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 「アリョーシャ」さんのコメント一覧 登録数(314件)rss
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[001]家族会議
 島津保次郎の代表作のひとつアリョーシャ2017-09-12
 
戦前の松竹を代表する名監督・島津保次郎の代表作のひとつで、今観るとやはり古めかしさは否めないものの、なかなかに面白い作品である。 東京と大阪の株屋同士の熾烈な争いの・・・
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戦前の松竹を代表する名監督・島津保次郎の代表作のひとつで、今観るとやはり古めかしさは否めないものの、なかなかに面白い作品である。 東京と大阪の株屋同士の熾烈な争いの中、繰り広げられる男女の三角関係。いつもは質実剛健な男を演じている佐分利信が東京の株屋で、及川道子と桑野通子の美女二人から熱い思いを告げられるも、いろいろな柵があって何とも煮え切らない男を演じているのが面白い。 個人的には辛気臭い及川よりもモダンな美しさの桑野の方がずっと魅力的だと思うのだが、結局は及川と結ばれ、佐分利に振られた桑野の方は何とイケずな男と思われた大阪の方の株屋の高田浩吉と結ばれてしまう。 この佐分利と及川を結び付けようと躍起になって応援するのが高杉早苗で、車も運転すればゴルフもするという、大阪のモダンで活発な富豪令嬢を小気味よく演じている。だが、いざ佐分利と及川が結ばれるとなると一抹の寂しさを覚え、ひとり車を運転し去ってゆく。この高杉のシーンで映画は終わる。 ということで、当時の松竹を代表する美人スター女優が3人も顔を揃えているこの作品で、一番印象に残るのは高杉で、及川は影が薄く桑野に至ってはなんとも損な役回りである。
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[002]信子
 「昭和版・女坊ちゃん」アリョーシャ2017-09-12
 
獅子文六原作の映像化作品であるが、「昭和版・女坊ちゃん」といった作品である。九州から東京の女学校へ赴任してくる新任女教師・信子に高峰三枝子、富豪令嬢でありながら問題・・・
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獅子文六原作の映像化作品であるが、「昭和版・女坊ちゃん」といった作品である。九州から東京の女学校へ赴任してくる新任女教師・信子に高峰三枝子、富豪令嬢でありながら問題児の穎子に三浦光子が扮しているほか、校長に岡村文子、教頭に森川まさみ、信子の下宿となる芸者置屋の女将に飯田蝶子、芸者見習いに三谷幸子といった配役である。 新米教師・信子と複雑な家庭環境によりいじけて意地悪な性格の穎子の絡みを中心に物語は展開してゆき、全体的には予定調和であるものの、信子の革新的なものの考え方や意地悪ながらも寂しくてたまらない穎子の姿を描いていて、なかなか面白い運びになっている。 特に実年齢では高峰三枝子よりも一つ年上の、三浦光子の甘ったれたいじけっぷりがなかなか様になっている。また女学生たちのキャーキャーうるさい様は、昔も今もあまり変わらないものなのだなとの感を深くする。 高峰三枝子も新米教師を好演しているが、田舎出にしてはちょっとお洒落でモダンすぎないか? 原作はどうなっているのだろう。先日書店でこの原作小説が新刊の文庫本で売られているのを見かけたので、買って読んでみようか? 小津安二郎の「東京物語」では、原節子の住むアパートの隣の住人を演じていた三谷幸子が、どうしようもない境遇を諦めながらもいきいきと芸者見習い役を演じていたのも印象に残る。 フィルムの保存状態が悪く、最初の方の台詞はほとんど聞き取れず、やはりこの辺りでは字幕が必要かもしれない。
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[003]フラガール
 胸熱くなる感動作アリョーシャ2017-06-29
 
「ウォーターボーイズ」以来多くの作品で描かれている、ひとつの目標に向かって大勢の人々が協力し邁進する姿と、「三丁目の夕日」に感じられるノスタルジックな雰囲気が見事に・・・
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「ウォーターボーイズ」以来多くの作品で描かれている、ひとつの目標に向かって大勢の人々が協力し邁進する姿と、「三丁目の夕日」に感じられるノスタルジックな雰囲気が見事にマッチした感動作。 俳優陣は皆好演しているが、やはり蒼井優と徳永えりの好演が光っている。特にラストの蒼井のダンスは素晴らしい。そして、テーマ曲「虹を」が何とも心地よく胸を熱くする。 東日本大震災後の実際のフラガールたちの活動もあって、この作品は多くの人にとって忘れることの出来ない作品ではないだろうか?
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[004]青春怪談
 アクション路線になる前の日活の佳作アリョーシャ2017-05-06
 
石原裕次郎が登場する前、日活の看板スター男優は三橋達也で、市川崑や川島雄三監督の文芸作品に多く出演していた。この作品もそのうちの一本。 獅子文六の原作で、母を亡くし・・・
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石原裕次郎が登場する前、日活の看板スター男優は三橋達也で、市川崑や川島雄三監督の文芸作品に多く出演していた。この作品もそのうちの一本。 獅子文六の原作で、母を亡くしているやや男勝りの女性バレリーナ(北原三枝)と父を亡くしているやや女性的な青年(三橋達也)との不思議な関係と、それぞれの父親(山村聰)と母親(轟夕起子)の結婚に至る経過を、女性バレリーナに恋い焦がれている妹的なバレリーナの卵(芦川いづみ)や、青年に気がある中年マダム(山根寿子)に若い芸者(嵯峨三智子)などを絡ませて、ややコミカルに描いた何とも不思議な作品。 市川崑の当時のコメディ作品はあまり評価されていないようであるが、今の視点で見るとなかなかに味があって面白いと思う。 それにしても男前の三橋が北原の前になると、いきなり女言葉でしゃべりだしたのがなんとも可笑しかった。原作もそうなのだろうか?(笑) 石原裕次郎の登場によって日活はアクション路線一色になってしまい、それを嫌って三橋達也は東宝に移籍するのだが、アクション路線になる前の市川、川島を中心とした日活作品群はバラエティーに富んでいて、その後のアクション作品群よりもずっと見応えがあると思う。 なお、この作品は同じ年に新東宝と競作されているのだが、その新東宝版で女性バレリーナを演じたのが安西響子で、後に三橋達也と結婚しているのも何かの縁だろうか?(笑)
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[005]裏街
 それなりに楽しめるアリョーシャ2017-04-17
 
