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 「花男」さんのコメント一覧 登録数(167件)rss
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[001]シティ・オブ・ゴッド
 (無題)花男2009-02-12
 【ネタバレ注意】
劇場公開時の宣伝からの印象は殺伐としたドキュメンタリータッチの社会派バイオレンスなのかなと思ってたんですが、実際に観ると予想外に軽く観ることができて驚きました。 善・・・
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劇場公開時の宣伝からの印象は殺伐としたドキュメンタリータッチの社会派バイオレンスなのかなと思ってたんですが、実際に観ると予想外に軽く観ることができて驚きました。 善悪というよりは徹底してスタイルとしてストリートギャングを描いているせいなんだと思うのですが、60、70年代のブラジルの若者カルチャー映画という印象です。 映画の背景となるブラジルの歴史は正直よく知らないんですが、アメリカや日本が30年ぐらいかけて歩んだ道のりをもっと速いスピードで駆け抜けている感じ(キーワードで言えば都市化、福祉社会、大量消費、カウンターカルチャーなど)を受け、その急激な時代の変化に取り残された人が集うスラムでは、皮肉にもそこで育つ子供達だけはそのスピードに馴むだけでなくしたたかに利用しているように見え、そういう子供達の殺し合いの場面にさえ、環境に適応しているという意味で、“生きている”という感じを受けます。 (そういう感じ方は不健全か・・?) 印象に残るシーンは、サウンドシステムを持ち込んだストリートでの大規模なさよならパーティーですね。参加者を、ギャング、ソウルなヤツら、サンバなヤツら、教会の人たち、サーファー、って形で当時の若者のスタイルを端的にグループ分けして見せてくれていて、へー、って感じで面白いし、さらにその時代に発していただろうごちゃごちゃ感+躍動感を画面から感じることができます。そしてパーティーの主役がスラムからさよならして行く先が農場っていうのも・・そういう時代なんだ〜、と思ってしまいました。 サントラのブラジリアンミュジーックもグルーブ感があってなかなかよく、PVっぽい映像にマッチしています。
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[002]ベイブ
 清々しい花男2009-02-12
 
観た後の印象が非常にすがすがしい映画です。 鋭い牙も爪もない豚は食べられるしか能がない。そんな豚が羊の追いたてに挑戦する話ですが、この「羊の追いたて」という課題の・・・
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観た後の印象が非常にすがすがしい映画です。 鋭い牙も爪もない豚は食べられるしか能がない。そんな豚が羊の追いたてに挑戦する話ですが、この「羊の追いたて」という課題の難しさ度合い(=人間や牧羊犬なら当たり前にできることだが、豚には困難)が絶妙です。 続編にこの映画と同じものを期待してがっかりしてしまうのは、ベイブが人間でもできないような冒険をしてしまうスーパー豚になってしまっていることが大きいかと思います。悪い言い方ですが、観ている方の持つ豚に対するイメージを逆手にとって使っているんじゃないかと・・。 これが「でも僕にはどんな動物にもできないトリュフを見つける能力があるんだ」という挑戦の仕方でも面白いんと思うんですが、この映画で得られるすがすがしさとはまた別モノになってしまいます。 あと動物たちの表情=無表情がいいですね。嬉しくても悲しくても同じ表情の動物たち(ベイブが泣くシーンはあったっけ?)が、その佇まいから「あぁ、嬉しそうだな」「悲しそう」と見ている方の想像力を刺激します。そういう見せ方をしておいてラストシーンの1人と1匹の映像とたった一言のセリフは余韻を作り出します。
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[003]ゼブラーマン
 信じれば・・花男2009-02-12
 【ネタバレ注意】
「信じれば夢は叶う!」 こんなセリフを正面切って言われたときに、気恥ずかしいですが“うん”と思わずうなずいてしまうパワーを感じました。もちろん素でこんなセリフに共感す・・・
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「信じれば夢は叶う!」 こんなセリフを正面切って言われたときに、気恥ずかしいですが“うん”と思わずうなずいてしまうパワーを感じました。もちろん素でこんなセリフに共感する人はいませんが、うなずいてしまった時点で大人のくせにこの映画のベースとなる“特撮ヒーローもの”の世界観に既にのせられているんですね。(のせられないと中〜後半は観ていてつらいかも)その点で脚本の上手さが光ります。 子供向けに思わせない仕掛け、大人だからこそ共感できるモチーフ、カタルシスを十分に感じる主人公の挑戦と成長・・等で大人が感情移入できるものに見事に仕立てあげています。 月刊ブラウン管君連載、テレビシリーズ打ち切りなんて宣伝演出も心憎いです。(ネット上にはテレビシリーズの場面写真まである・・) 商店街を走り回り、スーパーの中や移動八百屋の前で悪を倒す正義のヒーロー。変身ポーズもなく、手作りコスチュームを常に持ち歩き、バイクは自前で調達しなきゃいけないカッコ悪さ。でも正真正銘のヒーローなんですね。 CGはそこそこなんですがスーツアクションは今一歩。ここをお家芸とする東映だけにもうちょっとがんばってもらいたかったです
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[004]ハウルの動く城
 (無題)花男2009-02-12
 
