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 「呑気呆亭」さんのコメント一覧 登録数(728件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[031]ビバリーヒルズ・コップ
 凄み呑気呆亭 (Mail)2015-10-27
 
「48時間」でデビュ−したエディ・マ−フイの持ち味を見事に活かした快作。今回は淀長さんの「日曜映画劇場」(古いネ!)で放映された吹き替え版を録画しておいたものを見たのだ・・・
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「48時間」でデビュ−したエディ・マ−フイの持ち味を見事に活かした快作。今回は淀長さんの「日曜映画劇場」(古いネ!)で放映された吹き替え版を録画しておいたものを見たのだが台詞のやりとりも快調で、これは原語版で字幕を追いながら見るよりもストレスがなくて面白いかも知れないと思ったことだった。今回見直してみて一番感じ入ったのは、ハリウッドの名士たちが集う朝食会の席上で事件の黒幕のメイトランドを脅しつけたときのアクセルが見せた凄みであった。軽さの中にこうしたスパイスを入れたことで映画は格段にその意味深さを増したのだった。
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[032]ローカル・ヒーロー/夢に生きた男
 天文マニア呑気呆亭 (Mail)2015-10-15
 【ネタバレ注意】
スコットランドに派遣されたマッキンタイアというエリ−ト社員は、天文マニアの社長ハ−パ−(ランカスタ−)にスコットランドの夜空の観察をリポ−トするように命じられる。マッキ・・・
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スコットランドに派遣されたマッキンタイアというエリ−ト社員は、天文マニアの社長ハ−パ−(ランカスタ−)にスコットランドの夜空の観察をリポ−トするように命じられる。マッキンタイアは部下の社員とともにス−ツにアタッシュケ−スという格好でスコットランドの寒村に降り立ち、村人の好奇の目の中を村から海岸にかけて歩き回る。その内スコットランドの風土の影響が次第にマッキンタイアの身体に滲み込んで行き、服装が村の連中のものに似通って行くと共にマッキンタイアの中で或る変容が起きてくる。その最大の切っ掛けとなったものが北海の夜空を覆うオ−ロラ体験だった。そのオ−ロラのリポ−トを聞いた天文マニアの社長は矢も盾もたまらずこの寒村に来てしまい、村の浜の自然を守る天文マニアの老人とすっかり意気投合してしまい、マッキンタイアに急ぎ本社に戻って石油コンビナート建設を白紙に戻すように命じ、自らはこの寒村に海洋研究所と天文観測所を建設すべく長年の鬱状態を忘れ去ったかのように元気を取り戻すのだった。一方、スコットランドの風土に侵されてしまったマッキンタイアは、味気ない自宅に戻ってため息をつくばかりであった。 ワタクシ、本来は筋を辿るのは好きではないのだが、ペ−ジの解説がランカスタ−の社長について重要な一点を語っていないので書いてしまいました。
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[033]恋におちて
 まるでライオンのように・・・呑気呆亭 (Mail)2015-10-12
 
メリル・ストリープという女優は不思議な人である。その演技を見ていると書かれた台詞以外の言葉がその全身から雄弁に発声されているような思いにとらわれる。この映画では濃や・・・
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メリル・ストリープという女優は不思議な人である。その演技を見ていると書かれた台詞以外の言葉がその全身から雄弁に発声されているような思いにとらわれる。この映画では濃やかな演出とあいまって殊にそれを感じた。彼女は恐らくその役柄に撮影中は四六時中憑依されたかのように生きているのではなかろうか。それゆえに道ならぬ恋が父親の病状の悪化をもたらしたのではないかという不合理な罪の意識にとらわれるモリ−の葛藤をまるでその人のように演ずることが出来たのであろう。それにしても吹き来る風に髪をなびかせて昂然と恋に立ち向かおうとするモリ−の姿は、まるで獲物につかみかかるライオンのように猛々しく美しい。メリル・ストリープは奇跡の女優である。
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[034]われに撃つ用意あり READY TO SHOOT
 嫌いじゃないんだが・・・呑気呆亭 (Mail)2015-10-11
 
