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 「黒津 明二郎」さんのコメント一覧 登録数(563件)rss
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[211]ノーカントリー
 傑作黒津 明二郎2010-01-16
 
あの映画史上に残るであろう悪役キャラを見出した時点で、成功したのは同然もクライムサスペンス。 コーエン兄弟の作品は、設定も面白いし演出も悪くないと思うのだが、時折覗・・・
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あの映画史上に残るであろう悪役キャラを見出した時点で、成功したのは同然もクライムサスペンス。 コーエン兄弟の作品は、設定も面白いし演出も悪くないと思うのだが、時折覗かせる狙ったような‘作家主義‘が鼻について興ざめすることが多かった。それが本作ではほとんどなくて、圧巻のストーリーテリングを見せ付ける。ま、それでも保安官を巡る挿話は、いかにもな‘純文学臭‘を放ち終盤は多少ダレるんだけどね・・・ 名手ディーキンスの手になる白昼の荒野とコントラスト豊かな夜景は素晴らしいし、そして何より静寂の中に突如起こる空気圧縮ボンベのエフェクトサウンド!あの音は本作のもう一つの主役であろう。 演技陣。ジョーンズ・ブローリンいずれも好演だが、やっぱりバルデムだよな。
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[212]アバター
 まあまあ黒津 明二郎2009-12-23
 
「エイリアン2」を劇場で見て以来、キャメロンには特別の思いを抱いてきた。「トゥルーライズ」だってそれなりに面白かったし、「タイタニック」だって傑作だと今でも思う。決・・・
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「エイリアン2」を劇場で見て以来、キャメロンには特別の思いを抱いてきた。「トゥルーライズ」だってそれなりに面白かったし、「タイタニック」だって傑作だと今でも思う。決して裏切られることはなかったのだ。そして、長年待ち望んできた待望の新作、それも準備に準備を重ねて満を持して放つSF超大作である。期待するなという方がおかしいであろう・・・ 序盤、えらく駆け足で進むのでとまどう。キャラクターに感情移入できない。中盤、パンドラの圧倒的なまでの美しさに目を奪われるし、ナビィとの交流シークエンスも快調でいい感じだ。だが、終盤、お待ちかねの戦闘シーンだが、キャメロンとは思えない大味描写で首を傾げざるを得ない。また、ご都合主義も目に付く。 どう考えてもこの壮大な内容を、キャメロンらしく細部に渡って映像化するのだったら5時間でも足りないくらいだろう。「タイタニック」の成功で得た巨額の製作費と自由、そしてCGIという万能のツールを手にして、あれもこれもと欲張りすぎた結果、それ自身の過大な重みに耐え切れず墜落してしまった巨大なる幻影とでもいおうか。それはかつて「スターウォーズ」新三部作で、ジョージルーカスが堕ちた罠でもあったのだ。 作品系列でいけば、「アビス」ということになろう。最初は「エイリアン2」の大規模リメイクみたいな期待もあったがクライマックスだけにとどまり、とにかくエコロジー礼賛のある意味でプロパガンダ的な感じである。キャメロンは元来素朴な思想の作家だ。「アビス」だってテーマとしては単純なものだったが、有無を言わせないストーリーテリングと迫真のアクション描写で見せきったのである。そうした彼の長所が本作品にはあまりなく、後に残るのはあまりにもプリミティブな‘自然に帰れ!‘ではちょっとねえ・・・ さて、本作は宮崎駿やら「ダンスウィズウルブズ」「ポカホンタス」などの影響が云われているけど、実際には戦前に活躍した「ターザン」で知られるアメリカの‘大衆‘SF作家エドガーライスバローズの‘宇宙活劇‘小説「火星」シリーズにインスパイアされたものらしい。もともとパルプ雑誌に連載されていたというその出自からして、荒唐無稽なのは当たり前であり、何しろ主人公のジョンカーターは、眠ってたら地球から火星にテレポーテーションしていたという設定なのだ(!) そう、おそらく少年の頃にそれを読んで抱き続けてきた思いを今こそぶちまけようと、キャラ描写やストーリーテリングを放棄して、ストレートに300億だかを使って映画化したのだ。そんな監督なんてキャメロン以外にいないわけで、ある意味幸せな人だ。そうして好き勝手に描いた‘作品‘をこちらはただ黙って見るしかないのでしょう。 ただ、1910年代に開始された「火星」シリーズ、その大時代な空想物語の‘テイスト‘を2009年最先端の精緻なCGで描くことの倒錯は議論の余地があろう。 3DCG映像は、一部瑕疵もあるけどもおおむね満点級といっていい。特に風になびく草木の描写は実写と見分けがつかないくらいで、間違いなく一つの到達点といっていいだろう。音響も素晴らしいクオリティで迫力があったが、ホーナーの音楽は主題歌含め「タイタニック」に比べ印象に残らない。 演技陣。ワーシントンは微妙というか、シナリオ的に書き込まれていない役だから仕方ないかも。ソルダナ・ウィーバーは健闘、ロドリゲスは「エイリアン2」のバスクエスを彷彿させて期待されたが、肩透かしに終わった(戦闘時のあのメイクはイタかったなあ〜)。やはり、ラングの「地獄の黙示録」キルゴアばりのハイテンション演技が白眉であろうか。
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[213]Disney
 凡作黒津 明二郎2009-12-04
 
