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CURE キュア(1997)

メディア映画
上映時間111分
製作国日本
初公開年月1997/12/27
ジャンルホラー/サスペンス
CURE [DVD]
参考価格:¥ 3,024
価格:¥ 1,884
USED価格:¥ 1,384
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【クレジット】
監督:黒沢清
製作:加藤博之
企画:池田哲也
神野智
プロデューサー:土川勉
下田淳行
脚本:黒沢清
撮影:喜久村徳章
美術:丸尾知行
衣装:古藤博
森田流水
編集:鈴木歓
音響効果:丹雄二
音楽:ゲイリー芦屋
助監督:吉村達矢
出演:役所広司高部賢一
萩原聖人間宮邦彦
うじきつよし佐久間真
中川安奈高部文江
螢雪次朗桑野一郎
洞口依子明子(女医)
でんでん大井田(警官)
大杉漣藤本本部長
戸田昌宏花岡徹
大鷹明良安川
河東燈士精神科医
春木みさよ花岡とも子
田中哲司
【解説】
 奇妙な殺人事件が立て続けに発生していた。それぞれの事件の犯人につながりはないが、犠牲者の首から胸にかけてがX字型に切り裂かれていること、いずれの加害者も事件直後に犯行現場付近で逮捕されること、そして犯行の直前まで犯人に明確な殺意がなかったことが共通していた。一向に進展しない捜査に加え、妻が精神を病んでいることも重なり、苛立つ高部刑事。やがて、一連の事件に関連のある人物として記憶喪失の放浪者、間宮が浮かび上がる。間宮の事件への関与を確信した高部は、彼を拘留し尋問を続ける。しかし間宮は独特の話術を弄し、周囲の全てを不安と苛立ちへと追い込んでいくのだった。
 マインドコントロールにより猟奇殺人を引き起こしていく謎の若い男と刑事の対決を描く、サイコサスペンス。そのシナリオと語り口は『セブン』などのハリウッド製サイコ・サスペンスを遙かに陵駕する、黒沢清渾身の一作である。淡々とした描写が逆に緊迫感を高め、全身ストレスの塊のような高部を演じた役所広司と、人からの質問には答えず、反対に奇妙な間をもって問いを重ねていく間宮の独特な話法を生み出した萩原聖人の演技力も相まって、これまでにない“怖さ”を感じさせる傑作となっている。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
16110 6.88
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【ユーザーコメント】
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2016-12-28 17:32:05
オープニング、何気無いラブホテルの一室で男が急に女の頭をコキンと殴る。
このシーンは、「これから男女2人の会話でも始まるのだろうか」というようなテンションと平凡なカットで殺人が行われるのだから、この異様さと驚きはハンパない。
ここで掴みは抜群だ。

ストレスフルで次第に狂っていく刑事を役所広司が熱演。
対する犯人役の萩原 聖人は謎めいていてゾッとする奇妙さ・不気味さがある。
2人の会話は見ているだけで緊迫感があり、「羊たちの沈黙」でレクター博士とクラリス捜査官が会話する緊迫のシーンを思い出した。

サイコサスペンスとしても秀逸ながら、現実と妄想の区別が次第につかなくなっていく危うさ・美しさは特筆すべきものがある。
そして最後は・・・?映画は、何が起こったのかをある程度観客に委ねるように作られており、これがまた複雑な余韻を残す。
見応えのある作品だった。
投稿者:こじか投稿日:2014-11-02 16:29:38
【ネタバレ注意】

面白かった。このプロットで大のオトナをこんなに怖がらせてくれるんだからかなり満足点高いな、凄い業だと思う。今まで捻くれて観ずにごめんなさい。

投稿者:ピースケ投稿日:2014-03-16 10:51:36
最初から最後まで暗〜い。 しかしそこが良い。
ダレることなく一気に観れた。
投稿者:さとせ投稿日:2013-04-26 17:37:10
首から胸にかけて×印をされた猟奇殺人事件が発生する。刑事の役所広司は記憶喪失の男萩原聖人を容疑者として扱うが萩原は態度不良で挑発行為をするし、何故か心の病を持つ妻の事を持ち出した為ブチ切れる役所。明けて、妻を旅行と告げ、郊外の精神病院へ入院させる役所だが院長からあなたの方が病人に見えると言われる。疲れきる役所は遂に真相を発見したと思いきや・・・。

