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 「黒津 明二郎」さんのコメント一覧 登録数(563件)rss
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[031]お早よう
 傑作黒津 明二郎2014-03-30
 
平屋建ての新興住宅地を舞台にして子供たちの話を中心にシンプルに描いた小津の小品。 戦前サイレントの傑作「生まれてはみたけれど」のリメイク的な映画だが、メインプロット・・・
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平屋建ての新興住宅地を舞台にして子供たちの話を中心にシンプルに描いた小津の小品。 戦前サイレントの傑作「生まれてはみたけれど」のリメイク的な映画だが、メインプロットはTVを買ってもらえないということで、かなり矮小化されている。小津としても肩の力を抜いて作ったと思しいが、珍しく住宅地のロケセットを作るなど映像的には新鮮味がけっこうあろうか。近所のおばちゃんたちのサブプロットが一番面白かったが、カラー映画ならではの色彩的な遊びもいい。 演技陣。メインの子役は健闘、大人では三宅・久我・杉村・三好・長岡・殿山などが印象に残る。
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[032]彼岸花
 秀作黒津 明二郎2014-03-29
 
娘の結婚に反対する初老の父親を巡る人間模様を、小津流に料理した松竹のホームドラマ。 前作「東京暮色」の重苦しいモノクロ映像から一変して、ドイツのアグファによる小津作・・・
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娘の結婚に反対する初老の父親を巡る人間模様を、小津流に料理した松竹のホームドラマ。 前作「東京暮色」の重苦しいモノクロ映像から一変して、ドイツのアグファによる小津作品初の軽快なカラー映像が素晴らしい。ストーリーも「晩春」「麦秋」に続く結婚話だが、同じ年頃の二人の女性を登場させ対比させることで、父の複雑な心理が浮き彫りにされる。もちろん野田との黄金コンビによる手練のコミカルな台詞のやりとりも一級品だ! 演技陣。佐分利と田中の夫婦がいいし、山本や浪花も早口で京都弁をまくし立て好演するが、有馬は地味な役回りで損をしている。
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[033]かもめの城
 佳作黒津 明二郎2014-03-22
 
人里離れた海辺の断崖絶壁に住む、世捨て人で敬虔なキリスト信者の元判事とメンヘラなその娘、そしてそこに割って入る脱走囚の男・・・何とも寓話的なドラマの小品。 1970年代・・・
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人里離れた海辺の断崖絶壁に住む、世捨て人で敬虔なキリスト信者の元判事とメンヘラなその娘、そしてそこに割って入る脱走囚の男・・・何とも寓話的なドラマの小品。 1970年代に数々の娯楽大作をものしてきたギラーミン監督としては、まったくもって異色作という感じだが、そもそも1950年代のイギリス時代には児童劇やミュージカルなど様々なジャンルをこなしてきた職人であるからして、本作においても破綻なく無難にこなしている。 話をつめこみ過ぎで散漫な感もあるけど、曇天をバックにした大海原の情景は見ものだし、スピーディーでトリッキーなカメラワークを駆使して新鮮な感覚を出している。ドルリューのスコアも効果的だ。 演技陣。ゴッジは多感なメンヘラ少女を繊細に好演、重厚なダグラスと若い頃は清らかだった(笑)ストックウェルもいい。
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[034]キングコング
 佳作黒津 明二郎2014-02-15
 
‘70年代のジェリーブラッカイマー‘ことラウレンティスと‘70年代のマイケルベイ‘ことギラーミンによる、B級テイストあふれるが2400万ドルをかけたモンスター映画の超大作。 1933・・・
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‘70年代のジェリーブラッカイマー‘ことラウレンティスと‘70年代のマイケルベイ‘ことギラーミンによる、B級テイストあふれるが2400万ドルをかけたモンスター映画の超大作。 1933年のオリジナル版と比べなければ、これはこれで楽しめ一定の水準はクリアしていると思う。前半で展開される未開の島の描写は雄大でエキゾチックだったしね。まあ、ベイカーの奮闘は素晴らしかったがやはり特撮面が微妙で、それがクライマックスの淡白な展開につながったのだろうか。あとはクラインのキャメラも健闘してたしバリーのスコアも印象的だった。 それにしても、新人女優がコングに便乗してスターなるのを目論むというラングの役設定はそのまま彼女自身にも当てはまるわけで面白いね。おそらくドワンは香港でいかがわしいポルノまがいのB級映画でスターにしてやると騙されて出演するということなのだろう。 演技陣。ブリッジスや三枚目悪役のグローディンもよかったが、何といってもラングのセクシーな姿態であろう(笑)ちなみにローンは中盤でグローディンの肩をいやいやながら揉んでいるコック役で出ている。
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[035]テッド
 凡作黒津 明二郎2014-01-25
 