宮崎アニメに必ずといっていいほど出てくる食事のシーン。パンの上でとろけるチーズだったり、二人で奪い合うパスタだったり、夢中でかっ込むたべきれないほどの料理だったり・・・・
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宮崎アニメに必ずといっていいほど出てくる食事のシーン。パンの上でとろけるチーズだったり、二人で奪い合うパスタだったり、夢中でかっ込むたべきれないほどの料理だったり・・・・どれもなぜか不思議に美味しく見えてしまいます。この映画でもベーコンエッグは美味しそうでした。ソフィーが厚切りベーコンをフライパンに乗せ。カルシファーの火でよく油をにじませてから卵を割る。バタバタと片付けたテーブルのうえの3人分の皿にとりわけ、マルクルはソフィーに使うフォークを選ばせる。即席ですが持ちつ持たれつの共同体のできあがりです。 ハウルの心の成長(とそれシンクロするようなソフィの容姿の変化)や戦争が云々という描写はいまいちピンとくるものがなくふーんという感じでしたが、自分がなりたいもの、やりたいことを見つけられない若い容姿のソフィが、魔法をかけられ体が思うように動かないお婆さんになってしまうけれど、逆にその体でできることに精一杯取り組むことで“自分が”の部分をうまく昇華していくプロセスが気持ちよかったです。
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[005]スクール・オブ・ロック
 スタイルとしてのロック花男2009-02-12
 
ジャック・ブラックが怪演を見せた「ハイ・フィディリティ」のキャラクターが、ほぼそのまま主人公として再登場(?)。異様なテンションでロックを語る彼を再び見ることができ・・・
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ジャック・ブラックが怪演を見せた「ハイ・フィディリティ」のキャラクターが、ほぼそのまま主人公として再登場(?)。異様なテンションでロックを語る彼を再び見ることができただけでもうれしいです。 興味を引いたのはスタイル中心のロックの授業内容ですかね。形から入って魂を学ぶ的な日本の剣道とか茶道みたいに見えて、一言でいえば“ロック道”と言っても意いいですかね。 ロックの“ビッグマン”に対する生徒たちの態度を見ると、従順さはそれ以前と変化していないのではないかという気もするんですが・・・。
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[006]オーロラの彼方へ
 いいはなシーサー花男2009-01-28
 
よくできていますね 物語上の目指すべきゴールが二転三転しますが、伏線が上手く、しかもわかりやすいため唐突感がまったくなく、一難去ってまた一難的な先の見えなさが楽しい・・・
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よくできていますね 物語上の目指すべきゴールが二転三転しますが、伏線が上手く、しかもわかりやすいため唐突感がまったくなく、一難去ってまた一難的な先の見えなさが楽しいです。クライマックスにもシチュエーションをうまく活かしたオリジナリティを感じますし、観た後の印象も爽やかでもう大満足 ・・・と言えないのはなぜでしょう。やっぱりドラえもんグッズ並みのお手軽&都合よすぎ感が気に障るんでしょうか・・・・・あるいはこういうケチをつけても無粋にしか聞こえない、この映画が発している“いい話”オーラのせいなんでしょうか どうにも居心地が悪いんですね
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[007]壬生義士伝
 泣き系花男2009-01-28
 
