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 「呑気呆亭」さんのコメント一覧 登録数(728件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[301]次郎長三国志 甲州路殴り込み
 マキノ雅弘ともあろう人が・・・呑気呆亭 (Mail)2014-03-23
 
申し訳ないがこの作の投げ節お仲を演ずる安城百合子と前作の久慈あさみ、小松村のお薗を演ずる南田洋子と前作の越路吹雪との柄の相違と資質が決定的に作品の質を決定してしまっ・・・
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申し訳ないがこの作の投げ節お仲を演ずる安城百合子と前作の久慈あさみ、小松村のお薗を演ずる南田洋子と前作の越路吹雪との柄の相違と資質が決定的に作品の質を決定してしまっている。なぜマキノ雅弘ともあろう人がこんな自作の安易なリメイクを承諾したのか頷けない。見る所のない凡作である。
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[302]剣鬼
 居合呑気呆亭 (Mail)2014-03-23
 
この作品の見所は同僚から犬の子と蔑まれた斑平(市川)が、逆に犬の子らしく俊足を活かして上役の目にとまり、その上に生得の勘による園芸の技により認められて行く課程の描写・・・
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この作品の見所は同僚から犬の子と蔑まれた斑平(市川)が、逆に犬の子らしく俊足を活かして上役の目にとまり、その上に生得の勘による園芸の技により認められて行く課程の描写にある。ところがその斑平が偶然目撃した初老の浪人の居合の技に瞠目して、その技を会得しようとその浪人に教えを請うあたりから斑平の悲劇が始まってしまう。居合の達人となった斑平は藩の上役(佐藤)から命じられて師であった浪人=隠密を斬り、その後も上役から命じられるままに反体制派の面々を斬り続ける。ラストの自分が斬った藩士たちの遺族との大殺陣は、斑平が育てた花で埋まった渓谷で繰り広げられる。斑平は得意の居合で次々に切付けてくる男たちを倒して行くのだが、それはそれで見応えがあっても、血脂にまみれた刀を一々鞘に戻して行く演出(いずれ抜けなくなる)には、いくら映画という作り物とはいえ疑問が残ったのだった。斑平の師を演じた島田竜三の居合の演武と立ち姿には感銘を受けた。
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[303]馬鹿まるだし
 踵が・・・呑気呆亭 (Mail)2014-03-23
 
この作品の桑野みゆきは母の女優・桑野通子のバンプ的なキャラクタ−とは違った清楚な美しさを存分に発揮している。彼女がこれほどの魅力を見せた作品はボクには他に記憶がない・・・
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この作品の桑野みゆきは母の女優・桑野通子のバンプ的なキャラクタ−とは違った清楚な美しさを存分に発揮している。彼女がこれほどの魅力を見せた作品はボクには他に記憶がない。縁側に座って安五郎(ハナ)のうつ伏せがちの目の前で足袋を脱ぐみゆきの踵の美しさには思わずフェテッシュな欲望を感じてしまった。安五郎とともに“あっしの心は汚れておりやす”と告白したくなるのであります。
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[304]眼には眼を
 もう一つの「眼には眼を」呑気呆亭 (Mail)2014-03-23
 
この映画の初見は多分ア−トシアタ−での事だったと思う。ラストの衝撃がいつまでも心に残っていて、恐らく「眼には眼を」という言葉の意味を我々日本人が知ったのはこの映画によ・・・
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この映画の初見は多分ア−トシアタ−での事だったと思う。ラストの衝撃がいつまでも心に残っていて、恐らく「眼には眼を」という言葉の意味を我々日本人が知ったのはこの映画によってではなかったか。ところがこの「眼には眼を」という言葉には「歯には歯を」という続きがあって、ボクラ無信心者はこの報復の論理に怖気をふるったものだった。ところが最近になってこのイスラムの言葉には、“他人から美しいモノを受けたら美しいモノを・・・、美味しいモノを受けたら美味しいモノを・・・”という意味があるのだと知って、それこそ「眼からウロコ」が落ちる思いがしたことだった。今回見直して、ボルタク(=イスラム)の憎しみをかったのはヴァルテルの過誤ではなく、その無神経さと腹の底に隠している民衆へのさげすみであったのだと気が付いた。それを象徴するのが、車に乗ったヴァルテルがやたらに鳴らすクラクションの耳障りな音であった。西欧が未だにヴァルテルであれば、遂にボルタク(=イスラム)の心情を理解することは出来ないだろう。
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[305]熱いトタン屋根の猫
 (無題)呑気呆亭 (Mail)2014-03-23
 
