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 「ムタト」さんのコメント一覧 登録数(140件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]ミモザ館
 メロドラマの傑作ムタト2005-09-26
 
'37年キネマ旬報最優秀外国語映画賞を受賞した、永遠の名作です。確かに日本人の繊細な感情を大いに揺るがす、ジャック・フェデー&シャルル・スパークの名コンビによるこの作・・・
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'37年キネマ旬報最優秀外国語映画賞を受賞した、永遠の名作です。確かに日本人の繊細な感情を大いに揺るがす、ジャック・フェデー&シャルル・スパークの名コンビによるこの作品は、メロドラマの傑作と言っていいでしょう。(以下、↓) http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1095592&tid=c0na4n1g2ha4ka4da4a4a4f8la4ja4dea4
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[002]17歳のカルテ
 人格障害ムタト2005-03-10
 
人格障害つまりいわゆる二重人格という難しいテーマを、手堅く感動的なドラマに仕上げていて最後まで一気に見ることが出来る。特にオープニングのS&Gの「ブックエンド」など・・・
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人格障害つまりいわゆる二重人格という難しいテーマを、手堅く感動的なドラマに仕上げていて最後まで一気に見ることが出来る。特にオープニングのS&Gの「ブックエンド」など、'60年代のヒット曲の使い方がとても印象的。 ただ、逆に言うと主人公が抱える精神的な問題そのものへの突っ込みが薄くなっているため、本作の脚色を担当した中のの一人が同じくノン・フィクションを脚色した「愛は霧のかなたに」などに比べるとリアリズムに欠けるきらいは否めない。 つまり、良い意味では見応えのある素晴らしいドラマだけれど、悪い意味ではノン・フィクションとして原作者のメッセージがしっかりとは伝わってこない映画だと言えるだろう。 アンジェリーナ・ジョリーの演技は多少オーバー・アクション気味で、個人的にはあまり気に入らなかった。やはりウィノナ・ライダーの方が演技の深さでは一枚上手だったような気がするが、彼女の演技が全く評価されなかったのは意外である。 ところで本作を見て人格障害に興味を持たれた方は、是非「イブの三つの顔」をご覧になって欲しい。これは何と3重人格だった女性を主人公にしたやはりノン・フィクションで、その恐るべき精神描写の迫力たるや本作の比ではない。
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[003]スコルピオ
 ★★★☆☆ムタト2005-02-05
 
解説にある「映画全体の演出としては平凡で、スリリングな感覚は乏しく多少の退屈を感じる」とは絶対間違った批評だ。本作は鋭い切れ味のある演出で楽しませてくれるサスペンス・・・
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解説にある「映画全体の演出としては平凡で、スリリングな感覚は乏しく多少の退屈を感じる」とは絶対間違った批評だ。本作は鋭い切れ味のある演出で楽しませてくれるサスペンスでそんじょそこらの映画などとは比べものにならない出来映えだ。アメリカ、ヨーロッパとめまぐるしく変わる舞台がいかにもスパイ映画らしい異国情緒を漂わせるし、バート・ランカスターとアラン・ドロンの二人が繰り広げる緊迫感溢れる対決シーンは、映画ファン必見の名シーンである。
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[004]ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生
 イマイチムタト2005-01-28
 
