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 「いまそのとき」さんのコメント一覧 登録数(1021件)rss
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[001]山河ノスタルジア
 平明になったけど・・いまそのとき2017-05-23
 
アートの才人ジャンクー作品。最近はわかりやすくなった。1994年、2009年、2014年と中国近代の家族史を紐解く叙事詩。おまけに未来篇2025年の海外版が続く。4話構成のオムニバ・・・
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アートの才人ジャンクー作品。最近はわかりやすくなった。1994年、2009年、2014年と中国近代の家族史を紐解く叙事詩。おまけに未来篇2025年の海外版が続く。4話構成のオムニバス。全編に想いを溜める東洋人の感性が色濃く見どころが多い。役者ではまずリャンズーがいいね。もどかしい位寡黙で耐えて溜めた演技。そしてタオの父。娘から付き合ってる相手の名をを聞いてグッと溜める。リャンズーを気に入ってたからね。母になったタオ。遠く息子と離れ母性を溜める。ただ自分的にはどうしても4話目の未来篇。先生と一線を超えた関係、父親と息子の問答等々このあたりはかなり違和感があった。現在篇でとどめておけばよかったんじゃないでしょうか。
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[002]ハドソン川の奇跡
 ズバリ編集賞いまそのとき2017-05-21
 
イーストウッドは現代最高の職業監督。86歳(今年5月で87歳ですぞ・・驚きます)を超えさらに進化する。シャープだよねぇ。川に不時着したパイロットの英断を通り一辺のお話にし・・・
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イーストウッドは現代最高の職業監督。86歳(今年5月で87歳ですぞ・・驚きます)を超えさらに進化する。シャープだよねぇ。川に不時着したパイロットの英断を通り一辺のお話にしなかったね。一気通貫になったパイをバラバラにして再構成した。これってやり方失敗すると方向を見失った鳥のように滅茶苦茶になりがちだ。このあたりに映画の手法に長けたイーストウッドとスタッフたち。冴え切った編集技で構成しパズルを組み立てる。冒頭、既にことが起きた後、査問の前の緊張感漂うところから始まる。そして・・ことが起きる・・・実はこのサスペンスの場面は中盤にわずかだけ。つまりこれを期待した人は拍子抜けになる。巻き返す後半にかけてが特にいい。これはご覧になってない方のためお話しないが、プロの職業人らしい確固たる選択に感涙する。最近まず外れがない。ワーナーとイーストウッドのタッグ。
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[003]ブルックリン
 清々しい空気感いまそのとき2017-05-21
 
古典的青春劇といってもいいんだけど、それが逆に新鮮に思えるくらい気持のいい正統派ドラマ。50年代初めブルックリンに移り住んだアイルランド人女性の切ない郷愁から始まるこ・・・
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古典的青春劇といってもいいんだけど、それが逆に新鮮に思えるくらい気持のいい正統派ドラマ。50年代初めブルックリンに移り住んだアイルランド人女性の切ない郷愁から始まるこの物語。開放的なニューヨーク下町の人間模様。恋愛模様。さてさて帰郷して揺れる女ごころ。なんて当たり前の展開なのに、でもでもこれが光キラキラと輝いているのだ。いゃー脱帽した。こんな普通でどこにでもありそうな話に柔らかな息の温もりがあり血が通う。視点と距離感がほどよいのだ。過去を振り返ってこんな素敵な時代があったんだよ・・そんなありきたりの追想劇にしなかったこと。見事な手腕だ。ヒロインたちをまるで家族のような親近感をもって描き切った秀作。脚本、演出ともにいいが、カメラワークは特筆もの。際立つアイルランドとニューヨークの時代色・・化粧やファッション、街並み等・・カラーの鮮やかさとその違い。彩光とアングルに稀なる技があった。ここんとこ、いい映画続きで本当にご機嫌だ。
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[004]ルーム
 冒頭の暗澹さが重いいまそのとき2017-05-20
 
