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 「SoH」さんのコメント一覧 登録数(100件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]恋しくて
 前半は好きSoH2005-09-21
 【ネタバレ注意】
 知り合いの方が「若い子にDVD貸したんだけど、面白くないんだって!」といってきて、俺にもDVD貸してくれた。70年代後半〜80年代半ば頃の青春映画って、「かっこい・・・
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 知り合いの方が「若い子にDVD貸したんだけど、面白くないんだって!」といってきて、俺にもDVD貸してくれた。70年代後半〜80年代半ば頃の青春映画って、「かっこいいだろ?へへ〜ん」みたいな風俗描写が、今観ると気恥ずかしく感じちゃうから、そら若い子にはウケる訳ない。そう思いつつも拝見す。  あらら。意外と面白い。確かにキャラの価値観&性格、ツッパリ具合(死語)、流れる音楽は80年代青春映画そのもの。現在24歳の俺でさえ気恥ずかしさを覚えた。けど、この作品はそれだけじゃない。展開が王道を行ってて実に楽しい。メアリー・スチュアート・マスターソン演じるワッツのいじらしさは「ベタだな〜」と思いつつも、無茶苦茶よかった。「ベタでも面白いものを作る」というのはけっこう難しいことだと思ってるけど、本作はそれが出来てる。彼女がエリック・ストルツに「もう会わない方がいい」という場面、泣けますわ。  またユーモアもベタでマル。あの坊主頭の野郎が絡むとこはいいね。「愛しの彼女と早朝授業だっ」と主人公が息巻いてるのに、教室にいるのはその坊主頭と仲間たち。笑っちゃったじゃないか。しかも、結局その坊主頭と仲良くなっちゃってるって展開、すげー好き(笑)。  演出はこれといって目立った巧さはないんだけど、メアリー・スチュアート・マスターソンがエリック・ストルツの横で添い寝する場面のズームカットは、物語と相まっていい効果出してたかな。  あと、キャスティングもいいね。如何にも80年代って感じで、男優にはイモくささがあって、女優陣はちとケバい(笑)。俺が好きなのは主人公の上の妹役の人。あのアゴのしゃくれ具合と不細工さが、妙なリアル感出してて、すごいいいキャスティングだと思った(笑)。  ただし、この映画、リー・トンプソンとデートし始めるあたりから、個人的にはダレてきた。あのデートは「憧れた女性のために」行われたものじゃない。「彼女の真意を聞き出すため」というのが一つの大きな目的となっちゃってるし、俺の興味もそこにあった。だからか、「さっさと真意を問いただせ!」と観ててダレてきちゃったんだよ。それに、エリック・ストルツがデート中、メアリー・スチュアート・マスターソンをマジで怒る場面があって、それもなんか嫌いだった。さすがに主人公が嫌なやつに映っちゃった訳で。  あと、リー・トンプソンがさすがに可哀想。そりゃ、彼氏の気を引くために好きでもない男と付き合うってことはいいことじゃないけど、彼氏に浮気され、友達からは無視られ、さらに主人公のことを本当に好きになっちゃったのに、結局主人公は彼女のもとを離れてくんだよ?さすがに憐れでしょ。ラスト、よく主人公を送り出せるよなあ。なんだかんだいっても、いい人だ、彼女。  ラストにかかるプレスリーか誰かのカバー曲は、ほのぼのした感じで好き。全体的にアメリカ労働者階級の価値観が前面に出てるのですが、それが良くもあり、悪くもあり。とにかく前半はツボというツボを押さえてて楽しく拝見できました。オープニングの映像も如何にも80年代といった感じでグッ!
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[002]シークレット ウインドウ
 ファン向けっしょSoH2005-09-19
 【ネタバレ注意】
 強烈にネタバレ。映画「“アイデンティティー”」もちょっとネタバレ。  これは辛い…。↓にも「二番煎じ」とかいろいろ書いてありましたが、俺もその口ですわ。一番のオチは簡・・・
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 強烈にネタバレ。映画「“アイデンティティー”」もちょっとネタバレ。  これは辛い…。↓にも「二番煎じ」とかいろいろ書いてありましたが、俺もその口ですわ。一番のオチは簡単に予想が付いちゃう。だったら何か「新しいこと」「面白いこと」を盛り込まなければならないのに、これはそれが希薄。例えば近年作られた「精神もの」だったら「“アイデンティティー”」の展開法は新しいと思ったもの。ああいう斬新さがほしかったよ。もしくは人物描写に凝るとかね。とにかく!この映画はカメラが窓から地中へ移動して、トウモロコシをガブッ!ってラストは好きなんだが、それくらいしか好きな個所がない!  あと、この「秘密の窓」ってタイトルもどうかなと。俺は心理学に詳しくないけど、「なんちゃらほにゃららの窓」って、人間の心理を四分割した窓に例えた話をどっかで聞いたことがある。一つは「自分しか知らない自分」、一つは「他人しか知らない自分」、一つは「自分も他人も知ってる自分」、で、最後の一つが「自分も他人も知らない自分」。この話知ってる人だったら、タイトルと合わせて考えると、設定聞いただけでオチが読めちゃうかもね。  しかも、この映画、演出がダルい。今、調べてみたら監督さん、本業は脚本家のご様子。だからか、所々で丁寧に演出しすぎ。観ててダレてくる。途中、ジョニデが死体からドライバーを引き抜いて、車を湖に落とす場面があるけど、あのくだりなんて全部いらないよ。「あそこでジョニー・デップの臆病さを強調させておくことで、オチがより印象的に…」とか言われそうだけど、ジョニデ演じる主人公がビビりだってのは、前半でもう充分わかってること。それなのにダラダラダラダラ演出して、しかも車を湖に投げ落とす際には無意味なサスペンスシーンまで挿入してる。あの場面でドキドキした人っているのかね?素直に「凶器と車隠さないとあんたが捕まるよ」ってジョン・タトゥーロのセリフ→少し戸惑い、強張った顔するジョニデのアップ→車を運び、湖に落とすジョニデの姿…詳細は省くけど、これでも充分だと思う。クライマックスもダラダラと長かった。あ、でもクライマックスの殺人シーンで所々映る湖の青さ、あの演出はいいね。綺麗で良かったよ。  まあ、ジョニデのスター映画として観れば、これも見応えがあるのかも。ビビりなジョニデ、困ってるジョニデ、狂気に駆られたジョニデ、一つの画面で二人のジョニデ…と、彼のファンの方なら楽しめるかも。個人的には、どんな神経質な演技しても、ジョニデはジョニデにしか見えないから、そこまで好きな役者じゃないんだけどさ(同じ様な印象を持つ役者にトミー・リー・ジョーンズがいますね。どんな役演じてても、トミーにしか見えない(笑))。  ジョン・タトゥーロは怪演を披露してくれてますが、ジョニデが「ファン向け」、もしくは「軽め」な演技をしてるので、妙に噛み合わせ悪いっすな。あ、それも狙いか?この噛み合わせの悪い2人が実は…っていう。んな訳ねーか。  やっぱりこういう題材は映画には向かないと思う。文字で読んでこそ。この映画も俺の中のベスト・オブ・キングズ映画「デッド・ゾーン」は超えられず。無念。 …あとで知ったけど、あの婚約者、ティモシー・ハットンだったの!?すげー!久々に観た…。
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[003]コーヒー&シガレッツ
 キター!!SoH2005-09-09
 
 ついにDVD化!学生時代に「『コーヒー&シガレッツ』が完成してカンヌに出品されたらしい」と聞いてから、ずっと待ちわびてましたよ…。撮影終了後に余ったフィルムで、煙・・・
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 ついにDVD化!学生時代に「『コーヒー&シガレッツ』が完成してカンヌに出品されたらしい」と聞いてから、ずっと待ちわびてましたよ…。撮影終了後に余ったフィルムで、煙草とコーヒーと会話を題材に、ジム・ジャームッシュが曲者ばかり集めて、映画を撮る。もう堪らん。ある友達がいってたけど、本当ジャームッシュのフィルムには「夢」が詰まってる(ジャームッシュにはフィルムがよく似合う)。劇場公開時に俺は見逃してしまったので、急いでDVDを購入。煙草とコーヒー傍らにいざ拝見(痛いか?)。  …うわっ、見事にダルい(笑)。元々ジャームッシュの作品はストーリー性が薄いのだけれども、本作は1話1話が10分に満たない作品のため、それを如実に感じさせてしまう。だから観る人が観たら「はあ?何、これ?」となるんじゃなかろうか。短編なのにオチが弱い作品ばかりだし、映像も別に凝ってる訳じゃない。  でも、ジャームッシュ自身インタビューで語ってたように、これは気楽にちょっとした遊び感覚で撮ってる作品(今までのジャームッシュ映画では観られなかった「一人二役」などの映像表現があったのがファンとしては興味深い)。その力の抜き様がジャームッシュ・ファンの俺には堪らなかった。現実でもコーヒーと煙草と話し仲間が揃った場合、繰り広げられる会話の大半はダルいものばっかだからね(笑)。この映画は、そういう「ダルさ」をジャームッシュ流に狙ってて面白い。実際ありそうなのに、やっぱりありえない会話の数々、どこかにいそうで、でもどこにもいない登場人物たち。ジャームッシュ映画ならではの独特なユーモア・世界観は健在でしたよ。  演じてる俳優も「半分は」自分自身を演じてるようで愉快。皆さん、本当にいい味出してますが、中でもトム・ウェイツに押され気味なイギー・ポップ、喋り方が可愛い「役者の方の」ケイト・ブランシェット、何やらマフィアのボスみたいなヴィニー・ヴェラあたりはすげー好き。コーヒーカップで乾杯ってアイディアもいいよなあ。いつかやってみたいぞ、あれ(痛いな)。  選曲もよろしく、特にラストでかかるポップ&ロックな歌には背筋がゾクッ(その歌の前にあるエピソードが静かでなんとなく侘しさを感じさせてくれるってのがまたいいやね)。とにかく観ても観なくても、なんの影響も及ぼさない一本(笑)。もう素敵すぎ。観終わった後、深夜のファミレスにでも行って、コーヒー飲みながら煙草燻らせて、友達と無意味なバカ話をしたくなった。そんな感想を持った映画はこれが初めてだ(笑)。
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[004]ゼブラーマン
 愛を感じない!SoH2005-09-09
 
