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 「サメ」さんのコメント一覧 登録数(52件)rss
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[001]アバター
 未だに注目のアバターサメ2010-04-11
 
「アバター」はすごい。 初公開から3ヶ月以上経過しているが、未だに上映している。上映中に DVDが発売されることになる。 映画の話しなどしたことのないような人までもが・・・
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「アバター」はすごい。 初公開から3ヶ月以上経過しているが、未だに上映している。上映中に DVDが発売されることになる。 映画の話しなどしたことのないような人までもが、「アバターに行った」 という話しをしていた。 たとえば、会社の朝礼で『アバターを観た話しから3D仕様の話』に つなげてスピーチに使っていた。これだけ、話題に普通に出てくるのは、 この映画が最高の動員数を得ていた証拠だ。 ところで、ぼくの率直な意見。 3Dメガネを使って映画をみたら、画面が普段より小さく見えた。 映画の映像はたしかに奥行きができ立体的に見えた。しかし、大きな画面 が好きなぼくとしては、映画を観るときにこの程度の3Dならば、必要な いと思った。 ストリーに関しては、まず主人公に感情移入ができなかった。 もっと彼が車椅子の生活になってしまった背景や、普段の生活の苦しさ などをエピソードとして、映画にもりこんでくれたら、違ったのかもしれ ない。 また、相手役の青い女性に慣れなかった。 あの不思議な顔に綺麗さを感じられなかった。鼻が扁平な奇妙な形で 動物系の顔に違和感。 でも、怪獣みたいな巨大な鳥に自分の髪の毛を結びつけるような形で、 空を飛ぶのは爽快だった。 他の場面でも自分の髪の毛を自然とリンクさせる場面があったのだが、 そうするとハゲになってしまった人は、どうなのか? 「いきなり能力が限定されてしまうなぁ」などと考えてしまった。
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[002]サブウェイ123 激突
 ミルクを1ガロンサメ2010-03-28
 
オープニングから、ひきつけられるものを感じた。 都会のビルの風景、地下鉄の風景、音、それらの光景が微妙にブレ ながらプロモーションビデオのように映像が進んでいく。 こ・・・
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オープニングから、ひきつけられるものを感じた。 都会のビルの風景、地下鉄の風景、音、それらの光景が微妙にブレ ながらプロモーションビデオのように映像が進んでいく。 この新鮮な映像には驚いた。 ライダー演じるジョン・トラヴォルタの悪役のはまりぶりが見事。 ヒゲ面の表情がもろに悪人顔に仕上がっていた。 印象深かったのは、地下鉄職員・ガーパーと奥さんとの会話。 これから、ライダーの指名により、ハイジャック犯と対面するため にヘリコプターに乗り込む直前のこと。ガーパーが妻に電話する。 その時に奥さんが、生きてかえれないかもしれない彼に「帰りに ミルクを1ガロン買って来て」と、電話で会話するのが良かった。 その何気ない日常的な電話の会話から、奥さんの「彼が生きて帰れる ことを望む、祈るような願い」がそこから、感じられた。 (ちなみに、1ガロンは3.78リットルだから、けっこうな重さ)
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[003]恋するベーカリー
 恋愛は再びおこるのかもサメ2010-03-14
 
以前、レンタルしたジャック・ニコルソンの「恋愛適齢期」がとても面白 かった。 その映画の監督と脚本を兼ねているのがナンシー・マイヤーズで、「恋す るベーカリー」と同じ・・・
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以前、レンタルしたジャック・ニコルソンの「恋愛適齢期」がとても面白 かった。 その映画の監督と脚本を兼ねているのがナンシー・マイヤーズで、「恋す るベーカリー」と同じ人だ。 そんなわけで、これは面白いだろうと期待した。 この映画は、『年を重ねても恋愛は再びおこるのかもしれない』という 夢のある作りになっている。 印象に残ったシーンがある。これは車の中での会話。 ジェーンが建築家に問いかける。  「私のような年齢でもいいの?」  「何を言っているんだ。僕は君より年上だよ。」  「でも、あなたに紹介される女性は35歳くらいでしょう」  「僕は君の年齢も含めて君の魅力だと思っている」 年配の男優、女優がそろって魅力的なせいもあり、年をとってからの恋愛 に応援したい気持ちになってくる。 ストーリーも全体的にユーモラスになっていて、物語の中に自然に入りこ める。 主役のメリル・ストリープを始め、建築家役を演じたスティーヴ・マーティ ンも良かった。さらに元夫役のアレック・ボールドウィンも実にいい味を だしていた。 まずは、元夫の言葉が前向きなところがいい。 ジェーンは朝、目が覚めてから、元夫と関係をもってしまった事にとても 後悔するのだが、彼は後悔しない。 そして、「やはり、ぼくには君が必要なんだ」ということを何度も何度も 繰り返す。 自分の感情に忠実でくよくよしていない。 体型はメタボなのだが、顔がまたハンサムで見ていてあきがこない。 調べたら、現在51歳だ。若いときは、さぞカッコよかったろうと思われ る。この人の別の映画もみたいものだ。最近の映画では「私の中のあなた」 にも出ている。 しかし、メリル・ストリープは今さらながら上手い女優だ。 彼女の出る映画は、どれもがとても面白い。60歳になるというのに、こ のパワーは72歳のジャック・ニコルソンと並んですごいことだ。
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[004]ダメージ
 破滅的恋愛   サメ2010-02-14
 
今や「ダメージ」というと、アメリカのテレビシリーズを思い浮かべ てしまうが、ルイ・マル監督の映画ダメージ。 その映画が作製されたのはもう17年も前のことになる。この・・・
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今や「ダメージ」というと、アメリカのテレビシリーズを思い浮かべ てしまうが、ルイ・マル監督の映画ダメージ。 その映画が作製されたのはもう17年も前のことになる。この映画は、 父親が、息子の恋人と恋愛関係になってしまった悲劇を描いてある。   その内容を友達に言ったところ、 「そんな父親なら、ダメージではなくてダメオヤジだね」 その発言にお互い笑ったものだが、ときどきこの映画を思い出す。   その映画に興味を持ったきっかけは、当時の女友達のこんな言葉に ある。  「ねえ、ダメージって映画、とってもエッチなのよ。あれは男の人と 一緒に行けないわね」   別にエッチな映画をみたからといって、男がいきなり強姦魔に変わる わけでもあるまいに。 でも、そのエッチぶりはどれほどのものなのか、映画はすでに終了し ていたので「ダメージ」をレンタルしてみた。 その当時はDVDではなくVHSビデオテープだった。   この映画は人間が理性をふき飛ばして、愛の地獄へ突き進む悲しさと みっともなさが描かれていた。 まるで獣のようなのだが、何故か美しくもあった。 「最も人間らしい姿とはこういうことなのか」と、破滅的な恋愛をし てみたくなる麻薬のような映画だった。
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[005]イングロリアス・バスターズ
 シリアスで過激でサメ2009-12-06
 