アメリカ映画の俳優たちが発する台詞の“Family”という発音には殊更に粘りつセンチメンタルなモノをいつも感じる。この映画の中で何度も何度も繰り返し発語される“Big Dddy”とい・・・
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アメリカ映画の俳優たちが発する台詞の“Family”という発音には殊更に粘りつセンチメンタルなモノをいつも感じる。この映画の中で何度も何度も繰り返し発語される“Big Dddy”という言葉にも、ともすれば分裂しかねない人工国家であるアメリカという国の宿痾のようなモノが感じられてならない。テネシ−・ウィリアムズの原作は読んでいないので確かなことは言えないのだが、ここまですさまじい家族間の葛藤を描きながらラストの甘さはどうしたことなのか。兄嫁に配した女優のミスキャスト(類型的に過ぎて気の毒であった)も含めて、監督・脚本のリチャ−ド・ブルックスの才能の限界を露呈した作品であった。
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[306]灰とダイヤモンド
 ヒップスタ−呑気呆亭 (Mail)2014-03-23
 
この映画を初めて見たのが18歳の頃であったから、今から半世紀前のことになる。チブルスキ−は実にボクの青春そのものであった。今回NHK・BSで録画しておいたものを見直してみて・・・
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この映画を初めて見たのが18歳の頃であったから、今から半世紀前のことになる。チブルスキ−は実にボクの青春そのものであった。今回NHK・BSで録画しておいたものを見直してみて、マチェックとクリスティナとのラブシ−ンで、事を終えた朝のふたりの裸体に窓から爽やかな風が吹き込んで、その風に曝されたクリスティナのバストの美しさに胸を弾ませた記憶が有ったのだったが、それがこの録画したものにはなかったことに気付いて、あれはボクの幻想だったのだろうかと今更ながらに思ったことだった。以前、このブログでジェ−ムズ・ディ−ンに関連して“アメリカ以外にはヒップスタ−は出現しなかった”などと書いたりしたのだが、これは訂正しなければなるまい。彼マチェック=チブルスキ−こそ大戦後に出現したヒップスタ−の祖型であったことを今回思い知らされたのだった。
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[307]ゴーストタウンの決斗
 原題は・・・呑気呆亭 (Mail)2014-03-23
 
原題は「THE LAW AND JAKE WADE」、銀行強盗であった過去を隠して保安官となったジェイク(ティラ−)のクリント(ウイドマ−ク)との友情と法の板挟み状態を良く現わしている。・・・
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原題は「THE LAW AND JAKE WADE」、銀行強盗であった過去を隠して保安官となったジェイク(ティラ−)のクリント(ウイドマ−ク)との友情と法の板挟み状態を良く現わしている。南北戦争に敗れた元南軍兵士たちが負けを潔しとせず無法者となったことはうなずける。ジェイクもクリントも兵士としては優秀であったのだろうと思わせる駆け引きが克明に描かれていて面白い。ウイドマ−クの役作りも冷酷なだけでなく胆知を感じさせる厚みのある人物像を造形している。ティラ−も慣れない西部劇であっただろうが、冷静に状況を見極めてクリントとの神経戦を戦うタフな保安官を見事に演じて見せてくれた。
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[308]死刑台のエレベーター
 鉤縄呑気呆亭 (Mail)2014-03-12
 