ゼメキスの3DCGアニメ第三弾は、ちょっと残念な出来となってしまった。 何より、いくら‘国民作家‘ディケンズとはいえ、19世紀の古色蒼然とした道徳小説をそのまま映画化した・・・
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ゼメキスの3DCGアニメ第三弾は、ちょっと残念な出来となってしまった。 何より、いくら‘国民作家‘ディケンズとはいえ、19世紀の古色蒼然とした道徳小説をそのまま映画化したものだから、どうにもテンポが悪いし、興味が持てないのだ。 CGI技術的にも、今回はマイナーバージョンアップにとどまった感があり、イマイチ。特に、顔のフェイシャルアニメーションが依然として不自然さが目立つ。
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[214]人情紙風船
 秀作黒津 明二郎2009-11-21
 
ラストがあっけなく感じるものの、何ともいえない哀切に満ちた‘小市民時代劇‘だ。 冒頭、役人が雨上がりのぬかるんだ泥んこ道を歩くショットから、山中の素晴らしい画面造形に・・・
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ラストがあっけなく感じるものの、何ともいえない哀切に満ちた‘小市民時代劇‘だ。 冒頭、役人が雨上がりのぬかるんだ泥んこ道を歩くショットから、山中の素晴らしい画面造形に目を奪われる。そして、江戸情緒を伝えるセットに的確な音響演出(今回は「丹下左膳」や「河内山」みたく、うるさいまでのBGMはない)・・・粋で洗練されている。 長屋の光景、奥は石垣で遮られ(上方には樽がいくつも干してある)、日の光も満足には当たらないであろう。黒澤明「どん底」を彷彿させるけど、本作には、あのうんざりしてしまうような舞台劇臭は微塵も感じさせない。 ほんとにさりげないのだ。人情物であり悲劇であり恋愛もあるわけだが、ことさらそれらを煽ったりせずに淡々と進んでいくのである。ラストショットの堀に浮かんだ紙風船・・・ 演技陣。中村のいなせな演技がいい。大家の助高屋と按摩の坂東も好演。
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[215]河内山宗俊
 まあまあ黒津 明二郎2009-11-15
 
