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黒い十人の女(1961)

メディア映画
上映時間103分
製作国日本
初公開年月1961/05/03
ジャンルサスペンス
黒い十人の女 [DVD]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 1,696
USED価格:¥ 1,580
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【クレジット】
監督:市川崑
製作:永田雅一
企画:藤井浩明
脚本:和田夏十
撮影:小林節雄
美術:下河原友雄
編集:中静達治
音楽:芥川也寸志
特技撮影:築地米三郎
助監督:中村倍也
出演:船越英二風松吉
岸恵子石ノ下市子
山本富士子風双葉
宮城まり子三輪子
中村玉緒四村塩
岸田今日子後藤五夜子
宇野良子虫子
村井千恵子七重
有明マスミ八代
紺野ユカ櫛子
倉田マユミ十糸子
森山加代子百瀬桃子
永井智雄本町芸能局長
大辻伺郎野上
伊丹一三花巻
佐山俊二若山
中川弘子メーキャップ係
浜村純警官に扮した俳優
伊東光一羽織の男
夏木章TV局イ
志保京助TV局ロ
特別出演:ハナ肇とクレージーキャッツ
【解説】
 TVプロデューサーの風松吉は、9人もの愛人を持っていた。やがて彼は女たちに殺されると思い込んで、妻に相談する。そこで妻が立てた計画とは……。
<allcinema>
【関連作品】
黒い十人の女(2016)リメイク
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
760 8.57
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2016-08-12 11:38:13
【ネタバレ注意】

市川崑監督とシナリオの和田夏十のコンビは、邦画のひとつの頂点といっていい。この『黒い十人の女』もまたその頂きに燦然と輝く作品のひとつ。
船越英二演じる放送局VTVのプロデューサー風松吉と、彼と関係を持った十人の女たちをめぐるブラックコメディなのだが、敢えてモノクロで陰影を強めた映像に、芥川也寸志の仏映画を思わせる音楽が見事にマッチする。
映画は時代を表象する。
この作品では、当時最先端ともいえたテレビ業界でふわふわと漂う男として「風松吉」が登場する。仕事が忙しいと常に嘯く風だが、ロケに立ち会ってカツライスを食う以外、これといって仕事をしているシーンは出て来ない。上司に言われていた連絡をサボり、部下に責任を押しつける程度の男だ。
だが、そのふわふわした男が妙に女性にモテる。もちろん彼もそこそこ積極的ではあるが、彼には女を本気にさせる何かが備わっているらしい。一方背景となっている昭和30年代は女性の社会進出が目覚しい時期でもある。本妻の双葉(山本富士子)はレストラン「カチューシャ」をひとりで切り盛りしているし、その他石ノ下市子(岸惠子)は女優、三輪子(宮城まり子)は台本印刷屋を経営、四村塩(中村玉緒)はCMガール、後藤五夜子(岸田今日子)はTV局で演出担当、その他広報だの受付だの、それぞれ仕事を抱えている。
だが、そうした社会進出は女性たちにとっても不安との共存でもある。
局長(永井智雄)が後藤(岸田今日子)に「結婚して家におさまるのがいちばんいいと思う」と諭すのも、そんな時代の端境期だからこそのやりとりだ。
屋上でそんな不安を抱えつつ月を眺める百瀬桃子(森山加代子)が、名も知らぬTV局の男に抱きすくめられ、「誰かに抱いて欲しかったの」というのはまさにそんな女性たちの不安の裏返しでもある。風は、そんな不安につけこむ不埒な(笑)男なのだ。

結局風は女たちに殺される。白昼夢としての砂浜で風が十人の女に囲まれ毒殺されるシーンは、とても印象的なシーンである。
実際には狂言殺人なのだが、社会的に抹殺されると本妻も夫に関心がなくなってしまう。市子が彼を引き受けるが、風は「仕事を取り上げないでくれ」と泣くのだ。
「忙しく飛び歩いて、事務的な処理はたいへん上手くなるけれど、心と心を触れ合せることのできない生き物になってしまうのよ。女は男に求めるものはもうないのよ、あなたの中には。だけどあなたは男のカタチをしている。だからあなたは抹殺されたのよ」とは市子の台詞。
これは和田夏十ならではの、痛烈な諷刺だろう。

