allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

地獄門(1953)

メディア映画
上映時間89分
製作国日本
初公開年月1953/10/31
ジャンル時代劇
地獄門 デジタル復元版 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 4,068
USED価格:¥ 3,745
amazon.co.jpへ

【クレジット】
監督:衣笠貞之助
製作:永田雅一
原作:菊池寛
脚色:衣笠貞之助
撮影:杉山公平
美術:伊藤憙朔
音楽:芥川也寸志
技術監督:碧川道夫
助監督:三隅研次
出演:長谷川一夫盛遠
京マチ子袈裟
山形勲渡辺渡
黒川弥太郎重盛
坂東好太郎六郎
田崎潤小源太
千田是也清盛
清水将夫信頼
石黒達也弥中太
植村謙二郎政仲
清水元三郎介
荒木道子真野
南美江刀根
毛利菊枝佐和
香川良介康忠
荒木忍家貞
沢村国太郎盛忠
殿山泰司加喜助
水野浩乙阿弥
南部彰三定房
近衛敏明真澄
【解説】
 都で起こった反乱から上皇とその妹を逃すため、平康忠は身代わりの女・袈裟を荷車に乗せて盛遠を護衛に付けた。ところが盛遠は夫がある身の袈裟に惚れてしまい……。最優秀外国語映画としてアカデミー特別賞の他、カンヌ映画祭グランプリを獲得している。原作は「袈裟の良人」。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
744 6.29
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:Odd Man投稿日:2019-03-12 16:16:46
本来は盛遠こと後の文覚上人に纏わる発心譚という説話なのは致し方ないが、原作と映画でもまだ「袈裟の良人」で夫に焦点なんだな。一先ず封建期を抜けた現代なら袈裟犠牲の不合理に視点が移るのも当然。欧米観客であっても慮ったろう三者の心情に日本的なエキゾチシズムが重なったんだろうね。
投稿者:hayate9投稿日:2015-08-24 19:49:36
【ネタバレ注意】

京マチ子も衣装やらの色彩も。

ただ音声が聞き取りにくく袈裟がふわ〜っと走ってきて“ん?なぜ?”となって、また最初から集中して見直すことに・・・。
慣れてきたらお話は意外と単純で観やすかったです。
袈裟の夫がすごく出来た人で、涙。夫のことを思っての袈裟の決断と、信頼して打ち明けてくれれば・・・と亡き袈裟を思う夫のすれ違いが何とも言えず・・・。

投稿者:nabeさん投稿日:2015-06-07 06:13:22
オスカーとパルムドールを受賞した、日本映画の歴史的作品である。
平安時代の戦乱の最中、人妻に恋をした武士が、強引に彼女を手に入れようとして自滅していく様を描いている。主演の盛遠を長谷川一夫、ヒロインの袈裟を京マチ子が演じている。
最初見染めた時は知らなかったのだから無理もないが、相手が人妻と分かってからもなお自分の地位や権力を傘に言い寄る姿は、今観ればあまりにも下俗過ぎて日本のサムライ映画としては問題があると思うが、当時この作品を観た海外の識者たちは、そんなことよりもこの映画の映像美に魅せられたに違いない。それほど和田三造の色彩美は見事である。
京マチ子の楚々としたたたずまいはいいが、当時すでに45歳だった長谷川一夫の小太りな姿は、サムライとしてはカッコ悪く太刀廻りもぎこちない。入道姿の清盛も、時の最高権力者としてはあまりにも人物が軽く描かれていて残念だ。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-05-07 10:53:58
いまだとストーカー。この手の輩は昔からいたんですね。長谷川一夫がこういう役を演じるとは驚きました。夜灯明の灯が周囲を照らすカメラがいいですね。風にゆれる帳、朱の衣装、セットと共に素晴らしい。衣笠時代劇の見せ場たっぷりです。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2011-05-04 15:54:41
大映カラー映画の第一作は菊池寛の通俗大衆小説の映画化であり、ストーリー的には下世話なものである。それでも衣笠監督はそれなりに盛り上げてくれるので退屈はしない。
やはり本作の見所が、その目にも鮮やかな杉山のカラー映像であることは論を待たない。当初は国産のカラーシステムを検討していたというが、発色不十分なため断念したそうだ。技術責任者の碧川はそのことを苦渋の決断だったと述懐している。
演技陣。長谷川の我侭ぶりも悪くないが、山形のどこまでも沈着冷静な紳士的演技が光る。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-05-03 04:57:04
画面の端々にまで気を配った画作りには感嘆するが、それはあくまで海外の映画賞狙い(神社や獅子舞?など、如何にも狙ったカットがある)。同じ大映のベネチア受賞作の「羅生門」や「雨月物語」に劣るという一般評は当然。あと「近松物語」もそうだったが、長谷川一夫にこの役をやらせるのは年齢的に苦しかった気がするし、京マチ子のメイクも魅力的で無かった。星二つ半。
投稿者:Bava44投稿日:2009-09-07 19:52:40
木下恵介の『カルメン故郷に帰る』(51年松竹)、中村登の『夏子の冒険』(53年松竹)、山本嘉次郎の『花の中の娘たち』(53年東宝)に続くカラー邦画で、言わずと知れた最初のイーストマン・カラー時代劇。
題材からくるセリフ廻しの冗長さや物語のヘタレ具合はともかく、衣笠の演出はなかなか正統派で力強く、永田社長はどう考えていたかは知らないが、演出的には日本文化を外国人観客への“売り”として使っているようには見えない。製作費も十分にあり、画面の隅々までプロダクションの充実度の高さを感じる。

