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 「呑気呆亭」さんのコメント一覧 登録数(728件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[091]ガルシアの首
 ペキンパ−にしては・・・呑気呆亭 (Mail)2015-05-04
 
ペキンパ−にしてはのっけからなにやら文芸映画風の映像ではてなと思ったのだが、まさかイセラ・ベガのために企画したのではないかと疑わせるほどに彼女が消えるまでは実に感傷・・・
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ペキンパ−にしてはのっけからなにやら文芸映画風の映像ではてなと思ったのだが、まさかイセラ・ベガのために企画したのではないかと疑わせるほどに彼女が消えるまでは実に感傷的な描写が続いて、折角のオ−ツとメキシコという題材が活かされていないので、名優エミリオ・フェルナンデスもただのバカ親爺にしか見えず、マフィアという一種のエスタブリッシュメントに対するしがないピアノ弾きの怒りと叛逆のアクションに、やや感情移入しがたい思いがあった。
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[092]風とライオン
 何をか言わんや呑気呆亭 (Mail)2015-05-04
 
原作があるのかそれともこれはミリアスの創作なのか。デヴィッド・リ−ンの「アラビアのロレンス」のテ−マに似たアラブと西欧との確執が描かれているが、驚いたのは南北戦争の終・・・
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原作があるのかそれともこれはミリアスの創作なのか。デヴィッド・リ−ンの「アラビアのロレンス」のテ−マに似たアラブと西欧との確執が描かれているが、驚いたのは南北戦争の終結後40年くらいしか経たぬのにアメリカ軍が恐ろしく近代化されていることだった。その近代化された米軍が問答無用にアラブの人々を虐殺する描写は、西欧の人種観と傲慢さを見事に象徴していて、果ては西欧の異端児であるドイツ軍を悪役にしてのけたご都合主義にはもはや何をか言わんや。コネリ−とバ−ゲンの好演も無駄になったということだ。不愉快な映画である。
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[093]カスパー・ハウザーの謎
 言語呑気呆亭 (Mail)2015-05-04
 【ネタバレ注意】
題材の異様さを薄々知っていたので録画しておきながらもつい見損なっていたのだが、今回やっと見ることが出来た。重いテ−マを扱いながらも主演のブル−ノ・S(妙な名だ)という・・・
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題材の異様さを薄々知っていたので録画しておきながらもつい見損なっていたのだが、今回やっと見ることが出来た。重いテ−マを扱いながらも主演のブル−ノ・S(妙な名だ)という人の持つ奇妙にユ−モラスな個性が、一見悲惨な物語を救っているように思えた。特に前半の言葉を持たずに発見されたガスパ−と土地の素朴な人々との交流の様が面白く、次第にガスパ−が言語を獲得して行くにつれて徐々に世間との摩擦が生じ、遂に余りにも正直に真実の言葉を発するが故に殺されてしまうという逆説が効いていて、言語というモノを考えさせてくれて面白かった。
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[094]突破口!
 「どんでん返し」呑気呆亭 (Mail)2015-05-03
 【ネタバレ注意】
何度見ても面白いが、やはり最初に見たときの衝撃が忘れられない。ラスト・シ−ンの飛行機と車のアクションが度肝を抜くし、そのマッソ−が操縦する飛行機がひっくり返ってしまっ・・・
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何度見ても面白いが、やはり最初に見たときの衝撃が忘れられない。ラスト・シ−ンの飛行機と車のアクションが度肝を抜くし、そのマッソ−が操縦する飛行機がひっくり返ってしまって絶体絶命、殺し屋ベイカ−に遂にやられてしまうのかと思わせておいて、それが文字通りの「どんでん返し」の伏線であったとは。シ−ゲルとマッソ−にベイカ−と共にすっかりダマされたのだった。
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[095]ラスト・シューティスト
 時代遅れ呑気呆亭 (Mail)2015-05-03
 【ネタバレ注意】
町中をレ−ルに乗った馬車が走る。そんな町ではあるが牛乳配達のあんちゃんはまだ銃を腰にしており、伝説のガンマンが町に来たと知って勇み立つ。酒場ではギャンブラ−が25mの距・・・
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町中をレ−ルに乗った馬車が走る。そんな町ではあるが牛乳配達のあんちゃんはまだ銃を腰にしており、伝説のガンマンが町に来たと知って勇み立つ。酒場ではギャンブラ−が25mの距離から刃向かってきた相手の心臓を撃ち抜いて賞賛される。時代は過渡期を迎えていてもう銃は時代遅れになっているのを薄々知りながらも、この連中はそれを手放そうとしない。末期ガンに侵された老ガンマンは彼らと共に銃の時代を終焉させるべく酒場での決闘に誘い込む。バコ−ルもシュチュワ−トも共に時代を過ごした者としてそれらのシュ−ティストたちを涙なしに見送るのだった。
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[096]ロング・グッドバイ
 タバコが・・・呑気呆亭 (Mail)2015-05-02
 
