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 「新生」さんのコメント一覧 登録数(16件)rss
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[001]ジミー、野を駆ける伝説
 ケン・ローチ監督に心からの拍手を贈りたい新生 (Mail)2015-02-26
 【ネタバレ注意】
同じケン・ローチ監督の2006年作「麦の穗をゆらす風」がよかったので、観ました。 「麦の穗をゆらす風」の続編みたいな作品で、同作品が1922年のアイルランド内戦を舞台にして・・・
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同じケン・ローチ監督の2006年作「麦の穗をゆらす風」がよかったので、観ました。 「麦の穗をゆらす風」の続編みたいな作品で、同作品が1922年のアイルランド内戦を舞台にしていたが、この「ジミー、野を駆ける伝説」は、その前年のアイルランド独立戦争で英国軍に追われ、ニューヨークに逃亡していた主人公ジミーが10年後に故郷の村に戻ってきたところから始まる。 ジミーは年老いた母親の許で、農業を営み、静かで平和な暮らしを送っている。 その日々のなかで、周りの人々からの熱望もあり、ジミーホールという農民たちのための娯楽や教育の場を立ち上げる。 そこでは、アイリッシュダンスが踊られ、ジミーがニューヨークから持ち帰ったチャールストンやジャズが奏でられる。 また、ボクシングなどスポーツ、絵画や外国語の勉強なども教えられた。 ところが、この時代のアイルランドは、カトリック教会が絶対的な権力を持っており、教会以外での教育は赦さない。 まして、自由を謳歌するような歌やダンスなどは、神への冒涜とみなすほどである。 必然的に、ジミーと教会は対立を深め、教会権力は、力を持って、ジミーとホールを潰しにかかる・・・ ジミーたち農民には、歌やダンスを楽しむなど、そんなささやかな自由も許されないのか! 自由と宗教。自由と権力は、常に対立しなければいけないのか。 今の時代、改めて自由の尊さを思い知る作品でした!! 作品のテーマだけではなく、全編にわたって溢れる品性の良さ。 ホールでアイリッシュダンスやチャールストンを楽しく踊るシーン。 ジミーが昔の恋人(あまり美人でないのがよい)と夜に、ホールで踊るシーンなどがいつまでも私の胸に沁み入っています。 また、ジミーを演じるバリー・ウォードという初めて知った英国の俳優だが、この俳優がとても良い!思わず男惚れするほど恰好が良い。 丁度、「ゴッドファーザーパート供廚妊蹈弌璽函Ε妊法璽蹐鮟蕕瓩特里辰浸の印象と似ています。 ジミーは、教会においては反逆者であるが、教会の権力者である牧師もジミーの高潔な人格を認めている。このような描写もこの作品の質の高さを感じさせる。 ラストシーンは、私も映画の中の民衆の一人になったようで涙した・・・ ケン・ローチ監督は、今年79歳になり、この作品が最後になるかも知れません。 歴史上あまり知られていない人物を、高邁な精神を持つ主人公として描いた、 ローチ監督の信念と情熱に心からの拍手を贈りたい!
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[002]ロビン・ウィリアムズ
 ロビン・ウイイアムズに哀悼の意を表して新生 (Mail)2014-08-15
 
突然の貴方の死に対して、驚き、悲しんでおります。 それも病死ならまだしも、自死などと自ら己の生命を終えるとは、あまりにも辛すぎます。 そういえば、TVのインタビュー番・・・
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突然の貴方の死に対して、驚き、悲しんでおります。 それも病死ならまだしも、自死などと自ら己の生命を終えるとは、あまりにも辛すぎます。 そういえば、TVのインタビュー番組など、素顔の貴方はとてつもなく突飛でハイな状態でした。 きっと躁鬱の躁の時だったのですね。 あれだけ観る人を楽しませ、喜ばせ、感動させるには、何か異なるパワーが必要だったのかもしれませんが。 オバマ大統領も貴方の死を惜しんで追悼のメッセージを発表していました! 時の大統領が芸能人の死に対して、哀惜の声明を発表するのは、異例なのではないでしょうか? それだけ貴方は多くの人々を感動させたのです! 私が貴方を初めて知ったのは、1982年作「ガープの世界」でジョン・アービングの不条理で小難しい原作を名匠ジョージ・ロイ・ヒルが見事に映像化した作品で、貴方が演じる心優しい小説家ガープがグレン・クローズ演ずる母親と奇妙な生活を過ごしていく日々を描いた佳作で、ラストで子供たちをみつめながら死んでいく貴方の優しい表情が忘れられません。 私が貴方を決定的に好きになたのは1987年作「グッドモーニング,ベトナム」でベトナム戦争が激しくなり始めたサイゴンを舞台に駐留米軍向け放送のD・Jを演じていましたね、とても面白く、感動しました。 「What a wonderful world」の曲が効果的にバックを流れていましたが、元々この曲はベトナム戦争時にベトナム戦争を嘆き、平和を願い、歌われた曲で、当時、私はサッチモが好きで初版のレコードを買い、よく聞いていました。 その曲がこの作品によって、再び流行り、今ではCMなどにもよく使われ、有名なスタンダード・ナンバーになりました。私の大好きな曲です。 「What a wonderful world」には、フォレスト・ウィテカーも出演し、活かされていましたね。奇しくもフォレスト・ウィテカー主演の「大統領の執事の涙」が貴方の最後の出演映画になってしまいましたが。 私にとって、貴方の出演作のベスト1は1990年作「レナードの朝」です。 名優ロバート・デ・ニーロの存在は大きいですが、私は、この作品の原作者オリバー・サックスをモデルにしたセイヤーを演じた貴方の方が心に響くよさがありました。 精神科医セイヤーは、内向的で好意を持ってくれる看護師とお茶も付き合うことができないような閉鎖的な性格でしたね。 その彼がデニーロ扮するレナードをはじめとする脳炎患者たちと出会い、接していくうちに、彼自身が心を開いて人間的成長を成していく役どころを味わい深く演じていました。ラストの看護師さんに声をかけるシーンがとてもよかったです。 他にもアカデミー助演男優賞を獲得した「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」をはじめ、「いまを生きる」「フィッシャー・キング」など感動作がありますが、このあたりで書き終えます。 最後に映画の喜びや楽しさ・笑いなどをたくさん与えてくれた貴方に感謝の意を捧げると共に貴方のご冥福を心よりお祈り申し上げます!
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[003]ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
 人生は寄り道がよい新生 (Mail)2014-03-12
 【ネタバレ注意】
昨年、旧作の「華麗なるギャツビー」をDVDで観て、ブルース・ダーンのアクの強さを改めて感じた時、ブルース・ダーンがカンヌ映画祭の主演男優賞を受賞したので驚き、日本で・・・
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昨年、旧作の「華麗なるギャツビー」をDVDで観て、ブルース・ダーンのアクの強さを改めて感じた時、ブルース・ダーンがカンヌ映画祭の主演男優賞を受賞したので驚き、日本で公開したら必ず観ようと決めていました。 この映画はモンタナからネブラスカへ100万ドルの懸賞金を求めてアル中で少々呆けたダーン扮する老人ウディとインチキと知りながら付き合う息子のデイビットが旅するロードムービーだが、舞台は行く途中にあるウディが生まれ育った町にある。 その田舎町には、ウディの兄弟、友達、そして初恋のおばあちゃんもいる。 寄り道の田舎町が舞台になっている。 とにかく地味な映画で、一人も美人は出てこない。 田舎者の年寄、不格好な男、不美人たちばかりである。 ところが脚本が良いのかとても面白い。 そしてまるで1970年代の映画を観ているような懐かしさを覚える。 それはモノクロということもあるが、恐らくアメリカ北西部の田舎町は都会の発展と違って、今でも1970年代の頃とあまり変わりはないのだと思う。 その雰囲気の描き方が実に巧い。 ブルース・ダーンは、やはりよかった! 「ドク・ホリデー」「センチュリアン」でやはり1970年代に活躍したステイシー・キーツも活かされていた。 この作品は今のハリウッドでは失われたユーモア、ペーソス、情感を持っている。 アレクサンダー・ペイン監督の「サイドウエイ」は見せ場が多々あり、面白かったが、 私はこの映画の方が好きです。 ラストシーンは、心に染み入る感動です!
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[004]アンコール!!
 歌への思い、人生への思いを描写新生 (Mail)2013-12-19
 【ネタバレ注意】
イギリス映画は、「ブラス!」「リトルボイス」など歌・音楽による人生の再生劇がとてもうまいです。 それだけ音楽が日常生活に浸透しているのでしょう。 主演は「裸足のイサ・・・
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イギリス映画は、「ブラス!」「リトルボイス」など歌・音楽による人生の再生劇がとてもうまいです。 それだけ音楽が日常生活に浸透しているのでしょう。 主演は「裸足のイサドラ」「ジュリア」のバネッサ・レッドグレープ、「コレクター」「テオレマ」のテレンス・スタンプと私が若い時から好きな俳優で、この映画でもよく活かされています。 特にレッドグレープは、私生活でもよく自己主張をし、私の関心を引きます。 また、今年76歳になるのに全く整形などしない、皺のある自然のままの容姿がとてもよい。 彼女はこの作品で死期の近づいた病人の役なのだが、身長も体格も立派なので、痩せているテレンス・スタンプに支えられてもどちらが支えられているのか分からないほどです。 レッドグレープ演じるマリオンは、明るく社交的な性格で、近所の老人たちとコーラスを歌うことを生きがいにしています。 それに対し、スタンプ演じる亭主のアーサーは偏屈で頑固。その性格はコーラスの老人たちも受け付けず、息子との親子関係も最悪にしている。 この老人たちのコーラスが実に面白い! なんとハードロックで歌の題名も「Let\'s talk about sex」と破格の歌とスタイルでコンクールの優勝を目指します。 マリオンが途中で「True Colors」(最近、シンディーローパーが歌っていたのを聞いた)を歌うシーンがありますがこれは心に沁み、泣けます。 「アンコール!!」は、実にイギリス映画らしく日常生活をリアルに細かく描いています。 例えば、マリオンが倒れて病院に入院しているシーンがありますが、病室が10人位の大部屋で両隣、向かいが一枚のカーテンだけで仕切られており、とても狭い。 普通の映画は、病室のシーンはいつも個室で現実感がない。 この映画を観て、ロンドンでも庶民の生活は日本と同じなんだと変に感心させられました。 この作品は、偏狭な性格のアーサーが歌を通して変化していく様を描いているので、アーサーの方が出番は多いのですが、主演はマリオンだと思います。 それはマリオンの歌への思い、人生への思い、そして愛する夫への思いが全編にわたって描かれているから・・・
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[005]25年目の弦楽四重奏
 人生のアンサンブル新生2013-12-19
 【ネタバレ注意】
クラシック音楽は敷居が高くて解らないのですが、クラシックが好きな人は、音楽用語やドラマと重なる部分もあると思いますので、一層面白いと思います。 さて、内容の方ですが・・・
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クラシック音楽は敷居が高くて解らないのですが、クラシックが好きな人は、音楽用語やドラマと重なる部分もあると思いますので、一層面白いと思います。 さて、内容の方ですが、音楽に人生を捧げ、完璧に演奏する第一バイオリンのダニエル、同じカルテットでビオラを演奏する妻ジュリエットを愛するどちらかといえば凡人のフイリップ・シーモア扮する第二バイオリンのロバート、そしてグループのリーダー格で、沈着冷静なクリストファー・ウォーケン扮するチェリストのピーターがカルテット結成25周年を迎える。 このピーターがパーキンソン病を患い、引退を決意し、結成25周年記念コンサートを最後の舞台にすることを告げる。 それを機にカルテットの4人にズレが生じ、きしんでいき、崩壊の危機を迎える。 ピーターは、自身の生き甲斐であり、情熱を注いだカルテットをどうにか継続させたい。 そのためには、彼の後任を務めるにふさわしいチェリストを獲得し、崩壊の根源となる問題を解決しなければいけない。 果たしてピーターは彼のラストコンサートを無事に迎えられるだろうか? 第二バイオリンのロバートは、第一バイオリンのダニエルを妬み、彼に“もっと情熱を表に出し、自由になれ”と叱咤する。 この言葉はラストシーンにつながり、観る者を微笑ませる。 やはりピーターを演ずるクリストファー・ウォーケンが実に良い! パーキンソン病を告げられ、リハビリを受けたり、生徒にチェロを講習するシーン。 何気なく街をさまよい歩く姿は、まるで暮れゆく夕陽を観ているような感慨を覚える。 ロバートとジュリエットの夫婦愛にも亀裂が入るなど、このカルテットのようなドラマは私たちの日常生活にもあてはまるのではないでしょうか? 例えば、会社のチームや上司・部下との人間関係。家族のパートナーや親子関係など、思い当たることは多々あると思います。 その意味では、この作品は人生のアンサンブルと云えるでしょう!
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[006]華麗なるギャツビー
 新作と旧作を観て新生 (Mail)2013-12-19
 
この映画の監督、バズ・ラーマンには、私にとって悪い前科があるのです。 以前にバズ・ラーマンは「ムーランルージュ」を監督しており、巷間ではある程度の評価を得たようです・・・
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この映画の監督、バズ・ラーマンには、私にとって悪い前科があるのです。 以前にバズ・ラーマンは「ムーランルージュ」を監督しており、巷間ではある程度の評価を得たようですが、時代背景を無視してふんだんにロック調の音楽を駆使し、内容も私には焦点が分からず退屈な作品でした。 私は1952年に公開された「赤い風車(ムーランルージュ)」が心に沁みる名作だっただけに、尚更に受け入れることはできませんでした。 それだけに新作のギャツビーを観るかどうか迷ったのですが、「ギルバート・グレイプ」以来贔屓にしているレオナルド・ディカプリオがギャツビーをどのように演じるのかの興味もあり、原作を再読した上で観ましたが、やはり悪い予感は当たりました。 1920年代のジャズエイジの時代に何故ラップなの?ローリング20、チャールストンの狂騒の時代だからといって、何も3Dで目まぐるしく、うるさく描くことはない! 1974年の旧作「華麗なるギャツビー」はそのあたりをフラッパーを中心に旨く描いており、画面に馴染みます。(帰ってきてレンタルDVDを観ました) ただ、新作の方が原作に忠実だったような気がします。(映画は原作に忠実である必要はないのですが) 俳優面においては、語り手のニック役は新作のトビー・マグワイアも旧作のサム・ウォーターストンも両方とも活かされています。 トム役は旧作のブルース・ダーンが圧倒的な存在感で忘れられません。ブルース・ダーンも消えた俳優かと思っていたのだが、オッとどっこい、なんと今年のカンヌ映画際で主演男優賞を獲得していました。 デイジー役は、私からみると旧作のミア・ファーローが何故ギャツビーがこんなに恋するのかと思うほどの不美人なのだが、さすがフランク・シナトラを手玉にとり、ウッディ・アレンを惚れさせただけに、自身で言う“美しくてバカな女”を巧みに演じている。 そして肝心のギャツビーだが、これはL・ディカプリオの方が熱演してレッドフォードを上回っている。 私はR・レッドフォードは映画デビューする前のTVで特別出演した頃からのファンなのだが、「追憶」にしても二枚目役はどうもあまり気乗りしないで演じているような気がする。 自分の本意は二枚目にあらずなのであろう。レッドフォード本人の志が別の次元にあるのではないかと思います。 新作のギャツビーも後半は落ち着き、観ている分にはそれなりに楽しめると思います。 私の感性・嗜好が古いのか?もはや今のハリウッド作品には私の求めているような映画はでてこないのかもしれない。 この映画の私の結論は、 男は過去を取り戻せると信じているロマンチストであり、 女は過去は過去と割り切るリアリストである。ということ。
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[007]リンカーン
 予想を超えたストーリー新生 (Mail)2013-06-14
 【ネタバレ注意】
この「リンカーン」はスピルバ−グだけに予想を超えたストーリー展開とシチュエーションでした。 戦闘シーンもほとんどなく、リンカーン暗殺シーンや「人民の人民による人民の・・・
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この「リンカーン」はスピルバ−グだけに予想を超えたストーリー展開とシチュエーションでした。 戦闘シーンもほとんどなく、リンカーン暗殺シーンや「人民の人民による人民のための政治」で有名な演説シーンもない。 時期と場所も限られ、南北戦争終了前の1865年1月のワシントンD.C.の議会です。 物語の大半は、リンカーンと共和党の閣僚たちが奴隷制度撤廃の法案を合衆国憲法に定めるまでの過程を描いています。 上院議員は、共和党が多く、問題ないのだが、下院は民主党員が多く、合衆国憲法改正のための3分の2の議席が獲れない。 20票足りないので、その20票を獲得するための苦労と闘いをリンカーンの苦悩と人間味を織り交えて描いています。 まるで今の安倍政権に警告を発しているような作品です! 96条改正などと姑息な手段を使わず、憲法改正を唱えるならリンカーンのように堂々と3分の2の議席を獲りなさい。 リンカーンのような時の権力者で、人気もあり愛される大統領でさえ「議員の3分の2以上の賛成」を改正するなどという恥ずかしい真似はしなかった! 安倍政権及び憲法改正を唱える人はこの映画をぜひ観て、96条改正がいかに品位がないことかを痛感して欲しい。 国際的にも恥ずかしいことです!! 話がそれてしまいましたので、本題の映画自体の感想は、主演のダニエル・デイ・ルイスはアカデミー主演賞を獲った「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を観ていますので、好演は目に見えていました。 私の関心は、助演陣にありました。 特に「ノーマ・レイ」「プレイス・イン・ザ・ハート」でアカデミー主演女優賞を獲ったサリー・フィールドが悪妻で有名な大統領夫人をどのように演じるかに関心がありました。 上記2作品が好きな作品だったので、楽しみにしていたのですが、見事期待に応えてくれました。 悪妻で神経症になったのは、“母としての愛”からです! 息子を戦争で亡くし、長男も反対を押し切って軍隊に志願する。 その心労で神経症になり、リンカーンを非難し、責める。 また、戦争を早く終わらせるために急進派の急先鋒であるトミー・リー・ジョーンズを説得するシーンがありますが、このシーンはなかなか面白かったです。 要するにメアリーは平和を愛する母であり、普通の人々(people)の一人なのです。 ラストはリンカーンと二人一緒に笑顔で馬車に乗るシーンがあり、思わず嬉しくなります。 助演のトミー・リー・ジョーンズもデヴィッド・ストラザーンも味があり、なかなかよかったです! トミー・リー・ジョーンズが憲章を家に持ち帰りますが・・・待ち受けていたのは泣けるシーンです。 映画は総合芸術であることを改めて教えられた作品です。
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[008]アントニオ・カルロス・ジョビン
 充分に楽しませてくれました新生2013-04-23
 
私は映画(観る前は)の評論や解説は読まない主義なので、てっきりアントニオ・カルロス・ジョビンの人物像をコンサートシーンを交えて描いたドキュメンタリー作品だと思ってい・・・
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私は映画(観る前は)の評論や解説は読まない主義なので、てっきりアントニオ・カルロス・ジョビンの人物像をコンサートシーンを交えて描いたドキュメンタリー作品だと思っていたのですが、全く説明や解説がなく、ジョビン自身は当然ですが、世界の大物アーティストたちがジョビンの曲を次々と歌うシーンの連続で、驚きました。 プロローグでリオの街を眼下にジョビンの「イパネマの娘」が心地よい音響で入ってきて、もう1960年代のボサノバ・ジャズの世界にはまり心酔してしまいした! それからは大御所のアンリ・サルバドールをはじめ、エラ・フイッツジェラルド、サラ・ボーン、サミーデービス・ジュニア、ジュディーガーランド、シナトラとのデュエット、ピエール・バルー(男と女の作曲家・歌手)、最近の歌手ではダイアナ・クラークなど言葉に言い表せないほど充分に楽しませてくれました。
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[009]愛、アムール
 ピュアな愛は浸透します新生 (Mail)2013-04-23
 
この作品は、老々介護や老いと尊厳死などをテーマに描いた作品ではなく、死に向かって共に生きていく愛(アムール)を真摯に描いています。 完全な室内劇で登場人物も端役を・・・
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この作品は、老々介護や老いと尊厳死などをテーマに描いた作品ではなく、死に向かって共に生きていく愛(アムール)を真摯に描いています。 完全な室内劇で登場人物も端役を除き、エマニュエル・リヴァ、ジャン=ルイ・トランティニャンの老夫婦と娘役のイザベル・ユペールだけです。 音楽など余計な音は排し、視覚的効果も全くなく、ただ二人のやりとりをやや長回しのシーンで描いていきます。 重厚に描かれていくシーンを観ていて感じるのは、死に対峙していくのは不条理の世界に入っていくことだということ。 そして死は究極の不条理だということでした。 観ていてかなり重い気分になりますが、二人で「アヴィニョンの橋の上で」を歌うシーンがとてもよく感動しました。 そしてラストシーンでは重い気分が一掃され、救われます。 「24時間の情事」のエマニュエル・リヴァが85歳とは信じられない美しさでアカデミー賞でも凛とした姿をみせました。 この作品でも可愛い顔・姿態をさらけだし、迫真の演技で魅せます。アカデミー主演女優賞を獲らないのはハリウッドのお粗末さを露見している。 しかし、やはり私ご贔屓のジャン=ルイ・トランティニャンは久方ぶりの出演ですが素晴らしい! 「男と女」ではアヌーク・エーメを「離愁」ではロミー・シュナイダーをこの作品でも同様に主演女優を巧く引き立て、それでいて自身も渋く光っています。 死と共にピュアな愛は浸透します。
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[010]ブラック・サンデー
 幸せな人間のひとりです新生 (Mail)2013-04-22
 
評者の方が“当時、リアルタイムで試写を見られた人間は幸せである。”とありますが、私はその幸せな人間のひとりで、確か銀座のヤマハホールの試写会で夏季のシーズンに観たよう・・・
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評者の方が“当時、リアルタイムで試写を見られた人間は幸せである。”とありますが、私はその幸せな人間のひとりで、確か銀座のヤマハホールの試写会で夏季のシーズンに観たような覚えがあります。 ショックだったのは、それから一年ほどしてロバート・ショウが51歳という男の充実期に心臓マヒで亡くなったことです。 丁度、クラーク・ゲーブルが「荒馬と女」の荒馬を馴らすシーンでハードに動いたのが影響して心臓マヒで亡くなったといわれるように、この映画のR・ショウも動くこと、走ること。観ているほうが、息を切らしてしまうほどでした。 60年代に硬軟両方の面白い映画を魅せてくれたJ・フランケンハイマーが我ここにありといわんばかりに存分に楽しませてくれました。 このR・ショウの対立軸を演じるマルト・ケラーは鬼気迫る悪女役を、ブルース・ダーンは狂気のテロリストを見事に演じました。 二人とも俳優としてこの頃が絶頂期にあったような気がします。 今はあの世にいるJ・フランケンハイマーとR・ショウは、私を存分に楽しませてくれました。 改めて感謝です! DVD観てみようかな・・・
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[011]ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
 アン・リー監督に脱帽です!新生 (Mail)2013-02-27
 
「ライフ・オブ・パイ」観ました。面白かったです! 「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」で禁断の愛を描いたアン・リー監督が、全く違う分野の映画を作った・・・
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「ライフ・オブ・パイ」観ました。面白かったです! 「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」で禁断の愛を描いたアン・リー監督が、全く違う分野の映画を作ったので観ました。 私は、つねずねCGが今の映画をつまらなくしたという考えを持っているので、疑問を感じつつ観たのですが、その考えは覆され素晴らしいファンタジー映画に仕上がっています。 2Dで観たのですが、CGは海の美しさを堪能させ、時には激しく、時には幻想的に観る者を魅了する。 虎との漂流生活の面白さもさることながら、この虎の表情がCGで作られたとは、何年か先には俳優もCGで描かれ区別がつかなくなるのではないかと末恐ろしくなります。 今年度のアカデミー賞の最有力作品と思っていましたが、みごとにアカデミー監督賞を受賞しました。 但し、ラストの方で成人したパイがいろいろと語るシーンがあったのですが、これは不要でしらける。原作ではもっと宗教的なことなどが描かれていると思うので、それを語りたかったのだろうが・・・ そういえばごひきのアン・ハサウェイもミシェル・ウィリアムズも「ブロークバック・マウンテン」でクローズアップされました。 常に新しい題材に挑戦するアン・リー監督に脱帽です!
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[012]The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛
 エンターテイメント化しすぎて新生 (Mail)2012-12-03
 
リュック・ベッソンが雰囲気を盛り上げ、アウンサンスーチー役のミシェル・ヨーもビルマ語を駆使し、熱演して、スーチーの民主化運動と独裁軍事政権への抵抗を家族愛を縦軸に描・・・
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リュック・ベッソンが雰囲気を盛り上げ、アウンサンスーチー役のミシェル・ヨーもビルマ語を駆使し、熱演して、スーチーの民主化運動と独裁軍事政権への抵抗を家族愛を縦軸に描いているのだが、今ひとつ感情移入ができない。 ひとつにはR・ベッソンがエンターテイメント化しすぎてスーチー及び仏教徒・ビルマ人民の真摯な民主化運動が描かれていないからだと思う。 また、ミシェル・ヨーもスタイル画はよいのだが、UPになると若い時のスーチーの美しさや気品からかけ離れている。 実在の人物になるとどうしてもそのギャップが埋められないので苦しい! 「マリリン 7日間の恋」ミシェル・ウィリアムズにしても「チェ 28歳の革命」ベニチオ・デル・トロなど 実在の人物が美女・美男の場合は尚更です。 「エディット・ピアフ」のマリオン・コティヤールはよかった! また本物が凡庸な容姿でも美人すぎて現実感がないなどと評され難しいですね。  私が思うには似せようとしないで全く違うタイプを演じればよいと思うのだが、それは演ずる俳優の魅力と演技力がないければならない。
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[013]情熱のピアニズム
 マイケル・ラドフォード、さすがに魅せます新生2012-12-01
 
先天性の骨形成不全のため、身長は1メートル足らずでありながらも天才的なジャズピアニストのミシェル・ペトルチアーニの人生を描いたドキュメンタリー映画。酒と旅を愛し、そ・・・
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先天性の骨形成不全のため、身長は1メートル足らずでありながらも天才的なジャズピアニストのミシェル・ペトルチアーニの人生を描いたドキュメンタリー映画。酒と旅を愛し、そして多くの女性を愛し、愛されたM・ペトルチアーニの数奇な人生をジャズ演奏と彼の恋人たちや関係者の語りでもって魅力的に描いている。 監督は、私がこの20年間で観た映画のなかで3本の傑作に入る『イル・ポスティーノ』(\'94)のマイケル・ラドフォード、さすがに魅せます。
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[014]アルゴ
 ベン・アフレックは監督として真価を発揮新生2012-12-01
 
ベン・アフレックは「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でマット・デイモンと共同脚本を書き、アカデミーとゴールデングローブの脚本賞を受賞した後、「アルマゲドン」「・・・
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ベン・アフレックは「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でマット・デイモンと共同脚本を書き、アカデミーとゴールデングローブの脚本賞を受賞した後、「アルマゲドン」「パールハーバー」など大愚作に出演したので、失望していたのだが、「ザ・タウン」監督・主演に続き、「アルゴ」と緊迫感のある見応えのある作品を見せてくれた。 1979年のイラン米国大使館人質事件の裏面史を描いた作品です。 ちなみにこの国を揺さぶる国際的事件は、時の大統領カーターが救出作戦の失敗などで評判を落とし、結果、1980年の大統領選挙に負けました。 今年の大統領選は、逆にオバマ民主党はハリケーンで勝得点を上げましたね
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[015]声をかくす人
 監督専業は秀作が多い新生 (Mail)2012-12-01
 
ロバート・レッドフォード久々の監督作品なので観に行きました。 リンカーン暗殺事件の共犯として民間人が軍法会議にかけられ、しかも初めて女性が死刑執行された史実に基づい・・・
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ロバート・レッドフォード久々の監督作品なので観に行きました。 リンカーン暗殺事件の共犯として民間人が軍法会議にかけられ、しかも初めて女性が死刑執行された史実に基づいた作品です。 今年観た映画で一番よかったです! 監督・出演者・スタッフの熱い息吹が感じられる秀作です。 R・レッドフォードは監督としても志が高く優れており、イーストウッドほどのエンターテイメント性は持ってはなく、地味だが映画に対する真摯な姿勢は共感を呼びます。 今回の作品を観て思ったのだが、R・レッドフォード監督作品は「普通の人々」「リバー・ランズ・スルー・イット」「クイズ・ショウ」など自身が出演しないで監督に専業している作品は秀作だが、 「モンタナの風に抱かれて」「大いなる陰謀」など自身が出演している作品は凡作が多い。 それは監督に専業している場合、映画におけるR・レッドフォードの立ち位置が明確に証明されている故だと思う。 ちなみに制作総指揮をした「モーターサイクル・ダイアリーズ」はこの10年間に観た映画で一番好きな映画です。
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[016]カントリー
 解説に抗議!新生2007-07-17
 
解説を読んでみたらあまりにも独断と偏見に満ちたお粗末な評論なので、我慢できず、ユーザー登録をして発言する。 私はこの作品を22年前にリアルタイムで観ただけだが、その当・・・
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解説を読んでみたらあまりにも独断と偏見に満ちたお粗末な評論なので、我慢できず、ユーザー登録をして発言する。 私はこの作品を22年前にリアルタイムで観ただけだが、その当時アメリカ経済が厳しく 農産業も苦しいことは漠然とは知っていたが、具体的に農業が苦しいと知ったのはこの作品とやはり評者が酷評している「ザ・リバー」によってである。 その映画が佳作であるかどうかの大きなファクターとして、その作品の背景いわゆる人間・時代・場所がよく描かれていることがあげられる。 「カントリー」はアイオワで農家を営む家族の姿が丹念に描かれており、情けなかったがS・シェパードも現実味を帯びていてそれなりによく、ストーリー描写には感心したが、その過程の描き方が退屈とあっては、評者の感受性がいかに貧しいかと思わざるを得ない。 一般の映画ファンが観賞後、感想を何と言おうが人それぞれの捉え方として、見過ごせるが、解説のコラムで評論するということは、その作品のガイドをすることで、評論によって、その作品を観るかどうかを決めてしまうほどの影響がある。 それだけに評者はシャープに正確な判断の上に評論しなければいけない。 「カントリー」についての評価がこのようでは、恐らく評者は、同年に公開された「プレイス・イン・ザ・ハート」や「ノーマ・レイ」など最近のアメリカ映画には失われたアメリカの良心を彷彿させる社会的映画は嫌いで「アルマゲドン」などの娯楽物が好きなことでしょう! 今後の解説には、幅広い角度から作品を観て、多くの映画ファンが納得する評論を書いてくれることを期待する。
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