何度かこの映画の予告編は、他の映画を見に行ったときに目にしていた。 ブラットピットが出るナチスの時代の映画だということは知っていた。 でも、何やらコメディ調なのが気・・・
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何度かこの映画の予告編は、他の映画を見に行ったときに目にしていた。 ブラットピットが出るナチスの時代の映画だということは知っていた。 でも、何やらコメディ調なのが気になった。単にストーリーの飾りつけの ために、舞台をヒットラーの時代に設定し、そしてユダヤやナチを題材に 選んだような気がした。 そんな、偏見を持たしてしまう予告編の作りは失敗だと思う。 この映画を見たことを、会社の女の子に伝えた時に言われたのは 「それで、笑えたの?」という言葉。この質問が出ること自体、間違った 印象を予告編が与えている証拠だ。 しかし、この映画はシリアスで過激でダントツに面白かった。 キル・ビルなどよりも、ずっと印象が深い映画となった。 特に、ユダヤ狩りが仕事のランダ大佐をやった、クリストフ・ヴァルツが うまかった。当映画で今年のカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したというの もうなずける。 今年52歳で超遅咲きの俳優との事。 陽気に、ふるまいながら徐々に相手をじわりじわりと追い詰めてゆく、 何ともいえないいやらしさ。見ごたえのある人物像を演じきっている。 相手を追い詰めていく会話の場面など、他の役者では出せない独特な空気を 感じさせた。 それと、家族を虐殺されている中で一人、逃げて生き残った女性ユダヤ人の ショシャナ(メラニー・ロラン)。最終章では、赤いドレスできめている が、その正装より、なにげにカフェで本を読んでいる様子などが、とても 美しい。 本当にほれぼれするような綺麗さだった。 自分に興味を示し、どんどん近づいてくるナチスの将校と同行し会話をし ている場面で、彼女は作り笑いをする。その作り笑いがひきつっていて、 単に唇の両端が上に上がるだけの表情になっている。 そのなすすべもない様子も、こちらにひしひしと伝わってくる。 そして、自分の家族を瞬時に虐殺した男・ランダ大佐との対面での微妙な 空気。目の前でうまそうに、むしゃむしゃ白いケーキを食べ続ける、ランダ 大佐を見つめるショシャナ。 そのショシャナの苦痛の前ぶれがあるからこそ、ラストの映画館の大火災の シーンに共感できるのだろう。
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[006]アマルフィ 女神の報酬
 あまりに禁欲的サメ2009-12-05
 
この映画のストーリーは、母親が目を離した隙に、誘拐されてしまった娘を 取り戻すという実にシンプルな作りになっている。 そのシンプルな話を核にしながら、イタリア全土を巻・・・
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この映画のストーリーは、母親が目を離した隙に、誘拐されてしまった娘を 取り戻すという実にシンプルな作りになっている。 そのシンプルな話を核にしながら、イタリア全土を巻き込んだ大規模連鎖 テロが絡んでくるので、内容が難解にならない。 最近見た「96時間」という映画も同様に、娘を海外で誘拐された父親が 取り戻すというとてもわかりやすいストーリー。やはり、話の基本はシン プルが一番強いと思う。 映画はストーリーが頭の中で理解できなくなったとたん、とても退屈な 代物に化してしまうから。 ところで、この映画の続編は考えられているのだろうか? 同じ監督でぜひ、続編を作ってもらいたいものだと思った。但し、もう 少しお色気も欲しいと思った。文部省推薦映画ではないんだから、あまり に禁欲的に作られると、逆に作り物めいてしまう。 命を張って、旅行者(天海祐希)の娘の安否のために時間を割いた。 その娘の奥さんが、天海祐希のようにきれいで、彼女の方から特別な好意 をみせられたり、甘えられたりしたら、普通はホモでもないかぎりそこか らもっと何かしら発展していくだろう。 まあ・・・・何はともあれ、 見ていてあきない外交官・黒田というキャラクター。一度で終わらせるに はもったいない。
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[007]彼が二度愛したS
 詰めの甘さがサメ2009-12-05
 
孤独な会計士の男が、ビルの窓から映し出される綺麗な夜景に囲まれなが ら、夜中にコンピューターと向き合って仕事をしている。 ビルのかなり上の階なのがわかる。彼の回りには・・・
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孤独な会計士の男が、ビルの窓から映し出される綺麗な夜景に囲まれなが ら、夜中にコンピューターと向き合って仕事をしている。 ビルのかなり上の階なのがわかる。彼の回りには誰もいない。 一人で残業しているような状態だ。 このシーンを見たときに、少々自分と重ね合わせてしまった。 ぼくは会計士ではない。単にノートパソコンで仕事をしているだけだ。 そして、仕事が遅いので、よくサービス残業になってしまう。 なので、人がこの映画のシーンに自分を重ね合わせたと聞いたら 『あほか!』と、怒ってしまうかもしれない。 でも、映画は主人公に我が身を投影できたほうが、おもしろい。 タイトルにある「S」の役のミシェル・ウィリアムズが、綺麗。 特に会計士との初めての出会いのシーン。地下鉄で彼に一言二言、 会話をかわすさいの彼女がとても魅力的だった。 そんなに期待しないで見た映画だったので、最初の数分で急に見ている 姿勢をあらためたものだ。 「これは自分が思っているような、官能的シーンで水を濁したミステリー ではないぞ」と。 特に最初のシーンでの、会計士と弁護士が知り合いになっていく会話が みごとだった。 しかし、後半のストリーの強引な引っ張りすぎが残念だった。 肝心なラストシーンでの女性の態度も、その直前のシーンでの意味がよく わからなくさせるような終わり方になってしまった。つまり、ストリーが 不自然なつながりになっているのだ。 ストリーの詰めが甘かったのがなんとも惜しい。
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[008]ハッピーフライト
 マニアックなんだけど面白い サメ2009-11-23
 
面白い映画とは聞いていたが、ここまで楽しませてくれるとは、正直思って いなかった。 飛行機や航空業界に何の思い入れがないサメとしては、綾瀬はるかが出て いなかったら、・・・
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面白い映画とは聞いていたが、ここまで楽しませてくれるとは、正直思って いなかった。 飛行機や航空業界に何の思い入れがないサメとしては、綾瀬はるかが出て いなかったら、見ることもなかったであろう内容だ。 これで、作品内容がつまらなかったら、「飛行場の紹介映画」もしくは 「飛行場で働く人々の裏方を含めた記録映画」という情報映画のくくりで 終わっていた映画だ。 現に、最初は飛行機会社のロゴ「ANA」が何度も出てきて、『会社の アピール映画か?』 『この映画を選択したのは失敗か?』 と、疑った ほどだ。 しかし、だんだんこの映画のストリーにはまりこんでいく。 どことなく頼りない副操縦士が操縦する飛行機に、アクシデントが発生 する。新人CAの綾瀬はるかも、チーフにしかられ涙を流す。除々にドラマ から笑いの要素は消えてゆく。この笑いから緊張感への引っ張り方が見る ものをストーリーに引き込んでいく。 2001年に「ウオーターボーイズ」を作った監督というのは、後で知っ た。矢口史靖(やぐち・しのぶ)監督は、見終わったあとに本当に何か スカッとさわやかな気持ちにさせてくれる作品を作る。 綾瀬はるかは今回の映画では、ユーモラスで何ともほのぼのさせてくれる キャラクターに引かれた。 見た目以上に幅のある女優だと思う。 また、1983年の山田太一の「ふぞろいの林檎たち」という名作ドラマ で、とてもいい味を出していた時任三郎をひさびさに見た。 クールで、土壇場になると自らの緊張をゆるめ、ちょっととらえどころ のない、機長の役をうまくこなしていた。 この人は、動作とか表情が魅力的だ。あのドラマで見せた魅力は消えて はいなかった。 チーフの役をやった寺島しのぶも見せてくれた。クレーマーのような横暴 な客に真正面で向かい、説得するその場面は、この飛行機と乗客を守るの だというプロの責任感と人間性が伝わってくる忘れられない良い場面だ。
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[009]スペル
 蠅は魂を運ぶサメ2009-11-21
 
