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 「遊乃舞寧夢」さんのコメント一覧 登録数(129件)rss
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[001]ゴーストワールド
 ビーフジャーキー野郎遊乃舞寧夢2018-07-11
 
ビーフジャーキーを朝飯だ!と言いながら貪り食ってた サングラスのコンビニ客・・・中途半端なヌンチャクが素晴らしい! 特典映像で、モップで対抗するコンビニ店長との対決・・・
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ビーフジャーキーを朝飯だ!と言いながら貪り食ってた サングラスのコンビニ客・・・中途半端なヌンチャクが素晴らしい! 特典映像で、モップで対抗するコンビニ店長との対決が見れる!!
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[002]ルームメイト
 ヘディの孤独遊乃舞寧夢2018-05-19
 
 今作でジワジワと本性を現すヘディ・・・並みの役者なら異常者を演じるべくして 演じてしまいそうなところ、ジェニファー・ジェイソン・リーの演技は怖いと同時に たまらない・・・
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 今作でジワジワと本性を現すヘディ・・・並みの役者なら異常者を演じるべくして 演じてしまいそうなところ、ジェニファー・ジェイソン・リーの演技は怖いと同時に たまらない孤独感、寂しさが常に身辺に漂っているのが強烈な印象だった。 あくまで結果としての異常性。端から異常な人物を演じようとしたらこうはならない だろう。このあたり、ロバート・デ・ニーロと同じくステラ・アドラーやストラスバ ーグの元、本格派の演技を学んできた役者ならではの凄みかと。  この作品の23年後の「ヘイトフル・エイト」で初めて彼女を知ったのだが、この 時の女囚人とも共通してたのは、悪女ながらどこか憎めない純真さ・・・”悪女”を 演じるのではなく、あくまで”人間”を演じているからだろう。「ヘイトフル・エイト」 ではノミネートされながら助演女優賞は逃したが、いつオスカーを獲ってもおかしくない 人だと思うのでした。  古い作品ながら、サスペンスとしてのハラハラドキドキも十分堪能できました。
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[003]ロード・トゥ・パーディション
 He's a good worker.遊乃舞寧夢2018-05-19
 
 オープニングからコクのある映像の美しさに目を奪われました! 撮影監督コンラッド・L・ホール・・・初めて名前を知った次第。「明日に向かって撃て」 や「暴力脱獄」など、・・・
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 オープニングからコクのある映像の美しさに目を奪われました! 撮影監督コンラッド・L・ホール・・・初めて名前を知った次第。「明日に向かって撃て」 や「暴力脱獄」など、これに先立つポール・ニューマンの主演作もこの人の撮影とのこと。 本作は撮影だけアカデミー賞に(撮影賞では最年長記録とか)。残念ながらコンラッドは これが遺作に。  意外に不評が多いのは、もっと派手なアクションや「ゴッドファーザー」並みの重厚さを 期待されてしまったからでしょうか。私はいずれも期待してなかったので十分堪能できまし た(ジェニファー・ジェイソン・リーとトム・ハンクスの共演が見たかったという動機で 鑑賞しましたが、この点、ジェニファーはあっけなく出番終了で残念でしたけど。役柄も 珍しく?まったく普通の奥さん!)。  アイルランド系のマフィアもあったのか、と、これも初めて知りました。 人を殺し殺されまくりのマフィアであっても、肉親の情はまったく普通と変わらない。 たまたまそういう世界で生きていかざるをえなくなっただけ。きっと実際もそうなんだ ろうな、と。  ジュード・ロウ扮する刺客から逃れる途中、親切な老夫婦のボロボロの家に匿われる 下りがよかったですね。老婦人の「よく働く子ね。あの子は父親を愛してるわ。」の台詞 と、それを聞いたトム・ハンクスの表情。地味ながらハイライトシーンでした。 あと、トム・ハンクスとポール・ニューマンがしっとりと弾くシンプルなピアノ連弾・・・ この作品のいいところは、そんなひっそりとしたところにあった気がします。
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[004]チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
 人間万事・・・遊乃舞寧夢2018-05-17
 