CGのクマだけが見ものの、平均的日本人にはそれほど笑えないコメディ映画。 監督でテッドの声も演じているマクファーレンは、アニメーター出身ながらシナリオ・声優をこなし果・・・
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CGのクマだけが見ものの、平均的日本人にはそれほど笑えないコメディ映画。 監督でテッドの声も演じているマクファーレンは、アニメーター出身ながらシナリオ・声優をこなし果てはオスカーの司会までやるマルチなコメディアンらしいが、徹頭徹尾に彼のギャグセンスで展開されるので、それについていけないと苦しい。クマは可愛いがそれだけで長編を引っ張れるわけもなく、TVのシットコムみたいに細切れに進んでいくのでリズムが悪いし、アメリカ国内向けのジョークも多く、がっかりだ。もちろんCGのスタッフは素晴らしい仕事だし、バレットのキャメラもよかったが。 演技陣。マークとミラの主演カップルは及第点、リビーシの怪演が印象に残った。
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[036]生きてはみたけれど 小津安二郎伝
 まあまあ黒津 明二郎2014-01-02
 
小津の生誕から追った教科書通りの記録映画だが、傑作「ある映画監督の生涯/溝口健二の記録」のようなものを期待しなければ、悪くはない。
  
 
[037]東京物語
 名作黒津 明二郎2014-01-01
 
問答無用!小津の最高作かつ日本映画の至宝かつ世界映画史上のマスターピースだ!!
  
 
[038]ゼロ・グラビティ
 秀作黒津 明二郎2013-12-20
 
女性飛行士が‘宇宙漂流記‘を繰り広げるSF映画。 本作は、2Dのデジタルシネマカメラ(一部70mmフィルムを使用)で撮影したものを後付で3D変換したものであるが、宇宙の外・・・
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女性飛行士が‘宇宙漂流記‘を繰り広げるSF映画。 本作は、2Dのデジタルシネマカメラ(一部70mmフィルムを使用)で撮影したものを後付で3D変換したものであるが、宇宙の外景パートは大部分CGで出来ている。だからこそ、360度のアングルをフルに活用したダイナミックな長回しショットも実現できたのであろう。 設定の勝利という感じもするけど、実際その映像的効果は素晴らしいし、それに連動した音響演出も見事の一語に尽きよう。だが、ストーリー的には何てことないよくあるヒューマンタッチの感動モノに収まってしまっているのだ。冒頭の宇宙についての字幕やエンドクジットに二度出てくるタイトルなどは言わずもがなの蛇足だろう。それに効果を盛り上げようとしたのか、少々音楽がうるさい感じもした。 ロシアの衛星によってアメリカのシャトルが破壊され、ラスト中国の宇宙船で帰還するのは、これからの世界情勢を暗示してるというのは穿ちすぎか(笑)まあ、いずれにしてもこのメキシコ出身の監督さんは中々頑張ってますなあ〜 演技陣。ブロックの独り舞台だが、まずまず。
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[039]ウォール・ストリート
 駄作黒津 明二郎2013-12-14
 
前作比50%下落確実(笑)の薄っぺらい社会派もどきの陳腐なドラマである。オリバー監督も60を過ぎてすっかり牙を抜かれてしまったようで、豪華なキャストを揃えながらも適当に・・・
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前作比50%下落確実(笑)の薄っぺらい社会派もどきの陳腐なドラマである。オリバー監督も60を過ぎてすっかり牙を抜かれてしまったようで、豪華なキャストを揃えながらも適当に演出したような感じであろうか。
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[040]ウォール街
 佳作黒津 明二郎2013-12-07
 