邦題のタイトルはカタカナ3文字で「スペル」。 わかりやすいタイトルだが、これでは何なのか意味かわからない。 「スペル」の意味は呪文とかおまじないという意味だというのを・・・
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邦題のタイトルはカタカナ3文字で「スペル」。 わかりやすいタイトルだが、これでは何なのか意味かわからない。 「スペル」の意味は呪文とかおまじないという意味だというのをネット で調べてわかった。   この映画は、とっても気色悪いし怖いのは確かだ。さらにところどころ 笑えて、「映画のお菓子」気分で楽しめた。 「死霊のはらわた」で、スタートしたサム・ライミ監督としてはスパイ ダーマンのような、大掛かりな大作を創っていると、こうゆう原点に もどった映画も作りたくなるのだろう。 ストリーはとてもシンプル。 不動産ローンの延長願いを頼みこむ老婆。その願いを聞いてくれなかった、 銀行のローンデスクで働く女性が、逆恨みされてしまうというストーリー。 その老婆の吐くたん。よだれまじりの入れ歯。入れ歯なしの口で思いっき り、キスされる怖さ。口から飛び出る無数のゴキブリのような虫。 そこいらの気色悪さを画面いっぱいにアピールされると、さすがにグロ画像 には慣れているぼくも目をそむけたくなる場面がなんどかあった。 生理的な嫌悪感をうまく画面に入れ込んでいると思った。 また、ストーリーの中にハエが何度も出てくる。 サメが一番印象に残ったシーン。 主人公の女性の左の鼻穴から入ったハエが、ちょっと間をおいて右の鼻穴 から出てくる場面。もちろん、CGを使ってうまく撮影したのだろうけど、 実に自然に撮影されていた。 ハエは何を象徴しているのか? 以前、友達がハエは「悪魔の象徴」と言ってたことを思い出した。 またまた、ネット で調べてみると、ヨーロッパでは、人間に取り憑いた 悪魔は「蠅」に化けたり、「蠅」になって口から出るという。 古代宗教においては、蠅は魂を運ぶと信じられ、霊魂のシンボルとの事。 何はともあれ、この作品でホラー映画に興味を持つ人もでてくるかもしれ ない。他のホラー映画の作品も、この作品のようなレベルで面白ければ、 ファンはどんどんふえるんだろうけど。
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[010]闇の中の魑魅魍魎
 幻の映画と思えたサメ2009-11-15
 
 「今まで観た映画の中で一番おもしろかったのは?」  僕が映画好きと知った友達に、何度かこの質問をされた。その度に洋画  では「ブレードランナー」と「時計仕掛けのオレ・・・
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 「今まで観た映画の中で一番おもしろかったのは?」  僕が映画好きと知った友達に、何度かこの質問をされた。その度に洋画  では「ブレードランナー」と「時計仕掛けのオレンジ」。  邦画では「嫌われ松子の一生」と「闇の中の魑魅魍魎」と答えている。  けれども、ここでみな同じ反応。  「ヤミノナカノチミモウリョウ?なんじゃ、それ?」  毎回、けげんな顔をされた。昔の映画ベストテンにも出ていない名前だ。  一時期『この映画は自分が夢の中でみた幻なのか?』と、不安になった  ほどだ。  (今みたいに、ネット検索とかできない時代だったもので・・・)  しかし、この作品こそが、僕に映画の面白さにめざめさせてくれた画期的  な作品なのだ。  後日思いがけず、ビデオ屋でこの作品と再開したときは、本当に驚いた  ものだ。  当然、映画の記憶を確かめるがごとく、レンタルして早々にみた。  幕末の土佐で活躍した、実在の異端の絵師・金蔵をモデルに描いている。  彼が創作に全てを打ち込む激しい生命の輝きと、若き性の嵐のような  内面を描いている。  シナリオは新藤兼人 が書いた。  監督の中平康はカンヌグランプリを狙って撮ったものだという。  製作発表の記者会見で、このように語った。  「最初からカンヌのグランプリを狙っていく。おして国内よりも海外配給  を第一に考えます。日本映画の国際進出に貢献したい」  「グランプリの自信は?」  「大いにあります。なにしろぼくは、アチラで高い評価を受けた実績が  あるのですから」  翌朝の各紙の芸能欄には、この記事がデカデカと出たという。  しかし、カンヌでの映画上映後の翌日から出た新聞では、「中平康の  第一作『狂った果実』は新鮮でミズミズしく、フランスの批評家、観客の  多くを狂喜させた。だがこの監督も、今ではやたらと血を噴出させる  ばかりで、そのオリジナリティは完全に影をひそめた」  と、ローロール紙などは評し、あまり評価されず映画は賞は逃した。  「闇の中の魑魅魍魎」は、中平に栄光も金ももたらさず、ただ借財のみ  を残すだけの無残な挫折に終わったという。    どんな評判だったのかは、ともかくとして、僕がその映画からものすご  い大きなパワーを感じたことは確かなのだ。  そして、このようなインパクトのある熱い作品は、ぜひDVDにして後世  に伝えてほしいものだ。たぶんサメのように、この作品にのめり込む人  もいると思うのだが・・・・。
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[011]路上のソリスト
 原作も映画も面白いサメ2009-11-06
 
映画「路上のソリスト」に関してのおおまかなのストリーは、週刊誌などを 読んで知っていた。 本屋で、「路上のソリスト」の原作本をみつけた。4・5ページ読んでみた。 面白・・・
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映画「路上のソリスト」に関してのおおまかなのストリーは、週刊誌などを 読んで知っていた。 本屋で、「路上のソリスト」の原作本をみつけた。4・5ページ読んでみた。 面白い。あっとゆうまに読み進んでしまいそうに思えた。『これだけ原作が 読者を引き込む力を持つのなら、映画も面白いのでは?』と思い、本は後回 しにしてまずは映画を見ることにした。 賞を取ったという「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の後に、1日空けて 「路上のソリスト」を見た。 内容の深みで、完全に「路上のソリスト」が上だった。 「ヴィヨンの妻」には泣けなかったが、路上のソリストには泣けた。 監督はあの傑作映画「つぐない」のジョー・ライトだった。これからは、 この監督は要チェックだ。 こんなにいい映画が内容ほどには注目されていないのは、どういうわけ なのだろう? ところで、この映画のモデルとなった音楽家のエアーズ氏は、自分を描 いた「路上のソリスト」を観ていないという。 記者が原作者のスティーヴ・ロペス本人に質問した。 「エアーズ氏はもう映画をご覧になったんでしょうか?」 実は、統合失調症のせいで彼は2次元の映像が怖いんです。彼にとっては テレビや映画の映像は、幽霊のように見えるそうです。自分を描写した幽霊 なわけですからさらに難しいんですよ。 それでも、友だちがたくさん出ているからということで、キャストとスタッフのための試写会に行ったんです。皆とても楽しみにしていました。 「無理しなくてもいいよ」と言ったんですが、「いや、見たいんだ」と彼は 答えました。 「じゃぁ、いざとなったら目を閉じればいい。あんまりつらいようだったらすぐ外に出よう」てね。 そして映画が始まるとすぐに彼は目を閉じてしまった。最後までそのまま でした。 しかし、周りの友だちの反応を通じて彼も映画を体験したんです。 エアーズ氏が「テレビや映画の映像は、幽霊のように見える」と、感じて いるのが印象深い。 僕も「テレビや映画の映像」は、実は体験や想像を2次元化しただけのも のなのに、まるでそこに本物を感じたり、現実の体験以上に感情を起伏 させている。 まさしく、映像という幽霊に一喜一憂していると言える。  しかし、2次元の映像を見ることができないというのは、聞いたことがない。 欲張りな要求かもしれないが、『映画に統合失調症の独特な症状をもう少 し取り入れてもらってもよかったのかな?』とも感じた。
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[012]ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜
 松たか子は良かったが・・・サメ2009-10-17
 
酒を飲み歩き、借金を重ね、妻意外の女性とも深い関係になる破滅的な人生 を送る、小説家の大谷(浅野忠信)。大谷は「死にたいのだけれど、死なせ てくれないのだ」と、語る。・・・
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酒を飲み歩き、借金を重ね、妻意外の女性とも深い関係になる破滅的な人生 を送る、小説家の大谷(浅野忠信)。大谷は「死にたいのだけれど、死なせ てくれないのだ」と、語る。 そんな彼を献身的に愛する妻、佐知(松たか子)の愛憎を描いた物語。 松たか子は良かった。確かな演技で献身的なだけではなく、どこかストン と突き抜けているような、心の広さやユーモアも感じさせる。こんな女性 だったら、映画のようにたとえ、幼い子どもがいようとも、男だったら好き になってしまいそうだ。 それから、佐知が夫の借金を返すために働いた飲み屋の椿屋。 そこの飲み屋の亭主役をやっていた伊武雅刀もいい味が出ていた。今回、 めずらしくぼくの妻もいっしょに映画をみたのだが、伊武雅刀の演技の 上手さに注目していた。 その半面、今一つぱっとしなかったのが、大谷役の浅野忠信。 彼は確かに、女にだらしのない芯のない「ふにゃけた男」には見える。 しかし、小説家には見えない。 妻の佐知に、絶望的な自分の感情を持て余して、泣きながらしがみついて いく場面でも、こちらに訴えてこない。泣き顔が本気になっていないし、 嘘に見えるのだ。 もう少し、浅野忠信ががんばってくれたら、もっと良い作品になったよう に思える。 この映画で、ぼくが一番興味をひかれたのは、大谷の妻・佐知に恋こかれ る青年・岡田(妻夫木聡)の言葉。彼は、小説家・大谷のファンで彼の 小説のなかにある好きな言葉を口にする。 その言葉がとてもいいのだ。 この映画は、生誕100年を迎えた太宰治の記念映画にふさわしく、太宰治の 小説に興味を持つきっかけとなる映画となっている。
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[013]ウルヴァリン:X-MEN ZERO
 それでためしに・・・と思い観たサメ2009-10-12
 