 ”ソ連のアフガン侵攻”、”モスクワオリンピックボイコット”・・・ 恥ずかしながら、そんなことがあったなぁ程度の認識しかなかったのだが、 装甲ヘリの無差別攻撃で逃げ惑うア・・・
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 ”ソ連のアフガン侵攻”、”モスクワオリンピックボイコット”・・・ 恥ずかしながら、そんなことがあったなぁ程度の認識しかなかったのだが、 装甲ヘリの無差別攻撃で逃げ惑うアフガン市民が殲滅されていくシーンなど は生々しく描かれ、”侵攻”という漢字二文字からはとてもイメージが湧き切ら ない”殺人”の実像が否応なく伝わる。  これに抵抗するイスラム戦士、義勇兵たちにアメリカが武器供与をするに至る 過程で孤軍奮闘した下院議員の話だが、政治家でありながら酒好き女好きドラッグ 常習者のちゃらんぽらん男でもあり、というキャラクターは今(2018年) セクハラ問題等、日本で起きているあれこれを思うに、おそらく普通のことなのだろう。 政治家というのは知性はともかくエネルギーだけは強い人種であろうから、 裏も表も人一倍、チャーリーウィルソンは特異な人物ではなく、一典型なのだろう。    ソ連の装甲ヘリでアフガン人が殺されるシーンが何度もあるので、ムジャヒディン がアメリカから与えられたスティンガーミサイルでこれを撃ち落とすシーン、その成果を 年度ごとに何機撃ち落とした!と伝える下り(実写映像多)が一種のカタルシスとして 描かれているのだが、でも、これも人(ソ連兵)が死んでいる瞬間であることには違いない。  ジュリア・ロバーツ演じるテキサスの富豪やCIAなど、完全に右側、保守の人物たちの 視点から描かれているわけだが、ただそれがこの作品の制作側の視点そのものというわけ でもないだろう。もしそうであるなら、ランボーよろしく、ソ連を蹴っちらかしたぜ! ザマーミロ!で終わるはずのところ、決してそうはなっていない。むしろ控えめに、 しかし最大のメッセージとして、  そこで終えてしまった現実がその後どういう結果になってしまったか を示唆している。    ソ連撤退後、アフガンに学校を作るべきだ!と主張する主人公に対し、アフガンと パキスタンの区別もつかない連中(おそらく決して誇張ではないだろう)に却下された 現実を見るに、この世界は随分と低レベルの知性で運営されており、人類はまだまだ未熟な、 トラブルを暴力と殺し合いで解決しようとしかねない未開の生物でしかないことを痛感させ られる・・・(アメリカの場合、あえてそういう状況を残そう、作ろうとしているように 思えて仕方ない)  余談だが、他界したホーキング博士が「人類は現状で他惑星の知的生命体と接触しては ならぬ!」と警告したという話となぜかリンクする・・・。  映画の出来としては、こういう内容を娯楽仕立てで楽しんで鑑賞できるように造ろうと 努力したのだろうけれども成功していると思えず、中途半端な作品となり、中東問題に 認識がないと退屈と思われてしまうだろう点、残念。有名キャストもいかにも観客動員の ため、という以上のものになっていない。    が、911テロやIS、その後の世界の軍事状況に密接に繋がっている80年代の出来事 に少しでも関心を持った人には冒頭語ったように、イメージを視覚化してくれる作品でも ある。
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[005]プラダを着た悪魔
 大多数のカタルシス遊乃舞寧夢2018-05-06
 
