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 「幸村和」さんのコメント一覧 登録数(195件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[061]アズールとアスマール
 愛が溢れてる幸村和2009-10-17
 
「キリクと魔女」同様、どのシーンもそのまま1枚の絵やポストカードとして飾りたいような美しさです。それだけでも見る価値があると思います。 そして、テーマはズバリ愛。あ・・・
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「キリクと魔女」同様、どのシーンもそのまま1枚の絵やポストカードとして飾りたいような美しさです。それだけでも見る価値があると思います。 そして、テーマはズバリ愛。ある意味ベタかもしれませんがこれだけの映像美があるのでかえってストーリーは直球勝負でバランスがとれているのかもしれません。 兄弟愛(本当は乳兄弟だけど)、親子愛、そしてラストに異性愛。ラストについては私なんかはどうしても異性愛まで行ってしまうとどうにも生臭くて苦手なんだけど、そこがいかにもフランスなのかなー。こちらも「キリクと魔女」のラストと一緒だな。あのときもちょっと白けてしまったんだよね。フランス人はやっぱりその辺外せないのかな。って偏見ですね。 私としては乳母の成功譚の方が血湧き肉躍りそうで面白そうなんだけど。何をどうしてここまで出世したのかその話を番外編で見てみたい。
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[062]宇宙戦争
 酷い幸村和2009-10-10
 【ネタバレ注意】
…こりゃ酷い。やたらめったらキャーキャー叫び声を上げる子ども(ダコタ・ファニング)に対しては心の中で何回「やかましわっ!」とどついたことか。大体ほんまに怖いときは人・・・
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…こりゃ酷い。やたらめったらキャーキャー叫び声を上げる子ども(ダコタ・ファニング)に対しては心の中で何回「やかましわっ!」とどついたことか。大体ほんまに怖いときは人間声が出ないもんです。だから痴漢撃退ブザーを持ち歩いたり、叫ぶ練習をしたりするわけで。70年代、80年代のホラー映画でやたらに女性がキャーキャー叫んでいるのがあって、子供心にこの叫び声を安易な恐怖の効果音にしているなとウンザリしていた記憶があります。この「効果音」に頼らない作品がクオリティの高い作品と位置づけてもいました。大人の側にしたらなんと可愛くない子どもかと思いますが。 そしてこれ。まさかこの現代に子どもの叫び声で恐怖やパニックを「真面目に」演出する作品に出会えるとは思いもしなんだ。そんなもん、リメイクする意味ないわい。 しかも勿体ぶって登場する宇宙人の造形の凡庸さ。なんだあのゲイシャ風の頭。日本文化は宇宙人レベルで妙ちきりんとでも言いたいのか。不愉快だな。普通に目鼻口があるのも本当に凡庸。あーもうその言葉しか当てはまらない。 生物学者の長沼毅さんが所詮ヨコクチは怖くない、昆虫の世界ではタテクチがあるということを言っていて自然界の生きものの造形の摩訶不思議さ奇怪さにマジ感動したんだけど、人間の想像力なんてそれに比べたらどんだけちゃっちいかとバカくさくなります。スピルバーグはもっと現実世界を勉強してイマジネーションを磨いた方がいいと思う。 ティム・ロビンスのキャラも意味不明だったなあ。生き残るものについての能書き垂れてて舌の先もかわかんうちにあの取り乱しよう。殆ど笑うしかない。登場の意味がわからない。その間にもダコタのキャーキャー炸裂。ここは遊園地じゃないわっ!あほんだら! 加えて勇気と無謀さをはき違えたバカ息子と別れた妻一家がシレッと生き残って、しかもいまから家族で晩ご飯食べに行きますかぁ?というこざっぱりしたいでたちでズタボロの主人公とその娘を迎えてるラスト。 これほど脱力したのはない。トムの今までの苦労は一体…?最初からバカ息子にくっついてりゃ良かったんだよ。 いや〜、なんでリメイクしたんだろう?1950年の作品でとどめておけばいいでしょう。この程度なら。 これは酷い。もうこの表現しか思いつかない。
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[063]エンジェル
 タメになる幸村和2009-10-09
 【ネタバレ注意】
「私は使われる人間にはならないわ。私は人を使う人間になるの」働こうともせずそう言い放つ傲慢女エンジェルは言ってのけた通りのことを自分の力だけで実現する。しかも食料品・・・
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「私は使われる人間にはならないわ。私は人を使う人間になるの」働こうともせずそう言い放つ傲慢女エンジェルは言ってのけた通りのことを自分の力だけで実現する。しかも食料品店の娘なのに貴族の出だとかペラペラの嘘をつく。一目惚れしたイケメン男性も夫にしてしまう。つまり、何でも思い通りに手に入れるのである。下品で不快極まりない女性なのに、性格悪いのに高笑いが聞こえるような暮らしを手に入れるんである。カーッ!なんてムカツク女だ。が、なぜか私は彼女のことが嫌いになれないんです。 彼女の吐く嘘はペラペラな分罪がない。人を騙して陥れようとかそういう邪悪な嘘ではないのだ。こちらが恥ずかしくなるような嘘で塗り固めたセルフプロデュースを顎をキリリと上げてやってのける。更にそんな彼女に育ててしまったことを詫びながら亡くなった母親さえも彼女にかかれば天才ピアニストに仕立て上げられる。が、そんなペラペラな嘘つき女だけど自分の気持ちには嘘をつかないのだ。嫌なものは嫌とどんな状況でも言ってのける。怖いもの知らずで眩しいほどのKYで、ここまでくると天晴れだ。 しかし彼女を見ていると痛ましくなってくるですよね。そんな私の彼女に対する気持ちは、発行人の妻が作品中で全て代弁してくれている。 幸せって自分以外に何か愛するものがあって、そして自分も愛されていることに気が付くことなんだなあとこの映画を観て実感。エンジェルはエスメを愛していたかというとそうではなくて、自分の思い通りにしたかっただけで彼を理解しようとしていない。一方でエンジェルはノアだけではなく発行人始めたくさんの人に愛されている。なのに、それに気が付かない。 「お金で買えないものはない」と一頃うそぶいていてもてはやされていた人が現実にいましたが、お金で買えるものなんてたかがしれてると私は思うな。あ、最低限の衣食住と安全があった上での話ですけど。 これ面白いなあ。この面白いっていうのは彼女が痛ましくなってきてほくそ笑んでるんじゃなくて人間の在りようって言うんですか。そういうのが面白いと思うのです。 強すぎる自己愛のなれの果てというのでしょうかね。それこそナルシシズムの肥大化した、野心的で世間知らずで傲慢だった若いときに見ていたら結構頭ガツンとやられたんじゃないかな。ヘタな訓話よりよっぽどタメになるわ。 主人公エンジェルを筆頭にノア、エスメ、発行人、発行人の妻、お母さん、おばさん、アンジェリカ…ひとり一人がなんとも興味深い。続編は是非アンジェリカを主人公にして作ってもらいたいな。この映画を見たら底の浅い女性はみんなアンジェリカになりたいと思うだろうから。フランソワ・オゾンという人は人間についてよく観察していて考えていると思います。
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[064]TOMORROW 明日
 名作幸村和2009-09-26
 
自分でも何故かわからないけど滂沱の涙。以前「タイマグラばあちゃん」というドキュメンタリー映画を観たのだけどそのときも滂沱とはいかないもののなぜか泣けてきた。どうも市・・・
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自分でも何故かわからないけど滂沱の涙。以前「タイマグラばあちゃん」というドキュメンタリー映画を観たのだけどそのときも滂沱とはいかないもののなぜか泣けてきた。どうも市井の人々の慎ましくも確かな営みを観ていると、私、なんでか涙腺が緩む。「タイタニック」始め、○万人が泣いた、という謳い文句のラブストーリーで泣いたことはほぼ皆無なのに。 そしてこの映画。戦争という不穏な空気が漂いつつも人々は逞しく、そして慎ましく、ささやかな幸せを見つけながら日々の暮らしを営んでいる。ただそれだけで美しい。「美しい」といっても表面的なことではない。そういう意味ではこの太平洋戦争末期という過酷な時代だ。綺麗なことばかりじゃない。捕虜に対する冷淡な商店主もいる。でも、私だってあの戦争下では敵国の捕虜に対し、寛大な対応が出来るかというと「否」だ。冷淡さと慈悲深さが一人の人間の中に混在する。それが人間だ。しかし、そういう平凡な人間が営む日々の暮らしがなぜか美しいのだ。 そして、その市井の人々の喜怒哀楽の日常、慎ましくささやかながらも確かな幸せ、そういうものを原爆を含む大量破壊兵器は一瞬にして奪い去る。本当に「一瞬」だ。その惨さや凄まじさ、そして理不尽さをこの映画は直截的な見せ方ではなく、しかし静かに確実に表現している。 俳優陣がみんな素晴らしい。特に馬渕晴子は光っていた。名作です。
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[065]スラムドッグ$ミリオネア
 気分が晴れない幸村和2009-09-26
 
今私の手元にあるパンフレットには「(前略)一夜にして億万長者のチャンスを掴んだスラム街出身の少年(中略)パワフルなエンタテインメント感動作」とある。 そう、これはエ・・・
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今私の手元にあるパンフレットには「(前略)一夜にして億万長者のチャンスを掴んだスラム街出身の少年(中略)パワフルなエンタテインメント感動作」とある。 そう、これはエンタテインメント=娯楽作品なんである。少年がクイズに勝ち上がっていくことも既にわかっている。つまりこの映画の見所は、過酷な状況の中で生きていくためにいつの間にか知識を身につけた少年の半生そのもので、生きた知識は生きる力になるというその過程にあるんだろうと、そしてそれを私は凄く楽しみにしていたのです。 そして実際ストーリーは概ねそういう筋道でした。少女を一途に思い続ける純粋な少年が過酷な人生から身につけた知恵や知識とそして運にも助けられて勝負に勝ち上がり、やがて訪れる感動のラスト。確かに感動的ではあります。が、何故でしょう。気分が晴れないのです。 楽しみにしていた少年が知識を身につけていく過程が(ある程度は予測していたものの)想像を超えて凄惨すぎました。 例えば、クイズ番組でのあからさまな職業差別発言。インドのみのもんたは明らかに彼の職業を揶揄してしかも聴衆もゲラゲラ笑ってます。まあ、ジャマールの無垢というか純朴を装いつつ(?)返すシャープな切り返しはナイスでかなり良かったですけど、にしてもインドの大衆ってこういう品性なのかとかなり陰鬱になります。 主人公の少年も含めたスラムの子どもたちの置かれた状況はもっとえげつないです。過酷という言葉では足りない劣悪さです。しかも大人たちも子どもに対して殴る、蹴る、ぶっとばすと情け容赦なく暴力をふるいます。 確かにそんなことがこの映画のメインテーマでないことは重々承知しています。でも、あの目を潰された少年のことが頭から離れません。ほかのスラムの少年少女達はどうなるんだろう、とか考えてしまったり。そしてお兄さんの最後も哀しすぎる。この物語がそういうことを主眼に置いているわけではないのはわかるんです。 寧ろ、少年のラストをより感動的にするために、それまでの過程や背景をとことん凄惨にしたのかもしれません。でもやりすぎました。というか、これがインド社会の貧困層の現実ならなんとかしたほうがいいぞ。インド政府。 結局、この映画は少年の個人的な奇跡の物語で、アメリカンドリームと一緒のように感じます。最下層最底辺を生きる人々の普遍的な希望になるかというとそうでもなく、一夜の夢のようなものです。ガス抜きといってもいいかもしれません。そういってしまうと身も蓋もないけど。 そのせいか、どうしてもああ良かったなと手放しで礼賛できないしこりのようなものが残り、エンディングのいかにもインド映画の最高に浮かれたダンスシーンもかえってそのしこりを増幅させこそすれ、これぞエンタテインメント!イエ〜!という気分とはほど遠いものとなってしまいました。
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[066]007/カジノ・ロワイヤル
 初めての鑑賞幸村和2009-09-22
 【ネタバレ注意】
面白いよ、という知人の話を聞いて初めて鑑賞。007。私はなるほど、これぞ娯楽作品という印象を受けたのですが、皆さんのコメントを読むと今作は真面目な作りで、これまでは・・・
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面白いよ、という知人の話を聞いて初めて鑑賞。007。私はなるほど、これぞ娯楽作品という印象を受けたのですが、皆さんのコメントを読むと今作は真面目な作りで、これまではもっと荒唐無稽だったとのこと。うーん。充分アクロバチックだと思うんだけどな。あ、でもスパイアイテムは確かになかったですね。そういうのを「待ってました!」という人には確かに物足りないかも。私はその知識すらなかったもので。 オープニングはとっても粋。クラシカルとも言えるザ・ハードボイルドといった感のあるモノトーン・シーンでボンド初仕事から始まり、オープニングロールでハートがワ〜ンと広がった!えええ〜これってそういうの?と大笑いしそうになったけどトランプのカードだったのね。なるほど。しかしオープニングの音楽と映像はかなりいい。甘さと辛さが絶妙でそれがウキウキします。昔、毎週楽しみにしていたテレビシリーズが始まるとウキウキしてくるああいう感じを思い出します。私はね。 そして初めて見るJ.ボンド。新人さんだったからなのかもしれませんが、思ったよりスマートではありません。追っかけられている人の方がスマートに障害物をヒラリと飛び越え、軽快に走って逃げていて、追っかけてるボンドと言えば重機に乗ってその辺破壊しまくりながら追いかけたり、生身の体で壁ブチやぶって出てきたり、おいおいそれじゃ頭の悪そうなマッチョ野郎じゃないか?と思わずつっこんだり。しかし、考えようによっては新人さんなのにあまりに格好良く仕事を遂行したら出来杉君でつまんないかもしれません。駐車場の腹いせシーンといい、ボンドの人間くささを表わすための計算と考えればなかなかニクい演出です。 そして悪役の株価操作もダイナミック!なんだかすぐお縄になりそうな株価操作だなー、とこちらも思わずニガ笑い。あ、でも好意的な笑いです。この映画はきっと派手さとわかりやすさが大事。細部描写の積み重ねでリアリティなんか追求したら肝心のワクワクが削がれてしまう。寧ろ映画のジャンルとしては正攻法なんだろう、と思っていたらなんとこれはシリーズの中でもリアリティがあるということ。なんか過去の作品を見たくなってきた。 そしてラストに向けてボンドを襲う裏切りに次ぐ裏切り、危機また危機!J.ボンドの運命はいかに…!?という多分その辺が好きな人にはたまらんねやろなー。水戸黄門や銭形平次と同様、ラストは大体わかっているけどやっぱりハラハラドキドキして、そしてそれを楽しみにするその気持ちわかります。そしていくつかの裏切りや嘘の中に少しの真実を織り交ぜることで、観客の情感の部分にも訴える。なるほど、こうしてシリーズは続いているんだろうなー。 と、以上まっさらの初心者としての感想でしたが、ここまで過去の007シリーズを観てきた人との感想の違いにあらためて過去の映画的な面白さ満載の007に興味が出てきました。
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[067]約束の旅路
 ユダヤ人とは幸村和2009-09-20
 