2006年の作品「X-MEN2」。 この作品は、映画館に息子と見にいったのだが、途中で寝てしまった。 息子の方は、きちんと最後までみていたようだ。 だから、雑誌で「X-MENのすべ・・・
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2006年の作品「X-MEN2」。 この作品は、映画館に息子と見にいったのだが、途中で寝てしまった。 息子の方は、きちんと最後までみていたようだ。 だから、雑誌で「X-MENのすべてはここから始まった」というあおりで、 「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」を紹介されていても、ぜひ観たいとは思わ なかった。 ところが、2点その気乗りしない気持ちを変えることがあった。 一つは映画「彼が二度愛したS」のDVDを観て注目した、ヒュー・ジャック マンが主役だという事。今回のストリーは彼に集中的に焦点が合った映画 で、他のメンバーがやたらばらばらに登場しない内容に思えた。 もう一つは、「X-MEN」「X-MEN2」と続いた監督のブライアン・シンガーと は違い、今回の「X-MEN ZERO」の監督はアカデミー外国語映画賞を受賞し た『ツォツィ』のギャヴィン・フッドだという事。 監督が違うと、同じシリーズものでも、ものすごく面白い映画に化けること がある。 今回、それでためしに・・・と思い観た。 正解だった。ヒュー・ジャックマンの暑苦しいまでのあごひげ。鍛え上げた 肉体。 手からニョキリン!と、飛び出す三本の刃も凄かった。 刃が引っ込む場面も、本当に手の骨の中にでも消えていくようで、そのリア ルさがすばらしかった。まあ、その凄さは当シリーズでは毎回のことなのだ ろうが。 男くさい映画だが、中には印象深い女性も出ている。 全身をダイヤ化する女性というキャラクターが良い。これはゴージャスで いいものだ。もう少し、出番を増やしてほしかったぐらいだ。 女性といえば、戦いから離れてカナダの山奥できこり生活を送っていた ローガン(ヒュー・ジャックマン)が初めて愛した女性・女教師ケイラ役の リン・コリンズも独特の詩的な雰囲気を感じさせた。 化粧コテコテの人工的な美しさとは別のきれいさを感じた。
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[014]グラン・トリノ
 79歳の奇跡サメ2009-10-04
 
クリント・イーストウッド、彼の名を覚えたのは、吉田拓郎の歌からだった。 「加川良の手紙(作詞:加川良)」というフォークソングの歌詞に出てくる。  ♪ あの日の映画 ダ・・・
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クリント・イーストウッド、彼の名を覚えたのは、吉田拓郎の歌からだった。 「加川良の手紙(作詞:加川良)」というフォークソングの歌詞に出てくる。  ♪ あの日の映画 ダーティ・ハリーはどうでした    君はニュースの方が楽しそうだったけれど    クリント・イーストウッドっていいでしょう    こんども学割で見られたらと思います     ♪ そして、テレビ映画で何度か見たおなじみのアクション系アメリカ俳優と して僕の頭の中にイメージされていく。 それにしても、最近の彼の俳優や映画監督としての活躍は、年齢的に言って も奇跡に近いものを感じる。 今年79歳だ。 79歳にして、主演して監督して全世界を感動させてくれるのは、本当に すばらしい事だ。 74歳の時に出演した「ミリオンダラー・ベイビー」(04)の時にも 「カメラの前に出るのは、これが最後になる」と語っていたが、本作で再び 彼はカメラの前に立った。 彼が監督した映画「グラン・トリノ」、その前の「チェンジリング」。 立て続けに、おなじような時期に続けて上映されたが、僕は両方の作品とも 楽しんで見れた。 「グラン・トリノ」は妻に先立たれたガンコで孤独な老人が、隣家のアジア人 一家と交流を深め、街のワルと対峙することになるというドラマ。 まずは、画面いっぱいにクリント・イーストウッド演じるウォルトの老人ぶ りが堪能できる。たえず何かに苦しげにうなっているような呼吸、そして 顔にきざまれた無数のシワ。 しかし、その老人・ウォルトが街のチンピラに一歩もひけを取らないところ がすがすがしい。 映画の面白さの一つに、隣家のアジア家族のおもいがけない歓迎のシーン がある。 ウォルトがいくらことわっても、ことわっても、家にどんどんごちそうを 運んでくる。こんなお隣さんは普通は考えられない。 今は近所とほとんど交流のない僕としては、このシーンがちょっとうらやま しくもあった。 映画は最初のユーモラスな雰囲気から、だんだん緊迫していくストリーに 変化していく。のんびりしたヒューマンドラマに終わっておらず、それゆ え、ウォルトの決断したラストの行動も印象深い。
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[015]96時間
 癖になりそな格闘シーンサメ2009-09-06
 
友達と二人でフランス旅行をしていた17歳の娘をいきなり誘拐されて、 地の果てまでも追い詰めていく父親のストレートさが、すがすがしい。 内容はわかりやすい。 ストレート・・・
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友達と二人でフランス旅行をしていた17歳の娘をいきなり誘拐されて、 地の果てまでも追い詰めていく父親のストレートさが、すがすがしい。 内容はわかりやすい。 ストレートな物語の運びだ。それでいてリアル感もあり、実に無駄のな いストリー運びとなっている。 特に友人が襲われ、次に娘が今まさに誘拐されそうな緊迫した場面。 そこで、父親が「娘からかかった携帯電話」を使い誘拐者の情報をハイ テク機器を準備しながら、冷静に聞き出す場面が良かった。 まさしく元諜報部員であるならばこそ、できる納得の行動だ。 ところで、娘役のマギー・グレイス。 お父さんが現れると、よく駆け足で「お父さん、愛してる」とか 「大好き」と言って、何度か抱きつく。 まあ、こんな17歳の娘を持てたら、幸せで「娘大好き」パパになって しまうのも、うなずけるというもの。 但し、その駆け足がどこかもたついていて、野暮ったい。 『もう少し、軽やかにできなかったのか?』と、妙なところが気に かかり僕としては少々残念。 彼の格闘シーンが好きだ。空手とは違う関節技をよく使っている。 これはスティーヴン・セガールの戦い方に似ている。 相手の手首などをグキグキよく折って闘う場面が多く、見ていて相手の 痛さが伝わってきそうなリアルさだ。 この格闘シーンは癖になりそう。 リーアムには、妻の事故死という不幸を乗り越えて、映画でこれからも どんどん活躍して欲しいと思う。 また、彼が主演のアクション映画が来たら見たいなぁ。
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[016]あんにょん由美香
 今、何故由美香?サメ2009-08-08
 