 公開前からこの設定、キャスト、スタッフと、確実に「色物映画」だということはわかってた。でも…ダメだなあ、これは。  防衛庁極秘会議室だとか、貞子みたいなのが出てき・・・
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 公開前からこの設定、キャスト、スタッフと、確実に「色物映画」だということはわかってた。でも…ダメだなあ、これは。  防衛庁極秘会議室だとか、貞子みたいなのが出てきたヒーロー番組で通行人がバックを普通に歩いてるだとか(普通にNGカットだろ!)、全編とにかくダルいユーモアが満載。「哀川翔がこんな役やってんのかよー!」、「うはっ、柄本明が被り物してらあ!」などと、そういう楽しみ方をするべき作品なんだろうな。  脚本も演出も見事にそういうダルさを狙ってる。しかし、宮藤官九郎の笑いってのは、やっぱり劇団調のドタバタくさいものであり、監督・三池崇史のおふざけ演出は言わずもがな(演出力はある監督さんだけど…)。一言でいえば、好き嫌いの分かれるダルい映画に仕上がってる。  それと、哀川翔演じる主人公のキャラが性格的にもキャラ的にも弱々しく、イマイチ感情移入しにくいのも難。大体、なんであいつ、最初から強いのよ?それじゃあ、お話は盛り上がらないぞ。また悪役のエイリアンの描写・説明が杜撰すぎて、観ていて現実味が湧かない(なんで地球征服したがる奴が他人に乗り移って女性襲ったりするのかねぇ?仮面ライダーのショッカーとかも時に「おいおい、それは世界征服と何にも関係ねーじゃねーか」という悪事を働いてるけどさあ…。それは40話以上もお話があるからね。2時間の映画の場合は、そこをきちんと描かないと)。それと、なんとなくだけど、ここの演出と脚本からは「特撮ヒーローもの」に対する愛が感じ取れない。「こういうことやっとけばウケるだろ」程度でしかない気がする。それが一番残念。  渡部篤郎が「ケイゾク」の真山さん演技してて良かった。映像も思ってた以上に金かかってて、バカらしくて、まあ良かった。「バカ映画」と「かつて特撮ヒーローものにハマった人へ贈る映画」の中間点を狙って、見事に外した作品だと個人的には思う。エンディングで「日曜日よりの使者」が流れてきたら、幸せな気分になれましたけど(笑)。
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[005]呪怨
 うーんSoH2005-09-09
 
 怖がりなんですが、ビデオ版の「呪怨」シリーズは「低予算だからかなあ。これだったら『女優霊』の方が怖かったような」と、けっこう平気でした。  が、これは劇場で予告編・・・
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 怖がりなんですが、ビデオ版の「呪怨」シリーズは「低予算だからかなあ。これだったら『女優霊』の方が怖かったような」と、けっこう平気でした。  が、これは劇場で予告編観て、「誰が観るか、こんなもの!」と思い、今まで避けてました(予告編だけで映画館にいた女性が何人も「キャー!」。その気持ちは怖いほどわかった)。まあ、DVDで観る機会が出来たので、DTSサラウンドで拝見。  …う〜ん、まあ、元ネタの「呪怨」は観てるし、何度も予告編で観たこともあるからか、これもけっこう平気だった。予備知識ゼロだったら怖かったんだろうけどね(特に最後の恐怖の畳み掛けは今回観ててもちょっとドキドキしちゃったもんなあ)。ストーリーはとにかくスカスカで、ただただ引き伸ばしてるだけだから、思った以上にダレちゃったよ。ビデオ版「呪怨」観てれば、別に改めて観る必要なかったかしら。あっちの方が安っぽくても怖かったような…。一回だけビクッとしたのが、上原美佐が部屋の外から「見られた」カット。あれは音の大きさも手伝って驚きました。  役者はなかなか豪華(?)ですが、奥菜恵は日常会話時の舌足らずさが腹立たしく、伊藤美咲は実に張りのない叫び声を上げていてげんなり。上原美佐は意外といい声出してたので、もうちょっと演技の勉強をしてくれればマル。市川由衣は…別にどうでもいいや。あと、津田寛治、田中要次(BOBA)の出演は嬉しかったものの、「捻りのない男前演技」を披露しててちょっぴり残念。あの人たちは何かしら「捻りのある脇役」を演じてくれた方が好き。あんな役どころなら、他に打って付けの役者がいたような気がするよ。演技は下手くそでも独特な雰囲気を持つ柳ユーレイを出した方が良かった気はするなあ。あの人の無機質な演技は好きだった。
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[006]世界の中心で、愛をさけぶ
 やっぱね…SoH2005-09-09
 
 バイト先で意外と評判がよく、それから一緒に仕事をしたことがある役者さんが出演していることを知り(小さな自慢、薄っぺらい青春の一ページだが、私ゃ長澤まさみにお茶を手・・・
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 バイト先で意外と評判がよく、それから一緒に仕事をしたことがある役者さんが出演していることを知り(小さな自慢、薄っぺらい青春の一ページだが、私ゃ長澤まさみにお茶を手渡したことがある!市川しんペーさんともとあるインターネットドラマで一緒にお仕事させていただきました)、いざ拝見。  う〜ん、やっぱダメだったなあ。前半のサクとアキとのやりとりは実写版「耳をすませば」みたいな感じ。恥ずかしくて身悶えした。まあ、それはそれで嫌いじゃないんだが、この映画、観ていく内にキャラに感情移入できなくなってくる。  まず最初に「あれ?」と思ったのが、青年サクの行動。婚約者を探しに四国に行ったのに、ずっと元・彼女との思い出に浸ってる。確かにあんな悲しいことがあったら思い出には浸るかもしれないが、いくらなんでも今の彼女が不憫で仕方なかったよ。完全に忘れ去られてるんだもの。  その後の回想シーンでは「遺骨」を盗る場面と「白血病をネタにして怒られる」場面とかで引いた。「白血病をネタにするってのは確かに不謹慎だ。だけど、テメー、遺骨盗るのは楽しそうやってたじゃん。バレなきゃいいってのか?それも失礼な話だと思うぞ」と。  あと物語がポンポン進みすぎて、展開に実感が湧かなくなるのも問題。原作は読んでないけど、なんだか「原作をとにかく短くして上映時間内に無理矢理ぶち込んだ」って印象を受ける。だから後半なんかは観ていて全く盛り上がらなかった。「病院ってあんな簡単に抜け出せるものかなあ?」とか、「サク、いくらなんでも暴走しすぎ」とか、いろいろ気になった。少なくとも俺の共感を呼ぶには描写不足(↓の方が書かれてますが、確かに好きな異性の漢字を知らないというのは俺も違和感感じました)。  最後の方なんて「ウジウジウジウジくだらねぇ」と俺は怒り気味。ラストも「あ〜、やっと呪縛から解き放たれたんだ!…って、だからなんだよ!?」と、まったく感動しなかった。考えてみれば青年サクと律子のやりとり全然描いてないから、「この二人がアキから解き放たれました〜!」ってエンディング見せられても、「あ、そう」としか感じないんだよな。小説はサクの一人称で書かれてたという難点もあったろうが(一人称の小説はキャラの「心理描写」が大きな見所となるので映画化には向かない)、この脚色はけっこう酷い。  役者で一番残念だったのが実は長澤まさみ。幾分劣化したような気がする。「ロボコン」の時などの彼女はけっこう可愛いと思ったが、成長して少しばかり顔がゴツくなったような気が…。演技も×。舌足らずでちょっとぶりっ子な喋り方してて鼻につく。頭剃ったのは偉いと思うんだけど…。  あ、それと、さらに気にくわないのが、最近人気出てきたせいか、この映画は長澤まさみを可愛く撮ろうとしすぎてる点。彼女の可愛さって、「芸能人のような目立つ可愛さ」というより、「学校の隠れたヒロインのような地味な可愛さ」。だから俺みたいな地味専野郎は長澤まさみを綺麗に、目立つように撮られると逆に冷めるんだよ。ああいう撮り方をしない方が、彼女の「地味な魅力」が引き立つと思う。彼女がオレンジ一色の水着(知り合いの女性が「いくら80年代が舞台だからって、あの水着はないよね〜」といっていたが、激しく同意)着て、サクと戯れる場面でのハイスピード撮影なんて声上げて笑っちゃったよ。  まあ、とにかく。これに比べたら「タイタニック」とかの方が俺は楽しめた。「自分には合わないだろーなー」と思ってる方は観ない方が吉。ホント、その通りになると思うから(笑)。    そういえば、サクの好きな映画が俺と被りまくってたのがちょっと意外。
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[007]華氏451
 本好き必見SoH2005-09-09
 
 「フランソワ・トリュフォーにSF映画が撮れるんかいな?」と、有名な小説の映画版でありながら、ついつい敬遠してた。オープニング、キャスト・スタッフの紹介をナレーショ・・・
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 「フランソワ・トリュフォーにSF映画が撮れるんかいな?」と、有名な小説の映画版でありながら、ついつい敬遠してた。オープニング、キャスト・スタッフの紹介をナレーションし始めた時は「おいおい、斬新すぎだろ(笑)」と。まあ、正直、トリュフォーの演出は性急すぎて、もう少し丁寧に演出してくれた方が物語が盛り上がったような気がする。例えばオスカー・ウェルナー演じるモンターグが本の虜になっていく姿とか、もっと明確に映像化して欲しかった。観てて「おおっ、モンターグ!本ってやっぱり面白いだろ!?」とこちらのテンションも上がるような、そんな演出を施して欲しかったよ。全編、淡々としすぎ、この作品。  脚本的にもいくつか気になった場面があって、まず奥さんに本を読むのがバレるとこだと、「モンターグさん、そりゃ声上げて読んでたらヤバいでしょうが」と思ったし、「本の人々」と出会ってからのシークエンスはいささか長い。他にもモンターグの代わりに死んだのは誰だか気になったり、引っ掛かる部分はちょこちょこあったかな。  でも観て損はなかった作品。独創的な世界観と設定を活かした展開はなかなかのもの。「招待客の数や部屋の割り振りを延々と語るだけの視聴者参加ドラマ」なんかは、あまりにもバカらしくて、あまりにもシュールで、笑っちゃったよ。それから序盤、モンターグの奥さんが倒れた時の、どこか淡々としたやりとりは「規制が行き届きすぎた未来」を強く感じさせてくれて、少し怖くなった(実際、奥さんが倒れたら、もっと焦るだろうが!)。で、そんな世界で生きるモンターグが本と接することにより、次第に「感情」に目覚めていくあたり、本も好きな俺はやっぱり嫌いになれない。中年女性が本と共に死を選んだシーンなんて、フルサイズのショットの背徳的な美しさもあって印象的。終盤、署長のムカツク言葉と共に本が燃えるカットも好きだ。ニコラス・ローグのカメラはなかなか見応えあった。  人間の「本に懸ける情熱」が見て取れる終わり方もちと長い気はするけど、嫌いじゃないねー。あの場面にあった「僕、レイ・ブラッドベリの『火星年代記』」というユーモアはちょっとウケちゃったぞ。  あと、どーでもいいけど、やっぱりこれ、「アウターゾーン」の「マンガが禁止された未来の話」の元ネタだったことが確認できて嬉しかったです。  え〜、最後に文句を一つ。…本編鑑賞後、DVD特典を拝見しようとしてビックリ。これ、特典に日本語字幕が付いてないんだぜ!?俺、レイ・ブラッドベリへのインタビュー、けっこう楽しみにしてたのになあ…!字幕付いてないなら付いてないってジャケットに書いとけよ!
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[008]シャーク・テイル
 ダルすぎた…SoH2005-09-09
 
 ここまで豪華な役者を声優に配し、それぞれキャラの顔が役者と少し似てるってな試みは、ああ、そりゃ確かに観たくもなるってもんさ。その上、ロバート・デ・ニーロとマーティ・・・
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 ここまで豪華な役者を声優に配し、それぞれキャラの顔が役者と少し似てるってな試みは、ああ、そりゃ確かに観たくもなるってもんさ。その上、ロバート・デ・ニーロとマーティン・スコセッシの掛け合いが楽しめるっていうもんですから、ちょっと期待して拝見しましたよ。  でも、実際観てみたら全然面白くねぇ。まず、お話が基本的に「そこらの映画の寄せ集め」でしかない。その「寄せ集めた定石通りのシチュエーション」を巧く皮肉ってくれればいいものを、捻りはほとんどなし。その上、物語が散漫すぎる。80分程度の時間に、いろいろ盛り込みすぎて、とことんダルい。さらにそのダルい物語の合間合間に笑えない小ネタを挟むせいで、よりダルさが増す始末。もっといえば映画中盤までの主人公のキャラクターはお調子者というより単なるバカに映っちゃうし(オヤジのことがトラウマかもしれんが、オヤジは立派に一つの仕事をやりとげた男だったと胸を張れ、バカ!)、世界観は「現実世界」を投影しすぎていて、「キャラが魚だという醍醐味」がほとんどない。映像は時にハッとさせてくれる個所もあったけれど、全体的にはパンチ不足。  「ファインディング・ニモ」が流行ったことを皮肉るために、ある意味こういう「真逆なお魚映画」を撮ったのかもしれないが(「アンツ」もドリームワークスだったよな、確か)、まずは最低限の面白さを確立しやがれってんだ。ドリームワークスのアニメって皮肉心や、「子供より大人を楽しませよう」とするブラックな部分があって嫌いではないにしろ、これは本当にダメ。  「皆まとめてハッピーエンド!」的な終わり方も「はあ?なんだよ、そりゃ…。オチまで定石通りかよ…」と脱力感を禁じ得ず。これ観て楽しめる人って、声あててる声優のファンの方か、映画を観始めた方ぐらいなんじゃねーの?とか思う始末。  声優ではデ・ニーロがちょっとイマイチ。アニメだから、ああいう軽い声を出してたのかもしれないが、もうちょっと声に重みを出してくれても良かったかも。逆に良かったのがスコセッシ。お喋りなオッサンだとは知っていたが、そこらの声優よりいい味出してた。彼ら二人のやりとり(意外と少ない)は、映画ファンなら嬉しくなること必至。アンジェリーナ・ジョリーは「ベタベタな魔性な女」役、似合っててマル(当たり前か?)。
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[009]カンフーハッスル
 面白いけどSoH2005-09-09
 
 初めて観るチャウ・シンチー。さほど期待せずに拝見してみる。…うわ〜、これは評価が難しい。まず、一ついいたいのが…チャウ・シンチー、お前絶対「週間少年ジャンプ」読んで・・・
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 初めて観るチャウ・シンチー。さほど期待せずに拝見してみる。…うわ〜、これは評価が難しい。まず、一ついいたいのが…チャウ・シンチー、お前絶対「週間少年ジャンプ」読んでるだろ!ってこと(笑)。もう、主人公が死にかけて強くなるとか、最後の「気の発射」なんて「ドラゴンボール」っぽいし、「ジャングルの王者ターちゃん」みたいな「クネクネ避け」はあるし、自分のコメカミに銃ぶっ放して、発射された弾丸自分で受け止めちゃうなんて「ジョジョの奇妙な冒険」の名シーンあるし(そういえばスタンドみたいなのも出てたな)。あと、クライマックスで披露される「蝦蟇」みたいな技は「ワンピース」のアーロン思い出した。とにかく、絶対チャウ・シンチーはジャンプっ子だ!友達から聞いた話だと、「少林サッカー」は日本のマンガ読んでその着想を得たっていうからねぇ(「キャプテン翼」か…?)。とにかくそれだけでマンガも好きな俺は嬉しくなってしまいましたよ、ええ。  しかし、映画としては「…う〜ん」といった出来。いいシーンはすごくいい。声あげて笑ちゃった所もそれなりにあった。物語が散漫なのは、香港映画に付き物だから覚悟してた。でも…ユーモラスな場面とシリアスな場面のギャップがありすぎて、観てて困っちゃったんだよ。「うわ〜、バカなこと全力でやってるなあ!俺こういうの好き!」と笑ったすぐ後で、「なんだよ、これ。悲惨すぎるぞ…」とまぢで落ち込んだり、しかもそういうシーンを交互に観せられるから、個人的には最後まで落ち着いて作品を楽しめなかった。ブラックな部分も巧く噛み合っていない気がする(ブラックなネタで笑ったのはチャウ・シンチーにナイフが刺さる所くらい)。まあ、CGとカンフーを見事に(?)融合させているから、飽きはしなかったんだけど…。  ああ、それと、いくら香港映画に物語が無茶苦茶なものが多いとはいえ、やっぱ、いきなり主人公が善に目覚め、強くなるというのは拍子抜け。それに終盤まで主人公が物語の中心にきていないのは、映画としてはやっぱりいただけないぞ。  と、それでも「インディ・ジョーンズ」や「シャイニング」などの映画ネタが盛り込まれてたということもあり、嫌いになれない一本。ラストの人を喰ったオチもツボを押さえてて大好きだ!喋れない女性とのやりとりや、デブな相方とのさりげない友情話など、「ベタながらにいい話だね…」となった場面もありました!
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[010]エクソシスト
 そこらのホラーとは一線を画すSoH2005-09-09
 
 DVD再生したら、いきなりウィリアム・フリードキンが出てきて解説始めやがった。なんだろう、彼のあの自信満々な態度。最近、大した映画撮ってないくせに自信に満ち満ちて・・・
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 DVD再生したら、いきなりウィリアム・フリードキンが出てきて解説始めやがった。なんだろう、彼のあの自信満々な態度。最近、大した映画撮ってないくせに自信に満ち満ちてやがる(笑)。でもそんな男も嫌いじゃないんだ。  まあ、とにかく。久々に本作を観直してみた。今回でまだ2回目だけど、これ、2回観たら、作品に対する理解度がグッと深まったぞ。フリードキン監督の映画は、けっこう観る側に不親切な部分がある。本作もそう。例えば、本作は「セリフ」で全てを語らせようとしていない。各キャラの心情を表現するのはセリフだけでなく、それまでのシチュエーションを重視するやり方を用いてる。一例を挙げると、カラス神父が悪魔払いを決意する動機は、言葉では一切語らせていない。でも、フリードキンの的確な演出と見事なシュチュエーションの作り方、役者の演技とで、逆にその手法により、作品に深みを出すことに成功していると思う。小説でいう所の、「行間を読む」作品に仕上がってる訳さ。  ただ一つ、残念なのは、本作はあまり怖くないという点。実質、物語の核にあるのは「カラス神父が悪魔を通じて信仰を取り戻す」というドラマで、俺を含み無宗教者が多い日本では、この作品の狙い(恐怖)は伝わりにくい(本作の「ディレクターズ・カット版」を観た知人が「あんまり怖くなかったよ」との感想を漏らしていたが、それもそうだろう)。さらに、特殊効果もCGに慣れた人には、少し安っぽく見えてしまうかもしれない(メイキングでもそれは語られていた)。  しかし、それでも観る価値はやっぱりある。先述した「全てを分かり易く説明しない手法」と、フリードキンの演出が見事にマッチ。特にフリードキンの演出は、どこか即物的&無機質的。あまり音楽もかけず、シーンとシーンの繋がりの編集が、かなり「バッサリ」としているのも、それに拍車を駆けている(ドキュメンタリータッチに近いものがあるね、シーンとシーンのバッサリとした変わり目は)。特に病院のシーンはあまりに無機質すぎて、妙な怖さを覚えたほど。他にも一瞬浮かび上がる不気味な顔を用いたサブリミナル効果なども、斬新といえるかな。  脚本でもけっこう衝撃的な個所があり、特に「キリストにファックさせてやれ!」と十字架を(自主規制)する場面や、リーガンの母親が悪魔払いを決意させるエピソードなんて、一生涯記憶に残るといっても間違いなし。ラストの不思議な余韻も重畳だと思う。  この「73年劇場公開版」のDVDを持ってる方は(今現在廃盤…)、絶対メイキングを観てください。1時間半近くもありますが、無茶苦茶面白いです。
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[011]コンスタンティン
 出来は良くない!けれども…SoH2005-09-09
 【ネタバレ注意】
 7割の不安、3割の希望を胸に拝見しましたが、どうしてなかなか。思ってた以上には楽しめた作品でした。  まず監督の画作りがいいですね。構図などに凝っていて、キアヌ・・・・
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 7割の不安、3割の希望を胸に拝見しましたが、どうしてなかなか。思ってた以上には楽しめた作品でした。  まず監督の画作りがいいですね。構図などに凝っていて、キアヌ・リーブスやレイチェル・ワイズ、ティルダ・スィントンらの初登場シーンは見事に印象付けられています。終盤、聖水が降り注ぐ中でのガンアクションは、キアヌの立ち振る舞いを含めて、すごくかっこよかったです。  悪魔払いに使われる道具もアイディア&バラエティ豊富でグッド。同じ道具がほとんど使われませんから、観ていて飽きがきません。  セリフ回しも小粋なものが多くて面白かったです。キアヌの「神の冗談はセンスがないね。…落ちも最悪だ」とかいうセリフ、けっこう好きですよ。  さらにさらに、役者さんは皆さん適役揃い。キアヌは40歳とは思えぬシャープさがあって雰囲気バッチリ。「ナショナル・トレジャー」に出演した腹の出た駱駝ハゲと同い年とはとても思えません。彼のライターの持ち方、最高にかっこよかったです。最近「かっこいい女性」役が多いレイチェル・ワイズは、多少眉毛が濃くて肌が汚れていたのが残念ですが(多分、演出なんだろうな。「疲れた感じにして」っていう)、ちょっとしたサービスカットもありましたし、キビキビとした動きはやはりサマになっておりました。彼女がキアヌにキスしようとして、キアヌにかわされちゃう場面は、可愛らしかったですよ。中性的な女優で有名なティルダ・スィントンも最高。彼女の透明感を兼ね備えた顔と声は印象的で、男装姿は得も知れぬ魅力を醸し出してました。あと、ピーター・ストーメアのとんでもない怪演ぶりもファンの俺としては嬉しい限りでしたね(完全に主人公喰ってるけど…)。  …だが!この映画、所々で冷めてしまう場面もある!まず俺が冷めたのが、キアヌがレイチェルに「魔よけ」を渡し、レイチェルがその直後に魔よけを置き忘れてしまった場面。結局、魔よけを忘れたせいでレイチェルはとんでもない目に遭っちゃうんだけど、ああいう「キャラの不注意のみが原因で起こる危機」ってのは、観てて一気に白ける。  あと、終盤のサタン登場の場面も実はそんなに好きじゃない。俺がピーター・ストーメアのファンじゃなきゃ、確実に怒ってたよ、あそこ。だってサタン一人がさっさと事件解決させちゃうんだもの。だったら最初からサタン呼んでみようとすればいいじゃん。例えサタンを呼び出すのに「自分の命」が必要で、その上、サタンが来るかどうかわからなかったとはいってもさあ、「最初から主人公が解決法を知ってるのに、それを行わない」って展開はバカらしく感じる訳よ(そしてその「最初から実行可能な奥の手」が成功するという展開はもっとバカらしく感じる)。ああいうことやられると「それまでの上映時間が無駄じゃないか!」って気分になっちゃう。しかも、「いきなり登場してきたキャラによってクライマックスの危機を乗り越える」って…。あ〜、バカらし(知り合い2人に俺が気になった点を話したら2人とも「それじゃあ、映画作れなくなっちゃうじゃん」と返答しやがった)。  それからラストも釈然としない。キアヌはあれだけ酷い目に遭ったレイチェルに慰労の言葉一つもかけないし、それでいてレイチェルに仕事を言い渡すんだからね。彼女にしてみたら、「何、この酷い男?」とか思ったんじゃない?キアヌがガム噛んで終わりっていう閉め方も無茶苦茶かっこ悪かった。せめてあそこは「煙草を捨てる」という行為にして欲しかったよ。ガムくちゃくちゃやって終わりって、一瞬ギャグかと思った。もし、次回作が出来たら、キアヌは健康オタクになってんのか?そんなの観たくないね!  他にもエクソシストに憧れてたキアヌの相棒のあっさりとしすぎた殺し方も、「あれで死んだの?」と面喰ったし、エンドクレジット後の1シーンも別にいらないと思ったし、「神と悪魔の関係」とか後半、設定が複雑になりすぎたし、いろいろと残念な個所は多かった。  まあ、それでも俺はDVD買っちゃったけどね、これ。最近の「1回観たらもう観なくて充分な映画」に比べたら、語るべきものは存分にある作品だから。チャプター機能で好きな場面ばっか観ております。そういえばオープニングの発掘現場のシーン、「エクソシスト」のオープニングとちと似てますな。
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[012]ゴースト・ハンターズ
 いいなあ、このユルさ!SoH2005-07-30
 