かつて雑誌「考える人」で内田樹さんと養老孟司さんが「ユダヤ人とは」について対談をしていた。そこで初めて知ったのだけどなんとユダヤ人=ユダヤ教徒ではないらしい。無論ユ・・・
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かつて雑誌「考える人」で内田樹さんと養老孟司さんが「ユダヤ人とは」について対談をしていた。そこで初めて知ったのだけどなんとユダヤ人=ユダヤ教徒ではないらしい。無論ユダヤという国もない。で、知の巨人ともいえる二人が論を尽くして導いた答えはなんと「わからない」だったのである。つまり、「ユダヤ人とは何かが『わからない』ということがわかった」と。 この映画を観て最初から最後までその雑誌の対談が頭から離れなかった。 映画の中でもユダヤ人の人々が言うのは「律法」で「教義」じゃないんですよね。少なくともそういう訳になっている。「律法」って何だ?しかもその律法だか教義だかは人によって違う解釈をするものでもあるようだし。その辺は私浅学なので迂闊なこと言えませんが。 更に、やはり本人がユダヤ教徒であっても(正確には本人がユダヤ教徒として振る舞っていて周りもユダヤ教徒と思っていても)ユダヤ人と認めてもらえるわけじゃないようだ。曾祖父の名前まで聞かれ、それがユダヤの名前かどうか問われる。どうも3代くらいユダヤ人の名前が続いたら少なくともユダヤ人度高しと認められそうだ。じゃあユダヤ人は時間が決めるのか?ああ、既に内田先生と養老先生が答えを出しているのに、同じ堂々巡りをしてしまう。 オーストラリアに在住する森巣博さんも「日本人も含めて○○人というのは幻想だ」とも言い切っている。理詰めで考えると確かにそうとしか思えない。まさか、「ソウル=魂」みたいな客観的に計れないもので○○人だと定義するわけにもいかないし。 しかし、かくも曖昧な○○人にもかかわらず、それが人間のアイデンティティの根っこにあってものすごいエネルギーを発して団結したりあるいは目を覆いたくなるような残虐な行為を普通の人がしてのけたりする。そしてこの映画でもユダヤ人であることがとてつもなく重要な意味を帯びている。そもそもユダヤ人だけ搬送という政策のせいもあるとしても、生きるために自分がユダヤ人であると偽って暮らす少年のありのままでいられない切なさが胸に迫ってくる。何人(なにじん)かであることがこれほどまでに人々の寄る辺となっているのかということにあらためて愕然としたり。国がないから尚更なのかもしれない。 衣食住や親しい人々、そういうものだけでは人間は生きてはいけないのだろうか。自分が何者かわからないということはこれほど辛くまたむごいことなのか。自分はここに在る、私は私、ただそれだけではダメなのか。 平和な日本で生まれ育ち、外見も周りの人と同じように均質的で、ルーツもわかっていてという人間には、それらが欠けたときの心情や状況を想像できるべくもないが、すぐ傍でひっくり返って寝ている雑種犬を見て、なんと人間のややこしいことよと思わずにいられない。一方で、ラストの老女の叫びはそれらのことを彼方へ消し去ってしまう純粋な愛の力そのものにも思え、深い余韻が残った。
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[068]シリアナ
 確かに幸村和2009-09-20
 
難しかったです。各人の顔も名前も更に展開される話もなかなか覚えてられなくて、2回に分けて観てしまいました。 紛争や自爆テロといったものは例えば表に出ている対立する者・・・
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難しかったです。各人の顔も名前も更に展開される話もなかなか覚えてられなくて、2回に分けて観てしまいました。 紛争や自爆テロといったものは例えば表に出ている対立する者同士の問題だとか、あるいは貧困とかそういう分かりやすく説明できる理由ではなく、どこか表面には見えないんだけどそれに至らしめる別の権力や理由を持っているんだなぁとあらためて感じました。 この話では石油利権ですが、これからの世の中例えば穀物飼料が枯渇すればそれを巡って似たようなことが起きる可能性もあるんだろうなあ。結局は「カネ」なんですけど。そんなことあたり前じゃないとか言われそうですがじゃあ具体的にどういう?という例えや説明を求められたときに、たとえフィクションでも提示できるかというとなかなか難しいと思うのですが、それをこの映画は架空の国を使ってそれを提示しているように思いました。 かつて「ブッシュってなんであんなにガリガリ金に執着するんだろ。もう充分すぎるほどあるんだからこの辺でいいや、って思えないのかな」と米国人と結婚して米国在住の友人に言うと「ああいう人は自分がどれだけお金を残したかが大事やねん」と。もうなんだか理解の域を超えています。こういう映画を観ると、ああいう欲望の底がない金の亡者たちに心底ウンザリして厭世的な気分になるけれど、それでも想像力を失ったらおしまいだと思うから観て良かったと思います。
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[069]リアリズムの宿
 感じが出てる幸村和2009-09-20
 
原作の茫洋とした感じを漂わせながらも現代的にアレンジしているのがなかなかよくできていると思いました。カラオケスナックのシーンで繰り広げられる会話もなんとも情けなさに・・・
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原作の茫洋とした感じを漂わせながらも現代的にアレンジしているのがなかなかよくできていると思いました。カラオケスナックのシーンで繰り広げられる会話もなんとも情けなさに侘びしさが漂いつつも、どこかでまあいっか、と開き直るようなあるいはトボケたような感もあり、そのユーモラスな感じが人間くささを表してて可笑しかったです。その辺の人間の「哀愁を帯びた可笑しさ」もつげ作品らしくてきちんと表現できていると思いました。ラストのくるりの音楽がまた本当に良い。今までくるりいいよーと言われても何故かいまいちピンと来なかったのですが、これを聞いて、確かにいいかも、と思いました。
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[070]プラネット・テラー in グラインドハウス
 わはは3幸村和2009-09-19
 【ネタバレ注意】
ロドリゲスはいつもサービス精神旺盛だなー。もうオープニングから笑わせてもらいました。一番可笑しかったのは、絶対外せないよね〜とか言いながら盛り込んだかどうかわからな・・・
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ロドリゲスはいつもサービス精神旺盛だなー。もうオープニングから笑わせてもらいました。一番可笑しかったのは、絶対外せないよね〜とか言いながら盛り込んだかどうかわからないけど、でもそう言って入れたと思いたいお色気サービスシーン。しかもお色気シーンクライマックスでの1巻紛失。絶対作りながらロドリゲスも笑ってると思う。ニクいわー。 顔をしかめたくなるグチャドロシーンもタランティーノと「俺が悪趣味だ」「いーや俺の方が悪趣味だ」と言いながら、どちらが悪趣味かを競っているような風情さえ感じます。どっちでもええわい、あんたらアホやなーと愛を持ってツッコみたい。こちらは満遍なく笑えるシーンがあって、面白さがわかりやすかったです。
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[071]デス・プルーフ in グラインドハウス
 わはは2幸村和2009-09-19
 