音楽でいえばド演歌なんでしょうね。もうこれでもかこれでもかと情感に訴えかけます。さすがは中島丈博 。 ベタなんですが見事にやっつけらてしまい、あるシーンでは久々に映画・・・
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音楽でいえばド演歌なんでしょうね。もうこれでもかこれでもかと情感に訴えかけます。さすがは中島丈博 。 ベタなんですが見事にやっつけらてしまい、あるシーンでは久々に映画でぼろぼろと泣いてしまいました。 心情を語るセリフが全編を通して多く、セリフ部分は演技っていうよりは朗読しているみたいで俳優は演技に苦労したろうなとちょっと同情。あと、佐藤浩市のお爺さん時代は三國連太郎がやってくれればいいのに・・・と感じてしまいました。
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[008]機動警察パトレイバー THE MOVIE
 (無題)花男2009-01-28
 
東京湾を中心とする再開発で陽の当たる部分と日陰の部分にうまくサスペンスに絡めたところは面白いですね。「野良犬」にも共通する雰囲気がいいです。また1980年台の製作で・・・
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東京湾を中心とする再開発で陽の当たる部分と日陰の部分にうまくサスペンスに絡めたところは面白いですね。「野良犬」にも共通する雰囲気がいいです。また1980年台の製作でありながらサイバーテロを扱っている点も興味を惹きます。 といいながらもイマイチ乗れないのは、おもわせぶりな旧約聖書からの引用とか、マッドサイエンティストとか、官僚組織とそこからはみ出す主人公たちとか、その他モロモロのこの手の作品にありがちな道具立てが好みじゃないということと、リアル感を深める手段としてのシニカルさ、にちょっとどうなの?って感じてしまいます。 もうちょっとどこかでワクワク感がほしいですが、立派な男の子アニメですね。
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[009]四十七人の刺客
 仕事としての討ち入り花男2009-01-28
 【ネタバレ注意】
「吉良の屋敷にいる者すべてを切り捨てろ!」(だっけかな?)という討ち入り前の大石蔵助のセリフに象徴されるように、忠臣蔵についてまわるウェットな感じを薄め、吉良家への・・・
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「吉良の屋敷にいる者すべてを切り捨てろ!」(だっけかな?)という討ち入り前の大石蔵助のセリフに象徴されるように、忠臣蔵についてまわるウェットな感じを薄め、吉良家への討ち入りは、藩主の敵討ちと藩の名誉回復のための、藩士の果たすべき仕事(もちろん「命をかけての」が頭につくが)=“戦”として描かれています。 浅野匠守の江戸城内での刃傷沙汰についてもほとんど描写がなく、重きは、蔵助ら赤穂浪人の討ち入りに向けての戦略、傭兵、兵站、そして吉良方とのかけひきに置いています。 ・・・とはいいながらも十分情緒に訴えるお話ですね、これって。忠臣蔵についてはちゃんと読んだり見たことがない私でもストーリーはほぼ知っていました。それだけ浸透している物語なんだなあ、と妙に感心してしまいまいした。
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[010]ダイナー
 ダメ系男子花男2009-01-28
 【ネタバレ注意】
バリー・レビンソン監督のボルチモア何部作かの何作目 夜な夜なダイナーに集まり明け方までたわいもないしゃべりに明け暮れる20代前半の男達。1959年という時代設定な・・・
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バリー・レビンソン監督のボルチモア何部作かの何作目 夜な夜なダイナーに集まり明け方までたわいもないしゃべりに明け暮れる20代前半の男達。1959年という時代設定なんですが、どの時代でもこの年頃の男達なんてこんなもん、と思える共感と居心地のよさを映画に感じます。 映画は12月25日から31日までの7日間の模様を描きます。つまり社会や個人の価値観が激動する60年代を明日に迎える50年代最後の1週間が映画の舞台なんですね。その意味で確かに“昔はよかった”的な匂いもしますが、個々のエピソードの魅力がけっして懐古趣味なだけの映画にさせていません。 仲間で唯一結婚しているという設定のダニエル・スターンが、家のレコードコレクションを勝手にいじった妻に対して「ジェームス・ブラウンのレコードを棚に戻すときは、ロックのJの位置に戻すな!R&BのBの位置に戻すんだ!」と怒り家を飛び出すエピソードは、後で奥さんが「何を怒ってるかわからない」と話すセリフも含めて爆笑。その後のダンナの仲間へのグチも面白いです。 こういう男たちの心情がわかってしまう自分がコワいです。(笑)
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[011]ビッグムービー
 クネクネ花男2009-01-28
 