80年代の経済情勢が興味深い社会派ドラマだが、面白いのはゴードンとバドのからむ主要パートで、他のサブプロットは見事なまでに薄っぺらくて閉口させられてしまう。まあ、それ・・・
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80年代の経済情勢が興味深い社会派ドラマだが、面白いのはゴードンとバドのからむ主要パートで、他のサブプロットは見事なまでに薄っぺらくて閉口させられてしまう。まあ、それでもダグラスの大熱演は確かにオスカーもので見ごたえあるし、シーン親子の共演も悪くない。ハンナとヤングの「ブレードランナー」レプリカント組はどうでもいい感じだが(笑)
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[041]ミヨちゃんのためなら全員集合!!
 凡作黒津 明二郎2013-11-24
 
神奈川県箱根近辺の田舎町を舞台に、漢方薬製造を営むドリフや高校教師のハナそして妹の女子大生の倍賞らがドタバタを繰り広げる松竹の正月映画で、安普請の添え物喜劇であり、・・・
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神奈川県箱根近辺の田舎町を舞台に、漢方薬製造を営むドリフや高校教師のハナそして妹の女子大生の倍賞らがドタバタを繰り広げる松竹の正月映画で、安普請の添え物喜劇であり、ただドリフメンバーたちの若き姿(特に仲本の長髪姿)だけが見ものか・・・
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[042]バートン・フィンク
 佳作黒津 明二郎2013-11-17
 
1940年代初頭、ハリウッドに招かれた左翼劇作家の悪夢のような苦悩をシュールなブラックユーモアで描いたアートフィルム。 コーエン兄弟らしい、インテリチックなストーリーテ・・・
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1940年代初頭、ハリウッドに招かれた左翼劇作家の悪夢のような苦悩をシュールなブラックユーモアで描いたアートフィルム。 コーエン兄弟らしい、インテリチックなストーリーテリングは楽しめるし、カラー映画ながらノワール調のロジャーのキャメラも効果的だ。ただ、全体的に洗練されてるのはいいけど逆にあっさりしすぎな感もある。 演技陣。タトゥーロの抑えた演技もいいが、やはりグッドマンの笑みを湛えた怪演がすごい。
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[043]地球の静止する日
 佳作黒津 明二郎2013-10-12
 
当時として珍しい、荒唐無稽ではない50年代を代表するシリアスSF映画。 職人ワイズ監督は、簡潔な演出でテキパキと捌いていくが、逆に余韻みたいなものが薄れてしまったきら・・・
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当時として珍しい、荒唐無稽ではない50年代を代表するシリアスSF映画。 職人ワイズ監督は、簡潔な演出でテキパキと捌いていくが、逆に余韻みたいなものが薄れてしまったきらいがある。けっこうアバウトな穴が散見されるし、最後の演説シーンもアメリカのごり押し民主主義を彷彿とさせる。さしずめ、あのロボットは米軍を暗喩してると考えるのは穿ちすぎかもしれんけど(笑) それでも、エキストラを動員したパニックシークエンスは見ごたえあるし、特殊効果による合成は素晴らしいし、アディソン・ハーとライル・ホイーラーによるセット、そしてハーマンのテルミンスコアも効果的だ。 演技陣。マイケルとパトリシアの二人は健闘している。
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[044]愛しのローズマリー
 秀作黒津 明二郎2013-09-21
 
美人とブスという古くて新しいテーマを描いたラブコメディ。 外見で差別する愚をやんわり批判するファレリー兄弟の勇気は買うが、ラストはきれい事に過ぎるし主人公のキャラ描・・・
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美人とブスという古くて新しいテーマを描いたラブコメディ。 外見で差別する愚をやんわり批判するファレリー兄弟の勇気は買うが、ラストはきれい事に過ぎるし主人公のキャラ描写も深くは描きこまれていないので、その辺りに不満は残る。 それでも純粋なコメディとして見れば、カーペンターのキャメラやロケされたノースカロライナの静かな風景と相まって楽しめよう。 演技陣。ブラックは好演だし、パルトロウもスタイルはいいし独特のアンニュイ演技が最高、アレクサンダーもブラック相手に受けの演技だがよくやってる。
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[045]決断の3時10分
 まあまあ黒津 明二郎2013-09-14
 
フォードの不敵なニヤリ顔とヘフリンの必死顔が見ものの娯楽西部劇。 後半の密室での二人のやりとりは緊迫感にあふれて面白いけど、全体的にはご都合主義が目立つゆるいストー・・・
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フォードの不敵なニヤリ顔とヘフリンの必死顔が見ものの娯楽西部劇。 後半の密室での二人のやりとりは緊迫感にあふれて面白いけど、全体的にはご都合主義が目立つゆるいストーリー展開が残念だ。
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[046]西鶴一代女
 佳作黒津 明二郎2013-08-31
 
