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アスファルト・ジャングル(1950)

THE ASPHALT JUNGLE

メディア映画
上映時間112分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(MGM)
初公開年月1954/03/11
ジャンルドラマ/犯罪
アスファルト・ジャングル [DVD]
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アスファルト・ジャングル

【解説】
 ドクは宝石泥棒を計画し、ボスのエメリックに相談した。エメリックはドクに仕事をさせて、相棒と情婦を連れて国外逃亡を計画する。ドクはディクスという若者の手伝いを得て、金庫破りの名人ルイスと共に50万ドルの宝石を手に入れるのだが……。宝石店襲撃の男たちだけでなく、その登場人物一人一人の個性までリアルに描いた作品。「悪人の土地」は本作のリメイクにあたる。
<allcinema>
評価
【関連作品】
悪人の土地(1958)リメイク
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
214 7.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2014-03-12 20:25:30
 室内の複数人物を縦構図で被写界深度を深くして撮ったカットが頻繁に現れる。(パンフォーカスというほど後景の焦点は鮮明じゃないが)。同年製作で撮影者も同じハロルド・ロッソンの『勇者の赤いバッヂ』では、屋外シーンでも特徴的に使われている画面造型だ。確かに当時の流行だったのだろう、B級西部劇などでもよく出てくるし、ワイラーは勿論、ホークスでさえゴク一部でやっている。しかし私には人間の見た目の光景とかなり異なって感じられ、イマイチ好きになれない。また、本作の目に留まる特質の一つは、夜の屋内シーンがどの場面も少々暗い点だ。今の日本の夜の屋内が明る過ぎるのかも知れないが、悪党のマーク・ローレンスのアジトはともかく、弁護士・ルイス・カルハーンの居間のシーンも普通の感覚で云うと暗すぎるように思う。ただ、だからこそ少ない光量での照明の面白さが際立つし、このローキーが暗黒映画の雰囲気を創り出している。例えば、屋内での切り返しで照明に違和感のあるシーンが一部あるのだが、こういうのもワザとやっているのではないかと思う。顕著なのは、犯罪実行後、ルイス・カルハーン+ブラッド・デクスター組にサム・ジャッフェ+スターリング・ヘイドン組が対峙するシーン。ジャッフェに対する照明だけ陰影があり過ぎて、まるで別の部屋のような感じになっている部分がある。しかし、これによりジャッフェの狼狽した感覚がよく伝わる効果に繋がっているのだ。
 さて、役者に目をやれば、ジャッフェの貫録、存在感をまず第一に上げなければいけないが、他キャラクターも実に充実している。中でも、大好きなジーン・ヘイゲン(『雨に唄えば』では悪声の大女優役)がラストまで絡んで、尚且つ泣きながら付けまつ毛を外すという見せ場が与えられていることに感激する。その他、悪徳刑事を演じるバリー・ケリーが後半はもう出ないのか、と思っているとマーク・ローレンスを激しく平手打ちするシーンが出てきたり、中盤まであまり目立たないジェームズ・ホイットモアも、ラストでマーク・ローレンスに対して暴力的に激昂するシーンがあったり、ブラッド・デクスター(『荒野の七人』のひとり)もほんのワンシーンのみの登場ながら、ヘイドンとの早撃ち対決シーンがあり、それぞれ強烈な印象を残す。しかしこの銃撃シーン、簡潔でいいですね。