雰囲気のある傑作だが、何度も見直すとアラが目立ってくる。そもそも不倫の果てに亭主を殺すという犯行の動機が頷けない。この新聞社の社長はかなりのやり手であって、これを殺・・・
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雰囲気のある傑作だが、何度も見直すとアラが目立ってくる。そもそも不倫の果てに亭主を殺すという犯行の動機が頷けない。この新聞社の社長はかなりのやり手であって、これを殺しても兵隊上がりのジュリアンにこの新聞社を経営してゆく手腕があるとは思えない。犯行自体も粗忽で、そもそも真っ昼間に鉤縄を使ってビルの壁面を登って侵入するなどという荒っぽいやり方はいかにも兵隊上がりらしいのだが、その鉤縄を回収する手段を最初から講じていないことも甘いし、ビルを出てからその鉤縄を残してきたことに気づいて慌てて引き返し、エレベ−タ−に閉じ込められる間抜けさにいたっては噴飯物というしかない。ルイ・マルの演出にしても不可解なのは、その問題の鉤縄がビルから落ちてきて、その鉤縄を子供が拾ってゆくショットが挿入されているのだが、フックで手すりに引っかかっている鉤縄がどうしたら落ちてくるのか頷けない。二人の関係を露わにする写真が現像液を満たしたバットの表面に浮かび上がってくるラストシ−ンは秀逸だが、一体誰がこの写真を撮ったのかね?と、アラを書き連ねてみたが、夜の町をさまよい歩くジャンヌ・モロ−を見ているだけで何もかも許せるような気持ちになる傑作であることは確かである。
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[309]胸に輝く星
 パ−キンスには似合わない呑気呆亭 (Mail)2014-03-12
 
同じような設定の「誇り高き男」に比べると師匠と弟子の関係に甘さが感じられる。何と言ってもパ−キンスにはガンマンは似合わない。モーグ(フォンダ)とノナ(B・パルマー)・・・
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同じような設定の「誇り高き男」に比べると師匠と弟子の関係に甘さが感じられる。何と言ってもパ−キンスにはガンマンは似合わない。モーグ(フォンダ)とノナ(B・パルマー)と彼女の息子との温かな交情が救いになっている。
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[310]昼下りの情事
 ジプシ−楽団呑気呆亭 (Mail)2014-03-11
 
いくら何でもこのフラナガン(ク−パ−)とアリア−ヌ(ヘップバ−ン)の年の差は無理があるでしょう。ほとんど犯罪的であるといってもいい。その無理を救ってくれたのがフラナガン・・・
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いくら何でもこのフラナガン(ク−パ−)とアリア−ヌ(ヘップバ−ン)の年の差は無理があるでしょう。ほとんど犯罪的であるといってもいい。その無理を救ってくれたのがフラナガン御用達のジプシ−楽団である。彼ら全員がアリア−ヌの愛らしさに恋をし、彼女に捧げるかのように奏でる楽曲が「ファッシネ−ション=魅惑」。アリア−ヌの謎めいた魅惑に心を惑わせて、酒に溺れたフラナガンと楽団の連中が酒瓶の乗ったトレ―をやり取りするシ−ンの可笑しさ。ボ−トの二人を追って同じくボ−トに乗って危なっかしい格好で演奏する彼ら。その彼らの職業を超えた誠実さが胸に迫って感動を呼ぶ。アリア−ヌの父親で私立探偵役のモ−リス・シュバリエの冷静な対応とこのジプシ−楽団の人を食った面白さあってこその、一向にプレイボ−イらしくない中年男と頭でっかちで何とも愛らしい娘の恋物語であった。
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[311]黒い海峡
 呑気呆亭 (Mail)2014-03-11
 
★自分の窮状を救ってくれた船場のために人を殺し、自首した槙が3年ぶりに横浜に帰ってきた。船場組は横浜一の組にのし上がっていたが、槙の同僚・啓次は突然姿を消し、槙は彼を・・・
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★自分の窮状を救ってくれた船場のために人を殺し、自首した槙が3年ぶりに横浜に帰ってきた。船場組は横浜一の組にのし上がっていたが、槙の同僚・啓次は突然姿を消し、槙は彼を追って神戸へ飛んだ。そこで槙は、船場がずっと自分をだましていたことを知るのだった・・・。日活ム−ドアクションに属する佳作。ロングショットを生かした演出が印象的で、江崎実生監督の名を初めてファンに知らしめた。(ぴあ・CINEMA CLUB) ◎何故か裕ちゃんには港が似合う。横浜と神戸、何度も裕次郎映画に使われた港町である。「夕陽の丘」では函館、そして裕次郎記念館は小樽にある。港とは何か?人と物が流入し流出してゆく場所。人と物、善と悪のルツボ。悲劇と喜劇が混在する舞台。男と女が出会う場所。外部に開かれている故にどこかエキゾチシズムが匂う場所。此処にいる自分は本当の自分ではないと思いつつ脱出のすべなく生きる男と女が漂う場所。カモメが飛んで霧笛が鳴って、男が港に帰ってくる。
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[312]執炎
 神話呑気呆亭 (Mail)2014-03-11
 
