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 「黒津 明二郎」さんのコメント一覧 登録数(563件)rss
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[301]復讐は俺に任せろ
 佳作黒津 明二郎2008-02-24
 
タイトなB級ハードボイルドであり、それ以上でも以下でもない作品だが、魅力的な細部の演出でそれなりに面白い。 まさにエルロイの犯罪小説を彷彿とさせる、Wラングの映像がい・・・
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タイトなB級ハードボイルドであり、それ以上でも以下でもない作品だが、魅力的な細部の演出でそれなりに面白い。 まさにエルロイの犯罪小説を彷彿とさせる、Wラングの映像がいいと思う。 演技陣。フォードは渋いし、グレアム・マービンもいい。妻役のブランドは弟にソックリだね〜
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[302]緋色の街/スカーレット・ストリート
 まあまあ黒津 明二郎2008-02-23
 
かなり期待したものの、今ひとつなフィルムノワール。 ロビンソンの哀切さは伝わるんだけど、それが広がっていかないもどかしさ。ベネット・デュリエの性悪カップルも悪くはな・・・
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かなり期待したものの、今ひとつなフィルムノワール。 ロビンソンの哀切さは伝わるんだけど、それが広がっていかないもどかしさ。ベネット・デュリエの性悪カップルも悪くはないが、ここぞというパンチに欠ける。 それでも、雨の中で彼女を助けるシークエンスは「スピオーネ」の変奏であり、ラングの作家性を物語り興味深いが。
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[303]怪人マブゼ博士
 秀作黒津 明二郎2008-02-16
 
「ドクトルマブゼ」の続編ではあるが、「M」の刑事が再び登場しコメディリリーフ的役割を果すからその姉妹編ともいえるし、「メトロポリス」な水責めシーンや「スピオーネ」な・・・
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「ドクトルマブゼ」の続編ではあるが、「M」の刑事が再び登場しコメディリリーフ的役割を果すからその姉妹編ともいえるし、「メトロポリス」な水責めシーンや「スピオーネ」なチェイスシーンなどなど今までの総集編的な感じもある娯楽作だ。逆に、更生を巡るカップルの挿話は「暗黒街の弾痕」を先取りしているか。 とにかく「ドクトルマブゼ」と同じく、いろんな要素がごった煮のように混ざっているものの、時間は短いし予算的にもそれほどかかっていないので、中途半端さは否めない。 しかし、中心をなすマブゼを巡る狂気のドラマは前作よりもリアルさが増し、今日のテロを連想させ、戦慄が走る。例えば「機動警察パトレイバー」にも似た斬新な悪玉の設定を1930年代にやったその先進性はどうだ! 演技陣。警部の助手役のクラウス・ポールがやはりいい。
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[304]ストレンジ・デイズ/1999年12月31日
 秀作黒津 明二郎2008-02-10
 
「時計仕掛けのオレンジ」と「ブレインストーム」を足して二で割った感じの、SFバイオレントサスペンスだ。 コンサートシ−ンが確かに冗長だが、ロック音楽の映画としての側面も・・・
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「時計仕掛けのオレンジ」と「ブレインストーム」を足して二で割った感じの、SFバイオレントサスペンスだ。 コンサートシ−ンが確かに冗長だが、ロック音楽の映画としての側面もあるので仕方あるまい。 いずれにしても、カオスに満ちた作品でありスタイリッシュな映像が最高である。この辺、キャメロンよりビグローのセンスが生きているのではあるまいか?もちろん、バーチャルリアリティに興味ある向きにも、その手の映像が満載なのでオススメである。 演技陣。ファインズ・バセットがいい。そのほかルイス・サイズモア・ウィンコット・ドノフリオ・フィクトナーとクセ者揃いで凄い!
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[305]東京流れ者
 まあまあ黒津 明二郎2008-02-03
 