新宿の流行らないバ−の閉店パ−ティに、元全共闘のそれぞれがそれぞれに生き延びてきたことの屈託を抱えているメンバ−が集まってくるという設定が、同時代を生きてきた者として・・・
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新宿の流行らないバ−の閉店パ−ティに、元全共闘のそれぞれがそれぞれに生き延びてきたことの屈託を抱えているメンバ−が集まってくるという設定が、同時代を生きてきた者としてはそそられるがまた気恥ずかしくもある。ところが原作が悪いのか脚本の練り方が足りなかったのか、原田と桃井だけがやや陰影を感じさせるが、他の連中にはその屈託を抱えて生きてきた年月の刻んだ凹凸が少しも感じられず、そのために一種のグランドホテル形式のドラマを狙ったのであろう若松孝二の演出もやや空回りしてしまったように思う。
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[035]フラッシュダンス
 サナギから孵った蝶のように呑気呆亭 (Mail)2015-10-11
 
明け方の街を自転車に乗った女の子が延々と疾駆するプロロ−グがとても良く、この映画の目指す爽やかなドラマを暗示して秀逸。その彼女が鉄工所の溶接士であることでまず観客を・・・
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明け方の街を自転車に乗った女の子が延々と疾駆するプロロ−グがとても良く、この映画の目指す爽やかなドラマを暗示して秀逸。その彼女が鉄工所の溶接士であることでまず観客を驚かせ、なおかつその肉体労働者が夜はサナギから孵った蝶のように華麗なダンサ−に変身するシ−ンを、ご機嫌な音楽と光を巧妙に使った見事な映像で見せてくれる。この冒頭の導入部だけでこの映画には価値がある。主演の女の子も可愛いし、その子に惚れるボス役のヌ−リ−も嫌味がなくて好ましい。学歴もなく正規のレッスンも受けたことのないダンサ−志願の女の子が、ただもう子供の頃に見たバレエに憧れてプリマドンナを目指すという一種のサクセス・スト−リ−であるといえるが、そんなことよりも彼女のわんちゃんや彼女を見守るハンナおばさんや彼女の友人たちとの濃やかな人間模様こそを監督のエイドリアン・ラインは描きたかったのだと思う。ドン・ピ−タ−マンのキャメラが素晴らしい。
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[036]ボーイ・ミーツ・ガール
 歳をとったということか・・・呑気呆亭 (Mail)2015-10-06
 
リアルタイムの初見ではレオス・カラックスという若い監督の才気が面白く、随所に挿入される物語の筋とは関係ないカットが新鮮で、これぞシネマというものだよなと独り膝を叩い・・・
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リアルタイムの初見ではレオス・カラックスという若い監督の才気が面白く、随所に挿入される物語の筋とは関係ないカットが新鮮で、これぞシネマというものだよなと独り膝を叩いたものだった。今回、この歳(70)になって見直してみたら、以前は感心した監督の才気がどうにも鼻持ちならなくて、ワタクシとしては珍しく最後まで見通すことが出来なかった。歳をとったということか。
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[037]カルメン
 策士策に溺れたか呑気呆亭 (Mail)2015-10-06
 
アントニオが見出したカルメン役のダンサ−は素材としては素晴らしいのだが、ダンサ−たちのリ−ダ−であるクリスティ−ナがさすがの貫禄で見事なフラメンコ・ダンスを見せてくれる・・・
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アントニオが見出したカルメン役のダンサ−は素材としては素晴らしいのだが、ダンサ−たちのリ−ダ−であるクリスティ−ナがさすがの貫禄で見事なフラメンコ・ダンスを見せてくれる。物語は現実と舞台を交錯させるという才気に富んだものだが、克己を肉体に刻んだアントニオがカルメンにのめり込んで行くころから、何か余計な夾雑物が入り込んで来たような印象があって、前半の緊張感に満ちた展開が後半は崩れてしまったように思われ、惜しいなと思ったことだった。カルロス・サウラ、策士策に溺れたか。
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[038]熱砂の日
 ヒジラ呑気呆亭 (Mail)2015-09-03
 【ネタバレ注意】
明晰な知性と自我を持った女性が、男社会でそのデグニティを保って行くにはどうすれば良いのか。オリビアはインドで出会った太守のイギリスの男性にはない危険な匂いと奔放な個・・・
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明晰な知性と自我を持った女性が、男社会でそのデグニティを保って行くにはどうすれば良いのか。オリビアはインドで出会った太守のイギリスの男性にはない危険な匂いと奔放な個性に、夫のある身でありながら次第に惹かれて行く。その太守は彼女の自覚していないエキセントリックな部分を、女の衣装を着て踊る歌舞団を見せて、君は「女・男=ヒジラ」だと喝破する。遂に彼女は太守に抱かれるのだが意に反して妊娠してしまう。彼女にとって妊娠とは否応なしに自分の女性性と動物性を意識せざるを得ない現象だった。当然ながら男には分からない胎内に自分とは別の命を宿すとはどんな経験なのだろうか。オリビアはその命を中絶し、大叔母の生まれ変わりを意識したアンはオリビアが最期をすごした場所を訪問し、胎内に宿った命を生むことを決意する。
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[039]溝の中の月
 ゲイジュツ?呑気呆亭 (Mail)2015-09-02
 