浅丘ルリ子演ずるきよのの出自が平家の落人部落であったという設定が、この夢幻劇のような物語を無理なく成り立たせる。きよのの母親役の細川ちか子と父親役の信欣三もいかにも・・・
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浅丘ルリ子演ずるきよのの出自が平家の落人部落であったという設定が、この夢幻劇のような物語を無理なく成り立たせる。きよのの母親役の細川ちか子と父親役の信欣三もいかにも平家の末裔にふさわしい品のある存在感で物語を縁取ってくれる。そして、伊丹一三もこの神話的な物語の主人公拓治を凜々しく清潔な青年像として創出している。しかしそれもこれも、浅丘ルリ子という俳優が奇跡的に達成したこの世の物とは思われぬ美しさあってのことであった。撮影の間宮と照明の吉田の仕事が美しいモノクロの映像となって結実している。
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[313]眠狂四郎 勝負
 “鍋や―きうどん・・・”呑気呆亭 (Mail)2014-03-05
 
老人加藤嘉との出会いのきっかけが、天涯孤独な尻押しの少年を廻ってのエピソ−ドであったり、江戸の町の正月の風物が丁寧に描かれていて、チャンバラ物でありながら殺伐さがな・・・
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老人加藤嘉との出会いのきっかけが、天涯孤独な尻押しの少年を廻ってのエピソ−ドであったり、江戸の町の正月の風物が丁寧に描かれていて、チャンバラ物でありながら殺伐さがない。高田美和の二八そば屋の呼び声“鍋や―きうどん・・・”はいつまでも胸の底に残る響きであった。藤村志保も相変わらず美しく、久保菜穂子のなまめかしさも嬉しい見物であった。
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[314]幕末残酷物語
 尻切れトンボ呑気呆亭 (Mail)2014-03-05
 
大川橋蔵という何処かとぼけた所のある個性が活かされていて、前半は面白く見ることが出来たが、江波(橋蔵)が実は芹沢鴨の甥で海援隊から遣わされた間者だった、という設定に・・・
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大川橋蔵という何処かとぼけた所のある個性が活かされていて、前半は面白く見ることが出来たが、江波(橋蔵)が実は芹沢鴨の甥で海援隊から遣わされた間者だった、という設定に無理があって、何やら尻切れトンボの作品になってしまった。
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[315]馬鹿が戦車(タンク)でやって来る
 ニッポン昔話呑気呆亭 (Mail)2014-03-05
 
村の連中の造形の面白さが堪えられない。出演順に俳優名を記して記録に留めたい。中年の男=松村達雄、若い男=谷啓、船頭=東野英治郎、百田巡査=穂積隆信、とみ=飯田蝶子、・・・
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村の連中の造形の面白さが堪えられない。出演順に俳優名を記して記録に留めたい。中年の男=松村達雄、若い男=谷啓、船頭=東野英治郎、百田巡査=穂積隆信、とみ=飯田蝶子、只六=犬塚弘、サブ=ハナ肇、仁右衛門=花沢徳衛、市之進=菅井一郎、赤八=田武謙三、たね=小桜京子、床屋のおやじ=渡辺篤、茂十=天草四郎、大作=常田富士男、郵便配達夫=小沢昭一、紀子=岩下志麻、若い医者新伍=高橋幸司。以上が主な出演者である。村人の一人に常田富士男を配したことで全編を覆う雰囲気が「ニッポン昔話」になっている。今回再見しての発見は、ハナ肇という人には何とも言えない愛嬌があるということだった。紀子の快気祝いに向かうべく、コテコテにポマ−ドで頭を固めて、一張羅を着て家を出るときの手足がナンバになってしまうぎこちなさのギャグは爆笑モノだった。この愛嬌は寅さん=渥美清にはなかったなと思ったことだった。
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[316]いいかげん馬鹿
 花沢徳衛呑気呆亭 (Mail)2014-02-25
 