確かにそこそこの恐怖感は出ているが、見終わった後には大した印象は残らなかった。特にあのラストは、相当な確率で誰でも予測出来る安易なオチでガッカリした。
  
 
[005]昼顔
 奥深きブニュウエル映画の世界ムタト2005-01-01
 
上記解説の「若い外科医の妻セブリーヌは、外見は貞淑な女性だったが、内面には激しい情欲が渦巻いていた」という解釈そのものがまず間違っている。 オープニングを見れば判る・・・
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上記解説の「若い外科医の妻セブリーヌは、外見は貞淑な女性だったが、内面には激しい情欲が渦巻いていた」という解釈そのものがまず間違っている。 オープニングを見れば判るとおり、セブリーヌは性機能障害である「不感症」であり、そのため夫と正常な夫婦として性生活を送れていないことに彼女は罪悪感を抱いているのだ。それをイメージ化したのが、いきなり彼女が夫によってむち打たれるシーンである。それは、彼女の夫に対する罪悪感を象徴していることに気づかなければならない。本作は、その彼女の苦悩を理解して見なければ、それこそ解説のとおりの平凡な映画になってしまうだろう。 しかもそのセブリーヌの悲哀をブニュエル監督は、突然短いシーンを挿入して彼女の過去を映し出し、少女時代の性的な経験や反キリスト(それはキリスト教信仰を捨てたブニュエル監督そのものにも通じる)という、彼女が大人になる過程における精神的な傷跡がその性的障害の根底にあることを暗示しているのだ。 つまり、彼女は決して「内面的な情欲」によって売春行為に走ったのではなく、愛する夫との関係が崩壊するのをおそれるあまり、自分の不感症を克服するために最後の手段として、お金だけで後腐れなく性行為が出来る売春を思い立ったのだと解釈するべきなのである。ただ悲劇であったのは、彼女が予想もしなかった、一人の客から本気で愛されてしまったということであった。 この映画を、単なる有閑マダムの性的な不倫を描いたにすぎないと解釈することは容易である。だがブニュエル監督がそのような映画を監督するわけがないのでり、表層的で安易な映画鑑賞をすることなく、あの馬車のシーンなどにおけるブニュエル監督ならではのイメージ映像が持つ深い意義を理解しようとするのであれば、本作がいかに人間の奥深い本質を鋭くえぐり出しているかが必ず見えてくるはずである。
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[006]ミュージック・オブ・ハート
 近年希に見る傑作ムタト2004-12-28
 
これは10年に一本出るかどうかというくらいの傑作。別にフィクションであったとしても十分にテーマが伝わってくるだけのパワーを持つこの映画には誰しもが間違いなく圧倒される・・・
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これは10年に一本出るかどうかというくらいの傑作。別にフィクションであったとしても十分にテーマが伝わってくるだけのパワーを持つこの映画には誰しもが間違いなく圧倒されるだろう。音楽などの芸術教育がいかに大切か、それを理解しようとしないアメリカの教育界の抱える問題、そして何よりも主人公の子供にヴァイオリンを教えることに対する喜びと情熱が、素晴らしいドラマ展開の中でしっかりと描かれているからだ。 この作品がオスカーにノミネートすらされなかったというのは、おそらく宣伝活動に失敗したといった商業的な理由にすぎないであろう。ノミネートされた作品群と受賞作との比較からすれば、本作こそがノミネートされて受賞するべきであって、そのあたりに昨今のハリウッドの腐敗ぶりが見え隠れする。
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[007]攻撃
 戦争の本質とはムタト2004-12-25
 
↓の方のコメントに、「作品の舞台が軍隊というだけで,単なる「出来損ないの御曹司の物語」である。」とあるが、それは全く持って間違った見方であり、「作品の舞台が軍隊だから・・・
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↓の方のコメントに、「作品の舞台が軍隊というだけで,単なる「出来損ないの御曹司の物語」である。」とあるが、それは全く持って間違った見方であり、「作品の舞台が軍隊だからこそ、単なる「出来損ないの御曹司の物語」で片づけることは出来ないのである」というのが本作の主張するところなのだ。 なぜなら、普通の社会組織ならば「出来損ないの御曹司」が上司だろうが格別その部下の命が危険にさらされるはずはない。しかし軍隊という組織となれば、これは全く話は別だ。上司が無能であれば、それはすなわち多くの部下の戦死を意味することになるのだ。そのくらいのことが理解できずに長々と批評する前に、まず戦争とは何かをよく考えてからコメントすべきであろう。
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[008]裸足の1500マイル
 重厚なノンフィクションムタト2004-12-18
 