映像がほとんど夜のシ−ンのために暗くて見難い。主演のドパルデュ−も最初は無頼な感じを漂わせていて好いのだが、まるでバンパイヤとしか思えないキンスキ−に惚れると、やたら・・・
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映像がほとんど夜のシ−ンのために暗くて見難い。主演のドパルデュ−も最初は無頼な感じを漂わせていて好いのだが、まるでバンパイヤとしか思えないキンスキ−に惚れると、やたら結婚に拘り出したりしてみっともない男に成り下がる。“オイオイ、妹の復讐はどうしたんだよ!”と眠気をこらえながら突っ込みを入れつつやっとの思いでFINのマ−クにたどり着いたのだった。いつ頃からだろう、フランス映画がかつての明晰さを失って難解を気取ればゲイジュツだと思い込み始めたのは。ベネックスのその後がハリウッドの焼き直しに堕したのはだれもが知る。快作「ディ−バ」に喝采したものとしては淋しいかぎりである。
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[040]ストリート・オブ・ファイヤー
 ソレルス呑気呆亭 (Mail)2015-09-01
 
ロックコンサ−トというやつにはとんと無縁で、唯一行ったことがあるのがボブ・ディラン(古いか?)のコンサ−トだった。しかし、この映画の冒頭とラストに展開されるようなコン・・・
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ロックコンサ−トというやつにはとんと無縁で、唯一行ったことがあるのがボブ・ディラン(古いか?)のコンサ−トだった。しかし、この映画の冒頭とラストに展開されるようなコンサ−トなら参加してみたいと思う。ヒロインのロックの女王エレン・エイム(ダイアン・レイン)はもちろん好いのだが、ラストのコンサ−トでエレンの前座として登場する「ソレルス」の黒人四人組がムチャクチャ好いい。ダンスと歌唱と衣装が極まっていて、黒人特有のヒップ(これも古いか?)な肢体の動きと相まって素敵なコンサ−ト映像体験を味あわせてくれた。おっと、もちろんパレもデフォ−もマディガンもまさに適役で、思いっきり躍動して、痛快な「ロックンロ−ルの寓話」を楽しませてくれました。
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[041]ブレードランナー
 白鳩=白鳥=ヤマトタケル呑気呆亭 (Mail)2015-08-31
 【ネタバレ注意】
これまでに観た映画の中で聞いた最も壮大で悲愴な科白といえば、『ブレードランナー』のラスト・シーンで、ルトガー・ハウアー演ずるレプリカントのロイ・バティが、死に臨んで・・・
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これまでに観た映画の中で聞いた最も壮大で悲愴な科白といえば、『ブレードランナー』のラスト・シーンで、ルトガー・ハウアー演ずるレプリカントのロイ・バティが、死に臨んで語った言葉である。遺伝子工学の天才タイレル博士により造り出されたネクサス六型ロボットである彼は、文字通り人間のレプリカとして過酷な奴隷労働に耐え得る強靱な肉体と父なる創造者タイレル博士の知力を兼ね備えた言わばスーパーマンなのだが、予め叛乱への安全装置として遺伝子に四年の寿命を組み込まれている。 そのことを知ったロイは三人の仲間と共に宇宙船を乗っ取り延命策をタイレル博士に質すために地球に帰還する。 叛乱分子を処理する特別捜査官ブレードランナーのデッカード(ハリソン・フォード)によって既に三人の仲間は殺され、延命策などないと宣告する生みの親タイレル博士を殺したロイは、デッカードに闘いを挑み圧倒的な強さで翻弄し追い詰める。だがその彼に死期が迫る。ブレードランナーとしての自信も人間としての誇りも微塵に砕かれて死の予感に怯えるデッカードを前に、迫り来る細胞の死滅を強烈な意思の力で押しやりながらロイは語る。 「オレはこの眼でお前たち人間が信じられないようなものを見て来た…オリオン座のかたわらで爆発炎上する宇宙船を…タンホイザー・ゲートのCビームのオーロラを…そういう思い出もやがて消える。時が来れば、雨に打たれる涙のように……その時が来た…」 語り終え、うなだれて息絶えた彼の左手からまるでその魂を象徴するかのような白鳩が天上に向けて飛び立つ。その不条理な生を今度は造物主に質しに往くかのように。
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[042]ブレードランナー ファイナル・カット
 傑作です!呑気呆亭 (Mail)2015-08-31
 