カンフー、ガンアクション、VFX、いや〜、ごった煮ですね、この映画。今やほとんど顧みられることのない時代の香港映画(80年代前後)を基盤にしてるよう。それらの作品が・・・
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カンフー、ガンアクション、VFX、いや〜、ごった煮ですね、この映画。今やほとんど顧みられることのない時代の香港映画(80年代前後)を基盤にしてるよう。それらの作品が好きな人、かつカーペンター映画が好きな人なら、気に入るんだろーなー。俺はカーペンターは大好きだけど、ほとんどあの時代の香港映画観てないから、いまひとつ乗れなかった…。ストーリー展開の怒涛さや、気功とワイヤーを使ったアクションの数々、悪役のかっちょ悪さ(今観るとかなり笑える)、ベタなユーモアは明らかにそれらを基にしてるものね。 ところでカート・ラッセル演じるジャック。あいつ、めっちゃいー奴だよー。あと、めっちゃおかしかった。クライマックスの戦いの時の彼なんてサイコー。口紅つけて見栄切るヒーローなんて他にいたか?笑いの取り方の基本姿勢はくだらなくてベタなんだけど、でもその細部にカーペンター独自のユーモアセンスが感じられて、とにかくウケたぞ。 まあ、それでも登場人物たち(特に悪役たち)は、一体何者だったのか、よく説明されんから、狐につままれた気分にはなりましたが。 今回は吹き替えで拝見。カート・ラッセルの軽口さがより際立っててグッドでした。
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[013]新選組始末記
 演出はやっぱすごいSoH2005-07-30
 
オープニングの1カット目からゾクッとした。刀を持ったあの雄々しいカット。不気味な音楽も流れ、「うひゃあ。やっぱりすげーな、三隅研次!」と感嘆ス。 子母澤寛の原作を読・・・
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オープニングの1カット目からゾクッとした。刀を持ったあの雄々しいカット。不気味な音楽も流れ、「うひゃあ。やっぱりすげーな、三隅研次!」と感嘆ス。 子母澤寛の原作を読んではないけれど、へぇ。山崎蒸さんが主人公なのね、これ。山崎蒸って、生い立ちとかいまひとつ立証できず、今では実在したかどうかも疑わしいってな意見があるんでしょ?彼を主役においた新選組もの、個人的には初めて接した。終盤の有名な「池田屋か、もう一方か」の場面は山崎蒸が主人公にした理由とそれまでのドラマが巧く機能してきて、面白かったぞ。 まあ、とにかく。本作品、新選組のことについて知らない人が観たら、どうなのか?知らない人にも理解できるよう、セリフでいろいろ語られてはいるんだけど、90分ほどしかないから、突っ込みが浅く、ドラマが盛り上がらないと感じた(それでも山崎蒸が慕っている女性に嘘をつくシーンは、ちょっとセンチメンタルでちょいと泣ける)。 ただし!先述したように三隅研次監督の折り目正しい演出はやっぱりすごい。霧がかかる中での気品さ漂う対決(セットでの撮影ならではの味がある)、新見錦切腹の際の厳粛な空気などなど、お見事の一言。中盤、近藤勇が山崎と道場で語らうシーンも緊張感たっぷり(あそこで「誠」の旗をしっかりと映すセンス!)。それから山崎が池田屋から正体バレて逃げ出す時のスピード感やテンポある編集も「流石だなあ」と思った。あの一連の流れは正に天才三隅研次の真骨頂。クライマックスの池田屋での大乱闘も迫力あって、ラストの行進もかっこよく、男心にグッときたよ。光と影を巧みに用いた照明も最高。綺麗すぎ。映画友達いわく、「三隅映画の月明かりは一番綺麗!」なのだとか。 この映画、お話はポンポン進みすぎて、もっとじっくり作った方が盛り上がったとは思う。だけど、やっぱり俺は三隅研次映画に漂う美学だけでオッケーよ!
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[014]ミーン・ストリート
 スコセッシ、最高!SoH2005-07-30
 
前に観て「あんま面白くない」とか思ってたんですが(俺が16歳くらいの時)、やたらと気になってた作品なので、ついDVD買ってしまいました。で、拝見。するともうオープニ・・・
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前に観て「あんま面白くない」とか思ってたんですが(俺が16歳くらいの時)、やたらと気になってた作品なので、ついDVD買ってしまいました。で、拝見。するともうオープニングを観ただけで半ば満足。なんだあのオープニングとタイトルインのかっこよさは!とにかく無茶苦茶かっこいい!音楽と映像の見事なコラボ!やっぱりスコセッシすげぇ!既製曲をああも見事に使い続ける人、彼とウォン・カーウァイぐらいじゃねぇか!?と、テンション上がる。 スコセッシ氏の演出は実に映画的で(音声解説聞いたら、「演出はある程度制限した」的なこといってたけど、とんでもない!)、例えばそれはオープニングを観ただけでもわかる。それにデ・ニーロとハーベイ・カイテルが出会う時のトラックアップやスローモーション、音楽のかけ方なんて実にかっこいい!他にも細かな所を挙げていけば、停まってる車のガラスを磨くジイサンを追い払った時の短いカットの繋ぎとか、なかなか映画的な演出を施してくれてる。もう堪らんよ。 ストーリーは一風変わった青春映画って感じ。前観てつまらないと思ったのは、彼らが何者なのかが、よくわからなかったからだろうね。だけど、ああいう世界もあると理解した今、それなりの面白さを提供してくれました。マフィアもののセリフ回しや暴力が同居した、稀有な青春を見せてくれます。汚れた街並みも魅力的。世界観がとにかくおもしろかった。スコセッシさんはあんな青春を贈ってた訳だ。「ドアをノックするのは誰!?」もスコセッシさんの実体験を基にしてたようだけど、やっぱりこっちの方がずっと面白い! 役者さんは軒並み好演で、中でもいきなりキレそうなデ・ニーロの演技が特に印象に残りました。
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[015]カンバセーション…盗聴…
 味わい深いわSoH2005-07-30
 
オープニングから、見事なズームと盗聴ならではの音響を使ったコッポラ先生の演出はお見事。セリフに頼らず、独創的な画を連続させてくれる。さらにはこんなオリジナリティ溢れ・・・
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オープニングから、見事なズームと盗聴ならではの音響を使ったコッポラ先生の演出はお見事。セリフに頼らず、独創的な画を連続させてくれる。さらにはこんなオリジナリティ溢れる脚本も手がけたってんだから、コッポラって、やっぱり才人だったんだな。てっきり脚色だと思ってた。 んで、中身。やっぱりハックマン演じる主人公ハリーのキャラクターがすごくいい。恋人さえも疑ってしまう猜疑心のかたまり。また彼の楽しみである、家でレコードと合わせてのジャズセッションってのは見事なアイディア。これだけで孤独さを観る者に伝えてくれる。 そんな孤独な中年男をハックマンは得意の怒号演技ではなく、リアリティ溢れる芝居で見せてくれた。この主人公のキャラクターとハックマンの演技で、充分観てられるよ。 後半、彼が感じる「罪悪感」と「無力さ」は胸に突き刺さるなあ。あと、盗聴したテープを何回も聞くとこも、ああいう細かい作業を見るのが好きな私には、充分な見せ場に感じたし、ラストがまた印象的。物悲しいピアノと相まって、なんだかものすごい衝撃を心に残してくれた。 ハックマンと(ブレイク前の)ハリソン・フォードの2ショットがあったのも嬉しい所。やっぱ、観終わって、この頃のコッポラって、すごいと改めて思ったよ。 この映画を観たら、「その後のハリー」が描かれる(?)「エネミー・オブ・アメリカ」がより楽しく感じますな。確か、この映画のハックマンの写真も使われてたしね!
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[016]トゥルー・ロマンス
 何にもしない主人公SoH2005-07-30
 