フィリップ・ノイス監督は「パトリオット・ゲーム」で豊かな才能を見せてハリウッドの人気監督の仲間入りしたものの、その後は期待を裏切られていたが、故郷のオーストラリアに戻・・・
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フィリップ・ノイス監督は「パトリオット・ゲーム」で豊かな才能を見せてハリウッドの人気監督の仲間入りしたものの、その後は期待を裏切られていたが、故郷のオーストラリアに戻って自ら製作・監督したこの作品は、いかにも同監督らしい歯切れの良い、緊迫感溢れる演出が冴え渡っていて、実話に基づくという奇跡的な物語を実にリアルに映像化している。 オーストラリアの先住民族であるアボリジニ族は、ヨーロッパからの移民による虐待等によって90年代初頭にはほとんど絶滅寸前にまで人口が減ったために採られた保護政策が本作の背景になっているが、それでも「保護」を名目にして自らの都合の良いようにアボリジニ族を支配しようとする西洋人の偽善が本作では白日の下にされけ出されていて、それはまた世界中で未だに問題となっている民族紛争を象徴しているようで、本作の物語自体は何十年も前の出来事ではあるが、その普遍性は実に現代的であり、是非多くの人に見てもらいたい映画である。
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[009]キング・ソロモン
 最悪!ムタト2004-11-15
 
こんな駄作が何でオスカーにノミネートされたのか、全く理解しかねる。確かにロケーション撮影の迫真力は認めるが、逆に言えば本作の魅力は単にそれだけで、ストーリー性自体に・・・
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こんな駄作が何でオスカーにノミネートされたのか、全く理解しかねる。確かにロケーション撮影の迫真力は認めるが、逆に言えば本作の魅力は単にそれだけで、ストーリー性自体には全く面白みがないごく平凡なプロットにすぎないし、この手の映画に期待する血湧き肉躍るというようなダイナミズムが微塵もない。テレビで見たから良かったが、劇場で見たら入場料返せと叫びたいような映画である。映画鑑賞を趣味にすると、たまにこういった不運に出会うのは仕方がないんだけど、それにしても酷すぎだなあ・・・・。
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[010]カリフォルニア・スイート
 面白いオムニバスムタト2004-11-13
 
確かに一見それぞれのストーリーには何の関連性はないようだが、その根底にはタイトルとは裏腹に華の都ハリウッドの高級ホテルを舞台に、娘の親権を巡る両親の争いや、アカデミ・・・
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確かに一見それぞれのストーリーには何の関連性はないようだが、その根底にはタイトルとは裏腹に華の都ハリウッドの高級ホテルを舞台に、娘の親権を巡る両親の争いや、アカデミー賞を取れるかどうかでノイローゼ気味の女優の憂鬱、普段は女性など興味がなく浮気などしたことのない男が弟のいたずらでうっかり浮気して妻に見つかってしまう男の悪運、バケーションにきたはずなのに喧嘩ばかりしている二組の黒人夫婦、という4つの泥臭い人間的なストーリーがそれぞれハリウッドのイメージとは全く正反対だけにそのドラマ性がむしろより際だってそれぞれがどれも魅力的なエピソードになっている。それに普通オムニバスは短いドラマを順番につなげるのが普通だが、本作はそれをバラバラにしてカットバックさせながらしっかりと一本の筋を通していて、ラストの素晴らしいオチまで全く破綻を見せていないのには驚かされる。もちろん、豪華なキャスティングだけでも見応え十分で、特にマギー・スミスとマイケル・ケインというイギリスの名優が繰り広げる素晴らしい演技は忘れがたい印象を残してくれる。
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[011]日曜日が待ち遠しい!
 駄作ムタト2004-11-05
 
ヒッチコック研究の第一人者といえども、ヒッチコック映画をマネをしただけではせっかくのトリュフォーの名声にも傷が付いてしまうというものであり、残念な作品である。あの映・・・
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ヒッチコック研究の第一人者といえども、ヒッチコック映画をマネをしただけではせっかくのトリュフォーの名声にも傷が付いてしまうというものであり、残念な作品である。あの映画史に残る傑作スリラー「黒衣の花嫁」をDVD化しないで本作をDVD化するというのは、トリュフォーに対する正しい評価がなされていないということだと言えよう。
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[012]隣の女
 凡作ムタト2004-11-02
 
