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 「幸村和」さんのコメント一覧 登録数(195件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[091]グーニーズ
 アトラクション・ムービー幸村和2009-05-25
 
なんだかすごくかしましいなーという印象。 この映画に私が参加して、地図を片手に宝探しして急流滑りして「キャー」と声を出したい。そう、それはまさに遊園地のアトラクショ・・・
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なんだかすごくかしましいなーという印象。 この映画に私が参加して、地図を片手に宝探しして急流滑りして「キャー」と声を出したい。そう、それはまさに遊園地のアトラクション。この映画がアトラクションなったみたいだけど、元からこの映画はアトラクション・ムービーなんだなー。だって、悪役に追いかけられても、トラップにかかりそうになってもどこか切迫した感じがしないし。 ラスト、脱出した後なんかエライみんな早口で性急な展開だな、と思っていたら、なんと1.3倍速になっていた。どうもC.M.を早送りして再生したときに1.3倍速にしてしまっていたらしい。しかし後半からラスト直前までそれに全く気が付かず…。それほどギャーワーとかしましかったといえる。ま、気づかん私も私ですが。 にしても、皆さんのコメントを読んで、私も世の中をわかってしまったし、その後のCGフル活用の映画を観たりして相当スレちゃったなあとちょっと寂しくなった。確かにスレる前の子どもだった自分が見たら、きっとこんな映画観たらワクワクしたと思う。本当に宝探しは子どもの永遠の憧れだしね。子どもの時に見ていたら感想もちょっとは違っていたかも。 追記:チャンクが村上知子にしか見えなかった。
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[092]えびボクサー
 ほぉ幸村和2009-05-23
 
前半、登場人物の3人に漂う自棄なムードに加え、エビが拘束されて登場したところで、わーこういうの嫌だなーとリモコンに手をかけた。しかもその後もダラダラとダメな状況が続・・・
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前半、登場人物の3人に漂う自棄なムードに加え、エビが拘束されて登場したところで、わーこういうの嫌だなーとリモコンに手をかけた。しかもその後もダラダラとダメな状況が続き、退屈になってきたのでそろそろ止めようと思っていた後半から「おかしな」(=ヘンテコ&可笑しな)具合になってきて、最後はほぅ、そう来ましたか、と。 フザケながらも真面目ですね。こういうバカげた設定でお笑いもありながら、愛のある内容は結構好きです。どよんとしたムードだった3人の顔つきがラストに向けて変わってきた(特にシェズの顔つきがしっかりしてきた)ところもなにげに良かったですね。エビとのハグは笑いながらじぃん、とくるところ。まあ私は探偵ナイトスクープのチョウザメヨシコに泣いたクチですし…。 あ、でもまさか捕鯨同様、スシまで非難してるんじゃないよね?それは止めて欲しいな。私たち、キチンと「いただきます」と食べていますから。
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[093]インファナル・アフェア
 哀しき使われの身幸村和2009-05-23
 
所詮、いいように二人とも使われているんだよな〜かたやウォン警視でかたやヤクザのボスにさ。ひいては組織というものに。そんでもっていいように人を利用している人は命の危険・・・
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所詮、いいように二人とも使われているんだよな〜かたやウォン警視でかたやヤクザのボスにさ。ひいては組織というものに。そんでもっていいように人を利用している人は命の危険にさらされないし、手も汚さない。ま、映画ではそうはいかなくなるからなんとか見られるんだけどね。 生きることが地獄とでもいうようなヒロイズム臭漂うナレーションは、何言ってるんだ自分で決めたならハラくくれよ(←A.ラウに対してね)って思うしそもそも「自分で決めた道」とかあなたも言ってたでしょ、と鼻白む感あり。それで無間地獄と言われても、イメージ先行でしかない感じがします。 一方、T.レオンは本当に主君に忠実な犬、という感じでなんか哀れすぎる。でもその哀愁感が何ともくすぐられます。頑張れ、トニー! なんか私ケチつけてるみたいですけど、いやちょっとだけケチつけてるけど、でも麻薬取引や潜入者は誰だ?という緊迫感は凄く良かったです。
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[094]プレステージ
 ドラえもんのポッケ…幸村和2009-05-20
 【ネタバレ注意】
面白かったんですよ。それなりに。 ものすごい負のエネルギーに充ち満ちた二人のやり合いは、ちょっとついて行けない、と思いながらも、要約すれば「ひっかかってやんの〜」み・・・
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面白かったんですよ。それなりに。 ものすごい負のエネルギーに充ち満ちた二人のやり合いは、ちょっとついて行けない、と思いながらも、要約すれば「ひっかかってやんの〜」みたいな日記の使い方といい、時系列通りに展開させない見せ方は皆さんのコメント通り、目の離せないものがありました。巧いです。 …が、しかし、私もironyさんに同感です。これはマジックじゃないです。いや直訳したマジックかもしれませんが、世間的にマジックってタネがあるあの「マジック」と思いますよね。普通。映画でもさんざん「タネ」について講釈たれてたわけですし。 それがそれが、それ!?ええ〜?ドラえもんのポッケから出てきたアイテムと同じじゃないですか。ズルいわ〜。それできるんやったら、なんでもありですわ。タネ云々関係ありません。ほんま、これSFです。
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[095]沈黙を破る
 人間について幸村和2009-05-20
 
イスラエル人兵士によるパレスチナ人への行いに対し、元イスラエル兵士が「沈黙を破」り胸の内を告白したドキュメンタリー。 主に前半はパレスチナ人の置かれている状況、後半・・・
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イスラエル人兵士によるパレスチナ人への行いに対し、元イスラエル兵士が「沈黙を破」り胸の内を告白したドキュメンタリー。 主に前半はパレスチナ人の置かれている状況、後半が元イスラエル兵士の告白とその後の活動、といった構成になっている。 パレスチナ問題かと思いきや、この映画は政治的問題を扱っているのではないという。では何なのか、それは、人間について問うている。 道徳心も持ち合わせた普通の善良な人間が、いとも簡単にモンスターになってしまうのは何故か。そのとき、彼らの内面には何が起こっているのか。 パレスチナ問題だから関係ない、とかややこしそうだからわからない、と思いそうだけど、それは場所がどこであっても人間が生きている場所のどこにでも起きる悲劇でもある。 それこそ、国という大きな共同体から、家庭という小さな共同体まで、どこにでも、だ。最近でも女の子を実の母親と養父が虐待して死に至らしめる陰惨な事件があった。 人間とは何か、人間が得体の知れないモンスターになるのはどういうときか、何故人が同じ人にかくもむごい仕打ちをするのか、もし知りたい人がいたら、この映画を観たらいいと思う。 この映画は人間がモンスターになるとはどういうことか、教えてくれるから。
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[096]子熊物語
 え?幸村和2009-05-18
 