この映画に決定的な影響を受けた大友克洋の「AKIRA」の公開が\'88年、そしてその舞台は第三次世界大戦後の2019年「TOKYO」、翌年にオリンピック開催を控えている。こ・・・
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この映画に決定的な影響を受けた大友克洋の「AKIRA」の公開が\'88年、そしてその舞台は第三次世界大戦後の2019年「TOKYO」、翌年にオリンピック開催を控えている。この作品の舞台はやはり同じ2019年の「ロサンジェルス」、原作では死の灰だが映画では酸性雨が降り注ぐ街。初見は劇場版だが、以来VHS版で見て、DVD版で見て、今回はブル−レイの「THE FINAL CUT」で見た。さすがにBRの映像は鮮明でデッカードがレプリカントを追って彷徨い歩く煙霧にけぶる街の景色は、物語そっちのけでその克明な細部(に神あり)をそれこそ舐めるように見入ってしまい、見る度に感じることなのだが“ああ、この景色の中に我が身を置きたい”と思ってしまうのだった。その思いとはこの目で「人類の終焉」に立ち会いたいということなので、それゆえに次々に滅びて行くレプリカントたちのそれぞれに美しく残酷な最期に胸を打たれ、ラストのロイ・バティ(ハウア−)の我ら卑小なニンゲンにはけっして語ることの出来ない壮大なビジョンに満ちた遺言に我が身の存在の依って立つ基盤の貧弱さを思い知らされ、それこそ己がレプリカントであることを知ることよりも強烈なショックを受けたのだった。傑作です。これ以前にも以後にもこの映画を超える作品(SFだけではない)は現れないだろうと断言します。
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[043]遊星からの物体X
 センチメンタルなトラウマ呑気呆亭 (Mail)2015-08-24
 
確かにコワイし面白いのだが、見ていながら付きまとうのは、こんな妙な生き物がどうしてあれほどの飛行物体を創り操縦出来たのだろうかという疑問である。このグロテスクな物体・・・
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確かにコワイし面白いのだが、見ていながら付きまとうのは、こんな妙な生き物がどうしてあれほどの飛行物体を創り操縦出来たのだろうかという疑問である。このグロテスクな物体には生き残るという本能しかなく、知性というモノが感じられないので、カ−ト・ラッセルの活躍にもかかわらず最終的には絵空事に堕してしまった。「遊星よりの物体X」には見る者に考え込ませる設定(植物人間という)があったが、ここに有るものはアメリカ人の抱えたセンチメンタルなトラウマでしかない。
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[044]ミッシング
 ジャック・レモン呑気呆亭 (Mail)2015-08-24
 