さてさて、邦画の名作ゆえに幾度もリメイクでドラマ化されているこの作品だが、オリジナルが時代性を取り込んでいる以上、余程巧く換骨奪胎しないと、古ぼけたピントの外れたものにしかならないだろうと思うのだが。

投稿者:チャック・イエガー投稿日:2016-01-28 23:16:38
まるでヨーロッパ映画のような(笑) リバイバルの時に観て、今回はDVDを購入した。市川崑の大映時代の映画が気になります!
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2015-12-26 16:00:26
浮気性のTVプロデューサーと周辺の女たちを、洗練されたブラックユーモアで包んで描いたドラマ。
夏十のシナリオはいいけど、例によって、監督はオフビートなタッチで緩い感じで進めるので、思わせぶりで終わった憾みはあるが、草創期のTV局内部の描写やゲスト出演のクレージーキャッツや伊丹十三などそれなりに見どころはあった。
演技陣。だらしなくも憎めないキャラを飄々と演じる英二がいいし、女優は、まり子が印象に残るが富士子や恵子・玉緒・今日子たちも健闘。
投稿者:Normandie投稿日:2015-12-13 21:43:56
こんな日本映画があった時代がうらやましい。
女優たちの表情が官能的で、市川崑の演出は凄いわ。
投稿者:bond投稿日:2015-05-25 11:41:42
舞台劇っぽいセリフ口調で全体的にコミカル。優男を船越父 好演。でも、10人も愛人作れないでしょう。
投稿者:いまそのとき投稿日:2014-11-27 11:00:02
一見推理ドラマ。しかし、テレビ局を皮肉った非人間的、非現実的な群像ドラマ。十人の女に無節操な男は囲われる。これは脚本の構成に才気。今どきのテレビサスペンスはかなわないだろう。市川崑は時代物もいいが、こういう現代劇になると他の人が撮らない映像になる。ちょっと観念的になるところが気になるけど、先人の巨匠たちの映画にない表情を女優たちが見せる。市川が巧妙に、計算し仕掛けた悪女の側面だ。市川崑、根っからの映画人。大いに勉強になるし面白い。
投稿者:グレコ投稿日:2014-01-05 22:47:46
中村玉緒がきれい!
投稿者:さち投稿日:2012-03-30 09:29:48
小節 あっけらかんと夫殺し
夫を社会的に抹殺 監禁
投稿者:こじか投稿日:2010-10-17 00:27:35
音声が聞き取りづらかったけど、いまはDVDの字幕で解決ですね。
あまり過去崇拝的に現在の憂いを語りたくはありませんが、
こういう作品を目にすると邦画ってほんとにパワーダウンしてるんだなと
痛感せざるをえません。
投稿者:william投稿日:2010-01-26 23:58:08
個人的には日本のフィルムノワール的作品の最高峰ともいえる素晴らしい作品。
まだまだ男社会の当時、翻弄される女の決死の仕返しとも言えようか。
ラストシーンは兎に角爽快。
モノクロ映像の美、それに加えた主演女優達の美しさ。
色褪せない珠玉の日本映画だ。
投稿者:半熟卵投稿日:2009-12-31 23:15:51
岸恵子
投稿者:クリモフ投稿日:2009-11-12 01:30:44
市川崑って代表作といわれる金田一シリーズと「おとうと」しか観たことがなくて、そのイメージで固まってたんですが、どうやら代表作以外のほうが面白いと聞き、本作を観賞した次第ですが、まさにその通り!面白いじゃないですか。
日本映画でこんなにスタイリッシュで決まるのってあまりないんじゃないですかね。たいていクールって言われている邦画でも欧米のかっこよさをそのままやっちゃって、今観ると、アチャーってのが多いんですが、この映画はそれがない。凄く洗練されています。いやぁ驚いた。白黒ならではの映像美からカメラの動き、構図の素晴らしさとまさにソフィスティケイトですよ。
話も現実離れなんだけど、女性ならではの考えに基づく行動や感情的な面とクールさを併せ持つ怖さ、奇妙な連帯感など男としてはリアルで恐ろしい限りです。幽霊なんか茶目っ気あるし、さらっとしてる演出だけど、とんでもないブラックコメディ。キャストも良い。
市川崑の力量に今更驚いてしまいました。なんとなく「8人の女たち」を思い出したり。昔の日本映画は凄いな、傑作です。
投稿者:はまま投稿日:2008-11-23 22:43:36
モノクロ、シネスコが好きだ。
色が語りすぎるより、シンプルな陰影はさまざまな言葉を持つ。
そして、このシナリオのなんと魅力的なことか。
和田夏十のフィルモグラフィーを無性にあさりたくなってしまった。
投稿者:8397MT投稿日:2007-03-10 18:29:26
面白かった。画面を見ていて、画面の左半分に人物がいる割合がすごく高かったと思う。それを意識しつつ見ていると、左側に人がいないと落ち着かないような気さえしてくる。何か意図があったのかどうかわからないが、なにかしらの効果を生んでいる。