作品紹介を見ると凄く良質で硬派な自然ドキュメンタリー・タッチの映画と思って見たら、なんか私が思っていたのとは違いました。 手負いの雄熊と子熊がああいう風に親密になる・・・
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作品紹介を見ると凄く良質で硬派な自然ドキュメンタリー・タッチの映画と思って見たら、なんか私が思っていたのとは違いました。 手負いの雄熊と子熊がああいう風に親密になることってあり得るの?ちょっと考えられないんだけどなぁ。手負いじゃなくても雄熊って小熊には危険なんじゃないのかね?ちなみに私はそのシーンで駄目だコリャと挫折。 せっかく時間かけて丁寧に撮影しているのになんでムリに人間が喜ぶようなお話を作りこむんだろうなー。私はそういう動物物語はいらないや。弱肉強食でもいい。それが自然の姿だから。動物を過剰に擬人化して自然の姿を歪めたり、人間が喜ぶ筋立てに強引にはめたりする動物映画を私は子どもに見せたいとあんまり思わない。まあ実際ミクロ・コスモスやWATARIDORI、ディープ・ブルーといった映画も出ているから、そっちを見ればいいのですが。 これ、G.W.にファミリー向けとしてBSで放映された3本立ての1本(あと2本は「ナニー・マクフィー」と「マイ・ドッグ・スキップ」)で一番期待してたんだけどな。揃いも揃ってこういうのをファミリー向け(=子どもと安心してみられる)として大変好ましいと思う大人って子どもを過小評価していないか。なんだか映画の感想よりそんなことを思わず考えてしまいました。
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[097]悪いことしましョ!
 眩惑された最後には幸村和2009-05-11
 
変貌したときのキャラクターがいちいちバカげていて笑ってしまった。 そうくるだろうなーとわかっているのに笑ってしまう。見え透いててバカバカしいのに、いやバカバカしいか・・・
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変貌したときのキャラクターがいちいちバカげていて笑ってしまった。 そうくるだろうなーとわかっているのに笑ってしまう。見え透いててバカバカしいのに、いやバカバカしいからこそ面白い。 そしてバカバカしいながらも要所を押さえて放つメッセージはなかなかいい。最後の主人公のお願い、あれはああ、そうか、とストンと胸に落ちました。そして、自称悪魔の言った最後の言葉「天国と地獄は…」こちらも結構奥が深いひと言ですね。言い換えれば神様も悪魔も…ということにもなる。結構際どいセリフだと思うんだけど、笑いのオブラートにくるんでシレッと飛び出していた感じです。大丈夫かな。大丈夫なんだな。あんまりキリスト教文化圏ではなされていない解釈に思われたんだけどどうだろうな。 バカげた設定でありながら要所はキチンと抑え、更にキワどい宗教観のスパイスがちょっぴりかかった、結構掘り出しものな映画かもしれません。
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[098]スタンドアップ
 さすが!幸村和2009-05-10
 
ニキ・カーロですね。「クジラの島の少女」が素晴らしい作品だったのでこの映画も期待していましたが期待通りでした。 炭坑夫をまとめて野卑で品性下劣であるとこの映画が描い・・・
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ニキ・カーロですね。「クジラの島の少女」が素晴らしい作品だったのでこの映画も期待していましたが期待通りでした。 炭坑夫をまとめて野卑で品性下劣であるとこの映画が描いている、という解釈はむしろ映画の本質を見落とすことになると思います。 ひとり一人に目をやれば、その人の数だけ背景や思いがあります。「男性の仕事を奪う」というのはただの大義名分であって、その背景は、女性が入ることによって漠然とした不安を抱いている人もいるでしょう(女性を外国人と置き換えれば想像できやすいのでは?)、例えば根っから残虐な喜びに浸る人もいるかもしれませんし、嫌がらせをする人自身も社会的弱者で女性をガス抜きの対象にしている人(イジメの構図ですね)もいれば、影響力のある人に押されている人もいるでしょうし、どっちでもいいから争いごとは嫌だから無関心を装っている人もいるでしょう。 この映画からは、炭坑夫がどうだと言うよりも人間は色々だし、基本的に労働者はみんな弱い立場の人間であると描いているようにも私には思えます。 皆さんのコメントに一つも炭坑夫が嫌いになったと言う人がいないことからもわかります。 そもそもこの物語は本来、炭坑が舞台である必要はなかったと思います。それよりもまずニキ・カーロ自身にテーマがあって、そして実話にインスパイアされただけではないでしょうか。たまたま実話の舞台が炭坑ではあったし、炭坑は男性の数が圧倒的に多く、女性が参入した歴史が浅いというセクハラ、パワハラが起きやすい、という背景があったのは確かでしょうけど。 さて本作はセクハラ、パワハラといった社会的な問題を扱っているようでいて、実はもう一つ、「家族愛」がテーマにもなっていると思いました。父と娘、母と息子の関係にそれが表れています。 特に主人公(S.セロン)が裁判がきっかけで息子に話すことになった息子の出生の話には、胸が詰まりました。ここは一番感動しました。 異性は対立するのではなく、この父と娘、母と息子のように愛情を持つこともできるはず、対立を見せる一方で人間への希望もニキ・カーロは示していると思います。 個人的体験ですが小学生の時通りすがりに隣家を建てていた大工におしりを触られたことがあります。思わず叫ぶと「ギャハハハハ」と大工おじさん達の間で下卑た笑いが起こってゾッとした記憶があります。きっとおじさん達は「ケツを触られたくらいでガタガタ言うんじゃねえ」とか言うんでしょうね。「触られるだけマシだと思え」という男性もきっといますね。この映画の炭坑夫たちをみて、あのときのおじさん達を思い出しました。 小学校の担任は「女の癖に」が口癖の女性教師だったし、高校教師は「女性は永久就職(=結婚)すればいい」と言い放つし、社会に出ればチークの強要があったし(吐き気のすることだったけど拒否できる雰囲気ではない)、「女性は人間じゃない、と僕は教わった」となぜか自慢げにいう男性もいました。この映画より最近のことです。 こういう体験は私だけが不運で遭遇したんだろうか、と思っていましたが、皆さん(女性)のコメントを読んで、やっぱり世の中がそうなんだなあと再認識しました。そして、それにとても屈辱的な思いをして傷ついている人のなんと多いことか。というか、そういう体験をしたことのない女性は強運なくらいかもしれません。この映画で起こった出来事は、大なり小なり女性であれば(残念ながら)体験してしまう特別な話ではないんですよね。 自分より弱い、劣っている、下等であると思う人間が自分を脅かすかもしれないと思ったときの人間の反撃は凄まじい。野生動物がテリトリーを侵されるのと同じではあるけど、人間の場合そのテリトリーは幻想であったりする。誰に対しても自分と同じ人間だという想像力で敬意を払えるか、自分はどうだろうかと胸に手を当てて、老若男女問わずたくさんの人に見て欲しい映画です(自戒も込めて)。
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[099]マイ・ドッグ・スキップ
 無難幸村和2009-05-09
 
お話は至ってベタです。ベッタベタです。 正直、ベタすぎて辟易する箇所が多々あります。一番白けたのは危篤を脱したとき。なんだかわざとらしさが鼻につき、これはダメだなと・・・
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お話は至ってベタです。ベッタベタです。 正直、ベタすぎて辟易する箇所が多々あります。一番白けたのは危篤を脱したとき。なんだかわざとらしさが鼻につき、これはダメだなと思いました。 それでも見てしまったのは単純に犬が可愛かったから。特に1匹であちこちに出かけて、主人公よりも友達を作ってしまうところが一番良かった。というかそこしか良くなかったとも言える。うちの犬も放し飼いにしていないのに何故か知らないおじさんやおばさんが名前を知っている。迷子メダルを見ているんだろうけど、なんかそういう魅力が動物にはあるんだなと思う。そんな魅力がとてもよく表現されたのがそこの箇所。 後はダメでした。なんだかいつも思うのだけど、ああいう動物もの映画は人間の都合ばかりが先に来て本当にウンザリする。これもその典型。 でも犬が死ぬときは泣いてしまう自分がいて、ちょっと腹立たしかったりする。なので動物映画は避けていたのだけど、G.W.暇で見てしまい、やっぱりあんまりだなぁとあらためて思った次第です。
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[100]ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
 正統派イギリスファンタジー…なのかな幸村和2009-05-07
 【ネタバレ注意】
私もASHさんと同じく、なんでマクフィーばあやがだんだんキレイになっていくのかその意味がわからなかった。家人曰く、「イボは悪い子どもたちの象徴でそれが治ったことを意・・・
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私もASHさんと同じく、なんでマクフィーばあやがだんだんキレイになっていくのかその意味がわからなかった。家人曰く、「イボは悪い子どもたちの象徴でそれが治ったことを意味するんじゃない」とのことだがイボ=悪いものの象徴だったとするなら、顔にイボや立体ボクロがある人、凹むなー。別にいらん演出ちゃうかなー。ま、ほかに意味があるんかもしらんが。 あと、料理人、メイド、ばあやと3人も使用人を雇う余裕がありながら子どもたちを施設に送らないといけなくなるってのも理解できないなー。もうちょっとお父さん、そっち頑張るんじゃなくて、違う方向で頑張りなさいって言いたくなるし、養えないなら家族計画キチンとしよう。生まれてしまっては仕方ないが。 となんかまたケチつけてしまったけど、それなりに良かったねと幸せな気持ちになれます。正統派のイギリスファンタジーってこういうものなんかな。 一番いいところは「自分で考えなさい」というメッセージ。これは何より大切なこと。あと、「自分の力で切り開きなさい」というのがあるともっと良かった。特にお父さん、ね。
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[101]ゾンビーノ
 ブラック・コメディー幸村和2009-05-05
 【ネタバレ注意】
好きだなー。こういうブラック・コメディー。 50年代風アメリカというのは私の中ではアメリカをデフォルメで象徴する時代なんですよね。 そのイメージで舞台を設定して出てき・・・
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好きだなー。こういうブラック・コメディー。 50年代風アメリカというのは私の中ではアメリカをデフォルメで象徴する時代なんですよね。 そのイメージで舞台を設定して出てきたお父さんがなんともいけ好かない。「私はいい父親だろう」と無理矢理言い聞かせ、やってることは横暴、作り笑いで子どもに銃をプレゼントする。 ゾムコン勤務のお父さんもまた「アメリカ」というカタログがあったらそこに載っていそうな独善的な父親。 そうそう、アメリカという国そのものを人間に例えるなら、きっとこういう男性で父親(絶対女性で母親じゃない)なんですよね。少なくとも私はそう感じる。 そして極めつけは、ボーイスカウト風のいじめっ子。そんな子どもも容赦なく車ではねとばし、くだんのお父さんはゾンビと化して、最後は飼われてしまうのもものすごいブラックで痛烈な皮肉が効いています。 「ゾンビと仲良くするな」って、この「ゾンビ」は別の民族なり人種にも置き換えられそうですね。実際制作はカナダだし、表面通り受け止めるだけでは勿体ない気がします。 と言っても、深読みしてもしなくても普通に愉快なブラック・コメディーとして楽しめる映画ではあります。好きです。こういう映画。
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[102]ヘンダーソン夫人の贈り物
 反戦映画…幸村和2009-05-02
 【ネタバレ注意】
う〜ん。まあ反戦映画なんだろうかね。慰安婦の論理も同じだと思うんだけどね。要は戦争のない世の中にすることが一番なんだけどね。戦争になっちゃったからせめて兵隊にお姉ち・・・
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う〜ん。まあ反戦映画なんだろうかね。慰安婦の論理も同じだと思うんだけどね。要は戦争のない世の中にすることが一番なんだけどね。戦争になっちゃったからせめて兵隊にお姉ちゃんのハダカ見せて慰安するってのもね。 劇場でやってるのはいたって好戦的で「穢れた血は流せ」てな物騒なミュージカルだったりするわけで。 でも映画の見せ方とヘンダーソン夫人と支配人の掛け合いは楽しかったです。しかしヘンダーソン夫人、あのやり手ババアみたいなのは下品でよろしくないです。あの可愛い顔した兵士と息子を重ね合わせて、せめてあの子にも女を味あわせてやりたかったってことなんでしょうがね。それはあきまへん。
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[103]消えた天使
 何が伝えたい?幸村和2009-04-26
 【ネタバレ注意】
性犯罪者を「怪物」とみなし、怪物に対する怒りと撲滅への欲望が増幅して、気が付けば自身が怪物へとなっていた…となるかと思いきや、なんとか主人公は踏みとどまる。しかし、・・・
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性犯罪者を「怪物」とみなし、怪物に対する怒りと撲滅への欲望が増幅して、気が付けば自身が怪物へとなっていた…となるかと思いきや、なんとか主人公は踏みとどまる。しかし、いつでも誰でもモンスターになるのは紙一重、と言いたかったのか。確かにそういう一面はあるんだけど、それはさておき、既にそこには性犯罪者=怪物=更正は絶望的という構図がある。果たしてそうだろうか。いや、確かに小児性愛や生物学的にも理にかなっているとは思えない性嗜好の持ち主には不可解が高じて、同じ人間とは思えないと思うときは多々あるのか確か。 しかし、それを言ってしまえば、もう性虐待者は社会に出さずに隔離した場所で過ごさせるしかないのに人権云々を言って社会に戻し、そして挙げ句の果てにこの映画?一体何が伝えたいのかよくわからない。 公安局(だったか)の仕事ぶりをアピールするプロモーション+性虐待者は更正が絶望的なので気を付けろという啓発?公安局の仕事ぶりを評価されるのは虐待者が更正したとき、あるいは事件を未然に防いだときでしょう。これ、むしろその機能が働いていない、あるいはあってもダメ、ムリ、と言っているようなもの。なんなんだろう。何が言いたいのか、何が表現したいのかわからない。、加えて、アングラで怖ろしげで不安をかき立てるイメージ。なんでそんな遅い時間に応援なしで怖ろしげな場所にあんたら行くよ、というツッコミもしたくなる。この作為的なイメージを植え付けられるのが、私はやだ。性犯罪者の中には自分もかつては被害者であり、自分の性的嗜好に怯えている人もいるという。 私はこの映画が一方的に垂れ流すイメージの方が怖ろしいと思う。 あと、映画としても退屈だったのも付け加えておこう。犯人の意外性もないし、アプローチもなんでそうする?という方法だし。R.ギア、C.デーンズ、それなりに熱演だったけど映画のテーマに疑問符が付く前では、熱演も効果はもたらさず、だった。
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[104]アポカリプト
 迫力重視の再現フィルム(のつもり)?幸村和2009-04-13
 【ネタバレ注意】
冒頭のメッセージ「文明は内部から崩壊する」って、ラスト、全然違うんスけど〜。大帝国の崩壊の前夜、とか言うけど内部の崩壊じゃなくて外部の侵略じゃん。本でも映画でも冒頭・・・
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冒頭のメッセージ「文明は内部から崩壊する」って、ラスト、全然違うんスけど〜。大帝国の崩壊の前夜、とか言うけど内部の崩壊じゃなくて外部の侵略じゃん。本でも映画でも冒頭に哲学者だか学者だかが言ったセリフをもってくるとカッコイイと思ったんだろうけど、真逆のこと言っちゃダメだよー。 でもって本編は私には退屈でした。途中寝てしまったけど巻き戻しする気も起こらず。メル・ギブソンって再現フィルム風なのが好きなのかな。パッションもだから何だ?と思ったけどそう思うのは私がクリスチャンじゃないからだろうと思っていた。でもやっぱりこの映画もだから何だ?という感じ。 マヤだかアステカだかわかんないけど、狩猟採取の原始共産共同体が別の強大な部族(だがみんななぜか共通言語)に襲われ、壊滅的な打撃を受け、捕らえられるも逃げる。 見所はなんだろう、多分南米のある地域のある時代に起こった出来事の迫力満載の再現フィルムという印象でしかないな。 スピード感のある逃走劇、迫力あるアクション、リアルな戦闘シーン、蹂躙シーン、そういうのが好きな人にはいいかもしれませんね。 でも私は人間がなぜこのような残虐な行為をするのか、勿論当時の死生観や宗教、風俗が関係するんだろうけど、それでもそういう行為に走る人間の根底にある普遍的な「何か」を知りたいと思っている。でもそういうのは皆目サッパリありません。 私は民博でいいや。南米の文明の風俗を知りたかったら、民博の展示見てビデオ見ることにする。それで充分。
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[105]ドーン・オブ・ザ・デッド
 ゾンビ幸村和2009-04-05
 