ジャック・レモンの成功したビジネスマンであることに露ほども疑いを持たぬ典型的なアメリカンが、世界を彷徨う根無し草のような息子夫婦に起きた失踪事件を契機として、息子の・・・
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ジャック・レモンの成功したビジネスマンであることに露ほども疑いを持たぬ典型的なアメリカンが、世界を彷徨う根無し草のような息子夫婦に起きた失踪事件を契機として、息子の妻(シシ-・スペイセク)と反発しながらその行方を追う課程で、徐々に自省を深め「国家」というモノの正体に気付いて行く。こうした事実に基づくドキメンタリ−・タッチの映画に有名俳優を起用するとどうしても嘘っぽくなってしまうのがオチなのだが、例によって色々なクセを振りまきながらジャック・レモンがコスタ・ガブラスの世界に破綻なく入り込んでいるのはサスガといえる。それにしてもコスタ・ガブラスという人はこうした政治・軍事状況の切迫と混乱と恐怖を、イヴ・モンタンと作った三部作でもそうだったが、絵空事とは思えぬリアルさで描くになぜこれほどに巧みなのだろうか。
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[045]スキャナーズ
 “れれれ・・・?”呑気呆亭 (Mail)2015-08-22
 【ネタバレ注意】
超能力モノとしては我らが「AKIRA」に先立つこと7年、念力によって人の頭蓋を破壊させるシ−ンは公開当時衝撃的であった。しかし悪のスキャナ−・レボック(アイアンサイド)に対・・・
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超能力モノとしては我らが「AKIRA」に先立つこと7年、念力によって人の頭蓋を破壊させるシ−ンは公開当時衝撃的であった。しかし悪のスキャナ−・レボック(アイアンサイド)に対する善のスキャナ−・ベイル(ラック)の個性がいかにも弱いのが難か。いやいや、それはクロ−ネンバ−グが意図的にキャステイングしたのに違いない。マイケル・アイアンサイドという凄まじい個性の役者の起用によって、ラストの“れれれ・・・?”がより効果的になっているのはその仕掛けによる。
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[046]48時間
 リアルな緊迫感呑気呆亭 (Mail)2015-08-19
 
プロロ−グで脱走する囚人(レマ−)と仲間(ランダム)の凶悪さが描かれ、その普通じゃない悪党コンビを追い詰めながらル−ティンの仕事として処理しようとした刑事が二人瞬く間・・・
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プロロ−グで脱走する囚人(レマ−)と仲間(ランダム)の凶悪さが描かれ、その普通じゃない悪党コンビを追い詰めながらル−ティンの仕事として処理しようとした刑事が二人瞬く間に殺され、その二人をバックアップしたジャック(ノルティ)が間抜けにも自分の銃(リボルバ−)を取られて逃走されるという失態を演ずる。刑事にとって己の銃を取られるということがどれほどのことであるかを我々は黒沢の「野良犬」で見てきた。その恥を雪がなければジャックに今後生きる道はない。その懸命な気迫が凶悪犯を追い詰めるジャックの銃(借りたオ−トマチック)を握る手に伝わって、角を曲がる度、扉を蹴破って部屋に飛び込む度、異様にリアルな緊迫感を醸し出した。この緊迫感は絵空事のモノではないなと思ったことだった。
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[047]女がいちばん似合う職業
 桃井ファンのおっさんとしては・・・呑気呆亭 (Mail)2015-08-19
 【ネタバレ注意】
桃井かおりが格好良い衣装を身にまとってやりたい放題の刑事を気持ち良さげに演じている。映像もまずまずでそれなりにスリルもあって見応えはあったのだが、同僚の凸凹コンビ(・・・
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桃井かおりが格好良い衣装を身にまとってやりたい放題の刑事を気持ち良さげに演じている。映像もまずまずでそれなりにスリルもあって見応えはあったのだが、同僚の凸凹コンビ(橋爪・伊原)とのやり取りが今一で、特に橋爪みたいなおっさんと桃井が寝たりするのは噴飯物で、その上蚊とんぼみたいな体つきでちっとも魅力のない岡本健一なんかと恋に落ち(?)、そいつの子まで孕んでしまうなんて・・・、桃井ファンのおっさんとしては納得しかねる筋立てなのであった。もっと痛快な展開で終始すればシリ−ズ物にもなったのではないかと思われる前半の快調さを惜しむ。
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[048]櫻の園
 映像曼荼羅呑気呆亭 (Mail)2015-08-18
 