女性同士が中身の殆どない、しかも話の筋にも全然関係ない、更に観ている(聞いている)こちら側にとっては全くツマラナイとしか言いようのないグダグダ話を延々しているシーン・・・
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女性同士が中身の殆どない、しかも話の筋にも全然関係ない、更に観ている(聞いている)こちら側にとっては全くツマラナイとしか言いようのないグダグダ話を延々しているシーンは退屈ではありました。が、こういう中身のなさもB級の真骨頂ってやつなんでしょうね。お姉ちゃん達のファッションや会話、行動に一昔前の時代の映画という感じがすご〜くよくでてるし、スタントマンマイク演じたカート・ラッセルの突き抜けっぷり、壊れっぷりには鬼気迫るものがあって本当に可笑し怖かった。 ラストに向けてどんどん笑いのボルテージが上がって最後に溜飲下がってスカッという感じで楽しかったです。このラストに向けてボルテージを上げるためにねえちゃん達のウダウダ会話シーンが用意されていたのかとも思えて、なかなかタラって策士かも。 ロドリゲスと両方観た後では最初はロドリゲスの方が面白いかな、と思っていたけどこちらは後から味わいが出てくる感じでした。
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[072]グラン・トリノ
 大味幸村和2009-09-06
 【ネタバレ注意】
見おわって後から後から不思議だなと思う点が出てくる映画でした。 例えば、従兄弟率いるゴロツキ集団はどうしてタオにそこまで執着するのか。ただのイジメにしては悪質にも程・・・
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見おわって後から後から不思議だなと思う点が出てくる映画でした。 例えば、従兄弟率いるゴロツキ集団はどうしてタオにそこまで執着するのか。ただのイジメにしては悪質にも程があります。ましてや見たところ、大変結束の固いモン族同士。従兄弟と言うからにはお母さんかお父さんがきょうだいですよね。親同士の関係はどうなっているのか。 そして、あれほどタオの家に多くのモン族の老若男女が集っておきながら(ちなみに従兄弟率いるゴロツキ集団はそれにどうやら属していないらしい…)、タオの一家が大変な目に遭っているのに助けるのはお隣のウォルトだけ?あそこにいた人たちは何をしているんだ?どこに行ったんだ? 何度も言うけど、あれほど一族の繋がりが強そうに見えて、更に伝統と礼儀を重んじるように見えて一方で同じモン族の中にあれほどの犯罪集団がのさばっているのには違和感を覚えます。しかも一族の男性が誰もタオ一家の力にならないってのも摩訶不思議。異国の地に住まざるを得なかった少数民族って普通以上に強く結びつきそうな気がしますが。 更に、ウォルトという人間について。タオやスーと短期間でうち解けながら、なぜ実の子どもたちとお互いがどうしてここまで理解し合えていないのか。映画はあくまでウォルト目線で、「父親が望むことを全くわかっていない子どもや孫達」という設定だけどそれも不自然にも思えます。例えばずっと音信を途絶えていたというわけでもない。一応、会いに来ている。電話で話したりもする。なら、双方のコミュニケーションに問題があるんじゃないの?子どもたちだけのせいじゃなくてさ。まあそこは身内同士の甘えがあったと百歩譲るとしよう。しかしウォルトは最後、神父さんに「子どもたちとの溝」について懺悔しますが、結局遺言ではその子どもたちに対してなんら伝えるべきメッセージはない。死ぬまで子どもたちとの溝は埋まらず、というか埋めようと努力せず。そういう努力なしで、「孤独だ、誰もわかってくれない」と言っているとしたらそれはただのナルシスト。 そして、所々登場する不良集団の描写。黒人のワルに絡まれているシーンもありましたね。なんだか意地悪な目で見たら、主人公をヒーローたらしめるためだけにいかにもな悪い奴らを持ってきているように見えます。 あれこれとケチつけてしまいましたが、つまり、主人公を取り巻く人々の人間像の描写や、あるいは物語の必然性を産む細部の構築が杜撰に見えて、事件に至る背景やそしてこのウォルトという人間像にどうしても深みが感じられないのです。どうも設定だけが全てで周りの人々や状況の肉付けが薄い、特にウォルターの家族も含めて悪役全てにそれを感じます。結局、全てウォルター(=クリント・イーストウッド)を引き立てるために配置された人々にさえ見えて、分かりやすい一方、浅さを感じます。 しかしながら、毒舌を吐きながらも心に傷を負った孤独な爺さんと世渡りが不器用な心優しいアジア系少年、ともに好演ではありました。特にウォルトは生きていくために必要な智恵と技術も持っていて、とても魅力的な人物です。だからこそ、こんな魅力的な男性が、子どもたちとここまで理解し合えていないというのが不思議。そして一瞬ではありますが、ラストにウルッと来たのも確かです。その辺がイーストウッドの巧いところなんだな、と思います。このわかりやすさというのが。終わってみればウルッと来た自分がちょっと悔しかったりしますが。
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[073]のら猫の日記
 なるほどのら猫幸村和2009-08-30
 
邦題はなかなかいいですね。どちらかというと「日記」というよりは「のら猫の暮らし」って感じですけど。 ローは本当に警戒心の強い野良猫としか言いようがない。どこからとも・・・
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邦題はなかなかいいですね。どちらかというと「日記」というよりは「のら猫の暮らし」って感じですけど。 ローは本当に警戒心の強い野良猫としか言いようがない。どこからともなくやってきて、でも人に出来るだけ姿を見せようとせず、餌をもらったとしても絶対に懐かず、いつの間にか妊娠して子どもを産む。マニーは同じ猫でもちょっぴり人なつっこくて利口な子か。いるいる。そういう猫。この猫は手なずけるな、っていうのね。そしてそれだけといえばそれだけの映画です。 社会的メッセージは私は感じられなかったし、この子達は将来どうするんだとかそういう悲壮感もないし、だからといって明るいわけでもない。淡々としています。これを観て切なく感じた人にはきっと切ない映画なんだし、何も感じなければそれだけの映画。ま、映画ってそういうものなんでしょう。ちなみに私は後者です。だって、別荘の持ち主、気の毒すぎるし。ものすごいヒドイことしてますよね。ああいうのを子どもたちの置かれた状況のせいで仕方ないとでも言いたいんだろうか。それはないでしょう。 こういうアウトローな暮らしを見せられてどうだと言われてもねぇ。こんな映画を観てこういうのもアリだよね、なんて思ってしまう若者がいたらどうしようと思うくらいで。 スカーレット・ヨハンソン、子役からいてたんですね。知らなかった。このころから野良猫キャラだったのか…。
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[074]ホルテンさんのはじめての冒険
 人生はいつだってこれからだ幸村和2009-08-30
 