 ファッション業界という特殊な世界を描いているようでいて、 メリル・ストリープ演じる編集長が部下に命ずる様々の無理難題は世の中そのもの の不合理や厳しさを象徴している・・・
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 ファッション業界という特殊な世界を描いているようでいて、 メリル・ストリープ演じる編集長が部下に命ずる様々の無理難題は世の中そのもの の不合理や厳しさを象徴しているかのようです。  少なくとも、”プロの世界”はどんなジャンルであれ似たり寄ったりであって これに耐えられる人間は少なくて・・・ちょっと意地の悪い観方をすると、この 映画の結末(原作とは違うらしい)には、そういう大多数の人たちを喜ばせよう という商業的意図の匂いも感じてしまいました(アメリカの映画産業はアンケート 調査の”データ”に基づいてストーリーを作ってるとか)。  もちろん、ハサウェイ演じる助手が自分の出世や保身のために人を裏切れない、 という純真さは美しく、人としてあるべき姿を描いているのですけど。  これが現実なら、パリ行きに抜擢されて、その地でバリバリのリッチな業界人の 男に求愛されたら・・・ほとんどの女性なら”渡りに船”!とばかりに、ダサい元彼 ”になりかかっている”男のことなど、サッパリ忘れてしまうだろうに。  が、しかし、そうして出世していくことが、本当に幸せなことなのか? それは華やかなようでいて、ある意味、地獄のような世界に生きることなのでは ないのか?この華やかな業界のトップに君臨する編集長の姿が、決して幸せには 描かれていないあたり、多分にこれは真実の匂いも感じるのでした。  いつも強気の編集長がうなだれて離婚話をするエピソード、演じるメリル・ ストリープはほとんどノーメイクのような風貌ですが、こういうところに役者魂 感じます。  先輩助手を好演のエミリー・ブラントは、やくざなねぇちゃんから英国女王まで 演じるかと思えばアクションもこなし、最新作ではあのメリー・ポピンズ!に扮す るということで、実に懐の深い女優のようですね。  福笑いのような顔立ちのアン・ハサウェイはコメディをやってるのが一番魅力 的かと。
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[006]バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
 ずるいぞバットマン!遊乃舞寧夢2018-05-02
 【ネタバレ注意】
 クリストファー・ノーラン絡みのネクラ対決ということで あまり期待はしてませんでしたが、案の定・・・人間のバットマンが超人相手 にどう戦うのかと思ったら、クリプトナイ・・・
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 クリストファー・ノーラン絡みのネクラ対決ということで あまり期待はしてませんでしたが、案の定・・・人間のバットマンが超人相手 にどう戦うのかと思ったら、クリプトナイト!ってこれ、その昔、すでに レックス・ルーサー(ジーン・ハックマンの時)が使った手じゃないですか。 犯罪者と同じ手口でスーパーマンをやっつけようという時点でバットマンに 共感できなくなり、最後の巨大モンスターもありがちな派手さを狙った やっつけキャラにしか見えず、残念でした。  バットマン役のベン・アフレックはスーパーヒーロー大好きなようですね。 「ハリウッドランド」ではスーパーマン役者のジョージ・リ―ヴスを演じていて  間接的ではありながら、両方演じたことに。  ゾッド将軍のマイケル・シャノンは「ランナウェイズ」という作品で、日本でも 大人気だった(70年代!)あの下着姿で歌いまくる女の子バンドのエキセントリ ックなマネージャー役で役者ぶりを発揮してます。ちなみにボーカルのシェリー を演じるはダコタ・ファニング!股おっ広げて頑張ってます・・・余談でした。
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[007]シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
 順番間違えた!遊乃舞寧夢2018-05-02
 
 しまった!前作「ウィンターソルジャー」まだ見てなかった! 今作、理屈抜きで楽しむには地味な会話も多くそこのところは置いてけぼり になってしまった。少年っぽいスパイダ・・・
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 しまった!前作「ウィンターソルジャー」まだ見てなかった! 今作、理屈抜きで楽しむには地味な会話も多くそこのところは置いてけぼり になってしまった。少年っぽいスパイダー坊やのおしゃべりが面白かったかな。 なんかゴチャゴチャして無理やり戦ってる感は否めなかった。  話し合いがあっという間に決裂したり、よく状況を知らないアントマンや スパイダーマンがたまたま先に声をかけられた側についてるだけだったりの ような・・・そういうところに ”白か黒か二者択一”のアメリカを感じて しまった。そういうのは映画の中だけにしてほしいですね。
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[008]ヘイトフル・エイト
 確かにヘイトフル・・・遊乃舞寧夢2018-04-29
 【ネタバレ注意】
 以下、思い切り”ネタバレ”してます!  どぎつい描写の多いタランティーノ作品とは知っているし、それでも これまでエンターテインメントの枠の中で観れたのだが、今回は面・・・
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 以下、思い切り”ネタバレ”してます!  どぎつい描写の多いタランティーノ作品とは知っているし、それでも これまでエンターテインメントの枠の中で観れたのだが、今回は面白さ以上に そのどぎつさが勝っていると感じてしまい、文字どうりヘイトフルな後味の悪さ を覚えてしまった。今までに増してスプラッターな要素が目立つのだが、 ヘイトフルに感じた最大の理由は、囚人の女をつるし殺すのも残忍ながら、 それを行う二人の男のなんとも ”嬉しそうな表情”だったと思う。  そういう殺され方をするには、囚人の女がどうも憎めないキャラだった。 殺す側に共感、感情移入しきれないと、あの歓喜の表情にはカタルシスよりも嫌悪 を感じてしまう(しかも手錠にぶら下がる腕・・・)。   物語の作りとしては、相変わらず独自の語り口で上手いのだが、何かそのあたり の、見る側の感情の導き方が今回は混乱していたような。  大きな収穫だったのは、その囚人女を演じたジェニファー・ジェイソン・リー!  出演者は全員達者な俳優ばかりだが、彼女のどこか愛嬌のあるやさぐれぶりが出色 だった。アカデミー助演女優賞ノミネートも納得。あの「コンバット」のビック・ モローの娘だとか。未見の「バックドラフト」では、今回手錠で繋がられていた カート・ラッセルともすでに共演しているようで、二人ともどんなキャラでの共演 なのか?興味津々、他の出演作を辿ってみたくなりました。
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[009]トランセンデンス
 人の人たる所以遊乃舞寧夢2018-04-28
 