吉田秋生の作品は好きで殆ど読んでいるのだが、何故かこの映画の原作は読んでいない。読んでいないことが幸いしたのか、熊本マリの主題を奏でるピアノの音色に乗って紡がれる中・・・
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吉田秋生の作品は好きで殆ど読んでいるのだが、何故かこの映画の原作は読んでいない。読んでいないことが幸いしたのか、熊本マリの主題を奏でるピアノの音色に乗って紡がれる中原俊の描く世界にとても素直に入り込むことが出来た。或る地方都市の名門女子校の演劇部につどう女の子たちのサナギから蝶に変わらんとする危うい時期、性への憧憬と肉体の変化がそれぞれのスペクトルで変容し絡み合って、まるで曼荼羅のような映像体験を味あわせてくれた。これは名作!である。 蛇足、感想を書き込む時はいつも皆さんの書き込みを読ませてもらうのだが、今回はとても的確で好意的な文章が多く気持ちが良かった。有り難うございました。
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[049]彼女が水着にきがえたら
 谷啓呑気呆亭 (Mail)2015-08-18
 
恐らく谷啓という不思議に憎めないキャラクタ−の人物が、このやたら格好いいギアの詰め込まれた物語の中に居なかったら、この映画は大人の観客に反感を覚えさせるだけの紙芝居・・・
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恐らく谷啓という不思議に憎めないキャラクタ−の人物が、このやたら格好いいギアの詰め込まれた物語の中に居なかったら、この映画は大人の観客に反感を覚えさせるだけの紙芝居になってしまったかも知れない。彼のお陰で原田知世以下の役者たちが楽しげに伸び伸びと演技して、「海の宝探し」というお伽噺を愉しませてくれた。
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[050]ジェームズ・コバーンの 新ハスラー
 ハスラ−たち呑気呆亭 (Mail)2015-08-13
 
\'61年の「ハスラ−」に比べると主人公に深刻な背景がない分ゲ−ムの面白さが楽しめる。コバ−ン以下のハスラ−たちのビリヤ−ドの腕はトリックを感じさせないほどに見事なモノで、・・・
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\'61年の「ハスラ−」に比べると主人公に深刻な背景がない分ゲ−ムの面白さが楽しめる。コバ−ン以下のハスラ−たちのビリヤ−ドの腕はトリックを感じさせないほどに見事なモノで、魔術的なキュ−の操作とボ−ルの命を吹き込まれたかのような動きにただただ感嘆!ラストはあっけなかったが洒落たオチには笑えたことだった。
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[051]フランス軍中尉の女
 宿命の恋呑気呆亭 (Mail)2015-08-09
 
褐色のマントを被って大波の打ち寄せる埠頭の突端に立つ女、振り返ったその顔を見た途端に男は宿命の恋に堕ちる。「ディアハンタ−」で出会ったメリル・ストリープという女優さ・・・
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褐色のマントを被って大波の打ち寄せる埠頭の突端に立つ女、振り返ったその顔を見た途端に男は宿命の恋に堕ちる。「ディアハンタ−」で出会ったメリル・ストリープという女優さんの妖しい魅力にノックアウトされたのは実にこの作品であった。本音を言えばこんなややこしい筋立てにせずに「フランス軍中尉の女」だけのドラマであったら、もっと感情移入して物語を愉しむことが出来ただろうにと思ったことだった。
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[052]東京画
 50ミリのレンズ呑気呆亭 (Mail)2015-08-09
 
撮影の厚田雄春と俳優・笠智衆へのインタビュ−は貴重だが、パチンコ屋だの花見の景色だのと東京の雑駁な映像を脈絡もなく記録して行く意図が奈辺に在るやが明瞭でなく、僅かに・・・
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撮影の厚田雄春と俳優・笠智衆へのインタビュ−は貴重だが、パチンコ屋だの花見の景色だのと東京の雑駁な映像を脈絡もなく記録して行く意図が奈辺に在るやが明瞭でなく、僅かに夜の盛り場を小津が常用したという50ミリのレンズで撮影したシ−ンが、まるで手品のように小津の世界を再現して見せてくれたことに驚いた。それくらいがこの「東京画」と名付けたドキメンタリ−の手柄であろうか。
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[053]レイジング・ブル
 空回り呑気呆亭 (Mail)2015-08-07
 
以前に見た時にはデニ−ロの太り方に衝撃を覚えて、スゴイ役者だなァと感嘆したものだが、今回見直してみてここまでやるのは悪趣味ではないかと思ってしまった。第一、太ってス・・・
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以前に見た時にはデニ−ロの太り方に衝撃を覚えて、スゴイ役者だなァと感嘆したものだが、今回見直してみてここまでやるのは悪趣味ではないかと思ってしまった。第一、太ってスタンダップ・コメディアンになってからのギャグが此方の気持ちが引けてしまうほどのお粗末さで、これをしも演出の意図なのだとすれば、ボクシング・シ−ンが強烈なだけに主人公に対する悪意さえ感じてしまう。熱演が空回りするデニ−ロが哀れである。
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[054]グレイフォックス
 不屈の性癖呑気呆亭 (Mail)2015-08-04
 
33年の服役を終えて初老となったビルが、妹を訪ねて彼女の夫の世話で「蠣の養殖」の職を得て堅気に戻ろうとするのだが、彼は他人の描いた段取りで仕事をすることにどうしても馴・・・
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33年の服役を終えて初老となったビルが、妹を訪ねて彼女の夫の世話で「蠣の養殖」の職を得て堅気に戻ろうとするのだが、彼は他人の描いた段取りで仕事をすることにどうしても馴染むことが出来ない。そうした己の性癖を自覚して元の稼業に戻ることを決意するのだが、そのことへの罪の意識も反省もないことが痛快である。そのビルがたまたま出会ったケ−トに見出したのは「男社会」の不条理に挑もうとする己に似た不屈の性癖であった。彼ら二人は当然のように恋に落ち、世間の常識を超える関係を結んで痛快な逃避行を完遂する。
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[055]グロリア
 “戦闘靴”呑気呆亭 (Mail)2015-08-04
 
これはカサベテスの「裸の町」だなと、今回何度目かになる見直しをして思ったことだった。プロロ−グの入りがヤンキ−ス・スタジアムの俯瞰撮影から始まって、街路を行く路線バス・・・
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これはカサベテスの「裸の町」だなと、今回何度目かになる見直しをして思ったことだった。プロロ−グの入りがヤンキ−ス・スタジアムの俯瞰撮影から始まって、街路を行く路線バスを捉え、そのバスから何やら訳ありな女が買い物の荷物と共に転げ落ちるショットを繋げ、その女を追うキャメラがその女が背負った訳を解き明かして行く。見事な導入部である。ひょんなことからその女の家族の生き残りの息子を預かることになったグロリアが、実はかつての仲間であったマフィアが支配するニュ−ヨ−クの町中を敵に回して拳銃を唯一の武器として走りまわる。ロ−ランズがその引き締まった脚に履くハイヒ−ルは、俗に“ファック・ミ−・シュ−ズ”と言われる女らしさの象徴などではなく、正に“戦闘靴”の鋭さをもって路面に挑戦の足音を刻み込むのであった。
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[056]ディーバ
 つづれ織り呑気呆亭 (Mail)2015-08-04
 
天上の声を持つディーバ=女神と地下社会にうごめく殺し屋や得体の知れないフランス男とベトナム女、その上層と下層を繋いでパリの下町にバイクを疾走させる青年ジュ−ル。キ−ワ・・・
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天上の声を持つディーバ=女神と地下社会にうごめく殺し屋や得体の知れないフランス男とベトナム女、その上層と下層を繋いでパリの下町にバイクを疾走させる青年ジュ−ル。キ−ワ−ドは録音テ−プ。錯綜する物語を綴る映像はまるで現代ア−トのように魅力的で、時折挿入されるディーバの歌声とともに不思議に蠱惑的なつづれ織りを織り成して、映画を観ることの歓びを与えてくれる。
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[057]ランボー
 一人も殺さずに・・・呑気呆亭 (Mail)2015-08-04
 