本作の問題は、偶然隣同士に住むことになったかつての恋人同士が、過去にどのような関係にあってどうして分かれることになったのかという肝心の描写が薄いため、見ていて彼らの・・・
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本作の問題は、偶然隣同士に住むことになったかつての恋人同士が、過去にどのような関係にあってどうして分かれることになったのかという肝心の描写が薄いため、見ていて彼らの再び燃え上がる恋愛、そしてファニー・アルダンが次第に精神のバランスを失っていく内面に感情移入できないのである。これは致命傷で、結局本作はトリュウフォーならではの才能が生かされていない平凡な不倫ドラマに終わってしまっている。
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[013]マップ・オブ・ザ・ワールド
 安心して見られる佳作ムタト (Mail)2004-08-26
 
全体的に落ち着いた雰囲気には好感が持てたし、主人公の心理描写も丁寧ですんなりと感情移入出来た。テーマとしては自分の人生の理想郷を求める旅を、家族や友人、そして自分を・・・
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全体的に落ち着いた雰囲気には好感が持てたし、主人公の心理描写も丁寧ですんなりと感情移入出来た。テーマとしては自分の人生の理想郷を求める旅を、家族や友人、そして自分を取り巻く社会との間でどのように構築していくのかといった問いかけが根底にあり、それを主人公が突然降りかかった不運と真っ正面から取り組む姿を通して描こうとしてるのがよく伝わってきた。かなり難しかったであろう主人公役をシガニー・ウィーバーがナチュラルに演じて彼女らしさがよく出ていて、彼女のファンとしては嬉しかった。それとパット・メセニーの素晴らしい音楽も印象的だった。
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[014]トンネル
 力強い映画ではあるけれどムタト (Mail)2004-08-24
 
最近のドイツ映画の好調さをまざまざと見せつけた快作。ベルリンの壁をトンネルを掘って突破していたということ自体、ドイツ人は別としても我々のような非当事者の国民にとって・・・
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最近のドイツ映画の好調さをまざまざと見せつけた快作。ベルリンの壁をトンネルを掘って突破していたということ自体、ドイツ人は別としても我々のような非当事者の国民にとっては素晴らしい快挙として十分感情移入出来る。むしろ、今まで映画化されていなかったのが不思議なくらいだ。もっとも映画の中でも描かれていたドキュメンタリー映像は存在していたわけだが。いずれにしろ、突然東西に隔てられてしまった当時のドイツの人たちの苦悩がしっかりと描かれているので、見ていて説得力があり、2時間半を越える上映時間を感じさせない、ピーンと張りつめた緊迫感が見事だった。 しかしそれでもどこか物足りなさが残るのは、やはり最初にTV放映してから映画公開したという製作上のいきさつにあるように思う。つまり、一本の映画としての太い芯が欠けているのだ。もちろん全体としては十分にドラマチックだが、おそらくTV放映を意識したためであろうがドラマ性が過剰になっていて、そのためにこの手のノン・フィクションで重要な客観的なカメラ視線が不足していて、だからドラマとしては感動を残すが、ノン・フィクションとしては印象が薄いというアンバランスが生じてしまっている。もし最初から劇場公開をするつもりで製作していたならば、ノン・フィクション”映画”としても傑作になり得ただろうだけに、惜しい気がする。
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[015]野ばら
 古き佳きミュージカルムタト (Mail)2004-07-04
 
50年代後半、ソ連からの自立を目指して国内で勃発したハンガリー動乱はソ連の軍事介入により約2 0万人にも及ぶ国外亡命者を生み出したのだが、本作はそのハンガリー動乱に・・・
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50年代後半、ソ連からの自立を目指して国内で勃発したハンガリー動乱はソ連の軍事介入により約2 0万人にも及ぶ国外亡命者を生み出したのだが、本作はそのハンガリー動乱によって両親ともはぐれ て一人オーストリアに逃れてきた少年トーニが、その美声を生かしてウィーン少年合唱団で生き生きと 成長していく姿を描いていく素晴らしい音楽映画である。(以下、↓)
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[016]必死の逃亡者
 恐るべきサスペンスムタト (Mail)2004-07-04
 