諧謔に富んだ西鶴文学を悲劇に彩られた女の一生として描いた溝口念願の大作ドラマ。 弱小の新東宝としては破格の約5千万を投じて制作されたが、興行は不発で経営危機に陥るきっ・・・
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諧謔に富んだ西鶴文学を悲劇に彩られた女の一生として描いた溝口念願の大作ドラマ。 弱小の新東宝としては破格の約5千万を投じて制作されたが、興行は不発で経営危機に陥るきっかけとなってしまった。お得意の長回しによる移動撮影で映し出された江戸時代の風俗は水谷の美術によって実に見事に再現されているが、新東宝専属の平野のキャメラが凡庸なので映像クオリティとしてはイマイチか。 後は、短い挿話をオーバーラップでつないでいく構成が後半に至って単調になるきらいがあったのが残念だ。 演技陣。田中は頑張って熱演しているが、次々と男を惑わす美女という感じではない。その他、三船はじめ芸達者が揃っているが登場時間は少なめであまり印象には残らない。
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[047]127時間
 秀作黒津 明二郎2013-08-17
 
文明から隔絶した場所で、絶望的な状況に追い込まれた青年の究極の決断を描く。 序盤は、ボイルらしくMTVタッチな演出で軽く進めるが、岩に挟まれてからはシリアスな感じとなる・・・
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文明から隔絶した場所で、絶望的な状況に追い込まれた青年の究極の決断を描く。 序盤は、ボイルらしくMTVタッチな演出で軽く進めるが、岩に挟まれてからはシリアスな感じとなる。それでも随所にマルチスクリーンを多用して、幻想的なシーンを挿入したりと全体的にはイマ風のサバイバルドラマに仕上がっている。 演技陣。フランコのそれもクローズアップ主体の一人芝居だが、健闘している。中でも切断シーンでの血まみれになって痛がる表情はインパクト大。
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[048]キック・アス
 佳作黒津 明二郎2013-07-14
 
アメコミと青春コメディをくっつけたような娯楽バイオレンスアクション。 前半のダメ高校生を描いた青春パートはまとまっててそれなりに面白いが、ヒットガール親娘とからんで・・・
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アメコミと青春コメディをくっつけたような娯楽バイオレンスアクション。 前半のダメ高校生を描いた青春パートはまとまっててそれなりに面白いが、ヒットガール親娘とからんでくる後半は多少散漫になるきらいがある。いや、勿論この親娘のキャラ設定は面白いしこれだけで作った方がもっと良かったかもしれないが、やはり主役はあくまでキックアスの成長譚なのであろう。 ベンの原色を生かした撮影やラッセルのモダンなセットがいい効果を挙げている。 演技陣。アーロンは及第点だがクロエがやはり印象に残るし、ニコラスの抑えに徹した父親役やストロングの悪役もいい。その妻役のヤンシーは「ドロップゾーン」ヒロイン以来の再会だがチョイ役でトホホ・・・
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[049]なにはなくとも全員集合!!
 駄作黒津 明二郎2013-06-08
 
群馬県草津の温泉町を舞台に、反目しあう鉄道駅員たちとバス会社員たちを描いたドリフによるドタバタコメディシリーズの第一弾。とはいうものの、クレジットでは三木と中尾がト・・・
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群馬県草津の温泉町を舞台に、反目しあう鉄道駅員たちとバス会社員たちを描いたドリフによるドタバタコメディシリーズの第一弾。とはいうものの、クレジットでは三木と中尾がトップになっておりドリフの登場シーンはそれほど多くない。個性あふれる脇役陣がそろっているのだが、話がちっとも面白くなくてはどうしようもない。
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[050]怒りの河
 佳作黒津 明二郎2013-05-25
 
