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アタラント号(1934)

L'ATALANTE

メディア映画
上映時間101分
製作国フランス
公開情報劇場公開(KUZUI)
初公開年月1991/11/15
ジャンルドラマ
ジャン・ヴィゴ コンプリート・ブルーレイセット (『アタラント号』『新学期 操行ゼロ』『ニースについて』『競泳選手ジャン・タリス』) [Blu-ray]
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【解説】
 90年にほぼ原型に近い形に修復された版(従って本篇の前に、そのいきさつの解説が若干つく)の公開によって、日本でもようやく一般に見られるようになったJ・ヴィゴの傑作である。アタラント号とは、ル・アヴールとその上流の田舎町を往復している艀。その若き船長の新妻が都会の誘惑にかられ、パリに近づいた折りにこっそり抜け出すが、怒った夫は彼女を置いて出航する。しかし、愛妻なしの彼はまるで腑抜けで、急に川に飛び込み、彼女の幻影を見たりしている。一方、妻はひったくりにあい、帰るに帰れず、同船している老水夫ジュール親爺(M・シモン)により、ようやく探し出される。話は俗なものだが、詩的で自由奔放な表現、キャラクターが際立つ肉体性の把握、溢れるユーモア……映画の官能が蒸気となって観客を包み込んでしまう、これは聖なる映画と言えるかも知れない。何度観てもはぐらかされ、不安なときめきを覚える。幼い子供と遊ぶのに似た、つき詰めようのない快楽を帯びた映画。M・シモンの醜い外見に惑わされてはいけない。彼こそが天使だ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
540 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:シーザー投稿日:2014-11-04 14:34:32
詩的な眼差しが些細な出来事にもたらす小さな魔法を見るようだ。大胆且つ繊細なショットの積み重ねが、その小さな魔法の効能を高め彼らの船出を魅力的なものにしている。我が家のように馴染む仔猫たちの戯れが、狭苦しい船室を作られた空間から打ち解けた雰囲気に変じさせ、世界の寄港地で収集したコレクションの雑多さが時間に厚みをもたらし、新婚夫婦の新しい風が過去の埃を振り払う。そして人間味ある滑稽さで観る者を和ませる狂言回しのベテラン船員ジュールの存在は、作品の印象を決定付けている。ヴィゴ、瞬刻の煌き----「目を閉じてた?・・・水の中に愛が見えることをあなたは知らないのね・・・去年あなたが見えたの。ピンときたわ」----。
投稿者:クリモフ投稿日:2012-11-06 01:34:23
夭折の天才、ジャン・ビゴーの遺作にして唯一の長編ということもあり、まさに伝説的な一本とされている映画。「新学期・操行ゼロ」の奔放さについていけなかった身として、構えていたのですが、わりとしっかりした筋があるし、観やすくて、その辺は驚きでした。
ただ、筋そのもというか、このフランス感あるラブストーリーは肌に合わず、もう勝手にしてくれというように興味が遠のいてしまうので、どうしても世評通りの満足感は感じられず終い。恐らくフィルム欠損部分があるので、少しわかりにくい箇所があるのも、(仕方ないにしても)残念。
もちろん、水中の映像の美しさや古さを感じさせないカッティングは素晴らしいし、ミシェル・シモンの名演技も見事だと思うものの、ひょっとしたら業界内の評価に映画ファンが引っ張られたのかな、という気もします。
ビゴー特有の雰囲気は強烈なので、はまれば傑作という風になるのでしょうか。もっと撮ってくれていたら、この人がどんな作家か全容がつかめるのですが、それは叶わぬ夢ですな。個人的にはまずまずといったところでありました。
投稿者:paris1895投稿日:2007-09-18 03:28:48
その口を閉じる勇気を持たなければジャン・ヴィゴと渡り合う事は決して叶わない所か、到底及びつかない底辺を上辺だと思い込んでしまう危険を覚悟で、それでも尚我々はジャン・ヴィゴと対峙しなければならない。
 それは義務だからである。権利などという生易しいモノではない。圧倒的なまでの強制に満ち満ちた映画的義務だから我々は数々の危険を覚悟して、凡庸な監督なら2作撮るだけで越えてしまう分数である160分足らずの、ジャン・ヴィゴの小宇宙の世界を垣間見なければならない。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-06-16 19:30:35
10分あまりのドキュメンタリーを観て考えてしまった。死後に評価されるというのは果たして幸福なのか不幸なのか、と。ミシェル・シモンは名優という言葉で鋳型にはめるのがもったいない人。今のフランスにあんな俳優はいない。
投稿者:さち投稿日:2005-08-02 17:15:19
よかった
投稿者:Ikeda投稿日:2005-03-22 21:54:20
この映画は監督と共に最近まで名前くらいしか知りませんでした。然し、かなり手際の良い進行で、当時のフランス映画の中へ技法的に新鮮味を入れた、かなり面白い作品です。ただ、傑作というほどではない感じで、監督のジャン・ヴィゴが夭折したので、余計評価が高まったのではないかと思いました。
前半は、かなりコミカルな展開で、それにはミシェル・シモンが大いに貢献しています。田舎娘のディタ・パルロは好演ですが、船長のジャン・ダステについては演技と言うより描き方が直情的すぎるのが面白くありませんでした。後半は、パリなのかル・アーブルなのか解りにくいし、良く解らない所もありました。これはオリジナルと違って抜けている所があるのかも知れませんが、それにしてもあまり良い演出とは思えません。
なお、私の見たビデオは字幕に日本語と英語が出てきて、どうしても両方読もうとしてしまい、画像を見る方がおろそかになりましたので、字幕を見ないようにして見直しました。
投稿者:電気クラゲ投稿日:2005-02-26 11:18:21
若くしてこの世を去った天才映画監督ジャン・ヴィゴの代表作。
・・といってもこの映画と1本しか撮ってないが。(「ニースについて」は未見)

この人の映画を観るといつも思うのは、「自由万歳、恋愛万歳」ってなイキなメッセージなんだよね。
まさに典型的なフランス人。思想的な映画とは到底思えないが、彼が映画制作に対して
とても熱心であったことは事実だろう。ドキュメンタリー風の映像が新鮮で、話は現在に至るまでの
フランス映画特有の、ドロっとした恋愛ものである。(トリュフォーやロメールに通じるあのムード)
決して完璧な映画ではないが、観ながら幸福な時間を共有できる作品だと思う。
投稿者:投稿日:2004-06-29 00:11:00
そろそろもういちど見たくなりました。
DVDで出していただきたいですね。
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