ちょっぴり笑みを湛えた表情でトボけた表情の大きなワンちゃんを抱えるホルテンさん。DVDのジャケットにもなっているそのパンフに惹きつけられ映画館へ。 そして、映画が始・・・
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ちょっぴり笑みを湛えた表情でトボけた表情の大きなワンちゃんを抱えるホルテンさん。DVDのジャケットにもなっているそのパンフに惹きつけられ映画館へ。 そして、映画が始まってオープニングのちょっと切ない音楽と上空からの視点の一面の雪景色。その中を走る列車。おお、いい感じやな〜と期待通りハートを持って行かれつつあったのですが、本編入ると少しずつトーンダウン。てっきり、遅刻の朝から一続きであらぬ方へと話が転がって行くのを「ホルテンさんの冒険」というのかと勝手に思っていたら、ちょっと違いましたね。色んな出来事に遭遇するそのシーンがぶつ切りになっていて、これはさっきのシーンと繋がっているのか何なのかわからなくなって見づらく、正直途中退屈な部分も。 しかしながら終わってみれば、今まで「冒険」というものから無縁にどこまでも保守的に生きてきたホルテンさんが初めての遅刻を皮切りに人生について考えさせられる出来事に遭遇、そして変わり始めるホルテンさん、人生はこれからだ、という温かい希望に満ちた物語になっていました。 ところで犬のモリー、もっと活躍するかと思ってましたが、殆ど出番なし。まあ動物を使って点数稼ごう(?)としない奥ゆかしさはこの映画全体にあります。大笑いするところはないですが、スッとぼけた笑いを誘うシーンは随所にあり、北欧(ノルウェー)の町並みや上空からの夜景、雪景色も相まって大人の絵本を観たような、そして気が付けば頬が緩んでいるような、そんな優しい気持ちになれる映画でした。
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[075]デトロイト・メタル・シティ
 …幼稚幸村和2009-08-30
 
本当はそんなキャラじゃないのにひょんなことからメタルバンドのボーカルに、しかもあれよあれよという間に人気が出てしまってさあ大変、という話と思ってそれが面白そうで観ま・・・
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本当はそんなキャラじゃないのにひょんなことからメタルバンドのボーカルに、しかもあれよあれよという間に人気が出てしまってさあ大変、という話と思ってそれが面白そうで観ましたが、全然面白くなかった。 本人の意志に反してメタルバンドのボーカルになる過程、思いっきり端折られていたんだけど、マンガもそうなんだろうか。なんでメタルバンドのボーカルになったのさ?ってところショートカットされて、「本当の自分は違うのにぃ〜」って苦悩されても、頭の中ハテナマークばかりで全然ついて行けず。 この映画ってその苦悩とそれを隠そうと奮闘するところが笑いのメインでそれが殆どなんじゃないの? つまりメタルバンドのヴォーカルになってしまうところって、この映画の中で最大級に大事なところなんじゃないの? いわばこの物語はそこからスタートするんじゃないの? 何度も言うけどマンガにはその過程があって、マンガ読んでる人はその過程がわかっているから「面白い」って言うの?あ〜〜〜ものすごく不思議だ。 更にやたら「夢」を強調してるんだけどまた夢かと辟易してしまった。みんな夢が好きだな…。尊敬する森毅先生が「現実が空洞化すれば幻想が肥大化する」って人生の真実を喝破していたけど、映画を観ながら、まさに今の世の中これになってるよな〜と痛感。みんな「夢が見たい夢が見たい」って、夢くらい寝りゃ見れるっつの。幻想を肥大化させて現実をやり過ごす手伝いが「夢を与える」ってことか?って思えてきた。 まあ要するに馬鹿馬鹿しい映画なんだったら夢を与えるのが素晴らしい、とか夢を与えてくれてありがとう、とかそんな半端に真面目に見えるメッセージなんか要らないってことですが。 あ、でもオープニングのアニメーションと音楽はとっても良かったです。
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[076]ジェイソンX 13日の金曜日
 わはは幸村和2009-08-25
 【ネタバレ注意】
不死身+宇宙船内の攻防はさしずめターミネーター+エイリアンといった風情か。 ジェイソンがここまで不死身になっちゃったらもうどうしようもないわけで逃げても何してもしょ・・・
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不死身+宇宙船内の攻防はさしずめターミネーター+エイリアンといった風情か。 ジェイソンがここまで不死身になっちゃったらもうどうしようもないわけで逃げても何してもしょうがないでしょ、お話を面白くしようがないやん、と前半は退屈で仕方なかったのだけど、ほんと皆さんが言うようにKMとのバトルからがぐんぐん面白くなってきた。 やー、巧いこと工夫しますな。ジェイソン不死身という面白くしづらい設定をここまで面白くしちゃうなんて。確かにVSフレディはプロレスみたいで大味だったけど、こっちは工夫があって面白かった。ハイパージェイソンも体固そうでなかなかでしたね。笑いました。
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[077]精神
 人間はまだら模様幸村和2009-08-18
 
闘病もののドキュメンタリーで、癌などの病気はモザイクをかけずに本人も家族も紹介されたりする。同じ難病でも、精神疾患は報道する側がモザイクをかけたり音声を変えたりする・・・
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闘病もののドキュメンタリーで、癌などの病気はモザイクをかけずに本人も家族も紹介されたりする。同じ難病でも、精神疾患は報道する側がモザイクをかけたり音声を変えたりする。そういう「配慮」が精神疾患を特別なもの、世の中に出せないもの、と直接的間接的にあらゆる人々に刷り込んでいないだろうか。 この映画は想田監督が「カーテンの向こう側」にやられている精神疾患者をカーテンを取っ払い、正面向いて撮影したものである。その結果、本当にそれは特別なものだったのか。答えはNOだと私は思いました。 これは「特別なものではなかった」=「健常者との区別が付かなかった」ということではありません。 異常と健常の境目がキレイに分かれることはない、と実感したと言うことです。 自分も自分の周りを見ていても、確実に完璧に心身共に健全である、と言い切れる人がいるのか。どこかしら心でも体でも不調を抱えている人が殆どじゃないのかな。少なくとも私はそう。 「カーテンの向こう側」にいた人々は時に自分であったり、時に身近な人であったりする。わずかな違いは、自力では日常生活を送れるレベルに戻らなくてお医者にかかって薬の力を借りて治そうとしている、そこだけとも言える。 撮影に応じた人の中に統合失調症を長年患っている人がいた。その人が監督に「病気の人も自分からカーテンを引いていることもある。長年、病を患ってわかったのは病気の人とそうでない人との違いは極めて曖昧だということ」と言っていた。 人間はまだら模様だ。 それを白だ黒だ、こっちが正常であっちが異常だと線を引き、思考することもなく向き合うこともなく、線のあちら側にはモザイクをかけておけ、声を変えておけ、そんな細工で流された情報で「わかった」気持ちになるのは怖ろしい、とこの映画を観て痛感。 長い上映時間も全く気にならず、考えさせられること、惹きつけられることが多くてあっという間でした。
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[078]ぜんぶ、フィデルのせい
 子どもの言い分幸村和2009-08-17
 