平和な郊外の住宅街の中の一軒家に突然、凶悪な脱獄囚3人が押し入り、家族たちを人質に立てこ もる。警察に知らせることも出来ず、ただ脱獄囚の言うなりになるしかない彼らはど・・・
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平和な郊外の住宅街の中の一軒家に突然、凶悪な脱獄囚3人が押し入り、家族たちを人質に立てこ もる。警察に知らせることも出来ず、ただ脱獄囚の言うなりになるしかない彼らはどのようにしてこの危 機を切り抜けるのか、幸せな一家の暮らしに突然訪れた2日間の恐怖をドキュメンタリー・タッチで描 く、ウィリアム・ワイラー監督の見事なサスペンス映画です。(以下、↓)
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[017]泥棒成金
 お洒落ヒッチコックムタト (Mail)2004-07-04
 
ヒッチコックは、この作品で初めて「盗み」という犯罪をテーマにした。それまでヒッチコックが好んで取 り上げていた犯罪は殺人であり、主人公はその犯罪行為に巻き込まれると・・・
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ヒッチコックは、この作品で初めて「盗み」という犯罪をテーマにした。それまでヒッチコックが好んで取 り上げていた犯罪は殺人であり、主人公はその犯罪行為に巻き込まれるという第三者的な立場におか れて、そこから主人公が自己の失われたアイデンティティを回復していくというのが、それまでのヒッチ コック映画のドラマの本質であった。しかし、「盗み」をテーマにするということはそういった手法とは異な るアプローチを可能にした。つまり、この場合被害者は殺人の場合と違って、生きているということであ る。そこから導き出されるのは、 犯罪行為の客体となって自らのアイデンティティを「盗まれた」人間の ドラマを展開できるという方法論である。本作以降、『マーニー』と『ファミリー・プロット』は明らかに「盗 み」がプロットの中心をなしているし、『ハリーの災難』の盗まれた死体、『めまい』の盗まれた女性、『知 りすぎていた男』の盗まれた子供、そして『北北西に進路をとれ』と『サイコ』ではついに主人公のアイデ ンティティさえもが盗まれてしまう。
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[018]ダイヤルMを廻せ!
 ヒッチコックのトリック・ワールドムタト (Mail)2004-07-04
 
この映画が、ラストで無実の罪によって死刑の判決を受けた主人公の女性マーゴが、その執行寸前 にハバード警部の名推理によって命を救われるというハッピーエンドであるにもか・・・
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この映画が、ラストで無実の罪によって死刑の判決を受けた主人公の女性マーゴが、その執行寸前 にハバード警部の名推理によって命を救われるというハッピーエンドであるにもかかわらず、見終わっ ても重苦しい印象を残すのはなぜであろうか。それはそもそも、マーゴがそのような窮地に陥ることに なった原因は、夫トニー(レイ・ミランド)を裏切ってハリデイと不倫関係を持ったこと、つまり大本におい ては彼女はトニーに対しては加害者だったということにある。そして皮肉なのは、マーゴがその不倫を 清算し、トニーとの家庭生活に戻ろうとしたとき、すでに彼は妻の不義を知り、それに対して殺意を持っ て復讐を決心していたということである。マーゴは何とか雇われた殺し屋の魔手からは逃れるが、トニ ーの巧みな事後工作とハリデイとの関係が公になってしまったことに、すなわち身から出た錆も加わっ て、正当防衛だったはずの行為が殺人行為にされて死刑判決を受けてしまう。つまり、加害者から被 害者へと転換する。(以下、↓)
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[019]私は告白する
 ヒッチコックと宗教ムタト (Mail)2004-07-04
 
様々なジャンルの作品を作り続けたヒッチコックの映画世界の中で、本作は人間に対する奥深い重 厚な考察をしたシリアスな作品という意味において、実に孤高な位置づけがなされ・・・
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様々なジャンルの作品を作り続けたヒッチコックの映画世界の中で、本作は人間に対する奥深い重 厚な考察をしたシリアスな作品という意味において、実に孤高な位置づけがなされるであろう。ここで描 かれる人間の根元的な罪の意識と宗教上の義務との葛藤、つまりそれは人間にとって社会的に善で あることが、宗教という概念的世界においては禁じられた悪であるということの矛盾であり、その相克を 通してヒッチコックは人間にとって真に善であるということの本質的な意味を我々見るものに問いかけ てくるのだ。(以下、↓)
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[020]めまい
 もっとも考えさせるヒッチコック映画ムタト (Mail)2004-07-04
 
ヒッチコックはいうまでもなくサスペンス映画作りの天才であり、そして人間同士の緊張した関係を主 題とするそのサスペンスを通して、人間自身の奥底に存在する本質的な要素を・・・
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ヒッチコックはいうまでもなくサスペンス映画作りの天才であり、そして人間同士の緊張した関係を主 題とするそのサスペンスを通して、人間自身の奥底に存在する本質的な要素をサスペンスの流れの中 で掘り起こし続けた。そういったヒッチコックの作品づくりの系譜においては、この「めまい」という作品 は優れた意味において異質である。つまり、ここでヒッチコックはむしろサスペンスの要素を後退させ、 高所恐怖症の男スコティ、二重人格を強いられる女マデリン=ジュディ、愛を求める女ミッジという三人 の男女の三角関係を描く恋愛ドラマを主題にして、その裏側においてサスペンスを描き、それによって サスペンスと人間ドラマとがいかに緊密な関係によって結びつけられているかを我々に提示して見せた のである。(以下、↓)
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[021]見知らぬ乗客
 ヒッチコックの形式美ムタト (Mail)2004-07-04
 
 「舞台恐怖症」を1949年の9月に撮り終わり、イギリスから再びアメリカに戻ったヒッチコックだった が、彼にはとりあえず仕事がなかった。しばらくはニューヨーク・シア・・・
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 「舞台恐怖症」を1949年の9月に撮り終わり、イギリスから再びアメリカに戻ったヒッチコックだった が、彼にはとりあえず仕事がなかった。しばらくはニューヨーク・シアター・ギルドで演技指導をしたり、カ リフォルニア大学で講演をしたりしていた、50年4月頃、ある新聞小説を読んでヒッチコックは上機嫌 だった。それがパトリシア・ハイスミスの処女作「見知らぬ乗客」であり、ヒッチコックはすぐにエージェン トに指示し、7500ドルで映画化権を買い取った。そし「舞台恐怖症」に続いてホイットフィールド・クック (戯曲作家)と契約して6月の末までにシノプシスを作った。脚本については、はじめダシール・ハメット に委託されたがうまくいかず、ワーナーはレイモンド・チャンドラーを雇い入れた。しかし小説家のチャン ドラーと映画作家のヒッチコックの共同作業は結局破綻して、ヒッチコックはチャンドラーを仕事からお ろし、ベン・ヘクトの助手をしていたチュエンチ・オーモンドが雇われた。そのほか妻アルマもセリフ書き に協力した。キャスティングは10月に最終決定した。アン役にはワーナーの契約女優ルース・ロマン、 ブルーノ役にMGMからロバート・ウォーカーを獲得した。このころ彼は心身共にひどく乱れた生活をし ていたという。ガイ役にはウィリアム・ホールデンと契約できなかったので「ローブ」で使ったファーリ・グ レンジャーを再び起用した。撮影は、ニューヨークのペンシルベニア駅、コネティカット州のダンベリー 駅(作品中ではメトカフ駅)、首都ワシントンなどでロケし、また遊園地のセットは、ヒッチコックの特別注 文によりロス郊外のチャッツワースにある牧場に建設された。作品のクライマックスであるあの息をの む回転木馬のシーンは、おもちゃのメリーゴーランドを買ってきてそれが小爆発によって吹き飛ばされ るのをフィルムに収め、それを大スクリーンに拡大して映写し、その画面の前や周囲で俳優たちに位 置をとらせて撮影した。(以下、↓)
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[022]北北西に進路を取れ
 ヒッチコック魔術ムタト (Mail)2004-07-04
 