改めて拝見すると、ホントに曲者役者ばっか集めたね、こりゃ(今回観直してみて、クリス・ペンやトム・サイズモアが出てたことを知る!)。 アメリカンニューシネマ時代に作ら・・・
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改めて拝見すると、ホントに曲者役者ばっか集めたね、こりゃ(今回観直してみて、クリス・ペンやトム・サイズモアが出てたことを知る!)。 アメリカンニューシネマ時代に作られた無軌道なロードムービー、特に音楽やヒロインのナレーションなんかは「地獄の逃避行」を意識してるかな。いわゆるサブカルチャーオタクで、妄想(エルビス)が見えちゃう主人公と、そんなバカに付き合ってくれる心の広い女性パトリシア・アークエット。はっきりいって、久々に観たらパトリシア・アークエットのキャラが「オタクが思い描く理想の女性」って感じがして、序盤なんて恥ずかしくなっちゃった。 ただ、この作品が単なる「オタクの願望映画」で終わってない理由が、その主人公たちの若さによる強烈な純愛とバイオレンスにあると思う。この要素も強いから、けっこうウケいいんだろうね。それでいて「地獄の逃避行」の名曲(もしかして違う曲?)の素朴さとその使い方、ちょっと泣けるクリスチャン・スレーターとデニス・ホッパーの関係とか、単なるバイオレンス映画とは一線を画した部分があるのも成功の要因かも。 タランティーノらしいセリフ回しや、クリストファー・ウォーケンら濃いキャラクターたち、トニー・スコットのムードと迫力ある職人的演出も見所。特にパトリシア・アークエットの拷問シーンは圧巻。しっかし、主人公にほとんど見せ場がない作品だよなあ。それがなんだか引っ掛かるぞ。まあ、脇役が目立ちすぎというのもあるけどさ(笑)。ここのブラッド・ピットなんて、出てる意味ほとんどないんだけど、なんかいい味出してるわ。 今回は吹き替えで拝見。まあ、普通に良かったっす。
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[017]薔薇の名前
 ムードばっちり!SoH2005-07-30
 
数年ぶりに観直してみたけど、やっぱりおもしろかった。 まず驚くのが材質にまでこだわったという美術、小道具、衣装、それから厳選されたロケ地の数々(DVD特典で語られて・・・
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数年ぶりに観直してみたけど、やっぱりおもしろかった。 まず驚くのが材質にまでこだわったという美術、小道具、衣装、それから厳選されたロケ地の数々(DVD特典で語られてました)。実際の中世なんて見たことないから知らんが、とにかくムードたっぷり。それにジャン=リュック・アノー監督の演出と、ホント〜に不気味な脇役連中が雰囲気を煽る煽る。 ストーリーも抜群におもしろい。知的興奮と、不気味な冒険、それにクリスチャン・スレーターの成長物語(女性を知ってからの彼は、それまでの彼に比べて、勇敢で機知に富んでいる)、さらに宗教論争と、見所たっぷり。あと、ショーン・コネリーの推理は昔のミステリー小説を思わせてくれて、なんか嬉しくなった。 その頭脳明晰のウィリアム修道士演じるコネリーは好演。正にベテラン役者としての老練な魅力に開花したといえましょう。そういえば、これが銀幕デビューになるクリスチャン・スレーターは、この頃まだ可愛げがあったねぇ。終盤、F・マーレー・エイブラハムが登場してから、前半に比べて作品のテンポが駆け足気味になっちゃうのが残念だけど、映画史を代表するミステリーロマンの秀作ですわ!
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[018]Mr.インクレディブル
 斬新SoH2005-07-30
 
本作は最早「子供より大人向けアニメ」だね。スーパーヒーローが人々に「訴えられたり」、家族問題・会社問題で変にリアルにゴタゴタするオープニングなんて、さすがに子供は見・・・
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本作は最早「子供より大人向けアニメ」だね。スーパーヒーローが人々に「訴えられたり」、家族問題・会社問題で変にリアルにゴタゴタするオープニングなんて、さすがに子供は見たくないだろ(笑)。しかも、そのあたりをかなり時間をかけて描いてるから、お子様は前半30分でもう「ZZZ…」になっちゃいそう。監督・脚本がいい年こいた私が観る度にウルウルしてしまう「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バードさんだから、ああいう掟破りなドラマ(今まで家族持ちのヒーローの苦悩を描いた作品って他にあったか?)にスポットをあてた物語になったのかも。もう前半にあるユーモアの底辺には「悲しさ」が潜んでいて、なんか笑うに笑えないデスよ。 物語そのものはスケール感がイマイチなく(これは「アイアン・ジャイアント」にもいえることですが…)、なんか暗さや重さを感じさせてしまう。もっと「明るくユーモラスな場面」があった方が個人的には気に入ったかな。せめて終盤、インクレディブル一家が絶体絶命の街を救う時に、住民が「インクレディブルだぁ!」とか叫んでくれる、そういう場面が欲しかった…(闘いが終わった後に拍手喝采を浴びても、イマイチ盛り上がらず)。悪役がまるで目立ってないというのもヒーロー映画にしては大きな欠点かな。 ピクサー社にはやっぱり「大人向けアニメ」というより、「トイ・ストーリー」から「バグズ・ライフ」あたりまでの「大人も童心に戻って楽しめるアニメ」を作っていって欲しいけど、そこらの映画に比べれば、これも観る価値充分。 まず映像がやっぱすごい。地味な所ではバイオレットの髪質、派手な所ではアクションシーンでの映像の面白さ(これは監督の演出の巧さもあるが)なんかはすごく好き。ダッシュくんの特殊能力とか(トコトコトコッっていう効果音がまた可愛らしいじゃないか!)、バイオレットちゃんのバリアー、フロゾンの氷とかよかったよ!アクションシーンはどれも面白かった!ストーリーはやっぱり「家庭」を持ってる人には感情移入必至なんだろうし、ヒーロー映画のツボも押さえているといえば押さえてる(裏切る敵キャラとか、開発者エレナ絡みの描写とかね)。そしてあのラスト!う〜ん、やっぱりヒーロー映画はああいう終わり方してくれると、それだけで点数上がるよ!観てて震えちゃったもの!ダッシュくんを始めとする「よぉ〜し!やっちゃうか!?」っていう皆の顔、もう最高!あとエンドクレジットの昔のアニメを髣髴とさせるキッチュな映像もすげーいい! キャラでは奥さんがちょっと色っぽく、バイオレットちゃん、ダッシュくんは可愛くてマル。題材の割に「真面目で重く地味に」なっちゃってる作品だけど、まあ、それなりに楽しめた一本。もし続編が作られるなら、その時はもっと明るく作ってよ!…後で気付いたんだけど、ブラッド・バードさんが声あててたキャラってエレナだったのか…。かなり意外!
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[019]マイ・ボディガード
 前半はいいね!SoH2005-07-30
 
映画も原作もネタバレしてます! あの「燃える男」がブライアン・ヘルゲランドとトニー・スコットの手により映像化!しかもトニーは原作の大ファンだというし、邦題やテレビス・・・
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映画も原作もネタバレしてます! あの「燃える男」がブライアン・ヘルゲランドとトニー・スコットの手により映像化!しかもトニーは原作の大ファンだというし、邦題やテレビスポットが酷くても期待して拝見! もう開始5分でトニー入魂の一作というのがひしひしと伝わってきた。元々過度にカットを割り、カメラをぐいんぐいん動かす監督さんだが、この作品では1カット1カットに力を入れており、何やらトニーの「静かな熱気」を感じ取れるかのよう。さすがに「おいおい、演出過剰で目が痛いよ、耳が痛いよ」という場面もあったが、トニーファンの俺はそれも大目に見るよ!今、一番好きな脚本家ブライアン・ヘルゲランドさんの脚色も見事。特に前半の脚色は唸るね。短い時間でキャラの性格を的確に表示してくれてる。クリーシーとピタのやりとりも非常に心温まるものがあり、個人的には「今、笑った!」とかの件で、何度も涙腺が刺激される始末。 役者もけっこうよかった。最初は「クリーシーにデンゼル・ワシントンかよ…。あんまり好きじゃないし、似合ってなさそうだなあ。しかもダコタ・ファニングが出てくるってのも、今風すぎ…」と懸念してたが、拝見してみればデンゼルの骨っぽい芝居に、ダコタちゃんの優等生ぶりとで一気に映画に引き込まれた!やっぱり二人ともいい演技してるわ!しかもクリストファー・ウォーケン、ジャンカルロ・ジャンニーニなんて好きな俳優も出演してるし! …と、まあ、ピタが誘拐された直後くらいまではものすごく楽しめました。しかし…後半からの物語はどうも歯痒い。その理由は1、「ピタが実は生きている」。2、「敵が弱すぎて盛り上がらない」。これが大きい。 まず1。これはかなり苦心した末での脚色だとは思う。原作だとクリーシーは傷の療養中にとある女性と恋に落ちる。しかし、それでも彼はピタの復讐を果たすため、銃を取るのだ。「復讐」を果たした後には、一応その女性と幸せに暮らすという、ある意味、読者も納得できるハッピーエンド(とは完全にはいえないか。ピタ死んじゃってるし、クリーシーシリーズの続編ではとんでもない事態が待ち受けてたもんな)が用意されてた。でも、映画版ではそのクリーシーと恋に落ちる女性が登場しない。つまり劇中クリーシーが復讐を果たしたら、物語はそれで終わっちゃう訳だ。ラストには「虚しさ」しか残らない。そういった展開を避けるべく、ピタが生きているという風に物語を変更したんだろうな(それ以前にもしかして「子供が誘拐され、殺される」という展開は映倫に引っ掛かるのかもしれない)。それでも「ピタが生きている」という風に物語を変えても問題が出てきてる。それが「ピタの死を映像で表現できなかった」点だ。後半のクリーシーの復讐劇は道徳的に見て決して許されるものじゃない。けれど、「生きる希望」を与えてくれた少女の死に対する怒りを、観客にも共有させたら、観客の大半は「クリーシー、確かにお前の行動は褒められたもんじゃない。だけど俺が許す!行け〜!」という気分になれるはず。それには「ピタの死」を観客にも印象付けさせる必要があるのだけれど、「ピタが実は生きている」という展開を用意したため、「ピタの死」をセリフだけで処理する羽目に陥っちゃってる。セリフだけでは映画を観ている者には強烈な印象は残せない(死体を直接見せなくても、「河に浮かぶビニール袋」などで表現しても良い)。さらに「ピタが実は生きている」という展開を選択したことで、この映画、2回目を観ると、「クリーシー、そんな怒らなくても、ピタ生きてるんだよ…」と、1回目以上に観客と主人公の間に温度差が生じてしまう可能性も出てきちゃってるんだよなあ。 理由2は言わずもがな。基本的に敵はクリーシーに捕まり、ビビリながら拷問を受けるだけ。観ていても「クリーシー、がんばれ!」という気分には全くならなかったよ。いくらなんでも、もう少し敵にもがんばってもらいたかったです。 他にも後半はクリストファー・ウォーケンがほとんど出てこなくなったり、個人的には残念な個所が多かった。総評としては、近年トップ5に入るほど、個人的には「惜しい一本」といったところ。…でもクリーシーが死んじゃうラストには少し涙したけどね!
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[020]ブラザーフッド
 やっぱりこれも韓国映画SoH2005-07-03
 【ネタバレ注意】
「シュリ」とか公開された頃は「おお〜。粗くてもなかなかエンターテイメントしてんな。日本も早くこのくらいのアクション撮ってくれや」と思ったものだが…俺のチョイスが悪い・・・
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「シュリ」とか公開された頃は「おお〜。粗くてもなかなかエンターテイメントしてんな。日本も早くこのくらいのアクション撮ってくれや」と思ったものだが…俺のチョイスが悪いのか、その後観る韓国映画の大半が「暑苦しい映画」、「押し付けがましい映画」、「やたら政治情勢が絡む映画」、「80年代のような恥ずかし古い映画」しかなく、いい加減お腹がもたれてきた(映画に対する力の入れようは素晴らしいけどね)。 ま、とりあえず本作も一応観てみる。ああ、これもやっぱり俺のお腹をもたれさせた韓国映画。はっきりいって、好きじゃない。常に弟のために行動する兄と、「俺はもう軍人だ!特別扱いするなよ!」という弟。戦場に立った者ならば、弟の方が正論…というか、立派な男だと俺は思う。つまり、「兄=個」、「弟=公」の図式なんだよな。でも、最後は弟までもが兄を救うために勝手に行動し始める(つまり、「個」を重視した行動をとるわけだ)。兄貴が敵軍に寝返った等の展開も唐突すぎる上に、なんか気に入らない。俺は「自分を特別扱いする兄を嫌う弟」の方が正しいと思っちゃってたからね。常に弟のために行動する兄ってのは、戦場においてはあまり褒められたものじゃない気がする。兄が弟に「俺はお前を特別扱いしないぜ」と、一見「公」を装っておきながら、最後に「個」を取るというならば、同じ人間として俺も納得できたろうし、泣いたかもしれないけれど…。 それから所々で鼻につくのが「こんな戦争に参加しちゃって、僕たち可哀想でしょ?ね?ね?」という押し付けがましい作劇。あそこまでゴリ押しされると、個人的には逆に冷めちゃうな。「んなに被害者ぶってるんじゃねぇ!『お国のために』と立派に戦った人もいるだろうが!」と、ついつい考えちゃう。「戦争に参加した人→被害者→泣けるでしょ?」という作劇はもうやめた方がいいわ。「戦争に参加した人→ものすごく辛い経験をした人」という描写なら少なくとも俺は納得するし、「被害者」というものを描きたかったら、「ジョニーは戦場へ行った」ぐらい映画から「戦争に対する怒り」が滲み出てないと逆に冷める。 あとは戦闘シーン長すぎ。2時間半近くもありながら、3分の1くらいは戦闘シーンだったんじゃない?確かに戦闘シーンは「プラトーン」「フルメタル・ジャケット」あたりから、「プライベート・ライアン」など古今に渡るハリウッド戦争映画を基盤にしていて、迫力はあった(歌手が兵士のために歌う、「地獄の黙示録」的な場面もありましたな)。しかし、あまりにも長いし、「そこまで描かなくてもいいんじゃね?」というものが多かったような気がする。「プライベート・ライアン」の前半30分とかのように、斬新さや唸るほどのものはなかったし。 まあ、小道具とかで張る伏線は悪くないかな。とにかく邦画でもそうだが、「被害者ぶってお涙頂戴」作劇は個人的には大嫌いだっ!兵士を「被害者」として描くなら、押し付けがましい「お涙頂戴」は厳禁!
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[021]エボリューション
 ふ、古い…SoH2005-07-03
 
…今更、こんな映画観る人いないだろうなあ。アイバン・ライトマンの映画って悪く言うと、もう時代遅れだもの(良く言えば80年代ノスタルジーに浸れる)。 で、拝見したもの・・・
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…今更、こんな映画観る人いないだろうなあ。アイバン・ライトマンの映画って悪く言うと、もう時代遅れだもの(良く言えば80年代ノスタルジーに浸れる)。 で、拝見したものの、予想してた通り、笑いの数々が妙に古臭い。個人的にはまったく笑えなかった。さらに物語はダラダラ、演出も手堅いだけ。展開はかなり大風呂敷広げているのに、小ぢんまりした印象を与えてくれる。もっと弾けて、無茶苦茶やってくれてもいいのに、全体的に薄味な一本。ブラックさも下品さも中途半端だね。 まあ、それでも見所がない訳じゃなく、個人的には欠伸をしつつも最後までまったり観れた。まずジュリアン・ムーアがドジなキャリアウーマンを演じており、ちょっと萌え(笑)。それから劇中一番の見もの、クリーチャーの映像はけっこうよかったな。特に前半に出てくる虫のクリーチャーや、民間人に犬と間違えられて、奥様の指に噛み付いちゃう緑色のクリーチャーはかなり好き。ああいうブヨブヨ感だとかを出してくれるのは、個人的にはツボなんだ。羽が生えたクリーチャーの出産もいいねぇ。ぐちょぐちょ感が出てて面白かったよ。終盤のアメーバみたいなのもグロくて好きだな。「進化に合わせて、いろいろなクリーチャーが見れる」という設定がなければ、とことんダラダラした映画になったかも。「裸のランチ」や「スターシップ・トゥルーパーズ」みたいなクリーチャーが好きな人は観てもまだ許せるか?
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[022]ヴァン・ヘルシング
 映像はすごいけどSoH2005-07-03
 
オープニングの白黒映像と画作りからして、なんかハマーフィルムとかの古典ホラーを思い出させてくれた。けっこうあの時代のホラー意識してるカットがあって、あまり古典ホラー・・・
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オープニングの白黒映像と画作りからして、なんかハマーフィルムとかの古典ホラーを思い出させてくれた。けっこうあの時代のホラー意識してるカットがあって、あまり古典ホラー観てない俺でもなんかニコニコしちゃったよ。それなのにCGの技術が滅茶苦茶向上してて、面白かった。最初に出てきたジキルとハイドなんて、実にリアル! 監督・脚本は「ザ・グリード」「ハムナプトラ」シリーズで「ノリノリアクション」を得意とするスティーブン・ソマーズさん。本作もああいうノリノリなアクションを期待したけれど、ちょっとダークサイドに傾倒してる。まあ、それはそれでいいんだが、もう少しお話に力を入れてもらいたい。展開が行き当たりばったりすぎで、イマイチ盛り上がりに欠けてしまうのが残念。セリフ回しや細部のアイディアからは、やっぱりそこらの凡人監督・脚本家にはないもの感じさせてくれるだけに残念無念ですわ(吸血鬼が心臓の音で隠れている奴を見つけるとか)。結局、ヴァン・ヘルシングの謎というか、過去も曖昧に終わっちゃうし、彼の武器の数々もなんだかインパクトに欠けて残念(最初に「007」の秘密兵器開発部みたいなものが出てきたのにねぇ…)。続編出たら、もうちょっとお話に力を入れてほしいな。 でも映像はさすがにすごい!CGでしか出来ないスピーディかつ縦横無尽なカメラワーク!そしてクオリティの高い視覚効果!クライマックスの吸血鬼VS狼男なんてワクワクしたぞ!人間から化け物へ変わっていくカットもすごかったなあ!映像に関する演出はとにかく派手で、なかなか満喫できました!映像でいえば、惜しむらくは画面が暗めの画が連続すること。CG多用映画には多いんだけど(画面が暗い方がリアルに見える)、画面が暗いのばっかだと、個人的には観てて疲れを覚えちゃうんですよね。まあ、期待してなかったから、こんなもんで良しとしようか。
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[023]ターミナル
 最近のハリウッド映画だねぇSoH2005-07-03
 