★山田洋次監督が喜劇における才能を世に示した「馬鹿まるだし」(\'64)に続く一編。乱暴者でお人好しの風来坊・安吉(ハナ)が故郷の小島を文化的に向上させようと奮闘するが、・・・
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★山田洋次監督が喜劇における才能を世に示した「馬鹿まるだし」(\'64)に続く一編。乱暴者でお人好しの風来坊・安吉(ハナ)が故郷の小島を文化的に向上させようと奮闘するが、彼が連れてくるのはニセ楽団やニセ小説家ばかり。そんなこととは気づかない彼の善意はいつも裏目にでてしまう・・・。(ぴあ・CINEMA CLUB) ◎捨て子の安吉(ハナ)を拾って育ててくれた源太爺さんの花沢徳衛の無言の演技が秀逸。家出した安吉がいかがわしい楽団を連れて島に戻ってきて、得意満面で源太に会いに来た時の花沢の肩を震わせながらする嬉しさと怒りとを綯い交ぜにした表情は絶品であった。安吉を演ずるハナ肇のキャラクタ−は渥美清の寅さんに先行するものだと思われがちだが、寅さんにはれっきとした稼業(テキ屋)が有るのに比べて、この馬鹿シリ−ズのハナ肇には定職がなくほとんど浮浪者のイメ−ジがつきまとう。山田洋次という東大出の監督が松竹という会社で、当時華やかに売り出していた「松竹ヌ−ベルバ−グ」の大島や篠田や吉田といった連中の後ろ姿を追いながら、何を考えていたかがこの浮浪者・ヤクザといった社会の底辺に生きる非インテリの人々に入れ込んで行く姿勢に窺われる。
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[317]風の武士
 桜町弘子呑気呆亭 (Mail)2014-02-24
 
いかにも司馬遼太郎の原作らしい荒唐無稽な設定の物語で、それなりに面白く見ることが出来た。大川橋蔵のとぼけたキャラクタ−が巧く生かされていて、暢気でそそっかしい若侍と・・・
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いかにも司馬遼太郎の原作らしい荒唐無稽な設定の物語で、それなりに面白く見ることが出来た。大川橋蔵のとぼけたキャラクタ−が巧く生かされていて、暢気でそそっかしい若侍と格好いい伊賀忍者とのギャップが面白く、最後まで飽きることなく楽しめた。特筆すべきは女としてはそっけないキャラクタ−を演ずることが多い桜町弘子のちのが、帯を解いて信蔵を誘うシ−ンの息を呑むような色っぽさである。桜町弘子ファンとしては何とも有りがたい色模様でありました。
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[318]大喧嘩(でいり)
 丹波哲郎呑気呆亭 (Mail)2014-02-24
 
製作者側の意図がラストの大喧嘩(でいり)を見せるための映画であるからして、秀治郎(大川)とかよ(十朱)のなれ初めや交情の描き方がお座なりなので、今一この二人と秀治郎・・・
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製作者側の意図がラストの大喧嘩(でいり)を見せるための映画であるからして、秀治郎(大川)とかよ(十朱)のなれ初めや交情の描き方がお座なりなので、今一この二人と秀治郎の兄弟分の伊之助との運命に感情移入が難しかった。しかし、さすがにラストの延々と続く大殺陣はリアルで見応えがあった。浪人三鬼剛太郎(丹波)の扱い方も面白く作品にサビを効かせていた。
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[319]夕陽の丘
 細川ちか子呑気呆亭 (Mail)2014-02-24
 