一応はギャング物の体裁で描いた歌謡映画だが、そこは監督のこと、お得意のシュール演出やストーリーの破綻を物ともしないアナーキーで(ユルイ)映像が炸裂する。 いってみれ・・・
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一応はギャング物の体裁で描いた歌謡映画だが、そこは監督のこと、お得意のシュール演出やストーリーの破綻を物ともしないアナーキーで(ユルイ)映像が炸裂する。 いってみれば、当時あまた作られたであろう日活アクションの‘お約束‘を知らなければ何の価値もない、脱力系のプログラムピクチャーなので、ただ清順作品だからといって見るのはしんどいかも。ま、くどいほど流れる主題歌やタイアップ商品の連呼やあからさまな口パクに紋切り型の展開をお約束としてパロディにしたりそして唐突な省略などを、それなりに楽しめる人はいるでしょう。 しかし、正統派のプログラムピクチャーの多くが忘れ去られ、こうした深夜の実験コント番組みたいなものが注目を浴びてしまう幸・不幸はいかに? 演技陣。渡は流石に若くてカッコいいが演技は硬いし、松原は‘記号‘としてのヒロインを型通りに演じている。悪役は郷の怪演がいい。
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[306]仕組まれた罠
 佳作黒津 明二郎2008-01-26
 
中盤まではなかなか快調に飛ばすが、クライマックスで失速してしまうのが惜しいサスペンスの小品。 それでも鉄道勤務のディテール描写など、ラングのこだわりも垣間見ることが・・・
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中盤まではなかなか快調に飛ばすが、クライマックスで失速してしまうのが惜しいサスペンスの小品。 それでも鉄道勤務のディテール描写など、ラングのこだわりも垣間見ることができるのでファンなら一見の価値ありだ。そして、バーネットの堅実ながらも効果的なキャメラもGood。 下宿先の娘に着物を着せるシーンは「スピオーネ」を思わせ、ニヤリ。 演技陣。フォードは引き立て役で、実質グレアムとクロフォードの二人芝居である。
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[307]ガートルード
 凡作黒津 明二郎2008-01-19
 
舞台劇そのまんまの映画であり、長回しでモノローグが延々と続いていく・・・ 芸術至上主義も極まれりなわけだが、ドライヤーとよく引き合いに出される小津には決してそんなも・・・
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舞台劇そのまんまの映画であり、長回しでモノローグが延々と続いていく・・・ 芸術至上主義も極まれりなわけだが、ドライヤーとよく引き合いに出される小津には決してそんなものは微塵もないくせに、その先にもっと多様な要素を含んでいることの凄さを知るべきだろう。
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[308]ベオウルフ/呪われし勇者
 秀作黒津 明二郎2008-01-12
 
中世の叙事詩に材をとったファンタジーだが、けっこうグロやエロ台詞があるのでお子様向きではない(米ではPG13、日本では指定なし!CGだから甘いの?)。 ストーリー的には瑕・・・
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中世の叙事詩に材をとったファンタジーだが、けっこうグロやエロ台詞があるのでお子様向きではない(米ではPG13、日本では指定なし!CGだから甘いの?)。 ストーリー的には瑕疵もあるがまあまあの出来かな。ゼメキスは「ロジャーラビット」あたりから、こうしたギミック映像志向になったようだが、本作で着実に「ポーラーエクスプレス」よりうまくやっている。アランの音楽、ホプキンスの重厚さ、「バックトゥザフューチャー」のパパ・グローバーの怪演もいい。 が・・・それよりもなによりも、3D+CGである。 まず、CGだがいわゆるピクサーに代表されるアニメタッチではなく、数少ないリアルタッチ志向でここまで進化したのかと感慨を覚えずにはいられない。もちろん、不自然なところも少なからずあるが、時間が解決しよう。 そして、3D効果だがREALーD方式で鑑賞したが素晴らしいものがあった。CGの精緻な映像と相まって、フォトリアルな存在感を見せ付けているのである。 ただ、立体化にあたって同じ素材を複数回レンダリングするため、時間がかかるので一部に省力化と思われる箇所があった。ぼやけたテクスチャの使用が一例である。 このように本作は3Dを前提に作られているので、それを見なければ意味がないのである。2Dバージョンの方を見るなんてのは、片足だけ靴を履いて歩くようなもので愚の骨頂といったら言い過ぎかな? ともあれ、ゲームのリアルタイムCGが格段の進化を見せている昨今、「ゲームとは違うのだよ」とばかりオフラインCGのパワーを本作で見事に誇示してみせたのだ。特に、クライマックスのドラゴンバトルは凄い迫力だ。 来年末には、いよいよ真打のキャメロン「Avatar」が待っている!
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[309]処女の泉
 まあまあ黒津 明二郎2007-12-22
 
北の大地で展開される、復讐と贖罪の寓話。 ベルイマンお得意の演劇的な演出には閉口させられるが、殺害シーンやその前での‘お清め‘シーンなどは迫力があっていい。もちろん、・・・
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北の大地で展開される、復讐と贖罪の寓話。 ベルイマンお得意の演劇的な演出には閉口させられるが、殺害シーンやその前での‘お清め‘シーンなどは迫力があっていい。もちろん、ニクベストの寒々とした映像もさすがだ。 演技陣。シドーはこうしたワイルドな役柄より「エクソシスト」みたいな優しい感じの寂寥感ある役の方が好き。他にペテルスンが熱演している。
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[310]野いちご
 駄作黒津 明二郎2007-12-15
 
不自然な展開に、全くのれなかった。チューリンのエキゾチックな美貌だけが見ものかも。
  
 
[311]夏の夜は三たび微笑む
 まあまあ黒津 明二郎2007-12-08
 
ルノワール的な恋愛喜劇であるが、もちろんシェークスピア「真夏の夜の夢」からも多大なインスピレーションを受けているであろう映画だ。 官能的なタッチながら、北欧ならでは・・・
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ルノワール的な恋愛喜劇であるが、もちろんシェークスピア「真夏の夜の夢」からも多大なインスピレーションを受けているであろう映画だ。 官能的なタッチながら、北欧ならではの知性や清廉さも感じられ悪くない。特に、後半の田園地帯の邸宅でのパーティーシーンはまったりとさせてくれよう。まあ、それだけの一品ではあるが。 演技陣。ハリエットがエッチぽくていいね。
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[312]暗黒街の弾痕
 佳作黒津 明二郎2007-12-02
 
ラングのメロドラマチックな犯罪物。 ドイツ時代の大作群に比べ、やはり雰囲気は違う。もちろん、ラング的な記号や映像描写はあるが、それよりもハリウッドナイズされたタイト・・・
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ラングのメロドラマチックな犯罪物。 ドイツ時代の大作群に比べ、やはり雰囲気は違う。もちろん、ラング的な記号や映像描写はあるが、それよりもハリウッドナイズされたタイトさや洗練さが優勢であり、物足りないように思った。 セットの狭苦しい感じなど低予算で作られたのは明らかで、そこに原因があるのだろうけど、逆にそうしたシンプルな設定でこそ、ラングの演出力がよくわかるとも言える。 演技陣。フォンダ・シドニーのコンビ、今一つか。
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[313]硫黄島からの手紙
 秀作黒津 明二郎2007-11-24
 
この‘硫黄島二部作‘は双方の立場から描いているとされているが、それだけではないような気がする。 「父親たちの星条旗」がアメリカという国家と個人の問題をテーマとしている・・・
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この‘硫黄島二部作‘は双方の立場から描いているとされているが、それだけではないような気がする。 「父親たちの星条旗」がアメリカという国家と個人の問題をテーマとしているのに対し、本作は日本というのを超えて普遍的な‘戦争と人間‘を描いているのだ。それだけに本作の方が感動指数は高いと思われる。 「シンレッドライン」に似た印象で、かなり日本を美化している感もなきにしもあらずだが、それでも「ラストサムライ」みたいにこちらが気恥ずかしくなるような愚は犯さず、純然たるハリウッドでここまで丁寧に落ち着いたタッチで描いたことは評価したい。 やはり、イーストウッドは只者ではない。 演技陣。渡辺・二宮・獅童・加瀬ともに好演。
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[314]父親たちの星条旗
 佳作黒津 明二郎2007-11-17
 
三人の兵士の、銃後の物語とくればワイラーの「我等の生涯の最良の年」を思い起こさせるがこれはそのイ−ストウッド版であろうか。あるいはアイラ役をトニーカーチスが演じ、同・・・
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三人の兵士の、銃後の物語とくればワイラーの「我等の生涯の最良の年」を思い起こさせるがこれはそのイ−ストウッド版であろうか。あるいはアイラ役をトニーカーチスが演じ、同じテーマが奏でられるデルバートマン監督「硫黄島の英雄」(61)との比較もできよう。 回想を多用した構成や、もはや定番となったドキュメント調のCGI戦闘シーン、銀残し映像などもちろん「プライベートライアン」の同工異曲の感はあるわけなのだが、イーストウッドの念頭にあったのはワイラーのその映画あるいは国家に利用される男たちということなら「ライトスタッフ」などもあっただろう。 確かにドラマパートはイマイチだけども、戦闘パートはおそらく製作のスピ君のおかげか(笑)見応えがある。 演技陣。アダムとジェシーにおいしい所を持っていかれ、ライアンはお気の毒・・・
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[315]殺人の追憶
 佳作黒津 明二郎2007-11-10
 
「M」から「ゾディアック」まで続く、実話をベースにしたサイコサスペンスを期待するとちょっと肩透かしかもしれない。特に前半は北野映画的なオフビート感覚のブラックユーモ・・・
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「M」から「ゾディアック」まで続く、実話をベースにしたサイコサスペンスを期待するとちょっと肩透かしかもしれない。特に前半は北野映画的なオフビート感覚のブラックユーモアが支配して、面白いがハラハラドキドキというのは少ないのだ。 また、暴力や死体シーンなどなど韓国特有のエグさはやはりあるし、全体的に土俗的なテイストで進み、精神薄弱児を差別まるだしでぶちのめすといったタブー描写もあるのでその辺りは好みが分かれるところか。 それにしても地方の町とはいえ、当時の風俗描写を見るとまるで戦時中の日本のような感覚である。まさしく、近くて遠い国なんだなという思いである。 演技陣。ガンホとレハのボンクラ刑事コンビ、そして障害児役のノシクが秀逸だ。
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[316]冒険者たち
 凡作黒津 明二郎2007-10-28
 
あのねのね(!)主演の同名タイトルのリメイク「冒険者たち」(75)まで作られたほど、かなり影響された人が多かったようだが、個人的にはのれなかった。 特に前半のラフスケ・・・
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あのねのね(!)主演の同名タイトルのリメイク「冒険者たち」(75)まで作られたほど、かなり影響された人が多かったようだが、個人的にはのれなかった。 特に前半のラフスケッチ風のドラマ描写は退屈だった。ドロン・バンチュラ・レジアニで原作脚本がジョバンニだから、ギャング映画を連想してしまうが、ラストの銃撃戦にそれらしさが感じられるのみ。 演技陣。ドロンら男性陣はいいけど、シムカスはイマイチか・・・
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[317]夫婦善哉
 佳作黒津 明二郎2007-10-27
 
大阪の人情味みたいなものがよく出ている、小粋な作品だ。 役者陣の好演と三浦のローキーを生かしたキャメラ、伊藤の生活感ある美術とそれなりに見応えはある。 その中で豊田の・・・
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大阪の人情味みたいなものがよく出ている、小粋な作品だ。 役者陣の好演と三浦のローキーを生かしたキャメラ、伊藤の生活感ある美術とそれなりに見応えはある。 その中で豊田の演出は健闘しているものの、そのぬるま湯的な感覚に違和感が残ったわけだがそれが持ち味でもあり、好みの問題なのであろう。 演技陣。森繁もいいが、淡島がやはり素晴らしい。もちろん、いつもながら浪花や三好も手堅い。
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[318]居酒屋
 佳作黒津 明二郎2007-10-20
 
正攻法で描いた文芸ドラマだが、それだけの映画だ。 それでも、泥にまみれ洗濯水が流れている不潔そうな石畳など、丹念に描かれた生活描写は一見の価値あり。特に大勢の人たち・・・
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正攻法で描いた文芸ドラマだが、それだけの映画だ。 それでも、泥にまみれ洗濯水が流れている不潔そうな石畳など、丹念に描かれた生活描写は一見の価値あり。特に大勢の人たちで狭苦しい店内で開かれるパーティーのシーンは、本作のハイライトだろう。 演技陣。マリアは確かに‘ブリッ子‘演技なわけだが、それがまた魅力的でもある。また、ペリエもいい。
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[319]月世界の女
 秀作黒津 明二郎2007-10-14
 
「月世界旅行」と「2001年宇宙の旅」、同じ月を舞台にしたSFの‘元祖‘と‘到達点‘・・・そして、本作はその中間点に位置づけられる映画だろうか。 まあ、実際はストーリー的には・・・
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「月世界旅行」と「2001年宇宙の旅」、同じ月を舞台にしたSFの‘元祖‘と‘到達点‘・・・そして、本作はその中間点に位置づけられる映画だろうか。 まあ、実際はストーリー的には「月世界旅行」寄りの空想科学モノになっているわけだが、ロケット発射シーンなどは40年後のアポロを彷彿とさせるリアルさでなかなかである。 劇中、少年が読んでる‘ニックカーター‘シリーズは実在のアメリカの連載小説で、フランスで連続映画になって話題になった。この辺り、ラングの趣味が出ているところだろう。 クライマックスの「アルマゲドン」ばりの‘泣かせ‘シーンは、ちょっと唐突な感じで尻切れトンボな感があるが、まずは当時これだけのSF娯楽大作を作ったラングの先進性に敬服! 演技陣。「スピオーネ」から引き続き出たフリッチュ・マウルスはまずまず、ラスプも健闘だが特にポールのひょうきん振りが印象的。
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[320]スピオーネ
 傑作黒津 明二郎2007-10-07
 
「ドクトルマブゼ」と同工異曲な感じのスパイ物だが、上映時間は約半分に短くなっているから「マブゼ」が時代性を盛り込んでいたのに対し、こちらはストレートでスタイリッシュ・・・
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「ドクトルマブゼ」と同工異曲な感じのスパイ物だが、上映時間は約半分に短くなっているから「マブゼ」が時代性を盛り込んでいたのに対し、こちらはストレートでスタイリッシュな娯楽作になっている。 背景に「メトロポリス」のポスターを写すなど、ラング自身かなりリラックスして撮っているようだ。そういう意味では、以前と比べカジュアル度は高いとはいえるわけだが、どうしてどうしてそこかしこにラング節が炸裂しており(笑)相応にお金をかけております。 日本の描写も、大仏を前にした切腹シーンなどこちらの期待(!?)を裏切りません。批判はあるでしょうが、少なくとも「キルビル」よりも数段センスは上でしょう。 そして怒涛のクライマックスシーン!まさにジェットコースターアクションが展開され、1928年当時のドイツ映画がハリウッドに完全に肩を並べていたことを今に伝えてくれます。また、ラストの道化師変装シーンも非現実的ながらこの作品のテーマを表している。 演技陣。ロッゲ・フリッチュ・マウルスそれぞれ健闘。ピックの見事な日本人ぶり、ダイヤースの妖艶さにうっとり・・・
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[321]メトロポリス
 大傑作黒津 明二郎2007-09-29
 
本作は、誇大妄想的なラング=ハルボウのコンビ作品群の中でもとりわけそれが爆発したSF叙事詩大作だ。 言ってみれば、これ押井の「イノセンス」と同じことで様々なメタファー・・・
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本作は、誇大妄想的なラング=ハルボウのコンビ作品群の中でもとりわけそれが爆発したSF叙事詩大作だ。 言ってみれば、これ押井の「イノセンス」と同じことで様々なメタファーに溢れかえっており、映像的には凄いんだけどストーリーとしては破綻しているわけですね。それでも1927年に実写でやったということが、やっぱりエポックメイキングだったのだろう。 クライマックスの「タイタニック」ばりの’水責め’スペクタクル(しかも数百人の子供たちが参加!)なんて、ラングの狂気が垣間見えてくるよう。惜しむらくは、本作が完全な形で見られないことである。 演技陣。ヘルムは神々しいまでの美しさ!フレーリヒは「ドクトルマブゼ」「ニーベルンゲン」におけるパウルリヒターのポジションを空回りながらも大熱演し、アーベル・ロッゲも悪くない。
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[322]ジークフリード
 名作黒津 明二郎2007-09-23
 