死んでから4年たった女優・林由美香。 彼女はアダルトビデオやピンク映画に出演し、34歳の若さで 亡くなっている。 アダルト系の女優は消耗品のごとく、次から次へと出ては・・・
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死んでから4年たった女優・林由美香。 彼女はアダルトビデオやピンク映画に出演し、34歳の若さで 亡くなっている。 アダルト系の女優は消耗品のごとく、次から次へと出ては消えていく。 そんな中で、なぜ監督の松江哲明は、今さら林由美香のドキュメンタリー を撮ろうとしたのか?それが、知りたいと思った。 それはかつて専門学校で映画を撮っていたときに、林由美香に「まだまだ ね、松江くん」と言われてしまったことに対する彼女に対する証明(答え) なのか? 彼女を慕っていて、いっしょに仕事をすることなしに、彼女が他界したこ とに対するラブレターのようなものか? 林由美香は、それほど印象深い女優だったのか?死後、改めて映画にする ほど魅力的な女性だったのか? 林由美香自体に、そこまで思い入れのない私としては、そこが一つの大き な謎だった。 この映画を撮るきっかけになった一つが、林由美香の記録をまとめた本の 出版イベント。 そこで、上映されたのが、韓国産ビデオ『東京の人妻 純子』。 そこのイベント会場では、そのビデオを見ながらゲラゲラみんなが笑っていた。 そのビデオが面白いのは、出ている俳優が韓国人なのに、たどたどしい 日本語で一生懸命しゃべっている事。それも韓国人、全員が日本語で会話 しているのだ。 そのビデオはピンク映画で、日本語を使う必然性は何もかんじられない のに。 ところで、いくら韓国で林由美香を使ったおもいがけない奇妙なビデオが 作成されていたからといって、そのネタで映画を一本撮ろうとは普通はおも わないだろう。 監督の松江哲明本人が実は韓国人とのことだ。 しかし、『あんにょんキムチ』という映画を作った動機の文章を読むと、 日本人として生きてきて、韓国にそれほど思い入れがあるとは思えない。 そのことも大きな動機とはならない。 映画では、『東京の人妻純子』のビデオに出ている役者やスタッフを追っ て、なぜ韓国語ではなく日本語で演じさせたかをわざわざ韓国にインタ ビューしにいく。 でも、そんなことは、韓国の監督も言っていたがどうでもいいことだ。 結局、林由美香でドキュメント映画を撮ろうとする強い動機というのが、 最後まで私には伝わらなかった。 その映画のほんわりした甘さは、平野勝之が「今、林由美香を撮るって ことはすごいハンデを背負うってことを覚悟しなければならない。逃げ るなよ」 といったことに対して、はっきり松江哲明自身の意志表示の言葉を映画の 中で言っていない事の姿勢にもある。 しかし動機はともかくとして、映画の中でのうれしい発見。 川本真琴が歌った挿入曲「ほんとうのはなし」、これがやたら心にしみて 良かった。 この歌の選択はこの映画に関して大正解だった。 エンディングの曲も川本真琴にぜひ歌ってもらいたかった。 そのことがとても残念。 この映画は、私のように林由美香にこだわる理由を知りたいという動機の 人には、今ひとつまどろっこしい。 逆に、この業界の事に関して、ほとんど何も知らない、ポルノ映画やアダ ルトビデオもほとんど見たことがないという女性がみたら、新鮮なのかも しれない。
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[017]おくりびと
 「おくりびと」と「納棺夫日記」サメ2009-06-23
 
4月1日映画の日に「おくりびと」を見に行った。何がそんなに涙を 誘うのか、わからないままにやたらと、私は泣きまくった。 いや、私だけではなく、劇場でも回りの人が泣い・・・
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4月1日映画の日に「おくりびと」を見に行った。何がそんなに涙を 誘うのか、わからないままにやたらと、私は泣きまくった。 いや、私だけではなく、劇場でも回りの人が泣いているのが、感じ られた。映画の後にトイレに行くと、顔をざぶざぶ洗いしている人 を見た。涙の跡を洗っていたのだろう。 この映画は、死の悲しみと厳粛さとおかしさ、死にたずさわる職業 者への偏見などが描かれている。 その死の情景に、いなかの壮大な景色や、本木雅弘が演奏するチェ ロの音楽が重なっていく。 本木雅弘は、10数年前から死に興味を抱いた。いろいろな書物に 出会い、その中の一冊が映画の原作ともなる青木新門氏の「納棺夫 日記」だったという。映画に感動した私は、本を買いに走った。 その本の中でも、映画と同様に一人暮らしをしていた老人が死んで、 何ヶ月も気が付かれなかった場面が出てくる。蛆が死んだ老人の布 団を動かしたように見えたという。 作者はそこで、こう述べている。 『蛆たちが捕まるまいと必死に逃げているのに気づいた。柱をよじ 登って逃げようとしているのまでいる。蛆も生命なのだ、そう思う と蛆たちが光って見えた。』 この本も映画も、「死に関して顔をそむけようとする」自分の「逃 げの気持ち」を、問いただす力を持つ。いつか死と見詰め合う時は 再度向き合いたい作品だ。
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[018]007/慰めの報酬
 「慰めの出費」サメ2009-01-31
 
007の映画のサブタイトル「慰めの報酬」って、なんなのか? 映画を見終わって、その内容のどこが『慰めの報酬』に当たるのかさっぱり わからない。 私にとっては、『日々の単・・・
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007の映画のサブタイトル「慰めの報酬」って、なんなのか? 映画を見終わって、その内容のどこが『慰めの報酬』に当たるのかさっぱり わからない。 私にとっては、『日々の単調気味な生活に、ちょっとした刺激を与えるた めの報酬ならぬ出費になってしまった。 この映画は「慰めの出費」が正しいタイトル。』などと考えた。 同じように考える人はいるもので、Yahoo!知恵袋でこの映画の題に関して の質問があがっていた。それに対する答えの一つは「『慰めの報酬』は 誤訳。」 007の原作を翻訳している井上一夫の訳では、「慰藉の量の法則 (許してやれる、感情の量のこと。その限界を超えたら、人は愛していた 人でさえ、許すことが出来ず、ひどく残酷になる、という意味)」との事。 そんな映画の題名に関してあれこれ考えてしまうのも、つまりは映画が 今ひとつ、面白くなかったから。前作の「カジノ・ロワイヤル」のほうが、 断然内容的に上だった。サメの友達も前作のほうが好きだと言っていた。 しかし、この映画は欧米では昨年11月から公開され、興行収入5億5000万 ドル(約495億円)というシリーズ最高の大ヒットを記録したという。 だから、この作品が好きな人も大勢いるのだろう。 とにかく「アクションシーンの迫力ものが見たいのだ!」という1点に絞れ るひとには合っていると思う。 「監督は「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター。 人間の心のヒダを巧みに描くことで定評がある。」などと、書かれていた 記事もあるのだが、私には今回の007に人間の心のヒダを読むことはでき なかった。
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[019]ソウ4
 あきれた映画のソウ4・5・6?サメ2008-10-26
 
これは、もう画面を5分程度見ただけで、内容も役者も3流のつまらなそ うな映画だということが察せられてしまう。 そして、その期待ハズレをその後も逆転させてくれることもな・・・
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これは、もう画面を5分程度見ただけで、内容も役者も3流のつまらなそ うな映画だということが察せられてしまう。 そして、その期待ハズレをその後も逆転させてくれることもなく、エンディ ングまで続く。 殺人鬼ジグソウが、司法解剖にかけられ胃袋から、ろうで固められたカセット テープが現れる。そこに彼の声で「私が死んでゲームが終わったと思ってい るのか。違う、これは始まりだ」と、メッセージが吹き込まれている。 しかし、この映画のできでは、『もう始めなくていいから、とっとと終りに して成仏してください。』と、言いたくなってくる。 例の自分を死から守る為の「究極の選択の場面」や、冒頭の解剖の場面など がやや見せてくれるというものの、この手のパターンも最初の衝撃からは 程遠いものとなっている。 そしてまた、5を作るというのは、どういう感覚なのか? 思えば、最初のソウは、本当に画期的な映画だった。 最初から最後まで、薄汚れた四方コンクリートに固められたそっけない部屋 の中でドラマは展開していく。その中で起こっている奇妙な謎かけと、 自分の生を守るための必死な戦い。 無駄なシーンがなく、緊張感がラストまで続いていて、一気に見させて くれた。 低予算の映画とのことだが、それはまるで気にならなかった。 その完成されたミステリー映画のできに、おんぶに抱っこの状態で、いつ までも駄作の続編を作り続ける。 これは『ソウ』という映画自身にとっての悪夢となってしまっている。
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[020]僕の彼女はサイボーグ
 この監督(クァク・ジェヨン)はマゾか?サメ2008-07-05
 
