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 「アリョーシャ」さんのコメント一覧 登録数(322件)rss
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[001]勲章
 名優が勢揃いアリョーシャ2018-05-03
 
主な登場人物で、映画界からは佐田啓二と香川京子の二人のみ、それ以外は小沢栄、東野英二郎、千田是也、杉村春子、東山千栄子、長岡輝子、岡田英次、永田靖、東恵美子といった・・・
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主な登場人物で、映画界からは佐田啓二と香川京子の二人のみ、それ以外は小沢栄、東野英二郎、千田是也、杉村春子、東山千栄子、長岡輝子、岡田英次、永田靖、東恵美子といった舞台の名優たちが多く出演している、俳優座制作の作品。 冒頭の東山や長岡、香川の早口で捲し立てる様子、佐田のノンシャランとした様子から、これは喜劇なのだろうかと思わされるがさにあらず、かつての武勲が忘れられず再軍備を進めようとする元陸軍中将(小沢)とその彼を巡る人々の悲劇である。結末があのようになるとは想像できなかった。この作品が作られてから60年以上も経た今でも解答が得られていないテーマで、今の社会にはどう映るのだろうか? 名優ぞろいの本作品でも、やはり杉村春子は上手いなぁと思わされる。この人は本当にどんな役を演じても上手いと感じさせる名優中の名優だ。また、佐田の友人で癖のある学生を小沢昭一が演じていたり、後に有名になる宇津井健と滝田裕介がほんのチョイ役で出演していたのも面白い。
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[002]恐怖
 なかなか面白いホラー・サスペンスアリョーシャ2018-05-03
 
登場人物が少ないので、怪しいのはこいつらだというのは想像がつくが、最後のどんでん返しには驚かされる、なかなか面白いサスペンス作品。それと何回か現れる死んだ父親の姿に・・・
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登場人物が少ないので、怪しいのはこいつらだというのは想像がつくが、最後のどんでん返しには驚かされる、なかなか面白いサスペンス作品。それと何回か現れる死んだ父親の姿には、やはりドキッとさせられるホラー的要素もあって、怖い映画が好きな人にはお奨めの作品。 主演のスーザン・ストラスバーグは、デビューから「蜘蛛の巣」「ピクニック」「女優志願」と順調なキャリアを積んでおり、特に日本では「女優志願」公開後その年の「スクリーン誌」の人気投票でNo.1になるほどの人気を博したが、何故かその後は伸び悩みこれといった決定的な作品が残せずに終わってしまった不運な女優さん。マリリン・モンローとは仲がよく彼女についての著作を残している。
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[003]泳ぐひと
 現代のおとぎ話アリョーシャ2018-04-11
 
CSの「ザ・シネマ」で放映されたのを観ました。確かに普通の視点で観ると、辻褄の合わない、理解できない点が多く、変な映画という気がします。故に「不条理劇」というように・・・
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CSの「ザ・シネマ」で放映されたのを観ました。確かに普通の視点で観ると、辻褄の合わない、理解できない点が多く、変な映画という気がします。故に「不条理劇」というように言われているようですが、「不条理劇」というよりは「現代劇の姿を借りたおとぎ話」という見方をすると、すっと腑に落ちる感じがします。 「おとぎ話」として観れば、主人公が海パン一枚で突然現れたのも、人様の家のプールを次々に泳いで家に帰ろうとするのも、主人公と彼を巡る人々との会話の齟齬の具合も違和感なく観ることができ、ラストシーンにも納得ができます。 本来おとぎ話というものは人間の残酷な運命を描いたものが多く、その点でも合点が行きます。ただ、スローモーションで描かれるシーンが多く、全体的にやや冗長な感じがするのも否めませんね。
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[004]女であること
 三者三様の「女であること」アリョーシャ2018-03-20
 
倦怠気味の夫婦の生活の中に若い娘が入り込み掻き回して行くが、その結果夫婦の中は逆に円満になってゆくと書くと、小津安二郎の「淑女は何を忘れたか」や成瀬巳喜男の「めし」・・・
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倦怠気味の夫婦の生活の中に若い娘が入り込み掻き回して行くが、その結果夫婦の中は逆に円満になってゆくと書くと、小津安二郎の「淑女は何を忘れたか」や成瀬巳喜男の「めし」と同じような設定であるが、この「女であること」には娘が一人ではなく二人いる。 原節子、久我美子、香川京子という日本映画史にその名を残す名女優三人が、それぞれの「女であること」を演じていて興味深い。 原は弁護士・森雅之の妻で子供には恵まれていないが、その安定した生活に満足していた。そんなところへ、奔放な久我の登場により家庭を掻き回され夫との仲も次第にぎくしゃくしてくる。さらにはかつての恋人三橋達也との偶然の再会により、心穏やかならぬ状況になってくる。 久我は大阪の原の親友の娘なのだが、奔放な性格で大阪の家を飛び出してきて、弁護士夫妻の家に強引に入り込み、「おじさまも好き、おばさまも好き」と言いながら、森と原の生活を掻き回して行く。さらには森の事務所にまで無理やり入り込むというやりたい放題で、かつ家には従順な香川がいるため、森と原の二人を独占できないことから、余計にわがままに振る舞う。 香川は森が担当する受刑者・殺人犯の娘で、気の毒に思った原の計らいで森・原夫妻に引き取られ面倒を見てもらっている。素直で従順な性格であり、原の家のお手伝いの中北千枝子とも上手くやっている。父親の判決の行方を心配しながら、大学生の恋人石浜朗との逢瀬を生きがいにしていた。 一見強そうに見えた久我だが、本当は寂しくてたまらず自分がどうして良いのか分かないためわがままに振る舞っていたのだが、最後には宛もなく森・原の家から一人寂しく去ってゆく。 一方、逆に弱そうに見えた香川は、自身の身を打ち明け結婚を望んだ石浜が、親の反対に逆らえず優柔不断に振る舞っている姿に嫌気がさし、さっさと石浜を振って自らは少年保護施設で働くことを決意する。 そんな若い娘二人を見守っていた原は、三橋には未練などないことを告げ、しかも森との子供を授かっていることが分かり、再び森との生活に生きがいを見出して行く。 とこのように名女優三人がそれぞれに「女であること」を好演している。特に原は小津や成瀬作品で見慣れた(見飽きた?)、控えめな女性ではなく積極的に意見を言う、かなりはっきりした性格の女性を演じている。原は川島作品への出演はこの一本だけだが、もっとこのコンビでの作品が見たかったなと思わせるほど、新鮮な魅力に溢れている。 森、三橋の男優陣も手堅い演技で作品を締めている。中北は成瀬であればもっと芝居をさせていたと思われるが、本作品では彼女にはあまり芝居をさせていないのがちょっと残念。しかし、久我が酔っぱらって原にキスするシーンにはビックリした。当時としてはかなり大胆な演出であろう。
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[005]淑女は何を忘れたか
 ラストはかなり艶笑的アリョーシャ2017-12-27
 
