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 「サンノー」さんのコメント一覧 登録数(5件)rss
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[001]ALI アリ
 傑作ですサンノー2007-03-12
 
モハメド・アリの伝記を知りたい向きには、その手の名高い本も何冊かあるし、ドキュメントもあるので、それらを読むなり見るなりすればいいと思う。マイケル・マンがこの映画で・・・
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モハメド・アリの伝記を知りたい向きには、その手の名高い本も何冊かあるし、ドキュメントもあるので、それらを読むなり見るなりすればいいと思う。マイケル・マンがこの映画で目指したのは、モハメド・アリの類稀な人生、そのエピソードを丁寧に綴っていく、というものでは全然ない。説明的なシーンがないので、いきなり本作を見てもちょっと分かり憎いかも知れない。でも、映画的な表現、つまり、純粋な肉体の躍動であったり、生々しい会話、各土地の風土を鮮やかな断片として積み重ねていったこの映画は、別な意味でより純粋な、より映画的な意味での人物伝となっている。エピソードを説明する中で死んでしまう『生の感覚』、それをいかに生きたまま丸ごと取り出すか、というのがマイケル・マンの狙いだったと思う。
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[002]赤ひげ
 ストレートな力サンノー2007-03-12
 
風鈴が一斉に鳴り響く場面、今の観客はどう観るだろうか? ストレート過ぎる演出が、今だからこそ気持ちいい。かつての撮影所が崩壊したいま、真っ向勝負の演出というのができ・・・
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風鈴が一斉に鳴り響く場面、今の観客はどう観るだろうか? ストレート過ぎる演出が、今だからこそ気持ちいい。かつての撮影所が崩壊したいま、真っ向勝負の演出というのができなくなっている。風鈴の場面の直後、月明かりが照らす物静かな橋の場面もいいし、街に吹き渡る空っ風もいいし、大震災で壊れた町並みもいいし、田園の広がりも壮観だし、画面の前景・中景・遠景の全領域を交差しながら舞う膨大な量の雪も素晴らしい。そういうストレートなものが持ちうる力の象徴として、三船敏郎の『顔』がいい。
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[003]青春残酷物語
 (無題)サンノー2007-03-12
 
若者が、大島渚が怒っている。そんな1960年の風俗と熱気が、洗練さより乱暴な形で映り込んでるのが面白い。デモ隊もそうだけど、渋谷の町並みがあんなだったとはね。それに、こ・・・
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若者が、大島渚が怒っている。そんな1960年の風俗と熱気が、洗練さより乱暴な形で映り込んでるのが面白い。デモ隊もそうだけど、渋谷の町並みがあんなだったとはね。それに、こう言うと何だかありていになってしまうが、いつの時代も若者が上の世代を戸惑わせる新人類である、という構図は、本当にどの時代でも一貫している。これは60年の映画だけど、例えば少し前の54年『山の音』(成瀬巳喜男)でも、父と息子の価値観のギャップが描かれているし、どうも幕末から明治以降、現代に至る映画は、常に親子世代の溝というのが必然的に存在しているようだ。江戸中期より以前の設定になると、例えば鎌倉時代の『新・平家物語』(溝口健二)あたりになれば、父子の葛藤が人間性の違いを表すだけで、時代の変化まではいかない。なんか話が逸れたけど。
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[004]逃走迷路
 悪役が落ちてこそサンノー2007-03-12
 【ネタバレ注意】
敵側が主催してるパーティ会場に紛れ込んだロバート・カミングスとプリシラ・レインが、雑踏の中で孤立化し、その中でダンスを踊るという場面が秀逸だと思う。悪役を演じた名優・・・
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敵側が主催してるパーティ会場に紛れ込んだロバート・カミングスとプリシラ・レインが、雑踏の中で孤立化し、その中でダンスを踊るという場面が秀逸だと思う。悪役を演じた名優ノーマン・ロイドが、自由の女神の手から落下寸前で粘ってる場面、あれはヒッチコックが後々まで後悔し続けたらしい。悪役でなく主人公を落下寸前に追い込んだ方が、観客が感情移入して盛り上がれたのに、という理由で。だけど実際に見てみるとそんなこともなくて、落ちるのがノーマン・ロイドでも凄い孤独感と哀愁が出ている。また主人公だったら実際に落ちるわけにもいかないが、悪役だから落ちたわけで、その実際に落ちた、という残酷さがあの場面を鮮烈なものにし、歴史的シーンとして刻印されたとも思う。 全体的に見て、ヒロインが主人公に加担していく物語の流れが弱いかな、とは思ったけど、サーカス団のトラックの場面など、ユニークで楽しいシーンも満載だった。
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[005]守護神
 『海猿』と似て非なるものサンノー2007-03-12
 
物語上、『海猿』(04)との類似点が非常に多い本作。でもそれだけに、違う部分も目立つということがある。 『海猿』では、教官役・藤竜也が渋味を出してはいたが、訓練生・伊・・・
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物語上、『海猿』(04)との類似点が非常に多い本作。でもそれだけに、違う部分も目立つということがある。 『海猿』では、教官役・藤竜也が渋味を出してはいたが、訓練生・伊藤英明を中軸に、その仲間や恋人(加藤あい)との触れ合いを描いた一種の青春群像劇だったとも言える。対して『守護神』の場合、訓練の様子、街のバー、そこでの恋人との出会い、あるいはそのバーのママ(『海猿』では食堂のオバさん・杏子)など、『海猿』との設定上の類似が確かに多いが、訓練生・アシュトン・カッチャーだけでなく、教官・ケヴィン・コスナーの物語も両軸として打ち出しているため、群像劇というより、2人の物語に絞り込んだことでラストの焦点が明確になっている。台詞もいい。秀逸だったのが、ケヴィン・コスナーが引退する際、アシュトン・カッチャーがこう訊く。「(これまで救ってきた人の数は)何人だ?」と。するとケヴィンが答える。「22人だ」と。200人以上救ってきたはずの伝説の救命士が実はたったの22人!? と戸惑うと、「救えなかった人の数が22人で、救った人間の数は覚えなんかいない」とケヴィンが答える。記録にこだわる期待の若手アシュトンと、人命救助に人生を賭けてきた老救命士・ケヴィンが鮮やかに対比されている。『海猿』より一枚上手だ。
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