★菊村到の原作「男の歌」を石原裕次郎と浅丘ルリ子のコンビで映画化した正統派ム−ド・アクション。 ヤクザ・篠原健次は、兄貴分の森川が服役中、森川の情婦・聖子と恋仲になり・・・
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★菊村到の原作「男の歌」を石原裕次郎と浅丘ルリ子のコンビで映画化した正統派ム−ド・アクション。 ヤクザ・篠原健次は、兄貴分の森川が服役中、森川の情婦・聖子と恋仲になり、それを密告しようとした男を射殺して、聖子の妹・易子のいる函館に身を隠す。やがて森川が聖子を伴って函館に現れる・・・。石原裕次郎のヒット曲にのって、恋とアクションがほどよく盛り込まれ、いわゆる“ム−ド・アクション”という呼称は、この作品から正式に定着した。この頃、清純なヒロイン役から演技的にもかなりの成長を遂げていた浅丘ルリ子が、ひとりの男を同時に愛してしまう姉と妹という二役をみごとに演じ分けた。(ぴあ・CINEMA CLUB) ◎裕次郎演ずる篠原健次が函館に逃れてきて身を潜めるホテルの女主人細川ちか子に独特の雰囲気があってとても良い。ワケありの男とみて何もかも呑み込んだ風情を見せるこの女主人にも、実はワケありの過去が有るのだろうと思わせる。こうした脇役の配置こそが作品に厚みを加えるのである。浅丘ルリ子のヤクザの情婦と堅気の娘の二役もはっとするほど鮮やかな印象を残して、ドラマに彩りを与える。これにもう少し函館という街のエキゾチックな雰囲気が盛り込まれれば、「赤い波止場」に匹敵する傑作となったのではあるまいか。
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[320]十二人の怒れる男
 ダブルスタンダ−ド呑気呆亭 (Mail)2014-02-20
 
裁判員制度が我国でも導入された今となって見直してみると、これほどに白熱したしかも丹念な論理を積み上げて行く議論が、我らの裁判員たちの間で交わされることがあるだろうか・・・
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裁判員制度が我国でも導入された今となって見直してみると、これほどに白熱したしかも丹念な論理を積み上げて行く議論が、我らの裁判員たちの間で交わされることがあるだろうかと思わざるを得ない。アメリカ映画には\'39年の「スミス都へ行く」のように議会制度というものに真正面から向き合った作品があり、この映画のように裁判制度にマトモに向き合った作品が作られる。こうしたところに、アメリカ民主主義の健全性を見させられる思いがするのだが、さて、それが余りにも理想的な展開によって有罪が無罪に逆転される有様を見ていると、ホントかね、というケチな疑問が浮かんでくる。時代的なこともあろうが、この映画の被告も陪審員も白人男性であって、有色(白は色じゃないのか?)人種や女性は最初から想定されていない。恐らく被告が黒人であったならこんな議論はなされず十二人の陪審員たちは即座に有罪の評決を下したのではないだろうか?アメリカ民主主義のがその後、対アジア・中近東でいかようなことをしてきたかを思えば、この国の建国時から理想と現実のギャップを繕い綴じてきたダブルスタンダ−ドの影が、この映画の背後にも感じられると言ったらうがち過ぎだろうか?
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[321]殴られる男
 ボギ−呑気呆亭 (Mail)2014-02-19
 
これがボギ−の遺作ということだが、金のために一旦はマフィアの八百長に荷担しながらも、その余りに汚いやり口に嫌気がさし土壇場で裏切りという、落ちぶれたスポ−ツ記者を演じ・・・
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これがボギ−の遺作ということだが、金のために一旦はマフィアの八百長に荷担しながらも、その余りに汚いやり口に嫌気がさし土壇場で裏切りという、落ちぶれたスポ−ツ記者を演じるのだが、これが実に柄に合っていた。ラストで脅迫するマフィアの前で開き直って逆に連中を脅す場面ではボギ−の面目躍如といったところで、なかなか見所の或る映画でありました。
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[322]日本侠客伝
 時代を背負うスタ−呑気呆亭 (Mail)2014-02-14
 
マキノ雅弘の語るところによれば、この映画は当初中村錦之助主演で企画されたらしいが、彼のスケジュ−ルが空かないので当時錦之助が目を掛けていた高倉健を主演に据えたのだと・・・
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マキノ雅弘の語るところによれば、この映画は当初中村錦之助主演で企画されたらしいが、彼のスケジュ−ルが空かないので当時錦之助が目を掛けていた高倉健を主演に据えたのだという。それまでどっち付かずの役柄を演じてぱっとしなかった高倉がマキノ雅弘という名伯楽によって化けたのがこの映画からだったようだ。確かにこの作品の高倉の演技には変に頬を歪めたりするぎこちなさが目立っているが、それを突き抜けるキャラクタ−の誕生を我々はここに見ることが出来る。錦之助、裕次郎に続く第三の戦後ス−パ−・スタ−の登場である。彼ら三人こそが戦前の大スタ−たちに代って戦後という新時代を背負って、それぞれがその身体性とエロキュ−ションによって、三者三様にキャラクタ−の異なる典型を映画史に刻んだのであった。 映画的にはラストの祭りの賑わいを利用した殴り込みのシ−ンが、マキノらしく洒落た演出であることが嬉しかった。
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[323]襲われた幌馬車
 フェリシア・ファー呑気呆亭 (Mail)2014-02-14
 
アパッチの攻撃から偶然に生き残った6人の若者を導いて死の谷を行くコマンチ・トッドのサバイバルの知恵が丁寧に描かれていて面白い。コマンチ族に育てられた白人という異色の・・・
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アパッチの攻撃から偶然に生き残った6人の若者を導いて死の谷を行くコマンチ・トッドのサバイバルの知恵が丁寧に描かれていて面白い。コマンチ族に育てられた白人という異色の役柄をウィドマークが好演している。世間知らずの若者たちがトッドを中にして互いに反発し合いながら、その知恵が実際に自分たちを守ってくれることを徐々に認識する課程で、次第に成長して行く筋立てが良く出来ていて、その彼らが、ラストの裁判のシ−ンでトッドを救うために一人一人が立ち上がり、それぞれの思いを述べる場面には素直な感動があった。トッドとジェニィとビリ−姉弟の心の通い合いには、ビリ−の素直さとジェニイを演じたフェリシア・ファーという女優さんの美しさと知恵と勁さを兼ね備えた存在があってこそだと思ったことだった。
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[324]第七の封印
 「神の存在・非在」呑気呆亭 (Mail)2014-02-14
 
ワタクシの教養ではこの映画の寓意を本当に理解することは出来ない。ベルイマンにとって「神の存在・非在」は切実な問題だったのだろうが、世界史を見渡してもこの「宗教」とい・・・
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ワタクシの教養ではこの映画の寓意を本当に理解することは出来ない。ベルイマンにとって「神の存在・非在」は切実な問題だったのだろうが、世界史を見渡してもこの「宗教」というやつがどれほど凄惨な闘いをニンゲンたちに強いてきたかを思うと、「神=悪魔」というやつの底知れない悪意を思わざるを得ないのだが・・・。
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[325]赤いハンカチ
 浅丘・二谷・金子呑気呆亭 (Mail)2014-02-04
 
この映画は浅丘と二谷と金子のモノだなというのが、今回見直しての感想であった。浅丘の映像にモンタ−ジュさせて火花の散る重量プレスのカットを入れる手法は、この娘の激しい・・・
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この映画は浅丘と二谷と金子のモノだなというのが、今回見直しての感想であった。浅丘の映像にモンタ−ジュさせて火花の散る重量プレスのカットを入れる手法は、この娘の激しい心情と豊かさに汚されぬモラ−ルを鮮やかに暗示する。そして、浅丘が三上(石原)に迫るシ−ンでは、ベッドに横たわった彼女の肢体をなめて脱ぎ落とされるヒ−ルまでを映し出すキャメラには思わずゾクッとするエロティシズムを感じさせられた。また、土屋警部補(金子)と三上との、まるで金子をメフィストフェレスのように光と闇を出入りさせて石塚への復讐をそそのかさせるシ−ンでは、金子の渋い演技と照明の名手藤林とキャメラの間宮の技を堪能したのだった。しかしなんといっても圧巻は、大団円のラストで石塚(二谷)がドフトエフスキ−が『悪霊』でキリ−ロフに語らせた「悪の哲学」を開陳して、お坊ちゃん石原とメフィスト金子を圧倒する大芝居であった。この愛と悪にまみれて意気軒昂たるキリ−ロフ石塚に鉄槌を加えたのは、なんと聖少女ソ−ニア浅丘であったのだ。
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[326]十一人の侍
 噴飯モノ呑気呆亭 (Mail)2014-02-04
 