マンの効率的な語りの演出が楽しめる、標準予算の西部劇。 開拓精神の賞賛や野蛮なインディアンにコメディリリーフを受け持つ‘愚かな‘黒人など、クラシックなスタイルを持つが・・・
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マンの効率的な語りの演出が楽しめる、標準予算の西部劇。 開拓精神の賞賛や野蛮なインディアンにコメディリリーフを受け持つ‘愚かな‘黒人など、クラシックなスタイルを持つが、テクニカラーで撮られた山岳地帯の馬車行描写や河上りする蒸気船などそれなりに見所はあり飽きさせない。ストーリーとしては意外性を出す為か、後半が強引な展開となりよろしくないのが惜しい。 演技陣。スチュアートとケネディのコンビはいいのだが、前述の展開のせいで瓦解してしまうのが残念だ。
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[051]リトルショップ・オブ・ホラーズ
 傑作黒津 明二郎2013-05-11
 
ゴキゲンな歌曲がいっぱいのホラーミュージカルコメディ。 オリジナルはロジャーコーマンのB級映画だが、それをミュージカル化したオフブロードウェイの舞台を映画化したのが本・・・
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ゴキゲンな歌曲がいっぱいのホラーミュージカルコメディ。 オリジナルはロジャーコーマンのB級映画だが、それをミュージカル化したオフブロードウェイの舞台を映画化したのが本作である。とにかく舞台も手がけた作曲メンケンと作詞アシュマンのコンビによる数々のスコアが素晴らしいのが第一の勝因であろうことは間違いない。これによってディズニーにスカウトされて「リトルマーメイド」「美女と野獣」「アラジン」などを生み出したのだから。 もちろん、「セサミストリート」などのマペット操演でキャリアをスタートさせ監督に転業したが「スターウォーズ」のヨーダや「モンスターズインク」の声優としての方が有名なオズの演出も破綻がないし、スタンリーキューブリック作品で知られるロイウォーカーの50年代NYを模したセットも凄い。 ちなみに、別バージョンとしてディレクターズカット版がありラストがアンハッピーに変えられ市街破壊シーンなどかなり派手な見せ場もあるのだが、どうもそれまでのトーンと合わない感じで劇場版の方がいいねえ。 演技陣。モラニス・グリーン・ガーディニアいずれも好演、マーティンやマーレイの怪演もいうまでもなくエクセレント!
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[052]何が彼女をそうさせたか
 まあまあ黒津 明二郎2013-04-27
 
傾向映画の代表作で当時の批評も良かったようだが、実際はかなり通俗的な新派悲劇調のストーリーとなっている。欧米の映画術にかぶれた鈴木監督の様々なテクニックが、当時とし・・・
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傾向映画の代表作で当時の批評も良かったようだが、実際はかなり通俗的な新派悲劇調のストーリーとなっている。欧米の映画術にかぶれた鈴木監督の様々なテクニックが、当時としては一応映像的にモダンであったにしても。あとは当時のリアリズムとしての貧困描写は見応えがあった。 何はともあれ、当時の二流会社だった帝国キネマの代表作でもあるので見て損はなかろう。
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[053]闇の手品
 まあまあ黒津 明二郎2013-04-27
 
泥棒から押し付けられた盗まれたお金を、貧しい家の為にネコババしようか苦悩する少年を通して良心の尊さを訴える道徳映画の短編。ドイツ映画のテクニックを援用しながら、それ・・・
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泥棒から押し付けられた盗まれたお金を、貧しい家の為にネコババしようか苦悩する少年を通して良心の尊さを訴える道徳映画の短編。ドイツ映画のテクニックを援用しながら、それなりに見せる作品となっている。他愛ない筋ではあるが、土砂降りの雨描写やいかにも貧しいといった感じの役者の表情など印象に残る。
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[054]日本解放戦線 三里塚の夏
 佳作黒津 明二郎2013-03-30
 
わが国を代表するドキュメンタリー映画監督の小川が成田空港の闘争を撮った「三里塚」シリーズ、本作はその1作目となる白黒16ミリ(一部35ミリ)のフィルムだ。 それまで学生運・・・
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わが国を代表するドキュメンタリー映画監督の小川が成田空港の闘争を撮った「三里塚」シリーズ、本作はその1作目となる白黒16ミリ(一部35ミリ)のフィルムだ。 それまで学生運動などを扱ってきた彼が、その延長線としてこの闘争を撮影し始めるがやがて現地の農民たちを主体的に撮っていき、それは80年代の山形の農村を土着的に描いた2本のドキュメントにつながっていくだろう。 タイトルやベートーベンの第九を流して応援するなど、明らかに反対派に寄り添った‘時代の産物‘以上でも以下でもない限界はある。ナレーションは最小限だしテロップもないので状況がよく分からない所も沢山出てくる。だが、本作の眼目はその渦中に正面から突っ込んでいったその臨場感にあろう。至近距離から捉えられた農民や学生そして警察や公団ら国家権力たちの姿は生々しく自分がその一員になったかのようだ。 その反面、この40年前の歴史的事件を冷静に客観的に捉えることは難しい。それでもあの原発事故を経た現在の私たちが見る意義は大いにあろう。
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[055]とんかつ大将
 佳作黒津 明二郎2013-03-23
 