一度目は見るのをやめてしまった。とてもじゃない密室劇と思えたから・・。じっくり時間をおいて再見した。実のところ前半の重さに意味があると気づくのは中盤の逃走、解放場面・・・
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一度目は見るのをやめてしまった。とてもじゃない密室劇と思えたから・・。じっくり時間をおいて再見した。実のところ前半の重さに意味があると気づくのは中盤の逃走、解放場面からだ。被害者の気持ちを理解できない周囲から孤立する様。よかったよかったと一言で言えない当事者たちの現実があってこういう角度っていままであまりなかったよね。小さなルームで生まれ育った5歳の少年。そのナイーブな心理をドキュメントのような手法で描いた。演技であり演出なんだろうけど釘づけになった。しばらくいい映画に当らず正直腐っていたけどこういう新鮮な映像劇に会うとまだまだ映画って捨てたもんじゃないと思う。秀作だ。
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[005]さざなみ
 45周年いまそのとき2017-05-20
 
いかにも英国らしい。さざなみと日本語タイトル。夫婦の亀裂を辛口に描いて妙。僕が思う映画や演劇あるいは文学で見せてほしいのはこういう葛藤劇。屋根裏に秘密を隠し持つ夫の・・・
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いかにも英国らしい。さざなみと日本語タイトル。夫婦の亀裂を辛口に描いて妙。僕が思う映画や演劇あるいは文学で見せてほしいのはこういう葛藤劇。屋根裏に秘密を隠し持つ夫のコートネイ。いけませんね。何年も処分できなかったんだねぇ。この気持よーく分かる。そしてさざ波・・遺体の発見・・ふたりの人生・・共に生きた45年って何だったの・・ってな展開なんだけど、ここを名優二人がせめぎ合う。実際にはもう45年過ごしたわけだし今更なんだけど、ヤッパリ許せないよねぇ。過去にしがみつく夫。嫉妬する妻のランプリング。辛いよねぇ。ありきたりな日常が揺らぐ様をそれは見事に映画化した。最近ちょっと映画に飽きてきたというと怒られそうだが、こういう映画に当ると見続けてきてよかったと思う。これこそ見飽きない人間(ひと)の不可思議。さりげなくシャープに突き抜けた1作。推奨したい。
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[006]聖なる酔っぱらいの伝説
 飲んだくれに乾杯!いまそのとき2017-04-13
 
酒に溺れたらもう戻れない。素面だと恥ずかしく、情けない。そんな輩はまた酒に浸る。何とも哀しいね。止めたくてもやめられないのです。むかしむかし・・この人情悲喜劇を絶賛・・・
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酒に溺れたらもう戻れない。素面だと恥ずかしく、情けない。そんな輩はまた酒に浸る。何とも哀しいね。止めたくてもやめられないのです。むかしむかし・・この人情悲喜劇を絶賛したのは故田山力哉氏でした。彼も酒の魔力に引き込まれた一人だったのでしょうか・・追悼・・合掌
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[007]ブラッド・ワーク
 ヤッパリねいまそのとき2017-03-29
 
前半モタつく。次第にイーストウッドらしい硬派のメリハリが加わる。謎解きが二枚重ねで巧妙。しかしねぇ、硬派の爺に恋は御法度ですぞ。
  
 
[008]見知らぬ医師
 メンゲレ・サスペンスいまそのとき2017-03-13
 
日本未公開作。冒頭、謎めいた人形。家族を巻き込んだ人体実験への恐怖。戦慄とする映画内容だが、何とも不可解さが残った。ナチ戦犯の逃亡を助ける闇組織が存在したことは知る・・・
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日本未公開作。冒頭、謎めいた人形。家族を巻き込んだ人体実験への恐怖。戦慄とする映画内容だが、何とも不可解さが残った。ナチ戦犯の逃亡を助ける闇組織が存在したことは知るところだがリアルな緊迫感に欠けた。ココ一番を取り逃がし、結局メンゲレの実像に迫るとは言えなかったのが本当に残念だ。
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[009]ウォント・バック・ダウン -ママたちの学校戦争-
 ヴィオラが出てたから見た・・いまそのとき2017-03-13
 
今年のアカデミー助演賞取ったヴィオラ・ディヴィス。ヘルプ、ダウト共によかったね。この作品は日本では未公開だけど見どころはあった。こういうリベラルで気持ちいい映画って・・・
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今年のアカデミー助演賞取ったヴィオラ・ディヴィス。ヘルプ、ダウト共によかったね。この作品は日本では未公開だけど見どころはあった。こういうリベラルで気持ちいい映画って昨今あまり見なくなったからね。変に加工し過ぎてないだけシンプルそのもの。見放された子供たちにきちんと向き合った教育現場をと奔走するマギー・ギレンホールと教師たちを温かく描いた2時間ドラマ。やっぱりヴィオラの存在感はさすがだね。深く秘めた演技ができる女優として今後ますます期待したい。
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[010]幸せの恋愛レッスン
 80-90年代いまそのとき2017-03-08
 