ヒッチコックの数ある優れた作品の中でも、この「北北西に進路をとれ」はサスペンスの技法と娯楽映 画というジャンルとを完璧に融合させたという意味ににおいて、その頂点を極め・・・
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ヒッチコックの数ある優れた作品の中でも、この「北北西に進路をとれ」はサスペンスの技法と娯楽映 画というジャンルとを完璧に融合させたという意味ににおいて、その頂点を極めていると言えよう。サス ペンスとして優れているヒッチコック作品は他に枚挙にいとまがないほど存在するが、この作品はその サスペンスを映画の持つエンターテイメント性そのものに昇華させ、この「北北西に進路をとれ」をサス ペンス映画としてだけでなく娯楽映画の最高傑作にまで押し上げたのである。サスペンスとエンターテ イメントの幸福な出会い、それこそがこの作品の最大の魅力なのだ。(以下、↓)
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[023]ハリーの災難
 ヒッチコック・ワールド満喫ムタト (Mail)2004-07-04
 
ヒッチコックが「疑惑の影」と並んでお気に入りの作品に挙げながら、一般的にはかなり過小評価され ているこの「ハリーの災難」は、しかし彼一流の映画手法である「アンダーステイ・・・
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ヒッチコックが「疑惑の影」と並んでお気に入りの作品に挙げながら、一般的にはかなり過小評価され ているこの「ハリーの災難」は、しかし彼一流の映画手法である「アンダーステイトメント」によってその 映画作りにおける最大のテーマである愛と死が巧妙な綾をなして描かれている意味において、彼の作 品を見ていく上で重要な役割をになうことを認識する必要がある。(以下、↓)
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[024]裏窓
 サスペンスの教科書ムタト (Mail)2004-07-04
 
ヒッチコックの作品の中でも、もっとも娯楽性に富み、見るものを視覚的にも心理的にも楽しませてや まない、その意味では最高傑作としての地位を確立していると言っていいであ・・・
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ヒッチコックの作品の中でも、もっとも娯楽性に富み、見るものを視覚的にも心理的にも楽しませてや まない、その意味では最高傑作としての地位を確立していると言っていいであろう本作は、その永遠に 失われない輝きを持って世代から世代にわたって支持され続けている。それは、ヒッチコック自身の言 葉自らが証明しているのだ。彼は語る、「あのころは大変な創造意欲に駆られていたんだ。バッテリー がフルに充電されていたよ」。また、グレース・ケリーも前作『ダイヤルMを廻せ!』の撮影当時のヒッチ コックについてこう述べている。「彼はすでに準備に入っていた『裏窓』の話を私にいつもしていました。 私が出演するかどうかも話し合っていないうちからです。彼は夢中になって、セットのこと、裏窓の向か い側のアパートに見える人たちのこと、その人たちにまつわる話のことなどを話していました。四六時 中そのことを考えていたんです」。(以下、↓)
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[025]人生模様
 オムニバス映画の傑作ムタト (Mail)2004-07-04
 
これは原題の方が内容がわかりやすく、”O. HENRY'S FULL HOUSE”、つまりアメリカの短編小説の 神様O・ヘンリーの作品から5作を選んで、オムニバス形式で映画化した作品です。・・・
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これは原題の方が内容がわかりやすく、”O. HENRY'S FULL HOUSE”、つまりアメリカの短編小説の 神様O・ヘンリーの作品から5作を選んで、オムニバス形式で映画化した作品です。  20世紀フォックスが相当力を入れて製作したようで、スタッフとキャストは超一流を集め、各話をつな ぐ解説役を、アメリカのノーベル賞作家ジョン・スタインベック本人がつとめるという豪華さ!。ジョン・ス タインベックと20世紀フォックスといえば、あの『怒りの葡萄』の映画化で深いつながりがあるということ でそれが実現したのでしょうが、それにしても本人自ら出演するとは驚いてしまいました。各ストーリー も選りすぐりの感動的なものばかりで、『ブルックリン横丁』や『34丁目の奇蹟』といった40年代から5 0年代にかけて20世紀フォックスが放った人情味溢れる優れたドラマ作品の流れを汲んでいて素晴ら しい映画に仕上がっていたと思います。以下、各エピソードを順にご紹介すると、(以下、↓)
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[026]地獄の英雄
 恐るべしワイルダームタト (Mail)2004-07-04
 
この作品は、ビリー・ワイルダー監督の作品としては余りよく知られていないし、実際のところ彼の作 品の中でも興業的には失敗作とされているようですが、ある意味においてはワ・・・
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この作品は、ビリー・ワイルダー監督の作品としては余りよく知られていないし、実際のところ彼の作 品の中でも興業的には失敗作とされているようですが、ある意味においてはワイルダーの最高傑作と いうべきではないでしょうか。それどころか、『市民ケーン』と並んで映画史上に残る記念すべき名作と 言っても過言ではないでしょう。(以下、↓)
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[027]私は死にたくない
 見事なセミ・ドキュメンタリームタト (Mail)2004-07-04
 
死刑をテーマにした作品の中でも、これほどリアリティがあって、見るものに死刑がどれほど人間にと って残酷な行為であるかを突きつけてくる作品は他にないでしょう。それは、・・・
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死刑をテーマにした作品の中でも、これほどリアリティがあって、見るものに死刑がどれほど人間にと って残酷な行為であるかを突きつけてくる作品は他にないでしょう。それは、本作が実話であって、特 にスーザン・ヘイワード演じる死刑になった本人のバーバラ・グレアム(アカデミー主演女優賞受賞)の 手記をもとに作られていると言うこと、それをロバート・ワイズ監督がドキュメンタリータッチで、死刑の 是非を声高に主張するでもなく、彼女のたどった運命を淡々と語っていったからでもあります。(以下、↓)
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[028]地下水道
 凄まじい反戦映画ムタト (Mail)2004-07-04
 
ドイツ軍に占領されたポーランドの首都ワルシャワでは、ユダヤ人の人々はそのほとんどが強制収 容所に送られたが、残ったユダヤ人たちは地下活動などを通してポーランド国内軍・・・
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ドイツ軍に占領されたポーランドの首都ワルシャワでは、ユダヤ人の人々はそのほとんどが強制収 容所に送られたが、残ったユダヤ人たちは地下活動などを通してポーランド国内軍と連携してドイツ軍 に抵抗した。いわゆるワルシャワ蜂起である。本作は、そのうち1944年の二度目の蜂起を舞台にし ているが、この蜂起は悲劇に終わった。ソ連軍が支援してくれると見てポーランド国内軍は自分たちだ けでワルシャワのドイツ軍を攻撃したのだが、初戦の勝利にも関わらず、ソ連軍の支援を得られないま まポーランド軍はドイツ親衛隊に追いつめられて殺害された。その後、1945年1月にソ連軍がワルシ ャワに入ったときには、都市は廃墟と化していたのである。(以下、↓)
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[029]抵抗(レジスタンス)−死刑囚の手記より−
 脱獄映画の永遠の名作ムタト (Mail)2004-07-04
 
洋画には、全く素人の俳優だけを使った映画の名作というのは少なくありませんが、最初の数作を除 いて一貫して素人俳優だけによって数々の名作を生み出したのは、このロベール・・・
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洋画には、全く素人の俳優だけを使った映画の名作というのは少なくありませんが、最初の数作を除 いて一貫して素人俳優だけによって数々の名作を生み出したのは、このロベール・ブレッソン監督ただ 一人でしょう。(以下、↓)
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[030]スタア誕生
 重厚なミュージカルの傑作ムタト (Mail)2004-07-04
 
巡業バンドの無名歌手エスターは、有名スターが集まるチャリティーショーに出演しているところをア ルコール付けで落ち目になりつつある大スターノーマンにその才能を見出され・・・
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巡業バンドの無名歌手エスターは、有名スターが集まるチャリティーショーに出演しているところをア ルコール付けで落ち目になりつつある大スターノーマンにその才能を見出され、映画スターへの夢を持 っていたエスターは、ノーマンの力添えでやがて彼の所属する撮影所の看板スターへと成功していく。 そして、愛し合っていた二人は幸せな結婚したかのようだったが、妻の人気上昇とは反対に人気を失 い遂には撮影所から解雇されてしまったノーマンは、ますます酒に溺れ重症のアルコール中毒になっ てしまう。そんな夫のためにエスターは、仕事を捨てて夫のために生きることを決意する。ところがそれ を知ったノーマンは・・・・。(以下、↓)
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