真面目に考えるとゾンビって何をエネルギーに活動してるんだとか思う。そんなの思うの私だけだろうか。例えば人肉がエネルギー源なら、咬まれた人間はゾンビになるから食料とし・・・
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真面目に考えるとゾンビって何をエネルギーに活動してるんだとか思う。そんなの思うの私だけだろうか。例えば人肉がエネルギー源なら、咬まれた人間はゾンビになるから食料としての人肉の時間は短いし、いずれこのままだと世界はゾンビばっかりになる。そうなると何をエネルギー源にするんだと。光合成か?植物じゃあるまいし。 じゃあゾンビ撲滅のためには一カ所にゾンビを集めたらそのうち飢えるか共食いで死んでくれるんじゃないかな。もし食べなくても生きていけるなら、人間襲う必要ないしな。それに食べなくても生きていけるなら、ゾンビは人間が夢にまで見た「永久機関」ということになる。捕獲して猿ぐつわをして研究する価値がある。人間の未来がそこにあるかもしれない。 という具合に、ゾンビ映画ってそもそもゾンビというモンスターの設定が適当なだけに、そこはお約束でもうツッコむのは止めにした上での評価なので、私にとってゾンビ映画の満点てそもそも7点くらいなんですよね。 で、この映画はその辺でどうかというとそこそこだったのではないかと思います。相変わらず賑やかしというか話題作りというか話を展開させるために「そんなことせんやろ〜」という危険な行動に走るお姉ちゃんがいたり、ほかの方のコメントにもあるような、しょうもない交信してないでもっと大事なこと言うといたれよー、というツッコミどころはあるんだけど、これはゾンビ映画だから、ツッコむのは止めにしましょう。そのかわり、見ている側の怖いメーターはぐんぐん下がるんだけどね。 ゴタクなしでいきなりモンスター・パニックな展開はスピード感があって良かったと思います。ゴタク並べてるとアラが露呈しちゃうしね。というわけでゾンビ映画としてはまあまあいい得点です。
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[106]パコと魔法の絵本
 飽きずには見られた幸村和2009-04-05
 