歴史ファンタジーの大作だが、第二部などはまさしく黒澤の「乱」を思わせ、凄みがある重量級のスペクタクルを味わいたい。 とにかく、「ロードオブザリング」なんてこれに比べ・・・
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歴史ファンタジーの大作だが、第二部などはまさしく黒澤の「乱」を思わせ、凄みがある重量級のスペクタクルを味わいたい。 とにかく、「ロードオブザリング」なんてこれに比べたらお子様ランチに過ぎないことがよくわかる。もちろん、あのドラゴンはさすがにきついが(笑)逆にそのぎこちなさが、かえって全体の中である種の‘超然的‘な 雰囲気をかもしだしているのだ。 ラングは間違いなくシュトロハイムやガンスと並ぶ巨人である。個人的には、短期間でその全盛期を終えてしまった彼らよりも、その後ハリウッドで活躍し続けた(例えそれがB級映画だろうと)ラングの方が凄いと思う。 また、ゴットフリート・フッペルツの伴奏スコアも素晴らしい出来映えだ。 演技陣。リヒターのバカっぽい演技、ロッゲ・シュレットウの怪演も悪くないが、やはりシェーンの大熱演が全てを支配していよう。
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[323]ドクトル・マブゼ
 傑作黒津 明二郎2007-09-17
 
いわゆる‘シリアル‘つまり連続活劇の大作バージョンという感じか。ストーリーだけとってみれば、怪人二十面相レベルの荒唐無稽さである。あるいは、古臭い大時代的な講談といえ・・・
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いわゆる‘シリアル‘つまり連続活劇の大作バージョンという感じか。ストーリーだけとってみれば、怪人二十面相レベルの荒唐無稽さである。あるいは、古臭い大時代的な講談といえばいいか。 しかし、カールホフマン・エーリヒニチュマンの夢幻的なキャメラ、そしてオットーフンテら美術陣の独創的なセットの数々!それを束ねて、とんでもない黒魔術的なスペクタクルに仕立て上げたラングによって、忘れられない映画になった。 もちろん、この超自然的な展開にはハルボウの功績も多分にあるのは言うまでもない。何にしても当時のドイツ映画の実力にはハリウッドに負けないくらい大したものがあったのだ。 それにしても、表現主義について聞かれたマブゼの「表現主義は遊戯だ」というセリフにはニヤリ。 演技陣。ロッゲはもちろん、リヒター・アーベルが印象に残った。
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[324]ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生
 名作黒津 明二郎2007-09-09
 
1968年・・・あの「2001年宇宙の旅」が公開された年だ。「2001年」がSFの古典・金字塔となったように、本作もまぎれもなくホラーの革命的古典となったのだ。 もっというと、30・・・
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1968年・・・あの「2001年宇宙の旅」が公開された年だ。「2001年」がSFの古典・金字塔となったように、本作もまぎれもなくホラーの革命的古典となったのだ。 もっというと、30年代のドラキュラから始まったクラシックな’怪奇映画’と現在まで続く’モダンホラー’の分水嶺が本作なのだと思う。そして、その流れは「エクソシスト」「悪魔のいけにえ」「エイリアン」へと至るのである。 無名のキャスト陣、フィルムが切れたらまた一生懸命働きフィルムを買う、音楽はストックライブラリーの音源、正に低予算映画だがロメロを筆頭とするスタッフ陣の実力は大したものだ。数多くこなしたCM制作の経験が物をいったのだろう。 とはいえ製作費は11万ドル、もちろん少ないがメチャクチャに安くもなく決して自主制作レベルのものとはなっていない。よく勘違いされるがこれ16mmではない、ちゃんと35mmで撮られている。白黒なのは費用面ではなく意図的にチョイスされたのだろう。 特に秀逸なのは、ラジオとテレビの報道シークエンスだ。このあたりの演出が本作の肝だと思う。そして全体的なストーリーの流れこそオーソドックスな感じだが、冒頭から出てくるメインキャラとも思えたヒロインが中盤から無口になり、よって存在感が薄れてしまいラブやヒューマンな見せ場を演じるでもなくラストはあっけなく餌食になってしまう辺りのドライで冷徹な描写はニューシネマ全盛の当時とはいえ、斬新だ。 演技陣。ハンターたちのリーダーたる保安官(実は本作のプロダクションマネージャー)も含め、なかなかそれなりに充実しているがジョーンズ・オディアそしてドナルドプレザンスを彷彿させるハードマン!がいい。
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[325]三人の狙撃者
 まあまあ黒津 明二郎2007-09-02
 