#冒頭、ヘイドンが連行されて面通しを受けるシーンの3人の内のひとりは若きストローザー・マーチンだ。これははっきり分かる。オドオドした表情。
 そしてマリリン・モンローは流石にこんなジジイの愛人はないだろう、と思うぐらい可愛い。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2013-11-16 05:33:58
基本的に面白いんだけど、もっと刈り込める話だった。結局BDに落としたくなるのはモンローだけ。声にちゃんと反応する猫も良かった。
投稿者:bond投稿日:2013-10-20 12:17:59
今となってはよくある映画だが、当時としては画期的だったのでは。欲望渦巻く強盗の顛末。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-06-03 19:39:35
近頃の犯罪映画は恐らくこの作品から多くのネタを頂いているのだろう。犯罪の計画を分刻みで立案し、それを実行して行く過程が丁寧に描かれてサスペンスを盛り上げる。特に金庫破りのシ−ンはリアルで、まるで実際の犯行現場を覗き見るような緊迫感があった。これに比べると近頃の犯罪映画の実行シ−ンはスマ−ト過ぎてリアルさに欠ける憾みがある。サスペンスとは何気ない伏線の置き方から生じるのだということを、事故で最初の犠牲者となる金庫破りの男の心配事が、風邪を引いている息子のことであったり、主犯のサム・ジャフェが女好きであるという設定が、逃避行の途中で立ち寄った食堂で出会った女の子の、妙に扇情的なダンスに目を奪われるジュ−クボックスのシ−ンのサスペンスを盛り上げたりと、さすがにジョン・ヒュ−ストン、伏線ということを教えられました。脱帽!http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2012-12-12 13:32:23
単なる犯罪映画にとどまらない、深みのある話に感じた。www.seisakuiinkai.com
投稿者:gapper投稿日:2011-11-19 13:23:28
 「黄金 (1948)」、「キー・ラーゴ (1948)」、「アフリカの女王 (1951)」とジョン・ヒューストン監督の黄金期の作品。

 フィルム・ノワールでありケイパー・ムービーであり恋愛映画でもある。
 警察の必要性や犯罪への対処も描いていれば、計画を立てるドク(サム・ジャッフェ)や牧場を買い戻そうとするディックス(スターリング・ヘイドン)。
 それにディックスに恋するドール(ジーン・ヘイゲン)や破産した弁護士エマリック(ルイス・カルハーン)などの人生模様の映画でもある。
 非常に多彩な側面を持った”立体的”な作品で、好みのタイプだ。

 100万ドルの大きな山を巡り、その犯罪を進めるの面白さとその宝石を奪い起死回生を企む弁護士のエマリックの駆け引きが並行する縦軸。
 そんなこととは関係なく家族のために金庫を破るルイ(アンソニー・カルーソ)、牧場の為の金を稼ごうとするディックスなどが横軸として絡む。
 ドールのディックスへの思いやコビー(マーク・ローレンス)の小物然とした態度とエマリックへの信頼などが、奥行きになっている。

 ”コンクリート・ジャングル”とした方が良いのではと思ったが、建物にはレンガ造りも多く犯罪は”ストリート”で起きることが多いのでやはり”アスファルト”が適切か。
 後年「コンクリート・ジャングル(1960)」という作品も作られた。
 そして、”アスファルト”でなけれはならない演出上の理由がある。
 それは、ラストに描かれている。