ちょいと古めかしいのは承知の上で見よう。まさにミセス・ダウト+トッツィー。ネタバレから子役がうまい事仲立ちするところヤッパリ往年の映画の上書きだね。ゴッツイ親父たち・・・
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ちょいと古めかしいのは承知の上で見よう。まさにミセス・ダウト+トッツィー。ネタバレから子役がうまい事仲立ちするところヤッパリ往年の映画の上書きだね。ゴッツイ親父たちが見事メイクで変身してるのはホント可笑しいんだけどね。しかしながら、いまはこんなスチュエーションじゃなく切実で生々しいLGBTの人間ドラマが見たいなぁ。
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[011]スティーブ・ジョブズ
 痛々しい会話劇いまそのとき2017-03-07
 
結構疲れた。ジョブスという人やっぱりそうかそうだったんだ・・楽屋劇の切り口が生々しくドラマの焦点はそのあたりだね。ここは、ファスベンターの気迫がすざましい。もう一線・・・
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結構疲れた。ジョブスという人やっぱりそうかそうだったんだ・・楽屋劇の切り口が生々しくドラマの焦点はそのあたりだね。ここは、ファスベンターの気迫がすざましい。もう一線を越えた役者ぶり。今後がますます楽しみな俳優になってきた。近々間違いなくいくでしょう。賞レースのトップランナーに。アップルの偉大な怪物ジョブスが憎々しくハッタリかましまくりの俗物だったんだなぁなんていうのは興味深かったんだけどね。でも改めて思えばヤッパリこの人って歴史に名を刻んだ近世の偉人なんでしょう。20年後見たらきっとそう思えるかも・・・
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[012]第7鉱区
 エイリアン+ターミネーターいまそのとき2017-02-07
 
いいトコ取りと思いきや目に余る怪作に吃驚。とにかくグロい。グムエルをヒントにした巨大ナマズの大暴走。たしかにヌメヌメした気持ち悪さだけは相当のもの。しかしながら映画・・・
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いいトコ取りと思いきや目に余る怪作に吃驚。とにかくグロい。グムエルをヒントにした巨大ナマズの大暴走。たしかにヌメヌメした気持ち悪さだけは相当のもの。しかしながら映画の完成度はグムエルに遠く及ばず。油田開発からなんでこうなるのと唖然・・展開が強引すぎてこりゃ無茶苦茶でございました。最後の最後までハン・ジウォンを引っ張り回した珍怪獣。消化不良気味で何とも後味悪い不快作でした。
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[013]SHAME -シェイム-
 性依存その虚しさいまそのとき2017-02-02
 
性依存者の兄と妹。ふたりはただならぬ関係だ。しかし彼らの過去と秘密は描かれない。ある日、泥沼に堕ちた二人。快楽と引き換えに絶望の淵に立ちこころは病んでしまう。しかし・・・
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性依存者の兄と妹。ふたりはただならぬ関係だ。しかし彼らの過去と秘密は描かれない。ある日、泥沼に堕ちた二人。快楽と引き換えに絶望の淵に立ちこころは病んでしまう。しかしまぁ、こんなに空しく苦しい愛憎の世界があるんだね。それをトコトン見せつけられるとやはり辛いものがあった。シェームという映画。ドロドロした官能の世界を遥かに超えた寂寥の荒野だ。生の実感さえ感じることができない不幸な姿を見据えた。しかし、ここには一片の憐憫もない。なんていうんだろう。気休めの愛からも見放された人たちなのだ。一口では語りきれない。踏み込んだ性愛ドラマだった。マックィーン、ファスベンター、マリガン。ヤッパリこの三人、ただ者じゃない人たちだ。性の快楽をサディズムとして描いたミハエル・ハネケの傑作「ピアニスト」をちょいと思い出した。
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[014]東京島
 生涯ワースト10に入れたいいまそのとき2017-01-04
 