最初がアイリーン・ダン、二度目がマーガレット・サラヴァン、そして三度目が今作のスーザン・ヘイワードがヒロインを演じている、ファニー・ハースト女史原作の、愛する男性を・・・
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最初がアイリーン・ダン、二度目がマーガレット・サラヴァン、そして三度目が今作のスーザン・ヘイワードがヒロインを演じている、ファニー・ハースト女史原作の、愛する男性を一途に思い日蔭の身に甘んじる女性を描いたメロドラマの映画化作品。ということで、ヒロインと実業家の男性のやりとりにはムードがあり、ラストではしっかりと泣かせる段取りが用意されていて、メロドラマとしてはそれなりに楽しめる作品ではある。 ただし、淀川長治氏や双葉十三郎氏によれば、ヒロインがスーザン・ヘイワードでは強すぎ、きつすぎるとのことである。確かに他の二人と比べてしまうと嫋やかさには欠けるかも? サラヴァンのものは観ているが、ダンによる初回作(これが名作としての評判が高い)はYouTubeの字幕なしのものしか観ていないので、字幕付きのものを観てみたい。 なお、今作のスーザンの相手役はジョン・ギャビンでスーザンよりも10歳以上も若い。しかし、あまりそれは気にならなかったのは何故だろう?w ギャビンの妻役はヴェラ・マイルズが演じているが、彼女は当時はヒッチコックやフォードの作品にも出ていたのに、完全な引き立て役でよく引き受けたなと思う。
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[006]女囚と共に
 豪華女優陣!による佳作アリョーシャ2017-04-06
 
女子刑務所を舞台にした作品であるが、まず、出演している女優陣のラインナップが凄い。原節子、田中絹代、木暮美千代、久我美子、香川京子、岡田茉莉子、淡路恵子、安西響子、・・・
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女子刑務所を舞台にした作品であるが、まず、出演している女優陣のラインナップが凄い。原節子、田中絹代、木暮美千代、久我美子、香川京子、岡田茉莉子、淡路恵子、安西響子、杉葉子、浪花千栄子、千石規子、本間文子、清川玉枝、中北千枝子、菅井きん、そして瀧花久子等々、主演スターから芸達者な脇役俳優まで、よくこれだけ揃えられたものである。 これだけの俳優たちを揃えるとなると、その捌き方が難しいところであり、特に主演級の女優達にはそれぞれエピソードを用意しなければならないが、脚本の田中澄江はその辺を女優たちの個性に合わせ見事にてきぱきとまとめていてて、久松静児の演出もそれによく応え見飽きるということがない。 女囚たちのエピソードでは、看守に反抗ばかりしている問題囚の久我、模範囚として望まれて小学校教師の花嫁となる香川、所外の保育園に預けている幼い子供が会いに来ても母のことを分からず悲嘆にくれる木暮の各エピソードが、それぞれ女優たちの個性とも合い見応えがある。変わったところではレズっ気のある淡路が、思いを寄せている久我から引き離されたとして、看守課長の原を刺してしまうというようなものまである。 一方、脇役俳優たちも浪花、本間、菅井、中北らが見事な演技で脇を締めている。特に一旦は出所して保険の外交員となり更生したかに見えた中北が、ラストで前科者であることが分かり周囲からの冷たさに耐えきれなくなり、再び罪を犯して舞い戻ってくる件が、中北がズべ公に戻っている様と、それを見つめる原の悲しげな表情が強く印象に残る。 原も将来を約束した男性(堀雄二)がいたが、誤解からその男性とは別れてしまうのだが、その男性が厚生省の役人となって刑務所を訪れ思わぬ再会を果たし、所長の田中からは結婚し家庭を持つことを強く勧められるというようなエピソードもある。原も堅実な演技であり、田中も所長役として全体をまとめる貫禄があり、如何にも田中らしい演技である。 女優たちの個性を生かした脚本と演出、そしてそれに応える女優たちの演技ががなかなか見事な佳作、と言っていい作品である。
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[007]わたしは、ダニエル・ブレイク
 心揺さぶられる力作アリョーシャ2017-03-31
 【ネタバレ注意】
かつては、「ゆりかごから墓場まで」とまで謳われた福祉大国であったイギリス。しかし、現在ではそうではないことが、この作品を見るとよく分かる。これは多分に日本を含む先進・・・
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かつては、「ゆりかごから墓場まで」とまで謳われた福祉大国であったイギリス。しかし、現在ではそうではないことが、この作品を見るとよく分かる。これは多分に日本を含む先進諸国のほとんどが同じような状況にあるのではないだろうか? この作品で描かれる福祉政策は、本来は弱者を救うはずのものが、全て制度によって縛られ、それにちょっとでも違反すると相手にしてもらえず、下手をすると罰則すら与えられる。担当する「公務員」たちも杓子定規で融通が効かず、まるで感情のないロボットのようだ。中には弱者に寄り添おうとする者もいるにはいるが、上司から行きすぎた行為として注意され、何もできずあまりにも非力である。 40年もの間、真面目な大工として勤めてきたが、心臓疾患により医者から仕事に就くことを止められてしまうダニエル。二人の子供を抱え明日の食べ物さえままならないシングルマザーのケイティ。二人は当然あてがわれるであろう福祉手当が、杓子定規な制度と規定により得ることができなくなる。ダニエルがそれを叶えるためには、これまた制度により決められた「求職活動」を余儀なくされる。一方、ケイティはダニエルによって一時は救われるが、やがては万引き、果てには怪しげな風俗業に就かざるを得なくなる。 この二人を通して描かれるあまりにも不寛容で生きにくい現代社会と行政を、監督のケン・ローチは痛烈に批判しており、引退を撤回してまで作りたかった、否作らなければならなかった、作らずにはいられなかった重いテーマと、あまりにも辛く悲しい結末が、見ている者の心を強く揺さぶらずにはいられない。 上映映画館の廊下にポストイットに書かれた、見た人の感想が何枚も張り付けられていたが、その中で私の目を引いたのは、「日本も同じような状況にありながら、何故、日本映画ではこのような作品が作られないのか?!」というコメントである。確かに昨今の日本映画では、社会の不誠実を批判したり、弱者に寄り添うような作品はほとんど見当たらない。 最後に、邦題は「わたしは、ダニエル・ブレイク」となっているが、正しくは「わたし、ダニエル・ブレイクは」ではないだろうか? そうでないと、ケイティが映画のラストで読みあげるダニエルの訴えに繋がらないと思う。
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[008]デスパレートな妻たち8
 傑作ドラマアリョーシャ2017-03-29
 