「トゥルーマン・ショー」「ガタカ」などの感動作に関わってきたアンドリュー・ニコルが原案などを担当し、題材はちょっと面白そうとは思った。ただ…観てみたらやっぱりイマイ・・・
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「トゥルーマン・ショー」「ガタカ」などの感動作に関わってきたアンドリュー・ニコルが原案などを担当し、題材はちょっと面白そうとは思った。ただ…観てみたらやっぱりイマイチでした…。 まずスピルバーグの演出。テンポは良く、見せ方も悪くはない。しかし、コメディ演出がホントに出来ない人だ。劇中、数々のユーモアがあるが、古くさい上に、ベタベタなものばかりで、個人的にはまったく笑えない(これは「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の時もそうだった。まだ「1941」の方が楽しそうにやってて笑える)。 しかし、それより俺が気に入らないのがカメラマン、ヤヌス・カミンスキーの撮影。この人は画面のトーンを暗くしてしまう傾向が強い。重厚なドラマならそれもいい。ただ、本作のようなヒューマンドラマや、ポップさを出すべき「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」などの撮影には絶対向かない。本作では「空港に取り残された男」が主役だ。その彼からすれば、確かに空港は「無機質なもの」に見えてくるとは思う。が、いくらなんでも全体的に暗すぎる。主人公が恋に落ちる場面など、何故もっと暖かな色で処理してくれないのか、正直理解に苦しむばかり。 さらに主演トム・ハンクスの起用も引っ掛かる。童顔役者と昔から言われてた彼ももう50近く。はっきりいって顔がとんでもないことになっちゃってる(俺の友達は「最近のトム・ハンクスって、見てるだけでなんかウケちゃう」といってるほど)。童顔役者は年をとると使えないというのは定説。彼の演技は相変わらず巧いが、もうああいう「心優しい不器用男(+少年のようなあどけなさアリ)」な役を演じさせるのは、正直痛々しくて仕方がない。かといって童顔役者ってのは、人生の重みを感じさせる渋い役にもむかないのだから困ったものだ。もう俳優はゲスト出演程度にして、監督業に乗り出した方がいいのではなかろうか(大きなお世話でしょうが)。 脚本でいえば、いいエピソードもなくはない。主人公と従業員との交流、ロシア人をかばう場面、友達の従業員による「空港レストラン」、そして終盤の展開はけっこう好きだ。でも、大きな欠点が二つ。まず一つがキャサリン・ゼタ=ジョーンズと主人公のロマンス。あれ、ぶっちゃけなくても話成立する。ああいう中途半端なエピソード入れる位なら、主人公と従業員とのやりとりをもっと増やしてほしかった。そうすれば主人公が空港から出る場面でもっと感動したと思う。それからスタンリー・トゥッチ演じる保安局のオッサンを、単なる悪者にしてしまっているのもよくない(メイキングでは「悪者じゃないんだ」といっていたが、あそこまで描けば、充分「悪」として観る者は認識すると思う)。最近のハリウッド映画って、別に「善と悪」の関係を作らなくても成立する話に、無理矢理それを当てはめようとする傾向がある。確かに「敵」がいた方が話は分かり易くなるけど、それじゃあ、あまり深みは出ない。「続・激突/カージャック」のベン・ジョンソンみたいな役柄にしてくれた方が良かったよ(最後も主人公の悪口いいながら、結局見逃しちゃうみたいなことやってくれたら、俺は泣いてたと思う)。 と、如何にも今のハリウッド映画。無理矢理、恋愛話と善と悪の物語にしちゃってるのが惜しい。結局、観終わった後で感動するというよりも、「だから?」って気分になるわ。あ、そういえば、キャサリン・ゼタ=ジョーンズは綺麗かつ可愛かったけど、あの人が「男運のない女性」を演じるってのも、ちょっと違和感かなあ(笑)。
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[024]トランザム7000
 ノー天気!SoH2005-07-03
 
「エドtv」を観てたら、急にこの映画が観たくなったので拝見。 ああ、本当にノー天気で楽しいなあ。バート・レイノルズ&ハル・ニーダム監督のコンビ作では、全部は観ていな・・・
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「エドtv」を観てたら、急にこの映画が観たくなったので拝見。 ああ、本当にノー天気で楽しいなあ。バート・レイノルズ&ハル・ニーダム監督のコンビ作では、全部は観ていないものの、本作が一番好きかも。この頃バートの恋人だったサリー・フィールドとの掛け合いも絶好調だしね!物語は非常に単純で、そこにバートの明るい個性、ちょっと浮世離れした愉快な登場人物、変化に富んだカーアクションを交えており、気楽に観るには最適。明るいテキサス調なカントリー・ミュージックもけっこう好きだ。車の助手席で花嫁衣裳から私服に着替えるサリー・フィールドは可愛いよな(1シーン、お尻のアップカットがあるが…もうたまらん!)。「伝説」と呼ばれるバートと相棒の男らしさもかっこよく、バートの「目立ちたがり屋さ」や相棒の「いつも通り負けたよ」なんてセリフは実にいい!サリー・フィールドがバートにいう「私たちって、飛ばし屋以外に共通点ある?」から始まるシーンもほのぼのしててニヤニヤしながら観れてしまいました!脇役たちとの友情も楽しいぞ!ホント、のんびり観るのに最適な映画。バートファン(未だにいるんだろうか…?)は絶対楽しめますわ。「エドtv」の主人公は、確かにこういう映画を観ながら「いやっほ〜!」とかいってそう(笑)。なお、保安官役のジャッキー・グリーソン初登場時にかかる音楽が「初期ゴジラ」が登場する時にかかる音楽みたいで可笑しかったです。
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[025]エドtv
 大好きだ!SoH2005-07-03
 
ロン・ハワード監督の映画は、個人的には「そこそこ面白いけど、何回も観たくならない」映画が多い。これもDVD買ってから、1年ほど観直さずに放置(特典は観たけどね。ウデ・・・
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ロン・ハワード監督の映画は、個人的には「そこそこ面白いけど、何回も観たくならない」映画が多い。これもDVD買ってから、1年ほど観直さずに放置(特典は観たけどね。ウディのNGシーン最高!)。しかし、いつまで経っても観ないのは何か申し訳なくなって、吹き替え版で急遽拝見。大塚芳忠、大塚明夫という大好きな声優が参加してたし。 ただ、やっぱりこれはマコノヒー、ハレルソンの声で観た方がいいと思う!それだけマシュー・マコノヒー、ウディ・ハレルソンのノー天気バカ兄弟がいい味出してるんだ!あいつらを兄弟役にキャスティングと聞いた時は「人の良さと犯罪者っぽさが滲み出てる奴らが兄弟役って…大丈夫なのかね?」と思ったものの、実にマッチしてて驚いた!顔の作りとか、よく観たらけっこう似てるしさ!二人とも阿呆なノー天気演技巧くて最高!さらにビデオ屋でバイトしてるマコノヒーが、バート・レイノルズを知らないってガキに「テメェらに貸すビデオはねぇ!セガール映画でも観てろ!」ってなセリフ、バート好きの俺はニコニコしちゃうんだよなあ(セガールも嫌いじゃないよ)。他の役者さんも豪華な上、軒並み好演。中でもヒロイン役のジェナ・エルフマンは…確かに可愛くはないけれど、泣き顔演技に味があってもらい泣きしそうでしたよ。 普通の生活がカメラを介することで、あれよあれよとドラマチックに展開していってしまう展開も良(「日常がこんな面白い訳ないだろ!?」とかはいわない約束)。テレビでバカ兄貴の浮気がバレる所とか、兄弟二人で「チキン・ダンス」なるものを踊る場面、仲直りするとこ大好き。ホントに憎めないおバカちゃんたちだよ、あいつら!ちょっと「毒」と「涙」を感じさせる家族描写もマルだし、視聴者たちのリアクションも愉快だね。惜しむらくは「行き過ぎたメディアへの批判」が描かれ始める後半からパワーダウンしちゃう点か。まあ、あれ以外話の展開法がないだろうから、これは仕方ないかな? 「メディア」を通じて「神と人間の関係」を描いた感動作「トゥルーマン・ショー」も好きだけれども、実はこっちのノー天気な映画の方が好きなんですよ、私は!
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[026]ダーティファイター
 これを見ずしてイーストウッドは語れまい!SoH2005-07-03
 