昨年見た映画の中で堂々の1位。輝けるラジー賞を差し上げます。以下コメントなし。当然☆もなし。
  
 
[015]アリスのままで
 家族型若年性アルツハイマーいまそのとき2016-12-18
 【ネタバレ注意】
アカデミー女優賞取ったジュリアン・ムーア。流石にこれまでのキャリアを生かしてここぞという熱演。消えていく自分との闘いと家族の支え。テーマは面白いと思うが、少し描き方・・・
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アカデミー女優賞取ったジュリアン・ムーア。流石にこれまでのキャリアを生かしてここぞという熱演。消えていく自分との闘いと家族の支え。テーマは面白いと思うが、少し描き方に難あり。とくに一番大事な場面に一言言いたい。蝶のファイルを開けるシーンだ。アリスはいとも簡単に自殺へのページに進むのだが家政婦の帰宅で失敗するクダリだ。ここは観客にどう見せるか大事なポイントだったのに本当に残念だ。家族とのかかわり方もここでは意味があるのだがこのあたりも雑。特にアレック・ボールドウィンがダメだなぁ。家族の苦悩も重要なキーワードだったが緩すぎた。もっともっとこの病気に肉迫してほしかったね。
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[016]サウルの息子
 人でなくなる時・・いまそのとき2016-12-18
 
アウシュビッツホロコーストの現場をこれ程までに描いた映画は初めてだと思う。目を開けて見るのはとてつもなく辛い。虐殺と狂気。悍ましき歴史の再現ドラマ。いやいやドラマと・・・
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アウシュビッツホロコーストの現場をこれ程までに描いた映画は初めてだと思う。目を開けて見るのはとてつもなく辛い。虐殺と狂気。悍ましき歴史の再現ドラマ。いやいやドラマというよりは死を宣告され、限られた時間を這いつくばって生きる人たちのリアルなドキュメントだ。さてさて映画としてどうかと聞かれたら本当に躊躇する。何故か。それはこういう領域に入ってしまうことへの戦慄と恐怖だ。だからこそひとつの見方からすれば価値ある作品だろう。人間として存在しなくなってしまう瞬間の苦痛とあがきを冷酷に捉えた。ハンディカメラが追跡した男たちのリアルな映像にはただ震えるしかない。
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[017]君の名は。
 美術が秀逸いまそのとき2016-12-11
 
実写なら描けない世界観。アニメだからできたことかもしれない。世界中でこのラヴ・ファンタジーが受けたのは誰もが持っているずっと変わらない純朴な胸の内を臆面なくストレー・・・
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実写なら描けない世界観。アニメだからできたことかもしれない。世界中でこのラヴ・ファンタジーが受けたのは誰もが持っているずっと変わらない純朴な胸の内を臆面なくストレートに爽快に描いて見せたからだろう。だからどんな世代の人にもどの国の人であってもスッと理解できた。男子と女子、糸と夢、飛騨と東京、過去と未来。時空の不思議な接点がこの作品のハイライトで見どころだ。何処かでみたことがあるような懐かしく日本的な画は不思議に新鮮だ。アニメは日本が誇る確かなカルチャーだとあらためて驚いた。もはや揺るぎないメディアのひとつ。今後も若い世代からいろんな作家が現われて様々な世界観を見せてほしいと思う。
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[018]さよならの微笑
 カラッと笑えるラヴ・ロマンスいまそのとき2016-12-09
 
製作されたのは70年代半ばですぞ。なんだなんだこの開放感と思い切り。今見てもほくそ笑む場面の連続。どうやらフランスという国では恋愛にこそ人生のすべてがあるんでしょう。・・・
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製作されたのは70年代半ばですぞ。なんだなんだこの開放感と思い切り。今見てもほくそ笑む場面の連続。どうやらフランスという国では恋愛にこそ人生のすべてがあるんでしょう。躊躇いなしにスッと語ったところでこの映画は大成功だった。見事でした。後悔とか怨恨とか家族を巻き込んだドロドロ劇にならないところがいい。見ていて何とも可笑しい。決して浮気をお勧めしないけど妙な清々しさで圧巻でした。昼顔みたいになったらねぇ・・重くなっちゃうからね。軽いテンポも快感そのもの。僕は天井桟敷の人々や嘆きのテレーズも大好きだけど、軽くても重くてもフランスの恋愛映画はたまりません。
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[019]特別な一日
 迫る女と変わらない男いまそのとき2016-12-09
 