面白い映画なんですけどね〜、日本でセルスルーですか。 ベタなんですがエディ・マーフィーがいい味だしてますね。久々に映画にはまってる感じです。 でもそれ以上にこの映画・・・
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面白い映画なんですけどね〜、日本でセルスルーですか。 ベタなんですがエディ・マーフィーがいい味だしてますね。久々に映画にはまってる感じです。 でもそれ以上にこの映画ではヘザー・グラハムがいいですね。自分が美味しい思いをできそうな男に文字通り体を張って取り入る片田舎からでてきたばかりの女優志望の女の子の役なんですが、あのルックスからしてホンモノにしか見えません(笑)。 劇中劇でみせる彼女のクネクネ演技にも魅せられてしまいました。
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[012]デッドゾーン
 ヌメヌメなし花男2009-01-28
 
クローネンバーグ監督といえばヌメヌメヌルヌルしたものがよく出てくるという印象があるんですが、これは原作も別にあり脚本も担当していないためかそういったものは出てきませ・・・
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クローネンバーグ監督といえばヌメヌメヌルヌルしたものがよく出てくるという印象があるんですが、これは原作も別にあり脚本も担当していないためかそういったものは出てきません。 特にヌメヌメしたものが好きなわけじゃないんですが、観ながら、いつか出てくるんだろう、と変な期待をしている自分がいました。 話としては面白いんですが…ラストの主人公のとった行動に、急を要するわけではないんだからもっと別の方法があるだろうに、と思ってしまいちょっと興ざめ。 事故後のパートは、主人公の心情と重なるような、冬景色の映像が多く趣がありますね。
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[013]ジーパーズ・クリーパーズ
 (無題)花男2009-01-19
 
前半は結構どきどきして見ることができましたが、後半アレが画面上に登場するころから??な展開に。 話がとっちらかっていて余分なものがおおすぎます。もうちょっとシンプル・・・
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前半は結構どきどきして見ることができましたが、後半アレが画面上に登場するころから??な展開に。 話がとっちらかっていて余分なものがおおすぎます。もうちょっとシンプルでもいいんじゃないですかね。
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[014]サボテン・ブラザース
 キャラ勝ち花男2009-01-19
 
見るとハッピーな気分になる映画です。 話としてかなりバカバカしいし、笑いの部分もこの手は趣味じゃないのでニヤリとする程度(他のアメリカのコメディよりは数倍マシです・・・
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見るとハッピーな気分になる映画です。 話としてかなりバカバカしいし、笑いの部分もこの手は趣味じゃないのでニヤリとする程度(他のアメリカのコメディよりは数倍マシですが)、でもこの3人のキャラクターが非常に魅力的で、何のことはない3人ともナリは大人なんですがただの子供なんですね。一言でいえば3バカものなんですが、3人の無邪気さ、純粋さが強調されており、屈託なく落ち込んだり奮起したりする姿はほほえましい限りです。 またストーリー運びのテンポもすばらしいですね。特に前半、現実をショーと勘違いしている3人というシチュエーションのおもしろさを十分に堪能させてくれます。音楽もいい感じで映画の魅力を際立たせています。
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[015]ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇
 清の水戸黄門?花男2009-01-19
 
北京を舞台にしたワンチャイシリーズ第3弾。 冒頭、敵キャラとして「鬼脚」を登場させ、前作、前々作同様の1対1の勝負がクライマックスかなと思っていたんですが、その鬼脚・・・
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北京を舞台にしたワンチャイシリーズ第3弾。 冒頭、敵キャラとして「鬼脚」を登場させ、前作、前々作同様の1対1の勝負がクライマックスかなと思っていたんですが、その鬼脚は早々にリタイア。 クライマックスはやぐらの天辺にある獅子王の札をめぐっての、獅子に扮した武道家たちのやぐら上でのバトルアクション。 アクションは確かにすごいんですが、敵キャラの存在感がなく、また群集バトルのせいか画がごちゃごちゃしすぎで、見ていてちょっと乗りきれない。途中までのアクションシーンはよかったのでクライマックスの期待が高まった分、ちょっと拍子抜けという感じです。 このシリーズでは、主人公が闘うときには必ずといっていいほどメインテーマが流れます。これが、子供の頃に見た日本の特撮ヒーローものを思い起こさせるせいか、条件反射的にワクワクしてしまいます。
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[016]クラークス
 アメリカ花男2009-01-19
 
実際、以降のケヴィン・スミス監督の映画はこの作品のバリュエーションといっても差し支えないかも‥(他の映画にオリジナリティがないということではなく、単にこれが一番最初・・・
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実際、以降のケヴィン・スミス監督の映画はこの作品のバリュエーションといっても差し支えないかも‥(他の映画にオリジナリティがないということではなく、単にこれが一番最初に作られたというだけなんですが…)。街のコンビニで起こる様々なエピソード。とはいえ大事件が起こるわけでなし(人が死んでるとはいえ)、観て大爆笑できるわけでもなく・・・けど、一風変わったキャラクター達が巻き起こすエピソードはひとつひとつが活き活きとしていて妙にリアルです。 コーエン監督の作品と並んで、ケヴィン・スミス監督の映画には「アメリカ」を強く感じてしまいます。どこに?と言われるといまいち説明できないんですが・・。
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[017]バーバー
 巻き込み型サスペンス花男2009-01-19
 
映像、音楽、演技、脚本、いろんな面で語れそうな映画ですが、何よりもすごいなと感じたのキャラクターの造型の巧妙さですね。 原題は「THE MAN WHO WASN\'T THERE」(=そこ・・・
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映像、音楽、演技、脚本、いろんな面で語れそうな映画ですが、何よりもすごいなと感じたのキャラクターの造型の巧妙さですね。 原題は「THE MAN WHO WASN\'T THERE」(=そこにいなかった男)。自分の仕事ぶりが形として残らない理容師という仕事(整髪しても髪は伸び続ける)、雇われ理容師になった経緯、結婚にいたった経緯、寡黙な仕事振り、彼の目の前でいちゃつく女房とその浮気相手‥いてもいなくてもよい存在という主人公像を巧みに作り上げます。唯一、彼がそこにいるとわかるのは彼の周りで常に漂っているタバコの煙のおかげでしょうか。 そんな主人公を演じるビリー・ボブ・ソーントンは、存在感のないキャラクターを、自らの存在感でバランスをとりながら、映画として観ることができる主人公に仕立て上げています。 物語は、そんな主人公の自らの存在を示そうと起こした行動が、彼の周りの人間関係の歯車を狂わせながら皮肉な結果へ、と展開していきます。特にヒッチコック映画で有名な巻き込まれ型サスペンスに対してこの映画は巻き込み型サスペンスとでも言ったらいいでしょうか。事件の中心にいながらも、存在感がないために、その頭越しに話が展開していく様子が面白いです。
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[018]トロイ
 戦争じゃなくスポーツ花男2008-12-16
 
映像や役者(演技というよりどちらかというとビルドアップされた肉体)がよかったですね。 ただ戦争の描写がどうにも興ざめしてしまいました。 何万人という規模の戦闘が「1・・・
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映像や役者(演技というよりどちらかというとビルドアップされた肉体)がよかったですね。 ただ戦争の描写がどうにも興ざめしてしまいました。 何万人という規模の戦闘が「1対1の戦いで敵の大将と間違って違う若者を殺しちゃったから今日は戦闘終了だ」で終結しちゃったり、夜中にこっそり敵の陣地に潜入し一番優秀な兵士のテントにまで見抜かれずに入っていける国王は、兵力で負けているにも関わらず、戦闘にはその抜け道を使った奇襲なんて方法はとらずに、正面攻撃に徹したり、あたかもルールブックに則って戦争が行われているようで、互いの陣地を両端としてその間のフィールドで行われるスポーツの試合を見ている感じでした。そんな中で命賭けの戦いを見せられてもちょっとばかばかしく思えてしまって・・・。
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[019]シービスケット
 長いうえに詰め込みすぎ花男2008-12-16
 