集団時代劇も三作目ともなるとご都合主義が目立ってくる。狙われる松平齊厚(菅貫太郎)のキャラクタ−も「十三人の刺客」で見せた憎々しさもなく、幕府老中の水野(佐藤)次席・・・
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集団時代劇も三作目ともなるとご都合主義が目立ってくる。狙われる松平齊厚(菅貫太郎)のキャラクタ−も「十三人の刺客」で見せた憎々しさもなく、幕府老中の水野(佐藤)次席家老・榊原帯刀(南原)の駆け引きも緊迫感に欠けて、こんな事態のために命を賭けようとする侍たちに同情する気が起こらなくなる。脱藩して江戸に潜伏するリ−ダ−の仙石隼人(夏八木)の元にその妻(宮園)が現れるに到っては噴飯モノと言わざるを得ない。
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[327]大殺陣
 ハプニング呑気呆亭 (Mail)2014-02-04
 
前作「十三人の刺客」では筋目の通った侍と侍の闘いを見事な構成で描ききった工藤栄一だが、この作品ではその前例を裏切って、演出の工藤と脚本の池上はまったく違うハプニング・・・
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前作「十三人の刺客」では筋目の通った侍と侍の闘いを見事な構成で描ききった工藤栄一だが、この作品ではその前例を裏切って、演出の工藤と脚本の池上はまったく違うハプニングに満ちた大殺陣を作り上げて見せた。守る側の酒井一派も攻める側の山鹿素行一派も薄汚れたモラ―ルに堕していて、どちらにも大義も名分もない。当然その両派の激突も仕組まれたものではなく、舞台となった新吉原の大掃除の混乱の中にもたれ込んで泥と血と叫喚と疲弊と偶然にまみれて、計算通りの何が何やら分からぬ大混乱に到る。攻める側の連中がすべて死に絶えた後に、突然怒りを発した部外者の浪人(平)に、守り切った甲府宰相・綱重をあっけなく殺されてしまう結末にも、虚しさが溢れて、前作とは違ったカタルシスがあった。
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[328]
 三島&雷蔵呑気呆亭 (Mail)2014-02-04
 
聞くところによれば、主演の市川雷蔵がこの三島由紀夫の原作の映画化を熱望したのだという。雷蔵は嫌いな役者ではないが、この映画の主人公は余りにも硬直した三島好みのキャラ・・・
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聞くところによれば、主演の市川雷蔵がこの三島由紀夫の原作の映画化を熱望したのだという。雷蔵は嫌いな役者ではないが、この映画の主人公は余りにも硬直した三島好みのキャラクタ−で、感情移入することが出来なかった。三島の原作を読んではいないが、男たちのドラマに安易に女との関わりを挿入することで、三島も雷蔵も目指したのであろう生の純粋さが却って損なわれてしまったのだった。
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[329]にっぽん昆虫記
 開拓資金呑気呆亭 (Mail)2014-02-04
 
コールガール組織のマダムになるまでの話は、時にストップ・モ−ションを入れてまるで昆虫の呟きのようなトメの「短歌?」を挿入して笑わせてくれたりして好調なのだが、娘の信・・・
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コールガール組織のマダムになるまでの話は、時にストップ・モ−ションを入れてまるで昆虫の呟きのようなトメの「短歌?」を挿入して笑わせてくれたりして好調なのだが、娘の信子を登場させる頃からゴタゴタとした話になってしまう。だいたい信子が仲間との開拓に必要な資金を母親にねだる設定に無理があって、それが、それまでのトメの逞しい生き方に共鳴していた観客の心情に、一種不快な味わいを生じさせてしまったのだった。
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[330]禁断の惑星
 目から鱗呑気呆亭 (Mail)2014-02-04
 
今回が初見、評判の高い作品だけに期待が大きかったのだがその期待を上回る映画だった。特に惑星アルテア4に残された前文明の遺構のセットの凄さには圧倒させられた。この時代・・・
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今回が初見、評判の高い作品だけに期待が大きかったのだがその期待を上回る映画だった。特に惑星アルテア4に残された前文明の遺構のセットの凄さには圧倒させられた。この時代にこれほどにスケ−ルの大きな科学的想像力をもって作られた映画があったとは、まさに目から鱗の思いである。もっとも、登場人物たちの演技はおしなべて堅苦しいモノで感心できないが、脚本と撮影と美術のスタッフの手柄によって、「2001年宇宙の旅(\'68)」に先行して今なお褪せない傑作が映画史に残されたのだった。
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