\'78年「ロッキ−」から4年後、製作・脚本・主演と、デヴィッド・マレルの原作を得て、まさにこれはオレの映画だとばかりにスタロ−ンが活躍する。「ロッキ−」では種馬っぽいキャ・・・
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\'78年「ロッキ−」から4年後、製作・脚本・主演と、デヴィッド・マレルの原作を得て、まさにこれはオレの映画だとばかりにスタロ−ンが活躍する。「ロッキ−」では種馬っぽいキャラクタ−だが、ランボ−には戦場で獲得した生き残るための胆知があり、この第1作ではその凄さと深さを存分に見せてくれる。大佐役のリチャ−ド・クレンナと共に、町の保安官などには決して想像出来ぬ地獄を見てきた者のしたたかな知性さえ漂わせて、保安官の町を徹底的に破壊しながら、人死にはヘリから落ちた保安官助手のみに留めたランボ−の冷静な戦いぶりには何度見ても驚嘆する。
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[058]レッズ
 こんな美男(?)美女に・・・呑気呆亭 (Mail)2015-08-04
 
意欲作だとは思うが何よりも長すぎる。それと主演のベイティとキ−トンがミスキャスト。こんな美男(?)美女にあの動乱の時代を生き抜くタフさがあったとは思えないと思わせる・・・
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意欲作だとは思うが何よりも長すぎる。それと主演のベイティとキ−トンがミスキャスト。こんな美男(?)美女にあの動乱の時代を生き抜くタフさがあったとは思えないと思わせることがまず第一の失敗。それにしてもこの時代には米国のインテリたちがこんなにも甘ちゃんだったのかと感無量の思いで長々しい映画に漸く付き合うことが出来たのだった。
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[059]ブラック・レイン
 バイク呑気呆亭 (Mail)2015-07-17
 
冒頭、バイクでニュ−ヨ−ク(?)の街を走るニック(ダグラス)を延々とキャメラが追う。まるで\'54年の「乱暴者」の暴走族マ−ロン・ブランドをパクッたような出現ぶりで、こい・・・
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冒頭、バイクでニュ−ヨ−ク(?)の街を走るニック(ダグラス)を延々とキャメラが追う。まるで\'54年の「乱暴者」の暴走族マ−ロン・ブランドをパクッたような出現ぶりで、こいつが刑事であったことが明かされると、こりゃあただの刑事じゃあなかろうと観客は納得させられる。その暴走刑事と日本の戦後が生んだアプレゲ−ルのヤクザ佐藤(松田)が出会う。その二人の対比の面白さを媒介するキャラクタ−としてくそ真面目な府警の松本(高倉)と普通人の明るさをもつニックの同僚のチャーリー(ガルシア)が配置される。その舞台がニュ−ヨ−クから我々が見たことのない都市オオサカに移って行き、リドリ−・スコット得意の無国籍映像が展開される。そこでも重要な役割を果たすのがバイクであって、さいごの松田とニックの決闘もバイクでの気違いじみたバトルから始まる。ここにおけるバイクとはその無防備さゆえに剥き出しの危ういキャラクタ−を象徴するものとしてこの作品の全編を走り抜けるかのようだ。
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[060]ブルース・ブラザース
 パトカ−呑気呆亭 (Mail)2015-07-17
 
ブル−ス・ブラザ−スの名とキャラクタ−は誰もが知る。ワタクシもその一人として既に見た気になって録画しておいたものを長年見ずに過ごしてきた。そしてこの歳になっての初見、・・・
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ブル−ス・ブラザ−スの名とキャラクタ−は誰もが知る。ワタクシもその一人として既に見た気になって録画しておいたものを長年見ずに過ごしてきた。そしてこの歳になっての初見、いやはやブッタマゲました。これほどアナ−キ−でハチャメチャに面白い映画だったとは!そのハチャメチャなアクションの連続の中にご機嫌なダンスと歌が挿入されていて、ドラマの流れに少しの破綻もないのは、監督のランディスと主演のエイクロイドが組んだ脚本が練りに練った作品だったからだろう。それにしても一体何台のパトカ−を壊したのだろうか。
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