エットーレ・スコラの代表作で1977年作品。限られた密室ドラマ。.▲鵐肇縫┘奪燭硫鉢▲ブリエーレの家・・ドラマの大半はビルの向かい合わせの二つの家。女はある日偶然男と出・・・
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エットーレ・スコラの代表作で1977年作品。限られた密室ドラマ。.▲鵐肇縫┘奪燭硫鉢▲ブリエーレの家・・ドラマの大半はビルの向かい合わせの二つの家。女はある日偶然男と出会って心奪われる・・。二つの部屋を繋ぐのは屋上の洗濯干し場。ここらへんが実にスリリングでゾクゾクする。登場するのは男と女そして彼女の家族たち。そして監視役である管理人の女。この女がもしかしたらドラマの大事な伏線。悪意に満ちて不気味な存在だ。結局のところ男は友人と同様島流しの運命に堕つ。子を産み育てるだけの生活に疲れた女が一瞬見た夢。ヒットラーと手を結ぶムッソリーニ政権下のイタリア、抑圧された人たちを描いた。自由への切なる渇望に胸息詰まる。
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[020]セカンド・カミング
 インディペンデント系いまそのとき2016-12-08
 
ロバート・カーライルも50を超えて皺にその表情に渋さが増してきた。マイナーで地味な2012年度作品。内容は落ち目で飲んだくれの元ミュージシャンの人生行路。かつて著名なUKロ・・・
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ロバート・カーライルも50を超えて皺にその表情に渋さが増してきた。マイナーで地味な2012年度作品。内容は落ち目で飲んだくれの元ミュージシャンの人生行路。かつて著名なUKロックグループだったCRANKS。彼は解散のきっかけになった兄の死が自分にあることを責め続けている。現在は妻と娘とも断絶し孤独の中酒に溺れている・・強制送還になる直前、やっと家族の手が差し伸べられる。栄光の後の残火に似た味わい。ウイスキーを瓶ごと煽りながら見たい映画だ。
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[021]ウェディング・バンケット
 人情悲喜劇の快作いまそのとき2016-12-07
 
アン・リー1993年監督作品。人情の機微を描いて今見てもホロッとする。男と女。男と男。親と子。嘘と思惑のお芝居がそれぞれの人生に落としたもの。そんな2週間の人情ドラ・・・
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アン・リー1993年監督作品。人情の機微を描いて今見てもホロッとする。男と女。男と男。親と子。嘘と思惑のお芝居がそれぞれの人生に落としたもの。そんな2週間の人情ドラマをほろ苦く描いて秀逸。アン・リー初期作品ながらやっぱりうまいねぇ。ここでいいのは父親役ラン・シャンの澁さ・・辛いながらも現実を受け止めるしかないこのラストに集約される。今後も5人の思いは交差しながら新たな悲喜劇を生むんでしょう。人生って決して軽くはないのです。
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[022]マネーモンスター
 もっとモンスターになればねいまそのとき2016-12-05
 
久しぶりにジュリア・ロバーツを見た。やはり少し年齢上がった感じ。テレビ局ハイジャックドラマ。ありそうな展開にありそうな結末。それほど緊迫感はなく生々しく感じないのは・・・
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久しぶりにジュリア・ロバーツを見た。やはり少し年齢上がった感じ。テレビ局ハイジャックドラマ。ありそうな展開にありそうな結末。それほど緊迫感はなく生々しく感じないのはやはり犯人の動機。リー・ゲイツのキャラクター、そしてアイビスのCEO。世界興行まずまずで結果よしだろうが、映画館で見なくてもと思えるレベル。タイトルらしくスリリングな株式売買の功罪に的絞って欲しかったね。
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[023]ユージュアル・サスペクツ
 20年前大傑作も・・・いまそのとき2016-12-05
 
2度見て楽しめるかというとそうでもなかった。重層犯罪ミステリーもの。脚本は一ひねり、2ひねり。最後にもう一度一ひねり半。アッと驚かそうと頑張った。しかしながら、今度・・・
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2度見て楽しめるかというとそうでもなかった。重層犯罪ミステリーもの。脚本は一ひねり、2ひねり。最後にもう一度一ひねり半。アッと驚かそうと頑張った。しかしながら、今度再見したらどうもねぇ。結末知ってみたら何と興味の大半が抜け落ちてしまった。三重構成の時系列のパズルをどう辻褄合わせるかとそっちに気を取られたけど基本ドラマの核が軽いのかななんて思ってしまった。結局、ありそうでない、あり得ないホシってこの手の常套パターンだよねぇ。
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[024]ザ・フォッグ
 リメイクでしたか・・いまそのとき2016-11-26
 
ジョン・カーペンター監督1980年製作は未見。一度見てしまえば多分前作は見直すことはないだろうね。ゾンビ・ホラーはあまり好みじゃないがフォックスムービーでB級映画沢山や・・・
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ジョン・カーペンター監督1980年製作は未見。一度見てしまえば多分前作は見直すことはないだろうね。ゾンビ・ホラーはあまり好みじゃないがフォックスムービーでB級映画沢山やってるもんだから何故か録画した。リメイクした訳は不明だが手堅い興行が目論めたからだろうね。因みに1800万ドル製作費、世界興行収入4600万ドル。さぁて、ドアを叩く音、霧の中から現れる亡霊と恐怖を呷る演出だが、この手のホラーならかつてスティーヴン・キングの「ミスト」がこんなもんじゃない位気色悪く怖かったことをふと思い出した。
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[025]96時間
 金曜サスペンス劇場いまそのとき2016-11-25
 
テレビドラマならこれでもいいでしょ。時間とお金をかけて作った映画ならもう少しどうにかならなったのかと途中からほとんど諦め気分。リュック・ベッソン製作、脚本なのにねぇ・・・
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テレビドラマならこれでもいいでしょ。時間とお金をかけて作った映画ならもう少しどうにかならなったのかと途中からほとんど諦め気分。リュック・ベッソン製作、脚本なのにねぇ。リッチなお嬢様とその家族の無用心さに呆れるのもつかの間、やっぱりねぇ、冒頭から捕らわれて人身売買と急発進。そんな中よくぞ最後まで無事だったねぇ。娘のためなら弾など当たるなんて決してないリーアム・ニーソンパパの大奮闘劇。実は興行は大成功。続編、続々編が製作されて映画の世界って何とも不思議だねぇ。
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[026]母と暮せば
 広島・・長崎・・いまそのとき2016-11-24
 
井上ひさし次女の真矢氏企画。山田洋次監督井上ひさしに捧げたレクイエム。「父と暮せば」がこの作品のモチーフだ。真面目に丁寧に撮られた作品。それは間違いない。死者が蘇る・・・
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井上ひさし次女の真矢氏企画。山田洋次監督井上ひさしに捧げたレクイエム。「父と暮せば」がこの作品のモチーフだ。真面目に丁寧に撮られた作品。それは間違いない。死者が蘇る心霊もの。最近多くみるのだが、決してこわい幽霊としては描かれない。下界の近親者と人間的に生々しく接触するのだが、ある時はユーモラスに、ある時は自問自答の葛藤だったりする。「父と暮せば」は画期的で新鮮だった。成功例だったと思う。さてこの作品だが、どうしたものか・・ラスト母吉永小百合の死と黒木華の縁談がプロットの要になってて、まぁこれはこれでよしだけど他にこうじゃない展開だってあってもよかったなと思ったりした。でも、涙は自然に落ちる。静かに無念を問いかける。
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[027]家族はつらいよ
 あのコメディと思いきや・・いまそのとき2016-11-22
 
