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こわれゆく女(1974)

A WOMAN UNDER THE INFLUENCE

メディア映画
上映時間145分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(東北新社=シネセゾン提供/シネセゾン)
初公開年月1993/02/27
ジャンルドラマ
ジョン・カサヴェテス Blu-ray BOX  (初回限定版)
参考価格:¥ 21,600
価格:¥ 16,706
USED価格:¥ 17,725
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【解説】
 神経症気味の妻を持て余しながらも、深い愛情から一人で家庭を切り盛りする、労働者階級の中年男。彼は市のベテラン水道工事員として、職場でも慕われている。突然の水道のトラブルでしょっちゅう家を空ける夫に、妻の気持ちは次第に昂ぶり、ついに狂気の世界へ足を踏み入れる。彼女もまた、抑えきれない強い愛情から、夫を苦しめてしまうのだった。現代人の閉ざされた人間関係の中での、純粋な愛情の探求を常に試みてきたカサヴェテスが、市井のありふれた家庭の中にその主題を求めた力作。夫を取り巻く仕事仲間の描き分けや、妻の日常の淡々としたスケッチも効果的。ことに、妻が、仕事で朝帰りした夫に朝食を出しながら、狂気の片鱗を見せてしまうシーンの切なさが忘れ難い。夫にはP・フォーク、妻にG・ローランズ。それぞれ、カサヴェテスの生涯の盟友だった名優が、素晴らしい演技アンサンブルを見せる。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
14112 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2017-01-19 00:24:04
何か悪いことが起こりそう、と観客に予感させて、実際にどんどん悪くなる! 見ているのが時々苦痛にも感じる映画だ。しかし狂気の淵にいる人間、それがどういうことなのか、をこれほど圧倒的に見せてくれる映画はないだろう。見終わるとぐったり疲れる。
ジーナローランドはまさに迫真演技だが、ピーターフォークも最高だ。自ら欠点だらけの亭主のくせに、妻だけは守ってあげようという意思が泣かせる。
インデペンデントのカサベテス監督だからこそ製作できた映画。(大手は絶対に作りそうにない。)傑作。
最後のシーンはどう理解していいのか、よく分からない。
投稿者:Normandie投稿日:2011-04-15 01:53:19
良し悪しではなく、外側からは決して分からない家庭の事情。大げさではありません。
でそれを最大限にリアルに見せたのがこれでしょう。いやはや凄いです。
カサヴェテスは映画製作の資金を稼ぐために様々なハリウッド映画に出ていた。
撮りたいものを撮って59歳で死んじまった。
「愛がないことは大嫌いだ」とインタビューに答えている。
生きることに嘘がないという意味では彼自身が最も激務だったろう。
投稿者:Ikeda投稿日:2010-12-13 12:33:11
ジョン・カサヴェテスの監督映画としては最高作と目されている作品ですが、やはりニック(ピーター・フォーク)とメイベル(ジーナ・ローランズ)夫妻の演技が強烈な事が大きいと思います。特に「こわれゆく女」というより、最初から壊れているメイベルを演じるジーナが凄いです。確かにこれを演劇として上演したら、毎晩毎晩ではとても精神的に保たないと言ったジーナが良く解ります。フォークも癇癪持ちの夫を演じて迫力があります。ニックは妻を、メイベルは子供を溺愛しているのが、逆に精神不安定になっている原因だとも受け取れますが、この夫婦では、このようになるのが当たり前だと思える映画でした。
ニックの母を演じるキャサリン・カサヴェテスも、その役に合った好演ですが、この人は実生活でもジョンのお母さんです。更にハロルドが預けにくる子供の一人アドリーヌを演じているアレクサンドラ・カセヴェテスはジョンの娘です。
投稿者:4531731投稿日:2008-11-06 02:52:43
作家の主張の無い人間ドラマだが、それでもおもしろいし、成立している。奇妙な映画だ。
メジャーのように物語のおもしろさ、問題の追求もないし、アート系の作家のように
内面の表現、人物の背景の追及、メタファーを駆使した無言の語りなども無い。
そこにあるのは、躁病のように喜怒哀楽をフル回転させているジーナ・ローランズと
キレまくるピーター・フォークの姿だ。オーバーとも言える2人の気迫の演技だ。