下妻でファンになって、嫌われ松子はまあまあだなと思って、さて本作はどうだろうと観に行きました。 劇中劇であり、童話の中で童話を題材にしているお話ですね。最後まで飽き・・・
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下妻でファンになって、嫌われ松子はまあまあだなと思って、さて本作はどうだろうと観に行きました。 劇中劇であり、童話の中で童話を題材にしているお話ですね。最後まで飽きずには見られました。しかし何か残ったかというとなぜか残るものは少なく。見ている間は笑ったし、誇張の極みである大貫が童話のカエルと自分を重ね合わせていく展開は悪くないんだけど、フザケが過ぎたのかな。うーん。フザケに力を入れるあまり感情の移ろいがおざなりにされている感じもしました。ゆえに情緒に訴えられる部分にいまいち感情移入できず。 なんか着色料を使いまくったグミとかビーンズのお菓子を連想する映画ですね。目にも鮮やかで香料も強く子どもにはたまらなく魅力で大人も子どもの頃を思い出して思わず買ってしまうような。でも本当に美味しくてハラの足しになるのか、体にいいのかというと微妙、というね。 アヤカ・ウィルソン、造形的には整ったお顔立ちで美少女ですが、演技堅かったですね。顔がいつも同じ。そして声にも張りがありすぎだし元気すぎ。ラストはオチとしてひねらせたかったのかもしれないけど、はあ?みたいな違和感しかなくわずかにあったホロリ部分も冷却されて逆効果でした(病院時代の最後ね)。中島監督は笑わせよう泣かせようとあんまり欲張らずに、どちらかに(できれば前者に)力を入れた方がかえっていいかもしれませんね。
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[107]ボーン・アイデンティティー
 どうにもこうにも幸村和2009-04-01
 【ネタバレ注意】
スパイ映画を面白くするために必要な要素は、主人公が困難な状況に置かれる、ということ。弱い敵、強い組織の助け、それでは面白くない。そして窮地に陥った主人公が逆転勝利を・・・
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スパイ映画を面白くするために必要な要素は、主人公が困難な状況に置かれる、ということ。弱い敵、強い組織の助け、それでは面白くない。そして窮地に陥った主人公が逆転勝利を収めることでみんなが同じカタルシスを得るのではないかと思うのですが、どうでしょう。 で、この逆転部分が一番大事で難しくて、ここで観客を納得させられなけばいっそスパイ映画はコメディーにした方がなんぼかマシになってしまう。私はどうもここで納得できることが少ないのだ。つまり「ツッコミどころ」が必ずできてしまう。 でもってこの映画もそう。追いつめられた主人公が巻き返す当たりから雲行きがどんどん怪しくなっていく。なんで縦列駐車してる車の警報装置を一斉に鳴らせるの?しかもこんな分かりやすい囮になんでプロフェッショナルなはずの人たちがひっかかるの?なんでホテルの非常口の警報機を一斉に鳴らせるの?なんでホテルの電気系統をダウンできるの?殺した敵の鞄に魔法のスパイグッズがあったんだろうか。その辺、意識を失った(=寝た)後巻き戻して見直したけど見落としたんだろうか。 そうしなければ話が収束しないのはわかるけどそれ、作り手の都合やん。かっこつければつけるほど、スパイ映画は失笑度が増してしまう。結果、パロディーにされてしまう。いや、だからしやすいんだな。パロディーのためにシリアスなスパイ映画があるのかもしらんとさえ思う。 だからとことん観客を納得させられないなら、お笑いに走らせた方がやっぱりなんぼかマシだと、やっぱり思ったのでした。
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[108]卒業の朝
 教師志望者必見幸村和2009-03-29
 
なるほどねー。結論から言うとこういう映画好きです。 世の中にはわかりやすい(でもウソくさい)感動学園ものの映画やドラマがいっぱいありますが、これはそれとは一線を画し・・・
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なるほどねー。結論から言うとこういう映画好きです。 世の中にはわかりやすい(でもウソくさい)感動学園ものの映画やドラマがいっぱいありますが、これはそれとは一線を画していますね。 教師が主人公の映画ですが、見た後は教師って素晴らしい職業だ、とは言い切れません。 一生懸命頑張っても生徒と分かり合えるわけではない、正しい道へ導くことができるとは限らない、世の中は善良な人間が社会的地位を得るとは限らない、自分自身も過ちを犯すことがある、そして誰よりも生徒と学校を愛しても校長になれるわけではない(世の中はお金と政治力がものを言う)…、キチンと本当のことを見せていると思います。 それでも一人でも自分の発したメッセージを受け止めてくれたら、それでいい、一握りのやりがいがあるから教師を続けるんだ、というラストのメッセージもいいです。これは、これから教師を目指す人は是非見るといいですね。あ、でも学校は社会の縮図だからそうでない人も是非どうぞ。
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[109]アレックス・ライダー
 アイドル映画幸村和2009-03-28
 
資産家のおじいちゃんに可愛い孫が「おじいちゃん、ボク、スパイ映画に出たい」と言いました。おじいちゃんは孫が可愛くて仕方ないので、お金にものを言わせて「この子を主人公・・・
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資産家のおじいちゃんに可愛い孫が「おじいちゃん、ボク、スパイ映画に出たい」と言いました。おじいちゃんは孫が可愛くて仕方ないので、お金にものを言わせて「この子を主人公にしたスパイ映画を作りなさい」と監督と俳優を集めます。監督や俳優達はおじいちゃんとおぼっちゃまが喜びさえすればいいし、お金は充分にもらったので、ハナからまともな映画を作る気になれずちょっぴりおフザケを入れて気を晴らしたのですが、おぼっちゃま君はあくまでヒーローです。こうして、アレックス君の魅力満載、本人とおじいちゃんが大喜びの娯楽作品が仕上がりました、という物語が思わず頭に浮かびました。 まあ、これは冗談にしてもイギリスにもジャニーズみたいなのがいて、アレックス君を売り出すために力を注いでできた作品がこれなんだろうか…。アイドル映画ならそうと言ってくれなきゃ。時間がもったいなかった。ところでニンテンドー、スポンサーだったの?
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[110]ドライビング Miss デイジー
 まずは個人同士から幸村和2009-03-28
 