新奇性を出そうとしたのか、主人公中心ではなくサブプロットと並立して進むので、どうにもしっくりいかない。それでも、ラストの狭い堀を使った殺陣は良かった。 本作は、日活・・・
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新奇性を出そうとしたのか、主人公中心ではなくサブプロットと並立して進むので、どうにもしっくりいかない。それでも、ラストの狭い堀を使った殺陣は良かった。 本作は、日活とJ・O系の太秦発声との提携作品であり、実質的には太秦発声の‘J・Oスタジオ‘で撮られているようだ。となれば、トーキーもWEではなくてジェンキンス社のシステムを使用することになり、クオリティの差がやはり出てくるわけだ。 演技陣。河原崎・中村の主演コンビは悪くないし、原も可憐だが、やっぱり市川莚司こと加東大介だよね。
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[216]丹下左膳餘話 百萬兩の壺
 佳作黒津 明二郎2009-11-14
 
前半は快調に飛ばすが、後半はいくぶん失速するのが惜しい、ライトコメディ風時代劇。それでも、山中の才気を窺わせるには十分の演出を堪能させてくれよう。 当時、日活は天下・・・
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前半は快調に飛ばすが、後半はいくぶん失速するのが惜しい、ライトコメディ風時代劇。それでも、山中の才気を窺わせるには十分の演出を堪能させてくれよう。 当時、日活は天下の‘ウェスタンエレクトリック‘謹製のトーキーを導入していたわけが、それを誇示すべく、うるさいくらい(笑)にBGMを流すのはご愛嬌か。 演技陣。大河内はさすがにうまいが沢村の方が儲け役、喜代三も健闘。
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[217]スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
 佳作黒津 明二郎2009-09-06
 
ヨ−ダの老骨(?)に鞭を打つバトルに免じて、一点プラス。ま、それでも前作よりは見せ場がそれなりに充実してるし、退屈はしないけどね。
  
 
[218]スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
 まあまあ黒津 明二郎2009-09-06
 
本作を劇場で見る前、本当にワクワクしたもんだった。いよいよあのSWシリーズが再開する!という期待感で一杯だった。例の音楽にのってオープニングが流れた時、最高潮に達し・・・
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本作を劇場で見る前、本当にワクワクしたもんだった。いよいよあのSWシリーズが再開する!という期待感で一杯だった。例の音楽にのってオープニングが流れた時、最高潮に達した。 ・・・が、それ以降は下降線を辿るのみ、いくら経っても面白くならないのだ。俺の中での‘SW神話‘はこうして終焉を迎えてしまった。 この年、SF映画としては「マトリックス」の方が凄かったわけで、正に主役交代を印象付けられた感じであった。
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[219]スター・ウォーズ/ジェダイの復讐
 傑作黒津 明二郎2009-09-06
 
森林のバイクチェイスやクライマックスのドッグファイト&チャンバラシーンなど見所が一杯の完結篇だ。
  
 
[220]スター・ウォーズ/帝国の逆襲
 傑作黒津 明二郎2009-09-06
 
シリーズ中でやはり本作が、一頭地抜け出ている。
  
 
[221]スター・ウォーズ
 傑作黒津 明二郎2009-09-06
 
これで映画に目覚めたようなもんだからね、評価が甘くなるのはしょうがない(笑)
  
 
[222]愛のコリーダ
 凡作黒津 明二郎2009-08-22
 
大島のハードコアポルノで、公開当時は騒然となったが今見直してみると案外オーソドックスな感じであり、特に大島らしさは感じられない。 馴染みのない伝統的な‘遊び‘の文化を・・・
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大島のハードコアポルノで、公開当時は騒然となったが今見直してみると案外オーソドックスな感じであり、特に大島らしさは感じられない。 馴染みのない伝統的な‘遊び‘の文化を随所に取り入れ、戸田の見事なセットと相まって粋な感じでよろしい。 しかし、いかんせんヒロイン松田嬢が・・・ルックスはよくいえばリアルということになろうがやはり微妙だし、棒読みの演技には閉口させられた。藤の遊び人が素晴らしかっただけに惜しい。確かに‘本番‘をやる女優選びに難儀したのかもしれないが、本作は大部分役者に頼った作品なわけだから、何とかして欲しかったね。脇では、殿山が相変わらずの怪演(笑)
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[223]プレイタイム
 秀作黒津 明二郎2009-08-05
 
