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ガートルード<未>(1964)

GERTRUD

ゲアトルーズ(ソフト題)

メディア映画
上映時間112分
製作国デンマーク
公開情報劇場未公開・NHK衛星第2で放映
ジャンルドラマ
カール・Th・ドライヤー コレクション ゲアトルーズ [DVD]
参考価格:¥ 5,040
USED価格:¥ 14,105
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
327 9.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:gapper投稿日:2012-06-25 19:15:05
 「吸血鬼 (1931)」のカール・テオドール・ドライエル作品。

 ドライエルの作品なのでやはり実験映画的な雰囲気があり、永遠とモノローグの様なダイアローグが続く。
 会話の体裁ではあるが、実際は一方的で独り言。

 サイレント時代の芸術性の高い雰囲気もある。
 D・W・グリフィスに「イントレランス(1916)」と言う作品があるが、テーマとしては同じだろうか。
 ただ、余りにも台詞が重要視されていると言うか映像に重点が無い。
 ”語る良り見せる”が、映画の基本だ。
 その意味で感心しない。

 ゲアトルーズ(ニーナ・ペンス・ローデ)が見に行くと言っていたのは、ベートーベンの歌劇「フィデリオ」。
 女性が男装して監獄に潜入し、政治犯の夫を助けると言う話だ。
 だが、夫グスタフ(ベント・ローテ)が、劇場に行くと反対に妻の浮気を知り窮地に追いやられる。
http://gapper.web.fc2.com/
投稿者:Ki-Adi-Mundi投稿日:2008-02-23 17:50:13
カール・Th・ドライヤーの遺作『ゲアトルーズ』である。
Gertrudは英語読みではガートルードになる。そう、つまり「ハムレット」の母親。弟に毒殺された王の妃であり、その後、王位を簒奪した男と再婚し息子ハムレットの不興を買い、最後は王の謀略を阻止しようと自らハムレットに差し出された毒をあおる、あのガートルードと同名の女性の物語である。

ドライヤーの作品には常に不寛容というテーマが潜んでいる。その多くは女性が抑圧され社会の不寛容に苦しめられる。ところが『ゲアトルーズ』はそうではない。自分が感じていること以外は受け入れず、男たちを服従させようとする。この物語はゲアトルーズの不寛容を描いているのだ。そしてそれが彼女と男たちに悲劇をもたらす。
これはゲアトルーズの生き方を賛美した物語ではない。
なぜ人は人を受け入れることが出来ないのか?ドライヤーらしい作品であり、彼らしい悲劇なのだ。

元々この作品はカラー作品として構想された。どのような色彩を獲得するかも考えられていたが、それは結局実現できなかった。しかし、巧みな照明と撮影はその美しさを存分に見せてくれている。
男は若い頃自分が贈ったのだと言う鏡の横にある蝋燭に火をともす。しかし、ゲアトルーズはすでに愛は終わったのだとばかりに、その火を消す。
男と女は話をしながらゆっくりと移動する。カメラはそれを追いかける。それとともに光と影は形を変え、色彩が動く。交わらない視線。ランプに照らされた彼女の顔には哀しみと憂いと意志が。

『ゲアトルーズ』は、『怒りの日』『奇跡』と続いた戯曲の映画化作品の集大成である。美しい画面構成と、彩り豊かな移り行く陰影を持つこの映画は、ドライヤーにとって最後のモノクロ作品となる予定でもあった。そしていよいよカラーへと歩を進めるはずであったが、それは叶わなかった。
投稿者:Ikeda投稿日:2008-02-05 14:31:06
ガートルード(ニーナ・ペンス・ローデ)はリートマン(エッベ・ローデ)と別れてグスタフ(ベント・ローテ)と結婚しているが、仕事しか頭にない夫が嫌になって、若い音楽家エルラント(バールド・オーベ)に愛を求める。リートマンは、そのような妻にも未練を持っていて離したくないが、ガートルードにとって大事なエルラントはどうかと言うと・・・というストーリーです。

少し、イプセンの「人形の家」の続編かと思わせるような進行ですが、人間の心理を描こうとするドライエルの狙いはガートルードの崇高な愛を描こうとしているのだと思います。しかし私は映画中でエルラントが言う「精神が高慢なだけ」という感じしかしませんでした。
会話が非常に多い映画で、それも皆、無表情で話すため、かなり退屈しました。特にガートルードは何があっても表情が変わらず、少なくとも他人の感情を無視した行動をとっています。愛情というものは喜怒哀楽の中から生まれるものだと思っていますので、それなくて「愛」が存在するとは思えません。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2008-01-19 16:47:00
舞台劇そのまんまの映画であり、長回しでモノローグが延々と続いていく・・・
芸術至上主義も極まれりなわけだが、ドライヤーとよく引き合いに出される小津には決してそんなものは微塵もないくせに、その先にもっと多様な要素を含んでいることの凄さを知るべきだろう。
投稿者:wao投稿日:2005-02-09 02:25:39
この作品を見ると,なぜだかアラン・レネの「去年,マリエンバードで」という作品を思い出してしまう。どちらも対話が軸になっている点では似ているけれど,レネが男女の関係性のあやうさや曖昧さにこだわっていくのに対し,ドライヤーはあくまで主人公の信念というか,一種の思い込みの方にウエイトを置いていて,関係性は最初から最後まで交わることなく平行線を辿っていく。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-03-29 07:46:15
 ドライヤーの遺作に相応しい傑作。
 殆ど登場人物が視線を交錯させないことで有名な映画なのだが、実は視線を交わさないエキセントリックさ以上に、二人の人物が向き合うカット、カットバック(リバースショット)が素晴らしい。例えば冒頭、夫と視線を全く合わさないガートルードが「話がある」と言い出した直後、もうお手本のような緊張感のあるミディアムのカットバックで視線を交錯させる(ように見せる)。そして今度は逆に夫がガートルードと全く視線を合わさなくなる。この途中で挟まれるカットバックのタイミングにはぶったまげてしまった。
 また、帰郷したガートルードのかつての愛人(詩人)を迎えるパーティのシーンで、夫、現在の愛人(ピアニスト)を含めた4人に人物の出入りの演出も実にスリリング。このような演出の呼吸を楽しむ映画であり、ストーリを追うことしかしない観客には退屈な不倫劇以上のものではないだろう。http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ イタリア批評家賞カール・T・ドライエル 
 ■ 新鋭評論家賞カール・T・ドライエル 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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