黒沢清監督フィルモグラフィー中、一番有名なサイコサスペンス。萩原聖人の訳の分からなさや役所広司のぶちぎれ熱演等、力が入りすぎていて凄くリアル。映像も意図的か暗く、セットも昭和を感じさせる。役所の精神崩壊が凄くこの映画の狂気性が更にUPして暗いまま終了する。

原作「CURE キュア」(黒沢清・評価2・5・徳間文庫)は監督自らが原作を映像化しているだけあり何も言う事なし。
投稿者:クリモフ投稿日:2012-08-18 02:13:29
日本映画でこういう近代的なサイコスリラーをやるのはほんとに難しいんですが、間宮が胡散臭いなぁと最初こそ思ったものの、邦画特有のダサさがほとんどなく、結果十分に面白かったということに落ち着きました。
「よくわからないもの」への恐怖が良く分かっている映画で、不確かさに不安を覚える人間というものの描き方は非常に良くできていると思います、というかその一点かもしれない。その為サイコスリラーとしては合格点で、見せないうまさや、音の使い方、陰影の撮り方、不条理なカッティング等、恐怖を盛り上げる演出は素晴らしく、その手腕には驚かされました。
ただ、ドラマとしては物足りなく、役所広司の葛藤も中途半端、妻の件も思わせぶりだと思うし、ラストも個人的には下手と感じました。この辺は苦手なのか純ドラマの「トウキョウソナタ」は凡作だったしなぁ。
鑑賞後考えたら、ギミックに乗せられただけかな、という気もするものの、その雰囲気作りの手腕は確かということでしょう。少し黒沢清が評価される理由がわかりました。
投稿者:陸将投稿日:2011-03-04 20:53:45
【ネタバレ注意】

人間は複雑な動物である。
自分は人間であり、他人も自分と同じ人間であり、毎日自分の周囲にあんなに多くの人間がいるはずなのに、その“人間”がよく分からない。

特に自分が理由づけできない不可解な人間の行いに、我々は恐怖を覚える。
だから猟奇的殺人を起こした人間に、我々は無理にでも動機づけし、自分なりに納得しようとする。
ただ、人間は他人を理解しようとする前に、まず“自分”が分からないのである。

そんな人間たちの自己喪失と治癒、さらには人間の精神的脆弱さとその崩壊、そこから顔を覗かせていく“恐怖”が本作では描かれている。
そのひたひたと迫りくる恐怖の描き方が秀逸である。

まるで地鳴りのような重低音を鳴り響かせ、ライターや点灯する光が精神を追い込んでいく様。
さらに記憶喪失の男と刑事の、なかなか進まないやりとり。

視覚的にも聴覚的にも不安や焦燥感や苛立ちを募らせるような映像の断片の積み重ねにより、まるで自分の内面を包んでいる膜を1枚1枚剥ぎ取られていくような不快感に苛まれる。
そしてそれがすべて剥ぎ取られ露になる“人間の憎悪”。
それは普段、理性や倫理によって抑圧されているものである。

しかし、ある意味それは自分を偽っていることでもあり、本当の自己を喪失していることにもなる。
だから、本作の催眠術にかかった登場人物は、なんのためらいもなく、ただ自分の気持ちに正直に事を行い、そして恐ろしいほど冷静ですがすがしい表情さえも見せる。
それが自己性の快復であり、”治癒”なのである。

誰の心の中にも潜んでいる“憎悪”という闇。
本作の恐怖の根源はそこにある。

投稿者:QUNIO投稿日:2010-11-27 20:54:22
狂っているのは犯人ではなく社会全体であった・・・というのが言いたいんでしょう。この監督は毎回同じネタをシネフィル的記憶のみで抽出する。

「社会がどうのこうのシステムが/構造がどったらこったら」という理屈のみで万人受けを真っ向から拒否している。ちなみにこの映画からフーパーやフライシャーやスピルバーグの影響を感じる人なんているのか?。結局好きな監督の名前ばっか並べて知識武装したいだけ。フライシャーが好きなら『ミクロの決死圏』の日本版を作ってよ。役所広司がミクロ化して細胞分裂を企むスペルマ星人と戦うSFロマン・ポルノを。
投稿者:uptail投稿日:2009-06-20 01:04:03
萩原聖人
投稿者:西門投稿日:2009-01-25 16:02:26
前から役所広司の髪型に文句を言う監督はいないのかと思っています。
青山真治も彼を起用していますが「普通の人」っぽいところが良いんですかねえ?
もう無くなってしまった新宿昭和館という映画館で黒沢清三本立てを観たことが有ってその3本とは『蜘蛛の瞳』『蛇の道』『降霊』(だった思うのですが『降霊』は、記憶違いかも)なのですが『蜘蛛の瞳』『蛇の道』はcureの後の作品だったんですね。cureは、黒沢が何年か暖めていた自己企画だったのである種の憑き物が落ちていい意味で作品が軽くなったというか、夾雑物が落ちたように感じます。
本作はいわばフライシャーの『絞殺魔』への落とし前ですね。
アルドリッチへの落とし前は、まだついていないような気がするのですが『勝手にしやがれ』シリーズを観ていないのではっきりしたことは言えません。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-11-25 02:59:35
「ニンゲン合格」も「回路」も途中でリタイアしたけど、これは面白かった。少なくとも警戒するほど「とっつきにくい映画」ではなかった。
個人的には「セブン」の方が好きだし、批評家どもが軽蔑する通俗ホラーの「リング」も好きだけどね。
投稿者:さち投稿日:2007-06-01 00:41:30
すばらしい
投稿者:フェニックス投稿日:2007-04-04 23:09:41
萩原聖人演じるマミヤ青年自体も謎だが、彼のかける催眠暗示はあんなにすごいのか。
相手が誰であろうと簡単にかけ、死に追いやってしまうし。
人の心理ってあんなに簡単に暗示にかかってしまうのか、とも思うけど。
個人的には同僚と普通に接し話しながら、後ろから拳銃で撃って、そのことを全然意識しない交番の警官(でんでん)のシーンが強く印象に残る。
投稿者:non投稿日:2006-01-15 23:24:57
ぞくぞくするとかいうので見てみたのですが、しなかった。
でも一気に、退屈なく見れた。
小説とかのホラーのほうが ぞくぞくするように思った。
投稿者:ふじこ投稿日:2005-10-30 18:20:30
邦画にしては上出来だと思った。これからも連鎖していきそうな感じでゾクゾクッとさせられた。役所さんからはピリピリしたものがバシバシ伝わってきた。ハギーは特別良かったって思わなかった。ハギーファンの方ごめん。
うじきがやられたあたりから怖さが倍増してきた・・。
投稿者:アリエアー投稿日:2005-10-23 02:45:05
【ネタバレ注意】

抑圧された憎しみは、ある引き金によって暴発する。
それが癒しっていうんだから、そらおそろしい。
でもたしかに殺害を犯したあとの加害者の顔は妙にさっぱりしてる。

新たなる伝道師の誕生を告げるラストはすごくいい。
とはいえ、早いとこ呪いの連鎖を断ち切ってほしい・・・。

投稿者:かっこう投稿日:2005-10-09 04:04:07
間宮の人を馬鹿にしたしゃべりには本当にムカツク!
だけど、なかなかに怖くて面白い。
深読みの下手な僕は、間宮は単なる愉快犯あるいは精神異常だと思って観ていたが、あれは治療だったのか・・?
なかなかに深い。
投稿者:黒美君彦投稿日:2005-08-29 14:27:23
こんな怖い映画だって知らなかったから、夜寝る前に観て、そのあと何だか知らんが夢でうなされてしまった〜。
その前に観たのが小栗康平監督の『死の棘』(90年)だったので、殆どホラー2本立て(苦笑)。ただ、飛び切りのホラー2連発だったことは保証しよう。
ホラーといっても、そこにあるのは「不条理」「狂気」に対する恐怖だ。
最初こそ役所広司演じる刑事の捜査を中心に据えているが、やがて物語は異化する。
「誰にも頭の中はわからない」という「非コミュニケーション」をベースに淡々と続く殺戮を描く。「催眠暗示」が背景にあることは示されるものの、その動機すらわからず、誰もその暗示に抗うことは出来ない。
それがまさに「不条理」であり、「狂気」の発現なのだが、途中から刑事の末路が見えるだけに、それだけで「やめてくれ〜」状態(トホホ)。
間宮邦彦(萩原聖人)の都合のいい記憶障害が笑えるが、観ているうちにこちらも次第にストレスが溜まって来る。そして爆発した感情をそのまま催眠暗示に転化していく手法をみていると、自分すらも次第に暗示にかかってしまいそうな怖さを感じるのだ。
「あんた、誰」を繰り返す常軌を逸した元医学生。何者に操られているかもわからないまま、淡々と冷静に人を殺す「普通の人」。
とにかく観終わった後、嫌な感じを受けた。そしてこの「嫌な感じ」こそがこの作品の優れている点でもあるのだ。
人間の頭の中ってどうなっているんだ??とまた自問したくなる作品だ。
条理のない犯罪が溢れ、一向に減る気配のない現代にあって、人間の狂気、精神の脆弱性を痛感せざるを得ない。
投稿者:irony投稿日:2005-07-21 21:43:01
 ラストが恐かった。もう一回見たくなる作品。
投稿者:ぶくろう投稿日:2005-04-11 08:10:12
面白かった。
投稿者:垣見五郎兵衛投稿日:2004-12-12 20:33:00
やっぱり、怖い映画。ここまで、他人の心理を操れる催眠術者が存在すれば、確かに怖い。伝染病のように感染すれば、エンドレスの殺戮が続くと思うと・・。役所広司まで、感染するんだもの救いようがない。
投稿者:阿里不哥投稿日:2004-08-05 23:59:32
緊張感のある映像。怖い。
かなり入り込めた。おもしろい。
でもなんかダサい。役者陣のせいかな?音の使い方?あえて難点をあげるとすればそこ。
投稿者:堕落者投稿日:2004-05-05 09:40:43
何かを得るという事は同時に何かを失う事でもある。内側にある物は外側に出し,外にある物を内に取り込まなくてはならない。心理分析?精神治療?そんなの不毛だし,意味無い。つーか,精神科にかかって問題が解決するならそもそも初めからそんなのは問題じゃないだろう。やるか,やらないか,やるか,やられるか,それだけの違いであり,癒しを得るには当然として大きな危険と責任を伴う。危険を犯さないで解決を仄めかす奴らも多く居るけど,危険のない解決なんて絶対ありえないし,誤魔化しだ。だから,単なるサスペンスみたいに犯人を殺しても何の解決にもならないし,その事を主人公は知っている。故に最後に自ら行動化したのだ。この無責任極まりない社会に於いてはそういう意味で主人公はある意味では立派だと言える。これを期に主人公を見習って世界中の人間が実行に移して癒されれば良いと思う。そしたら大変な事になるだろう(笑)。
偽善を削ぎ落とした,とことん純粋でとことん残酷で皮肉な作品である。何故ならある意味,人間の最大の解放(癒し)が世界の滅亡だって事もありうるからだ。
投稿者:theoria投稿日:2003-03-04 22:24:38
萩原聖人は本作で、聖人サイババとやらの逆ヴァージョンを演じている。ヒトの苦悩を“取り除く”点では共通しているが、サイババが本人の意識するところの苦痛からの解放を可能とした(?)現実に幸福感をもたらす“呪術師”であるとするならば、間宮邦彦なる萩原聖人は幸福ボケした連中が平生、明確に意識していない意識下レベルの“鬱憤”を晴らさせて、現実に不幸をもたらす“呪術師”に匹敵するであろう。この作品、「CURE(キュア)」=「治療」というタイトルになっているが、これは皮肉だ。黒沢清に特有の高慢な洒落のつもりだろうか。どうしても横文字を使いたければ、この際は素直に「MESMERISM(メスメリズム)」=「催眠」とした方が極めて内容と照らし合わせても自然だ。彼流に、屈折した陰険な病んだ現代人に対して“警鐘”を鳴らしたのだと解釈することは簡単だが、それよりも単純に“響き”が良かったからなのか・・・。間宮なる医科大学生が夢中になった近代精神医学療法に決定的な影響を及ぼした18世紀の“催眠術の祖”と位置付けられる医者のF・A・メスメル(メスマー)。勿論、“精神分析学”のフロイトよりもずっと前の世代で、精神病治療と言うと、オカルト色の濃い、魔術、秘術、若しくは錬金術の範疇で捉えられていた時代のメスメルであったのだから、悪魔払い的パフォーマンスとしての“治療の真似事”をしていた側面も否定はできない。しかしメスメルは非宗教的観点から、人間に流れる「磁気」とやらに理論的に取り組み、緊張をほぐすという、元祖“ピップ・エレキバン”を考案したバリバリの科学者でもあった。よって、ある意味、中途半端で過渡的なこの天才を“礎”にして映画を創作するのだから、当然に、マジナイ的な要素と科学的・物理的な要素が、反目し合い、時には混濁してせめぎ合う。この様相をしっかりと把握することが肝要なのである。つまりメジャーなフロイトを下手に“ちらつかせる”他の多くの作品よりも、ずっと本作は奥行きが感じられてソノ点は実に好感が持てる。オカルト表現は熟しているし、ラスト辺りでエジソンの蓄音機によって高部刑事(役所広司)が“伝導=伝道”されるところは正に科学的なタッチで誠に演出に長けている。ちょび髭面の記憶障害の役回りの萩原聖人の軽薄振りも笑える。繰り返し「アンタ、誰?ダレなの?」と如何にもタリナイであろう“地”の表情が打って付けでいい。ただ反面、やたらと“霊力”を誰かに発揮するシーンはタダのゴロツキの“恐喝”としか見えず、悪魔的な凄味に欠けるのでソコが残念。洞口依子の白衣姿は相変わらずエッチで、オトコ患者に「ズボン下げて!」の台詞を喋らせるなんて、さり気無くニョキッ。あの患者テント張っちゃって恥ずかしそうだった。結局、この手の「異常人格モノ」を連発したがる近頃の邦画作品の中では今のところ一番面白い。上記の解説では『セブン』との比較がされている様だが自分にはナンセンスのように思える。次元とは言えないが“精神土壌”がまるで違っている。いくらアメリカの犬である日本ではあっても、民族の遺伝子はそう簡単に犬にはなれまい。
投稿者:4531731投稿日:2003-02-15 14:55:16
 劇中の人物の特徴がピンターの作品に出てくる人物と共通する点が多くて興味深かった。独白映画。特に役所広司と萩原聖人の対決場面は迫力満点。怖いのはエイリアンやジョーズみたいな作り物じゃなく自分自身という。どんなに親しい間柄でも憎しみは生まれる。そういう事実を認めるのが怖い、できない人、ディズニーアニメかマックのCMみたいな家族を目指したりするヤツはヤバい、ということか。
 昨今の暴力に対する過剰な反応。あらかじめ個性を否定された現代人の悲しさと怖さがここにある。暴力は個性の一つだと思う。それだけが人間の全てじゃないがそれなしでは人間は語れない。ある程度暴力を肯定することで逆に最悪の事態とか回避できる。それが出来ない人はあらゆる点で弱い。死ぬまで自分の気に入ったハリウッド映画の再現しか出来ない。自分にしか通用しないファンタジーを演じることしか出来ない。そこで被害をこうむるのは子供だろう。
 自分の中に芽生えた憎しみを否定するのは良くない。吐き出さないといけない。でないと荻原がやってくる。そして誘惑される。でも、あいつはだますわけじゃない。本来あるべき姿に戻るように促してるだけ。役所のように身近な人物に対する憎しみを認められる人物はOKだが、いつも抑圧的な人は、劇中殺人を犯すキャラ(多分)のように最悪の結果しかもたらせないんじゃないか。97年ごろ製作ってのは実にタイムリーですね。
投稿者:あるぶる投稿日:2002-07-15 03:52:24
【ネタバレ注意】

警察の会議みたいなところで、ぽつり、ぽつり、と男がしゃべる、あのしゃべりかたに、こちらまでちょっとだけ意識操作されそうになりました。

あぶないあぶない。

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-02-25 22:36:35
 それにしても凄まじいノイズの映画。私はいまだに洗濯機の音を聞くと、この映画を思い出す。
 また、間宮(萩原聖人)が登場する砂丘のシーンはブニュエルの『砂漠のシモン』を想起する。まるで太陽の陰りまでコントロールしたかのような奇跡的な演出!とにかくこの砂丘のシーンの絶妙な光を見た時点からガーンと頭を殴られたようになり、ラストまであっけに取られて、空いた口が、耳が、塞がらない状態になった。なんと恐ろしくて切ない光の音の映画なのでしょう。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:君は馬鹿より美しい投稿日:2002-02-12 03:52:33
この作品を見るまでは、日本映画独特の長ったらしい「間」がキライだった。
しかし、この作品の「間」はその密度が違った。
小説でいう行間にあたる間がまったく新しい緊張感を産んだ。
そして、世界に類を見ない新しいタイプの映画が出来上がった。
これまでの意味のない日本人独特の「間」を、最高の武器に変えてしまった。
同じホラーの「スウィート・ホーム」でのアメリカンホラー演出から、この深みのある日本のホラーに辿り着いた・・・。
凄いなぁ。


【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 助演男優賞萩原聖人 
■ 作品賞 
 ■ 助演男優賞萩原聖人 
 ■ ベスト10第1位
■ 最優秀男優賞役所広司 
【ソフト】
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