「おかしなおかしなおかしな世界」「1941」に並ぶ‘巨費をかけたコメディ三大作‘だと思うのだが、ブットビ度でははるかに前記2作を凌駕しているタチ一世一代の大バクチ(そして・・・
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「おかしなおかしなおかしな世界」「1941」に並ぶ‘巨費をかけたコメディ三大作‘だと思うのだが、ブットビ度でははるかに前記2作を凌駕しているタチ一世一代の大バクチ(そして見事にコケた)。 「メトロポリス」「ブレードランナー」的都市論にジャンルノワール・ロバートアルトマン流群像劇を掛け合わせた感じの作品であるわけだが、とにかく出てくるキャラクターの数に圧倒されてしまった。ストーリーはないし、せりふも最小限、タチ演ずるユロ氏も単なる駒の一つに過ぎないときては、当時の観客からソッポを向かれるのも当然だろう。 70mmで撮られているので画質は鮮明だが、色彩的には無機質なモノトーンなのでそれほどタチらしいポップでキュートなテイストは味わえない。 が、好きな人なら、ロングで捉えた同時進行で繰り広げられる大小様々なアクションと繊細な創意工夫に満ちた効果音サウンド(6トラックでないのが残念)を何回でも見て聞いて楽しんで欲しい。
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[224]刑事
 佳作黒津 明二郎2009-07-20
 
後半、失速するのが残念だが、ジェルミのキビキビとした演出のせいかそれなりに見せてくれる人情サスペンス物。 あの主題歌に乗せて描かれる、いかにもな、つまり騒々しい(笑・・・
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後半、失速するのが残念だが、ジェルミのキビキビとした演出のせいかそれなりに見せてくれる人情サスペンス物。 あの主題歌に乗せて描かれる、いかにもな、つまり騒々しい(笑)イタリア人たちの描写がやはりイタリア映画には欠かせまい。そして、ことあるごとに出てくるカトリックの神父から、現在はどうか知らないけど常に宗教と日常が密接にからんでいたのがわかる。 演技陣。カルディナーレ以下女優たちも悪くないが、ジェルミのグラサン姿がカッコいいねぇ〜
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[225]ピノキオ
 佳作黒津 明二郎2009-07-11
 
初の長編「白雪姫」の大成功を受けて、巨額の費用と期間をかけて作り上げたディズニー珠玉の逸品だ。 とにかく戦前にこれだけのクオリティのアニメを拵えたことはやはり驚嘆に・・・
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初の長編「白雪姫」の大成功を受けて、巨額の費用と期間をかけて作り上げたディズニー珠玉の逸品だ。 とにかく戦前にこれだけのクオリティのアニメを拵えたことはやはり驚嘆に値するであろう。滑らかなキャラの動き、油彩のような背景、自在なキャメラワーク、海底シーンで発揮される特殊効果etc・・・特に、水など液体の描写が圧巻! だが、肝心のストーリーはキャラ描写がどうも微妙だし、(制作年を考えればやむを得ないとはいえ)説教くさいしとイマイチだった。もちろん、例のスタンダードナンバーを筆頭とした音楽は良かったけどね。 それにしても、子供がタバコをプカプカ吸うシーンはいくら教訓を示すという理由があるとはいっても、当時は論議を呼んだのでは?実際、本作は興行的に失敗だったらしいけど・・・ 声優陣。ピノキオを溌剌と演じたジョーンズがよかった。
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[226]フィラデルフィア物語
 まあまあ黒津 明二郎2009-06-28
 