140分を超えるランニングタイムなんですが、それでもストーリーをなんとか切り詰めてこの時間に納めたという感じですね。ちょっと欲張りすぎかも。 あと、話を劇的にするあまり・・・
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140分を超えるランニングタイムなんですが、それでもストーリーをなんとか切り詰めてこの時間に納めたという感じですね。ちょっと欲張りすぎかも。 あと、話を劇的にするあまりちょっと胡散臭くなっている部分もあります。 とはいいながらもいくつかの場面ではぐっとくるものがありました。特にレースシーンの映像はいいですね。早回しで加速感を出すのはやりすぎでしたが、競争馬の躍動感が伝わってきます。
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[020]ジュエルに気をつけろ!
 (無題)花男2008-12-16
 
本編の大半は、“家”に執着するリブ・タイラーに振り回される3人の男の回想シーン。ぞれぞれの自分に都合のよい思い込みが楽しいですが、テイストがもうちょっとシリアスだった・・・
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本編の大半は、“家”に執着するリブ・タイラーに振り回される3人の男の回想シーン。ぞれぞれの自分に都合のよい思い込みが楽しいですが、テイストがもうちょっとシリアスだったらもっと引き込まれたかもしれません。 インテリア命、雑貨命で自分の好きなモノに囲まれていれば幸せって女の子って確かにいるよな〜、と妙に感心。
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[021]ワンス・アポン・ア・タイム/天地大乱
 立体バトル花男2008-12-16
 
医学学会のために赴いた広州を舞台に黄飛鴻(ウォン・フェイ・フォン)が大活躍するリー・リンチェイ主演のワンチャイシリーズ第2弾。 なんといってもシリーズを通して最もレベ・・・
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医学学会のために赴いた広州を舞台に黄飛鴻(ウォン・フェイ・フォン)が大活躍するリー・リンチェイ主演のワンチャイシリーズ第2弾。 なんといってもシリーズを通して最もレベルの高い2つのバトルシーンが見どころですね。 まずは過激な攘夷活動を行う百蓮教の神官との対決。ション・シンシンは第1作ではリー・リンチェイの吹き替えも担当しており、いわば黄飛鴻vs.黄飛鴻の対決ですね。 そして広州警察の提督演じるドニー・イェンと対決。こちらはその前の戦いと比べて多少地味ながらも動きにキレのある棒術?での対決を見せてくれます。
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[022]ファニーゲーム
 ドーピング映画花男2008-12-16
 
残虐な描写は特にコメントすることもない平凡なものだと思ったんですが、リモコンについては萎えまくりでした。 映画という文脈を無視したと手法というと聞こえはいいんですが・・・
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残虐な描写は特にコメントすることもない平凡なものだと思ったんですが、リモコンについては萎えまくりでした。 映画という文脈を無視したと手法というと聞こえはいいんですが、そういう次元で語るのにはムリがある1度しか使えないドーピングみたいなもんでしょ。 今後この監督の違う映画を見た際に、どんなテンションがあがる場面だろうと「またアレ的なことをやるんじゃない?」なんてことが頭をよぎった瞬間、盛り上がえなくなるだろうしね。 もう、刺激をどんどん強くしていくことしか残された道はないんじゃないかな。
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[023]Mr.インクレディブル
 手堅い花男2008-12-04
 【ネタバレ注意】
監督にブラッド・バードを起用したにもかかわらずピクサー作品の手堅い感じではずしませんね。しかも今までのピクサーの作品と比べてかなりダイナミックな展開を見せます。テイ・・・
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監督にブラッド・バードを起用したにもかかわらずピクサー作品の手堅い感じではずしませんね。しかも今までのピクサーの作品と比べてかなりダイナミックな展開を見せます。テイストは70年代あたりのヒーローもの+スパイものを意識した痛快娯楽作で、とはいえ、スーパーヒーローが登場する映画では主役でない限り女性キャラは守られる役というのが定番ですが、一見これもそうなのかなと思わせておいて、いざとなるとジェット機を自ら操縦して敵地に乗り込み、ピンチに陥っても冷静かつ的確に対処するインクレディブル夫人に象徴されるように、家族愛をテーマとしながらも家族の中で守る人と守られる人という構図を作らず、家族の皆がそれぞれが持ち味で家族を守るという新鮮味もあります。 そして映像には、毎回驚かされるんですが、また格段の進歩を見せています。 今回の目玉は人間の筋肉の動きですね。顔の筋肉の動きによる豊かな表情、またキャラクター達はデフォルメされているにも関わらず、体の筋肉の動きは、日常動作に「お人形が歩いているのではなく確かに人間が動いている」感が味わえるものでした。顔のアップの時にはシワまで表現されていましたし、髪の毛もすごい自然。それに加え「ファインディング・ニモ」で目を見張った遠近感の表現は今回さらに磨きをかけ、実写なみの奥行き感を出す事に成功しています。「ジェダイの復讐」を彷彿とさせる密林での追いかけっこはすごい迫力。それを実写映画では不可能なカメラワークで魅せてくれています。
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[024]秋刀魚の味
 戦後17年花男2008-12-04
 