 マリリン・モンローがアンジェラとしてエマリックの囲われ者として出てくる。
 同年の「イヴの総て (1950)」の彗星の様な鮮烈さはなく、肌も荒れていて演技に緊張しているのではないかと感じた。
 「イヴの総て (1950)」と異なり出番はだいぶ多くなっていて役作りも必要なだった為ではないかと思う。
 成長とステップアップに大きく影響した作品だったのだろう。
v
投稿者:uptail投稿日:2011-04-16 10:21:44
ジェームズ・ホイットモア
投稿者:TNO投稿日:2009-11-05 20:23:20
フィルム・ノワールの傑作だ。結局は失敗してしまう男の集団を描く作品の多いジョン・ヒューストン監督だが、本作も例に漏れない。「犯罪とは、人間の努力が裏側に表れたものにすぎない。」という悪徳弁護士(ルイ・カルホーン)の台詞は、原作者W.R.バーネットの小説から取った言葉のようだが、実はジョン・ヒューストンの本音なのであろう。大仕事に参加する個々人の性格や嗜好性、過去現在の環境が抑えたタッチで写実的に描かれ、観客が感情移入しやすいように仕向けている。スターリング・ヘイドンの乾燥した演技も、本作にマッチしているように思う。彼の夢は、父親が手放した馬牧場を買い戻すことだ。主犯のサム・ジャッフェの夢は、犯罪稼業から足を洗い、メキシコで女性を侍らせ穏やかに暮らすこと。それぞれの夢を明確にすることで、動機もはっきりする。ジーン・ヘイゲンの化粧を落とす場面は、秀逸。私の好きな俳優ジョン・マッキンタイア扮する警察のコミッショナーが最後の方で、賄賂を取った警官ディトリッチ(バリー・ケリー)について、こういう警官はいて当たり前で、その他大多数は真面目な警官だ・・というような主旨の発言をしているが、陳腐で全く不要な台詞のように思えた。サム・ジャッフェは、女好きであることが、最後に命取りになる。ジェームズ・ホイットモアのせむしの食堂主も最高のキャラクターだ。小心者の賭場オーナーのマーク・ローレンスも良い。弁護士のルイ・カルホーンは、名士風でいて胡散臭さを振りまいて、適役。プロジェクトにたかる私立探偵にブラッド・デクスターも出演している。ちょい役ながら、カルホーンの情婦役でマリリン・モンローも登場していて、かなり濃厚な色気を発散している。
投稿者:Ikeda投稿日:2007-12-20 15:11:08
この映画は公開時、かなり評判は良かったのですが、私は最近やっと見ました。それだけの事はある迫力ある映画で、悪徳警官を絡ませた都会の犯罪者の所行や陰謀を多彩な展開で描いているのが良いです。
それだけに登場人物が多く、誰が主役か解らないくらいですが、やはりスターリング・ヘイドン演じるディックスの描き方が際だっています。警察長官が「人情や慈悲はチリほどもない男」と発言するのに対して、本人は子供の頃、好きだった子馬を、いつまでも夢見ているというコントラストが印象的です。
二人のヒロイン、ジーン・ヘイゲンとマリリン・モンローも悪くありませんが、ベテランの犯罪者を演じるサム・ジャフェが良い味を出しています。
ジョン・ヒューストンの演出・脚色が良いこともあると思いますが、原作者W・R・バーネットという人の映画は脚本を含めて、面白いものが多いです。
投稿者:シネマA投稿日:2006-06-10 12:46:50
 フィルム・ノワールの典型。ジョン・ヒューストン監督の代表作のひとつ。
 犯罪映画。エンターテインメントであると同時に、観ごたえのある重厚な群像劇だ。
 最初の40分強は人物紹介。やや退屈かもしれないが耐えること。あとになって人物造形の深さが生きてくる構成だ。たとえば、バルザックの〈人間喜劇〉みたいなものだとおもえばいい。

 宝石強奪計画が実行に移されてからの展開は、最後まで眼が離せない。息を呑む。ほとんど夜と室内のシーンばかりだが、ハル・ロッソンのモノクロ撮影が抜群なので飽きない。緊張の糸がとぎれない。正規版DVDの画質がいいからパンフォーカスの効果がよくわかる。男たちの顔の彫りの深いこと。額の油汗にまでピントが合ってしまう。

 とにかく男臭い映画だ。男優陣は当時のMGMのB級映画の常連ばかりだが、悪党ひとりひとりのキャラクターが立っている。MGMの匂いは払拭されている。さすが。ヘイドンとカルハーン、ホイットモアらも好演だが、きわめつけはドック役のサム・ジァッフェだろう。計画の立案者。頭脳明晰にして沈着冷静な老人。酒は飲まないが、葉巻を燻らす。食堂のジュークボックスの場面はあまりにも有名。弘法も筆のあやまりの巻。
 女優では、端役のM・モンロー。新人にしては悪くない演技をみせていた。J・ヘイゲンは熱演だけど地味すぎた。男社会のドラマ。女の出番はどうしても少なくなってしまう。

 シナリオの名ゼリフの数々。いまいち訳しきれていない字幕が残念。日本語が概して生硬だ。むずかしいだろうけど。

 DVDではドリュー・キャスパーによる音声解説(字幕つき)が聴ける。興味深いデータいろいろ。映画の見方をていねいに語る。ときどき興奮してトーンが高くなるのもご愛嬌。こういうセンセっているよね。南カリフォルニア大の視聴覚教室で学生相手に講義してる感じに近いのでは? 最近の廉価版は侮れません。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 助演男優賞サム・ジャッフェ 
 □ 監督賞ジョン・ヒューストン 
 □ 脚色賞ジョン・ヒューストン 
  ベン・マドー 
 □ 撮影賞(白黒)ハロルド・ロッソン 
■ 男優賞サム・ジャッフェ 
□ 作品賞(総合) 
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