ほほー。まあいい映画やったね、と思って解説を読んだらそれなりになるほどと思う部分もある。結局、人は個人的に関わり合うことでしか分かり合えないんだなあと思いました。特・・・
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ほほー。まあいい映画やったね、と思って解説を読んだらそれなりになるほどと思う部分もある。結局、人は個人的に関わり合うことでしか分かり合えないんだなあと思いました。特に大人になってしまってからは。 デイジーは黒人差別しながら自身もユダヤ人として差別される。ユダヤ教会も悪質な嫌がらせをされます。そこに差別に満ちた人間と人間が作る社会に対する皮肉も感じます。 デイジーはホークと関わったから黒人全般に対する偏見がなくなったのかというと多分そうはならなかったと思う。逆もしかりなんだけど。それでも人はそういう個人の関わり合いの積み重ねでしか異人種に対する偏見や固定観念はなくならないんだな。自分と同じ人間だという当たり前の根っこの部分って頭でわかっていてもハートでは実感できそうでできない。年をとればとるほどそれが顕著になる。 てなわけで善良なんだけど偏見に満ちた頑迷なおばあちゃんが黒人運転手に心を通わせる物語、ですね。こんなおばあさんにならないよう、気をつけよう。
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[111]ミス・ポター
 愛を感じる幸村和2009-03-23
 
ピーターラビットの絵本は未読ですが、あのイラストはあちこちで見かけ、ウサギを始めとする動物たちのユーモラスな姿がなんとも愛らしい絵だなあと常々思っていました。その源・・・
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ピーターラビットの絵本は未読ですが、あのイラストはあちこちで見かけ、ウサギを始めとする動物たちのユーモラスな姿がなんとも愛らしい絵だなあと常々思っていました。その源泉が作者ビアトリクス・ポターの生きものに対する細やかな愛情にあることを、この映画を見て知りました。 時々紙面におさまっていられず動き出す動物たち、何気ない日常の風景にふいと顔を出すポターの世界の住人。そんなシーンをお腹いっぱいにならない程度に見せてくれる演出が、ポターの描くささやかな世界と現実社会を繋いで、動物たちのいのちのぬくもりを伝えます。そしてそれこそがポターの絵とお話の魅力なのでしょう。 そして、そんなポター自身もロンドンにおさまっていられず、自身がいつもモデルにする動物たちがすぐ自分の近くにいるような土地の住人となります。本当に生きものとその生きものが住まう世界を心より愛しているのだなあと感じます。ポターは素敵な女性です。友達になりたい、時代は違うけどきっと友達になれる、そんな気がしました。 レネー、凄く苦手な女優さんでしたがこの映画では彼女の(私にとって)苦手な部分が気になりませんでした。これからもこういう路線で行ってはどうでしょうか。 あと、何不自由ない上流階級のお嬢さんで親の言う通りに生きる人とそうならない人、この分かれ目ってなんなんだろうなーと本筋に関係ないけど、思わず考えてしまいました。才能のあるなしだけでもないと思うんだな。現代社会でもそうなだけに不思議だ。ほんと、本筋には関係ないけど。
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[112]ボルベール <帰郷>
 スペイン版桐野夏生幸村和2009-03-08
 
私が才能を感じる映画監督の条件のひとつが「性別を感じさせない」です。 なぜそれが条件かというと、監督の性別がわかる作品は大抵人間を描くときに性別なんていうショボイ枠・・・
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私が才能を感じる映画監督の条件のひとつが「性別を感じさせない」です。 なぜそれが条件かというと、監督の性別がわかる作品は大抵人間を描くときに性別なんていうショボイ枠に納まっている。 女性はまず人間であって、その上に「女」という業を背負っている。才能のない監督はそれを「女」という生きものであるように扱う(勿論そういう人は「男」でもそれをやってのける)。 そしてペドロ・アルモドバル監督はきちんと人間としての女性を描けるそんな才能のある監督の一人だと私は思います。きっとこの人は男性版「ボルベール」も描けますよ。それが意味があるのかどうかは別として。 ペネロペの(性的な意味で使われていない)トイレシーンなんかはひとつの例ですね。一番美しい女性を「ミューズ」扱いしていない。 こういうシーンを使っているので私が知っているのはオランダの「クリビアにおまかせ」(監督忘れた)とP.ヴァーホーベンの「インビジブル」、それとS.キューブリックの「アイズワイドシャット」でしょうか。どれも品質の高い映画です。 思えば何の予備知識もなしに見た「オール・アバウト・マイ・マザー」でなんかわからへんけど心にひっかき傷を残されたような余韻があり、以来この監督が気になって大体いつも作品は見てきました。「オール〜」ほどの印象を残すものはこれまでなかったのですが、今作はキマした。 この作品は桐野夏生の小説と同じ人間のエネルギーと情熱とユーモアが流れています。皆さんのコメントにもあるように「素晴らしい」です。
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[113]ティム・バートンのコープスブライド
 ブラックな絵、純愛の物語幸村和2009-03-08
 
その一言に尽きますね。前からT.バートンのアニメは毒々しい、時にグロテスクでさえある絵柄に対し、物語はいたって美しかったりする。 私としては、例えばマッチョな軍人が小・・・
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その一言に尽きますね。前からT.バートンのアニメは毒々しい、時にグロテスクでさえある絵柄に対し、物語はいたって美しかったりする。 私としては、例えばマッチョな軍人が小さくされて踏みつぶされちゃうマーズ・アタックとか、あるいはビートル・ジュースといったストーリーにもちょっと毒っけがあるバートン作品の方が好きなんだけど、最近のT.バートンはそんなトンガリがあんまりないような気がします。ま、昔からとんがっててもラストは純粋で綺麗だったしそこが多くのファンを惹きつけるところなんだろな。 かつては世間の人とちょっとズレていて世の中の居心地の悪さを感じている疎外者の心理が強かったのかもしれないけど(少なくとも作品にはそんなマイノリティーの心意気みたいなのを感じていた)、最近はすっかり人気者だし、私生活では子どももできて昔の居心地の悪さなんてのはなくなったのかもね。 ダークな色調の絵柄とキャラクターデザインというのでしょうか、それはナイトメア〜の時から大好きです。具合の悪そ〜な登場人物たちとかね。 ただ全体的にはSHELTER PEOPLEさんと同じく、物足りなかったな。
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[114]落下の王国
 どこか入り込めない幸村和2009-03-07
 
この作品は殆どが空想の映像化に費やされている。 人の語って聞かせる物語を映像化しているという意味では例えば「ウォルター少年と夏の休日」を思い出したんだけどこちらは「・・・
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この作品は殆どが空想の映像化に費やされている。 人の語って聞かせる物語を映像化しているという意味では例えば「ウォルター少年と夏の休日」を思い出したんだけどこちらは「生の謳歌」で輝いているのに対し、本作は「負の感情」に支配されている。そらそうだ。語っている主人公は人生に絶望しているんだから。この際失恋くらいで、なんていうのはグッとこらえよう(もしかして半身不随の畏れもあるのだし)。 しかしその負の感情に支配されているせいでしょうか。辻褄の合わない作り話に少しも入り込めず。映像美は確かに素晴らしい。目だけは惹きつけるものはある。それにアレクサンドラも凄く可愛い。ほっぺたなんかチューしたいくらい。 作り話の部分は適当な部分が多すぎて(そもそも目的が物語と別の所にあるわけだし)退屈でした。それでも主人公の心の動きにこちらが同調できればまだ良かったんだけどどうしてもそこまでも行き着けず。 ラストのアレクサンドラの語りは主人公のことに触れていたのか、スタントマンという職業の人全てに触れていたのか。前者なら怪我が治ってよかったね。
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[115]宮廷画家ゴヤは見た
 傑作幸村和2009-03-07
 
最初から最後まで目が離せませんでした。 スペインのある時代をゴヤという一画家の目を通して描かれていたのですが、ゴヤの視線は(この映画では)一人の観察者です。冷徹すぎ・・・
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最初から最後まで目が離せませんでした。 スペインのある時代をゴヤという一画家の目を通して描かれていたのですが、ゴヤの視線は(この映画では)一人の観察者です。冷徹すぎず、それでいてどちらにぶれてもいない。一人の少女と関わることで時代に関わりつつもどちらの側にも思想的には肩入れしていない。それがいい。 そしてそれがロレンソ神父(バビエル・バルデム)と見事に対比をなしていて際だっています。 バビエル・バルデムがまた神父の時はねちっこい喋りで本当にいやらしく、その後それが一転する様も人間の恐ろしさを感じて背筋が寒くなる。 一方ゴヤを演じたもステラン・スカルスガルドも、この作品では芸術家ではあるけれどゴヤ自身は没個性なんです。そうでなければならない。それを巧く演じていた。 また、ナタリー・ポートマンも今は特殊メイクなどで人相を変えられても痩せることまではできないであろうことを考えると、あばらの浮き立つほど痩せこけみすぼらしくなった様は鬼気迫るものがあった。熱演だと思う。 信仰でもイデオロギーでも権力をふるうための装置になったらもうそれは同じ。つくづくヨーロッパは侵略と殺戮の歴史で思わずこんな不安な世界にいたら一神教のキリスト教が支配するのも道理なのかもと妙に頷けてしまいました。 不安が大きければ大きいほどシンプルで偉大な力を持った唯一絶対の神(イデオロギーでもいい)にすがることでその不安は和らぐのだろうか、とか。 この映画のエンディングを見ると、今まで絵画展などで呑気に漫然と眺めていた風刺絵画が人間の暗黒面がグロテスクにかいま見えたものであることをあらためてひしと感じました。人間とはかくも弱く愚かしい厄介な生きものなのだ。
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[116]パプリカ
 夢って不思議幸村和2009-03-06
 
夢って本当に不思議です。私の中では夢を見ている状態というのは、頭の引き出しの蝶番が緩んでパカパカ開いて引き出しの中の大事なモノからガラクタまでが等価値にこぼれ出てい・・・
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夢って本当に不思議です。私の中では夢を見ている状態というのは、頭の引き出しの蝶番が緩んでパカパカ開いて引き出しの中の大事なモノからガラクタまでが等価値にこぼれ出ているような気がしています。 で、この映画はそんな支離滅裂でしっちゃかめっちゃかな夢の映像化をアニメで見事に表現していると思います。 小学高学年の時に筒井康隆を読んでファンになって、しかしやがてその狂気じみた世界について行けなくなって卒業してから随分になります。 よって原作も未読ですが、この作品は夢の映像化を筒井康隆作品の持つ狂気を孕んだ極彩色の悪夢的イメージの奔流と言語脳の崩壊という形で表現していてなかなかに圧巻で惹きつけられるものがありました。 夢から覚めたいのに覚めない夢ってまさに悪夢。ヘルレイザー(の5作めだったと思う)を思い出したり。 ストーリーは結局あの人はどうなったの??とか解説が欲しい部分はありますが、まあ論理的に突き詰めなくてもいいか。 これを見た後で電車の中でウトウトしていたら頭の中でとっさに「洗浄ゴリラはPで始まる…」とか意味不明な文章が頭に浮かんで私も相当に影響されやすいなと苦笑。 久しぶりに筒井康隆を読みたくなりました。
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[117]天然コケッコー
 見所は自然だけ幸村和2009-02-22
 
