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國民の創生(1915)

THE BIRTH OF A NATION

メディア映画
上映時間104分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1924/04/
ジャンルドラマ/歴史劇
國民の創生 D・W・グリフィス Blu-ray
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,277
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【解説】
 “映画の父”D・W・グリフィスが1914年に製作、翌1915年に発表したモニュメント的な超大作。物語は南北戦争直前からその後の時代を背景に、南部と北部の二つの家の人々がそれまで親しくしていたにもかかわらず敵対して戦い、やがて戦後の混乱から起こる人種闘争は、両家の男女の恋をも引き裂いてゆく。南北戦争の戦場シーン、そしてリンカーン大統領の暗殺をはじめとする歴史的な事件を再現して叙事詩として描く壮大さ。まだ映画は幼年期で、アメリカ映画のほとんどは1〜2巻の短編であり、芸術とは程遠い見世物的な作品が中心であった当時において、本作の様な大作を作りだし、映画が芸術であることを実証してみせたグリフィスには只々敬服。さらに映画手法である、クロス・カッティング、フラッシュバック、超ロング・ショットによるモブ・シーン、様々な形でのマスキングなど今日の世界の映画に大きな影響を与えてきた歴史的意義も見て取れる。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
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【ユーザーコメント】
投稿者:o.o投稿日:2017-01-11 03:04:12
南北戦争を描いた第一部と、南北戦争後の南部の状況を描いた第二部に分かれています。第一部の方は大味な歴史絵巻という感じであまり面白くなかったのですが、状況を忠実に再現したというリンカーン大統領の暗殺場面には臨場感があり、タイム トラベル感覚を味わえました。第二部の方が圧倒的に面白いのですが、今の目から見ると、ちょっとこれはいかがなものかなと思わざるをえない内容となっています。悪名高き白人至上主義団体 KKK (Ku Klux Klan) を好意的に描いているらしいことは知っていたのですが、まさかここまでとは。好意的どころの騒ぎではなく、「栄光の KKK 物語」とも言うべき作品でした。

南北戦争終結後、リンカーン大統領が暗殺され、強硬派のオースティン・ストーンマンが実権を握る。白人と黒人のハーフで、ひそかに「黒人の帝国」を夢見るサイラス・リンチを使って黒人の権利拡大を過激に推し進めた結果、無知蒙昧な黒人どもが白人たちに横暴な態度を取るようになる。猿の惑星と化した南部を救うべく、KKK が結成され、抵抗運動が開始された。そしてついには黒人支配から南部を救い出すとともに、アーリア人の誇りに目覚めた北部人とも和解して、分裂したアメリカは再び統一されたのであった。ありがとう KKK、という訳です。

D・W・グリフィスの映画は、過去に『イントレランス』(1916) を見たことがあります。その作品もそうでしたが、壮大なスケール感や、マルチプログラミングの要領で複数のエピソードを同時進行させ、切り替えの速度を次第に上げながら盛り上げていくやり方など、当時の人はさぞかし驚いたろうなと思います。アメリカ映画の父とまで言われているそうで、たしかに映画技法的には画期的だったでしょうが、内容が内容なだけに、素直に自慢できないであろうアメリカ人にはお気の毒様と言う他はありません。

二大政党制、大工業国への歩み、人種問題、根深い南北の対立等々、今我々が普通に考えるアメリカという国の形は、南北戦争によって生まれたのだそうです。そういった意味で、南北戦争とはまさに、「ある 1 つの国の誕生」 だったんだろうなと思います。しかし、先の大統領選挙によって、アメリカの分裂が決定的に露わになったのはご存知のとおりです。再び『The Birth of a Nation』を果たすには、新たなる「南北戦争」が必要なのでしょうか。
投稿者:uptail投稿日:2013-11-04 10:39:52
演出:9
演技:9
脚本:8
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-06-06 17:33:21
敗北した南部に対して穏健な処置によって対処しようとしたリンカ−ンが暗殺されたことによって、南部には解放された黒人による無政府状態がもたらされた。自身、南軍大佐の息子であったというグリフィスは、ト−マス・ディクソンの原作「クランズマン(Clansman)」を題材として、その無政府状態を乗り越えるためにK・K・K(ク−・クラックス・クラン)を結成した南部人の行動を肯定的に描いたために、世論の非難を浴びたのだった。最初、グリフィスは原作の原題をそのまま映画のタイトルにしようとしたらしいが、それではあんまりだということで、「The Birth of a Nation」(国民の創生)に変えたのだという。
映画自体の出来は、俳優たちの大仰な演技と黒人をまるでゾンビのような存在として描こうとするグリフィスの視点に辟易させられるが、最初の長編劇映画ということであるからして、アメリカ映画史上の記念碑的作品であることは言えると思う。そしてまた、今日の南北対立、グロ−バルVsアンチグロ−バルの対立の図式がすでにこの時点で露わになっていること、そしてまた、決して相容れない血の相克を裡に抱えたままに結成されたNATIONであるUSAという国の世界史的な危うさのことまで、考えさせられる作品でありました。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:gapper投稿日:2009-01-08 10:12:16
 見た中で、最も古い染色映画。ギッシュ、グリフィスも初。

 南北戦争といっても南部の話で、黒人が悪者でKKKが正義の集団のように描かれている。黒人も白人が黒塗りで演じていて、ストーンマンの家の黒人の小間使いの表情など悪意で描いているとしか見えない。KKKもリンチを正義としてしか扱っていないというのは、あまりにも酷い。グリフィスはケンタッキー出身で、大佐を父親に持つ人物で、黒人の乳母がいたというのだから南部の人間だ。
 それゆえに、このような偏見に満ちた映画となったのだろうが、ネオナチと共に現在も活動しているKKKを勘違いさせるような作品で心配だ。当初と異なり、今は有色人種全てに”しつけ”をするという思想に変化しているそうだ。設立の逸話も都合よく描かれていて、何の根拠もないことを念頭に入れて見るべき。

 前半の戦闘ジーンは、煙が多く当時の戦闘は本当にこのようであったと思わせる。日露戦争でバルチック艦隊を破ったのは日本の新しい煙の少ない火薬が大きく貢献したらしく、これは1905年なので南北戦争ではこの映画の様であって不思議はない。

 技術的に優れていようが、このような映画は評価しない。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2008-11-03 16:34:59
映画史的に本作の占める立ち位置を無視できないので、少し甘い評価をしたけども、えらい大層な‘トンデモ底抜け大作‘であることに間違いはないだろう。
前半の南北戦争パートは、生彩を欠き戦闘シークエンスも大味なロングショットが続いて画質の不鮮明さも手伝い、わけがわからない。
しかし、後半の‘戦後処理‘パートはモラル的には‘イタイ‘展開が続くわけだが、単純にグリフィス流のサスペンスやアクションを楽しめる。特に、クライマックスのワーグナー「ワルキューレ」が高らかに鳴り響きながら展開されるKKKの‘ラストミニッツレスキュー‘は、何ともいえない気分にさせてくれた。あの白装束も不気味でどっちが正義の味方がわからない(笑)
そして2008年、そのアメリカ最高権力者に初の黒人がなろうとしている・・・
演技陣。マーシュがかわいい。
投稿者:さち投稿日:2008-05-14 01:06:10
まあまあ
投稿者:paris1895投稿日:2007-09-06 02:58:15
國民の創生とは、歴史的大作の皮膚を被った実に私的なフィルムである。
 それは何処に現れているか。 リリアン・ギッシュのあの白い肌に、である。
あからさまに他の女優達とは違う聖母性を授かったリリアンは「イントレランス」の時とは違って多種多様な表情を見せてくれる。
 リリアンの魅力だけで言うのなら「散り行く花」並のリリアンの表情の多さと悲惨さとそして、決定的なスター性とでも言うようなモノがこの映画には溢れている。

 思い出して欲しい。
クローズアップの決して多くないこの映画で一番クローズアップを受け止めていたのは誰かを。
間違ってもそれをヒロインだからなどと言わないで頂きたい。彼女がヒロインなのは映画の中だけではない。監督と主演女優の境界がない世界でも確実にヒロインのはずだ、それはヒッチコックととあるモナコの王妃との関係に似ているかもしれない。
 決定的な迄の一方通行さ。それが映画の中に類い稀な奇跡を導入している。
 今一度思い出してみれば、リリアンの小鳥とのキスシーンの何とエロチズムに溢れた逆説的に監督からのリリアンのキスシーン拒否とも取れる演出の中に潜むデイヴィッドからのリリアンと恋愛を演じる俳優への嫉妬心が見え隠れしてはいなかっただろうか。
 その後のリリアンがキスを終えて部屋ではしゃぎまわる件はどうだろう。
ベッドの支柱に彼を思い顔を頬を寄せるリリアンに対してキャメラは決して羞恥を隠さずに思い切ったクローズアップを展開する。

 そうしてその後この映画に起こる出来事に対してリリアンは多種多様な演技を見せてその魅力の一辺を垣間見せてくれる事に祝砲をあげよう。

 父にとっての銀幕は5セントの劇場でも夢工場でもなく、間違いなくリリアン・ギッシュのあの白い肌にその果てしない願いをぶつけれる銀幕を見ていた筈だから。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-02-11 19:44:57
 技術的に凄い映画だということは分かる。分かるが、観ていてあまり気持ちのいい映画ではなかった。字幕には「アーリア人」という言葉が出てくるが、ナチスを連想してぞっとしてしまった(考えすぎ?)。
 リンカーン大統領の暗殺犯を演じたのがラオール・ウォルシュ監督だというのは本当だろうか。顔はあまりよく分からなかった。
投稿者:さと投稿日:2004-10-17 13:12:44
よくこの映画はKKKを賞賛していると言われますが、確かに英雄的に描かれてはいますが『遠い夜明け』や『ミシシッピーバーニング』などただ一方的に悪役として描かれている映画しか見たことがなかったので、私にはためになりました。
また戦場シーンや、大統領の暗殺シーンなどさすが“映画の父”D・W・グリフィスと思わせる大作で、見所一杯、最後も迫力満点で面白かったですし、単なるモノクロでなく、所々黄色やセピヤ色にしたところも見る側を飽きさせない要因になっていると思います。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-01-25 22:59:48
確かに参考に観るという程度の映画ではありません。今、普通に観ても充分楽しめる作品で、これが1915年に作られたとは思えません。前半は南北戦争が主体で記録的な意味が強いですが、野戦などの演出、撮影が素晴らしく、それに合わせて南北の対立、ロマンスなどが盛り込まれています。後半は黒人問題を扱って、KKKの成立の過程が良く解りますし、前半に比べてドラマチックで、西部劇のようなシーンもあります。
俳優ではリリアン・ギッシュとメー・マーシュぐらいしか知りませんし、男優は大勢出てきますので、この二人が目立ちました。いずれにしてもアメリカの歴史をニュースのように再現し、更に娯楽的にも鑑賞できる映画で、D・W・グリフィスの大作であることは間違いありません。
投稿者:げんごん投稿日:2001-02-26 17:50:38
 この映画の南北戦争のシーンを見ながら、「へーっ、南北戦争の実写映像を使っているんだ。こんなフィルムがあったのね」って感心して、そのすぐ後に、「そんな馬鹿な話があるわけない! 南北戦争の時代には映画は存在しない! これは映画で再現しているんだ」と驚愕した私は阿呆です。

 言い訳をするなら、プリントの酷さが、いかにも実写ぽかったということで、勘弁してください。

 とにかく、「見なければならない」お勉強的な映画ではありません。今の私たちが見ても充分に面白い娯楽映画です。見ていない人は、是非とも・・・。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
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