あと他の方が書いていないので、小林正樹の『怪談』でも(一応)色彩を担当している碧川道夫を褒めておく。

まあ、これは主人公の長谷川一夫のキャラクターに大いに白ける映画なのだが、京マチ子の方を主人公にしていれば作品として上手くいっていたかもしれない。
動揺するヒロインの背景で帳が風に揺れる。こういうシーンがあるから許せる。
投稿者:ushigome投稿日:2006-07-15 23:19:26
【ネタバレ注意】

衣笠貞之助の『地獄門』、どんな映画かと言うと、舞台は平安末期の京都で、時の権力者である平清盛の絶対的な力にも陰りが見え始め、断続的に反乱が起き始めていた時代。映画も、そうした反乱の内の一つが起こった所から始まる。

反乱の最中、火事場のドタバタの中で一人の男と女が出会う。男の方は武士で、女の方は、皇族の召使として働く女房と言ばれる役所の女性だった。武士は女に惚れて妻にしたいと願う。けれども彼女は人妻で、立派な武士の夫があった。ところが、そうとわかっても諦め切れない男が、命まで奪うと彼女を脅迫して、夫への裏切りを強要する。彼女は仕方なく男の言う通りにして、夫を殺す計画に加担するんだけれども、実はそれは見せ掛けで、実際は自分の命を犠牲にして夫を救う。ところが、これが完全に夫のためになったかと言うとそうでもなく、と言うのも夫としては、そのように脅迫されていることを自分に相談して欲しかったわけだ。だから、彼女は夫を100%裏切りはしなかったけれども大いに失望させたわけで、半分裏切ったも同然なのだ。一方、男の方はどうなったかと言うと、惚れた女を間違って切り殺してしまった後で、絶望して自分の刀でちょんまげを切り落として武士をやめてしまう。

この映画で面白いのは、もし女が本当に夫を裏切っていたらどうなっていたかと言うことで、もしそうなっていたら、惚れた女の夫を切り殺した男は、当然ながら、主人である清盛の咎めを受けただろうし、そうなったとしても女を手放すはずのない男は、当然の成り行きとして主人に逆らい、結果として裏切ることになっていただろう。女が夫を裏切った事の結末は、その原因を作った男自身の裏切りにもなるのだ。

男の兄は、彼もまた武士だったが、先の反乱で謀反者となり殺されていた。男もまた、自ら意図しないとは言え、まるで兄同様時流に乗るかのような形で一人の謀反者となり、そして殺されていただろう。もちろん実際には、女の機転によって、そうした事態は起こらなかった。けれども、結果として男が武士をやめてしまったことで、主人である清盛を、兄のような謀反と言う形で100%裏切ったことにはならなかったけれども、大いに失望させてしまったであろうことは事実で、半分裏切ったも同然であることには違いないのだ。女が夫を半分裏切った事の結末は、その原因を作った男自身の半分の裏切りにも、やはりなってしまった。

投稿者:ひつじめえめえ投稿日:2006-01-25 09:54:18
果たして袈裟はウンコをするのか? 京マチ子のあまりの美しさにひっくりかえること限りなし。

しかし。

ストーリーはほとんど建物の中で進行するから、「色彩」といっても衣装やらの作り物のみだし、カメラも退屈。物語も浅薄。教養としてどうぞ。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-17 23:36:19
菊池寛の小説のストーリーがそもそも映画向きではないように思います。特に、謀反に荷担しなかったほど忠義な武士が、女のために夫を闇討ちしようとするなど、将にあるまじき行為だと考えるのが普通だと思います。西洋人なら、そうでもないでしょうが。その関係もあって長谷川一夫も、やりにくそうな感じです。それに私は京マチ子という女優がどうしても好きになれませんでした。それにしても公開時、こんなにカラーが綺麗だったかと思うほど、今見ても良いです。特に青系統が良くて、少しもあくどくない色で感心します。
投稿者:エル・トロ投稿日:2003-12-11 19:01:17
【ネタバレ注意】