東京浅草の貧乏長屋を舞台に、地域のリーダー的存在である好青年を巡る人間模様を、まだ職人監督に徹していた頃の川島が手堅く撮った一品。 トリッキーなカメラワークもあるが・・・
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東京浅草の貧乏長屋を舞台に、地域のリーダー的存在である好青年を巡る人間模様を、まだ職人監督に徹していた頃の川島が手堅く撮った一品。 トリッキーなカメラワークもあるが、やはり後に日活・東宝・大映で魅せてくれたような斬新さには乏しい。それでも松竹のフォーマットに寄り添った形で破綻無くこなして退屈はしないだろう。終盤は話を詰め込み過ぎで駆け足なのが惜しまれるが、当時の風景や時折流れる情緒的な歌謡曲など悪くない。 演技陣。佐野の朴訥とした持ち味がいいし津島や三井も好助演だが、角の溌剌な演技が印象的だ。
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[056]JAWS/ジョーズ
 傑作黒津 明二郎2013-03-16
 
動物パニックの代名詞でありスピルバーグの代表作でもあり、何より夏休み映画の特大ヒットとして興行史的にその名を残す娯楽大作。 シンプルなストーリー展開ながら練りこまれ・・・
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動物パニックの代名詞でありスピルバーグの代表作でもあり、何より夏休み映画の特大ヒットとして興行史的にその名を残す娯楽大作。 シンプルなストーリー展開ながら練りこまれたキャラ描写と台詞、キビキビとした進行とそれを支える編集、効果的な海上撮影、サメの特撮、ウィリアムズのどれだけ賞賛してもし過ぎることは無い名スコアなどなど色んな成功要因はあろうが、やはりそれを束ねるスピルバーグの手腕がものを云っているのだ。もっとも今の時点で見直すと、そのあっさりとした演出はのどかでどこか懐かしい感も。 演技陣。シャイダー・ドレイファス・ショウのトリオはみな素晴らしい名演だが、特に後半のショウのパラノイア演技は圧巻だ!
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[057]月世界旅行
 佳作黒津 明二郎2013-02-23
 
メリエスの代表作であると同時に、最初の本格的劇映画であり最初のSF映画でもあるその歴史的価値で現在もその名を永久に留める、1902年当時の「アバター」ともいえる超大作だ。・・・
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メリエスの代表作であると同時に、最初の本格的劇映画であり最初のSF映画でもあるその歴史的価値で現在もその名を永久に留める、1902年当時の「アバター」ともいえる超大作だ。 15分の短編だが、何しろこの時代の上映時間は2〜3分が当たり前だったから破格の長さといえよう。ま、ストーリー自体は陳腐というか素朴すぎる感じであり、大枠はSFであるけどセットや衣装は舞台からそのまま持ってきたようなファンタジー色の濃いものとなっている。多重露光や爆発の煙など合成エフェクトを多用しているため、ぼやけた映像が多いししかもロングショットのみなので細部はわかりづらい。背景や書割などかなり細かく描きこんであるのだが、どうしても役者のアクションが相殺されて逆効果になってしまっている。 数々の特撮やオーバーラップなどの手法は、すでに写真や幻燈で知られていたテクニックを導入したに過ぎないが、映画独自の表現に高めた功績はあろう。それでも、舞台の作法から抜け出せなかったメリエスの限界はあり、やがてアメリカのDWグリフィスに取って代わられていくのである・・・
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[058]マダムと女房
 まあまあ黒津 明二郎2013-02-17
 