虫の音だけではなく風の音さえも聞こえそうな冒頭の丁寧で美しい山村の風景。ええなあ〜こんなん好きや〜と深呼吸しながら見始めましたが、途中から正直退屈で仕方がなかった。・・・
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虫の音だけではなく風の音さえも聞こえそうな冒頭の丁寧で美しい山村の風景。ええなあ〜こんなん好きや〜と深呼吸しながら見始めましたが、途中から正直退屈で仕方がなかった。原作は未読ですが、くらもちふさこのマンガ、好きだったんですけどね。この映画はどうなんでしょうかね。 田舎の日常が退屈だって言ってるんじゃないんです。 まず決定的に主人公の女の子が好きになれない。あまりに真っ直ぐで、自己矛盾もコンプレックスも要するに思春期の誰もが持つであろう葛藤が殆どなくて、なんてつまらない女の子だろうとウンザリしました。それでいて純朴かというとそうじゃない。中学生なのに、欲しい上着と引き替えに「あげる」というものにびっくらこいた。スレてんのかスレてないのか理解に苦しむ。てか充分スレてるけど。怖いね。 男の子のキャラのちょいワルぶってんのも若々しいというよりバカな男の子という印象しか受けず、ほほえましさゼロ。土手のシーンもまた気持ち悪い。ボタンくらい自分で付けろ、気色悪い!とうちの連れ合いも言っていたぞ(同じ男性だが)。 ストーリーも(マンガの原作は知りませんが)、主人公の前にイケメンの男の子が突如現れ、全て主人公の思い通りにすすむ。だからどうしたという感じしか受けない。 小さな学校の青春なら、ほかのこどもたちの心理描写ももっと丁寧にすべきだけど、そこは殆ど触れられず。だから最後の学校にお別れするシーンも観ている側としては思い入れが殆ど持てず、もういいからさっさと終わって、と思ってしまいました。 これ何なんでしょうか?美しい自然に囲まれ素晴らしい環境にある女の子がさらにハッピーな青春を過ごす物語? 中学生の青春なら「まぶだち」、中学生の恋なら「幸福な食卓」以上の作品には出会わないなあ。美しい日本の風景ならNHKでも見られる。DVDでも売っている。こんなにつまらないのに2時間。かなり苦痛でした。 ところで今の中学生の修学旅行って、ドラッグストアで日用品の買い物とかするの?何を「修学」してるんだか。それに旅行中って平日じゃないの?なんで前の学校の友達が旅行中に来るの?その子は学校行かなくていいのか!?なんかほんと、理解に苦しむ。 ↓曙高等学校でバンドに熱入れて殆ど学校に来なかったあのハリウッド・ゲームの中川君のモデルは中川翔子のお父さんだったんですか!!知らなかった!
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[118]アイズ ワイド シャット
 人間は動物幸村和2009-02-21
 
ビル(T.クルーズ)は基本的に全然スレてないんですね。女性に性欲がないとマジで思っている。妻アリス(N.キッドマン)の告白を聞いただけで激しいショックを受けて自分が考えて・・・
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ビル(T.クルーズ)は基本的に全然スレてないんですね。女性に性欲がないとマジで思っている。妻アリス(N.キッドマン)の告白を聞いただけで激しいショックを受けて自分が考えていた「規範」「モラル」そんなものがグラグラになる。なんてヤワなんだ。 そうなると気が付くのか、たまたまか、その自分のモラルを更に崩壊させる人々が自分の周りに現れる。まだ少女の面影も残る貸衣装屋の娘。町で声をかけてくる娼婦。そしてクライマックスは性規範を遙かに逸脱した(とトムが思う)館の妖しいパーティ。 そう、男はこうで女はこうだとか、モラルがどうだとかカッコウつけてても、大金持ちも貧しい者も人間の仮面を剥がしたら所詮人間のやることはみんな同じ。 性交を表す言葉は色々あるけれど、最後のアリスが放つひと言はその中でも一番下品とされている言葉。しかし、その言葉にキューブリックが言いたかったことが集約されていると思います。 人間の動物性を幻想の装飾を施してこれでもかというほど見せつけた作品と私は思いました。 オープニングとエンディングで使われた舞踏音楽がまた効果的です。痛烈な皮肉、揶揄になっている。人間という生きものに対して挑戦的でなかなか印象に残りました。結構好きです。
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[119]Mr.&Mrs. スミス
 ハリウッドが送る夫婦道幸村和2009-02-17
 
いや〜ここまであっけらかんと開き直ってザ・ハリウッドとでも言うような映画を作られるとかえって好感持てますね。というか笑えてきて怒る気しない。わかった!もうドンドン行・・・
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いや〜ここまであっけらかんと開き直ってザ・ハリウッドとでも言うような映画を作られるとかえって好感持てますね。というか笑えてきて怒る気しない。わかった!もうドンドン行っちゃってください、と肩をポンポン叩きたくなる。 この映画はハリウッドが送る夫婦道ですね。 結婚なんて最初は騙しあい、ウソで取り繕ってお互いが作り上げた虚構を好いているようなもの。 5年目くらいからその仮面が剥がれ出し、そこからは剥き出しの人間同士のぶつかり合い。そこで壊れるか、より男女を超えた絆を結べるのか、そこが夫婦の分かれ道。 それをとことん誇張してハリウッドらしく作り上げている。ド派手にやりまくるのを呆れつつも楽しんで、歌王さんが言う通り後はきれいに忘れましょう。それが正しいハリウッド映画の見方です。
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[120]フツーの仕事がしたい
 人間の本質は変わらない幸村和2009-02-14
 
映画としては粗い作品ではあります。内容の殆どを土屋トカチさん(兼監督)のナレーションに頼っていて映像はむしろ補助的となっている部分も少なくありません。 それでも「現・・・
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映画としては粗い作品ではあります。内容の殆どを土屋トカチさん(兼監督)のナレーションに頼っていて映像はむしろ補助的となっている部分も少なくありません。 それでも「現代の蟹工船」としたこの映画(というよりむしろ映像記録)から伝わる現代の一部(それも少なくない一部)の人が置かれている労働状況は、女工哀史の時代だけではなくそれより昔からも搾取と支配を繰り返してきた人間のウンザリする本質が少しも変わっていないことに愕然とするには充分です。 一人でユニオンに入り会社と戦った皆倉さんの勇気に敬服するのは勿論ですが、一方でユニオンがなければ絶対に無理、とあらためてその壁の厚さ、強硬さに立ちすくみます。いのちの危険さえ感じる壁です。 とても印象的だったのは発注元の会社、更にその上にある住友大阪セメントの社員の全体から立ち上る雰囲気がユニオンの人々と対象的だったこと。 スーツに身を包み、時に半笑いを浮かべ、時に無表情で目も合わさない。「労働者を殺すな」と訴えるユニオン側の話に耳を傾けたら最後だと言わんばかりに「迷惑だ」「はいはい、わかったわかった」といった調子。 仕事が顔つきを作るのかねぇ、と、でもってこういう顔にはなりたくないなあ…と心底思いました。 自分さえよければそれでいい、という無関心が最大の敵かもしれません。
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