1953年のカンヌ国際映画祭グランプリを獲得したこの映画、当初私は「西洋人の東洋趣味がこの映画にパルム・ドールを与えた。」という評判を聞いていたので「ストーリーが駄目でも映像を楽しめばいいや。」と考えつつ観ました。
 感想は・・・なかなかの出来だと思う。背景の平治の乱云々のところは歴史に疎いのでよく解らなかったのですが、何よりも衣装が豪華!映像が綺麗!ここら辺のリアリティ最近の邦画が幾らCGを使って再現しても出せないと思う。ストーリーも何時の時代にもある男女の恋愛模様を描いたものだが長谷川一生の熱演と尺数の短さがそれを補っていた。
妻を亡くした山形勲の最後のセリフが心に残る。

投稿者:黒美君彦投稿日:2003-11-08 10:17:43
作品のストーリーそのものは平安の京を舞台にした身勝手な田舎武士の人妻への横恋慕・・・というか、これはもうストーカーそのもの。何とも救いのない話だ。
しかし、1953年、日本初のイーストマン・カラー作品として製作されたこの作品には「プロ」の仕事が詰まっている。
当時「カラーで撮影する」ということはどういうことなのか、「カラー」でいったい何を表現するのか、「カラーフィルム」という未知の素材を前にして衣笠貞之助は考え抜いたに違いない。
日本初の前衛作品といってもいい『狂った一頁』(26年)以来衣笠とコンビを組んでいた撮影の杉山公平(52年の『源氏物語』でカンヌ映画祭撮影賞)、舞台美術界の巨人・伊藤熹朔、この作品でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した色彩指導の和田三造、ロケ班の演出が森一生、撮影が宮川一夫・・・とにかくその道のプロ中のプロが結集して、色彩を活かした映像表現に取り組んだのだ(ついでに「現像」まで日本映画技術賞を受賞している)。 
その結果、見事に王朝絵巻さながらの美しい色彩がフィルムに固定された。独特の空間構成とはっとするような色遣い。しかも色彩効果は決して下品ではなく、伝統的な淡い色彩や中間色なども的確に使っていて素晴らしい。月明かりと室内の照明との色合いのギャップ、風に揺れる御簾が青い月光にふわっと浮き上がるシーンなど、これが「カラー」に不慣れなスタッフによるものとは到底思えない。
こうなると惜しむらくはやはりストーリーそのものだが、50年代のプロフェッショナル達の底知れぬ才能を存分に感じとれる一作で、カンヌ映画祭グランプリもそこに与えられたと考えれば納得だ。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-06-01 06:39:27
【ネタバレ注意】

 これは色使いを楽しむ映画だろう。衣裳等の原色も目立つのだが、イーストマンカラーの特性か、とても柔らかな色調の印象が残る。杉山公平の色彩設計は素晴らしいと思う。経験上、イーストマンカラーで撮られた昔の映画は今では赤茶けた発色になってしまていることが多いのだが、本作は実に美しいカラーが残っている。

 さて、衣笠の演出に関して言えば、どうにも物足りないというのが本音。例えば、盛遠(長谷川一夫)が袈裟(京マチ子)に再会した後これ程までに激情を燃やす納得性のある演出がない。或いは、長谷川一夫のピカレスクな魅力は、京マチ子が騙されてその叔母(毛利菊枝)の家へ訪ねて来た後の絡みのシーンで最高潮に達するが、彼がラストで猛烈に自省する部分は私には本当に興醒めだった。袈裟の夫・渡(山形勲)の余りに出来過ぎた人物造型も底の浅さを感じさせる。長谷川の悪漢ぶり(子犬を蹴飛ばすシーン!)も山形の珍しいおっとり型の善人ぶりもいいところまで行っているのになんとも惜しい。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 衣装デザイン賞(カラー)和田三造 
 ■ 名誉賞 
■ グランプリ衣笠貞之助 
■ 外国映画賞 
□ 作品賞(総合) 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【Blu-ray】地獄門 デジタル復元版2012/04/13\4,700amazon.co.jpへ
 【DVD】地獄門 デジタル復元版2014/12/19\2,800amazon.co.jpへ
 【DVD】地獄門 デジタル復元版2012/04/13\4,700amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【VIDEO】地獄門レンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION