allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

投稿されたユーザーコメント
 
 「タケキチ」さんのコメント一覧 登録数(190件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]ショコラ
 全然腹が減らないタケキチ2001-11-17
 
まあ確かに、隅々まで非常に目の行き届いた、一通り観た限りでは 目立つ欠陥など何も無い、典型的な「優等生映画」ですね、これは。 アカデミー賞会員が何故この映画を評価した・・・
続きを読む
まあ確かに、隅々まで非常に目の行き届いた、一通り観た限りでは 目立つ欠陥など何も無い、典型的な「優等生映画」ですね、これは。 アカデミー賞会員が何故この映画を評価したのかも、 本編を観たらすごく納得が行きますわ。 あの賞って、知ってる人ならご存知の通り、 単に映画の「偏差値」が高い物だけを、分かりやす〜く 順に並べるような賞だもんね。 ま、そんな訳でこの作品、出来は確かに良いけど 「映画」としては全く面白くない、と言う オスカー・ノミネート作品の典型的なパターンの一例ですね。 何が一番つまらないってこの作品、映画のタイトルはもちろんの事、 本編中でもず〜〜っとチョコの話ばかりが出てきている筈なのに、 観ていても、まったくと言って良いほど「腹が減らない」んだよね。 つまりはこの作品、映像そのものに「快楽」って物が まったく感じられないって事。 散々台詞の中では、あのチョコがどれほど美味いのかを、 そしてメインのテーマの筈の「快楽に溺れる楽しさ」って物を 過剰に感じるほど説明してはくれるのだけど、 映画からはその美味さが全く醸し出されない。 例えば、同様に料理をテーマにした秀作と言うと 最近では「シェフとギャリソン/リストランテの夜」 なんて作品がありましたけど、あの映画を観てる時、 僕は心底「イタリアン食いてえ!」って思えたし、 何よりあの作品は、陳腐な台詞や大袈裟な芝居に頼らずとも 映像の中から十二分に「美食の快楽」って物が感じる事が出来たんですね。 そういった意味ではこの作品、 「食」をテーマに人間の快楽を描く、という点では 「シェフとギャリソン〜」は愚か、漫画の「美味しんぼ」にも遠く及ばない。 結局はこれって、いろいろ手を変え品を変え それなりの映画を作っているように見えながら、 実は退屈なオッサンの説教のような映画しか作れない、 ハルストレム監督らしい作品だとは言えますな。 ま、映画を快楽としてより適度な「癒しの時」、 もしくは「教会でのお説教」の延長と捉えるような人には 御あつらえ向きの一本でしょ。
隠す
  
 
[002]ムーラン・ルージュ
 ちょこっとだけ訂正タケキチ2001-11-11
 
普通自分の載せたコメントの訂正って、入れない主義なんですが・・・。 さすがにあまりにも間抜けなんでね。 初めの方のタイロルロゴの部分、 「並のセンスと、気合を込めて『・・・
続きを読む
普通自分の載せたコメントの訂正って、入れない主義なんですが・・・。 さすがにあまりにも間抜けなんでね。 初めの方のタイロルロゴの部分、 「並のセンスと、気合を込めて『作られたかが』、容易に察せられてしまう」は もちろん、「作られていない」の間違いです。 ついでに言えば、マクレガーのイニシャルは「E 」だし、 「ファンタム」は勿論「ファントム」ですわな。 ああ、恥ずかしい・・・。でも皆さん、是非観てね。
隠す
  
 
[003]ムーラン・ルージュ
 これが僕の今年のベスト1。タケキチ2001-11-11
 
「あの頃ペニー・レインと」、「ゴースト・ワールド」、 「ハイ・フィデリティ」、「リトル・ダンサー」・・・ ふと、今年僕が好きだった映画を振り返ってみると、 何故か例年・・・
続きを読む
「あの頃ペニー・レインと」、「ゴースト・ワールド」、 「ハイ・フィデリティ」、「リトル・ダンサー」・・・ ふと、今年僕が好きだった映画を振り返ってみると、 何故か例年に比べて「音楽」が重要なテーマになっている映画が 多かった事に気付いてしまいました。 それが何か時代との関連性があるのか、それとも単なる偶然なのか、 評論家でもないので詳しくは分かりませんがね。 でも・・・僕にとっては、その意味がはっきり分かってしまった。 今年の映画は全て、この「ムーラン・ルージュ」に出会うまでの 長い伏線だったんだ! そう言い切ってしまいたくなるくらい、僕はこの映画に惚れ込んでしまった。 とにかく、近年観た様々な映画の中でも、これほど2時間の間、 完全に思考を停止し、無我夢中でスクリーンに目と耳を 釘付けにしまった経験って、他にちょっと記憶が無い。 もう本当にこの映画、オープニング「20世紀フォックス」の タイトルロゴが出た時点から、もう口元が緩み放し。 どういう手法かはあえて言いませんが、爆笑と共にこの映画が 並のセンスと、気合を込めて作られたかが、容易に察せられてしまう 最高の「掴み」。 そして、この映画の一曲目、あのナット・キング・コールの 「Nature Boy」が静かに流れた瞬間から・・・ もう、そこから後は、猛スピードの映像と音楽のローラー・コースター。 「サウンド・オブ・ミュージック」、ニルヴァーナ、M・モンロー、 エルトン・ジョン、ビートルズ、マドンナ、ポリス、J・コッカー、 ファット・ボーイ・スリム、W・ヒューストンetc,etc・・・・!! これだけの人々の曲が、凄まじいハイ・ヴォルテージの映像と共に サンプリング・リミックスされて、一気に観客の視覚、聴覚に 襲いかかってくるのよ!! 思考を止めるな、って言う方が無茶でしょ、そりゃ。 そんな訳で、↓でも何人かが既に「面白くなかった」とコメントしてるけど、 まあ、これだけアクの強烈な作品だと それも無理からぬ事かな、と思います。 が、と同時に、それはこの作品自体に責任がある訳じゃない。 要するに、この作品がつまらないか、面白いかを分ける分岐点は、 この映画のまるで竜巻のような凄まじい風力に 「巻き込まれるか」それとも「弾き飛ばされるか」の差だけだと思う。 弾き飛ばされたら、確かにこれほど猥雑で、 やかましい音と映像の映画も滅多にないかも知れない。 でも、幸運にもこの竜巻の中に巻き込まれた人は・・・ どうなったか、観た人なら分かるよね? 正直な事を言うと、僕はこの映画 前半でY・マクレガーが素晴らしい声で歌い上げる 「Your song」の場面から、最後まで泣き放しでした。 それこそB・バークレーの時代以来のミュージカルの原型が、 きらびやかなCGと無数のロックの名曲と共に まるでたった今生まれたジャンルであるかのように、 その存在をアピールしている姿を観ている喜び・・・。 ああ、映画ってやっぱりこんなにも純粋に面白いもなんだ、って 感じてしまったら、もう涙が止まらなかったんですな。 こんな経験って滅多にある訳がないよ。 断言しても良い。 これは今後10年、20年後「ファンタム・オブ・パラダイス」や 「ロッキー・ホラー・ショー」と並ぶ、 現代ミュージカル映画の古典になる作品だと思います。 そして、これほど僕の心を虜にしてくれて、恐らく生涯愛し続けるだろう 映画に出会えた事を、本当に幸運に思う。 これが、間違いなく2001年の僕のベスト映画。
隠す
  
 
[004]アザーズ
 品は良いけど、食い足りないタケキチ2001-11-04
 
恐らくこの作品、「ホラー映画」というジャンルを 好きか嫌いかによって、その評価は真っ二つに割れるんじゃないだろうか。 「あんな下品な代物、大っ嫌い!」という人、 もし・・・
続きを読む
恐らくこの作品、「ホラー映画」というジャンルを 好きか嫌いかによって、その評価は真っ二つに割れるんじゃないだろうか。 「あんな下品な代物、大っ嫌い!」という人、 もしくは「怖くってあの手の物は一本も観た事ないよ!」という人なら、 多分、この映画はかなり楽しめるはず。 理由は実に簡単。 この映画の怖さって、ある意味歯痒さを感じるくらいに 「程々」だから。 つまり逆に言えば、それこそロメロや初期のカーペンター作品のような 70年代以降の激辛ホラーを耐え、楽しんできたタイプの人には この映画を観ても、殆ど何の恐怖も感じないんじゃないかなぁ。 確かに良く出来た映画なんですよ。 全編深い闇と鮮やかな採光を駆使した、 月並みながら、レンブラントを想起させる見事な撮影。 捻りと工夫の凝らされた、良く出来たストーリー展開。 そして子役に至るまで、実に説得のある演技陣。 どれを取っても、これは間違いなくA級の仕上がりだと思うし、 それをまとめるアメナバールの演出も唸るくらい、上手い。 つまり、どこを取っても実にそつの無い映画なんだけど、 だからこそ、この映画は物足りない。 観終わった後に、全然満腹感が感じられない。 何故か。その理由も実に簡単。 要するにこの作品、ホラーもしくはスリラーと呼ぶには ドラマ部分が不必要に湿っぽ過ぎるんですよ。 多分こういう傾向って「シックス・センス」あたりからの影響なんでしょうが、 ただ、少なくともあの作品に関しては主人公の心理状況も 彼を取り囲む人間関係にも、充分リアリティも説得力もあった。 それと比べるとこの作品の「ドラマ」は、所詮申し訳程度の 説得力しか感じられない。 しかもそのせいで、肝心のホラー要素が薄まってしまっては、 まさしく本末転倒。 結果、これはホラーとしてもドラマとしても中途半端な、 観ていて終始「お、この演出上手いな」とか「この撮影、味があるね」と 妙に冷めた目で、客観視出来てしまう映画になってしまった気がします。
隠す
  
 
[005]ベン・ハー
 恥ずかしながら、初見タケキチ2001-10-27
 
今日、東京ファンタの特別上映で初めて観ました。 もちろん、ビデオやBSなんかで観るチャンスは何度もあったんですがね。 この映画と「アラビアのロレンス」、「2001年・・・
続きを読む
今日、東京ファンタの特別上映で初めて観ました。 もちろん、ビデオやBSなんかで観るチャンスは何度もあったんですがね。 この映画と「アラビアのロレンス」、「2001年宇宙の旅」あたりは やはり劇場で観なくちゃ価値が分からんだろうと、 ずーっとリバイバル上映の機会を疑ってたんですが、 今回ようやくその念願が叶った訳です。 いやあ、↓の皆さん仰る通り。こりゃ本当に凄い。 3時間42分という長尺が、こんなにアッと言う間に 過ぎちゃうとは思わなかった。 しかしこの映画、この手のエピック・ロマンにしては 話の筋が、非常に単純明快で分かり易い所が良いですね。 ヒーローと悪役、そしてヒーローを慕う女性達と、まったくもって図式通り。 でも、その単純さが、ここではバカでかいスケールの映像を動かす 巨大なエンジンのような役割を果たして、 映画を豪快に引っ張ってるんですな。 そういう意味では、同じ頃に作られた超大作ながら 映像もドラマも実に繊細な「個人史」を奏でていた D・リーンの「アラビアのロレンス」とは正に対照的。 向こうが渋谷のオーチャード・ホールあたりで ちょっと気取った気分で観劇するオペラだとしたら、 こっちは銀座の歌舞伎座で、幕の内弁当食いながら観劇する 「大江戸歌舞伎」って感じがするな。 クライマックスの馬車レースなんて「よ、待ってました!!」 なんて歓声が本当に良く似合いそうだしね。 そんな訳で、やはりこれは長年、劇場で観る事を待ってた甲斐がありました。 しかも嬉しい事にこの作品、来年の1月から 正式にリバイバル上映が決定したとの事。 ビデオ、テレビでしか接した事のない人は、この機会に是非。
隠す
  
 
[006]トレーニング・デイ
 素材の「煮込み」が足りないタケキチ2001-10-21
 
↓でJOHNNYさんが熱くコメントしてるので、 ちょっとこれから書く事は気が引けるんですが・・・。 この作品、D・ワシントンの演技があちこちで賞賛されてるけど、 まあ・・・
続きを読む
↓でJOHNNYさんが熱くコメントしてるので、 ちょっとこれから書く事は気が引けるんですが・・・。 この作品、D・ワシントンの演技があちこちで賞賛されてるけど、 まあ彼ほどの技量の持ち主なら、今更驚くまでもない「当然」の好演。 それより僕が驚いたのは、この作品の監督が あの愚作「リプレイスメント・キラー」の アントン・フークアだったって事ですね。 殆どチョウ・ユンファの存在を無様に辱めただけでしか無かった あのMTV映画の監督だったとは思えない程の、 今回の堂々と腰の据わった「映画演出」ぶり。 前作の失敗以来、相当勉強したのか、それとも単に 前作を作ったプロデューサーが救いの無いアホだったのか。 ま、真相はその両方って所なんでしょうが、とにかくフークアは 今回見事に「映画監督」としての再デビューを果たした、って所でしょうか。 この映画、確かに前半はすごぶる面白い。 舞台も登場人物も極力限定し、話の焦点をワシントンとE・ホークの 二人の刑事の感情の葛藤に絞り込む事で、 映画は人間の感情の微妙な「闇」を上手く焙り出しているし、 引いては「正義」という明確なお膳立ての裏に潜む 「グレー・ゾーン」を、アメリカのストリートの熱気と共に とても魅力的に描いていると思う。 ここまで観た限りでは、もしかするとこれは 「ボーイズ・ン・ザ・フッド」や「メナース・供Ε愁汽┘謄」などに連なる 新たなストリート系ドラマの傑作になるか?と、思えたんですが・・・。 残念ながら、中盤以降は全然駄目。 ワシントンが麻薬売人の家で「行動」を起こす場面以降、 この映画は良くある類の、悪徳刑事V.S理想に燃えるルーキーの 単純明快なスリラーに落ち着いてしまった。 確かにこの映画は、構造的には「L.Aコンフィデンシャル」に どことなく似ている気もしますが、あの映画が凄かったのは 複雑極まりないストーリーと、異様な心の「闇」に憑かれたキャラクター達を ジックリと描きこむ事で、今までに無い味付けの刑事ドラマに仕上げた その「煮込み加減」にあったと思うんですね。 それと比べると、やはりこの映画は決定的に その「煮込み」が足りない。 あれほど魅力的な「謎」を仄めかしていたワシントンも 後半になれば結局、やっぱり「そんな人」だったのね、 としか思えないし、対するホーク扮する新人刑事も 所詮は精錬潔白なヒーローにしか成長しない。 これじゃあドラマは全然盛り上がらないよ。 正直、クライマックスの余りにお定まりな対決には、 大袈裟過ぎて笑ってしまったくらい。 いくら画的に盛り上げようとしたと言ったって、 この映画は「ターミネーター」じゃないんだからさ・・・。 そんな訳で、この作品は前半はとにかく良いだけに、 それなりに上手く撮られた後半のサスペンスが 余計にチャチく見えてしまったと言う、非常に惜しい映画だと思う。 僕はこの映画を観ていて、ショーン・ペン主演の 「カラーズ」を何となく思い出していたんですが、 確かに今回の作品の方が、ずっと洗練されてるとは思うけど、 しかし例え荒削りでも、ストリートの危険な気配と 「正義の矛盾」という切実なテーマを、誠実に見据えたという点で 僕は同作の方がずっと好感を持てた気がします。
隠す
  
 
[007]オー・ブラザー!
 今回はポテンヒットタケキチ2001-10-21
 
うーん・・・今、このコメントを書こうとして気付いてしまった。 確かに今日、この映画を観てきたばかりの筈なのに、 僕、この映画を半分忘れてしまっている・・・。 まさか「・・・
続きを読む
うーん・・・今、このコメントを書こうとして気付いてしまった。 確かに今日、この映画を観てきたばかりの筈なのに、 僕、この映画を半分忘れてしまっている・・・。 まさか「あの」コーエン兄弟の映画が、 こんなにも印象から簡単に抜け落ちてしまうなんて、初めての経験。 彼らの作品を残らず観てきた僕としては、ちょっとショックだなぁ。 あの兄弟唯一の失敗作「未来は今」でさえ、 とりあえずヴィジュアル面のインパクトは印象に残っていたのに・・・。 とは言え、もちろん、この映画がつまらないって訳じゃないよ。 つまりは今回の作品、コーエン兄弟の諸作の中でも もっとも「分かりやすい」映画なんですよ。 確かに原作にわざわざホメロスの「オデュッセイア」を持ってきたり (そんなもん学者か専門家でもない限り、まともに読んだ事ある奴おるかい?) 映画のモチーフにP・スタージェスの「サリヴァンの旅」を引用してみたり、 彼ららしい、ヒネた仕掛けは随所に用意されていますがね。 でも実際に観てみると、その物語の紡ぎ方は驚く程オーソドックス。 彼らの映画独特のアヴァンギャルドな映像的冒険も、 破綻スレスレのストーリーの暴走も殆ど起きる事無く、 いわゆる典型的な「珍道中モノ」が、実にウェルメイドに語られていく。 特にクライマックス(大体彼らの映画にそんな物が存在する事自体、驚き)、 主人公三人組が見せる、実に楽しいライヴ場面では 確かにその楽しさに心躍らせると同時に、 どうしても、僕の心にはこんな困惑が浮かんでしまったんですね。 「コーエン兄弟が、こんな単純なカタルシス的場面を描いちゃったなんて・・・」 つまり、今回の作品はキャスティング、脚本、撮影に至るまで 初めから及第点の出来を眼中に置いて作られた コーエン兄弟の「安全運転映画」って気がする。 確かに充分面白い映画には仕上がってるんだけど、 それ以上の目を引く要素が、何も脳裏に残らない。 考えてみると、以前の彼らの映画で、題材は全然違うけど 「ファーゴ」でも似た印象を感じた気がするな。 つまりは、誰が観てもその仕上がり自体にケチの付け様は無いんだけど、 映画の印象自体は、実に「薄い」感じ。 基本的に僕はコーエン兄弟の映画を支持してますし、 今回の映画だって、その期待を裏切っている訳じゃない。 でも、時としてこの兄弟、その卓越した脚本力と映像感覚を いわゆる「教科書的」な点数稼ぎに利用すると、 どうも好印象に欠ける、嫌味っぽい「秀才的」な 映画作りに偏ってしまう傾向が見られる気がする。 そんな訳でこの作品は、残念ながらそんな彼ら兄弟の 「悪癖」が最も如実に表れた作品、じゃないでしょうか。 もちろん、これは単に何をやっても上手い「秀才」に対する 僕の、妬み混じりの言いがかりに過ぎないとも思いますが。
隠す
  
 
[008]ソードフィッシュ
 ・・・上映中止にしたら?タケキチ2001-10-17
 
↓でJOHNNYさんが楽しみにされているように、 この映画、オープニング5分は確かに凄いし、面白い。 「マトリックス」でおなじみの、マシンガン撮影を利用した 爆破シーン・・・
続きを読む
↓でJOHNNYさんが楽しみにされているように、 この映画、オープニング5分は確かに凄いし、面白い。 「マトリックス」でおなじみの、マシンガン撮影を利用した 爆破シーンももちろん見所なんだけど、 その前に開巻早々、トラボルタが語るタランティーノ映画張りの 「ハリウッド映画論」のウンチクがね、なかなか面白いんですよ。 やれ、最近のハリウッド映画が馬鹿馬鹿しいだの、 「狼たちの午後」は最高だが、主人公の決断が甘いだの、何だの・・・。 ほう、そこまで言うなら、作ってる奴らも相当自信があるのね、と 思わず襟を正して見始めたんですが・・・。 ・・・何だよ、これ? はっきり言って脚本も演出も、でたらめも良いところ。 ちょっと展開に計算とか仕掛けを加えたつもりなんだろうが、 悲しくなるくらい、その意図は見当違いの方向に向いちゃってる。 一応宣伝ではこの作品、どんでん返しが見ものの映画、 みたいに言われてるんで、筋は話しませんがね。 ・・・はっきり言って、脱力するよ。 特に後半の、その唖然とするくらい強引な展開の変わり方にゃ。 この映画の最大の致命傷は、 観客が感情移入できるキャラクターが一人もいない、って事。 一応物語としては、ヒュー・ジャックマン扮する 凄腕ハッカーが主人公、って事にはなってるんだが、 キャラの書き込み不足と、それを演じるジャックマンに まったく存在感が感じられないので、 その印象は(観終わった今、ふと考えても)、 びっくりするくらい残らない。 ま、一方でこれは当然大スター、トラボルタ御大主演の ピカレスク・ロマン、のつもりなのかも知れないが 何しろこの悪党、やる事も言う事も、 とにかくデタラメで一貫性が無いので、 いわゆる「惚れ惚れする悪党」なんて、理想像には遥かに程遠い。 そんな訳で、観ている側はキャラにもストーリーにも 何の興味も持てないまま、この手の映画おなじみの 無意味な「花火大会」を後半20分くらい、延々と見せられる事になる。 ・・・本当、寝ようかと思ったよ、途中で。 ちなみにこの映画、 実は中盤以降、ちょっと「今の御時世」にはヤバイんじゃないの? と思っちゃうような、エピソードが出てくるんですが、 今のところ、特に延期になるという話は出て来てないですね。 ・・・・本当に良いの? ワーナーさん? こんな「ホットなネタ」を、チャチな遊び道具みたいに扱った しかも、こんなつまらない映画を今頃公開しちゃって・・・。 関係者じゃないけど、いらん心配をしちゃうなぁ。 僕にはとても、そんなリスクを背負う 価値のある代物とは思えないんだけど。
隠す
  
 
[009]FAIL SAFE 未知への飛行
 意義のあるリメイクタケキチ2001-10-14
 
シドニー・ルメット監督の原作版は、3,4年前にビデオで観ていますが、 今回のリメイク版も、うん、決して退けを取らない位面白かった。 今回のヴァージョンの注目すべき趣・・・
続きを読む
シドニー・ルメット監督の原作版は、3,4年前にビデオで観ていますが、 今回のリメイク版も、うん、決して退けを取らない位面白かった。 今回のヴァージョンの注目すべき趣向と言えば、 当然間違いなく、これが全米では生放送の多元中継によって 行なわれたという事でしょう。 下手をすれば、これは単なる安易な客寄せ目当ての イベント番組にもなり兼ねなかった所ですが、 実際には各役者陣の緊迫感のある芝居と、 白黒マキシングを巧みに利用したライティングの効果も相まって 実にテンションの高いドラマに仕上がっていると思う。 特に、白黒マキシングの選択は賢明でしたね。 ま、その理由としては確かに、 原作版が白黒映画だったからという理由もあるんでしょうが、 それ以上にこれが「生放送」だという、 つまりフィルム撮影が、当然ながら不可能だというリスクを 効果的にカバーする為の選択だった筈。 実際、これがカラーで放送されたら、テレビ画像独特の 陰影の弱い映像のせいで、作品自体ドッちらけになってた筈ですよ。 (ほら、最近の「水戸黄門」とか観ると、ビデオ撮影になってから えらくドラマ自体が軽くなっちゃったでしょ?) つまりはこれ、既に古典とも呼ぶべき「映画版」を (とは言え、同じテーマを扱った「博士の異常な愛情」と比べると そのステータスは不当に低く評価されてる気がしますが) 「テレビ」の多元性を利用して「舞台化」した作品、なのですね。 各分野の特性を効果的に利用し、台詞も映画版と殆ど同様ながら これは単なる「焼き直し」とは趣を異する、 実に興味深い「実験作」に仕上がっていると思う。 他の幾多のリメイク作でも、筋書きを半端に現代向けに書き換えて 結果、原作版への許し難い侮辱となってしまうケースや (「ダイヤルM」とか「サブリナ」とかさ) 原作版の完璧な焼き直しなのに、それをカラー撮影なんぞして 何の意味があんねん!みたいなケースもあったりと (ガス・ヴァン・サントの「サイコ」!!) 成功作が極めて中、これは実に珍しい 「リメイクされる意味のあった」作品になっていると思う。 今からでも、充分見る価値、ありです。
隠す
  
 
[010]ワイルド・スピード
 史上最速の「男泣き映画」タケキチ2001-10-13
 
そりゃまあこの映画、車マニアの人が観れば、 いろんなウンチクやら豆知識を語ってくれるんでしょうがね。 生憎、僕は車に関しては買い物には便利だよなー、程度の 知識と興味・・・
続きを読む
そりゃまあこの映画、車マニアの人が観れば、 いろんなウンチクやら豆知識を語ってくれるんでしょうがね。 生憎、僕は車に関しては買い物には便利だよなー、程度の 知識と興味しか持ち合わせていないなのでね。 正直楽しめるかどうか、非常に不安だったのですが。 うーん・・・いや、これは面白いよ!! この映画の面白さを味わうのに、マニアックな車の知識やら アメリカの裏レース事情の知識なんて、まったく必要なし。 ただ、あなたが昔ながらの「B級アクション映画」に 愛情を持っているタイプの映画ファンならば、 間違いなくクライマックスには、思わず自分の髪をかきむしるような 興奮を味わえる筈。 うん、本当に久しぶりだなー。 こういう美味いジャンクフードみたいなアクション映画を観たのは!! 何が良いってね、この映画。 確かに超スピードの車や、最新のギャングスタ・ラップ、 聞いた事も無いスラングの連発と、アメリカのガキ共が喜びそうな ヒップな要素をたっぷり盛り込まれてはいるけれど、 その根本の物語は、はっきり言って非常に「泥臭い」のよ。 いや、決して悪い意味ではないよ。 つまりここで語られているのは、まさしく「古典的」とも呼ぶべき 典型的な友情と裏切り、そして何より「仁義」の物語。 良いんだよねー、その単純バカな心意気が。 単純だからこそ、その太い「柱」は、超スピードのレースシーンでも 決して揺らぐ事が無い。 上質の「B級アクション」だからこそ、表現し得る 小っ恥ずかしいまでの熱気と興奮。 やっぱり男にはたまらんよね、こういう映画は。 しかしこの映画、そんな「男泣きワールド」を作り上げた ロブ・コーエンの演出も素晴らしいが、 主演キャスト、特にチームのボスを演じたヴィン・ディーゼルが 最高にカッコ良い。 実はこの映画、例えば「マッドマックス」のような 全編カーチェイス、って類の映画ではないんですが、 例え車の出ない場面が続いても、観客の目を逸らさせずにいられるのは 間違いなく、彼のカリスマ的存在感のおかげ。 こりゃ大物になるよ、絶対に。 とにかくこの映画は、アクション映画ファンならば見逃し厳禁。 ついでに言えば、この映画、クレジットも最後まで見逃し厳禁。 その後に現れる「本当のラスト」こそが、 最高にシビれる、この映画最大の「男泣き的かっこ良さ」の瞬間なのだ!
隠す
  
 
[011]ギャング・オブ・ニューヨーク
 ・・・公開延期だって。タケキチ2001-10-13
 
スポーツ新聞の記事で発表されてるので、 もう知ってる人も多いと思いますが。 公開は日米とも、来年の春以降に延期。 理由はテロの影響で、使用する筈のNYの編集スタジオが・・・
続きを読む
スポーツ新聞の記事で発表されてるので、 もう知ってる人も多いと思いますが。 公開は日米とも、来年の春以降に延期。 理由はテロの影響で、使用する筈のNYの編集スタジオが 使えなくなり、結果、公開までに作業を終える見通しが立たなくなって しまった為、との事。 ・・・もう本当、今回のテロは忌々しいね。いろんな意味で。
隠す
  
 
[012]タイガーランド
 時代遅れだが誠実タケキチ2001-10-08
 
この作品、映画としての「鮮度」という点では、 当然の事ながら、著しく低い。 大体、何故今時ベトナム戦争の映画を? あのオリバー・ストーンだって 「商売にならん」って、・・・
続きを読む
この作品、映画としての「鮮度」という点では、 当然の事ながら、著しく低い。 大体、何故今時ベトナム戦争の映画を? あのオリバー・ストーンだって 「商売にならん」って、とっくの昔に見限ってるよ。 それに「ドグマ95」の手法を撮影に取り入れた、って話も そりゃハリウッド内じゃ確かに珍しい事かも知れないが、 映画ファンレベルでは、何を今更、って感じの話だと思うしね。 つまりこの映画、「流行」とか「時代の反映」といった、 商売としてのポテンシャルは、致命的なまでに皆無。 きっとこれは劇場公開は愚か、ビデオになっても殆ど誰の目にも触れられぬまま、 棚の隅っこでホコリを被り続ける運命にある映画でしょう。 でも・・・偶然このページを開いた人。 是非騙されたと思って観て下さいな。本当に良い映画だよ、これは。 これは、例えば「プラトーン」や「地獄の黙示録」、もしくは (扱った題材は違えど)「プライベート・ライアン」のような 戦争全体を「総括」するような視点で描かれた、戦争映画とはまったく違う。 あくまでこの映画が描くのは、戦場に送り込まれる寸前の 若者達の心理的な葛藤と、彼らの小さな、本当に小さな「泣き声」。 いざ戦場に赴けば、爆音でかき消されてしまうだろう そんな「声」を、映画は実に丹念な姿勢で摘み取って行く。 爆音や銃撃の嵐の中では恐らく見逃してしまうだろう、 戦争がもたらす別の形での「痛み」、「傷」。 それらを題材に描いた映画も、確かに過去に何本かありましたが (アルトマンの「ストリーマーズ」や「フルメタル・ジャケット」の前半等ね) この映画はそうした過去の作品と比べ、 よりセンチメンタルな観点から、その「痛み」を見つめている。 そんなこの映画の姿勢を批判するのは恐らく簡単でしょうが しかし僕は、一見「ドグマ」方式などを取り入れて クールで客観的な視点を保とうとしながら、 その実、登場人物の嗚咽に思わずもらい泣きをしてしまったかのような 監督のシューマッカーの「人間的な演出」に すごく心を動かされました。 確かにこの監督、キューブリックやアルトマンのような才能は無いんだろうけど、 その映画製作に対する真摯さは、 (少なくともこの作品に限っては) 決して紛い物ではないと思う。 決して戦争映画の歴史を替える一作、とは言いませんが、 きっとこれは、心有る映画ファンならば分かる作品だと思います。 特に近年の、プロットの奇抜さやスタイルの形成にばかり 気を取られている「新世代系」の映画に食傷気味の人は、 この決して時代には合っていないが、 誠実に人間の心の「機微」を描こうとした、この小さな佳作に 少なからず感動を覚えるはず。
隠す
  
 
[013]ROCK YOU! [ロック・ユー!]
 体育会系コスチューム・プレイタケキチ2001-10-08
 
ドンドンチャッ、ドンドンチャッ、 We will we will ROCK YOU!・・・。 良いっすねぇ。オープニングからいきなり、 クイーンの「この曲」の大合唱。・・・
続きを読む
ドンドンチャッ、ドンドンチャッ、 We will we will ROCK YOU!・・・。 良いっすねぇ。オープニングからいきなり、 クイーンの「この曲」の大合唱。 確かに時代設定からすれば、かなり型破りな音楽の使い方なんだけど、 実際に見てみると、不思議なくらい違和感が無い。 むしろ、もしかしてこの時代からこの曲ってあったんじゃないか、 なんて思ってしまうくらい、見事に映画にはまってる。 この映画が面白いのは、随所にこういった微妙な「外し技」を用意しながら、 実際に本編を観てみると、そんな「ミスマッチ感覚」が 全然映画から浮き上がらずに、見事に溶け込んでいる所ですね。 つまりはこれ、映画的な「ハッタリ」の付き方が、凄く上手いって事。 いや、上手いだけじゃなく、その「ハッタリ」のスタンスの取り方に 非常に度胸が座っている、と言うべきかな。 大体、こんな典型的なサクセス・ストーリーを これまた典型的なスポーツ映画のパターンで、 真正面から描く、って事自体、度胸がありますよ。 ただ、さすがにそんな題材を、今のボクシングやらサッカーやらで 描いてしまうのは、いくら何でも芸が無いし、小っ恥ずかしい。 そんな所で考え出されたアイデアが、中世の槍試合、って事なんでしょうな。 逆に言えば、こういう余りにストレートな題材を 今の観客に違和感無く入り込ませるには、 これくらいの捻りがどうしても不可欠だ、って事なんでしょう。 別におふざけや楽屋オチの意図で、 クイーンやデビッド・ボウイの曲を使ったり、鎧にナイキのマーク(!)を 入れた訳じゃないんですな。 つまりはこれ、そのスピリットは、今時珍しいくらい真っ当な 「体育会系」の情熱に満ち溢れた映画。 それこそ「ロッキー」や「メジャー・リーグ」みたいな 映画が本当は好きなんだけど、ちょっと今時言うのも恥ずかしい・・・ みたいな人には、特にお薦め。 ま、さすがにラストで高らかに流れる「あの曲」ってのは あんまりにもベタ過ぎで笑っちゃうかも知れませんが・・・。 (勘の良い人なら、分かるよね?)
隠す
  
 
[014]メメント
 つまりこれはタケキチ2001-09-27
 
これが一体どんな映画か?例えば、こんな画を想像して下さいな。 オープニング、ミルクと割れたコップの破片が転がっている。 映画が進むに連れて、あなたはそのミルクと破片・・・
続きを読む
これが一体どんな映画か?例えば、こんな画を想像して下さいな。 オープニング、ミルクと割れたコップの破片が転がっている。 映画が進むに連れて、あなたはそのミルクと破片が 次第に元の形に繋がっていく様を目撃していく。 そして120分後、あなたはそのコップが 床に叩きつけられた瞬間を観る事になる。 「が」、そのコップが「手を離れた」瞬間は、決して見ることが出来ない。 それが故意に放された物なのか、それとも たまたま手が滑って落ちただけなのか、その理由は あなたが想像する以外に術が無い。 これは、そんな映画。 ・・・意味が分からないでしょ? しかしこれはね、非常に「怖い映画」だと思うよ。 観終わった後、感情の中のどこか脆い部分を 強烈に揺さぶられたような、得体の知れない不安感が 延々と残るんだなぁ。 確かにこれは、「ラストシーン」から「オープニング」に 溯るという、逆回転のトリックを巧妙に使ったミステリーでは あるんだけど、その根本は単なる謎解きより遥かに深い、 僕らが生きてる「現実」って何?という、 かなり哲学的な問いを内に秘めた、一種悪夢的とも言える 心理ドラマだと思う。 今見えている現実、しかしその裏側にはこんな現実がある。 そしてそのまた裏、また裏、また裏・・・といった具合に まるでカードをめくるように、 この映画は執拗に「現実の裏側」を見せていくんですが、 次第に観て行く内に、異様な恐怖が根付くんですね。 「一体現実って何なんだ?」みたいな。 そう、僕はこの映画を観ていて「マトリックス」を思い出したんです。 一体、現実と夢の境目とは? 自分が自信を持って「自分」だと思っていた存在は、 実は想像の中で都合の良い様に考えていた、 「夢の中の自分」じゃないのか・・・? このまあ、古典的なパラレルワールドをミステリーの形で 疑似体験させてくれる。これは、怖いよ。 とにかく、観てみなくては、この感覚は分からない。 そして観終わった後も、ふと理解出来なかった謎が 「記憶の中」で急に繋がって、思わず鳥肌が立ってしまう。 これは後を引くわ。必見の傑作だと思います。
隠す
  
 
[015]スコア
 全て「80点」の映画タケキチ2001-09-23
 
うーん・・・。何かね、僕はこの映画を観てて、 ふと全ての場面の要素に「点数付け」をしている自分に気付きました。 プロットの仕上がり・・70点、演技のアンサンブル・・8・・・
続きを読む
うーん・・・。何かね、僕はこの映画を観てて、 ふと全ての場面の要素に「点数付け」をしている自分に気付きました。 プロットの仕上がり・・70点、演技のアンサンブル・・85点、 演出・・75点、撮影・美術・・85点、編集・・80点。 ・・・つまり、トータルでは80点の出来の映画。 うん、これは充分及第点。確かに観た後の満足感は高いですね。 最近のハリウッド大作じゃ、終ぞお目にかかれなかった 典型的な「巧い映画」だな、と思える瞬間が何度となく見受けられる。 でも・・・これを所謂「通好みの映画」、とまで呼称するのは どうも憚られてしまう。 うーん・・・どうにもコメントしにくい映画ですな。 ↓のJOHNNYさんのコメントで、どなたかが 「ステーキ食わされたが、サラダも」云々との感想を述べていたと 書かれてますが、僕に言わせればね、この映画。 「ステーキもサラダも美味いけど、ワインも1本欲しかったな」的 物足りなさが残るんだよなぁ・・・。 つまりね、これはもう好みの問題かも知れないけれど、 本当に上質の犯罪映画って、当たり前のプロットをそつなくまとめる、 その職人的な作業の合間に、ほんの数滴の「色香」を、 映画に漂わせているもんだ、って思うんだよね。 例えばこれがC・イーストウッドなら、映画の周辺に微かな「変態性」と 感傷的なペーソスを漂わせるだろうし(「目撃」の事ね) 例えばこれがM・マンだったら、映画の底辺にナルシスティックな 「美意識」を漂わせて、観客を酔わせるだろうしね。 (「ザ・クラッカー」なんて、本当に良い映画だった) 結局、この映画が「80点の映画」以上になり得なかった、 あるいは初めから狙おうとしなかった、との印象を残してしまうのも、 そんな犯罪映画独特の「コク」が、決定的に不足しているせいでしょう。 まあ、元々畑違いのジャンルながら、予想以上に奮闘している F・オズ監督に、そこまで求めてしまうのも酷かもしれませんが。 でも、繰り返すけど、これは充分及第点以上の映画。 少なくとも近年の「エントラップメント」だの「60セカンズ」みたいな 「犯罪ごっこ映画」と比べたら、比較にならないくらい良く出来ている。 何だかんだ言っても、デ・ニーロとE・ノートンが同じ画面で 静かに睨み合っている、そのサマを観てるだけでも 充分お釣りの来る映画なのは確かですな。
隠す
  
 
[016]マーシャル・ロー
 確かに時事的だけどタケキチ2001-09-23
 
たまたま夜のニュースを見た直後、この映画のDVDを観たんですが。 うーん・・・さすがにちょっと題材がタイムリー過ぎて、 ちょっと気持ち悪いくらいですな。 不謹慎を承知・・・
続きを読む
たまたま夜のニュースを見た直後、この映画のDVDを観たんですが。 うーん・・・さすがにちょっと題材がタイムリー過ぎて、 ちょっと気持ち悪いくらいですな。 不謹慎を承知で言いますが、この映画のオープニングを観てたら まるでさっき見てたニュースが、映画の前振りみたいに思えて来て 現実感覚が少し混乱してしまった。 だって、オープニングで出て来るテロ組織のボスって、 風貌が例の「あの男」にソックリなんだもの。 どこまで確信犯だったのかは、良く知らないけどね・・・。 で、肝心の映画の出来は、と言うと。 うん、特に前半はとても良く出来てますね。 自爆テロというシビアな状況を「アルマゲドン」紛いの 陳腐な爆破ショーのように扱わず、抑制と省略を効かせたタッチで その恐怖とリアリティを、非常に効果的に描写してると思う。 事件の捜査を描く過程も、凄くシャープで小気味良いしね。 ただ・・・中盤以降、特にブルース・ウィリス大将が 幅を効かせ始めてからの展開は、もう全然駄目。 大体こんな事で、ニューヨークに戒厳令が敷かれる、なんて 設定自体が(今、この状況だと尚の事)非現実的だし、 軍隊の行動の描き方も、類型的でいい加減。 多分これ、軍隊関係の人が観たら怒るんじゃないですか? これじゃまるで、米軍は知能も策略もない、単純バカの暴君だよ。 ウィリス大将の軍服姿も、何かまるでどっかの貸衣装でも 着てるみたいにしか見えないし・・・。 まあ総じて見ればこの作品、作られた当時にしてみれば (とは言え、僅か2,3年前だけど) それなりに熟慮したつもりの、「予想し得る現実」だったんでしょう。 でも今現在の「本当の現実」は、こんなもんじゃすまなかった、 と言うのは、誰もがご存知の通り。 まあ製作陣に悪気は無かったんでしょうが、今観てしまうと これも所詮、アラブ紛争や街頭テロをどこか「他人事」として捉えていた、 アメリカ国内の当時の心情を露呈してしまった作品、 そんな印象を免れませんなぁ。
隠す
  
 
[017]ターミネーター2/特別編
 あれから10年ですかタケキチ2001-09-21
 
今日発売された「T2特別編」DVD。 観ましたよ、この映画何年かぶりに。 ふーん・・・。何だか複雑な気分になりますな、こりゃ。 これが初公開された頃、ちょうど僕は中学・・・
続きを読む
今日発売された「T2特別編」DVD。 観ましたよ、この映画何年かぶりに。 ふーん・・・。何だか複雑な気分になりますな、こりゃ。 これが初公開された頃、ちょうど僕は中学3年。 まあ、初めて観た時は当然びっくりしたよね。 こんなにデカいスケールのアクション映画観た事ねえや、って 単純馬鹿な青少年だった僕は、一緒に観に行った友達と大興奮して まだ観ていないクラスメートに大いに宣伝して回ったもんです。 ただその当時も、心のどこかで「この映画、何かが違う」と 妙なしこりと言うか、違和感を感じていたのも事実。 もちろん、その当時はその理由が何かなんて、深く考えなかったけどね。 で、今回久しぶりの再見の感想。 ・・・これって、こんなに穴だらけの映画だったけ? 何が穴だらけって、とにかく脚本の仕上がりが荒いの何のって。 陳腐な台詞の数々。妙に説教臭いテーマの担ぎ上げ方。 それに構成も相当荒っぽいよ。観れば分かるけど、この映画って 改めて観ると、ストーリーが中盤からクライマックスにかけて 完全に分断しちゃうのね。 あれほど強くて怖いT−1000の存在が、途中の50分くらい 完全に忘れ去られちゃってんの。 これじゃあ、サスペンスの持続も何もあったもんじゃない。 大体1作目の面白さって、どこまで行っても、どこまで逃げても 無機質に追いかけてくるシュワの、異様なまでのしつこさに その源泉があったでしょ? 駄目だよ、その肝心要の糸を切っちゃ。 結局、この映画が1作目のみならず、その前の「エイリアン2」や 「アビス」のような満足感を感じさせてくれないのは、 そこに一番の原因があるんだと思う。 これ以降、キャメロンはサスペンスよりスペクタクルを 優先してしまった、という、当たり前の結論ですな。 しかし、決して今観ても駄作、とは思いませんよ。 やっぱりキャメロンのアクションを操る腕力の凄さ、ってもんは 今でも充分驚愕に値すると思います。 特に前半の、シュワのバイクとタンクローリーのチェイスシーン、 そしてクライマックスの、高速道路での延々と続くスペクタクルは 十年経った今でも、未だにこれを凌ぐものがない ロケーション撮影でのアクションの最高峰じゃないかな。 映画としては、正直言って二流。 ドラマに関しちゃ、今観ると三流かもしれない。 でも、良いんです。あの頃は充分楽しかったんですから。 そしてきっとこれからは、思春期に体験した ちょっと恥ずかしいけど、確かに感じた純粋な興奮や感動を ノスタルジックに思い出させてくれる映画、になるんでしょうな。 そう、きっとこの映画、僕らくらいの世代にとって 30代以上のおじさん(失礼)が 「スター・ウォーズ」に感じてる思い出と、良く似てる気がします。
隠す
  
 
[018]ラッシュアワー2
 ジャッキーは大儲けだろうけどタケキチ2001-09-16
 
どうやらニュースを見ると、この映画、 全米では前作を遥かに上回る大ヒットらしいですね。 良かったね、ジャッキー。これで正真正銘、 ハリウッドのスーパースターの仲間入り・・・
続きを読む
どうやらニュースを見ると、この映画、 全米では前作を遥かに上回る大ヒットらしいですね。 良かったね、ジャッキー。これで正真正銘、 ハリウッドのスーパースターの仲間入りだ! しかし実際、本人の胸の内はどうなんでしょ? ファンの一人として察するに、決してその心中は穏やかじゃないと思うなぁ。 はっきり言って前作「ラッシュアワー」も、 従来のジャッキー映画のファンからすれば、 決して喜べる出来じゃなかった。 ただ、あれはあくまでジャッキーの全米向けプロモーション映画だったし、 ま、ストーリー的には(過去の彼の映画と比べたら、の話だけど) 結構洗練された仕上がりだったですからね。 まあ、許してやるか、程度には思えたんですが。 はっきり言って、今回は駄目。 全然アクションも興奮しないし、笑えないよ。 そりゃあ、前作と比べりゃ予算は大幅に増えて、大作感は出てるけど 肝心のシナリオは前作にも増して、稚拙で貧乏臭い。 確かにジャッキーの映画に洗練さなんて、鼻から求めてもいないけど、 今時、張り込み中に女の裸を除いてドキドキ、なんてギャグを入れるなんて 土曜ワイド劇場の刑事物だって、恥ずかしくてやらんだろうに・・・。 話の辻褄合わせも、悪役陣の精彩の無さも、どれもこれも致命的。 一体、この映画の脚本家は何の仕事をしてたんだか・・・。 ま、そんなお粗末なシナリオで監督は良く頑張った、 と言いたい所なんだけど・・・。全然頑張ってないんだなぁ、これが。 大体ブレット・ラトナーって監督、前作の時も思ったが 全然アクションの演出が上手くないのよ。 実はジャッキーの演出するアクションって、肉体のアクロバティックな動きに 合わせて、相当に緻密でリズミカルな編集のテクが組み込まてるんですが、 この監督、その辺の「アクション演出のツボ」ってもんが 全然分かってらっしゃらないらしい。 それこそ単調にカットを刻んで、合間に爆薬使えば良い、 ってもんじゃないんだよ! 「酔拳2」でも借りて、アクションを研究してから撮れ! ま、そんな訳でフラストレーション溜まりまくりの本作ですが、 もちろん、僕が書いた事は他でもない、ジャッキー本人が 一番感じてるでしょう。 クリス・タッカーの前作以上にうるせえトークの間中、 ただ成す術もなく佇む彼の姿も、前作以上に痛々しい。 しかし! これでハリウッドのプロモーション期間は終了! 今度こそ、本当の意味でハリウッドを「ぶっ飛ばす」、 ジャッキー映画が誕生すると信じましょう。 じゃなきゃ、彼のファンも、そして何よりジャッキー本人の プライドが許さないだろうからね。
隠す
  
 
[019]ダイ・ハード
 いえいえタケキチ2001-09-13
 
↓のさくらさんのコメント拝見しましたが、 正直さくらさんの感想は全然不謹慎ではないと思いますよ。 いや、言い方を代えれば、確かにさくらさんの感想は 一般的には不謹慎なん・・・
続きを読む
↓のさくらさんのコメント拝見しましたが、 正直さくらさんの感想は全然不謹慎ではないと思いますよ。 いや、言い方を代えれば、確かにさくらさんの感想は 一般的には不謹慎なんでしょうが、でも正直に言えば、もちろん僕も含め このページにやってくる所謂「映画ファン」なら、 誰しもがあの映像を見た瞬間、同じ事を思った筈。 僕は当日仕事が遅れ、深夜過ぎのニュースで初めて知ったのですが 咄嗟に思いましたもん。「こんなもん、現実な訳ない!」って。 そして、それから2日が過ぎ、改めて一映画ファンとして 勝手な意見を述べさせて頂くと。 きっとこの事件、そして恐らく今後も続くだろう一連の出来事、 これは間違いなく、ハリウッドの映画界にとっても 大きな節目になるんじゃないでしょうかね。 少なくとも、もうアメリカ人は、この作品を代表とする一連の 「無邪気な破壊」を「楽しむ」事なんて、当分の間は出来ないでしょう。 さくらさんも指摘してますが、この手の映画ってのは結局の所、 建国以来一度も戦争の被害を被った事のない、世界唯一の大国が その「疑似体験」として作り上げていたファンタジーだったんですよね。 僕自身としても、この映画はいろんな意味で思い入れのある 純粋に楽しい、アクション映画の傑作だと思うし、 その思い入れはこれからも変わらないでしょう。 でも・・・もうこの手の映画は「過去の遺物」になるだろうな、きっと。 だって、もうアメリカ人は「破壊」ってもんに対して ナイーヴではいられないと思うもん。 それはもちろん、あの映像を現実として目の当たりにしてしまった 僕のような、無邪気な映画ファンも一緒。 今後この事件が一体どんな風に発展していくのか、 そしてどこまでその尾を引きずるのかは、正直分かりませんが、 とにかくこれで、僕らがガキの頃から楽しんできた ハリウッド映画の「魅力」の大きな柱が、これで失われてしまった。 それだけは、確かな気がします。 何だか取り止めも無く、乱文を書き連ねてしまいましたが。 最後に、この事件によって失われた、莫大な数の人命と その遺族の方々に、謹んで哀悼の意を表すと共に、 20数名の日本人も含め、これまた莫大な数の行方不明の方々、 そして彼らを待つ家族の方々、 この事件によって被害に遭われた全ての方々に、 心よりお見舞いを申し上げます。
隠す
  
 
[020]ジョニー・トゥ
 ちょっとこの監督、マジでタケキチ2001-09-09
 
しかし、まだこの監督の作品を二本しか観ていない 僕ごときが語るのも何ですが・・・。 いや、でもマジで、この監督ってタダモノじゃないかも。 少なくともこの数年のアクショ・・・
続きを読む
しかし、まだこの監督の作品を二本しか観ていない 僕ごときが語るのも何ですが・・・。 いや、でもマジで、この監督ってタダモノじゃないかも。 少なくともこの数年のアクション映画界で、 今やすっかり一種の「呪縛」として君臨してしまった (そしてそれを生み出した当人でさえ、その呪縛に縛られてしまった) 「ジョン・ウー的スタイル」の演出から抜け出す事に成功した、 もしかすると、現在唯一の映画監督ではないか、って気がする。 それにしてもこの人の、特に「ザ・ミッション」で見せた 徹底的な「台詞に対する不信感」と「編集に対する執着度」は凄い。 アクション映画が追求し得る「様式美」というものを、 ここまでストイックに突き詰める監督って、 せいぜい思い出しても、ごく初期のウォルター・ヒルか、 もしくはもっと昔のジョン・ブアマン、もしくはジョン・フランケンハイマー くらいしか思いつかないなぁ。 いや、正直に言いましょう。 僕がこの人の演出を見て、咄嗟に連想してしまったのは 名前を出すのもおこがましい二人。 サミュエル・フラーとドン・シーゲルでした。 B級アクションに愛着を持ってる人なら、もうこれ以上ない評価でしょ? 「そこまで言うかい?」なんて思う人は、 黙って「ザ・ミッション」を観に行ってみてよ。 きっと僕の気持ちが分かる筈。
隠す
  
 
[021]ヒーロー・ネバー・ダイ
 いや、これ本当良い映画。タケキチ2001-09-09
 
はっきり言ってこの映画、監督があの大傑作「ミッション/非情の掟」を撮った ジョニー・トーだと知らなかったら、 多分ビデオでも一生観ないまま、素通りしていたでしょうな。・・・
続きを読む
はっきり言ってこの映画、監督があの大傑作「ミッション/非情の掟」を撮った ジョニー・トーだと知らなかったら、 多分ビデオでも一生観ないまま、素通りしていたでしょうな。 でも、これは観て良かった。 決して完璧な傑作、とまでは呼べないながらも、 随所に眼の肥えたアクション映画ファンをも唸らせる、 「うまい!」と身を乗り出して見入る瞬間が詰まっているんですねえ。 ↓の方も既にコメントされてますが、はっきり言って前半30分くらいは いかにも泥臭い、典型的な香港アクションの展開って感じで かなり退屈。何度もビデオのスイッチを切ろうかと思ってしまった。 でもね、本当にこの映画、中盤からの主人公二人が黒社会から放り出され、 かつてのボスに執拗な嫌がらせを受ける頃から、俄然盛り上がってくるのよ。 そしてクライマックスの、痛快かつ荒唐無稽、そして何より切なさに満ちた 主人公達の殴り込み。 うまいなぁ。本当にラストは思わず目頭が熱くなっちゃったよ、僕は。 ま、同じジョニー・トーの映画として見比べれば、 「ザ・ミッション」ほど完璧な様式美とアクションが見られる訳ではないし、 ドラマとしても、全編まさに惚れ惚れするような「乾燥度」を保っていた 同作と比べると、こちらはやや「生乾き」って感じの印象も受けます。 でも、これは「B級アクション」としては、充分及第点を超えた映画。 絶対に分かる人が観れば、その「違い」に思わず膝を叩いてしまう出来の 映画、だと断言しちゃいましょう。 お薦めです。
隠す
  
 
[022]レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
 またしても、びっくり。タケキチ2001-09-08
 
以前から薄々感じてた事なんですけど・・・。 なんか、このサイトの↑の星取りっておかしくありません? いや、別に観た人の評価なんて様々で良いと思うんですが、 一応、ガイド・・・
続きを読む
以前から薄々感じてた事なんですけど・・・。 なんか、このサイトの↑の星取りっておかしくありません? いや、別に観た人の評価なんて様々で良いと思うんですが、 一応、ガイド的役割の筈の解説がこれって・・・。 多分、世界中の映画のデータベース見ても、 この映画に星四つ付けてるサイトって、ここくらいだと思う・・・。 ま、個人的にはこの映画、あまりに前に観たきりで、 しかも殆ど記憶にも残ってないって言うのが本音なんですが、 まあ、とにかくベタなメロドラマだよな、って印象しか残ってないっす。 あと、主人公の姉ちゃん、演技も下手だし、全然美人でもないのに なーんでこんな売れてるんだろ、って思った事くらいしか。 そういや、あの姉ちゃん、見事にハリウッドから消えちゃったね。 ・・・名前何だっけ?
隠す
  
 
[023]ゲイリー・オールドマン
 100%同感ですタケキチ2001-09-07
 
はっきり言って、↓のさくらさんのご意見、 寸分違わず同感ですね。 この役者さんの最大の不幸って結局、あれほど繊細で緻密な演技を見せた 「蜘蛛女」が世間ではまるで評価さ・・・
続きを読む
はっきり言って、↓のさくらさんのご意見、 寸分違わず同感ですね。 この役者さんの最大の不幸って結局、あれほど繊細で緻密な演技を見せた 「蜘蛛女」が世間ではまるで評価されず、反対に同時期、単に己のリビドーを 全開にさせただけの、演技プランゼロで取り組んだとしか思えない 「レオン」での悪漢ぶりが何故か異常に評価されちゃった、 その皮肉な出来事に全てが集約されてるんだと思う。 多分この人、もう俳優って職業に殆ど情熱を 感じてないんじゃないですかね。 じゃなきゃ、とてもじゃないけど、これだけの演技力のある人が 「エアフォース・ワン」だの「ハンニバル」みたいな映画を 引き受けたりしませんって・・・。 しかし、↓でもさくらさんがご指摘の通り、彼が監督した 「ニル・バイ・マウス」は秀逸でした。 もしかしてこの人って、あくまで役者業を単なる金儲けと割り切り、 その儲け分を全て自作の製作資金に回していた ジョン・カサヴェテスの跡を継承しようとしてるんだろうか? 一向に話を聞かない、この人の監督第2作目を待ちつつ、 そんな楽観的な妄想を広げたりしてるんですが。
隠す
  
 
[024]ロバート・デ・ニーロ
 うわあ、びっくり。タケキチ2001-09-06
 
↓の話、ずーっと昔、大して映画ファンでもなかった友達が まったく同じ事を言ってたなー。 でも、まさか、かなりの映画好きが集まるこのページにも そんなコメントが寄せられて・・・
続きを読む
↓の話、ずーっと昔、大して映画ファンでもなかった友達が まったく同じ事を言ってたなー。 でも、まさか、かなりの映画好きが集まるこのページにも そんなコメントが寄せられてしまうとは・・・。 まいったね。 何か言うのも馬鹿馬鹿しいけど、デ・ニーロは未だに 稀代の名優だと思うよ。 そりゃ確かに最近は駄作にも出演してるけど、 それはデ・ニーロの演技力の問題じゃなく、彼の才能を使いこなせる 力量の監督と脚本が、殆ど存在しないってだけ。 きっと↓のコメントに同意しちゃってる人は、 「ジャッキー・ブラウン」や「ヒート」などでの 彼のあの演技も、全然感じ取れてないんだろうなぁ・・・。 やっぱり一般的には、G・オールドマンやA・パチーノみたいに 目ん玉剥き出しにして、でかい声でがなり立てるみたいなのが、 いわゆる上手い演技、って見られるのかね? 何か知らんけど、ちょっと悲しい。
隠す
  
 
[025]タイタニック
 今さらタケキチ2001-09-02
 
今となっちゃ、つまんないだの、面白いだの、そんな議論したって 何の意味もない映画とは思うけど。 ただ、公開当時も、今日のTV放送を観ても 改めて感じたこと。 あのラスト・・・
続きを読む
今となっちゃ、つまんないだの、面白いだの、そんな議論したって 何の意味もない映画とは思うけど。 ただ、公開当時も、今日のTV放送を観ても 改めて感じたこと。 あのラスト10分、主人公が見つめた、自由の女神の像。 まさしくあの場面にこそ、この映画のテーマが集約されていると思うし、 他のどんな部分がつまらないとしても(僕個人は決してそう思わないけど)、 あのカット一つが存在しているだけで、 この映画は充分、歴史に残る傑作となり得ていると思う。
隠す
  
 
[026]魚と寝る女
 脱帽タケキチ2001-09-02
 
結論から言ってしまえば、これは近年作られた映画の中でも 殆ど完璧な出来と言っても良い「メルヘン映画」だと思う。 もちろん「メルヘン」って物は、現実そのものを露骨に写・・・
続きを読む
結論から言ってしまえば、これは近年作られた映画の中でも 殆ど完璧な出来と言っても良い「メルヘン映画」だと思う。 もちろん「メルヘン」って物は、現実そのものを露骨に写し出した 「ドラマ」とは、まったく別の次元で語られる物語だし、 これも当然ながら「メルヘン」って物は、 古今東西非常に残酷で、 かつ猥褻な性的メタファーに溢れた物語なんですよね。 そういった意味では、この映画ほど「メルヘン」の定義に 完璧に当てはまった作品も滅多に無いよ。 確かに全編目を覆うほど残酷で、下劣で、猥褻な表現に満ちた映画だけど、 観終わった後に残るのは、不快感とは無縁の、 深い、深い、幻想的な余韻。 それも、まさしく「メルヘン」が持つ魔力そのもの、なんですよね。 湖の中にぽっかりと浮かんだ小屋と、その周辺を通り過ぎるボート。 この開放感と浮遊感、そして孤立感と密閉感を 同時に併せ持った、見事な映画的空間を築いただけでも もうこの映画の「勝ち」は見えていたんでしょうが、 しかしやはり、この映画を真の意味で「怪物的な」傑作たらしめたのは、 主人公の女を演じるソ・ジョンの、強烈な存在感が あったからこそ、ではないでしょうか。 湖に集まる醜悪な人間達を見つめる、その鬼のような表情。 そして、そんな中、湖の小屋に住み着いた孤独な男を 見つめる、胸が張り裂けるような切ない眼差し。 このコントラストの強烈さがあるからこそ、 この映画は単なる甘いだけのファンタジーとも、俗悪なホラーとも まったく次元の違う、本物の「メルヘンの魔力」を 勝ち取る事が出来たのではないだろうか。 確かにこの映画は、好き嫌いが分かれるでしょう。 観ている僕らの心の奥の、汚濁にまみれた泥も、 掘り下げられたくない穴の中の物も、全てすくい上げられるような 苦痛を強いる映画だから。 でも、この新鮮な「痛み」は、誰もが一度は経験するべきだと、 僕は思う。 こんなに深い部分に傷痕を残されるような経験は、他の凡百な映画を 何百本観ても、決して味わえるような事じゃない。 とにかく、この映画には参りました。
隠す
  
 
[027]ザ・ミッション 非情の掟
 違いの分かるアクション映画ファンへタケキチ2001-09-01
 
例えば「椿三十郎」での、ラスト5分のあの決闘。 例えばメルヴィルの「サムライ」のラストの、シリンダーの回転。 あるいは北野武の「ソナチネ」での、エレベーター内での、あ・・・
続きを読む
例えば「椿三十郎」での、ラスト5分のあの決闘。 例えばメルヴィルの「サムライ」のラストの、シリンダーの回転。 あるいは北野武の「ソナチネ」での、エレベーター内での、あの銃撃戦。 もしくはタランティーノの「レザボア・ドッグス」での、 H・カイテルとS・ブシェーミが互いに銃を向け合った、あの瞬間。 今挙げたいずれかの場面に、まるで全身を突き刺すような 興奮を憶えた経験のある人なら、 間違いなくこの映画に魅了されるはず。 CGは愚か、大量の火薬も、二丁拳銃の銃撃戦も、派手な肉弾戦も 一切存在しないアクション映画。 しかし、その静止の間の凄まじい緊張感と、 全てが「始まり」、「終わる」。 その「瞬間」の、身体を引き裂くような、興奮。 うん、これなんだよね。本当のアクション映画ってのは。 無駄なドラマも、トリッキーな編集も一切を排した、 贅肉って物が一切存在しない、81分間。 とにかく、アクション映画が好きな人は、観ろ。 ついでに言えば、今年初めに公開された、 美顔だけが取り得のチンピラ二人が、町の悪党を退治するだの何だのと言う ごみクズみたいな映画を観て「かっこ良い!」とか騒いでた ガキンチョ映画ファンの子達も。 とにかく観てみなよ。 本当にかっこ良い犯罪映画って、こういう事だよ。
隠す
  
 
[028]ドリヴン
 絶対栄養にはならないけどタケキチ2001-08-26
 
もちろん言うまでも無いけれど、 この映画は間違っても誉められた仕上がりの映画じゃあない。 話は殆ど日本のTVドラマレベル(ある意味それ以下)、 トイレット・ペーパー並・・・
続きを読む
もちろん言うまでも無いけれど、 この映画は間違っても誉められた仕上がりの映画じゃあない。 話は殆ど日本のTVドラマレベル(ある意味それ以下)、 トイレット・ペーパー並の薄さのキャラクターと演技陣、 (特にあの「猿の惑星」にも出てた、あの金髪姉ちゃんの  演技の下手な事!何だい、ありゃ?) それに、ただ流せば良いってもんじゃねえだろ!的、 サウンドトラックの垂れ流しの不快さ・・・ まあ、駄目な所を挙げりゃ、まだまだキリがないでしょう、この映画。 でも・・・僕は何か好きだな、この映画。 理由は本当に単純。映画の唯一の見せ場であるレース・シーンが 全編これでもか!ってくらい盛り込まれてるから。 陳腐なドラマなんていらねえ!ただ凄えレース・シーンを作ろうぜ! ただ、それだけが目的としか思えないR・ハーリンの 単純バカの極みのような演出が、観ていて気持ち良いんですよ。 これほど大脳新皮質を使わずに観れる映画って貴重だと思うな。 やっぱり仕事明けの休みの日には、こういうのを観なくちゃね! もうポップコーンが進む、進む。 あ、それともう一つだけこの映画の良いところ。 それは何を隠そう、あのスタローンの演技。 もちろん今回も相変わらずのスタローンでしかないんだけど、 「今回は若手に見せ場を譲った」との言葉通り、 最後まで俺がヒーロー!的欲求を抑え、あくまで準主役のポジションを 守ったその律儀な姿勢には、正直感心したし、 敢えて言ってしまえば「かっこ良い」とすら思ってしまいました。 うん、本当に今回のスタローンは決して悪くないと思う。
隠す
  
 
[029]ペイ・フォワード 可能の王国
 偽善の塊だよタケキチ2001-08-25
 
皆さんは子供の頃、「道徳の時間」ってお好きでした? はっきり言って、僕は大っ嫌いでした。 もうあの、授業で読まれる「お話」の寒さも嫌だったし、 そのお話で答えさせられ・・・
続きを読む
皆さんは子供の頃、「道徳の時間」ってお好きでした? はっきり言って、僕は大っ嫌いでした。 もうあの、授業で読まれる「お話」の寒さも嫌だったし、 そのお話で答えさせられる「感想」も馬鹿らしくって・・・・。 全てが「偽善」と「きれいごと」の押付けを強いられる一時間。 本当、ガキの頃ながら、あの寒さには参り切ってたもんです。 なんか、この映画を観ていたら、そんな事を思い出してしまった。 大体さ、こういう「社会を良くするルール」なんぞを 世間に押付けて、それで世界を浄化しようなんて考えって 結局、典型的な「ファシズム思想」に他ならない、って気がしないかい? きっとこの映画に感動した人は、僕のこういう意見を 「ヒネクレ者」だの、「心が汚れてるんだ」だの思うんでしょうが まさしく、それこそが怖い思想なのよ。 「ルール」に賛同しなかったり、反抗する者を排除すべきだと 思わせてしまう、その構造がね。 大体、映画は「徳」なんてもんを観客に押付けるべきじゃない。 それをやったら、その映画は芸術でも娯楽でもない 単なるプロパガンダとしてしか機能しないんじゃないかな。 この映画は確かに一見口当たりの良いお話だし、 それなりに社会問題なんかを(ひどく感傷的にだけど) 考えさせられたりもする。 でも・・・それって本当に「映画」が担うべき役割かい? 僕はどうしても違うと思うんだけど。 とにかく僕にはこの作品、可愛い子役と上手い役者を それなりに組み合わせて、薄っぺらいドラマとメッセージを 「でっちあげよう」とした、偽善そのものの代物としか思えなかった。 これってある意味、毒にも薬にもならない 駄作のB級映画なんかより、よっぽど質が悪いと思うんだけど。
隠す
  
 
[030]処刑人
 ・・・嘘でしょ?タケキチ2001-08-18
 
ついさっきビデオで観て、このページの感想を読んでみたのですが。 ・・・マジ?何か絶賛ばっかり。しかもちょっと熱狂的なくらい。 はっきり言ってこの映画、僕にはここ最近観・・・
続きを読む
ついさっきビデオで観て、このページの感想を読んでみたのですが。 ・・・マジ?何か絶賛ばっかり。しかもちょっと熱狂的なくらい。 はっきり言ってこの映画、僕にはここ最近観た中でも 最低の部類の代物だったんだけど。 まあ、初めからこれがタランティーノとジョン・ウーの 幼稚なパクリだろう、というのは察しがついてたんですが、 まあ・・・下手クソな脚本と演出だこと。 「これはブラックコメディ」なんて言われても、全然笑えんよ。 結局「狼よさらば」系のチンピラ退治物の ヒネリのない流用ってだけで、とても作者が深い皮肉を込めて 書いた話とも思えないし。 しかも、演出がまた芸のないフラッシュバックとフェイドアウトの 繰り返しばっか・・・。 何でも二丁拳銃持たせて「ファック!」言わせときゃ 良いってもんじゃねえだろ、アクション映画ってのはさ・・・。 でも、やっぱり何が一番不快かってこの映画、 何だか知らんが全編気味が悪いくらい、 主人公達はヒーローだ!って言う、映画の視点が揺るがない事。 要するにこの監督、一切の皮肉抜きで、ここで語られてる 「神の主張」とやらを、観客にメッセージとして 伝えたがってるんだろうな。 ・・・バッカ、じゃねえの? 大体映画として、社会メッセージとやらが込められてる代物ほど ダサいものは無いと思うし、それにこれ、一応犯罪映画でしょ? 悪党の色気とか、かっこ良さが魅力の筈のこの手のジャンルが その悪党をジャカジャカ殺して、 しかも(神の名の元にとか、言い訳作っても) 「権力」を擁護する側に付いてどうすんのよ? タランティーノだってウーだって、そんな映画、一本も作ってないぜ。 ・・・と、思わず言いたい事をズラズラ並べてしまいましたが、 どうしてもこの不快さ、偽善、独善ぶりだけは 黙って流したり出来ませんでした。 僕に言わせれば、これはあの悪名高い 「ナチュラル・ボーン・キラーズ」以来、最高に不愉快な映画。 ま、こんな代物、あと5、6年もしたら 誰もその存在なんて忘れてしまうでしょうけど。
隠す
  
 
 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11次へ
 
 



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION