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中山七里 なかやま・しちり


【ユーザー評価】
【ユーザーコメント】
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2014-05-11 19:23:56
原作読みました。が、映画版のコメント達を見ると…これは観ない方が良さそうな。
宮部みゆきじゃないですが、この小説はミステリーというよりは人間の生き様。
お爺さんの言葉、師匠の言葉、そして格闘する主人公の言葉…もう殆ど号泣せずには読めません。
しかも昔、良く聴いた名曲達が登場、その魅力が的確に語られます〜これを読めば聴きたくなる人が多いんじゃないですかねぇ。

僕もショパンの練習曲はポリーニで聴いてぶっ飛びました…これは堂々とした完璧な演奏。この小説の最後でドビュッシーのアラベスクをキースジャレット?スタイルで弾くシーンが有りますが、ただただ美しい演奏より深い洞察に基づく感情が迸る演奏の方が僕は好きですね。フジコ・ヘミングってルックスではアピールのしようがないおばさんなピアニスト(小説中にもヘミングとあだ名される者が出てくる)がいますが、彼女のラ・カンパネラは素晴らしい。勿論、シフラやらの演奏の方が非の打ち所がない訳だが、あのぶっ壊れかけた「鐘」には言い様のない魅力がある。ぶっ壊れてるのは技術が無いからじゃないですよ、お間違いなく〜何ぞ佐村河内の如き宣伝で知れ渡ったそうだが、ユンディリや小山実稚恵が輝ける鐘だとしたら彼女のは歴史ある寺院の荘厳な鐘。個人的にルックスも含めてアリス沙良オットは好きですけどね(リンクは彼女の演奏)。かのコンテストのNews映像で見ただけですが辻井伸行は鐘というよりは鈴…機械の如き打鍵と音色の清潔さは凄いが毒がないとこが僕的には駄目だねぇ。大井和郎は別な意味で面白いですが(かのホロビッツが演奏不能と言った人のやらないエディションを弾いている)。

あ、小説か…ミステリ的には主人公が小首を傾げるシーンで実は読む者にある疑惑が芽生える(ってか小説やら映画で幾度となく遭遇するもの)…が、動機etc.がしっくりこない(つまりは疑惑自体が解ってるとはいえない)〜明かされる真犯人の姿と共にその辺りが最後の説明で一応納得させるところは中々の仕掛けです。
まぁ、それよりは人間の感情に基づく言動、そして世の中の不条理に対する怒り…羨望からくる醜い行動〜劣等感から来る虚勢…そして音楽の魔力…そんなものが次から次へと襲い掛かってきて息つく暇もなく物語に飲み込まれ、そのクライマックスがアラベスクのキース(じゃないか…)って寸法です。いや素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=0-czNkyPQDA&feature=related
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