結局、作家の主張を盛り込まないことで、俳優たちの背景・経験を反映させることに
心を砕いている印象がある。どんな俳優も役柄を生きたモノにするために
自分たちの日常を反映させるものだが、ジョン・カサヴェテスという人はそれだけを
フィルムに焼き付けることに躍起になっている。それだけで成立するものを作ろうとしている。
たとえば、ローランズは、やはり精神病のキャラに命を吹き込むために過去に自分の周囲に
いたそれに近い人々を参考にしたはずだし、ピーターも周囲にいた問題のある人物を抱える家族を
参考にしているはずだ。ストーリーテリングの妙・演出は可能な限り廃止し、俳優が人生を通して
実際に見てきた、生きた情報だけを映画に反映させること。これが彼の考えていた「リアル」なのかもしれない。
カサヴェテスの映画で見られる一種異様の間は、その実験の結果なのだろう。
ポランスキーと衝突するのもうなづける…
後半はちょっとドラマがかっているが、ちょっとした事件だけれどピーターとローランズの
迫真の演技のおかげで、重くて痛いものになっている。
子供がとても表情豊かで演技が自在な点には驚くが、それひとつをとって見ても現場の
リラックスした雰囲気はが伝わってくる。精神的な制限は無いという意味で。
投稿者:bond投稿日:2007-06-23 23:56:37
ジーナの鬼気迫る演技は良かったが、脚本が悪い。それにしても、あの家庭では夫にも問題あるよなー。
投稿者:長春投稿日:2006-07-25 10:23:54
精神障害の妻に苦悩する家族。ドキュメンタリーなら、「大変だな。」と納得できる。ドラマでそれだけをドキュメンタリーのように真に迫って演じられても、どう感じていいのか分からない。
我が家の向かいの家にも精神障害と思われる夫婦がいるが、毎日不安である。「医者や政府、対策をしっかりしてほしい。」と思うばかりである。
投稿者:黒美君彦投稿日:2006-07-19 12:23:18
ジョン・カサヴェテスと妻ジーナ・ローランズによる見事な作品。
不穏な空気の中で異常な行動をとる主婦メイベル(G・ローランズ)は、軽度の統合失調症だろうか。妄想や幻聴、幻覚がないところをみると、強迫神経症とみるべきか。
乱暴な夫ニックをピーター・フォークが熱演。突然怒鳴りだすところは、彼もまた情緒不安定にあることを感じさせる。夫婦による相乗効果で変調をきたす精神状況。
仲間を連れての食事シーンや、家族にこだわるところはニックがイタリア系であることを窺わせる。
ところどころ配置されたドキュメンタリーのような手持ちカメラのカットを交えることにより、リアリティが高まっている。
こんな両親の状況をみていると、子供たちはたまらないだろうが、その子供たちが熱演。母親に甘えるシーンなどは、実の親子のような繊細さがある。
心の病は簡単には根治しない。半治りの状態で社会復帰させるしかないが、そこに必要なのは愛情に根ざした家族の支えであり、受け皿となる共同体・社会の寛容である。
ラストではそうした希望を垣間見せるが、子供を連れて1階と2階を何度も往復するように、家族は(もちろん当事者も)粘り強く病と向き合っていくしかない。「こわれゆく女」という邦題は、その意味では何とも救いのないタイトルである。「こわれゆく」のを座視するのではなく、どう救い上げていくか。この作品は絶望の中で何とか希望を見出そうとする救いの物語である。

ジョン・カサヴェテスは当初戯曲にしたいと考えていたようだが、G・ローランズが「テンションがもたないわ!」と映画にするよう勧めたとか。それがよくわかるG・ローランズの熱演である。
投稿者:むっく投稿日:2006-07-09 13:01:56
あの神経張り詰めた空気は怖い。子役の子達なんか演じるだけでおかしくなりそうで、大丈夫かなーと要らぬ心配をしてしまった。そのわりにハッピーエンドでちょっと拍子抜け。もっと不幸でよかったな。だんなのニックは一番スキになれない。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2006-04-09 18:05:37
メンヘルおばさんとそれを取り巻く家族たちの葛藤を、徹底したドキュメントタッチで描いた迫真のホームドラマだ。
とにかく主演の二人の演技には圧倒されるが、ノーライティング(推定)でアップを多用したりロケーションを生かすことによって、リアルに映し出されたキャメラが効果的。
カサベテスの即興演出も、特に子役についてはよくやるもんだと思った。
演技陣。ローランズも凄いがそれを受けるフォークがいい。コロンボ役とはかけ離れたキレっぷりを見せて存在感を見せ付ける。
投稿者:irony投稿日:2006-04-09 03:50:58
 凄い演技だ、只×2圧倒されました。この作品に出られた子役も凄いわ、よく二人の演技に圧倒されずについて行ったと思う。
投稿者:阿里不哥投稿日:2005-03-01 13:50:30
すごすぎる。
辛すぎる。