現在、Delifeで放映されているこの最終シーズンを見ているが、このドラマはつくづく面白いよくできたドラマだなと思う。基本はコメディの形を取っているが、その中にスリル、サ・・・
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現在、Delifeで放映されているこの最終シーズンを見ているが、このドラマはつくづく面白いよくできたドラマだなと思う。基本はコメディの形を取っているが、その中にスリル、サスペンス、シリアス、ペーソスといった要素を実に巧みに組み込んで、観る者を引きつけてやまない抜群の面白さである。そして、主人公4人の女性たちの描き分けが明確でメリハリがあるのが効いている。シーズン8まで全く飽きさせることなく魅了し続けるドラマなんて、そうあるものではない。実に見事な脚本に演出、そして演技である。 ただ、残念なのは誰もが指摘していることだが、日本語版のスーザンの吹き替えの萬田久子の声と演技がどうしても違和感を抱かせてしまうことだ。シーズンを重ねるごとに慣れてきたが、他の役の吹き替えが抜群に上手いので余計にそう感じてしまう。
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[009]わたしの凡てを
 ミス・ユニバースアリョーシャ2017-03-23
 
題名「わたしの凡てを」は何を意味しているのだろうか? 「わたしの凡てを見て」なのか、「わたしの凡てを捧げます」なのか? 八頭身美人のファッションモデル伊東絹子のミス・・・
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題名「わたしの凡てを」は何を意味しているのだろうか? 「わたしの凡てを見て」なのか、「わたしの凡てを捧げます」なのか? 八頭身美人のファッションモデル伊東絹子のミス・ユニバース世界大会入賞(第3位)を記念して作られた作品であるが、せっかくの逸材を用いながら、何故もっと明るいモダンな内容のライト・コメディににしなかったのか不思議である。 伊東嬢が、北海道の貧農のおとなしい娘から上京してきてファッションモデルとして成功し、ミス・ユニバースの日本代表に選ばれ世界大会でも第3位に入賞するという話を、実際のコンテストの映像を取り入れながら描いているのだが、映画の序盤ではシベリア抑留から帰還する一人の男性を巡る実姉との確執があったり、上京後は初老の日本画家に言い寄られたりといった、何とも泥臭い展開で、およそスタイル抜群の八頭身美人にはそぐわない役柄であり、辛気臭い内容である。 言わば素人同然の伊東嬢なので、極力台詞を少ない役柄にしたかったのかもしれないが、相手役の池部良との恋愛や、恋敵の有馬稲子との恋のさや当てに絞った内容にすれば、ずっとすっきりした作品になっていただろうにと思う。 クレジットタイトルでは有馬稲子が池部良に次いで二番目にでてくるが、実際には池部と伊東嬢が主演で、有馬は完全に引き立て役になっている。有馬は当時、所属会社の東宝ともめていた故にこんな役もやらされていたらしい。したがって、間もなく彼女は東宝を辞め松竹へ移籍している。
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[010]プリズナーNO.6
 何が何やら・・・アリョーシャ2017-02-25
 【ネタバレ注意】
子供の頃にNHKで放映されたのを見て、その謎めいた内容に見せられ長らくまた見たいなと思っていたところ、CATVで放映されたのでDVDに録画してあったのを一気に見まし・・・
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子供の頃にNHKで放映されたのを見て、その謎めいた内容に見せられ長らくまた見たいなと思っていたところ、CATVで放映されたのでDVDに録画してあったのを一気に見ました。覚えていたシーン、全く覚えていない展開等いろいろでしたが、再見して新たに謎というよりも不条理な内容にますます混乱が深まったという感じです。 全17話のうち第1話から第13話までは、主人公がどうやって「村」から脱出しようかという展開が実に面白いのですが、第14話以降は制作側の遊びもあって、もう無茶苦茶な内容展開に。ちょっと見ているのがしんどくなります。 おまけに、主人公が辞職した理由も、「村」を動かしている組織やNo.1の正体も解らずじまいで、最後にはあっさりと「村」から脱出できてしまい、結局「何が言いたかったんだろうか?」という何とも宙ぶらりんな状態で結末を迎え、見ている方としては決してカタルシスを得られません。 故になんとも評価の難しいドラマであるのですが、その不条理な内容ゆえに魅力的なドラマであることには間違いないようです。
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[011]ジョン・ギャヴィン
 何故、相手役の女優は年上ばかり?アリョーシャ2017-02-03
 
何と言っても「愛する時と死する時」の悲運のドイツ兵役の印象が強いですね。ダーク(黒髪)、トール(長身)&ハンサム(美男)の典型的な二枚目俳優でしたが、それがかえって・・・
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何と言っても「愛する時と死する時」の悲運のドイツ兵役の印象が強いですね。ダーク(黒髪)、トール(長身)&ハンサム(美男)の典型的な二枚目俳優でしたが、それがかえって邪魔したのか大スターにはなれずに終わってしまったのが、何とも残念です。「007」の第3代目のジェームズ・ボンド役のオファーがあったのだけれども、ショーン・コネリーの「復帰」のためそれも叶いませんでした。でも、この方はレーガン大統領時代に、駐メキシコ大使を務めるという政治面で活躍をされた方でもありました。 それにしても、この人の相手役の女優さんは何故年上ばかりなのだろうか? デビュー作の「愛する時と死する時」のリゼロッテ・プルファー、「サイコ」のジャネット・リーはちょっとだけ上だが、「悲しみは空の彼方に」のラナ・ターナー、「裏街」のスーザン・ヘイワードなんてかなり年上。年下なのは「バラ色の森」のソフィア・ローレンと「びっくり大将」のサンドラ・ディーくらいだ。
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[012]聖の青春
 見応えありアリョーシャ2016-12-11
 
ネフローゼに膀胱がんと戦いながら、29歳の若さで亡くなった将棋界の怪童、村上聖の将棋にかける壮絶な人生を描いた秀作である。「こんな体に生まれなければ、将棋にも出会っ・・・
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ネフローゼに膀胱がんと戦いながら、29歳の若さで亡くなった将棋界の怪童、村上聖の将棋にかける壮絶な人生を描いた秀作である。「こんな体に生まれなければ、将棋にも出会っていないし、羽生さんに挑戦することもなかったと思う。」という聖の台詞が象徴的だ。 体重を増やし文字通り体を張った松山ケンイチの熱演と、それを受けて立つ羽生善治を演じた東出昌大の好演が光っている。特にこれまでは大根と思われていた東出が、その表情や仕草を徹底的に研究し羽生善治になり切っていたのには驚かされる。彼はこれで一皮むけたかもしれない。各映画賞の主演&助演のW受賞も大いにあり得るのではないだろうか? 二人ともそれほどの素晴らしさだ。 リリー・フランキーや安田顕、筒井道隆、染谷将太、柄本時生、竹下景子らほかの俳優たちも堅実な演技で脇を固めている。
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[013]いらっしゃいませ
 これは面白い!アリョーシャ2016-09-23
 
売れない画家からデパートの婦人服売り場の店員に「転職」した中年の男寡(森繁久彌)が、同じ職場のドライで明るい女店員(香川京子)や専務の二号(嵯峨三智子)、下宿先の子・・・
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売れない画家からデパートの婦人服売り場の店員に「転職」した中年の男寡(森繁久彌)が、同じ職場のドライで明るい女店員(香川京子)や専務の二号(嵯峨三智子)、下宿先の子連れ未亡人(中北千枝子)たちに翻弄されながらも、結局最後は誰とも結ばれない展開をコミカルに描いた作品。 森繁にはまさにうってつけの役柄だし、香川の明るいドライ娘も面白く、嵯峨の思わず母親の山田五十鈴を彷彿とさせるような艶やかさ、そして中北のこれも十八番の役どころと、主要の出演者の演技が皆素晴らしい。 作品もダレルこともなくスムーズに展開していて、笑わせどころも多く、本当に面白かった。当時の日本映画の水準ではベスト10に入るような作品ではなかったようであるが、現在の日本映画の水準からしたら、遥かに優れていると思う。 ラピュタ阿佐ヶ谷での「香川京子特集」での上映で観たのだが、このような面白い作品がこういった特集の機会でしか観られないのは残念である。CATVやBSで取り上げてほしい。このような埋もれている作品が日本映画には沢山あると思う。
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[014]リベンジ (シーズン4)
 シーズン4で終わって正解アリョーシャ2016-08-30
 
こういうサスペンス物はすっきりと短く終わるのがベスト。「プリティ・リトル・ライアーズ」のようにダラダラと引っ張りすぎると、見る気が失せるというもの。その点、この「リ・・・
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こういうサスペンス物はすっきりと短く終わるのがベスト。「プリティ・リトル・ライアーズ」のようにダラダラと引っ張りすぎると、見る気が失せるというもの。その点、この「リベンジ」はシーズン4で終わらせているのは正解。それでも、話が拡散し過ぎという感じはあるけれども、まあ許容範囲でしょう。
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[015]マッサン
 ダイジェスト版がお勧めアリョーシャ2016-08-18
 
本放送と昨年末に放送されたダイジェスト版の両方とも観ているが、ダイジェスト版の方がはるかに面白かった。というのも、このダイジェスト版は従来の3〜4時間程度の総集編と・・・
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本放送と昨年末に放送されたダイジェスト版の両方とも観ているが、ダイジェスト版の方がはるかに面白かった。というのも、このダイジェスト版は従来の3〜4時間程度の総集編とは違って、1週間分をダイジェストにまとめ全週分を10時間近くに亘って放送するというもので、実際とは違うマッサンのダメダメボンボンぶりなど、無駄な部分がきれいにカットされていて本来のストーリーに絞られていたからだ。 本放送では無駄な部分によってあまり感動することもなかったのが、ダイジェスト版では感動すら覚えた。それは、やはりヒロインを演じたシャーロット・ケイト・フォックの好演に負うことが大きい。当初は日本語もほとんど理解できなかった中で、彼女は実にこのヒロインを見事に美しく演じていたと思う。それと富貴晴美によるメインテーマほかの楽曲が素晴らしい。 ただ、マッサンの母を演じた泉ピン子だけは大失敗! 伝記等によれば、実際の母上は優しく上品な方で、あんなに下品でもなければ、意地悪でもなかった。これをもっと上品で美しい女優が演じていたならば、もっといい作品になっていたはず・・・。
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[016]ノイズ
 「ローズマリーの赤ちゃん」?アリョーシャ2016-05-25
 
観てゆくうちにこれはSF版「ローズマリーの赤ちゃん」か?と思っていた(ヒロインのシャリーズ・セロンが「ローズマリーの赤ちゃん」のヒロインのミア・ファローと同じセシー・・・
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観てゆくうちにこれはSF版「ローズマリーの赤ちゃん」か?と思っていた(ヒロインのシャリーズ・セロンが「ローズマリーの赤ちゃん」のヒロインのミア・ファローと同じセシールカットだしね。w)が、ラストで「ヒドゥン」になっちゃった、という作品ですね。確かに、その後どうなる?という暗示が弱いのが難点。
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[017]古都憂愁 姉いもうと
 八千草薫が実に魅力的アリョーシャ2016-05-23
 
題名が「古都憂愁 姉いもうと」となっており、姉の藤村志保と妹の若柳菊が主役なのであるが、一番印象に残ったのは、いわば脇役の旅館の女将を演じた八千草薫である。この作品・・・
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題名が「古都憂愁 姉いもうと」となっており、姉の藤村志保と妹の若柳菊が主役なのであるが、一番印象に残ったのは、いわば脇役の旅館の女将を演じた八千草薫である。この作品における彼女は、誠に美しく上品でかつお茶目な面もあり、実に魅力的である。その八千草に比べると、藤村は役柄のせいもあるが辛気臭く、妹の若柳は役柄よりも老けて見えて、あまり魅力が感じられず、完全に八千草の演技に喰われてしまっている。ただ、劇中で聞かせる藤村の小唄は見事。 作品そのものはテンポよく進みダレルところもなく、八千草の魅力ほか船越英二、伊藤栄子、藤岡拓也らの好演にも支えられて、それなりに見応えのある出来となっている。 2016.5.22に東京は京橋のフィルムセンターで観たのだが、約150人ほどの席はほとんど満席状態で、客層はやはり中年以上が多かったが、中には大学生と思しき男女もおり、このような懐かしい日本映画を観たいと思う人は少なからずいるのだなと認識した次第である。
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[018]暁の合唱
 やはり石坂洋二郎だアリョーシャ2016-05-20
 
既に「近松物語」で名演を残していた香川京子としては、この役は少し幼い感じがするなあ、吉永小百合あたりが似合う役柄だなあ、と思っていたら、案の定、原作者を確認したら石・・・
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既に「近松物語」で名演を残していた香川京子としては、この役は少し幼い感じがするなあ、吉永小百合あたりが似合う役柄だなあ、と思っていたら、案の定、原作者を確認したら石坂洋二郎であった。主題歌を香川京子が歌っているのもご愛敬か?(笑)
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[019]青空娘
 若々しい若尾文子アリョーシャ2016-05-19
 
先日覗いた書店で、今ではもう忘れられてしまっている、源氏鶏太の新刊の文庫本が平積みされていたので、「何故、今頃?」と思わず手に取ったのがこの映画の原作「青空娘」であ・・・
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先日覗いた書店で、今ではもう忘れられてしまっている、源氏鶏太の新刊の文庫本が平積みされていたので、「何故、今頃?」と思わず手に取ったのがこの映画の原作「青空娘」であった。源氏鶏太の作品は若い時分に結構読んでいたが「青空娘」は読んでいなかったので、早速購入し読んでみたところ、その話の展開の面白さに引き込まれ、あっという間に読了してしまった。 内容は、まさに高度経済成長期初期を思わせるもので、今日の視点からするとやや古臭さを感じさせるのは否めないが、ヒロインがどんなに辛い目にあっても決して卑屈にならず、青空を見て元気を取り戻し前に進む姿が爽やかで、非常に心地よい読後感が残るものである。 小説を読み終えて、DVDに録っておいた映画「青空娘」を早速鑑賞してみた。はるか昔に一度観ているのだけれども、まだ若い時分の若尾文子が出ていたという以外はほとんど憶えていなかった。 映画は、前半は原作をほぼ忠実に再現しているが、後半はいくつかのエピソードをカットあるいは脚色しているため(ヒロインのお爺さんと大阪で世話になる喫茶店のママが出てこない点や、実の母親が見つかる経緯、ヒロインに好意を寄せている二人の男性・広岡と二見との関係等)、話を端折った感じが否めず、それまでの流れとは明らかに異なり、原作のイメージとはだいぶ違うものになっている。 ヒロインの有子も映画ではかなりはっきりとした女性に描かれているが、原作ではもう少しおとなしい性格で、広岡に対して「お金を貸してください。」などと言うような女性ではない。既に「赤線地帯」でドライな売春婦を演じている若尾文子故に、映画の方では原作よりも、もう少しはっきりとした性格の女性にしたのだろうか? また、ヒロインの父親も、映画ではちょっと能天気すぎるが、原作ではもっと寡黙で自分の起こしたことを申し訳ないと思っている男性である。 このように、原作とは随分イメージが違う点があるが、明るく爽やかな作品であり、また後に妖艶な役ばかりになる前の、明るく若々しい若尾文子が観られたのは嬉しいことである。また、後に大映の看板スターに仲間入りする田宮二郎や叶順子がほんのチョイ役で出ていたのも懐かしい。 当時の作品としては、とても美しいカラー撮影が施されている点も特筆ものかもしれない。
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[020]影武者
 三船敏郎が若かったら・・・アリョーシャ2016-05-09
 
この作品を観終わって感じたのは、この主人公を演じるに適切だった俳優は、当初予定されていた勝新太郎でもなく、勝降板の穴を埋めた仲代達也でもない、三船敏郎だったのではな・・・
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この作品を観終わって感じたのは、この主人公を演じるに適切だった俳優は、当初予定されていた勝新太郎でもなく、勝降板の穴を埋めた仲代達也でもない、三船敏郎だったのではないだろうか、ということである。三船が若ければ、黒澤明も彼を配役したのではないだろうか。この主人公のどこか間の抜けた剽軽さは、やはり勝や仲代では表現できない、三船特有のものだと思う。
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[021]キャロル
 なるほど、このラストは・・・アリョーシャ2016-02-22
 【ネタバレ注意】
パトリシア・ハイスミスは「見知らぬ乗客」を発表したものの、まだ金銭的な余裕はなく、やむを得ずクリスマスシーズンにニューヨークのデパートで、人形売り場のアルバイト店員・・・
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パトリシア・ハイスミスは「見知らぬ乗客」を発表したものの、まだ金銭的な余裕はなく、やむを得ずクリスマスシーズンにニューヨークのデパートで、人形売り場のアルバイト店員をしていたときに、まさにキャロルをイメージさせる美しい女性が娘のクリスマスプレゼントを買いに来て出会い、その女性に心奪われこの物語を書く衝撃に襲われた、と原作のあとがきで自ら述べている。その女性とはその場限りの出会いで終わったそうだが、ハイスミスにとっては、このような小説を書かせるだけの出会いであったということだろう。 この映画は、原作小説同様に異性同性の違いを乗り越えた恋愛映画の秀作と言える。一目惚れともいえる運命的な出会い、恋する喜び、躊躇い、そして懊悩する二人の姿が過不足なくなく描かれていて秀逸である。そんな二人を、ケイト・ブランシェット(キャロル)はまさに演技派女優の貫録で、一方のルーニー・マーラ(テレーズ)は初心な乙女のごとき繊細さで演じていて、ともに見事である。果たしてどちらかがオスカーに輝くのだろうか? 原作では、テレーズは舞台装置作家の卵であるが、映画では写真家の卵に変更されている。それが映像を見せることでものを語る映画においては、とても成功していると言える。テレーズは、キャロルの写真を撮りつつ、自らの心にもキャロルそのものを取り込んでいるからだ。また原作ではテレーズはバージンではないが、映画ではバージンという設定になっているのも、初恋に燃え上がる乙女の初々しさを表現したかったからであろうことが推測される。 1950年代の物語という設定もあってか、ルーニーの雰囲気が「麗しのサブリナ」のオードリー・ヘプバーンをしばしば連想させる。髪型や服装、目の雰囲気ほか、ちょっと肩をいからせて歩く後ろ姿など、とてもよく似ている。これは意図的な演出、メイク、演技なのだろう。 この作品は、男性同士の恋愛を描いた傑作「ブロークバック・マウンテン」の対をなす、女性同士の恋愛を描いた秀作と言えるであろう。しかし、「ブロークバック・マウンテン」が悲劇で終わるのに対し、こちらはそうはならない。というよりも、この映画、エンドマークが出ずに終わるのだ。キャロルとテレーズの物語の第二章が、これから始まるのだとでも言わんばかりに。
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[022]母の曲 前篇
 17歳の原節子!アリョーシャ2016-02-12
 
あの「ステラ・ダラス」を翻案した吉屋信子の小説の映画化作品で、無教養ゆえに娘の将来を思い身を引く母とその美しい娘との愛情を描いている。母を英百合子、娘を原節子が演じ・・・
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あの「ステラ・ダラス」を翻案した吉屋信子の小説の映画化作品で、無教養ゆえに娘の将来を思い身を引く母とその美しい娘との愛情を描いている。母を英百合子、娘を原節子が演じている。監督は山本薩夫で、後の骨太な感じが嘘のような優しいタッチの演出振りである。 原節子は当時17歳で、まさに美少女そのもの。当時このように目鼻立ちの整った美貌の女優は稀であったであろうことが十分に窺える。演技はまだまだ生硬だが、後の小津作品や成瀬作品に見られる、あの独特の台詞回しの片鱗が見て取れる。原節子を論じるにあたっては、このような若き日の作品も見ておく必要があると思う。 英百合子が無教養な母をうまく演じており、その一方で華族出身の入江たか子が上品なピアニストを流石に板についた演技でこなし、父親役の岡譲二、母の昔の知人役の三島雅夫らも適役適演で、脇を固めている。映像で岡譲二を見たのは初めてだが、和製ジョン・ギルバートといった感じ。三島雅夫も後のTVドラマ「3人家族」の印象と寸分違わないのが面白かった。 フィルムの現存状態もよく、原節子の若き姿が見られる作品としてだけでなく、入江たか子の住む家がモダンな外観で、今と大して変わらない様子がうかがえたり、さらには第2次世界大戦で被災する前の東京駅の姿が見られる、という点でも貴重な作品であるといえる。
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[023]若き獅子たち
 違和感アリョーシャ2016-02-01
 
3時間近くの大作の戦争ドラマ。原題も「Yong Lions」だから邦題の「若き獅子たち」というのは正しいのだが、映画評論家の双葉十三郎氏の指摘の通り、一応ライオンに見えるのは・・・
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3時間近くの大作の戦争ドラマ。原題も「Yong Lions」だから邦題の「若き獅子たち」というのは正しいのだが、映画評論家の双葉十三郎氏の指摘の通り、一応ライオンに見えるのはマーロン・ブランドくらいで、モンゴメリー・クリフトもディーン・マーティンも、とてもライオンには見えない。氏の言う通り、ウサギとカワウソくらいにしか見えない。 物語としては、ブランド演じるドイツ人将校のナチズムへの疑問、クリフト演じる米兵に対するユダヤ人への差別と軍隊での非人道的扱い、マーティン演じる歌手から嫌々徴集された米兵の戦争そのものへの疑問、といったテーマに各人のロマンスを絡ませながら描かれているが、どれも中途半端な感じがし、感銘は薄い。そんな中での救いは、クリフトの妻を演じたホープ・ラングのパセッティクな演技で、彼女の登場場面だけが唯一輝いていた。彼女は作品に恵まれていたら、きっと名を遺した名女優になっていただろうなと思うので、とても残念。 それと、米・仏・独と三国もの人間が出てくるのに、フランス人もドイツ人も英語を話してるのは、映画の約束事とはいえ、やはり違和感が拭えない。「サウンド・オブ・ミュージック」のように一国の人間ばかりが出ている映画では、アメリカ映画であれば英語を話しているのは理解できるが、このように国際色豊かな場合は、やはりそれぞれに母国語を喋らせるべきだと思うが、これは当時のハリウッド映画の限界で致しかないことなのか?
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[024]ホビット 決戦のゆくえ
 CGの威力アリョーシャ2015-11-07
 
この「ホビット」シリーズや「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「ジュラシック・パーク」シリーズなどの作品群は、CGが開発されなかったら作られなかったでしょうね。ま・・・
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この「ホビット」シリーズや「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「ジュラシック・パーク」シリーズなどの作品群は、CGが開発されなかったら作られなかったでしょうね。まさにCGの威力が最大限に発揮された迫力ある作品です。 個人的には「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズよりも「ホビット」シリーズの方が好きです。
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[025]情熱のシーラ
 魅惑のスペインドラマアリョーシャ2015-10-19
 
NHKの番組宣伝の謳い文句が「魅惑のスペインドラマ『情熱のシーラ』」となっていましたが、まさにその通りの魅惑に満ちたドラマでした。 スペインのドラマという点からして珍・・・
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NHKの番組宣伝の謳い文句が「魅惑のスペインドラマ『情熱のシーラ』」となっていましたが、まさにその通りの魅惑に満ちたドラマでした。 スペインのドラマという点からして珍しく、しかもオールロケーションによる撮影が、スペイン(マドリード)、モロッコ(タンジール、テトゥアン)、ポルトガル(リスボン)のエキゾティックな風景を見事に映し出していて、なんといえない心地よい気分にさせてくれます。日本で見られる欧米のドラマというとアメリカやイギリスのものがほとんどなので、このように他の国のドラマが見られたのはとてもよかったですね。 ストーリーは下の方が書かれているので割愛しますが、スペイン内戦そして第二次世界大戦が起ころうとしている時代の、お針子から女スパイになる女性の波乱に満ちた半生と恋愛を描いたもので、なかなか見応えがありました。ただ、最終回が意外にあっけなく終わってしまい、ちょっと肩透かしを食った感があったのは否めません。それまでの展開が面白かっただけに、ちょっと残念でした。 主演の女優さんはとても綺麗に見えるときと、そうでもない時とがありますが、かつてのイタリア映画で見られたようなラテン系の美女といった感じです。
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[026]美女と男子
 これは面白い!アリョーシャ2015-09-26
 
NHKのドラマ10枠は、他では見られないような秀作ドラマが多いが、特にこの「美女と男子」は最近ではまれに見る面白い秀作ドラマであった。 美人だけれども超タカピーなIT企業・・・
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NHKのドラマ10枠は、他では見られないような秀作ドラマが多いが、特にこの「美女と男子」は最近ではまれに見る面白い秀作ドラマであった。 美人だけれども超タカピーなIT企業のキャリアウーマンが左遷されて、関係会社のオンボロ芸能プロダクションのマネージャーに就任することになり、そこで町で出会ったイケメンのフリーターを採用し、スターにしてみせると前の会社の社長に啖呵を切り悪戦苦闘することになるのだが・・・。 タカピー美女を仲間由紀恵が、イケメン新進俳優を町田啓太が演じているが、この主役二人がまさに適役好演で魅力たっぷり。同じ芸能プロの妻子に逃げられた一発屋歌手を高橋ジョージが地で行く好演、ライバル俳優のマネージャーを前川泰之が感じよく大人の男を演じ、さらには大西礼芳、蔵下穂波はじめとする個性的な脇役陣もよく、さらには草刈正雄、森本レオ、真野響子、田島玲子、中原丈男といったベテランがドラマを締めている。 20回もの連続ドラマで、これほどまでに飽きず見られたのは、最近では本当に珍しいのではないだろうか? 脚本は大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」で散々だった田渕久美子だが、今回は頗る好調。やはりこの人は現代ドラマの方がいいようだ。それと、この人、朝ドラの「花子とアン」の大ファンだったのか、主演二人に加え、中原丈男、大西礼芳、カンニング竹山といった「花アン」の出演者を採用しているほか、「花アン」の舞台だった山梨県が話題に出てきたり、最終回の紅白歌合戦の審査員席に蓮子役の衣装の女性がチラッと映ったりといった「遊び」を行っていたのが面白かった。 劇中で流れる、たどころ晋也の歌もノリがよく、つい口ずさんでしまう。CD買ってしまった。(笑) 続編を期待したい。
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[027]お人好しの仙女
 見てよかったなぁと思わせる秀作コメディアリョーシャ2015-08-01
 
原作=フェレンツ・モルナール、脚本=ジョン・スタージェス、監督=ウィリアム・ワイラーという一流どころのコンビによる、ハート・ウォーミングなロマンティック・コメディの・・・
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原作=フェレンツ・モルナール、脚本=ジョン・スタージェス、監督=ウィリアム・ワイラーという一流どころのコンビによる、ハート・ウォーミングなロマンティック・コメディの秀作。 ワイラーとしては、後年の作品「ローマの休日」や「おしゃれ泥棒」と同じ部類の作品になるが、このとき既に彼がコメディ監督しても一流であることを証明している。 スクリューボール・コメディとしては、他のハワード・ホークスやレオ・マッケリー作品に見られるようなハチャメチャさはなく、程よいテンポで品よく物語が展開される点が、実にワイラーらしく心地よい。その心地よさを生み出しているのは、主演のマーガレット・サラヴァンの優しげなパーソナリティにも負うところが大きく、その相手役に、単に甘いだけの二枚目俳優ではなく、渋い二枚目のハーバート・マーシャルを持ってきたのも、この作品の雰囲気づくりに成功している。事業家のフランク・モーガンとレストランの給仕のレジナルド・オーウェンも好演で、見事に脇を固めている。 同じモルナール原作の「バラ色の森」を、ワイラー監督、オードリー・ヘプバーン主演で見たかったなぁ。
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[028]ソフィア・ローレン
 最後の大スター女優アリョーシャ2015-07-16
 
映画全盛期のスターとニューシネマ以降のスターとでは、その位置づけが全く違うことを感じさせる、文字通り天上に輝く星を意味する、最後の大スター女優だと思います。またハリ・・・
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映画全盛期のスターとニューシネマ以降のスターとでは、その位置づけが全く違うことを感じさせる、文字通り天上に輝く星を意味する、最後の大スター女優だと思います。またハリウッドで一番活躍したイタリア女優でもありますね。
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[029]バラ色の森
 もしもオードリーが演じていたならばアリョーシャ2015-07-16
 
映画評論家の双葉十三郎氏が、このヒロイン役はオードリー・ヘプバーンが演じていたらどれだけ雰囲気が出たことか、と評論で述べていますが、確かに、20世紀初頭のウィーンを舞・・・
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映画評論家の双葉十三郎氏が、このヒロイン役はオードリー・ヘプバーンが演じていたらどれだけ雰囲気が出たことか、と評論で述べていますが、確かに、20世紀初頭のウィーンを舞台にした、貴族のお姫様が政略結婚の道を選ぶのか、それとも偶然出会ったアメリカの青年との愛を選ぶのかの葛藤の物語なので、やはり非常に庶民的なソフィア・ローレンよりは、オランダ貴族の血を引くオードリーの方が適役ではあるのは言うまでもありませんね。彼女が演じていたならば、ウィーン情緒たっぷりの佳作になっていたことでしょう。 さらには、そのヒロインの父親役をモーリス・シュバリエが演じているので、オードリーがヒロインを演じていたなら、愛する娘を奪われてしまう父親の一抹の寂しさを描くという点で、あの「昼下がりの情事」の再現ともなりました。この点でもソフィアには申し訳ないけれど、とても残念。
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[030]ふしぎな岬の物語
 原作とは別作品アリョーシャ2014-10-22
 【ネタバレ注意】
森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」の映画化作品だが、この場合は原作というよりも原案と言った方がいいかもしれない。というのは、ストーリーの展開、人物の設定や性格、その育・・・
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森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」の映画化作品だが、この場合は原作というよりも原案と言った方がいいかもしれない。というのは、ストーリーの展開、人物の設定や性格、その育ってきた背景等が、大幅に改変されているからだ。これは原作とは別物の作品として観た方が無難である。原作に魅了されて、あの雰囲気を期待している人にはちょっと違和感があるかもしれない。 原作は何章かに分かれ、岬の突端にある喫茶店を訪れる何組かの人物たちのエピソードと、喫茶店の女主人とその甥っ子それぞれの一人称で語られる二章から成っているが、妻をそして母を病気で亡くした父娘や、喫茶店に強盗に入る泥棒の砥ぎ屋などのエピソード以外は、原作とはかなり違う設定になっている。また、原作では物語は喫茶店からほとんど離れることなく展開されるのだが、映画では近くの漁港や花畑、駅、そしてそこで暮らす人々が登場し、いかにも南房総という雰囲気を出すことに腐心している。その中では、NHKの「50ボイス」の司会を担当している、春風亭昇太と小池栄子が結婚してすぐに別れてしまう花畑の夫婦を演じているのが笑わせる。 喫茶店の女主人役の吉永小百合は適役だとは思うが、もう少し飄々とした捌けた感じがあってもいいと思う。ただ、終盤に喫茶店が火事で焼けてしまい、そこで甥っ子に彼を引き取った経緯などを話すくだりでは、珍しく激しい芝居で迫力ある演技を見せている。 阿部寛演じる甥っ子は、原作のキャラクターには近いものがあるが、その人物設定は大きく異なる。原作では暴走族上がりのアマチュアバンドのメンバーだったという設定で寡黙な男であるが、映画では暴走族ではないものの手におえない不良で人を傷つけた「前科」があり、今は「何でも屋」を営むという設定で、かなりコミカルな人物になっている。阿部寛のキャラクターには合っているかも? 竹内結子演じるみどりは、原作では絵描きを目指す美大生だが、映画では名前だけが同じで全くのオリジナルの別人物。結婚?に破れ帰郷し、その結婚に反対していた父親をガンで亡くす設定だが、父親が娘のために生命保険を残していたことを知り大きく泣き崩れるシーンがあるが、竹内のその際の泣きの芝居は抜群に上手い。 常連客で女主人にほのかな思慕を抱いているタニさんを笑福亭鶴瓶が演じているが、この人物の設定も原作とは大きく異なる。原作ではもっと落ち着いた雰囲気の中年男であるが、映画では実際の鶴瓶を少しおとなしくしたような人物。原作にこだわらなければ、まあ許容範囲か? このように原作とは大きく違う作品ではあるが、別物として観れば観終わったあとの印象は悪くはない。ただ、女主人が亡き夫が描いた大切な「虹の絵」を手放してしまうのと、甥っ子のモノローグで女主人がタニさんと一緒になろうとしているのではないかと思う、というようなことを示唆しているのは、「ちょっと違うだろう。」と思う。そして一番嫌なのは、甥っ子が叔母に対して恋愛感情のようなものがあるように描いている点で、こういうことを描くと作品がいやらしくなってしまう。この点の脚色は明らかに失敗だ。
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