とにかく「なんでなんで」と聞く度に「文句言い」となじられたかつての自分は大人にとってはこんな感じだったんだろうなあとアンナちゃんを見てしみじみ。アンナちゃんみたいに・・・
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とにかく「なんでなんで」と聞く度に「文句言い」となじられたかつての自分は大人にとってはこんな感じだったんだろうなあとアンナちゃんを見てしみじみ。アンナちゃんみたいに可愛くもなければ気も強くないし、そして何より裕福でも両親がインテリでもないところがアンナちゃんと私が決定的に違うところですが(関係ないか)。 少ない人生経験と知識でなんとか幼いながらも事態を理解しようと、大人に煙たがられながらも奮闘するアンナちゃん、勿論子どもらしい自分勝手なわがままもありながらも(食事の前に風呂!とかね)、時々ドキリとする問いかけをアンナちゃんは放ちます。 こういう子どもに対峙するとき、大人の真価が問われるような気がします。わかった顔して本当はわかってないんじゃないの?という化けの皮が剥がれそうな。こういう子どもにはフンドシ締めてかからにゃあいけません。 「団結と人マネの違い」を問われて、思わず私は選択を迫られたとき純粋な自分の意志で選択しているのか?ううむ…と考えてしまったり。 それなりにもっともな意見があって、多数の人間がそれを支持したら、じっくり検証する前にそのムードでそっちになびいてしまうことって私ならありそうです。 そんなこんなでぶつかって、凹んで、またぶつかって、気が付けばアンナちゃんは彼女なりに成長していきます。きっとアンナちゃんは素敵な大人になると思う。 皆さんのコメントにもありますが、愛想のいいちゃっかり屋の弟がまた剽軽で最高。私は断然アンナちゃんタイプだったので、こういう天然な子は誰からも愛されるんだよなーと、逆立ちしてもこういうキャラになれないので微笑ましく思いながらも、心底羨ましかったりして。
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[079]ワルキューレ
 見せ方がうまい幸村和2009-08-16
 【ネタバレ注意】
このヒトラー暗殺事件が失敗であったことは既にわかっていながら娯楽作品として観客を惹きつけるその見せ方がブライアン・シンガーは巧いなあ、と思いました。 音楽も謀略をめ・・・
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このヒトラー暗殺事件が失敗であったことは既にわかっていながら娯楽作品として観客を惹きつけるその見せ方がブライアン・シンガーは巧いなあ、と思いました。 音楽も謀略をめぐらす時の緊張感、動き出したときの緊迫感、空腹の時に見たせいもあるのかもしれませんがハラにズシンと響いてなかなかうたた寝を許しませんでした(っておいおい)。 この事件の敗因はヒトラーを殺しきれなかったことではなく、「通信情報を潰された」これが重大要素だと私は思います。だって、生きたヒトラーに会える人なんて一握り。実際に人を動かせているのは「ヒトラーは生きている」という情報だけですものね。 金正日影武者説同様、ヒトラーも影武者を立てていたという可能性も否定できないわけで、そういう意味では、ヒトラーそのものが本当に生きているかどうかは別として、情報を牛耳ることの重大性を妙に痛感した作品でした(その「学習」をどこかで活かせるかどうかは別として)。 でも「情報網を掌握する、コントロールする」これはマジ、重大要素です。
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[080]ブラック・ダリア
 つまんない幸村和2009-08-04
 
最初から最後まで退屈としか言いようがなかった。 ラストも全然、驚愕でもないし、あーまあそんなところかもねぇ…ずずっ(←お茶飲む音)という感じ。 私が頭悪いのかな。事件に・・・
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最初から最後まで退屈としか言いようがなかった。 ラストも全然、驚愕でもないし、あーまあそんなところかもねぇ…ずずっ(←お茶飲む音)という感じ。 私が頭悪いのかな。事件に執着を示すリーの理由もいまいちよくわからなかった。もしかしてあれが理由?っていうのがあるけど、だからそれが何?って感じだし。でももうなんでもどうでもいいや。 思わせぶりなばっかりで、結局中身はあるんだかないんだか、わからない。でもわからなくてもいい。どうでもいい。退屈。ただそれだけ。
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[081]かぞくのひけつ
 関西人には嬉しい映画なんだけど幸村和2009-08-02
 
恥ずかしながら、CSで放送されるまで、この映画知りませんでした。七藝は最近になってその存在を知り、チョコチョコ行くようになったのですが(商業主義的でない、いい映画館で・・・
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恥ずかしながら、CSで放送されるまで、この映画知りませんでした。七藝は最近になってその存在を知り、チョコチョコ行くようになったのですが(商業主義的でない、いい映画館です!)、十三の商店街周辺は、まさにこの主人公の少年の年齢ぐらいの頃から親しんでいた町。なのに、不覚でした。そんなわけで期待度200%でこの映画を観ました。 で、どうだったかというと関西人としてはなじみのエリアに加え、家人はテントさんに喜び、私は九十九一さんに喜ぶなど関西芸人も登場して嬉しかったのですが、じゃあ純粋に映画としてどうだったかというと微妙でした。 物語の内容は、何も関西を舞台にする必要性もそして映画にする必要性も感じられない、ごくごく平凡な「どこかの誰かの」青春ものでしかありません。 予算の関係か、十三駅周辺に固執するせいなのか、ものすごい狭いエリアでしか撮影していない様子で、母親を捜すシーンもせまっ!脱走した飼い犬を探してるんじゃないんだから、というツッコミを家人と思わずしてしまったほど。 何故か平凡な物語でも惹きつけられたり、青春のノスタルジーを感じたり、登場人物の誰かに深く感情移入したり、という映画もあるんですがこれはそのどれにもならず。 お父さん、女たらしという設定ですが、ただのおっさんにしか見えず、主人公の僕も演技はどちらかというとまだまだ未熟なのが目に付きます。お父さんの彼女の行動もようそんなことするわ、と全く納得できず。何がしたいのかようわからん。主人公の僕の彼女の行動も、え?イマドキの子ってそんなに奔放なの?とビックリするばかり。 見ているうちに、みんなもうどっちでもいいよ、何年もそうやってなさい、と妙に突き放して見てしまいました。 この映画制作の背景を黒美さんのコメントで知りましたが(こちらもお恥ずかしい…)、その関係も確かにあるかもしれません。しかし巷では低予算でも素晴らしい映画があります。 内輪でチンマリとこういう映画を作って喜んでいるようではまだまだダメだなあ、と十三にも七藝にも思い入れはあるからこそ、残念に感じる内容でした。 追記:「関西人には嬉しい」としましたが、これかなり乱暴な表現で、関西でも大阪南、北、京都、神戸と言葉が微妙に違うし、それぞれで結構プライド?があったりします。この映画のエリアの狭さは関西人と言うよりも大阪でも北エリアをなじみにしている人にやや限定されてしまうかもしれません。
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[082]マスター・アンド・コマンダー
 メリハリがいい!幸村和2009-08-02
 