倦怠期気味の夫婦の生活の中に、奔放な妻方の姪が入ってきて掻きまわし去ってゆき、その結果夫婦は仲を取り戻す。と書くと戦後の成瀬巳喜男の「めし」そのもである。「めし」の・・・
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倦怠期気味の夫婦の生活の中に、奔放な妻方の姪が入ってきて掻きまわし去ってゆき、その結果夫婦は仲を取り戻す。と書くと戦後の成瀬巳喜男の「めし」そのもである。「めし」の原作者の林芙美子はこの作品を観ていたのだろうか? しかし「めし」がシリアスな作品であるのに対し、こちらはコメディそれもラストに至ってはエルンスト・ルビッチばりの艶笑コメディである。当時であのような演出は画期的といえるのではないだろうか? 栗島すみ子、飯田蝶子、吉川満子の演じる婦人たちは、お金持ちの夫人たちにしては、着物姿で脚を組んでいたり、また煙草を吸う姿にもやや品がない。また、佐野周二の演じる大学生は家庭教師をしている教え子の宿題の算術の問題が解けず、教え子とその友達から「大学生なんて大したことない。」とからかわれている。このあたりに小津安二郎の上流階級やインテリと言われる人間たちに対する皮肉と風刺が感じられて興味深い。 栗島すみ子は「流れる」でしか知らないが、若い頃から既に大貫禄を感じさせている。そのキリキリしている栗島の妻に対して、恐妻家でありながらもおっとりと構えている夫を演じている斉藤達雄に、奔放でいながらもキュートで洋装もばっちり決まっている姪役の桑野通子も、それぞれに柄を活かした好演で実に魅力的である。 因みに、笠智衆が小津に見出されてから唯一出演していいない作品であると、笠自身がTV番組で話していた。
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[006]ハーロー
 キャロル・ベイカーが熱演アリョーシャ2017-11-16
 
時の大富豪ハワード・ヒューズに見出され、1930年代のセックス・シンボルとして一躍大スターとなったジーン・ハーローの半生を描いた作品。 大スターにはなったものの、私生活・・・
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時の大富豪ハワード・ヒューズに見出され、1930年代のセックス・シンボルとして一躍大スターとなったジーン・ハーローの半生を描いた作品。 大スターにはなったものの、私生活では母親と義理の父親に喰いものにされ、結婚もうまくゆかず酒と男に溺れ、最後は腎臓病で(映画では肺炎となっている)亡くなるまでのハーローの半生を、キャロル・ベイカーがハーロー同様の眩いばかりの金髪とグラマラスなボディを活かして熱演しているが、実際のハーローよりは随分と可愛い感じに見える。 レッド・バトンズ、ピーター・ロウフォード、マーティン・バルサム、ラフ・ヴァローネ、アンジェラ・ランズベリー、レスリー・ニールセンといった実力俳優たちが脇を固めていて、なかなか豪華なキャスティングではあるが、映画そのものはストーリーにメリハリがなく、実際の時間よりも長く感じられてしまう。 もう少し抑揚をつけた脚本・演出が施されていればもっと面白い作品になっていたのではないだろうか? ベイカーは、E・カザン、J・スティーブンス、W・ワイラー、J・フォードといった一流監督の作品に出演し順調にキャリアを積んでいたが、何故かこの「ハーロー」を最後にアメリカ映画からは退き、その後はイタリアを中心としたお色気路線の作品へとシフトしてしまった。ハリウッドの水が合わなかったのか? その辺は自伝に詳しく書かれているらしい。
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[007]君の名は。
 映像は素晴らしいがアリョーシャ2017-11-08
 【ネタバレ注意】
映画館での視聴を逃しましたが、WOWOWで放映されたのを観ました。映像の美しさは特筆もので、その点では確かに映画館で観たら、さぞかし素晴らしかっただろうなと思います・・・
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映画館での視聴を逃しましたが、WOWOWで放映されたのを観ました。映像の美しさは特筆もので、その点では確かに映画館で観たら、さぞかし素晴らしかっただろうなと思います。 ただ、ストーリーの方はタイムパラドックスに陥っていて、いまひとつモヤっとしますね。その点を最後には主人公二人の記憶が一部消えているということと、住民の避難訓練により彗星による被害は免れたという新聞記事によりカバーしているようですが、これではご都合主義と捉えられてしまうので、二人だけでなく全ての人間の記憶が消えている(置き換わっている)ということを、よりもっと丁寧に分かるようにしないといけないと思います。その辺の描きこみが足りないなと思いました。
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[008]シーサイドの男
 B級のサスペンス映画アリョーシャ2017-10-05
 
「恋愛専科」が1962年、「パームスプリングの週末」「遠い喇叭」が1963年、なのにそのすぐ後がこの作品って、トロイ・ドナヒューの凋落ぶりを如実に表している。どうみてもスタ・・・
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「恋愛専科」が1962年、「パームスプリングの週末」「遠い喇叭」が1963年、なのにそのすぐ後がこの作品って、トロイ・ドナヒューの凋落ぶりを如実に表している。どうみてもスター男優が出演する様な映画じゃない。 「避暑地の出来事」で大いに売り出し、その後はワーナー・ブラザーズの青春映画や「サーフサイド6」などのTVドラマで大人気となった彼だが、あっという間にスターの座から滑り落ちしてしまい、ハリウッドの厳しさ、冷たさを体現した典型的な俳優となってしまいましたね。やはり甘いマスクだけでは通用しない厳しい社会なんですね・・・。
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[009]家族会議
 島津保次郎の代表作のひとつアリョーシャ2017-09-12
 
戦前の松竹を代表する名監督・島津保次郎の代表作のひとつで、今観るとやはり古めかしさは否めないものの、なかなかに面白い作品である。 東京と大阪の株屋同士の熾烈な争いの・・・
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戦前の松竹を代表する名監督・島津保次郎の代表作のひとつで、今観るとやはり古めかしさは否めないものの、なかなかに面白い作品である。 東京と大阪の株屋同士の熾烈な争いの中、繰り広げられる男女の三角関係。いつもは質実剛健な男を演じている佐分利信が東京の株屋で、及川道子と桑野通子の美女二人から熱い思いを告げられるも、いろいろな柵があって何とも煮え切らない男を演じているのが面白い。 個人的には辛気臭い及川よりもモダンな美しさの桑野の方がずっと魅力的だと思うのだが、結局は及川と結ばれ、佐分利に振られた桑野の方は何とイケずな男と思われた大阪の方の株屋の高田浩吉と結ばれてしまう。 この佐分利と及川を結び付けようと躍起になって応援するのが高杉早苗で、車も運転すればゴルフもするという、大阪のモダンで活発な富豪令嬢を小気味よく演じている。だが、いざ佐分利と及川が結ばれるとなると一抹の寂しさを覚え、ひとり車を運転し去ってゆく。この高杉のシーンで映画は終わる。 ということで、当時の松竹を代表する美人スター女優が3人も顔を揃えているこの作品で、一番印象に残るのは高杉で、及川は影が薄く桑野に至ってはなんとも損な役回りである。
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[010]信子
 「昭和版・女坊ちゃん」アリョーシャ2017-09-12
 
獅子文六原作の映像化作品であるが、「昭和版・女坊ちゃん」といった作品である。九州から東京の女学校へ赴任してくる新任女教師・信子に高峰三枝子、富豪令嬢でありながら問題・・・
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獅子文六原作の映像化作品であるが、「昭和版・女坊ちゃん」といった作品である。九州から東京の女学校へ赴任してくる新任女教師・信子に高峰三枝子、富豪令嬢でありながら問題児の穎子に三浦光子が扮しているほか、校長に岡村文子、教頭に森川まさみ、信子の下宿となる芸者置屋の女将に飯田蝶子、芸者見習いに三谷幸子といった配役である。 新米教師・信子と複雑な家庭環境によりいじけて意地悪な性格の穎子の絡みを中心に物語は展開してゆき、全体的には予定調和であるものの、信子の革新的なものの考え方や意地悪ながらも寂しくてたまらない穎子の姿を描いていて、なかなか面白い運びになっている。 特に実年齢では高峰三枝子よりも一つ年上の、三浦光子の甘ったれたいじけっぷりがなかなか様になっている。また女学生たちのキャーキャーうるさい様は、昔も今もあまり変わらないものなのだなとの感を深くする。 高峰三枝子も新米教師を好演しているが、田舎出にしてはちょっとお洒落でモダンすぎないか? 原作はどうなっているのだろう。先日書店でこの原作小説が新刊の文庫本で売られているのを見かけたので、買って読んでみようか? 小津安二郎の「東京物語」では、原節子の住むアパートの隣の住人というチョイ役を演じていた三谷幸子が、どうしようもない境遇を諦めながらもいきいきと生きようとする芸者見習い役を演じていたのも印象に残る。 フィルムの保存状態が悪く、最初の方の台詞はほとんど聞き取れず、やはりこの辺りでは字幕が必要かもしれない。
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[011]フラガール
 胸熱くなる感動作アリョーシャ2017-06-29
 
「ウォーターボーイズ」以来多くの作品で描かれている、ひとつの目標に向かって大勢の人々が協力し邁進する姿と、「三丁目の夕日」に感じられるノスタルジックな雰囲気が見事に・・・
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「ウォーターボーイズ」以来多くの作品で描かれている、ひとつの目標に向かって大勢の人々が協力し邁進する姿と、「三丁目の夕日」に感じられるノスタルジックな雰囲気が見事にマッチした感動作。 俳優陣は皆好演しているが、やはり蒼井優と徳永えりの好演が光っている。特にラストの蒼井のダンスは素晴らしい。そして、テーマ曲「虹を」が何とも心地よく胸を熱くする。 東日本大震災後の実際のフラガールたちの活動もあって、この作品は多くの人にとって忘れることの出来ない作品ではないだろうか?
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[012]青春怪談
 アクション路線になる前の日活の佳作アリョーシャ2017-05-06
 
石原裕次郎が登場する前、日活の看板スター男優は三橋達也で、市川崑や川島雄三監督の文芸作品に多く出演していた。この作品もそのうちの一本。 獅子文六の原作で、母を亡くし・・・
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石原裕次郎が登場する前、日活の看板スター男優は三橋達也で、市川崑や川島雄三監督の文芸作品に多く出演していた。この作品もそのうちの一本。 獅子文六の原作で、母を亡くしているやや男勝りの女性バレリーナ(北原三枝)と父を亡くしているやや女性的な青年(三橋達也)との不思議な関係と、それぞれの父親(山村聰)と母親(轟夕起子)の結婚に至る経過を、女性バレリーナに恋い焦がれている妹的なバレリーナの卵(芦川いづみ)や、青年に気がある中年マダム(山根寿子)に若い芸者(嵯峨三智子)などを絡ませて、ややコミカルに描いた何とも不思議な作品。 市川崑の当時のコメディ作品はあまり評価されていないようであるが、今の視点で見るとなかなかに味があって面白いと思う。 それにしても男前の三橋が北原の前になると、いきなり女言葉でしゃべりだしたのがなんとも可笑しかった。原作もそうなのだろうか?(笑) 石原裕次郎の登場によって日活はアクション路線一色になってしまい、それを嫌って三橋達也は東宝に移籍するのだが、アクション路線になる前の市川、川島を中心とした日活作品群はバラエティーに富んでいて、その後のアクション作品群よりもずっと見応えがあると思う。 なお、この作品は同じ年に新東宝と競作されているのだが、その新東宝版で女性バレリーナを演じたのが安西響子で、後に三橋達也と結婚しているのも何かの縁だろうか?(笑)
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[013]裏街
 それなりに楽しめるアリョーシャ2017-04-17
 
最初がアイリーン・ダン、二度目がマーガレット・サラヴァン、そして三度目が今作のスーザン・ヘイワードがヒロインを演じている、ファニー・ハースト女史原作の、愛する男性を・・・
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最初がアイリーン・ダン、二度目がマーガレット・サラヴァン、そして三度目が今作のスーザン・ヘイワードがヒロインを演じている、ファニー・ハースト女史原作の、愛する男性を一途に思い日蔭の身に甘んじる女性を描いたメロドラマの映画化作品。ということで、ヒロインと実業家の男性のやりとりにはムードがあり、ラストではしっかりと泣かせる段取りが用意されていて、メロドラマとしてはそれなりに楽しめる作品ではある。 ただし、淀川長治氏や双葉十三郎氏によれば、ヒロインがスーザン・ヘイワードでは強すぎ、きつすぎるとのことである。確かに他の二人と比べてしまうと嫋やかさには欠けるかも? サラヴァンのものは観ているが、ダンによる初回作(これが名作としての評判が高い)はYouTubeの字幕なしのものしか観ていないので、字幕付きのものを観てみたい。 なお、今作のスーザンの相手役はジョン・ギャビンでスーザンよりも10歳以上も若い。しかし、あまりそれは気にならなかったのは何故だろう?w ギャビンの妻役はヴェラ・マイルズが演じているが、彼女は当時はヒッチコックやフォードの作品にも出ていたのに、完全な引き立て役でよく引き受けたなと思う。
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[014]女囚と共に
 豪華女優陣!による佳作アリョーシャ2017-04-06
 
女子刑務所を舞台にした作品であるが、まず、出演している女優陣のラインナップが凄い。原節子、田中絹代、木暮美千代、久我美子、香川京子、岡田茉莉子、淡路恵子、安西響子、・・・
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女子刑務所を舞台にした作品であるが、まず、出演している女優陣のラインナップが凄い。原節子、田中絹代、木暮美千代、久我美子、香川京子、岡田茉莉子、淡路恵子、安西響子、杉葉子、浪花千栄子、千石規子、本間文子、清川玉枝、中北千枝子、菅井きん、そして瀧花久子等々、主演スターから芸達者な脇役俳優まで、よくこれだけ揃えられたものである。 これだけの俳優たちを揃えるとなると、その捌き方が難しいところであり、特に主演級の女優達にはそれぞれエピソードを用意しなければならないが、脚本の田中澄江はその辺を女優たちの個性に合わせ見事にてきぱきとまとめていてて、久松静児の演出もそれによく応え見飽きるということがない。 女囚たちのエピソードでは、看守に反抗ばかりしている問題囚の久我、模範囚として望まれて小学校教師の花嫁となる香川、所外の保育園に預けている幼い子供が会いに来ても母のことを分からず悲嘆にくれる木暮の各エピソードが、それぞれ女優たちの個性とも合い見応えがある。変わったところではレズっ気のある淡路が、思いを寄せている久我から引き離されたとして、看守課長の原を刺してしまうというようなものまである。 一方、脇役俳優たちも浪花、本間、菅井、中北らが見事な演技で脇を締めている。特に一旦は出所して保険の外交員となり更生したかに見えた中北が、ラストで前科者であることが分かり周囲からの冷たさに耐えきれなくなり、再び罪を犯して舞い戻ってくる件が、中北がズべ公に戻っている様と、それを見つめる原の悲しげな表情が強く印象に残る。 原も将来を約束した男性(堀雄二)がいたが、誤解からその男性とは別れてしまうのだが、その男性が厚生省の役人となって刑務所を訪れ思わぬ再会を果たし、所長の田中からは結婚し家庭を持つことを強く勧められるというようなエピソードもある。原も堅実な演技であり、田中も所長役として全体をまとめる貫禄があり、如何にも田中らしい演技である。 女優たちの個性を生かした脚本と演出、そしてそれに応える女優たちの演技ががなかなか見事な佳作、と言っていい作品である。
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[015]わたしは、ダニエル・ブレイク
 心揺さぶられる力作アリョーシャ2017-03-31
 【ネタバレ注意】
かつては、「ゆりかごから墓場まで」とまで謳われた福祉大国であったイギリス。しかし、現在ではそうではないことが、この作品を見るとよく分かる。これは多分に日本を含む先進・・・
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かつては、「ゆりかごから墓場まで」とまで謳われた福祉大国であったイギリス。しかし、現在ではそうではないことが、この作品を見るとよく分かる。これは多分に日本を含む先進諸国のほとんどが同じような状況にあるのではないだろうか? この作品で描かれる福祉政策は、本来は弱者を救うはずのものが、全て制度によって縛られ、それにちょっとでも違反すると相手にしてもらえず、下手をすると罰則すら与えられる。担当する「公務員」たちも杓子定規で融通が効かず、まるで感情のないロボットのようだ。中には弱者に寄り添おうとする者もいるにはいるが、上司から行きすぎた行為として注意され、何もできずあまりにも非力である。 40年もの間、真面目な大工として勤めてきたが、心臓疾患により医者から仕事に就くことを止められてしまうダニエル。二人の子供を抱え明日の食べ物さえままならないシングルマザーのケイティ。二人は当然あてがわれるであろう福祉手当が、杓子定規な制度と規定により得ることができなくなる。ダニエルがそれを叶えるためには、これまた制度により決められた「求職活動」を余儀なくされる。一方、ケイティはダニエルによって一時は救われるが、やがては万引き、果てには怪しげな風俗業に就かざるを得なくなる。 この二人を通して描かれるあまりにも不寛容で生きにくい現代社会と行政を、監督のケン・ローチは痛烈に批判しており、引退を撤回してまで作りたかった、否作らなければならなかった、作らずにはいられなかった重いテーマと、あまりにも辛く悲しい結末が、見ている者の心を強く揺さぶらずにはいられない。 上映映画館の廊下にポストイットに書かれた、見た人の感想が何枚も張り付けられていたが、その中で私の目を引いたのは、「日本も同じような状況にありながら、何故、日本映画ではこのような作品が作られないのか?!」というコメントである。確かに昨今の日本映画では、社会の不誠実を批判したり、弱者に寄り添うような作品はほとんど見当たらない。 最後に、邦題は「わたしは、ダニエル・ブレイク」となっているが、正しくは「わたし、ダニエル・ブレイクは」ではないだろうか? そうでないと、ケイティが映画のラストで読みあげるダニエルの訴えに繋がらないと思う。
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[016]デスパレートな妻たち8
 傑作ドラマアリョーシャ2017-03-29
 
現在、Delifeで放映されているこの最終シーズンを見ているが、このドラマはつくづく面白いよくできたドラマだなと思う。基本はコメディの形を取っているが、その中にスリル、サ・・・
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現在、Delifeで放映されているこの最終シーズンを見ているが、このドラマはつくづく面白いよくできたドラマだなと思う。基本はコメディの形を取っているが、その中にスリル、サスペンス、シリアス、ペーソスといった要素を実に巧みに組み込んで、観る者を引きつけてやまない抜群の面白さである。そして、主人公4人の女性たちの描き分けが明確でメリハリがあるのが効いている。シーズン8まで全く飽きさせることなく魅了し続けるドラマなんて、そうあるものではない。実に見事な脚本に演出、そして演技である。 ただ、残念なのは誰もが指摘していることだが、日本語版のスーザンの吹き替えの萬田久子の声と演技がどうしても違和感を抱かせてしまうことだ。シーズンを重ねるごとに慣れてきたが、他の役の吹き替えが抜群に上手いので余計にそう感じてしまう。
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[017]わたしの凡てを
 ミス・ユニバースアリョーシャ2017-03-23
 
題名「わたしの凡てを」は何を意味しているのだろうか? 「わたしの凡てを見て」なのか、「わたしの凡てを捧げます」なのか? 八頭身美人のファッションモデル伊東絹子のミス・・・
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題名「わたしの凡てを」は何を意味しているのだろうか? 「わたしの凡てを見て」なのか、「わたしの凡てを捧げます」なのか? 八頭身美人のファッションモデル伊東絹子のミス・ユニバース世界大会入賞(第3位)を記念して作られた作品であるが、せっかくの逸材を用いながら、何故もっと明るいモダンな内容のライト・コメディににしなかったのか不思議である。 伊東嬢が、北海道の貧農のおとなしい娘から上京してきてファッションモデルとして成功し、ミス・ユニバースの日本代表に選ばれ世界大会でも第3位に入賞するという話を、実際のコンテストの映像を取り入れながら描いているのだが、映画の序盤ではシベリア抑留から帰還する一人の男性を巡る実姉との確執があったり、上京後は初老の日本画家に言い寄られたりといった、何とも泥臭い展開で、およそスタイル抜群の八頭身美人にはそぐわない役柄であり、辛気臭い内容である。 言わば素人同然の伊東嬢なので、極力台詞を少ない役柄にしたかったのかもしれないが、相手役の池部良との恋愛や、恋敵の有馬稲子との恋のさや当てに絞った内容にすれば、ずっとすっきりした作品になっていただろうにと思う。 クレジットタイトルでは有馬稲子が池部良に次いで二番目にでてくるが、実際には池部と伊東嬢が主演で、有馬は完全に引き立て役になっている。有馬は当時、所属会社の東宝ともめていた故にこんな役もやらされていたらしい。したがって、間もなく彼女は東宝を辞め松竹へ移籍している。
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[018]プリズナーNO.6
 何が何やら・・・アリョーシャ2017-02-25
 【ネタバレ注意】
子供の頃にNHKで放映されたのを見て、その謎めいた内容に見せられ長らくまた見たいなと思っていたところ、CATVで放映されたのでDVDに録画してあったのを一気に見まし・・・
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子供の頃にNHKで放映されたのを見て、その謎めいた内容に見せられ長らくまた見たいなと思っていたところ、CATVで放映されたのでDVDに録画してあったのを一気に見ました。覚えていたシーン、全く覚えていない展開等いろいろでしたが、再見して新たに謎というよりも不条理な内容にますます混乱が深まったという感じです。 全17話のうち第1話から第13話までは、主人公がどうやって「村」から脱出しようかという展開が実に面白いのですが、第14話以降は制作側の遊びもあって、もう無茶苦茶な内容展開に。ちょっと見ているのがしんどくなります。 おまけに、主人公が辞職した理由も、「村」を動かしている組織やNo.1の正体も解らずじまいで、最後にはあっさりと「村」から脱出できてしまい、結局「何が言いたかったんだろうか?」という何とも宙ぶらりんな状態で結末を迎え、見ている方としては決してカタルシスを得られません。 故になんとも評価の難しいドラマであるのですが、その不条理な内容ゆえに魅力的なドラマであることには間違いないようです。
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[019]ジョン・ギャヴィン
 何故、相手役の女優は年上ばかり?アリョーシャ2017-02-03
 
何と言っても「愛する時と死する時」の悲運のドイツ兵役の印象が強いですね。ダーク(黒髪)、トール(長身)&ハンサム(美男)の典型的な二枚目俳優でしたが、それがかえって・・・
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何と言っても「愛する時と死する時」の悲運のドイツ兵役の印象が強いですね。ダーク(黒髪)、トール(長身)&ハンサム(美男)の典型的な二枚目俳優でしたが、それがかえって邪魔したのか大スターにはなれずに終わってしまったのが、何とも残念です。「007」の第3代目のジェームズ・ボンド役のオファーがあったのだけれども、ショーン・コネリーの「復帰」のためそれも叶いませんでした。でも、この方はレーガン大統領時代に、駐メキシコ大使を務めるという政治面で活躍をされた方でもありました。 それにしても、この人の相手役の女優さんは何故年上ばかりなのだろうか? デビュー作の「愛する時と死する時」のリゼロッテ・プルファー、「サイコ」のジャネット・リーはちょっとだけ上だが、「悲しみは空の彼方に」のラナ・ターナー、「裏街」のスーザン・ヘイワードなんてかなり年上。年下なのは「バラ色の森」のソフィア・ローレンと「びっくり大将」のサンドラ・ディーくらいだ。 p.s. 2018年2月9日に亡くなられていたのを知りました。ご冥福をお祈り致します。(2018.4.17)
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[020]聖の青春
 見応えありアリョーシャ2016-12-11
 
ネフローゼに膀胱がんと戦いながら、29歳の若さで亡くなった将棋界の怪童、村上聖の将棋にかける壮絶な人生を描いた秀作である。「こんな体に生まれなければ、将棋にも出会っ・・・
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ネフローゼに膀胱がんと戦いながら、29歳の若さで亡くなった将棋界の怪童、村上聖の将棋にかける壮絶な人生を描いた秀作である。「こんな体に生まれなければ、将棋にも出会っていないし、羽生さんに挑戦することもなかったと思う。」という聖の台詞が象徴的だ。 体重を増やし文字通り体を張った松山ケンイチの熱演と、それを受けて立つ羽生善治を演じた東出昌大の好演が光っている。特にこれまでは大根と思われていた東出が、その表情や仕草を徹底的に研究し羽生善治になり切っていたのには驚かされる。彼はこれで一皮むけたかもしれない。各映画賞の主演&助演のW受賞も大いにあり得るのではないだろうか? 二人ともそれほどの素晴らしさだ。 リリー・フランキーや安田顕、筒井道隆、染谷将太、柄本時生、竹下景子らほかの俳優たちも堅実な演技で脇を固めている。
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[021]いらっしゃいませ
 これは面白い!アリョーシャ2016-09-23
 
売れない画家からデパートの婦人服売り場の店員に「転職」した中年の男寡(森繁久彌)が、同じ職場のドライで明るい女店員(香川京子)や専務の二号(嵯峨三智子)、下宿先の子・・・
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売れない画家からデパートの婦人服売り場の店員に「転職」した中年の男寡(森繁久彌)が、同じ職場のドライで明るい女店員(香川京子)や専務の二号(嵯峨三智子)、下宿先の子連れ未亡人(中北千枝子)たちに翻弄されながらも、結局最後は誰とも結ばれない展開をコミカルに描いた作品。 森繁にはまさにうってつけの役柄だし、香川の明るいドライ娘も面白く、嵯峨の思わず母親の山田五十鈴を彷彿とさせるような艶やかさ、そして中北のこれも十八番の役どころと、主要の出演者の演技が皆素晴らしい。 作品もダレルこともなくスムーズに展開していて、笑わせどころも多く、本当に面白かった。当時の日本映画の水準ではベスト10に入るような作品ではなかったようであるが、現在の日本映画の水準からしたら、遥かに優れていると思う。 ラピュタ阿佐ヶ谷での「香川京子特集」での上映で観たのだが、このような面白い作品がこういった特集の機会でしか観られないのは残念である。CATVやBSで取り上げてほしい。このような埋もれている作品が日本映画には沢山あると思う。
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[022]リベンジ (シーズン4)
 シーズン4で終わって正解アリョーシャ2016-08-30
 
こういうサスペンス物はすっきりと短く終わるのがベスト。「プリティ・リトル・ライアーズ」のようにダラダラと引っ張りすぎると、見る気が失せるというもの。その点、この「リ・・・
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こういうサスペンス物はすっきりと短く終わるのがベスト。「プリティ・リトル・ライアーズ」のようにダラダラと引っ張りすぎると、見る気が失せるというもの。その点、この「リベンジ」はシーズン4で終わらせているのは正解。それでも、話が拡散し過ぎという感じはあるけれども、まあ許容範囲でしょう。
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[023]マッサン
 ダイジェスト版がお勧めアリョーシャ2016-08-18
 
本放送と昨年末に放送されたダイジェスト版の両方とも観ているが、ダイジェスト版の方がはるかに面白かった。というのも、このダイジェスト版は従来の3〜4時間程度の総集編と・・・
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本放送と昨年末に放送されたダイジェスト版の両方とも観ているが、ダイジェスト版の方がはるかに面白かった。というのも、このダイジェスト版は従来の3〜4時間程度の総集編とは違って、1週間分をダイジェストにまとめ全週分を10時間近くに亘って放送するというもので、実際とは違うマッサンのダメダメボンボンぶりなど、無駄な部分がきれいにカットされていて本来のストーリーに絞られていたからだ。 本放送では無駄な部分によってあまり感動することもなかったのが、ダイジェスト版では感動すら覚えた。それは、やはりヒロインを演じたシャーロット・ケイト・フォックの好演に負うことが大きい。当初は日本語もほとんど理解できなかった中で、彼女は実にこのヒロインを見事に美しく演じていたと思う。それと富貴晴美によるメインテーマほかの楽曲が素晴らしい。 ただ、マッサンの母を演じた泉ピン子だけは大失敗! 伝記等によれば、実際の母上は優しく上品な方で、あんなに下品でもなければ、意地悪でもなかった。これをもっと上品で美しい女優が演じていたならば、もっといい作品になっていたはず・・・。
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[024]ノイズ
 「ローズマリーの赤ちゃん」?アリョーシャ2016-05-25
 
観てゆくうちにこれはSF版「ローズマリーの赤ちゃん」か?と思っていた(ヒロインのシャリーズ・セロンが「ローズマリーの赤ちゃん」のヒロインのミア・ファローと同じセシー・・・
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観てゆくうちにこれはSF版「ローズマリーの赤ちゃん」か?と思っていた(ヒロインのシャリーズ・セロンが「ローズマリーの赤ちゃん」のヒロインのミア・ファローと同じセシールカットだしね。w)が、ラストで「ヒドゥン」になっちゃった、という作品ですね。確かに、その後どうなる?という暗示が弱いのが難点。
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[025]古都憂愁 姉いもうと
 八千草薫が実に魅力的アリョーシャ2016-05-23
 
題名が「古都憂愁 姉いもうと」となっており、姉の藤村志保と妹の若柳菊が主役なのであるが、一番印象に残ったのは、いわば脇役の旅館の女将を演じた八千草薫である。この作品・・・
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題名が「古都憂愁 姉いもうと」となっており、姉の藤村志保と妹の若柳菊が主役なのであるが、一番印象に残ったのは、いわば脇役の旅館の女将を演じた八千草薫である。この作品における彼女は、誠に美しく上品でかつお茶目な面もあり、実に魅力的である。その八千草に比べると、藤村は役柄のせいもあるが辛気臭く、妹の若柳は役柄よりも老けて見えて、あまり魅力が感じられず、完全に八千草の演技に喰われてしまっている。ただ、劇中で聞かせる藤村の小唄は見事。 作品そのものはテンポよく進みダレルところもなく、八千草の魅力ほか船越英二、伊藤栄子、藤岡拓也らの好演にも支えられて、それなりに見応えのある出来となっている。 2016.5.22に東京は京橋のフィルムセンターで観たのだが、約150人ほどの席はほとんど満席状態で、客層はやはり中年以上が多かったが、中には大学生と思しき男女もおり、このような懐かしい日本映画を観たいと思う人は少なからずいるのだなと認識した次第である。
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[026]暁の合唱
 やはり石坂洋二郎だアリョーシャ2016-05-20
 
既に「近松物語」で名演を残していた香川京子としては、この役は少し幼い感じがするなあ、吉永小百合あたりが似合う役柄だなあ、と思っていたら、案の定、原作者を確認したら石・・・
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既に「近松物語」で名演を残していた香川京子としては、この役は少し幼い感じがするなあ、吉永小百合あたりが似合う役柄だなあ、と思っていたら、案の定、原作者を確認したら石坂洋二郎であった。主題歌を香川京子が歌っているのもご愛敬か?(笑)
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[027]青空娘
 若々しい若尾文子アリョーシャ2016-05-19
 
先日覗いた書店で、今ではもう忘れられてしまっている、源氏鶏太の新刊の文庫本が平積みされていたので、「何故、今頃?」と思わず手に取ったのがこの映画の原作「青空娘」であ・・・
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先日覗いた書店で、今ではもう忘れられてしまっている、源氏鶏太の新刊の文庫本が平積みされていたので、「何故、今頃?」と思わず手に取ったのがこの映画の原作「青空娘」であった。源氏鶏太の作品は若い時分に結構読んでいたが「青空娘」は読んでいなかったので、早速購入し読んでみたところ、その話の展開の面白さに引き込まれ、あっという間に読了してしまった。 内容は、まさに高度経済成長期初期を思わせるもので、今日の視点からするとやや古臭さを感じさせるのは否めないが、ヒロインがどんなに辛い目にあっても決して卑屈にならず、青空を見て元気を取り戻し前に進む姿が爽やかで、非常に心地よい読後感が残るものである。 小説を読み終えて、DVDに録っておいた映画「青空娘」を早速鑑賞してみた。はるか昔に一度観ているのだけれども、まだ若い時分の若尾文子が出ていたという以外はほとんど憶えていなかった。 映画は、前半は原作をほぼ忠実に再現しているが、後半はいくつかのエピソードをカットあるいは脚色しているため(ヒロインのお爺さんと大阪で世話になる喫茶店のママが出てこない点や、実の母親が見つかる経緯、ヒロインに好意を寄せている二人の男性・広岡と二見との関係等)、話を端折った感じが否めず、それまでの流れとは明らかに異なり、原作のイメージとはだいぶ違うものになっている。 ヒロインの有子も映画ではかなりはっきりとした女性に描かれているが、原作ではもう少しおとなしい性格で、広岡に対して「お金を貸してください。」などと言うような女性ではない。既に「赤線地帯」でドライな売春婦を演じている若尾文子故に、映画の方では原作よりも、もう少しはっきりとした性格の女性にしたのだろうか? また、ヒロインの父親も、映画ではちょっと能天気すぎるが、原作ではもっと寡黙で自分の起こしたことを申し訳ないと思っている男性である。 このように、原作とは随分イメージが違う点があるが、明るく爽やかな作品であり、また後に妖艶な役ばかりになる前の、明るく若々しい若尾文子が観られたのは嬉しいことである。また、後に大映の看板スターに仲間入りする田宮二郎や叶順子がほんのチョイ役で出ていたのも懐かしい。 当時の作品としては、とても美しいカラー撮影が施されている点も特筆ものかもしれない。
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[028]影武者
 三船敏郎が若かったら・・・アリョーシャ2016-05-09
 
この作品を観終わって感じたのは、この主人公を演じるに適切だった俳優は、当初予定されていた勝新太郎でもなく、勝降板の穴を埋めた仲代達也でもない、三船敏郎だったのではな・・・
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この作品を観終わって感じたのは、この主人公を演じるに適切だった俳優は、当初予定されていた勝新太郎でもなく、勝降板の穴を埋めた仲代達也でもない、三船敏郎だったのではないだろうか、ということである。三船が若ければ、黒澤明も彼を配役したのではないだろうか。この主人公のどこか間の抜けた剽軽さは、やはり勝や仲代では表現できない、三船特有のものだと思う。
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[029]キャロル
 なるほど、このラストは・・・アリョーシャ2016-02-22
 【ネタバレ注意】
パトリシア・ハイスミスは「見知らぬ乗客」を発表したものの、まだ金銭的な余裕はなく、やむを得ずクリスマスシーズンにニューヨークのデパートで、人形売り場のアルバイト店員・・・
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パトリシア・ハイスミスは「見知らぬ乗客」を発表したものの、まだ金銭的な余裕はなく、やむを得ずクリスマスシーズンにニューヨークのデパートで、人形売り場のアルバイト店員をしていたときに、まさにキャロルをイメージさせる美しい女性が娘のクリスマスプレゼントを買いに来て出会い、その女性に心奪われこの物語を書く衝撃に襲われた、と原作のあとがきで自ら述べている。その女性とはその場限りの出会いで終わったそうだが、ハイスミスにとっては、このような小説を書かせるだけの出会いであったということだろう。 この映画は、原作小説同様に異性同性の違いを乗り越えた恋愛映画の秀作と言える。一目惚れともいえる運命的な出会い、恋する喜び、躊躇い、そして懊悩する二人の姿が過不足なくなく描かれていて秀逸である。そんな二人を、ケイト・ブランシェット(キャロル)はまさに演技派女優の貫録で、一方のルーニー・マーラ(テレーズ)は初心な乙女のごとき繊細さで演じていて、ともに見事である。果たしてどちらかがオスカーに輝くのだろうか? 原作では、テレーズは舞台装置作家の卵であるが、映画では写真家の卵に変更されている。それが映像を見せることでものを語る映画においては、とても成功していると言える。テレーズは、キャロルの写真を撮りつつ、自らの心にもキャロルそのものを取り込んでいるからだ。また原作ではテレーズはバージンではないが、映画ではバージンという設定になっているのも、初恋に燃え上がる乙女の初々しさを表現したかったからであろうことが推測される。 1950年代の物語という設定もあってか、ルーニーの雰囲気が「麗しのサブリナ」のオードリー・ヘプバーンをしばしば連想させる。髪型や服装、目の雰囲気ほか、ちょっと肩をいからせて歩く後ろ姿など、とてもよく似ている。これは意図的な演出、メイク、演技なのだろう。 この作品は、男性同士の恋愛を描いた傑作「ブロークバック・マウンテン」の対をなす、女性同士の恋愛を描いた秀作と言えるであろう。しかし、「ブロークバック・マウンテン」が悲劇で終わるのに対し、こちらはそうはならない。というよりも、この映画、エンドマークが出ずに終わるのだ。キャロルとテレーズの物語の第二章が、これから始まるのだとでも言わんばかりに。
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[030]母の曲 前篇
 17歳の原節子!アリョーシャ2016-02-12
 
あの「ステラ・ダラス」を翻案した吉屋信子の小説の映画化作品で、無教養ゆえに娘の将来を思い身を引く母とその美しい娘との愛情を描いている。母を英百合子、娘を原節子が演じ・・・
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あの「ステラ・ダラス」を翻案した吉屋信子の小説の映画化作品で、無教養ゆえに娘の将来を思い身を引く母とその美しい娘との愛情を描いている。母を英百合子、娘を原節子が演じている。監督は山本薩夫で、後の骨太な感じが嘘のような優しいタッチの演出振りである。 原節子は当時17歳で、まさに美少女そのもの。当時このように目鼻立ちの整った美貌の女優は稀であったであろうことが十分に窺える。演技はまだまだ生硬だが、後の小津作品や成瀬作品に見られる、あの独特の台詞回しの片鱗が見て取れる。原節子を論じるにあたっては、このような若き日の作品も見ておく必要があると思う。 英百合子が無教養な母をうまく演じており、その一方で華族出身の入江たか子が上品なピアニストを流石に板についた演技でこなし、父親役の岡譲二、母の昔の知人役の三島雅夫らも適役適演で、脇を固めている。映像で岡譲二を見たのは初めてだが、和製ジョン・ギルバートといった感じ。三島雅夫も後のTVドラマ「3人家族」の印象と寸分違わないのが面白かった。 フィルムの現存状態もよく、原節子の若き姿が見られる作品としてだけでなく、入江たか子の住む家がモダンな外観で、今と大して変わらない様子がうかがえたり、さらには第2次世界大戦で被災する前の東京駅の姿が見られる、という点でも貴重な作品であるといえる。
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