展開が速いというか、無駄なシーンがなく、見ていて飽きない。
女がただ悪いものでも、よいものでもなく何か得体の知れないものとして描かれているところがよいように思う。
おもしろいと思うところは女と男が、それまでの映画になかったような役割を演じていることだと思う。
犯罪映画とか、恋愛映画とか様々な要素があると思う。またじっくり見れば、色々違った発見があると思う。

「男が、男の形をしているが社会構造のせいで女の求めるような男ではなくなってしまった。」というようなセリフがあった。これは社会構造の変化ということもあるのだろうが、恐らく映画の流れの移り変わりということがある。テレビ局のプロデューサーというのはそれまで映画の主人公の職業ではなかったのでは無いかなと思った(別に何も調べてないので憶測でしかないが)。この映画でカゼさんは忙しそうにしてはいるが、実際はあまり働いているようには見えない。クレイジーキャッツの収録の場面ではカツライスを食べているだけである。テレビという仕事が何かを象徴しているのだろうと思う。
投稿者:Jean-Claude Marais投稿日:2007-02-22 14:10:06
市川昆こだわりの、モノクロ美学の極致とも言うべき作品。愛人たちを演じる岸惠子、中村玉緒、宮城まり子、岸田今日子など個性的な女優を配し、美しい山本富士子の着物姿が普段より一層映えるのは、何よりモノクロであるかろこそ表現出来得る、計算しつくされたセッティングと照明、空間設定の賜物。陰影に富んだ素晴らしい構図が随所に見受けられ、色褪せない斬新さとスタイリッシュさを持ち合わせた、ブラック・コメディである。
出色は浜辺で船越を囲む女達の画や、山本が経営する店の室内の人物対比を魅せたライトの構図。山本と岸の女っぷりが一層、妖しく輝く。
イメージを膨らませることによって、女にだらしない男を飄々と嫌味なく、ケロッと演じて見せた船越英二の「妄想」ともつかぬ非現実が、ひょんなことから現実としてチラリと垣間見える冷ややかな側面もあり、物語をライトに仕上げることにより、女の怖さがじんわりと滲み出てくる危うさがいい。しっかりした展開の中、ラストまで、イマジネーションを掻き立てられる。
投稿者:ひな投稿日:2006-03-13 09:33:40
【ネタバレ注意】

私も気になりました。事故車を見ても岸恵子、超然と運転してるし。
あれが船越英二が逃げ出そうとして事故った車と考えると、
彼を手中に収めた気でいる岸恵子も、いつ彼を失うかわからないよ、
という暗示なのかと思って自分を無理矢理納得させています。
それにしても決め手には欠ける考えだとは解っていますが…。。。

