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 「野島回」さんのコメント一覧 登録数(22件)rss
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[001]ゆきゆきて、神軍
 ブタの血肉と私の存在野島回2005-11-24
 
僕自身、あまり多くの数の映画を見ているほうではないが(一日数本も映画を観るなんていう超人的なことは出来ないし、そんなのは映画を観たなんていえないと考えている)、久々・・・
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僕自身、あまり多くの数の映画を見ているほうではないが(一日数本も映画を観るなんていう超人的なことは出来ないし、そんなのは映画を観たなんていえないと考えている)、久々にじっくりと観て、面白い作品だった。 印象に残ったのは「責任」と言う言葉。丸山が福澤の影響を受けて名づけた「無責任の体系」という言葉は有名だが、それを現実に行動してみると、映像としてはこんな感じになるのかという印象(幾重にも留保が必要だろうが・・・)。 あとは、ある元兵士の靖国神社についての発言に憤激した奥崎の心理をもう少し描いてほしかった。なぜ奥崎が靖国神社についての発言にあそこまで激怒したのか。 完全な戦後生まれで、しかも高度経済成長以後の昭和しか知らない私からすると、奥崎に追求される側の人間たちの中に、自分の祖父も含まれていると感じてしまった。 まぁ、色々な批判等々あるのは容易に想像できる。例えば、奥崎ってのはちょっと面白いこといって、本にしたり、映像にしたりして、金儲けしたいだけなんだよみたいことが言われるだろうというのは、あほでも分かる。 しかし、とにかく、公共の電波ではなかなかここまで突っ込んだものを流すことはあまりないから、一見する価値は十分にあると思う。
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[002]サンダカン八番娼館 望郷
 泣く野島回2005-08-16
 
自分が「男」であることになんともいえぬ感情を抱かせた作品。言語化しようにも、そう簡単には出来ない。(最初の方での北川サキの「男というもんは悪かもんだ。どぎゃんよか男・・・
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自分が「男」であることになんともいえぬ感情を抱かせた作品。言語化しようにも、そう簡単には出来ない。(最初の方での北川サキの「男というもんは悪かもんだ。どぎゃんよか男でも本気でほれるもんじゃなか。本気でほれると身ばあやまるけんな。男ちゅうもんはみーんなおんなじばい。わしゃ骨身にしみるごつわかっとる」との言葉に何と応じることが出来るのだろうか。) あとは、現場での聞き取りすることのジレンマを良く描いている。 思わず泣いてしまった。
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[003]死の棘
 沈黙苦野島回2005-07-07
 
内容については述べない。とにかく岸部一徳がうますぎる。『泥の河』の田村高廣といい、小栗さんの撮る日本兵の戦後の姿は、僕なんかには、たまらない。
  
 
[004]羅生門
 ソフィストvsソクラテス野島回2005-06-25
 
ラストシーンなんかで思いつくのが、ソフィストvsソクラテスの構図。芥川もやっぱりプラトンとか読んでたんだろうなぁと察しが付いたしだい。さすがだなぁ。
  
 
[005]血と骨
 残念野島回2005-06-25
 
原作を読んでないので、原作でどうなっているかは知らないが、正直言って物足りないところがある。全てのシーンが在日社会で閉じられており、大阪における在日社会という部分が・・・
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原作を読んでないので、原作でどうなっているかは知らないが、正直言って物足りないところがある。全てのシーンが在日社会で閉じられており、大阪における在日社会という部分が見えない。また、特に損してるなぁと感じたのが、主人公が少年くらいの時に大阪へやってきてから、自立して大人になっていく過程をはぶいて、いきなり、30代くらいの主人公を撮ったところで、なぜ彼があのようになったのか、人格形成期を入れた方がよかったのではないか。この映画では、彼は常にわがままで自分勝手という像が作られているが(ときおり、やさしさを見せる時もあるが、例えば自分の愛人に対して)その人格がどうやってできたのかという部分を多少入れた方が良かったと思う。あえてそうしなかったのか。いろいろあるのだろうけど、残念。
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[006]泥の河
 「もはや戦後ではない」?野島回2005-06-25
 
とてもいい作品。一番印象に残ったのが「もはや戦後ではない」という新聞の文字を父親が見つめるシーン。よく戦後史なんかで1956年「もはや戦後ではない」が経済白書に載って、・・・
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とてもいい作品。一番印象に残ったのが「もはや戦後ではない」という新聞の文字を父親が見つめるシーン。よく戦後史なんかで1956年「もはや戦後ではない」が経済白書に載って、戦後復興が終わり、行動経済成長へというような単純な言い方がなされ、そのように教えられてもいるが、物事は教科書にあるようには単純ではない。新書にしろ、専門書にしろ、本を読んだだけではなかなか感じることの出来ないものを、この映画は与えてくれる。声高に反権力、反戦争みたいに叫ぶようなものではない分、余計に好感がもてる。 最近、「戦後」だけではなく、歴史をあまりにも単純化し過ぎていると感じる(それは学者の書くものにもそう感じる)。そんな僕には、この作品はとてもよかった。
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[007]月光の夏
 「昭和」野島回2005-06-23
 
最近気になるのが若い人が「昭和」というとき(「それって昭和っぽい」なんて言い方)、それがさしているのが、戦後の高度成長期以降の話に過ぎないことである。非常に大きなフ・・・
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最近気になるのが若い人が「昭和」というとき(「それって昭和っぽい」なんて言い方)、それがさしているのが、戦後の高度成長期以降の話に過ぎないことである。非常に大きなファクターは、平成生まれの世代がいまや高校生であるわけで、つまり、自己を形成してそれなりの自己主張が出来るような時代であるからそのようなことが起こっているのだろう(世代論はあまり好きじゃないから言いたくないけど)。 しかし、「昭和」は戦後だけで語ってよいものでは到底ない。未だに戦争体験者は生存している。先日、フィリピンでの日本兵について、マスコミが騒ぎ散らしていたが、今だって元日本兵はいたるところにいる。それは我が家も例外ではない。 戦前/戦後という区切りを自明とせず、(特攻をテーマにすることで)一つながりと見るある視点を与えてくれる作品だと思う。(戦前/戦後の断続面と連続面を見ようというのは、政治史なんかでも当たり前になりつつある。) とりあえず、城山三郎『指揮官たちの特攻』でも読み直してみるか。
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[008]異人たちとの夏
 ちょいと感情移入は難しかった野島回2005-06-23
 【ネタバレ注意】
自分の両親はまだ生きているので、主人公の気持ちをそのまま受け入れることがなかなか出来なかったが、彼の気持ちは理解は出来る。普通、子は最初、精神的に自立する。自立と言・・・
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自分の両親はまだ生きているので、主人公の気持ちをそのまま受け入れることがなかなか出来なかったが、彼の気持ちは理解は出来る。普通、子は最初、精神的に自立する。自立と言うより、親からの離反と言った方がいいのかもしれない。一次集団である家族からの離反。しかし、自分を思ってくれる人がやっぱり必要で、恋愛などで自分に対する他者の承認をうめる。その後に経済的にも自立し、家族を形成し、自分の子供を持つとなると、自分を思ってくれる人が親に加えてパートナーとわが子になる。しかし、通常で行けば、親は、自分よりも先に亡くなり、自分が無条件に思われているということを感じにくくなってくる。この主人公の場合、12歳で親が事故で死んでしまったせいか、余計に、無条件に思われていた子としての自分の空間がいとおしくなってしまったのだろう(まぁ、彼はもうひとつ別の空間で、エロス的な思われも欲しているのだが)。 人間は他者からの思われがいつになっても必要なものだ。今、僕が何気なく享受している親からの思われも、自分の親が死んだあとで思い返すならば、いつくしむ対象となるのだろう。 結局、この映画を見るには、僕は若すぎた。可能なら、自分が主人公と同い年くらいになった時にもう一度見てみたい(まぁ、それまで生きているということが大前提なのだが)。
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[009]スウィングガールズ
 ちょっぴりうらやましい。野島回2005-06-22
 
僕自身が年をくってきた証拠なのか、最近、青春ものをみると、ちょっぴりうらやましさを覚える。この作品も、そのような作品のひとつ。
  
 
[010]風と共に去りぬ
 内乱期のアメリカの一地方野島回2005-03-22
 【ネタバレ注意】
やっぱり一番印象に残ったのは土地(タラ)に対する考え方だ。最初の方では、父親の土地(タラ)に対する考えが典型的な感じなのに対して、娘は土地(タラ)なんかより、愛を選・・・
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やっぱり一番印象に残ったのは土地(タラ)に対する考え方だ。最初の方では、父親の土地(タラ)に対する考えが典型的な感じなのに対して、娘は土地(タラ)なんかより、愛を選びたいなどといっている。しかし、いくつものすったもんだがあって、北軍に攻めいれられ、財産をなくしたときには、その娘は、妹に、「タラを嫌いと言うのは親を嫌いと言うのと同じ」という風に変わっている。この後も主人公の娘はすったもんだを繰り返し、最後に自分が求めていた愛を相手側(夫)から拒否され、愛を選ぶのではなく土地(タラ)へ帰る。 アメリカにおいて「土地」がどんな意味を持っていたのか(まぁ、植民地時代、独立後、内戦時等々でいろいろかわってはいるんだろうけど・・・)、フロンティア論とかもあるからやっぱり興味がある。土地にこだわるとある意味での愛郷主義になると思うが、この映画が1939年という時代に放映されたことと、愛郷主義的な要素を絡めたことに何らかの政治的意図があるのか調べてみると面白いのかも。
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[011]ティファニーで朝食を
 すごいなぁ。野島回2005-03-09
 
内容については別に論及する必要もないくらい平凡でつまらない。一番面白かったのは、あの日本人の描き方だった。1961年の日本は、高度経済成長の前で、まだまだ第三世界の・・・
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内容については別に論及する必要もないくらい平凡でつまらない。一番面白かったのは、あの日本人の描き方だった。1961年の日本は、高度経済成長の前で、まだまだ第三世界の時代だった。あの時代には、こういう映り方をしていたのかと感心しながらみてしまった(まぁ、あのようなイメージが完全になくなっているとは到底思えないが・・・)。昨年は日露戦争100周年だったらしいが、日本がロシアに勝ったことで、欧州において、黄禍論なんかがはやったことを思うと、それからおよそ50年たって、1960年くらいでは所詮このくらいのイメージなんだろうなぁと、なんとなく納得した。
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[012]完全なる飼育
 「完全なる飼育」ってありえない。野島回2005-02-17
 
「完全なる飼育」っていう題名を見た瞬間、そんなものありえないと思い、どんなえがかれ方がしているのか気になってみてみた。 思ったのは、「完全なる飼育」なるものがあると・・・
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「完全なる飼育」っていう題名を見た瞬間、そんなものありえないと思い、どんなえがかれ方がしているのか気になってみてみた。 思ったのは、「完全なる飼育」なるものがあるとすれば、それは飼育する方とされる方の立場が逆転するはずなのに、結局そこまでは描ききれていなかった。支配―被支配関係がもう少し二転三転すると面白いと思うんだけどなぁ。たとえば、小島との関係のために、竹中が、小島と竹中のprivateな空間ではなく、社会と言うか世間と言うかもっとpublicな空間でいろんなことをしでかすなんて状況を描いて欲しかったなぁ。結局、竹中=支配者、小島=被支配者の構図がほとんど揺るがなかったんでつまらなかった。
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[013]大河の一滴
 内容はおいといて野島回2004-12-27
 
内容はおいといて、安田成美と渡部篤郎の方言での会話がなんとも素敵だ。
  
 
[014]アフリカの女王
 つまらん野島回2004-12-07
 
何人かの人が書いてるが、やっぱり時代的な背景があまりにも出すぎてる。文明(宗主国)/野蛮(植民地)、英=善/独=悪のあまりにも単純な描き方。こういう二元論的に考えた・・・
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何人かの人が書いてるが、やっぱり時代的な背景があまりにも出すぎてる。文明(宗主国)/野蛮(植民地)、英=善/独=悪のあまりにも単純な描き方。こういう二元論的に考えた瞬間、そこから漏れるものがあるはずなのに、そのもれる部分に関する描写がまったくない。ローザのあまりにも単純な「ブリティッシュなんだからドイツの船をやっつけないと」という「愛国心」(?)がこっけいに見えて仕方がない。 しかし、ちょっと立ち止まって、この描写が、なぜ私にとって、こっけいに見えるのかということを考えるとおもしろいのかも。
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[015]2001年宇宙の旅
 単純な疑問野島回2004-12-07
 
この作品についていろいろなことがいわれているらしい。批評家なんかのねたになりそうな作品だとは思う。そういう人たちが何を言っているのか知らないが(まぁ、読む気もしない・・・
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この作品についていろいろなことがいわれているらしい。批評家なんかのねたになりそうな作品だとは思う。そういう人たちが何を言っているのか知らないが(まぁ、読む気もしないが)、単純な疑問。 最後の子どもを見ている視点は誰のもの?子どもが神だとすればその子どもをみている神をも超越している神ってことなわけ?そうなると神が二人いることになるよ。じゃ、多神教的な考え方とかにいくのかな?一神教=西欧的 多神教=東洋的みたいな単純な思考はつまらないが、でもキューブリック本人の宗教的な態度とは関係したりしてないのかなぁ?キリスト教的なことでいけば、いくつかの神がいるということになると、汎神論とかになるんかな? まてよ、でもこの映画、最初は、アダムとイブから始まったわけじゃなかったよな。ということは少なくともキリスト教には反対してる。それから、人がサルから進化していった様子を描いていることからも、やはり進化論が前提なんだよな。ということは、自然科学の知識の大前提で終わんなきゃいけないんじゃないの(星が爆発するとか、膨張していた宇宙が収縮するとか)?こういう思考自体を崩そうとしたわけ?ちょっとまてよ、ビッグバンで始まってたっけ?この映画で「はじまり」は何からだったっけ?最初の一撃は神がおこなって、後はその神の摂理を人間の理性で発見していくみたいな理神論っぽいのかなぁ。でもそうするとやっぱり一神教だよね。とするとやっぱり子供は神じゃないよなぁ。子供を見てる視点が神の視点だからなぁ。 結局、映画評論家のための作品って感じ。ふつうのひとがみても、は?って感じでしょう(だって、超越的なものについてなんて世俗化が蔓延してる現代ではあんまり考えないからね。)。
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[016]ウェールズの山
 愛郷主義野島回2004-07-05
 
よく考えながら見るとなかなかおくが深い作品。いわゆるひとつの愛郷主義であるが、愛郷主義とは何か?ナショナリズムとは何か?などと考える非常にいい材料となる。世俗「ウェ・・・
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よく考えながら見るとなかなかおくが深い作品。いわゆるひとつの愛郷主義であるが、愛郷主義とは何か?ナショナリズムとは何か?などと考える非常にいい材料となる。世俗「ウェールズ/イングランド」の図式に、国教会の牧師が絡んでくるところなど、思わず考えさせられる作品である。
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[017]光の雨
 秀作野島回2004-07-05
 
私自身、この事件をリアルタイムで見た世代ではない。よって、逆に、話の中の若者達の感覚とかなりだぶるところがあった。作り手の観客に対する配慮が感じられて大変好感を持つ・・・
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私自身、この事件をリアルタイムで見た世代ではない。よって、逆に、話の中の若者達の感覚とかなりだぶるところがあった。作り手の観客に対する配慮が感じられて大変好感を持つ。 この作品の前に『突入せよ あさま山荘事件』をみたが、それに比べれば格段の出来である。まぁ、『突入せよ〜』は佐々さんが書いているからどうしても視点が一方的で不満であった。単純に彼らを「異常者」と描写するだけにとどまっていた。『突入せよ〜』をみても、なぜ彼らが「異常者」になっていったのか、どこでどのように考え行動してしまったから「異常者」になってしまったのか、などの問いに対する答えは一向に見えてこない。それに対し、この作品はその「異常者」の側の論理を何とか抉り出そうとしているのが伝わる。もっとこの事件を把握するにはスタインホフの『死へのイデオロギー』岩波現代文庫等々を読むとよい。 この作品を観ただけで、「あさま山荘事件」を分かったつもりになってもいけないだろう。しかし、このような事件があったことすら知らない世代(私も含めて)がどんどん生まれてきている中で、そのことから生じる世代間ギャップをこの作品は繋ぎ止めうるものであると私は思う。
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[018]ローマの休日
 確かにかわいい野島回2004-05-02
 
映画なんて、観る人の年代や、観る人のその日の気分の状態なんかで、印象が変わるものであり、一概にいい悪いとはいえない。 今日の僕には、この作品が訴えるものはあまりなか・・・
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映画なんて、観る人の年代や、観る人のその日の気分の状態なんかで、印象が変わるものであり、一概にいい悪いとはいえない。 今日の僕には、この作品が訴えるものはあまりなかった。 でも、ヘプバーン、確かにかわいい。 可能ならば、10年後くらいに見直してみようか。
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[019]カサブランカ
 きちんと見ましょう野島回2004-05-02
 
この映画を愛だのかんだのといってみるのはかなり皮相な見方です。確かにその側面はありますが(やっぱりリックはかっこいいと思います)、この映画が1942年のものであると・・・
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この映画を愛だのかんだのといってみるのはかなり皮相な見方です。確かにその側面はありますが(やっぱりリックはかっこいいと思います)、この映画が1942年のものであるという歴史的コンテクストをきちんと把握する必要があります。リックがおまえはどっちの味方なんだといわれて「酒飲みさ」と答えるとこなんざ、アメリカの中立性、しかし「自由」と「平等」に対する敵は許さないというところがかいま見れます。なーんかつい最近もこんな感じじゃなかったでしょうか? 加えて、ドイツ将校たちのドイツ国歌に対して、リックたちがフランス国歌を歌う箇所がありますが、そこには、完全に「モロッコ人」の存在は消え失せております。この部分が未だにポスコロの対象となるわけです。 確かにいい作品だし、せりふもかっこいいが、うがってみれば、ある種アメリカのプロパガンダともとれる作品ではないでしょうか?
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[020]時計じかけのオレンジ
 きちんと見ましょう野島回2004-05-02
 
この作品のコメントを見てみると、消費社会論(ファッションだとか音楽だとか)だとか、性や暴力だとかっていうのはさんざん言われてるが、きわめて重要な要素が抜けている。そ・・・
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この作品のコメントを見てみると、消費社会論(ファッションだとか音楽だとか)だとか、性や暴力だとかっていうのはさんざん言われてるが、きわめて重要な要素が抜けている。それは宗教的な側面である。ここもきちんと押さえておかないと、この作品は飲み込めないだろう。たぶん。少なくとも新訳くらいは読んでなきゃねぇ。
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[021]生きる
 これもヒット作野島回2004-05-02
 
まず、印象に残るのが、渡辺と小田切とのcontrastである。特に、1952年という段階で、小田切のような「女性」を描いた黒澤は、何か意図があったのだろうか?私には、すぐに・・・
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まず、印象に残るのが、渡辺と小田切とのcontrastである。特に、1952年という段階で、小田切のような「女性」を描いた黒澤は、何か意図があったのだろうか?私には、すぐに『我が青春に悔いはなし』の主人公、八木原の描き方になにか近いものを感じた。まぁこのことを黒澤が意識していたのかどうかはわからないが・・・。しかし確実にいえることは、小田切をあのように描くことによって、渡辺がいっそう浮きだって見えてくるということである。 生の問題は、実は、現代の根本問題である。世俗的な部分において、主人公渡辺が悩み続けて出した(彼岸的なものに頼ろうとはしなかった)結論のあとに(彼は公共的なものに自分の生を見いだす)、残されたものたちの生の問題が再び浮かび上がってくる。このところからも分かるように、生はまさに根本問題なのだ。生の哲学、実存主義なんて古いというのはあてはまらない。この問題は、未だに「わたし」の底流なのである。
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[022]盲獣
 久々にヒット野島回2004-05-01
 【ネタバレ注意】
触覚(身体)というきわめて特殊な知覚にこだわりがあるのかとおもいきや(だって視覚は否定してるでしょ)、独我論的懐疑に陥ることもなく、2人の関係性が密接になっていって・・・
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触覚(身体)というきわめて特殊な知覚にこだわりがあるのかとおもいきや(だって視覚は否定してるでしょ)、独我論的懐疑に陥ることもなく、2人の関係性が密接になっていってしまうところは、いただけない。特に、2人が身体的関係を持つまでと、持ってからの箇所の間の部分を省いてしまったことが、かなり重要なテーマを描き切れていない感じがする。(触覚にこだわるのなら身体的関係を持つことで余計に独我論的な懐疑に陥るはずなんだけどなぁ。彼のsexしたあとのむなしさ(自分という存在の孤独さ)がなぜ描かれないのか?彼にとってsexは普通の人のsexと同じ意味しか持ちえていない。sexしさえすれば互いの気持ちがわかるようになるとでもいうのか?)しかし、全体としては、フロイト以降のきわめて現代的な、性と死(身体)というテーマをなかなかうまく描いてはいる。特に登場人物が少ないこともよい。人的関係が女ー男ー母親(兼父親)/社会という構図であり、これも、主人公を精神分析的に見ると、なかなかおもしろいはずである。
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