完全にインテリ層向けの‘知的‘ロマンティックコメディだろう。 東部の保守的な上流社会で令嬢が結婚式を挙げようとしている。いくらでも感動的なドラマに出来る素材をいかにこ・・・
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完全にインテリ層向けの‘知的‘ロマンティックコメディだろう。 東部の保守的な上流社会で令嬢が結婚式を挙げようとしている。いくらでも感動的なドラマに出来る素材をいかにこねくりまわして、‘変奏‘するか?そして、最後は無事に落ち着くべき所に見事、着地する・・・ 複雑な脚本もさることながらキューカーの交通整理がさすがにうまい。が、この皮肉と機知に富んだ会話劇を十全に享受するには、観客に相当なスキルを要するという点で残念ながら自分には無理であった。 演技陣。ヘップバーン・グラント・スチュワートのスタートリオはやっぱり華がある。後は、子供のくせしていやにこましゃくれた妹役ウェイドラーが印象的。
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[227]ウォーリー
 傑作黒津 明二郎2009-06-20
 
ピクサー流のユートピアSF風味ラブストーリーである。 序盤、多少キャメラワークがぎこちなくて心配したが、サイレントで展開されるウォーリーの愛らしい活動ぶりが次々と写・・・
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ピクサー流のユートピアSF風味ラブストーリーである。 序盤、多少キャメラワークがぎこちなくて心配したが、サイレントで展開されるウォーリーの愛らしい活動ぶりが次々と写されてからは一気に引き込まれた。 確かに理想的すぎる感はあろうが、ファミリーアニメというフォーマットとして時間的な制約も避けられずやむを得まい。それにしても、制作陣の古典映画に対するオマージュに接して感動してしまった。「ハロードーリー」?「2001年宇宙の旅」?「未来世紀ブラジル」?それらももちろんだが、地球環境を説明するビデオ映像である。そこに何と、DWグリフィスの「小麦の買占め」のワンカットが短いながら写っていたのだ!2008年のシネスコ・デジタルサウンド・CGアニメに1909年のスタンダード・サイレント・モノクロ・手回しで撮られた実写映像が挿入される・・・ここに本作のテーマが凝縮されてる気がしてならない。 また、政府など公的機関が微塵も出てこず一民間企業(巨大コングロマリットではあるが)が全てのシステムを支配しているあたり、シニカルな視線を感じさせるね。 CG技術としては、ロボットがメインで舞台も無機質なセットなので今回それほど目立った進歩は見られなかったが、後半の宇宙船(というか宇宙ステーション並みの規模)内の未来描写はなかなか迫力があった。 声優陣は・・・今回はパス。
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[228]ゾラの生涯
 まあまあ黒津 明二郎2009-06-14
 
アカデミー賞狙いがミエミエの、至極真っ当(すぎる)伝記物。 ゾラのサクセスストーリーは開巻30分で速攻に片付けられ(笑)、後は歴史に名高いドレファス事件を中心にして(・・・
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アカデミー賞狙いがミエミエの、至極真っ当(すぎる)伝記物。 ゾラのサクセスストーリーは開巻30分で速攻に片付けられ(笑)、後は歴史に名高いドレファス事件を中心にして(アメリカ好みの)社会の自由と正義が高らかに謳われていくのである。そこにディターレの個性を感じることは難しい。 1930年代、ハリウッドのスタジオシステム全盛期である、その辺りを古き善きと見るか限界と見るかで評価も変わってこよう。 演技陣。ムニの一人芝居だが、うまい。
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[229]戦艦バウンティ号の叛乱
 まあまあ黒津 明二郎2009-06-13
 
18世紀の英国艦隊を舞台とした海洋ドラマ大作。 「戦艦ポチョムキン」を彷彿させる横暴な艦長に対する反乱がメインプロットだが、「タブウ」ライクな牧歌的なタヒチでの‘極楽‘・・・
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18世紀の英国艦隊を舞台とした海洋ドラマ大作。 「戦艦ポチョムキン」を彷彿させる横暴な艦長に対する反乱がメインプロットだが、「タブウ」ライクな牧歌的なタヒチでの‘極楽‘シークエンスにも時間が割かれており観客サービスにぬかりはない。 ベテランのロイド監督演出はオーソドックスでとりたてて特筆するものもないが、30年代ハリウッドの典型的なテイストも悪くない。 演技陣。ゲーブル・トーンいずれも好演だが、ロートンのイヤミたっぷりなワルぶりがやはり頭抜けてる。
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[230]恐怖の報酬
 傑作黒津 明二郎2009-05-30
 
クルーゾーの代表作となったサスペンスアドベンチャーの古典大作。 とはいえ、前半一時間たっぷりと語られる中米の荒涼とした辺境でのドラマ部分こそ監督が描きたかったことに・・・
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クルーゾーの代表作となったサスペンスアドベンチャーの古典大作。 とはいえ、前半一時間たっぷりと語られる中米の荒涼とした辺境でのドラマ部分こそ監督が描きたかったことに違いない。そういう意味において、ヒチコック映画とは似て非なるものがあろう。 南仏でロケされた関係で環境的リアリティがさほど感じられないのが難点ではあるが、「にんじん」「北ホテル」などのティラールによって撮られた見事なモノクロ画面も相まって必見の作品といえる。 演技陣。モンタンは型通りのヒーロー役だが、初老の悲哀を感じさせたバネルにアイク・ルリの三人は力演。
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[231]レ・ヴァンピール -吸血ギャング団-
 佳作黒津 明二郎2009-05-24
 
フランスの‘グリフィス‘こと、フイヤード監督の10作からなる連続犯罪活劇であるが、とにかく荒唐無稽ここに極まれりな映画ではある。 実際、マトモな台本なしで即興で撮られて・・・
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フランスの‘グリフィス‘こと、フイヤード監督の10作からなる連続犯罪活劇であるが、とにかく荒唐無稽ここに極まれりな映画ではある。 実際、マトモな台本なしで即興で撮られており、悪玉のボスが途中で3回も交代するのも我侭な役者にうんざりして首にしたりとか戦争行くから仕方なくといった調子で、実にアバウトでラフな制作体制だったのだ。 それでもフリッツラングなどに与えた影響は大きいものがあろうし、そこそこロケもあるので1910年代半ばのフランスも楽しめよう。 目立つ演出として、登場人物がカーテンに隠れるというのがあり、コメディ演出としては、カメラに向かってうなずいたりする‘観客サービス‘的なものがある。中でも白眉なのは、かつての植民地アルジェリアの刑務所に連行されそうになるボスの手下を救うため、ホテルの部屋(!)から護送船目がけて大砲(!!)をぶっ放すシ−ンだろう。 演技陣。正義の主人公コンビであるマテとレベスクはいまいちだし、ミュジドラも微妙だ。悪漢のルイルーバ・フェルナンエルマンが印象的。
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[232]イントレランス
 佳作黒津 明二郎2009-05-10
 
徹頭徹尾、グリフィスの思想が100%詰め込まれた映像スペクタクル。 始めは、一軒の小さな家を建てるつもりが路線変更で増改築を繰り返し、出来たのは巨大だが何とも不恰好で歪・・・
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徹頭徹尾、グリフィスの思想が100%詰め込まれた映像スペクタクル。 始めは、一軒の小さな家を建てるつもりが路線変更で増改築を繰り返し、出来たのは巨大だが何とも不恰好で歪な建物だった・・・みたいな感じか。 4つのストーリーとはいえメインは現代篇とバビロン篇であり、フランス篇は印象薄く、ユダヤ篇にいたっては完全にオマケ扱いである。感情面においては現代篇がリードしているわけだが、やはりバビロン篇の突出したビジュアルが凄い。エログロやらギミックやらのサービスカットも盛り込んで、「クレオパトラ」も真っ青のモブシーンに巨大セット・・・満腹感を味わえよう。 グリフィスの演出はまだこの時点でもあまり洗練されていないし大味だが、仕方あるまい。 演技陣。マーシュとタルマッジに乾杯!
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[233]宮本武蔵 巌流島の決斗
 傑作黒津 明二郎2009-05-06
 
武蔵、宿命のライバル小次郎との対決についに決着がつき、ほろ苦いラストもなかなかの五部作最終弾。 あくまでも人間・武蔵に的を絞って格調高く展開された本シリーズではある・・・
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武蔵、宿命のライバル小次郎との対決についに決着がつき、ほろ苦いラストもなかなかの五部作最終弾。 あくまでも人間・武蔵に的を絞って格調高く展開された本シリーズではあるが、決して芸術ぶらず大衆娯楽としての体裁を崩さず描いたところが特色であろう。そこら辺りに多少の瑕疵もなしとは云えぬが、ここは素直に内田監督以下スタッフの健闘を称えようか。 考えてみれば一作目の1961年から本作の1965年まで、この4年間に邦画の制作環境は激変の荒波にさらされていたわけで、そうした中でこの五部作が作られた意義は並々ならぬものがあったのではないか? 演技陣。中村一世一代の名演、お見事!高倉も損な役回りながら健闘、片岡御大の重量感あふれる芝居が完結篇に花を添える。
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[234]宮本武蔵 一乗寺の決斗
 秀作黒津 明二郎2009-05-05
 
序盤こそ多少もたつくものの、雪降る中の風流な芸者遊びシークエンスに壮絶な泥まみれの決闘シーンなどなど要所を押さえて、まずは抜かりの無い第四弾。 武士としての倫理観に・・・
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序盤こそ多少もたつくものの、雪降る中の風流な芸者遊びシークエンスに壮絶な泥まみれの決闘シーンなどなど要所を押さえて、まずは抜かりの無い第四弾。 武士としての倫理観にゆれる武蔵の苦悩がよく描かれていると思う。 演技陣。平の白目剥いた熱演と山形の渋い演技が良かった。
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[235]宮本武蔵 二刀流開眼
 佳作黒津 明二郎2009-04-25
 
五部作も中盤を迎え多少の中弛み感も出てきた第三弾。 後半は武蔵がほとんど出てこず、いくつかのサブプロットが平行して語られていく。全体的に夜のシーンが多くロケ効果もあ・・・
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五部作も中盤を迎え多少の中弛み感も出てきた第三弾。 後半は武蔵がほとんど出てこず、いくつかのサブプロットが平行して語られていく。全体的に夜のシーンが多くロケ効果もあまりないが、船上シーンでの海鳥アニメ(おそらく天下の東映動画謹製)との合成ショットがなかなか興味深い。あるいは、高倉健にぶちのめされるゲスト出演の谷啓を見るのも一興か。 演技陣。中村は今回、出番が少ないがさすがにラストはびしっと決めてくれる。高倉の派手な格好にキザなセリフ・・・微妙かも(笑)。
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[236]宮本武蔵 般若坂の決斗
 秀作黒津 明二郎2009-04-19
 
三年の幽閉生活を終え、いよいよ修行の旅に出た武蔵を描く第二弾。 本作からビルドゥングスロマンつまり成長譚としての面白さが全編を貫いており、そこに前作から引き続いての・・・
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三年の幽閉生活を終え、いよいよ修行の旅に出た武蔵を描く第二弾。 本作からビルドゥングスロマンつまり成長譚としての面白さが全編を貫いており、そこに前作から引き続いてのキャメラ・セット・ロケの充実ぶりが加わって、正に至福の映画体験を味わえるのだ。 演技陣。中村の粛然とした物腰がカッコいい!助演では月形が渋くてよい。
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[237]宮本武蔵
 佳作黒津 明二郎2009-04-18
 
関が原の敗残兵であり野生児の、武蔵が本能のまま暴れまわるがやがて沢庵に諭され修行に入る、五部作の第一弾。 とにかく粗製濫造のイメージが強い東映らしからぬ(失礼)、豪・・・
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関が原の敗残兵であり野生児の、武蔵が本能のまま暴れまわるがやがて沢庵に諭され修行に入る、五部作の第一弾。 とにかく粗製濫造のイメージが強い東映らしからぬ(失礼)、豪華なセットに迫力ある自然を生かしたロケーションが、何とも鑑賞者の目を楽しませてくれる。脚本・美術・撮影いずれも健闘しているが、それを纏め上げて鷹揚迫らぬ演出をしっかりと成し遂げた内田の功績がやはり物をいっている。 演技陣。中村はさすがに迫力の熱演。ヒロイン入江の棒読みにはトホホ・・・だが、老獪で剛毅な三国に意地悪婆さんを気持ち良さそうに演じる浪花に出番は少ないけど妖艶な木暮がよかった。
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[238]L.A.大捜査線/狼たちの街
 まあまあ黒津 明二郎2009-04-12
 
「フレンチコネクション」LAバージョンだとかかるとイタイ目にあうことになる、アバンギャルド風クライムアクション。 フリードキンの実験精神は大いに買うけども、やっぱり・・・
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「フレンチコネクション」LAバージョンだとかかるとイタイ目にあうことになる、アバンギャルド風クライムアクション。 フリードキンの実験精神は大いに買うけども、やっぱりここまで来るとちょっとね・・・それでも、(よく言われる北野武より)マイケルマンにつながるスタイリッシュな映像感覚は捨てがたい味があるし、冷め切ったキャラ描写も悪くはない。そのおかげで、今回のカーチェイスは「フレコネ」みたいな迫力は望めないわけだが。 演技陣。デフォーの一本勝ち!
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[239]羅生門
 秀作黒津 明二郎2009-04-11
 
云わずと知れた黒澤のアート系列の代表作。検非違使のシ−クエンスに特徴的だが、シンプルな様式に貫かれており寓話性が強い。 本作の白眉が宮川の超絶的キャメラにあることは言・・・
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云わずと知れた黒澤のアート系列の代表作。検非違使のシ−クエンスに特徴的だが、シンプルな様式に貫かれており寓話性が強い。 本作の白眉が宮川の超絶的キャメラにあることは言うまでもなく、そして松山の見事な羅生門セットに早坂のスコアもいいし、橋本のシナリオもなかなか。 しかし、要の黒澤のいかにもな‘力み‘がどうにも気になることもまた確かなのだ・・・ 演技陣。三船が「七人の侍」菊千代の原点的キャラを熱演。台詞回しの悪さもこういう役柄ならそれほど気にならない。京・森・志村らもやはりエネルギッシュな三船の前ではかすみがちか。それでも上田は印象的だった。
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[240]アマデウス
 傑作黒津 明二郎2009-03-28
 
まるで‘大衆的‘オペラの傑作を見るような素晴らしさ!脚本のシェイファーがいみじくも語っているように、本作は堅苦しい‘アートアート‘した伝記物ではない。 とてもわかりやす・・・
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まるで‘大衆的‘オペラの傑作を見るような素晴らしさ!脚本のシェイファーがいみじくも語っているように、本作は堅苦しい‘アートアート‘した伝記物ではない。 とてもわかりやすいが、薄っぺらでなくて、品位にあふれた描写で長尺をあきさせないフォアマンの手腕はさすがだ。オンドリチュクのキャメラにパトリツィアブランデンシュタインのセットも上質である。 演技陣。エイブラハム・ハルスの一世一代の名演にブラボー!そして、ジョーンズ以下宮廷の取り巻きの面々もよろしいし、ベリッジも悪くない。
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