『猟奇的な彼女』という韓国の映画を観た時は、あまりに主人公の女性が たくましくて、強くて、わがままで、驚いた。男にビンタをするわ、暴れ るわで、手がつけられない。 そ・・・
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『猟奇的な彼女』という韓国の映画を観た時は、あまりに主人公の女性が たくましくて、強くて、わがままで、驚いた。男にビンタをするわ、暴れ るわで、手がつけられない。 その『猟奇的な彼女』の監督が『僕の彼女はサイボーグ』という映画を 作った。とうとう女性をサイボーグにまでしたか・・・と、あきれたも のだ。 そんなに強い女性が好みなのか?この監督(クァク・ジェヨン)はマゾか? 今度は『僕の彼女は怪獣』なんてゆう映画も作れそうだ。 好きなサイト・「前田有一の超映画批評」では、『僕の彼女はサイボーグ』 に「採点不能」という珍しい評価を与えていた。 採点不能という事は、『少なくとも、”取るに足らないつまらない映画” ということではないらしい』と、好意的に解釈した。つまらなかったら、 30点(100点満点中)とか50点と、つけているはずだ。 そんなわけで、この映画は少々、賭けの気持ちで観に行った。 結果、この映画は当たりだった。笑えたし、綾瀬はるかが輝いていた。 彼女の地球に降り立った直後の宇宙服もいい。デパートでいろいろ着替 えてみる服も、綾瀬はるかの小さなファッションショーをみているよう な楽しさがあった。 地震で体がうまってから見せる、ロボットだからこそ、できる究極の 根性ぶりもすごい。この場面は、すっかり”ロボットのホラー映画化”、 「ターミネーター」していた。 感動場面なのだが、観ようによってはグロテスクなシーン。この態度 を決めかねるとんでもなさを突きつけてくれるのが、なかなかの快感 だった。 最後の付けたしストーリーの失敗が少々痛かったが、それでもひさびさ の満足映画だった。
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[021]バンテージ・ポイント
 eiga サメ2008-05-23
 
他人が見た1日のある部分を、8回連続で見せられたらさすがにうんざ り来るというもの。 それがたとえどんなに非日常な光景で、見る角度が違ってそこから謎 の糸口がほどけてい・・・
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他人が見た1日のある部分を、8回連続で見せられたらさすがにうんざ り来るというもの。 それがたとえどんなに非日常な光景で、見る角度が違ってそこから謎 の糸口がほどけていくとしても・・・ これが、結局のところたどりついた結論。 バンテージ・ポイントは確かにとても良くできた映画で、テンポもあり 緊迫感もある。この映画を見た感想も、殆どの人が高評価。 アメリカ大統領が大群衆の前で狙撃される。ほぼ同時に大爆発も起こる。 集まった人々はパニックに。その混乱の中で、フルスピードで事件の 解決に突き進む。 見ようによっては、サスペンスとしては1流のできなのだろう。 大統領暗殺にいたるまでのそれぞれの日常が、捜査官や観光客、犯人 など8人の視点で8回繰り返される。少しずつ謎が解明されてゆき、真相 に近づいていく。 但し、この映画がとったテープの巻き戻しのような手法は、とても疲れ 果ててしまった。実際に画面では、テープが巻き戻るときのような光景 の移り代わりを効果として用いている。 しかし、何も8回も巻き戻さなくてもいいだろうに。これはしつこい。 そして、映画館から戻って「映画面白かった?」と妻に聞かれてこう 答えていた。 「面白かったけど、めずらしく映画の音響の良さがうるさく感じられ て・・・何かドッと体にきた疲労感があった」 映画を見た後、体調の悪さを感じていたら、本当に風邪を引いてしまっ た。1日会社を休むはめになってしまった。 「体調が悪いのに、無理やり映画を見た結果だろ!」と言われればそれ までの事なのだけど。
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[022]ディスタービア
 覗きから始まる恋愛と恐怖サメ2007-11-23
 
ディスタービア(Disturbia)とは何ぞや?という事で調べてみた。辞書 にない言葉だ。 disturb と suburbia を組み合わせたもので、suburbia は映画の舞台と なる「郊外」とい・・・
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ディスタービア(Disturbia)とは何ぞや?という事で調べてみた。辞書 にない言葉だ。 disturb と suburbia を組み合わせたもので、suburbia は映画の舞台と なる「郊外」という意味。disturb は、「邪魔する」という意味。 この映画では「動揺させる」「心をかき乱す」という、もう1つの意味で 使っているとの事。 ところで、肝心の映画の内容。高校生が主人公だ。 教師を殴って3ヶ月の自宅謹慎中である、主人公のケール。 監視システムを足首につけられろ。これは、半径30メートルを出れば警察 に通報されすぐに、警官がすっ飛んでくるシステム。 母親からテレビゲームもテレビも取り上げられて、何をするかということ で、たどりついたのが覗き。 それも、近所に引っ越してきたとてもスタイルのいい、ビキニで泳ぐ美少 女。 その同級生の美少女がホームパーティを夕方に始めた。みると、親しげに 男から抱擁などをしかけられている。ケールは、嫉妬心からパーティを ぶち壊すいたずらを仕掛ける。 彼女は怒った勢いで、彼の部屋に上がりこみ彼を問い詰める。 「あなたはいったい私を何回覗いていたの?」 その時に、正直に告白するケールの言葉が良かった。彼女の屋根の上で 本を読む姿、ドアをあける一瞬のためらいの動作、泳ぐ姿、エアロビを する姿、そのいろいろな彼女の動作を見ながら、彼は彼女の内面まで 想像力を働かせみつめていたことを語る。 まさしく、好きという事は見つめ続けていたいという事だ。 彼の告白は、許しを請うというよりは、好きだと言うことの正直な告白 に聞こえてくる。 その覗きをからめての男女のやりとりで終わっていたら、恋愛映画で終 わってしまうのだが、続いてそこに描かれていたのは、犯罪を覗いてし まった事の恐怖と探究心。 覗かれていた彼女も加わっての、今度は殺人鬼らしい男を覗くスリラー 映画に転じていく。 「私は誰にもじゃまされず、いなかで静かに生活をしていたいだけなの だ。それを君のような覗きで生活を壊される」というようなニュアンス の言葉を、静かに語る迫力ある男。とても静かに生活を送るとは思えな い風貌の、そのアンバランスさがまた良かった。
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[023]トランスフォーマー
 ロボット戦闘出すぎサメ2007-08-14
 
トランスフォーマーは予告編がいい。 車が一瞬にしてロボットに変身する映像など、インパクトは抜群だ。それ に加えてミーガン・フォックスという綺麗な女優も出る。この映画は・・・
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トランスフォーマーは予告編がいい。 車が一瞬にしてロボットに変身する映像など、インパクトは抜群だ。それ に加えてミーガン・フォックスという綺麗な女優も出る。この映画は面白 いだろうと期待に胸を膨らませ見に行った。 ミーガン・フォックスは学園で一番イケてるチアリーダーの女の子の役。 まさに適役。主人公(16歳の少年)サムのオタク風な男の子がポンコツ 車でいっしょうけんめい彼女を口説くやりとりが面白かった。彼女が車に 詳しく、メカをいじっているときに、横目でちらりと見たおへそのあたりの ラインの美しさ。 「そそるねぇ」とおもわず言ってしまうサムの心情もうなずけるというもの。   ところで、この映画を製作総指揮者のスピルバーグが「息をのむような 映像革命に挑んだ作品」と言う。あらゆるテクノロジー機器にトランスフォー ム(変身)する様子や巨大ロボット同士の戦い。これは確かにすごいのだ けれど、映像として出しすぎたように思える。 ストリーも、もう少し年齢を上にみたてた作りにしてほしかった。 主人公の男の子がなかなか部屋をあけない理由を「マスターベーションし ているのかと思った」なんてゆう母親のセリフを入れるのりから見ると、 小学生・中学生をターゲットにした話しではないだろうに。どうにも内容が 幼稚に感じられた。 この作品はすでに続編もターゲットに入れられているようだ。ぜひ次回は、 バトルの場面を抑えた演出にしてほしい。大人にも充分のめりこめられる ストリー作りに仕上げてほしいと思う。 ということで、この映画は50点。
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[024]仁義の墓場
 生きる狂おしさを描いた狂犬のヤクザ人生サメ2007-06-29
 【ネタバレ注意】
深作欣ニ監督『仁義の墓場』では、狂犬と恐れられた石川力男の駆け足で 散った30歳までの人生が描かれている。 ほとんどの人が自分の欲望や闘争力を抑えて、世間に合わせて・・・
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深作欣ニ監督『仁義の墓場』では、狂犬と恐れられた石川力男の駆け足で 散った30歳までの人生が描かれている。 ほとんどの人が自分の欲望や闘争力を抑えて、世間に合わせて静かに生き ていく。しかし、彼は正反対。安定した光景をことごとく壊していく。 「組のためを思って」という彼の言葉には、親分から「片っ端から障子に 穴を開けるような真似をしやがって」と、すぐに否定される。 ヒロポン中毒になるわ、自分の組の親分には切りかかり、半殺しするわで、 石川力男の行動判断に常識はないかのようだ。しかし、そのめちゃくちゃ な生き方を見せる渡哲也から目が離せなくなってくる。 彼は強姦して「てごめ」にした赤線の女と所帯を持っている。 そんな男につくす、妻役の多岐川裕美の姿が痛々しい。 最後に彼女は病気で吐血して、自分の血溜まりの中に身をふるわせる。 そして、病を直す気力もないままに、ヒロポン中毒の夫を残し自殺を選ん でしまう。 彼は自殺してしまった妻の骨壷を体から離さない。 自殺した妻の骨をかじりながら、かつて自分が歯向かった親分のいる組で 「俺もそろそろ一家を起こしてェんだ。土地くれませんか?銭も二千万を 俺に」 とにじりよる。その姿は、薬で顔色が悪く目だけギラギラ光っていて、ま るで死神のような迫力だ。 最後は、監房の屋上から大空にダイビング。飛び降り自殺で、己の人生に 見切りをつける。 そのいさぎよさが、彼の独房に彫られていた「大笑い、30年のバカ騒ぎ」 の言葉とオーバーラップする。
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[025]ハンニバル・ライジング
 G・ウリエルの美しさが光るサメ2007-04-30
 
残酷なシーンもあるのだが、ミステリアスな美しさの印象が強い。 ハンニバル・レクターを演じたギャスパーとヒロインを演じた コン・リーの美しさのせいか? 特にギャスパーは・・・
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残酷なシーンもあるのだが、ミステリアスな美しさの印象が強い。 ハンニバル・レクターを演じたギャスパーとヒロインを演じた コン・リーの美しさのせいか? 特にギャスパーは、左頬にくぼみがあって、笑うとそこに筋肉が 集まる。 笑顔にアンバランスなすごみの表情が感じられて良かった。 あのくぼみがなかったら、彼の印象はただ綺麗な青年というだけで、 人間の暗い影の部分が表情に出てこなかったであろう。 彼は監督が100〜200人くらいの俳優と出会って、決めたとの こと。 一方、コンリーは監督がサインを求めたくなるというほどの好きな 女優だったという。監督が是非出演して欲しいと頼んでトントン拍子 に話しが決まったらしい。 できたら日本人の役は、日本の女優にやってもらいたかった。 それにしても、この「レディ・ムラサキ」という名前はなんとかなら んもんか? 「源氏物語」の紫式部から持ってきたのか? いかにも日本好きな外国人がつけそうなチープな印象。 「キーワードの一つである『日本』でこの映画が公開されますが、 日本の観客にどんな風に見て欲しいですか?」という質問に対し、 監督は 『『ハンニバル・レクター』という男が若かりし頃、日本人女性の 手ほどきによって日本文化に対しての造詣を深めたという所を楽し んで、そしてその文化を誇りに思ってくれればと思うよ。』と、 答えている。 でも、映画で描かれているハンニバル・レクターが日本文化から学ん だことは、刀を使っての首切りだけにしか思えないんだけど・・・・・・。 まあ、この日本を意識した映画の作りにちゃちを入れたらきりがない。 しかし退屈はしないで2時間見れたし、風呂場でのラストの格闘シーン もなかなか良かった。 今後の超美青年”ギャスパー・ウリエル”の活躍にも注目したい。
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[026]パフューム ある人殺しの物語
 香りを映像で耽美の世界サメ2007-03-17
 【ネタバレ注意】
関心したのは、香りを映像で表現した事。 主人公が世の中のあらゆる香りを堪能しているのが、映像と共に伝わって くる。一種、不思議な感覚を映画と共に共有できる。 見ていて・・・
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関心したのは、香りを映像で表現した事。 主人公が世の中のあらゆる香りを堪能しているのが、映像と共に伝わって くる。一種、不思議な感覚を映画と共に共有できる。 見ていて、これはすごい作品だ!と、興奮した事を覚えている。 但し、いくら究極の香りのためとはいえ、何のためらいもせず、次々と女性 を殺していくのは強引すぎる。「少しは罪の意識を感じろよ!」と、怒り たくもなってくる。 そして問題のラストまぎわのシーン。今週号の週刊ポストがとても大きく扱っ ていて、「750人の乱交映画これは芸術かポルノか」なんてゆう仰々しい タイトルをつけていた。 但し、ここを期待して映画をみると、もろにずっこける。 泉谷しげるみたいなおっさんが裸になっていたり、八百屋のおばちゃんみ たいなのが裸になっていたりで、ほとんど色っぽくない。ただの群集としか 見えてこない。   香水の香りひとつで、こんなにみんなが発情し乱れまくったら面白くてしょ うがないだろう。 というか、その香水が発明された時点で、みんなSEXしか、しなくなって 世界は滅びるかもしれない。 まあ、それはともかくこの映画は映像も音楽も物語も強烈で、賛否両論うず まく話題作。つっこみどころも満載。 たまには現実を離れて、匂いフェチのとても耽美的な不思議の世界に旅立つ のもいいものかもしれないと思った。
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[027]それでもボクはやってない
 最も身近な犯罪・痴漢サメ2007-02-09
 