昭和37年の映画とはいいながらも、太平洋戦争をかなり意識した作りになっています。戦前の教育を受け敗戦を経験した父親の目には、戦後に育った自分の子供たちの振る舞いはど・・・
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昭和37年の映画とはいいながらも、太平洋戦争をかなり意識した作りになっています。戦前の教育を受け敗戦を経験した父親の目には、戦後に育った自分の子供たちの振る舞いはどう映るんでしょうかね。17年経ての「負けてよかった」には妙に実感があります。 何度も繰り返されるシークエンス、抑揚を抑え繰り返しが多いセリフ回し、そして動きの少ない演技は感情の動きを感じさせない分、登場人物たちのわずかな想いの変化が強調され、観る側に余韻として残りますね。se
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[025]さすらい
 (無題)花男2008-12-04
 
BGMのギターの余韻とモノクロ長回しの映像の余韻がなんともいえない心地よいテンポを産む二人の男のロードムービー 映写機の点検・修理のためにトレーラーで寝起きしなが・・・
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BGMのギターの余韻とモノクロ長回しの映像の余韻がなんともいえない心地よいテンポを産む二人の男のロードムービー 映写機の点検・修理のためにトレーラーで寝起きしながら全国各地を巡る仕事は、一方にとっては日常の暮らしであるが、もう一方にとっては非日常の体験である 孤独が当たり前の一方にとっては旅の同行者がいることは非日常であり、これまで妻と暮らしていた一方にとっては誰かが側にいるのは当たり前のこと この日常の中の非日常がそれぞれを刺激し、ちょっとした人生の意味とちょっとした勇気を思い出す 30年も前の映画で、監督のヴェンダースは当時30歳 とても30歳の監督が撮ったとは思えない味のある映画ですね
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[026]アンタッチャブル
 人間万事花男2008-12-04
 【ネタバレ注意】
パルプマガジン的な仕上がりですね。楽に見ることができました。 人間万事塞翁が馬的な、よいこと→わるいこと→もっとよいこと→もっと悪いこと→もっともっとよいこと→・・とイ・・・
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パルプマガジン的な仕上がりですね。楽に見ることができました。 人間万事塞翁が馬的な、よいこと→わるいこと→もっとよいこと→もっと悪いこと→もっともっとよいこと→・・とインフレしていくストーリーの起伏がたまりません。 ケヴィン・コスナーはあんまり目立たないですが逆にハマってます。デ・ニーロもいいですが、やっぱりショーン・コネリーですね。お守りより時刻表を選ぶシーンは泣かせてくれます。
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[027]サイボーグ
 ピュン花男2008-12-04
 
タイトルが「サイボーグ」な割にはサイボーグっぽい映像はほんのチョットで、延々とケンカしているヴァン・ダムな映画 なまじっか物語を作ろうとするとストーリーを作った分だ・・・
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タイトルが「サイボーグ」な割にはサイボーグっぽい映像はほんのチョットで、延々とケンカしているヴァン・ダムな映画 なまじっか物語を作ろうとするとストーリーを作った分だけ混乱、陳腐化していくアルバート・ピュン作品の中では、設定が単純な分この映画が一番好きです
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[028]リリイ・シュシュのすべて
 (無題)花男2008-11-07
 