こんな映画見てしまったら一体どうすればいいのだろう。
分析や批評を考える気にはならない。

という感じ。。
投稿者:odyssee投稿日:2003-10-04 05:42:32
【ネタバレ注意】

ジーナ・ローランズは若いときかわいい顔してたんだなと思う。今で言えばキャメロン・ディアスみたいなかんじだろうか。(うまい比喩が見つからないんだけど)結構スタイルが良くてすごい美人と言う感じではないけど結構美人、という感じ。もうちょっと凄みはあるけど。今だったらこの手のちょっと個性的な顔をした女優は大もてだけど(ジュリア・ロバーツもそういう感じかしら)。細かい話は分からなかったけど、彼女がおかしい感じになっていくところがすごかった。ピーター・フォークが労働者階級らしい雰囲気をうまく出していたと思う。この人はやはり非凡な俳優だなと思う。自分がおかしいとは思っていなくてもあのさりげない家庭生活の描写が狂気と正気の境目を見事に描いていて身につまされる。そう、あの家庭生活の描写がすごいのだ。母親の様子に疑問を持ち、戸惑いながらも慕う子どもたちの様子、嫁に対する反発を素直に表す姑の様子(彼女が病院から戻ってくれば温かく迎える)、退院した娘を気遣う親の様子。それからピーター・フォークと彼の同僚たちの描き方もうまかった。ローランズが病院に行ってしまって、フォークがひとりで子どもたちを世話する様子も、「クレイマークレイマー」みたいにご飯作ってる様子じゃなくて、海に連れて行くっていうのがうまいなっと思った。それも同僚と職場のトラックで。そして海で子どもが勝手に行動したりとか。最後が私には分からなかった。彼女は回復したの?フランス語字幕で見るのはやはりしんどい。英語もっとうまくならないと。

投稿者:pukaki投稿日:2002-07-28 13:23:28
自分をさらけ出さない役者は殺してやりたいとカサヴェテスは何かのインタビューで語っていたことがあったが、そりゃ云うだろーよ、ここまでやれる嫁さんいたら。ジーナ・ローランズ、この人は本当にスゴイ。命を傾けて演っている。わたしはグロリアとかミルドレッドでの彼女しか知らなかったので、これを見てまたまたジーナの才能に二度惚れしてしまった。さらに、妻を見守るピーター・フォークがいいんだ。今まで彼の役柄に男を感じたことはなかったのが、ここでは男のハートの香り、ぬくもりを感じられる。とても厳しい人生の一場面を描いた作品ではあるが、監督の愛を信じる心が全編を暖め、気高いものにしていた。愛は家族は本当に素晴らしいと思える深くて大きな作品。
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-10-14 08:25:43
 まず、ジーナ・ローランズとピータ・フォークの独創性を賞賛しよう。このよ
うな演技は誰も行ったことがないのではないか?と感じさせる。見事な映画的セ
ンスだと感じさせる。

 さて、映画のスクリーン(あるいはフレーム)の機能には2つあって、一つは映
画の世界から観客に開かれた窓。我々が映画の世界を見ることができるのは、僅
かにこのスクリーンの内側の限られた範囲のみだ。(言わずもがなですな。)
 二つ目の機能は、その逆で、スクリーンは映画世界の中で観客には不可視の広
大なオフスペースを作り出しているという点。私は映画を見ながら、可視のスク
リーン以上に不可視のオフ・スクリーン・スペースが気になって気になってしよ
うがなくなることがある。まるで、黒い大きな布が小さな窓(スクリーン)を除外
して全世界に貼り付けられたように感じる。

 カサベテス映画もまたオフ・スクリーン・スペースを意識せずにはいられない、
スリリングな映画ばかりだ。それはルビッチやルノワールの機能的なオフの利用
とは違う。カサベテスのフレーミングは観客に強烈な緊張感を強いる一方、映画
表現の自由を意識させるし、少なくも私は、見終わった後に映画の幸福とはこう
いうものなのだという感慨と開放感を覚える。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:seiji投稿日:2001-08-05 10:15:33
このコンビに関してはいつも「グロリア」の話題で終わってしまうけれど、
「ラブストリーム」「オープニングナイト」といった「こわれゆく路線」
がまたすばらしいのだ。
精神の脆さとコロンボの眼差しに注目。http://www5b.biglobe.ne.jp/~movie
投稿者:ゆきぼー投稿日:2001-07-06 22:40:52
カサヴェテスの最高傑作ってのと、生前
チャップリンもその演技を絶賛したほど
というジーナローランズの演技に期待し
すぎてがっかりしました。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演女優賞ジーナ・ローランズ 
 □ 監督賞ジョン・カサヴェテス 
■ 女優賞(ドラマ)ジーナ・ローランズ 
■ 新規登録作品 
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