いいんだよね。松竹の重鎮的存在の山田洋次監督。決して肩肘張る人ではないけど、最近作の何本かちょっとどうかなと思った。それだ今回どうだ。初心に帰って落語の世界。それも・・・
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いいんだよね。松竹の重鎮的存在の山田洋次監督。決して肩肘張る人ではないけど、最近作の何本かちょっとどうかなと思った。それだ今回どうだ。初心に帰って落語の世界。それもホームドラマでやってのけた。このソツないテンポにこれまたソツないエピソードの大群。次から次と可笑しくまぁ悪ノリもあったけど安心して見ることができた。こういう起承転結って昨今少ないだけに希少価値がある。また見どころとしてひとつは橋爪功と吉行和子の絶妙の掛け合い。そして西村だよねぇ。参勤交代でもこの人がいて面白さが倍増したから今やコメディに欠かせない人。家族たちのポジションの巧みさ、会話劇としても楽しめる。昔に還って運がよけりゃよりずっとスマ〜トな家族劇。しかし深刻なテーマもしっかり内蔵してるのですよ。まぁ簡単に言えば男70爺のペーソスですわ。あとクレジット・タイトルがいつもに無くお洒落でこれもいい感じ〜。続編あればきっと見ます。
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[028]卍(まんじ)
 コメディとして上出来いまそのとき2016-11-21
 
当時としては珍しい同性愛がテーマ。谷崎らしい文学の世界。演技陣では岸田今日子。なまめかしく妖しい演技は圧巻。映画はとくに前半が面白い。岸田、若尾、船越、川津4人の絡・・・
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当時としては珍しい同性愛がテーマ。谷崎らしい文学の世界。演技陣では岸田今日子。なまめかしく妖しい演技は圧巻。映画はとくに前半が面白い。岸田、若尾、船越、川津4人の絡み。あまりに非現実的かつ大胆過激で笑える。さて後半だが、情死への流れ。これはちょっと一気呵成にまとめ過ぎたか。さてさてふと思うのはこの色調。大映独特の趣があることだ。赤、紅、茜、赭、鴇、朱・・日本風土における独自の色づかい。市川崑の「おとうと」にもあった光の感触。深くて懐かしい空間に心安らぐ。
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[029]裁かれるは善人のみ
 救いはないのか・・いまそのとき2016-11-19
 
「父、帰る」アンドレイ・ズビャギンツェフ監督最新作。製作当時50歳。次回作を期待したい俊才。この作品は踏んだり蹴ったりのコーリャが主人公。次から次と災難に襲われ家も家・・・
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「父、帰る」アンドレイ・ズビャギンツェフ監督最新作。製作当時50歳。次回作を期待したい俊才。この作品は踏んだり蹴ったりのコーリャが主人公。次から次と災難に襲われ家も家族も失う。この展開・・不幸の連鎖を防ぐ手立てはなかったのかと思ってしまう。自らが犯した罪でもなく何故巻き込まれたかもわからない。寒村に蔓延った悪を暴こうとした友の裏切りにより彼はすべてを失念してしまう。絶望の逆況に堕ちるのだ。救いなき人の生き様。ふとした躓き。人間の所業の冷酷さをつぶさに捉えた。何とも心重い。バレンツ海北部ロシアの鮮やかなカメラショットが深々と身に沁みる。
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[030]エレナの惑い
 創りすぎない映像いまそのとき2016-11-19
 
俳優出身ロシアの精鋭アンドレイ・ズビャギンツェフ監督3作目作品。ファーストシーンとラストシーンは同じアングルの長い長いカメラショット。オリジナル脚本だ。映像は最近作・・・
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俳優出身ロシアの精鋭アンドレイ・ズビャギンツェフ監督3作目作品。ファーストシーンとラストシーンは同じアングルの長い長いカメラショット。オリジナル脚本だ。映像は最近作「裁かれるは善人のみ」と同様比類なく美しい。ドラマは再婚した老夫婦の朝から始まる。何気ない日常のスタート。彼らは豪華なマンションに住み優雅な老後を楽しんでいるかのようだ。二人には再婚前の実子が夫々ひとりいる。実は、その子供たちは親の脛をかじって自堕落に或は気ままに生きている。ある日、ジムで倒れた夫・・・とドラマが展開するところから人間の愚かで危ない心理を突いてくる。そう誰もが予想できる顛末だ。これを自然に淡々とやってのけた描写が実に日常の一コマとして自然だ。人間のこころなんてある一瞬から変わることができる。そんな怖さがあるんだね・・ここはやはり早めに遺言を残しとけばよかったのかも・・なんてそんな主題が決してあったわけじゃないのです。なんでそうなるのかそうなったかなんて分析すら意味ないということだろう。ロングショットと長いワンカット。不安や焦燥といった心理をカメラに鮮やかに捉え、人間の不可思議さをみつめた傑作だと思う。
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