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裁かるゝジャンヌ(1928)

LA PASSION DE JEANNE D'ARC

メディア映画
上映時間80分
製作国フランス
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1929/10/
ジャンルドラマ
裁かるゝジャンヌ クリティカル・エディション [DVD]
参考価格:¥ 5,184
USED価格:¥ 12,800
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【解説】
 ジョゼフ・デルテーイの小説版による“ジャンヌ・ダルク裁判”の物語で、間違いなくサイレント映画の一つの到達点だろう。“悪魔の子”とされ拷問を受けるジャンヌが苦しみに一度は屈服し、囚人として髪を刈られるシーンの厳しさ(実際に髪を切られ涙するクローズ・アップ)、そして自分を持ち直し、あえて火刑台に向かい火にかけられ、苦悶に顔を歪める瞬間、見る者をも貫く痛み(これも鮮烈なクローズ・アップで表現される)……。まさに原題にある“受難”(Passion)が情熱をもまた意味することを納得させられる映画だ。サンドリーヌ・ボネールによる90年代の「ジャンヌ/愛と自由の天使」、バーグマンやジーン・セバーグ版(これらは聖女の戦う乙女ぶりに焦点を当てているが)と、本作のファルコネッティのヒロイン像を比較してみるのも一興だろう。
<allcinema>
評価
【関連作品】
ジャンヌ/愛と自由の天使(1994)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
869 8.62
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【ユーザーコメント】
投稿者:paris1895投稿日:2007-10-03 04:08:07
映画とは大きなスクリーンに映写されるものなのだ、などと今更言う事を頭ごなしに愚かと叫ばないで頂きたい。
 だからこそ、と二度続ける事を必要とする文章ではあるが、大きなスクリーンに映写をするものだからこそ、果てしなく引いたキャメラのロングカットでも微細に渡るまで行き渡る映画的呼吸を我々は感知出来る、ということそが「映画はひきだ」の言葉の正体に他ならない。

 ではこの映画はどうだろうか。
サイレント期の傑作などという月並みな言葉で形容する事が許されるだろうか。
 この映画は「映画はひきだ」などとは決して口にしない。
だが「映画はより」だなどとも言う事は決してないだろう。
 フランスを救った女兵士の行く末を我々は知っている。
 彼女は燃える。
 
 最後のだからこそを、今口にしよう。
 だからこそ、この映画は脅威的なまでのよりと暴力的なまでのひきで構成されている。
 決してそれはモンタージュ論などではないし、流行の技術を取り入れた技巧映画でもない。
 
 カール・テホドール・ドライヤーは「映画は燃える」と教えてくれている。
この映画はその革新的なキャメラ構図の構成により成り立っているのではない。
 映画が燃えているからこそ、この映画はサイレント時代の頂点に君臨する映画の一つに成り得たのである。
投稿者:Ikeda投稿日:2007-01-22 11:06:00
サイレント映画の末期にカール・ドライエルの名前を一気に高めた映画だそうですが、確かにクローズ・アップを多用して迫力ある映画です。
あまり聞いたことのない俳優ばかりですが、サイレント時代の俳優ですから、表情が豊かです。ジャンヌダルクの映画は色々ありますが、これは彼女が捕らえられてからの内心の苦闘を描いた話ですから、この前衛的な手法は適切だったと思います。
男勝りのフェイスの主役ファルコネッティが好演だと思いました。エキストラでミシェール・シモンが出ているようですが、これはどれだか解りませんでした。
投稿者:hendrix投稿日:2006-09-28 04:01:03
裁かるゝジャンヌはサイレント期最高の3本の一つではあるが、「サンライズ」「戦艦ポチョムキン」よりも完成度で僅かに劣るだろう。
その原因は説明箇所の多さであろう。見せ場であるラストの火刑台までどのように構成して退屈せずに見れるかを考慮に入れながら、ドライヤーは当時では珍しかったクローズップを多様に使い構成し、ジャンヌの心理と顔の細かな表情を巧みに表現すことに成功した。そのおかけで前半の退屈な説明部分をキャメラ技術で補い・ごまかすことができた。クローズアップは効果的に機能し最小限のマイナスで済んだ。それもドライヤーの技術的な策が見事的中したおかげであろう。たぶん

並みの監督なら前半の説明部分で飽きてしまい、斬新さも感じられぬまま凡作で終わっていただろう。それほど難しい題材だということだ。
ラストはキャメラ技術のアンサンブルで、最高のラストシークエンスの一つをドライヤーは作り出した。(エモーショナルなカットバックは鳥肌)
それ以降も「奇跡」「ガートルード」「怒りの日」となかなかの秀作を発表したが、後期はブレッソン・ベルイマンのような静かなスタイルとなってしまい「裁かるゝジャンヌ」の情熱的パワーには及ばなかった気がする。8.5点
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-05-08 19:02:42
 ほとんど顔のクローズアップだけで構成されている作品。セットなんてあったっけ?と思うくらい印象が薄かった。キャラクターの顔だけでドラマが成り立っている映画はそうそうない。ファルコネッティの表情(特に目)は本当に神がかりのようだし、ラストの火刑のシーンの迫力はただ事ではない。火がパチパチと爆ぜる音や煙の臭いが伝わってきそうだ。
投稿者:篭瀬山投稿日:2005-11-16 23:39:29
(俺は自分の眼で見た「真実」しか信じない。これは他人の眼から見た真実、だなあ。クローズアップが多用されるんだけど、これは俺の視点とは違う。基本的に違和感しか残らなかった。 ・・・ああ、ラストの騒乱とジャンヌの焼けていくカットが交互するシーンは、とてもエモーショナルだったなあ。←単純)4
投稿者:こるりこ投稿日:2005-11-12 02:43:22
【ネタバレ注意】

私の観たのはおそらく16mm版のほうで非常に画面が粗く、最後の1/4くらいのところでは明らかにコマ送りがずれて(字幕の位置はは正しいので)いた部分がありました。前半の宗教審問の部分は、教養のとぼしい私にはよく理解できませんでしたが、審問のやりとり以外の部分にとても意味が強く感じられ、緊張感を維持できました。
 しかしまあ、よくこんなんばかり見つけてきたものだと言いたい、異端審問官の下品な表情。聖職者たちの実に邪悪なツラガマエ。唾棄のシーンと、またイラクサの冠をかぶらせてあざ笑うところ、表現はミニマムですが実に残酷で、それまでの日々どれほどジャンヌが過酷に扱われてきたか(日中は休みなしの尋問、夜間は看守の手引きで好事家の大貴族たちからの精神的、肉体的冒涜)を十分に語っていました。
 公開処刑の場に、見世物芸人たちがいるんです・・・。
 乳房を含む子供。母親を警吏に殴り殺されて、でもあまり死が理解できていない感じで覗き込む子供。鳩。酸欠で気絶するジャンヌ。そして鳩。

 アントナン・アルトーが思ったよりずっと印象的な役で驚きました。この映画で唯一さわやか(?)な存在でした。

投稿者:さち投稿日:2005-07-28 13:44:41
 最高傑作の一つ
投稿者:wao投稿日:2005-01-30 01:35:35
私も今回演奏付上映会で観たのですが,ピアノでなくシンセとパーカッションによる伴奏で,さして映画を侵食していませんでした。むしろ,その昔,ACTミニシアターという早稲田にあった自主上映スペースで,ブニュエルの「忘れられた人々」だの「アンダルシアの犬」だのクルーゾーの「恐怖の報酬」だのと一緒にオールナイトで見た中では,サイレントということもあって,この映画は特に爆睡していたように思います。それでも,ファルコネッティの顔の表情のインパクトは強烈だったけど。当時の質の悪い16ミリ版に比べたら,今回の35ミリニュープリントはきわめて鮮明で,まったく別の映画を見ているようでした。ドライヤーがいかに照明(というか陰影)にこだわっていたかが実感できます。クローズアップだけの映画だと思って見直すと,案外ドリーだとかパンだとかズーム(この時代にズームレンズあったかな?)といったショットもところどころにあり,結構スペクタクルな感じがしました。アングルや表情(とくに目)によって,ファルコネッティ扮するジャンヌが滑稽に見えたり可愛く見えたりして,面白かった。
投稿者:ポッパー見習い投稿日:2003-06-15 01:41:49
ごめんなさい。全然面白くなかった。
クロースアップの技術をふんだんに取り入れて、
世界中から大きな評価を得たと授業で聞きましたが、
全編通して多様される顔アップに引いてしまいました・・・・
投稿者:ak投稿日:2000-10-25 13:13:57
ゴダールの「女と男のいる舗道」のなかで、主人公ナナがこの映画をみて、涙を流すシーンがあるというだけの理由で、裁かるるジャンヌを見ました。見ていて、ナナが涙を流す理由が本当によく理解できるし、ゴダールがこの映画を選んだのもとってもよくわかる。密室における心理描写がこれほど「無声映画」で上手に描かれるものだとは… 想像以上の迫力と親近感。
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