にゃんにゃんさんのコメントに全く同感です。これ以上ないくらい的確なコメントをされてますね。 あと、ほかの方のコメントにもありますが、本当にメリハリが効いてます。 冒頭・・・
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にゃんにゃんさんのコメントに全く同感です。これ以上ないくらい的確なコメントをされてますね。 あと、ほかの方のコメントにもありますが、本当にメリハリが効いてます。 冒頭からものすごい迫力のある襲撃シーンで始まって、おお、つかみはオッケーだな、と思った後、45分経過してダレてきそうになったところにまたしてもスペクタクルな暴風雨シーンで手に汗握り眠気が吹っ飛び、強弱のバランスが巧いなあ、と感心。 その後も力技に頼ることなく、人物描写、人間ドラマもきちんと盛り込んでいる。そこまでするとただの欲張りになって焦点がぼけそうになるところが、その落とし穴にも嵌っていない。凄いな。ピーター・ウィアー監督。ノーチェックでしたけど、今後チェックしよう(トゥルーマン・ショーも嫌いじゃないし)。 実はこういうジャンルは苦手なんだけど食わず嫌いもあかんやろ、と思ってBSで放映していたのを見たのだけど、思わぬめっけもんでした。こういう出会いは嬉しいですね。
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[083]チェンジリング
 この映画は幸村和2009-07-27
 
いくつかのテーマが絡み合っていますね。 まずやっぱり警察の腐敗ぶり、堕落ぶり。そして長老派と警察の対立。長老派はクリスティンの力になるんだけれど、純粋な気持ちからで・・・
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いくつかのテーマが絡み合っていますね。 まずやっぱり警察の腐敗ぶり、堕落ぶり。そして長老派と警察の対立。長老派はクリスティンの力になるんだけれど、純粋な気持ちからではなく警察を糾弾するため、ひいては長老派の力を強くするために、警察は警察でイメージアップのために、どちらもクリスティンを利用しようとしているんですよね。 ここで利用される側としてクリスティンという哀れなシングルマザーがクローズアップされます。 利用されるクリスティンはしかしブレることなく息子を見つけ出すことだけを一途に求めます。その過程で、当時の男性中心社会とそれに伴う女性に対する抑圧の凄まじさも浮き彫りになってきます。これがこの映画のもうひとつのテーマだと思います。 クリスティンが警察や医者を怒らせないように受け答えするシーン、見ているこちらまで息苦しくなるほど胸が痛みました。 本来もっとも論理的であるはずの裁判でも、いかにもでかい声を出したもん勝ち、論理よりも力で人をねじ伏せるというマッチョな時代を感じさせて、その辺の描写もこの事件が起きる背景としてより整合性があり、リアリティを感じました。弁護士と警部が怒鳴り合ってるところなんか、こういうオッサンおるよなあ…といやあな気持ちになってしまいました。 そして皆さんが指摘するようになんといってもアンジェリーナ・ジョリーの熱演が素晴らしかったです。 追記↑の方が、 >警察や医者を怒らせないように受け答え の文章を「単純な感情によっての行為」とご自分で解釈し、しかも何を根拠にかその自分の解釈が正しい、と決めてかかり「それは違う」とおっしゃってます。 更に >マッチョな時代を感じさせて…リアリティを感じました。 の文章をもしかして、「感情を爆発させるシーンだけがリアリティのある感情表現」と私が述べていると、これまたご自分で変換してるのでしょうか。 更に「『はらわた煮えくり返るような感情を抑えたのは、自身のため』ではなく子どものため」ともおっしゃってますが、この『はらわた煮えくり返るような感情を抑えたのは、自身のため』に至っては一体どこからの引用なのか皆目見当も付かないのですが、どうもそれも私が述べたとして、それに対し、「そうじゃない」ともおっしゃています。 しかもそうした上で「決してその方の感想を全否定しているという事ではないので」ともおっしゃていますが、すでにこの方が対象にしているコメントはこの方が勝手に創作したコメントで私の感想とは別物なのに何をおしゃっているのでしょうか。 ここまでくると不快を通り越して不可解です。 私がクリスティンが >警察や医者を怒らせないように受け答え したのは、警察や医者を怒らせると息子を捜すのに尽力してもらえない、退院させてもらえない=息子を捜す手段が絶たれる、という判断に依るものと思い、その必死の姿が痛ましく、観ているこちらも息苦しくなり、胸が痛んだのでそうコメントしました。 >マッチョな時代を感じさせて…リアリティを感じました。 と言う文章は、事件が起きる背景として整合性を感じてリアリティを感じたのです。 背景として、です。もっと詳しく言うなら、この事件が起きたのはこういうマッチョな時代の産物である側面がある、と言う意味です。事件が起きる背景にリアリティがある、と言っているのです。 そこまで書かないとそんな解釈をする人がいるのかとただただ驚くばかりです。 映画に対する解釈も感想も当然ながら人それぞれで自由です。ここはそういう場ですから。 それでも人のコメントに対し(良くも悪くも)一言述べたくなる気持ちもわかります。 しかし、人のコメントに自分の解釈を加えたり、勝手に人の文章を変換したり、挙げ句に人が述べてもいないコメントを述べたかのようにして、それらに対しコメントするのもご勘弁頂きたいですね。 人のコメントに一言述べるなら確実に書かれてある文章に対してだけされるのが筋なのではないでしょうか。
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[084]世界最速のインディアン
 どこまでも真っ直ぐに幸村和2009-07-20
 
まるでラストの塩平原(こんな場所あるんですね!)に刻まれるタイヤの跡が、どこまでもただ真っ直ぐにひたむきにスピードを追い求めた主人公のソウルを象徴するかのようでした・・・
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まるでラストの塩平原(こんな場所あるんですね!)に刻まれるタイヤの跡が、どこまでもただ真っ直ぐにひたむきにスピードを追い求めた主人公のソウルを象徴するかのようでした。 現実的にはクレイジーな爺さん、というのかもしれません。しかしティナのようなマイノリティの人々に対しても曇りのない真っ直ぐな視線を向ける主人公に、出会う人々も知らず魅了されているように感じます。そして私も魅了されました。「誠実さ」ってこういうことなんだと思います。 智恵とユーモアを携えて、自分の人生にどこまでもまっすぐ誠実なじいさんにただただ感涙です。
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[085]ホリデイ
 私も幸村和2009-07-20
 
三葉十四郎さんのコメントに深く同感。まあハーレクインですね。 音楽はとても良かったです。 それにしてもいつも思うんですけど傷心の女性が一人になったけどハッピーに生き・・・
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三葉十四郎さんのコメントに深く同感。まあハーレクインですね。 音楽はとても良かったです。 それにしてもいつも思うんですけど傷心の女性が一人になったけどハッピーに生きていくってラストの話、あんまりないような気がします。 いいやん、自分が成長したなら次の恋人が必ずしも見つからなくても、って思うんだけど、なかばお約束みたいに次の恋愛の予感なり、次の恋人そのものなりを持ってくる。次の恋人が見つかるかどうかはもうどっちゃでもええがな、と思ってしまうのは私だけなのか。 なんだか間接的、直接的にこうして世の中に恋愛強迫症の人々が作られるような気がいたします。
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[086]ディパーテッド
 リメイクって面白い幸村和2009-07-20
 【ネタバレ注意】
リングの時もそうでしたが、リメイクって比較文化論として取り上げるのにすごーく面白いと思います。これがお国柄か?と思うことしきり。 あ、映画としてはあんまり面白くはな・・・
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リングの時もそうでしたが、リメイクって比較文化論として取り上げるのにすごーく面白いと思います。これがお国柄か?と思うことしきり。 あ、映画としてはあんまり面白くはないんですけどね。多分最初にアイディアありきだからちょっとムリがあるんじゃ?っていう設定や話の流れがあるしね。 今回もアジアと米国の違いってこういうことか思うところが多々ありました。勿論アメリカは広いからこの映画を観てアメリカがみんなそうとは言い切れないのかもしれませんが、例えばモチベーション。オリジナルでは一応ウォン警部とトニーとは主従の信頼関係があって、更にトニーの警官という職業に対する誇りが過酷な任務を遂行させていましたが、レオ様は最後までわかりませんでしたね。 彼を動かすモチベーションは何だったんでしょうね。めちゃめちゃ罵倒されて「お前なんてヤクザがお似合いだ」みたいな罵詈雑言を上司に浴びせられ(しかも上司は二人いましたね)、絆らしいものは少しもなく。もはや「警官」という職業にステータスもアメリカではないわけだし。レオ様に「悪」を撲滅したいという正義感に満ちたヒーローな心意気もありそうには見えなかったしな。第一、現代ではそんな心意気もった人間主人公にしても白けるだけでリアリティがないってねぇ。なのになんで「潜入捜査官」なんて過酷極まりないポジションに甘んじているのかわからない。不思議だ。 そういう「?」を上げるときりがないけど、一番特徴的なのはラストです。 多分オリジナルは、「生きていくってことは思うままにならない人間の業を背負っていかなきゃならない絶え間ない無間の地獄道」、というコンセプトがあるんじゃないかと私はを感じています。なので、生き残ったアンディ・ラウが勝ち組かというと必ずしもそうじゃない、生きるが故に背負う苦しみ、みたいなものを描いていたと思うんです。まさに、私はそこがとてもアジア的だと思っていてそこに共感を持つ私はやっぱりアジアの人間だな、と思うんだけど、対して本作はというとほんっと、分かりやすいですね。生き残った者が勝ちだから生かしちゃおけねぇ、勧善懲悪、悪人必滅!って感じですね。死生観がもろに出てますね。や〜面白い。このことでレポートかなり書けそうです。「リング」のときも日米の「恐怖」に対する認識の違いを感じてものすごく面白かったけど、キリがないので止めます。どうですか?学生さん。これを題材に比較文化論として卒論書いては? 追記:オリジナルでも感じたけど、トニー(レオ様)はなんでネズミが判明したからってその場から立ち去ったのか。警察に残ったまま糾弾すればいいことじゃんね。れっきとした証拠もあることだし。なんでそうするか全然わからないんだけど。
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[087]17歳 〜体験白書〜
 なんじゃこら。幸村和2009-07-18
 
金持ちおぼっちゃまの自分探し。それ以上でもそれ以下でもない。お暇な方はどうぞ。 ところでフランカ・ポテンテってとても魅力的に見えたかと思ったら急にゴツいねえちゃんに・・・
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金持ちおぼっちゃまの自分探し。それ以上でもそれ以下でもない。お暇な方はどうぞ。 ところでフランカ・ポテンテってとても魅力的に見えたかと思ったら急にゴツいねえちゃんにも見えたりして不思議な人だなあ。
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[088]ピアニスト
 ヒィ〜幸村和2009-06-01
 
母親の狂気じみた過干渉でいびつになった娘(つってもオバサン)に突如現れる笑顔も爽やかな青年。この青年の登場で娘のたがが外れていく様子がなんとも怖ろしく、哀れでそして・・・
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母親の狂気じみた過干渉でいびつになった娘(つってもオバサン)に突如現れる笑顔も爽やかな青年。この青年の登場で娘のたがが外れていく様子がなんとも怖ろしく、哀れでそしてあまりの愚かさがもう滑稽の域に達していました。でもこんな人周りにいて欲しくないな。怖ろしいし迷惑だ。 見ててもうあ〜あ〜あ〜壊れちゃってるよ、という感じ。ギリギリのプライドが壊れてみたり一見立て直してみたりするのも見ている側に不安感を感じさせて見事。そういえばピアニストのキャラクターは桐野夏生の小説「グロテスク」のエリート女性に酷似している。偶然だろうけど、抑圧のタイプが同じだとゆがみ方も似てくるのかな。どちらもフィクションではありますが。 見おわった後はなんか気分は曇天模様。もういいです。重くて暗くなります。
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[089]インファナル・アフェア 無間序曲
 なんだかなあ幸村和2009-05-28
 
前作ではいつ潜入者がバレるか、という緊迫感があってまだ良かったんだけど、今作ではそういう緊張感はゼロ。 いちいち何かある度に音楽を流しまくってひたすら情に訴えてくる・・・
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前作ではいつ潜入者がバレるか、という緊迫感があってまだ良かったんだけど、今作ではそういう緊張感はゼロ。 いちいち何かある度に音楽を流しまくってひたすら情に訴えてくるのも鬱陶しい。しかも人間の命のなんと軽いこと。 おまけに皆さん、暗黒世界を知り尽くしているわりにワキが甘いです。ワキの甘さが話の展開に繋がるから、その辺がなんとも幼稚な任侠ものにしか見えない(任侠映画=幼稚と言っているのではなく、ね)。ペラペラな印象が最後まで拭えず。あと、ウォン警部のメタボな腹に目がいって仕方なかった。せっかくの歌舞伎顔もあのメタボ腹では台なしっす。もう3は見なくていいや。
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[090]エディ&マーティンの逃走人生
 ヘヴィな素材だけど幸村和2009-05-27
 【ネタバレ注意】
コミカルな味付です。 米国南部の黒人差別のえげつなさが根底にずっと描かれているので、そのまま料理したらジャンルはヒューマンドラマになるのでしょうけど、そうしたらあま・・・
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コミカルな味付です。 米国南部の黒人差別のえげつなさが根底にずっと描かれているので、そのまま料理したらジャンルはヒューマンドラマになるのでしょうけど、そうしたらあまりの理不尽さに辛すぎたかも。 刑務所の描写も凄惨にせずライトなタッチなのが、かえっていいですね。リラックスして見ながらもしずかーにこれはヒドイよなーとジンワリ底から怒りとペーソスが滲みでるような。肉汁みたいなもんか。 何度も脱走を試みる、その人生を「逃亡人生」としているのですね。 ラストはファンタジーなのかもしれません。でも、良かった。そうでも終わらないと、やるせないし。ライトタッチででも深いところ突いてます。
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