演出が、性に合わないというか趣味に合わないというか、途中、嫌悪感まで感じてしまう始末。例をあげると、犯罪・いじめシーンは、誰もが心地よく感じる音楽やちょっとアートな・・・
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演出が、性に合わないというか趣味に合わないというか、途中、嫌悪感まで感じてしまう始末。例をあげると、犯罪・いじめシーンは、誰もが心地よく感じる音楽やちょっとアートな映像処理をしたり、主人公達が直接手を下すシーンを最小限にしたり、あるいは親の会社が倒産したから、カツアゲしている少年から盗んだ金だからなど理由にもならないとってつけた理由をつけることで、主人公たちに対する観客の共感を失わせないようにしていたりしています。 確かに共感勝負の映画で、そこを描くのが本筋じゃないということはわかるんですが、映画の中で主人公の万引きに「まあCD1枚ですから」と言ってのける教師に感じたものと同じ違和感を、製作者側にも感じてしまいました。 チャット風テロップを使ったわかりやすい心理描写もなんかズルい・・・。 とはいいながらも、さすがにそこまでして描いているモノはひしひしと伝わってくるし、映画として傑作の部類に入ると思います。 親や教師には依存したくないが、一方で社会には、今まで家庭が与えてくれたものと同じものを期待しているために、どうしても疎外感を感じてしまい、結局中学校といういい感じのぬるま湯の閉じられた場の中で他人を傷つけるだけの、いつ死んでもおかしくない14才達。 これがリアルかどうかは別として、誰もがこの年代で感じたであろうモノをうまく表現していると思います。 でもやっぱり、このあざとさはいただけません・・・。
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[029]千と千尋の神隠し
 (無題)花男2008-11-07
 
「自分が知らないだけで自分達の身近ではこんな楽しいドラマがおきているのかも‥」と思わせるのがピクサーのアニメなら、宮崎アニメは「自分達の世界とは違うこんな世界に自分・・・
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「自分が知らないだけで自分達の身近ではこんな楽しいドラマがおきているのかも‥」と思わせるのがピクサーのアニメなら、宮崎アニメは「自分達の世界とは違うこんな世界に自分も行ってみたい、見てみたい」と思わせる舞台設定、描写が魅力です。 湯婆婆、釜爺、ハク、リン、顔ナシ、カエル、ススハライ‥ノスタルジックな雰囲気溢れる世界で、その住人たちと千尋の交流を見ているのは楽しいですね。気づけば「もっと見たいたいな〜」と感じていました。 映画の中のエピソードはいろんな解釈ができますが、なによりも千尋の表情や立ち振る舞いの変化がみどころかと思います。 不思議世界の描写に時間を割き、物語的にカタルシスを感じるまでに至ってないし、監督も歳をとったせいか展開も冗長になってきているのも確か。
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[030]Returner リターナー
 普通におもしろい花男2008-11-07
 【ネタバレ注意】
人類滅亡寸前にまでいたる異星人との戦争の回避という壮大な話をきっかけにした割には、戦争の原因がヤクザの山っ気で、そのヤクザとの銃撃戦がクライマックスっていうのはちょ・・・
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人類滅亡寸前にまでいたる異星人との戦争の回避という壮大な話をきっかけにした割には、戦争の原因がヤクザの山っ気で、そのヤクザとの銃撃戦がクライマックスっていうのはちょっと尻つぼみです。そんな中でもいわゆる「時限爆弾」(クライマックスでタイムリミットを設定して間に合うか間に合わないかでハラハラさせる仕掛け)をもうちょっと違う形で見せてくれれば最後まで緊張感が維持できたかもしれません。残念です。 あと、ラストがわかってしまうコートへの仕込みと新聞記事のエピソードはちょっと親切すぎましたね。バッドエンドにはならないとは漠然と感じているんですがそれがこの場面で確信に変わったとたん、やっぱりクライマックスのハラハラ感がなくなってしまいます。 この場面だけじゃなく映画全体として、日本の観客を対象とするのなら、もうちょっと親切度を下げてもいいかと‥。 と文句はいいながらも結構楽しく観てしまいました。 こういう映画を見るたびに思うんですが、コメディは別として、実写映画の中での異星人の扱いって変わってきましたね。友達になったり、助けてあげたり‥。 一方で「サイン」では普通にバットで殴られてたし、「ID4」に至ってはウィル・スミスにグーでパンチされてたり。より身近というか、地球人とは違う存在って感じが薄くなりつつあります。
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