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心の香り(1992)

心香
THE TRUE HEARTED

メディア映画
上映時間98分
製作国中国
公開情報劇場公開(東光徳間)
初公開年月1992/11/14
ジャンルドラマ
両親の離婚 北の町との別れ おじいちゃんの恋 その女の突然の死 そして、ぼくはひとり 南の町で知った いちばん大切なもの “心の香り”
<エンタメ・プライス>心の香りXin xiang [DVD]
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【解説】
 北京の京劇クラブで、幼いながらも将来を嘱望される京京は、両親の不和から南方にある母方の祖父のもとに預けられることになった。初めて会う祖父の厳格な雰囲気に馴染めずにいた京京だが、やはりかつて京劇の名優と謳われた祖父である、芸の道がいつしか二人を近づけていた。近所に仲好しの少女もでき(彼女に京劇のメイクを施してやる場面がとても愛らしい)、一方、祖父も元女優の初老の女性に特別な気持ちがあるようで、長いやもめ暮らしにも終止符を打ちそうな様子。ところが彼女が心臓病で急死。祖父は名器と言われる胡弓を売りさばき、京京も街頭で踊りを披露し、葬式代を稼ごうとする。南国の風景、祭り、京劇の舞を捉えるカメラの美しさが秀逸。祖父の老いらくの恋も、丹念に描かれ見事である。相手の女性に、台湾に徴兵されたきり40年も音信のなかった、夫が居たことから生まれる挿話が感動をより深める。表向き児童映画のふりをした、その実、大人のための映画である。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
545 9.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-11-17 18:17:54
久しぶりに見た。急ぎ足でバタバタしていると、無性にこういう映画を見たくなる。落ち着けるのだ。多くを語らない。無理を強いらない。ただ静かに時が過ぎるのだ。頑固な祖父と見捨てられた孫とのひと時の素朴な触れ合い。こういうものだ。さりげなく撮った風景も心穏やかになれる。見終われば、何故か優しくなれる。竜と虎の争い無意味なり。いつの日か雲に乗り飛び行かん。雲よ、湧け。1992年製作。悠久の文化の香りが充満する。
投稿者:theoria投稿日:2003-04-11 22:09:46
孫周監督は一本の映画の内に欲張って多くを主張させない。どれだけ小さなキャンバスであっても全神経を集中させて細密画の如くに描き上げるので、こじんまりとした簡潔なプロットであっても、素っ気無いという様な印象を与えることは今のところ断じて無い。寧ろ、そのシンプルさを徹頭徹尾に掘り下げていくことによって玄妙を極めてさえいる。具体的には、“家族愛”を根本主題に、その綿密にして柔軟な筆致によって、決して多くはない登場人物の各々の心情の微妙な変化をセンシティブに描き分けながらも、中国という御国柄や民族性も関係しているのではあろうが、雄大と深遠を根底に兼ね備えているが故に、脆弱さなどは微塵も感じさせない・・・ということである。換言すれば「柔よく剛を制す」と解釈できる作風と位置付けられるかもしれない。杓子定規な無用の長物的要素を可能な限り取っ払っている。本作では中国の伝統的な戯劇である京劇を素材としているが、一種の歌劇である京劇の表面的な派手さに振り回されることなく、控え目ではあるが、その核心から発せられる魅力のみに照準を定めることによって・・・つまり、あのラスト辺りで京京(フェイ・ヤン)の路傍での朗々と街中に響き渡る歌声と、そして胡琴を片手に、その歌声に吸い寄せられていく祖父の李漢亭(チュウ・シュイ)との“京劇魂”を介した深い絆を確かめ合うシーンによって・・・観る者は感極まって涙するのである。言わば、仰々しい見掛け倒しの外郭や内郭、外堀や内堀といった防衛手段に一々気を揉むこと無くして、本丸の、天守閣の完成度の高さと美しさに意匠を凝らすといった姿勢が“孫周らしさ”なのではないだろうか。だからこそ彼の作品には無駄が無く、全てのシーン、シークエンスがそれ自体で光り輝いている。この映画で絶対に忘れられない、あの息を呑むほどに美しい京京と珠珠(ハー・チエリン)の場面。家に閉じ込められた京京によって、戸の隙間越しに隈取りの化粧を施される直前に見せる珠珠の天使のように軽やかで麗しい表情。そして隈取りが終わり、意気揚揚とした珠珠天使が颯爽と「白鳥の湖」の村人たちのワルツに乗って踊りだす。京京もそれに合わせて踊る・・・音楽と映像を極限にまで融合させている。道化と沈鬱、愉悦と悲哀、優雅と貧困、ヨーロッパ・ロシアと中国・・・が渾然一体となって圧倒してくる。ここだけで“溜息モノ”なのだ。また、信心深くて慈悲深い蓮姑(ワン・ユイメイ)のまさしく“観音様”のような名演技も実に彫りが深く御見事。『心香』・・・これは西洋も東洋もないのであって、人間の慈愛に溢れた普遍的な名作と呼ぶに相応しい。自分は勿論だが、どんなにササクレ立っている人でも多分どこかで、ほんの瞬間でも気を和ませてくれる映画だ。少なくとも自分自身はそう評価することに吝かでない。
投稿者:篭瀬山投稿日:2002-12-07 14:29:31
出し物としての京劇の魅力にきちんと映画の中で落とし前をつけるところが見事。老人と子供が京劇をとおして”通じ合う”一瞬に有無を言わさぬ説得力があった。実際北京に行ったとき見てきたけど、字幕がないから(当たり前だ)意味はあまり分らなかったが、それでも充分楽しめました。
【ソフト】
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