ニーベルンゲン/ジークフリート(1924)DIE NIBELUNGEN: SIEGFRIEDジークフリート(初公開時)
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【解説】 「メトロポリス」のフリッツ・ラングとテア・フォン・ハルボウの共同脚本による、ニーベルンゲン伝説の映像化(日本では第一部「ジークフリード」第二部「クリームヒルトの復讐」と題され別々に劇場公開)。巨竜を退治してその血を全身に浴びたジークフリード王子は、不死身の体となった。しかしそのとき一枚の木の葉が張り付いていた肩が、唯一の弱点となって生命を落とす。数メートルの巨竜は実物大のものが作られ、映画創成期の代表的モンスターとして有名。 ![]() 【関連作品】
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とにかく、「ロードオブザリング」なんてこれに比べたらお子様ランチに過ぎないことがよくわかる。もちろん、あのドラゴンはさすがにきついが(笑)逆にそのぎこちなさが、かえって全体の中である種の‘超然的‘な
雰囲気をかもしだしているのだ。
ラングは間違いなくシュトロハイムやガンスと並ぶ巨人である。個人的には、短期間でその全盛期を終えてしまった彼らよりも、その後ハリウッドで活躍し続けた(例えそれがB級映画だろうと)ラングの方が凄いと思う。
また、ゴットフリート・フッペルツの伴奏スコアも素晴らしい出来映えだ。
演技陣。リヒターのバカっぽい演技、ロッゲ・シュレットウの怪演も悪くないが、やはりシェーンの大熱演が全てを支配していよう。
サイレントとは言え、私の見たビデオでは弁士に澤登翠が当たっていますので解りやすく、舞台劇風の演出も気になりませんでした。セット、カメラやエキストラの使い方も本格的で、クリームヒルトがアッチラ族に迎えられるあたりの描写は見事です。
前半はパウル・リヒターの演じるジークフリートの活躍が主体でウォルデンの森の怪獣も現在では、特にどうと言う程ではありませんが、当時としては評判になったのも当然だと思いました。更に女傑ブリュンヒルデ(ハンナ・ラルフ)の登場がもう一つの目玉で、彼女がアイスランドの女王という事から、まだ人種間の交わりが少なかった頃には、北方ほど体格の良い人が多かったという事の証左だと思います。
後半ではクリームヒルトの復讐心が全体を支配していますが、マルガレーテ・シェーンの演技がもの凄く、見ていて怖くなるくらいです。そのため後半のほうが迫力があって、面白く感じました。
俳優では上記の他、ハーゲン・トロニエ役ハンス・アルバート・シュレットウ、アッティラ王役ルドルフ・クライン・ロッゲと共にミーメ、アルベリッヒ、ブローデルの3役を勤めるゲオルク・ヨーンがサイレント時代らしい好演だと思いました。
古典でしかも非常に長い(私が観たのは4時間50分の完全版)ので、全部観るのに4日か5日掛かったが、ファンタジーらしさが出てるのは前半のジークフリートとドラゴンの対決だけで、クライマックスが普通の肉弾戦なので、リメイクは難しいと思う。