演出のアルトマンとグ−ルドのコンビがチャンドラーに挑んだ意図は、恐らくこれまでのハ−ドボイルドなマーロウ像をひっくり返してやろうということだったのだろう。それはそれで・・・
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演出のアルトマンとグ−ルドのコンビがチャンドラーに挑んだ意図は、恐らくこれまでのハ−ドボイルドなマーロウ像をひっくり返してやろうということだったのだろう。それはそれでよいのだが、グ−ルドがひっきりなしにタバコを口にするのが気になって、「勝手にしやがれ」でベルモンドがセバ−グの露わな肩を気にもせずに咥え煙草をふかすシ−ンなどを思い出したりして、そればっかりの映画になってしまったのだった。
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[097]フロント・ページ
 呑気呆亭 (Mail)2015-05-02
 
あまり世評は高くないがワタクシ的には気に入っている作品である。何よりもレモンとマッソ−の掛け合いが面白く、バーンズにけしかけられたヒルディが、婚約者の存在に目もくれ・・・
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あまり世評は高くないがワタクシ的には気に入っている作品である。何よりもレモンとマッソ−の掛け合いが面白く、バーンズにけしかけられたヒルディが、婚約者の存在に目もくれず特ダネ記事をモノにするべく狂ったようにタイプライタ−を叩き続けるシ−ンで、バーンズがしてやったりの笑みを浮かべてヒルディの肩に手を置くカットでは、何やら男同士のいかがわしい関係さえ暗示させて、その置かれたバーンズの手の感触を我々もヒルディと共にある満足感をもって感得するかと思われたのだった。
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[098]男と女の詩
 「ゴリラ・シリ−ズ」呑気呆亭 (Mail)2015-04-23
 
こんなお洒落な映画にはゴリラ・ヴァンチェラは似合わない。映画の冒頭で刑務所の中で上映される映画はなんという作品なのだろう。ワタクシ的にはこっちの方が見たかった。ヴァ・・・
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こんなお洒落な映画にはゴリラ・ヴァンチェラは似合わない。映画の冒頭で刑務所の中で上映される映画はなんという作品なのだろう。ワタクシ的にはこっちの方が見たかった。ヴァンチェラの変装も醜悪で強奪の計画もずさん、ヴァンチェラにはもっと「ゴリラ・シリ−ズ」を撮って欲しかった。
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[099]忠臣蔵外伝 四谷怪談
 琵琶呑気呆亭 (Mail)2015-04-22
 
この映画で深作が企んだのは琵琶という禍々しさをその出自に秘めている楽器の音を、泰平の元禄の江戸の世に響かせてみようということだったのではあるまいか。その琵琶を徳川幕・・・
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この映画で深作が企んだのは琵琶という禍々しさをその出自に秘めている楽器の音を、泰平の元禄の江戸の世に響かせてみようということだったのではあるまいか。その琵琶を徳川幕府の施政に対する叛逆の志を腹の底に燻らせる赤穂浪士に持たせ、彼らを辻に芸を売る乞胸に堕とさしめてその奏でる音色に一層の鬼色を帯びさせる。その音色が最高潮に達するのは主税と矢頭右衛門七が決意の浪士たちの前で琵琶の音を伴奏に舞う一差しと、狂姫お梅(荻野目慶子)の異様な舞いとの狂瀾のカットバック、これこそがこの映画の見所であったろう。四十七士の討ち入りも何もかも、他は付け足しにしか過ぎないと思わせるほどに素晴らしいシ−ンでありました。
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[100]私をスキーに連れてって
 若者群像に共感呑気呆亭 (Mail)2015-04-22
 
公開当時、原田知世目当で劇場に出かけて見たのだが、意外な面白さに驚いた。何よりテンポのある演出が心地良く、車に始まって各種のギアを使いこなす若者群像に気持ちの良い共・・・
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公開当時、原田知世目当で劇場に出かけて見たのだが、意外な面白さに驚いた。何よりテンポのある演出が心地良く、車に始まって各種のギアを使いこなす若者群像に気持ちの良い共感を覚えたのだった。
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[101]火宅の人
 いしだあゆみ呑気呆亭 (Mail)2015-04-22
 
桂一雄(緒形)をめぐる女たち、恵子(原田)、葉子(松坂)、ヨリ子(いしだ)のそれぞれが素晴らしいのだが、ヨリ子を演じた、いしだあゆみという女優さんの凄さは、原田にし・・・
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桂一雄(緒形)をめぐる女たち、恵子(原田)、葉子(松坂)、ヨリ子(いしだ)のそれぞれが素晴らしいのだが、ヨリ子を演じた、いしだあゆみという女優さんの凄さは、原田にしても松坂にしても二面的演技に終始しているのに対して、役柄から要求されたにしてもこれほどに多面的な演技をすることが出来る才能に驚嘆する。彼女の良さはなによりも時にゾットさせるその独特なエロキュ−ションにあるのだが、狂気と稚気と諧謔と胆知を万華鏡のように燦めかせながら緒形拳と斬り結ぶさまは見事というほかない。彼女はこの演技で第10回の日本アカデミー主演女優賞を獲得したとのことだが、深作欣二の他にはこの才能を使いこなす演出者がいないのか、その後あまり作品に恵まれていないように思われるのはどうしたことなのだろうか。急いで言っておかねばならぬのは、一雄の母親役を演じた檀ふみの美しさと木村大作の遠景に桂と葉子を捉えたキャメラの素晴らしさである。
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[102]ワイルドバンチ
 レンブラントの版画呑気呆亭 (Mail)2015-04-11
 
この映画を初めて見たのは東京新宿区飯田橋のギンレイ・ホ−ルでだった。今ではすっかり女性向け名画座に変わってしまったが、当時はタバコの煙が充満するB級映画館だった。公開・・・
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この映画を初めて見たのは東京新宿区飯田橋のギンレイ・ホ−ルでだった。今ではすっかり女性向け名画座に変わってしまったが、当時はタバコの煙が充満するB級映画館だった。公開は\'69年だったが新聞紙上での広告がやたら大作を強調した画面だったので反感を覚えて封切館には足を向けなかったのだった。仕事をサボって時間つぶしに入ったのだったが、冒頭のタイトルバックのテンポの良さに一気に引き込まれて、銃撃戦のシ−ンに圧倒され、最後まで時を忘れる想いで見入ったのだった。ラストの殺戮戦でウオ−レン・オ−ツが機関銃を乱射してマパッチ軍の兵士たちをなぎ倒すシ−ンでは、場内から期せずして“ヨ−シ!”の声が上がったものだった。その声は恐らく\'70年安保闘争で敗退した学生たちが叛逆の想いを込めて発したモノだったのだろう。これ以来、ボクはペキンパ−に狂い始めたのだったが、そんなボクより狂ったやつらが大勢居て、ある男などは“これはオレの映画だ!”と宣言して、一切口を挟むことを許そうとしないのである。ワタクシ的には、ラストシ−ンの砦から傷付いた兵士たちが家族と共に去って行く映像にレンブラントの版画を思い起こしたことを記憶している。 ★これほどの傑作にしては書き込みが少ないですねェ。
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[103]愛の嵐
 淫らで猥褻で凄まじい愛の物語呑気呆亭 (Mail)2015-04-08
 
この淫らで猥褻で心に染みる凄まじい愛の物語を批評する言葉をボクは持たない。ダ−ク・ボガ−ドとシャ−ロット・ランプリングはまさにこの映画を世に贈るためにこの世に生を受け・・・
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この淫らで猥褻で心に染みる凄まじい愛の物語を批評する言葉をボクは持たない。ダ−ク・ボガ−ドとシャ−ロット・ランプリングはまさにこの映画を世に贈るためにこの世に生を受け俳優となったとしか思えない。原作・監督・脚本のリリア−ナ・カバ−ニはこの二人の俳優を得て、密かに温めていた「悪夢」を現実のモノとすることの出来る予感に打ち震えたに違いない。これは女性監督リリア−ナ・カバ−ニによる不滅の傑作である。
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[104]燃えつきた納屋
 竜頭蛇尾呑気呆亭 (Mail)2015-04-08
 【ネタバレ注意】
フランスの片田舎の町オートドーフは下の町から「高地」と呼ばれていて、下の町の住人とは風習も気質も大いに異なっていると説明される。その高地で酪農を営む大農家を切り盛り・・・
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フランスの片田舎の町オートドーフは下の町から「高地」と呼ばれていて、下の町の住人とは風習も気質も大いに異なっていると説明される。その高地で酪農を営む大農家を切り盛りする女主人ロ−ズをシモ−ヌ・シニョレが胆力も知力も備えた人物として魅力的に演ずる。しかしその胆知のロ−ズにしても思うに任せないのが家の男たちであった。その息子二人に高地の雪の荒れ地で起きた殺人事件の嫌疑が懸かる。ロ−ズはてっきり息子の一人がやったと思い込み、事件捜査に派遣された地方判事(ドロン)と虚々実々の駆け引きを繰り広げる。それにしてもこのシモ−ヌ・シニョレという女優の瞳はなんという光を発することか。その瞳の前では若輩の地方判事などはどんな力も発揮できるはずはないのだった。と、そこまでは見応えがあったのだが、急転直下、事件が二人組の女の子の犯罪であったというご都合主義の結末となり、高地と低地、判事と胆知の女主人という興味ある対決も竜頭蛇尾に終わってしまった。惜しい!
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[105]デリンジャー
 二人は兄弟だった呑気呆亭 (Mail)2015-04-08
 
ジョン・ミリアスの初監督作品ということだが、過去の暗黒街モノに比しても遜色がなく見応えがあった。特に主演の二人に「ワイルド・バンチ」で兄弟役を演じたオ−ツとジョンソ・・・
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ジョン・ミリアスの初監督作品ということだが、過去の暗黒街モノに比しても遜色がなく見応えがあった。特に主演の二人に「ワイルド・バンチ」で兄弟役を演じたオ−ツとジョンソンという気心が知れた役者を起用したキャステイングが成功のカギであったろう。ウオ-レン・オ−ツはどこか憎めない役を演じると出色の存在感を見せる役者だが、このデリンジャーはまさにハマリ役で、悪事を重ねながら全米で人気者になったというデリンジャーを気持ち良さげに演じていた。
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[106]ビリー・ザ・キッド/21才の生涯
 レクイエム呑気呆亭 (Mail)2015-04-08
 
公開当時はコバ−ンが最初の登場で羽織っていたコ−トの格好良さに憧れて、同じモノを手に入れられないかと散々探したものだった。初見での衝撃はキッドと副保安官の決闘シ−ンで・・・
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公開当時はコバ−ンが最初の登場で羽織っていたコ−トの格好良さに憧れて、同じモノを手に入れられないかと散々探したものだった。初見での衝撃はキッドと副保安官の決闘シ−ンで、相手が十歩を数える前に撃ってくることを予想してキッドが銃を構えたまま待ち受け、案の定マトモに撃ち合ってはかなわないと思った副保安官が八歩で振り向いたところを撃ち殺す場面であった。それとやはりラストのギャレットが上半身はだかのキッドを撃ち殺す場面も衝撃的であった。 今回、DVD二枚組のスペシャル・エディションを手に入れ、劇場版ではカットされていた冒頭のギャレットが暗殺されるシ−ンを見ることが出来て、なるほど“殺す者は殺され、狩る者は狩られるのだ”という、西部に生を受けたペキンパ−が心の底に据えていた思想を納得することが出来たのだった。この特別版を見ながら、脱獄したキッドを追うギャレットが、まるで殺し合いを避けるかのように一見無意味なエピソ−ド(筏のシ−ンなど)を積み重ねながらわざと遠回りをしてフォ−ト・サムナ−へ向かい、キッドもまた立ち寄ったアラモサ・ビルの家で彼が副保安官になっていたためにやむなく決闘をしたりと、これまた一見無意味なエピソ−ド(エリアス=ディランとの出会いなど)を重ねながらメキシコへ逃げるでもなく荒野を彷徨っている。その課程でジャック・イ−ラムやスリム・ピケンズといったペキンパ−作品ではお馴染みの役者さんたちが次々に荒野に屍を晒して行くのを見ながら、ああこれはペキンパ−の美しい西部とそこに生きた男たちに捧げる一編のレクイエムだったのだということが腑に落ちたのだった。この作品以降ペキンパ−が遂に西部劇を撮らなかったことを思えば、ディランの♪ノック・オン・ヘブンスドア♪がこの作品のテ−マ曲に採用されたのは実に象徴的であったと言えよう。
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[107]お熱い夜をあなたに
 お粗末!呑気呆亭 (Mail)2015-04-08
 
ワイルダ−にしては出来の悪いコメディである。サ−ビスのつもりかレモンとミルズを裸で泳がせてヌ−ドを見せてくれるが、ボクラがワイルダ−の映画に期待するモノはエロスではなく・・・
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ワイルダ−にしては出来の悪いコメディである。サ−ビスのつもりかレモンとミルズを裸で泳がせてヌ−ドを見せてくれるが、ボクラがワイルダ−の映画に期待するモノはエロスではなくエスプリなのである。わずかにホテルの支配人役のクライブ・レビルにその一端が覗えるが、ワイルダ−とダイアモンドが組んだ脚本としてはお粗末な出来であった。
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[108]スティング
 ・・・ワタクシも若かった。呑気呆亭 (Mail)2015-04-06
 
ニュ−マンもレッドフォ−ドもワタクシも若かった。あれから何度この映画を見たことか。何度見ても面白い!脚本も演出も巧みでほぼ破綻がないのだが、この歳(70歳)になって見直・・・
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ニュ−マンもレッドフォ−ドもワタクシも若かった。あれから何度この映画を見たことか。何度見ても面白い!脚本も演出も巧みでほぼ破綻がないのだが、この歳(70歳)になって見直してみるとラストのオチにはやや無理があるかなと思った。しかし、公開当時見たときにはこのラストの意外性の痛快さに思わず拍手したものだった。こうした傑作映画を見直す度に思うのは昨今の量産される映画たちの無残な短命さである。 コメントを書き込もうとして書き込みされた方の数に驚きました。それほどみんな思い入れがあるのですね。下のロ−ランドさんの書き込みを楽しく読ませて頂きました。
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[109]ペーパー・ムーン
 “アゴが似ている”呑気呆亭 (Mail)2015-04-01
 
本物の親子にニセの親子を演じさせるというキャスティングを思いついたことでこの映画の企画が始まったのではなかろうか。アディがモ−ゼを実の親ではないかと疑って何度も“アゴ・・・
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本物の親子にニセの親子を演じさせるというキャスティングを思いついたことでこの映画の企画が始まったのではなかろうか。アディがモ−ゼを実の親ではないかと疑って何度も“アゴが似ている”と主張するのが、親子だから似ているに決まってるじゃないかと思わせて笑わせてくれる。ふくれっ面のアディがだんだん可愛くなって行き女の子らしくなって行くと共に、ニセの親子の間に通い合うモノ生まれてくる課程が、様々なサギの手口を面白く見せながら語られて飽きさせない。計数に弱いので未だに5ドル札を使ったサギの手口が理解できないでいるこのおっさんは、アディに格好のカモにされるに違いない。
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[110]ルートヴィヒ/[復元完全版]
 アイロニ−呑気呆亭 (Mail)2015-04-01
 
ルードヴィヒに扮したヘルム−ト・バ−ガ−も好いのだが、エリザベートを演じたロミ−・シュナイダ−が堂々たる皇后ぶりで最初は別人かと思ったのだった。完全版で見たのだが240分は・・・
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ルードヴィヒに扮したヘルム−ト・バ−ガ−も好いのだが、エリザベートを演じたロミ−・シュナイダ−が堂々たる皇后ぶりで最初は別人かと思ったのだった。完全版で見たのだが240分は一度で見終えるにはきつく、二日がかりで観たのだった。長くはあるがさすがにヴィスコンティ、飽きることなく最後まで楽しめた。惜しむらくは作曲家ワグナーとの関わりがパトロンと被保護者の浅い関係以上には描かれていないために、ルードヴィヒのエリザベートに対する道ならぬ想いのみがルードヴィヒを狂気に駆り立てたかのように観る者には思えてしまう。ワグナーを理解しその世界の奈落にめり込んだディレッタントが因果にも国王であったというアイロニ−が彼を狂気に駆り立てたのだと考えれば、物語はもっと意味深い展開を見せたのではなかろうか。「夏の嵐」で見事にブルックナーの七番を映像化して見せたヴィスコンティにしては、今回は折角のワグナ−の音楽を活かしていなかったように思ったことだった。
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[111]必殺4 恨みはらします
 おふく呑気呆亭 (Mail)2015-03-24
 
色悪の奥田右京亮に扮した真田広之が好い。周りに配した色小姓たちと繰り広げる妖しい振る舞いと伝法な台詞回しがゾットする効果を上げていて、さすがの主水もタジタジ。色っぽ・・・
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色悪の奥田右京亮に扮した真田広之が好い。周りに配した色小姓たちと繰り広げる妖しい振る舞いと伝法な台詞回しがゾットする効果を上げていて、さすがの主水もタジタジ。色っぽいだけではなく滅法強い奥田右京亮がぶん回す長巻に斬り立てられてあわやという場面で、かとうかずこの短筒に助けられて主水がほっとして腰を落とした瞬間、死んだと思った奥田右京亮がフラリと立ち上ったのには主水よりもこっちがドキッとしたことだった。千葉真一と蟹江敬三の廃屋を縦横に駆け巡ってした殺陣も見応えがあった。そして何よりも言って置かねばならぬのは、主水が惚れる居酒屋のおふくを演じた倍賞美津子の存在感である。いつもながら独特のエロキュ−ションで主水と交わす睦まじい会話は殺伐としたこの物語に哀れにも印象深い彩りを添えたのだった。
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[112]アメリカン・スナイパー
 (無題)呑気呆亭2015-03-19
 
イ−ストウッドは出演作は好きなのだが演出作品は今一頷けない部分がある。演出作品は一般に評価が高いようだが、この映画は彼の経歴にドロを塗ることになるのではないか。イラ・・・
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イ−ストウッドは出演作は好きなのだが演出作品は今一頷けない部分がある。演出作品は一般に評価が高いようだが、この映画は彼の経歴にドロを塗ることになるのではないか。イラク戦争でアメリカ軍がどれだけの女子供を殺したかを知っていれば、まるでテレビ・ゲ−ムを実写版にしたかのようなこのヒ−ロ−譚に吐き気を催さずにはいられないだろう。この映画ではっきり分かったのは、イ−ストウッドの暴力観にはペキンパ−の心深くに秘めていた生きるモノが等し並みにもつ悲哀が感じられないということだった。アラブの狙撃者に向けて飛んで行く銃弾の映像は白人の傲慢とアラブ世界への蔑視を隠しようもなく象徴していたのだった。不快な作品である。
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[113]ア・ホーマンス
 松田優作監督呑気呆亭 (Mail)2015-03-19
 
初監督作品としては上々の出来である。松田優作監督は映画初出演の石橋凌に演技をするなと言ったそうだが、その演出意図がスタッフ・キャストに理解されているために、ポ−ル牧・・・
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初監督作品としては上々の出来である。松田優作監督は映画初出演の石橋凌に演技をするなと言ったそうだが、その演出意図がスタッフ・キャストに理解されているために、ポ−ル牧の怪奇なエロキュ−ションも全体から浮き上がらずに効果を上げていた。石橋凌の風来坊に抱く友情を坦々と見せる演技にも好感が持て、映像の凝り方にも破綻がなく、「探偵物語」から「遊戯シリ−ズ」を経て鈴木清順や森田芳光作品を経験して来たことの蓄積が、松田優作という人物を確実に成熟させて来たのだと思う。もし、病を得て夭折することがなかったならば、日本のイ−ストウッド、いやそれ以上の映画人になり得たのではなかろうか。日本の、いや世界の映画界にとって惜しまれる彼の死であった。
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[114]友よ、静かに瞑れ
 倍賞美津子、その存在感呑気呆亭 (Mail)2015-03-19
 
原作は読んでいないが、舞台を沖縄に移したことがこの映画に無国籍の雰囲気を与えていて、その舞台に配されたキャステイングとあいまって一種独特の見応えある作品になった。主・・・
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原作は読んでいないが、舞台を沖縄に移したことがこの映画に無国籍の雰囲気を与えていて、その舞台に配されたキャステイングとあいまって一種独特の見応えある作品になった。主演の藤竜也はやや小柄ながら最初のアクション・シ−ンで腰の入った見事な一撃を極めて我々を安心させてくれた。その藤竜也と組織の用心棒のボクサ−くずれ(原田)との凄まじい殴り合いも見応え十分であった。しかし、それよりも何よりもホテルのマダム役の倍賞美津子が好い。けだるい所作とかすれ声のエロキューションが何ともいえぬ色気をかもし出す。彼女が局部の火照りを冷水のシャワ−で鎮めるシ−ンを伏線として、別の夜、二階で眠る藤と階下の倍賞が互いの存在を強烈に意識し合う息詰まるカットバックで見せ、ついに夫の親友と関係を持つに至る過程を無理なく見る者に納得させたのは、ひとえに彼女のエロスと、時に割れたコ−ヒ−・カップのカケラを握って室田日出男の刑事に突きかかろうとする果敢さによるものだったのだと思う。
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[115]長崎ぶらぶら節
 (無題)呑気呆亭2015-03-19
 
「みみ」さんに諸手を挙げて賛成します。テレビ版の市原悦子さんも良かったが、藤竜也も映画版の渡哲也より人物に深みと色気があって遙かに良かった。そもそも吉永小百合はいつ・・・
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「みみ」さんに諸手を挙げて賛成します。テレビ版の市原悦子さんも良かったが、藤竜也も映画版の渡哲也より人物に深みと色気があって遙かに良かった。そもそも吉永小百合はいつ頃からか皇室化して、神聖にして侵すべからずの存在になってしまったのはどうした訳なのか?「キュ−ポラ」のジュンこそ彼女の本領なのにね。唯一「華の乱」の与謝野晶子役にはジュンが戻って来ていたように思いますが、「なんとか岬」みたいな映画を作っていては彼女が理想とする田中絹代になることは到底ムリでありましょう。
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[116]ラブホテル
 ♪夜へ・・・呑気呆亭 (Mail)2015-03-19
 
「ラブホテル」という題名とにっかつロマンポルノの作品ということで、スケベ心を刺激されてフラリと入った映画館で見たのが初見。いきなり暴行シ−ンが連続するので辟易したり・・・
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「ラブホテル」という題名とにっかつロマンポルノの作品ということで、スケベ心を刺激されてフラリと入った映画館で見たのが初見。いきなり暴行シ−ンが連続するので辟易したり興奮したりしたのだったが、いつもながらのポルノ映画を観るときの索漠感に襲われて目を閉じようとしたワタクシの横っ面を張り飛ばしたのが、聞こえて来た異様なト−ンの唄♪夜へ・・・であった。この異様な歌声の主が山口百恵だと知ったのは映画を見終えてからだった。それから探し求めて村木が名美に贈ったLPアルバムと同じモノ「A Face in a Vision」を手に入れ、以来ワタクシの百恵狂いが始まったのだった。中古レコ−ド屋を経巡って手に入れた山口百恵のアルバムは、他に「COSMOS」「曼珠沙華」「L.A. Blue」「春告鳥」「メビウス・ゲ−ム」「不死鳥伝説」「This is my trial」など彼女が18歳以後発表したLPアルバムの全てであった。あれっ、映画の話は?
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[117]狼は天使の匂い
 偏見が・・・呑気呆亭 (Mail)2015-03-10
 
ジプシ−の報復人に追われる男と、マフィアの犯罪を証言する少女(既に死んでいるのだが)を警察の保護所から誘拐して、その見返りにマフィアのボスから100万ドルをせしめようと・・・
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ジプシ−の報復人に追われる男と、マフィアの犯罪を証言する少女(既に死んでいるのだが)を警察の保護所から誘拐して、その見返りにマフィアのボスから100万ドルをせしめようとする外れ者のグル−プがひょんなことから出会って、葛藤はありながらも男を受け入れたグル−プが犯行に向けて計画を進めて行くというややこしい物語なのだが、今の時代に見てみるとジプシ−やアラブ系の人々に対する偏見がそこここに覗われて、どうも気持ち良く物語に入り込むことが出来なかった。出演者の中では主演の二人よりもレア・マッサリの色気とアルド・レイの哀れさとジャン・ガヴァンの独特な存在感が記憶に残った。
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[118]叫びとささやき
 手が・・・呑気呆亭 (Mail)2015-03-09
 
まるでレンブラントの絵画のような深い色調の映像で不気味な物語が紡がれる。美しい妹たちに嫉妬する長女の胸にくすぶる悪意が、集団的無意識としてその不気味な物語のマグマと・・・
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まるでレンブラントの絵画のような深い色調の映像で不気味な物語が紡がれる。美しい妹たちに嫉妬する長女の胸にくすぶる悪意が、集団的無意識としてその不気味な物語のマグマとして働いているようだ。長女の魔女めいた眼差しが次女を不治の病に陥れ、三女を淫らな欲望から逃れられない女にしているのだと思えてくる。絶命した次女のやせ衰えた手が三女の頬に伸びてくるカットには思わず絶句!“叫びもささやきも、かくして沈黙に帰した”
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[119]ミツバチのささやき
 少女という存在呑気呆亭 (Mail)2015-03-09
 
この少女アナの瞳を発見したことからエリセ監督はこの物語を紡ぎ出したのではないかと思われるほどに、この不思議な輝きをもった瞳の印象は強烈である。その瞳が何を視て何を想・・・
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この少女アナの瞳を発見したことからエリセ監督はこの物語を紡ぎ出したのではないかと思われるほどに、この不思議な輝きをもった瞳の印象は強烈である。その瞳が何を視て何を想い何を考えたのか、その見たモノが少女の胸の中に何を醸成したのか。そのモノを胸の中に抱えて彼女はどうやって生長して行くのか。かねがね女になる以前の少女というものは地面から5センチほど浮いた存在だと考えていたが、この少女アナはどうやらそれ以上俗なる地から浮いているように思えたのだった。
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[120]わらの犬
 キャステイング呑気呆亭 (Mail)2015-03-08
 
米国の数学者というエリ−トと結婚してイギリスの片田舎の故郷に帰ってきたエミ−の登場が、薄いセ−タ−越しにノ−ブラの乳首が見えるというこれみよがしのモノであったことが、ラ・・・
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米国の数学者というエリ−トと結婚してイギリスの片田舎の故郷に帰ってきたエミ−の登場が、薄いセ−タ−越しにノ−ブラの乳首が見えるというこれみよがしのモノであったことが、ラストの惨劇に繫がる原因であったことを思えば、そんなグラマ−の女房にス−ザン・ジョ−ジを配し、内気な数学者デビットに「真夜中のカ−ボ−イ」のラッツオ臭を色濃く漂わせるダステイン・ホフマンを起用したキャステイングの失敗(こんな男がエミ−を満足させられるのかと誰しも、村の男たちも考える)が、この作品を後味の悪い映画にしたのだと思う。
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