特筆するほどの映画ではない。同じ篭城物なら、翌年の「必死の逃亡者」の方が数段面白い。しかし、独特のB級テイストが味わえるのも確かで、そういうのが好きな向きはどうぞ! ・・・
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特筆するほどの映画ではない。同じ篭城物なら、翌年の「必死の逃亡者」の方が数段面白い。しかし、独特のB級テイストが味わえるのも確かで、そういうのが好きな向きはどうぞ! 監督のアレンは晩年、TV専門になり「スパイ大作戦」「大草原の家」などを手がけた。また、かのオズワルドがこの映画を見ていたという話もあるそうだ・・・ 演技陣。シナトラの一人芝居はいらない、ヘイドンも人質にされてからはどうにも見せ場がないなあ〜
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[326]赤い靴
 駄作黒津 明二郎2007-08-26
 
カーディフのキャメラとバレエシーンだけが見もの。 パウエル&ブレスバーガーのコンビだけに期待したのだが・・・退屈きわまりない出来に愕然としてしまった。 演技陣。アント・・・
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カーディフのキャメラとバレエシーンだけが見もの。 パウエル&ブレスバーガーのコンビだけに期待したのだが・・・退屈きわまりない出来に愕然としてしまった。 演技陣。アントンは悪くないが、モイラ・マリウスは微妙。
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[327]激動の昭和史 沖縄決戦
 駄作黒津 明二郎2007-08-25
 
やっつけのシナリオにやる気のない岡本演出では、面白くなるはずもない。そして、例の腑抜けた‘東宝謹製‘の爆発効果音がそれに拍車をかけるのだ(笑) それでも、凄惨な沖縄戦・・・
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やっつけのシナリオにやる気のない岡本演出では、面白くなるはずもない。そして、例の腑抜けた‘東宝謹製‘の爆発効果音がそれに拍車をかけるのだ(笑) それでも、凄惨な沖縄戦を知る上では有意義な作品ではあろう。全くお国のためとはいえ、ひどいもんである。 演技陣。のんびりムードの小林に深刻モードの仲代も悪くないが、やはり丹波先生の独壇場である(笑)また、「天国と地獄」運転手の佐田もチョイ役ながら子供を道連れにして血まみれになり、印象的。
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[328]南の島に雪が降る
 佳作黒津 明二郎2007-08-18
 
加東の実体験に基づいた戦争ドラマ。 制作は東京映画という東宝傘下の会社であり、「駅前」シリーズのスタッフたちが作ったものだがそれなりにロケ・爆撃シーン等、金はかかっ・・・
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加東の実体験に基づいた戦争ドラマ。 制作は東京映画という東宝傘下の会社であり、「駅前」シリーズのスタッフたちが作ったものだがそれなりにロケ・爆撃シーン等、金はかかっている感じ。 久松演出はどうもイマイチだが、豪華な喜劇役者陣の競演やディテール描写で飽きさせない。戦争を実体験しているキャスト・スタッフがまだ大勢いたわけだからそうしたリアリティーはお墨付きなわけで、参考になる。声高に反戦を叫ぶだけが能じゃなく、そのさりげなさがいいと思う。 演技陣。加東が何といっても素晴らしい。「大番」シリーズに並ぶ数少ない主演作だろう。また、有島・伴淳・渥美・三木なども適材適所。
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[329]スーパーマン III/電子の要塞
 凡作黒津 明二郎2007-08-18
 
確かに全体的には、前作までよりふやけてしまってはいるが善悪分裂状態のスーパーマンやプライアーのパートなどはそこそこ面白いのではないか?
  
 
[330]スーパーマン II/冒険篇
 まあまあ黒津 明二郎2007-08-18
 
クライマックスの‘三悪人‘との戦闘シーンなどそれなりに見所の多い2作目だが、「ドラゴンボール」の元ネタとしても有名である。
  
 
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