内容自体は特にどうということのない松竹蒲田調の小市民喜劇だが、本格的トーキー第一号として歴史的意義があろう一品。 実際には、1925年にトーキーが日本上陸してからフィル・・・
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内容自体は特にどうということのない松竹蒲田調の小市民喜劇だが、本格的トーキー第一号として歴史的意義があろう一品。 実際には、1925年にトーキーが日本上陸してからフィルム式とレコード式問わず色んな試作映画が作られていたわけだが、本作が最初の‘金字塔‘とされている。日常のドラマ構成にして殊更に音楽を強調しなかったのは、地方館での無声興行も考慮してのことらしい。またプロデューサー城戸四郎のあくまでも映像主体でやっていくという方針にもよるようだ。 開発者の土橋武夫は、もともと大阪松竹座の楽士でかねてより鉱石ラジオが趣味だった。1929年に松竹座が洋画でトーキー興行を開始すると、その研究に励み、会社側でも一室をあてがって応援した。そうして愛用のバイクを手放してまで私財を注ぎ込んで完成したのが、フィルム録音方式の‘土橋フォン‘であった。 演技陣。渡辺のコミカル演技は健闘している。
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[059]ゼロ・ダーク・サーティ
 傑作黒津 明二郎2013-02-15
 
ビンラディン追跡に執念を燃やすCIAの若き女性エージェントを中心に描く、諜報サスペンスの問題作だ。 2001年の同時テロから2011年の殺害作戦までの国家レベルの‘捕り物劇‘を扱・・・
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ビンラディン追跡に執念を燃やすCIAの若き女性エージェントを中心に描く、諜報サスペンスの問題作だ。 2001年の同時テロから2011年の殺害作戦までの国家レベルの‘捕り物劇‘を扱うわけだから、その情報量や言及されるキャラの名前の多さ、それを駆け足でぽんぽんと捌いていくので、特に進展のない前半部は退屈する可能性がある。だが、後半とりわけクライマックスの襲撃シークエンスは全くもってビグローの豪腕振りにうならされてしまった。 同じ中東を舞台とした前作「ハートロッカー」と対比してみると、本作の立ち位置が分かりやすいと思うのだが、同じようにドキュメントタッチではあるけど、前作にはそれでも主人公に感情移入を許すストーリーがあったし、扱う範囲もミクロレベルで十分に全容が把握できた。だが本作はマクロレベルであり、鳥の目で俯瞰するようにスケールが大きくなっていて、舞台もあちこちに飛ぶし様々な人物が碌な説明もされず出入りするのである。 それはつまり、地べたに這いつくばるようにして爆弾を探した前作の主人公が預かり知らぬところの国家権力による暴力の行使がテーマなのであろう。こちらの女主人公は、基本的には安全な場所で偵察衛星のモニター画面を眺めるだけなのだ。 ボールの脚本は前作に劣るが、何とか‘鉄の女‘ビグローの演出で持ちこたえた感じか。あとは、フレイザーのキャメラによるクールな映像がいいしヒンデルのセットもよく忠実に作ってあるし、そしてやはりポールオットソンによる音響効果(銃撃音・爆発音)が痛みを覚えそうなほど凄い! 演技陣。チャステインはまずまず、クラークが素晴らしいしイーリーも短い出番だが印象に残るしガンドルフィーニが久しぶりに貫禄を示す。
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[060]カンバセーション…盗聴…
 傑作黒津 明二郎2013-02-09
 
盗聴屋ハリーが依頼主の事情に深入りしてしまう姿を通して、現代の病理をサスペンスタッチで描いたドラマ。 サンフランシスコにハリーとくれば、某刑事を連想させるが、全く正・・・
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盗聴屋ハリーが依頼主の事情に深入りしてしまう姿を通して、現代の病理をサスペンスタッチで描いたドラマ。 サンフランシスコにハリーとくれば、某刑事を連想させるが、全く正反対のキャラ設定である。あの金字塔「ゴッドファーザー1&2」の間に制作されたコッポラの小品だが、とにかく地味で静かな印象の映画である。映像的にも無味乾燥で陰鬱だし、何といってもシャイアのアンダーなピアノスコアが貢献度大であろう。だが、それでも引き付けて離さない魅力があるのだ。作品系列としては、「雨のなかの女」に連なるパーソナルなニューシネマといった所だろうか。しかし、それが本来コッポラが作りたかったものらしい。巨大なオペラのような「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」ではなく・・・ 演技陣。ハックマンの独り舞台だが、抑えに抑えた演技で出色。カザールのひょうひょうとした助演もいい。
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