくのだが、そこから全てが悪い方へ傾こうとする…のを、微妙なバランスで引き戻し…傾き…それが実にイラつかせる。
もう子供のウザさ(泣き叫ぶ、悪戯する)も相俟って結構(観てて)疲れます。が、ストーリー自体の魅力(どうなっちゃうんだろう?って興味)で先を観たくなるのだな。
正にピンチ(命を失う…金を失う)の連続。まず、防弾チョッキ嫌いって思ってたルディーが生き延びて命を狙ってる…あの獣医の奥さんも、よくある○△×的性質の典型〜アリ・マッグローの立場だったらかなりの確率で旦那を撃ち殺してるかも。
奥さんがコインロッカー窃盗にあって(あのジジィ隣に座るんじゃないよ)大金の入った鞄を失くす…まぁ元々自分の金でもないのだが、責任がのしかかる…逃げる、追う〜ハラハラする…結局それが故に面が割れちゃう訳で。立ち寄った店では通報される〜ゴミ収集車に回収されるし〜奥さんとドク(マックィーン)の仲も不倫疑惑も絡んで風前のともしび。
やっと辿り着いたホテルでは、ルディーやらボスの弟達に待ち構えられ…ってな数々の問題が、犯罪者らしい殺戮と逃亡(Getaway)によって全てクリアになるハッピーエンド…これは(彼らは人殺しの犯罪者なのに)気持ち良し。
トゥーツ・シールマンスのハープも爽やかなエンディングは、全てクリアになった筈なのに、あの対向車が気になる(ビクつく?)ってのも、観客すら何か後ろめたいものを感じてる訳なのかね?
レッティエリの存在感はすごいが、いったいあの夫婦に何をしたかったのか理解できん。そんなことよりマックィーンをすぐ追うべきではないか?
妻であるマッグローの描き方も非常にぶれていて性格の焦点が定まっていない。ボニーとクライド(俺たちに明日はない)は非常に展開も真っ直ぐでキャラクターの魅力や野望が一定に描かれていたから観客は納得するのだ。
しかしこの作品はかなりの変化球的作品。サスペンス的な要素もあったりと、いったいこの夫婦はこのお金をどうするのか観客にも伝わってこない。
金は取られるし、泊まるホテルに先回りされてるし。やたら長いしな。
原作者であるジム・トンプソンの脚本にマックィーンが気に入らず、ウォルターヒルに変わったこともあり、トンプソンは後に「これは私の話ではない」と言ったそうな。音楽もペキンパー作品の常連ジェリー・フィールディングが担当する予定だったが、これまたマックィーンの主張でクインシー・ジョーンズのジャズ音楽に差し替えられた。(音楽は機能しているが哀愁がない)エンディングも国によって違うそうだ。勝新太郎みたいにマックィーンが全体の映画を支配しては、完璧主義者であるペキンパーの輝きが半減してしまうのは当たり前だ。やはり「ワイルド・バンチ」のような哀愁感漂う西部劇を描くのが彼にはBESTであろう。
よってこれは純粋なペキンパー作品ではない。
演技陣。マックイーン・アッグローのカップルもいいが、レッティレリが印象的だ。もうちょっと活躍させて欲しかった。
A・レッティエリにいいように振り回される夫婦(というか旦那)との対比もあって、序盤はギクシャクしてた夫婦が徐々によりを戻していく映画に思えました。
もっとも、この2人の実生活はこの後にうまくいき、そしてギクシャクしていくんですが。
他のアクションとは違い重厚な感じ
マックイーンはどの映画見ても同じに見える
それが良いのか、悪いのか
マックィーン監督作品が観れたかも(製作総指揮はあるけど)。
生きててほしかったなー。
アクション映画というよりは暴力映画と呼ぶにふさわしく、激しい銃撃戦も、痛快というより生々しさが際立ちます。また、主人公達を追う男が、無理やり傷の手当をさせた夫婦を道連れにするエピソードも、極めてグロテスクです。
登場人物に気のきいた風なキザなセリフを言わせず、音楽も控えめに使っている事が、作品のハードでクールな雰囲気を盛り上げていると思いました。また、可愛らしさと色気が同居したアリ・マッグローが魅力的です。
好きにはなれないが、面白い映画だという感想です。
強烈に印象に残っている。