この時期ちょくちょく作られていたアメリカ労働者階級(トラックの運ちゃんなど)向け映画の一つ。公開当時、アメリカでは中西部地域を中心に大ヒットしたみたい。ただ、日本だ・・・
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この時期ちょくちょく作られていたアメリカ労働者階級(トラックの運ちゃんなど)向け映画の一つ。公開当時、アメリカでは中西部地域を中心に大ヒットしたみたい。ただ、日本だと本作の知名度はかなり低いと思う。こういう「労働者ムービー」ってのは、日本でいう「ヤンキー漫画」みたいなもの。楽しみ方がわからないと、「何これ?意味わからない」みたいな感じになっちゃう。日本社会は中流階級が多いから、そうなる可能性の方が大きい(日本でもヒットしたのかしら、この映画)。 まあ、俺は大好きなんだよなあ、これ。いい意味で頭悪くて、ベタベタな笑いもなんか憎めなくて、観ながらニコニコしちゃうから。演出も映像も安っぽさの極み。低予算もバレバレ。ストーリーはその場その場のユーモア重視で、けっこう散漫。それでもとことん楽しいんだ!流れる音楽も「いかにも」って感じで最高!大スター、イーストウッドがこの手の映画に出演したということと、彼のパートナーでもあるオラウータンくんの名演も素晴らしい!特にオラウータンくんの演技は必見!ちゃんと指でファッキューやるし、車だって運転しちゃうんだから!銃に撃たれて死ぬ真似する場面すごく可愛かったよ!彼とイーストウッドのやりとりはそれだけでもう微笑ましいよ(「オラウータンくんが出てこなくても物語成立するじゃん」とかはいわない約束。お笑い要員だから)! 他では、イーストウッドのママVS暴走族なんてシーンも愉快だし、情けない「小悪党」でしかない暴走族連中の描写も楽しかった!演出では、終盤で恨みを持った暴走族と主人公が出会う場面で、マカロニ・ウエスタン・カット(画面手前に主人公の足のアップ、画面奥に対峙する相手の全身が映り込むカット)があって、そこに流れる音楽が一瞬エンニオ・モリコーネ調になった所でオタ心が刺激されてニヤリとしてしまいました。 終盤はちょっともの悲しいけれど、底抜けに楽しい一本。気楽に観れるから大好きだ!最近の「奥が深い映画」を作るイーストウッドも大好きだけど、やっぱりこれを見ずしてイーストウッドは語れまい!(言い過ぎか?)
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[027]殺しのドレス
 「サイコ」のパクり?いや、違う!SoH2005-07-03
 【ネタバレ注意】
ブライアン・デ・パルマ監督の最も脂ののっていた時期の代表作なのだけれども、「サイコ」と物語構造がドそっくりと聞いていたので今まで敬遠しておりました。まあ、とりあえず・・・
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ブライアン・デ・パルマ監督の最も脂ののっていた時期の代表作なのだけれども、「サイコ」と物語構造がドそっくりと聞いていたので今まで敬遠しておりました。まあ、とりあえずDVDを購入したので、「完全版」を拝見。 最初のシャワーシーンからデ・パルマ節全開。この人のお色気シーンって、ホントに品を感じない。というか、ぶっちゃけ下品。女優も厳つい顔の人を起用するから、なんだか下手なポルノを見てる気にさえなる。まあ、実はそれも嫌いじゃないんだけどね。あはは。 前半の美術館での「男と女の駆け引き」はけっこういいね。漂うカメラに、セリフほとんどなし、音楽とちょっとしたカット割で見せてくれるもの。扇情的な肉欲とでもいうのかな?そういうのもひしひしと感じさせてくれて面白かった!で、彼女と彼がようやく会話した後は、真っ昼間から運ちゃん見てるのにタクシー内でセックス!セックス!ホント下品だなあ、デ・パルマちゃん!下着をずり下ろすとことか、見てて笑っちゃったよ。 でもやっぱ殺人シーンの映像テクはすごいの一言。アンジー・ディッキソンが切り刻まれる場面の短いカット割には唸った(ちょっと「サイコ」のシャワーシーン意識してるよね、あそこ)。エレベーター内のミラーを効果的に使った殺人映像は案外静的でありながらも、音楽や役者のいかつい顔で恐怖を煽る。素晴らしい。ああいうのが監督の「演出」だよなあ! さらに、物語もけっこう面白かった。確かに多分に「サイコ」入ってるけど、それでもオリジナリティがあってね!俺はてっきりマイケル・ケインが多重人格者(とは今はいわないんだっけ?)で犯人だと思ったのに、途中にある分割画面でケインのアリバイが成立しちゃってるんだよ。それに殺人犯である金髪姉ちゃんがナンシー・アレンを車で追跡してた際に、「あれ?さっきタクシーの運ちゃんに邪魔されてたのに、ナンシー・アレンが向かった先にいるのはおかしくないか?もしかして犯人は二人いるのか?」とか、いろいろと推理できる楽しみがあって良かった(ま、それらのオチはけっこう当たり前のものだったけどね。でも警察の対応、ちょっと杜撰。犯人がわかったら、すぐに報告せい!)。オープニングを巧く「罠」にしたラストもドキドキしながら、ビックリした!「ファムファタール」と同じこと、ここでもやってたのかよ! と、まあ、けっこう楽しめた105分。「サイコ」のパクりではなく、これは本歌取り。タイトルもちょっと好きだな。…そういえば、ピーター役のキース・ゴードンって役者が、一瞬「ハリポタ」の主役の子に見えてしまい、びっくりしましたです(DVDの特典見たら、今はすっかりハゲてましたが)。 なお、DVD「完全版」の方が確実に残虐でエロかった。ほんの数カットで残虐性がこうも異なってくるんだから、やっぱ映画って面白いなあと思った次第でございます。
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[028]大統領の陰謀
 かっこいいだろ、これ!SoH2005-07-03
 【ネタバレ注意】
今から5年くらい前、俺が高校生くらいの時に観て、「ウォーターゲート事件」のこと、まったく知らなかったから(ニクソンの名前も知りませんでした…)、「なんだこれ?背景掴・・・
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今から5年くらい前、俺が高校生くらいの時に観て、「ウォーターゲート事件」のこと、まったく知らなかったから(ニクソンの名前も知りませんでした…)、「なんだこれ?背景掴む前に話がどんどん進む…。真相を追究しようとする新聞記者たちはかっこいいけど…」と当惑してしまった映画。 ちょっと前に実際のウォーターゲート事件の内部告発者が名乗り出たということで、DVD買って、ウォーターゲート事件の舞台背景を頭に入れて(ニュースで簡単にチェックしたり、ぐーぐるで検索した程度ですけど。CIAの本部はマイアミにあるとかまでは調べましたよ)、再度拝見することに。 やっぱり物語は俺が勉強不足なためか、イマイチ全貌を説明できるものじゃなかった。それにこの映画、主人公二人の視点でしか展開しないから、より一層全貌が掴み難くはなっている。 だけど!それでもものすごく楽しめた!「主人公二人の視点が中心」で物語が進んでいくのは、確かに事件の背景が掴み難くなるという弊害はあるけれど、彼らの「焦り」や「喜び」が直に伝わってくるし、何より主人公たちと同じ視点で物語が楽しめるから、事件の真相解明を諦めずにいる彼らをより「かっこいいなあ!」と思わせる効果があるんだよ!相手の言葉じりを捉え、推理を働かせる記者たち!藁をも掴む思いで事件の真相を探る、その姿!走り書きのメモとか、タイプライターを打つ仕草とかも「ああ〜、なんか、もう最高!」と思えてしまう! 出演者もいいねぇ。誠実さ&かっこよさが売りのロバート・レッドフォード、熱血新人記者(でも女性の扱い方を知ってる男)を好演するダスティ・ホフマン、そして俺の好きなジェーソン・ロバーツに、名脇役マーティン・バルサム&ジャック・ウォーデン&ハル・ホルブルックらが出演!ああ〜、60〜70年代映画好きにはこれだけでヨダレものですよ! それから、この頃まだ才気爆発していたアラン・J・パクラ監督の演出も素晴らしいね。セリフ中心の映画にも関わらず、きちんとした演出を映画に介入させ、物語を盛り上げてくれる!例えば図書館で主人公二人が貸し出し記録を調べる際の、真上からのショットはすごいわ!徐々にカメラが引いていき、主人公たちのやっている調査が「実に小さく、無駄な努力に終わるか」を如実に感じさせてくれるんだから(これと同様の効果を生んでいるのが、彼らがニクソン大統領再選委員の家を訪ね、悉く取材を断られた場面での空撮)!役者さんも皆さん力演・好演してるからか、長回しもけっこうやってくれるんだよな!もう、長回し好きの俺はそれだけでもニコニコしちゃったよ!と、思えばレッドフォードとホフマンが選挙資金を受け取った奴らを推理しながら、興奮気味に事件の記事を書く場面では、カットをきちんと割って、迫力やテンポを出してる。うんうん、こういうのを監督の仕事っていうんだよなあ! と、とにかく「硬派」な一本。惜しむらくは終盤。結局ディープ・スロートの一言で事件がほとんど解決しちゃうのがちょっと拍子抜けかな?まあ、今時、こんな映画公開されたら「訳わかんないし、地味だよねぇ」とかいわれそうだが、俺は大好きだ、この映画!当時の事情を良く知ってて、お話の流れが全部掴める人は、もっと楽しめるんだろうね!
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[029]シービスケット
 長いよ!SoH2005-07-03
 【ネタバレ注意】
予告編を観た時は「(競馬に興味がない俺でも)泣けそうだ!」と思いつつも、俺の周りでは「期待してたほどじゃなかったよ」との声が多かった。で、まあ、俺もようやく拝見。 ・・・
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予告編を観た時は「(競馬に興味がない俺でも)泣けそうだ!」と思いつつも、俺の周りでは「期待してたほどじゃなかったよ」との声が多かった。で、まあ、俺もようやく拝見。 ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー、ウィリアム・H・メイシーら、好きな俳優出てたけど、上映時間が長いので吹き替えで観ることに。ただ、ブリッジスの声とナレーションの声聞いただけで、「こりゃ、マッチしてないだろ」と字幕で観る。 しかし、この映画、決して悪くはないが、やはり俺の感想も「期待してたほどじゃなかった」。いくら実話を基にしているからといっても、丁寧に描きすぎ。特に主要キャラが出会うまでがとにかく長く感じてしまう。主要メンバーそれぞれの物語に「核」や「ゴール」がまったく見えてこないから、余計辛い。彼らがお互い出会うまで40分以上もかかるのは、さすがに長いだろう(せめて20分くらいで出会ってくれ!)。それなのに省略・ナレーションが多々行われているのだから、物語はかなり薄味に感じてしまう。どこか焦点の定まらぬ、欲張りすぎた一本。大体、あの脚色なら、クリス・クーパーはただの脇役扱いでも充分なキャラではなかろうか(いちいち序盤で彼の人生を語らずともよい)。 ただし、正に命を賭けて臨まれる、最後の騎手と馬の復活劇はちょっぴり感動。競馬シーンも疾走感溢れるカメラ、ハッタリの効いたスローモーション、巧みなカット割、重厚な音声(ホームシアターセットで観たらびっくりしたよ、音の大きさに!)、効果的な音楽とでなかなか楽しめる。原作はなかなか面白そう。 役者ではジェフ・ブリッジス、ウィリアム・H・メイシーはよいのだが、クリス・クーパーにあの役をやらせるのはちとミスキャストのような気も。この人、好きな役者ではあるものの、目つきがあまりにも冷たい。「遠い空の向こうに」などは、「あんな冷たい目をした人があんな熱いなんて!」と涙したものだが、本作ではその冷酷な目つきがいいように作用してない。どちらかというと、馬を簡単に見捨ててしまうような目をしている(笑)。眉毛がまた薄いから、とことん怖く見えちゃったよ。
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[030]ゴーストシップ
 シャイニ〜ングSoH2005-07-03
 【ネタバレ注意】
大して怖くはないと聞き、サルベージ会社の奴らが主人公な映画は観たことなかったので拝見す。 オープニングのクレジットのフォントがやけに可愛らしく、曲も明るく、「こりゃ・・・
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大して怖くはないと聞き、サルベージ会社の奴らが主人公な映画は観たことなかったので拝見す。 オープニングのクレジットのフォントがやけに可愛らしく、曲も明るく、「こりゃあ、何かあるな」と思っていたら、悲惨なバラバラ事故発生!あの事故はまあ、インパクトはあるわな。しかし…その後の展開はキューブリックの「シャイニング」を意識しまくってて拍子抜け。幽霊少女使ってビビらせようとするその手法や(服装も似てるよなあ)、幽霊による豪華絢爛なパーティ、バーで幽霊と飲むあたりなんて、「シャイニング」のコピーでしかない。俺は物語の中盤で幽霊少女が「危ない!」などと、クルーたちを普通に助けようとした場面でドン引きした。ホラー映画の幽霊のくせに、眉間に皺寄せるなっての。困ってる幽霊ってのは、人間らしさを感じさせちゃうから、一気に引いちゃったぞ。終盤の「サタンに頼まれた」ってセリフも「くっだらねぇ!」と笑っちゃったよ。 しっかし、この監督はホラーに関してはあまりセンスないなあ。編集が妙に忙しない。ガブリエル・バーンがクルーの幽霊と出会ってビビりまくる場面なんて、その忙しい編集のせいで恐怖などまったく感じず。そういった、もっとジラしてくれてもいい場面が多々あったんだよな。あと、あの船で何が起きたかが説明される回想シーンでの意味不明な現代調な音楽&映像は「え?これってホラーでしょ?」と突っ込み入れまくってしまいました。でも、あそこまでやってくれると、逆に笑えるわ。この監督、本当はアクション映画撮りたいんじゃないか?「マトリックス」みたいなカットもあったしね(あの赤いドレス着た歌手が銃ぶっ放すカットが、「マトリックス」でキャリー・アン・モスがヒューゴー・ヴィーヴィングに「避けてみな」っていって銃を撃つカットと一緒で笑った)。爆破シーンも妙に迫力あるように見せるし、銃撃戦の映像にも力入れてたし、ラストにあんな歌流すあたり、アクション映画っぽいわ。素直にホラーに徹しなよ、まったく(笑)。 個人的にはウジムシを食べちゃってたって場面が好きでした。不気味やね。ガブリエル・バーンがあっけなく死んで、これが一番びっくりした。
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