「石沢さん、”それでもボクはやっていない”を見た方がいいですよ。」 「それって・・・、痴漢の映画?」 「そうそう。いろいろ参考になるから見てください。」 一瞬、その言葉の・・・
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「石沢さん、”それでもボクはやっていない”を見た方がいいですよ。」 「それって・・・、痴漢の映画?」 「そうそう。いろいろ参考になるから見てください。」 一瞬、その言葉の意味を考える。 「それは電車の中で痴漢をして、捕まった場合の参考になるという意味か? まるで毎回、電車の中で痴漢をしているようではないか?」 いやいや、確か間違って『痴漢と訴えられた青年の話し』だから、痴漢と 間違われた場合の参考になるとういう意味だ。 と、頭の中で発言内容を整理し、ようやく納得する。 日曜日に見に行った。 見終わってまず思った事は、”これは『間違って痴漢で捕まった場合も、最 後まで戦う』という勇気を与えてくれる”という事だ。 やってはいないが「痴漢を認めたほうが、軽い罰金だけですんでしまう。 すぐここを出られる、解放される」 という警察の甘い誘いに乗らずに、無罪を主張し、裁判まで持っていくのは 相当な決意が必要だ。 ところで、痴漢というのは、満員電車で通勤していると、わかるのだが、 もっとも日常的に目にしてしまう身近な犯罪の一つだ。 女の人が乗り込んだとたん、その人の動きに合わせて車内を移動する、 不審な動きの男がいる。 そんな痴漢予備軍の男の、一人や二人は必ず見てしまう。 もし、電車内をあらゆる角度から、ズームを含め人の細かな動きまでわかる ように録画できたら、すごい数の痴漢が捕まってしまうのではないか? しかし、おとなしい女性に、調子づいて痴漢を続けていると、やがてはガツ ンとやられてしまう。 駅の階段で、逃げようとする男の人の手をむんずとつかみ、 「ちょっと、あんた今の電車で私に痴漢したよね。逃がさないからね」と いって女の人が痴漢男を階段からひきずり降ろしていたのを見たことがある。 「すごい・・・私にはできない。」と、友達と語り合っていた女の二人連れが 印象的だった。 話しを映画に戻すけど、今回の映画は前作のとても面白く見れた『Shall We ダンス?』に、及ばない。 その出来を期待していたので、大満足とはいかなかった。 肝心の、女子中学生に痴漢に間違えられた「主人公」の性格が、描ききれ ていなかった。 むしろ、痴漢を訴えた女子中学生の方が、リアルかもしれない。可愛らしい 顔をして涙声で法廷に立ちながらも、自分に有利になるように(意識的か、 無意識か?)事実と異なる発言をみんなの前で展開してしまう。 そこは、人間の自己防衛の姿を見せられた。 ところで、この映画を誰かに薦めたいと思い、横の席にいる20代の社員に 薦める。 「『それでもボクはやってない』を見た方がいいよ」 「あ、痴漢冤罪の映画ですかね?」 「そうそう。見ておいて、捕まった場合の勉強しなくては」ちょっとちゃ  かし言うと、彼はそれに答えて、 「僕の場合、『それでもボクはやっている』ですから。否定なんてしませ んから」 これには、ちょっと笑ってしまった。
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[028]007/カジノ・ロワイヤル
 青い瞳でポーカーとスパイと恋愛をサメ2006-12-25
 
まずこの映画の冒頭は、モノクロ映画で始まる。その白と黒だけの画面の はずなのに、白・黒以外の色を感じてしまうのは不思議。ジェームズ・ボン ドの一対一の体を張っての闘い・・・
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まずこの映画の冒頭は、モノクロ映画で始まる。その白と黒だけの画面の はずなのに、白・黒以外の色を感じてしまうのは不思議。ジェームズ・ボン ドの一対一の体を張っての闘いが、こちらに直接、骨の痛みまで伝わって くるかのよう。 闘いのシーンが実にリアルだ。そして画面の奥行きを、カラー以上に強く感 じてしまう。 それから、いつもアイデアに関心させられるオープニングのメイン・タイトル が始まる。これが、70年代のサイケな世界を思い出させる。血の色に重ね 合わせた赤の原色のあざやかさが目に飛び込んでくる。 ポーカーをイメージしたトランプの絵柄が、桜の花びらのように舞う様がと ても美しい。 この映画での、ダニエル・クレイグはクールの中にも人間味を感じさせ、 新しいジェームズ・ボンド役としては、成功している。 初めて殺しの場面に直接立ち会ってしまったボンドの恋人役のリンド (エヴァ・グリーン)が、ショックで服を着たままシャワー室に座り込ん でしまう。   その泣き崩れた彼女を、シャワー室でそっと抱擁するボンドのシーンがす ばらしかった。 スパイ映画のボンドガールといういつものパターンはそこにはなく、まるで 恋愛映画のワンシーンをみているかのようだった。 しかし、彼以上に存在感を感じたのは敵役を演じたマッツ・ミケルセン。 クールな表情に微妙に見え隠れする感情の動きの表現が巧かった。たとえば、 カジノでカードを行う彼の表情やしぐさは見逃せない。一度、彼の顔を見た ら何かずっと見続けていたいような不思議な魅力がある。 この007/カジノ・ロワイヤルは、スパイ映画としても面白く、恋愛映画 としても楽しめる。また、ポーカーのシーンでのギャンブラー同士の攻防は、互いのゲームを通しての心理劇を見ているかのよう。 最初の肉体一つで走り回る爆弾男との攻防から、一気に物語りにひっぱっ ていき、ラストまで見せてくれる。「007」シリーズとしては、ひさびさに 満足できるアッとゆう間の2時間24分だった。
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[029]スーパーマン リターンズ
 スーパーマンがシモネタの渦?サメ2006-09-18
 
息子に、「スーパーマン見たよ」と言うと 「面白かったの?それって、正義の味方って奴でしょ」と、今一つ 反応が悪い。 確かに「今更、スーパーマンか?」という気持ちがない・・・
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息子に、「スーパーマン見たよ」と言うと 「面白かったの?それって、正義の味方って奴でしょ」と、今一つ 反応が悪い。 確かに「今更、スーパーマンか?」という気持ちがないでもなかった のだが、最近のアメコミの映画化の「当たり」の多さに期待して見に 行った。 サイトでスーパマンの映画の記事を読んで面白かったのはスーパマン を演じた俳優ブランドン・ルースが、やれ『ゲイにうける』だとか、 『股間がどうのこうの』と、シモネタ的な話題の中心となっていた こと。 なんでもタイトなスーパーマン・コスチュームを着たときに、気に なるあの部分が大きすぎた事から問題に・・・。 ハリウッドの重役たちが、デジタル加工でルースの股間部分を処理す るよう求めたとか、本当か嘘かわけのわからない話しが飛びかって いる。 確かにスーパマンのコスチュームは全身タイツ系。これではラブシー ンに体が反応などしたら確かに大変だ。 でも考えようによっては、あそこが大きすぎたとしても、そのまま 画面に出すのも面白いのではないだろうか? かえって注目を浴び宣伝になったのでは? ところで、体の強さでは誰にも負けないスーパーマンも、恋愛には 一人の悩める青年。 好きだった新聞記者仲間で恋人ロイスは、子供もいるし、婚約者も いる。あげくのはては、「なぜ世界はスーパーマンを必要としないか」 という記事を書き、ピューリッツァを受賞していた。 恋愛に悩み、寂しく夜の空を飛ぶスーパーマンもなかなか趣きがあっ た。
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[030]猟奇的な彼女
 感情の幕の内弁当サメ2006-09-18
 
日課になりつつある、ビデオを見ながらの夕食をとる。 ここが、ビデオのいいところ。自分の好きな状態で見る事ができる。しか し、今回は見ながら食べた事を後悔した。    映・・・
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日課になりつつある、ビデオを見ながらの夕食をとる。 ここが、ビデオのいいところ。自分の好きな状態で見る事ができる。しか し、今回は見ながら食べた事を後悔した。    映画は、おっとり性格の気のいい大学生キョヌ(男)の語りで始まる。 まるで、ホームから落ちるのではないかと、思うほどに、酔った彼女。 その彼女の様子がキョヌは気になる。 電車に乗り、彼女の様子を見ると、かなり酔ってて気持ちが悪そう。 なんだかもどしそうな表情だ。食事しながら、見ている方としては、 『お願いだから、吐くなよ!』と、祈るような気持ち。   しかし、こちらの気持ちもかなわず、かつらをつけた男の頭の上から、 酔った彼女がいきなりゲロをぶちまけてしまう。さすがに、食事をしな がら見るそのシーンは、気分のいいものではない。 それはともかく、ハチャメチャな主人公の女性の言動が、笑わせる。 納得がいかなければ、他人にケンカを売るかのような抗議をし、気に 入らなければ、男であろうと、びんたを飛ばす。 他人に媚ずに、自分の感情にこれだけ、正直に行動できるのは、うらやま しいほどだ。 その彼女に振り回される男のキャラクターも、どこにでもいそうで、 ほのぼのしてくる。このストリー運びは、まるで少女漫画のような世界。 笑いもあえれば、ほろりとくる泣きの場面もあり。寂しさを感じさせる 動と静の陰影。 そして、ピアノを演奏する彼女にプレゼンを、渡す場面。会場には、 女性しかいない。多数の彼女の同級生が見守る前で、彼は堂々と彼女に 花束を渡す。 拍手が彼の行為に向けられる。それはさわやかで感動的な場面。    笑って、泣いて、寂しくなって。まるで感情の幕の内弁当のような、 バライティに富んだ映画だ。   
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