投稿者:Bava44投稿日:2005-09-17 06:33:22
ストーリーからいってサスペンスなのだが軽い!軽すぎる!
幽霊とか出てくるし。
トリュフォーの日曜日が待ち遠しい!よりも軽いサスペンス。
男にとっては逃れることの出来ないホラー映画でもある。怖ェ〜!
投稿者:nehane215投稿日:2004-03-21 14:53:42
「黒い十人の女」というタイトルがいい、気に入った。
でも中身はちょっと期待はずれ。
幽霊はいい。
でも最後の事故車の意味は何?
誰か教えて。。。
投稿者:SWEET BABY投稿日:2003-12-03 23:08:46
60年代全般にこんなスタイリッシュな映画があったんですね。先日ドラマ化されたのを見て、セリフ回しがクドくて妙なドラマだなと思っていたら、映画を見て納得。この作品を模倣していたのですね・・・・。TVの方は狙いはわかるがはずしてる、という感じでした。
今の日本映画はかなり巻返ししてきていると思いますが、この時代の日本映画は斬新でアイディアに溢れているなと感心してしまいました。全体的にサスペンス色が濃い作品ですが、死んだ愛人の霊が出てくるとか、突然黒いコートを着た愛人たちに囲まれて蜂の巣のように殺されそうになる主人公のイメージ映像など、非現実的な要素もあって不思議な映画だった。モノクロっていうのもいいですね。
女優陣は、山本富士子が上品で奥ゆかしさもありながら疲れ呆れきってる様子が良いし、岸恵子はスレンダーな横顔が美しんだけどすっごくイジワルそう。美人もそうでない娘もなんでも食っちゃう船越英二のダメダメ男ぶりには笑った。
ただ、ラストで岸恵子が車を走らせてる途中、事故車が出てきたので、こりゃまだ一捻あるな〜と思っていたらあっさり終わっちゃったのが残念。最後にもうひとつオチがほしかったな。
投稿者:ASH投稿日:2003-05-24 14:04:01
【ネタバレ注意】

浜辺で黒い十人の女たちに囲まれる船越英二。この画面構図にヤられた!それにつけても、メイン・キャストたちがニッコリと微笑むオープニング・タイトルからして鳥肌もの。全盛期の大映時代における川崑監督の映像美を堪能。

投稿者:ゆうじ投稿日:2003-03-03 20:24:52
映像はモノクロ画面をうまく生かした美しさ。女優陣を美しく撮る技(もちろん、女優陣が美しいからこそできるのだが)もなかなかのもの。
「黒い・・・」という題名に反して、ストーリーの内容にはあまり暗さは感じられない。主人公(でいいのかな?)風松吉ののらりくらりした言動は結構おかしくて、コメディーのようにさえ見える。しかし、中途半端にサスペンス、中途半端にコメディー調なので、全体的に何か捕らえどころが無い作品になってしまっているのが気になる。台詞も説明調の物が多いし、無理に新しさ(当時としては)を出そうとしてるのが見えてしまうので、今見ると古さや違和感を感じてしまう。
投稿者:noreply投稿日:2003-01-08 10:19:03
映像の斬新さの割には、台詞・演出には気取りが全然感じられない。
それが良いのか悪いのかは個々の好き嫌いだろうが、僕は気に入った。
映像とそれらの微妙なズレが余計ユーモラスに思えるのだ。
船越英二、岸恵子が特にその点において良かった。
投稿者:ゆき投稿日:2002-05-11 20:11:13
 映画館でたまたま見たものです。1961年に作られたものとは思えない程、斬新で格好いい映画です。女優陣の綺麗なこと。昔の人はこういう映画を当たり前に見ていたのかと思うと悔しいですね。今の日本の女優でこの映画に出演できる人が一体何人いるのかと思う程いいです。ちょっと前までポリデントのCMに出ていた
船越英二さんの美男子ぶりにもびっくりしました。映画の内容も今見ても全然違和感もなく、個人的には大好きです。
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