 要するに テクノロジーVS人間性 という古典的SFのテーマを現代風に 扱った作品かと。ジョニー・デップ演じる科学者の自我が危険な存在として モンスター化していく過程には・・・
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 要するに テクノロジーVS人間性 という古典的SFのテーマを現代風に 扱った作品かと。ジョニー・デップ演じる科学者の自我が危険な存在として モンスター化していく過程には50年代の「禁断の惑星」を思い出した。  「人間は矛盾だらけの存在だ」・・・目的にばく進するのみの人工知能との 決定的な違いを説くこのセリフが印象的だった。  観終わってから知ったのだが、製作総指揮がクリストファー・ノーランだけ あって、なるほど、理屈っぽい(&わかりにくい)。エンターテインメントに 徹しきらない中途半端さが地味な作風と共に、おいてけぼり感を残して終わっ てしまった。この点、予告編の印象とかなり違う(ずるいよ)。  同じテーマをおバカなくらいの娯楽で描くことは全然可能だろうと思うので、 そういう作品で口直ししたい!という気持ちにかられたのでした。
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[010]ゲット スマート
 メカジキ!遊乃舞寧夢2018-04-25
 
 「リトル・ミス・サンシャイン」でのゲイのおじさん役が秀逸だったスティーブ・カレル の主演作ということで観てみようと思ったのですが、テレンス・スタンプ、ジェームズ・・・・
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 「リトル・ミス・サンシャイン」でのゲイのおじさん役が秀逸だったスティーブ・カレル の主演作ということで観てみようと思ったのですが、テレンス・スタンプ、ジェームズ・カーン、 アラン・アーキン・・・実力派の大ベテランがこぞって出演しており、すごく得した気分でした。 彼らが大真面目にこのおバカ映画(?ですよね)を支えていること自体が面白い。  国家の重要任務と思いきや、大統領(ジェームズ・カーン!)が911の時のブッシュよろしく 幼稚園で絵本の読み聞かせをしていたり、セリフのあちこちに笑いで包んだ風刺も効いて、こうい うところはさすがのアメリカ。  オリジナル(それ行け!スマート)の原案がメル・ブルックスだというのも初めて知りましたが 納得の内容でした。  足もあらわにお色気ひときわのアン・ハサウェイ、実像はIQ180以上で四か国語を話すという マシ・オカ(日系ではなく日本人!なんですね)、プロレスの大スター、ロックことドゥエイン・ ジョンソンなどなど、粒揃いのキャラクターで盛り上げてます。
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[011]偽りなき者
 メディアの日常と同じく遊乃舞寧夢2016-12-07
 
疑いー印象ー確信ー制裁 ここで描かれる冤罪と、世間の早急なレッテル貼りによる偏見、制裁は、 子供がウソをつくかつかないか、ということよりも、現在のメディア報道 のあり・・・
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疑いー印象ー確信ー制裁 ここで描かれる冤罪と、世間の早急なレッテル貼りによる偏見、制裁は、 子供がウソをつくかつかないか、ということよりも、現在のメディア報道 のあり方、その  ”見出しだけで” 印象を確信にしてしまう大衆のあり方 を連想させ、この偏見に満ちた村の人々は、そのまま我々の情報への 接し方、メディアテラシーの問題とリンクする。 事実がどうであるか、ということよりも、情報が最初にどう扱われたか?に よって、人々の反応、態度が決定し、仮に後から事実が明かされてきてから も、人は最初に自分が取った行動を否定したがらない。 この映画にあっては、子供の罪のないウソが招いた悲劇であるが、 私たちの日常にあっては、政治的意図や、商業的意図によって、 ”容疑” が 事実であるかのように 報道され(しかも執拗に)、 それを大衆が鵜呑みにする姿は、この村の人々とまったく同じだ。 その姿を客観的に見せてくれるという意味で、この作品の持つ役割、意義は 大きい。この村の出来事は、メディアと大衆、という関係において、私たちの 周りで・・・常に起きている出来事 だ。 主演のマッツ・ミケルセンも素晴らしいが、ウソをつく当のクララを演じた子役 アニカ・ヴィタコプの演技は、微妙な表情に一片のウソも作為もない。あまり お目にかかる機会のないデンマーク作品だが、登場人物全員の演技、演出、 共に水準の高さを痛感した。 子供の成人にあたって、猟銃を贈り、狩に出ることが大人の証明、という エピソードや、巨漢の大人たちがテーブルを囲んで飲んだり食べたりの姿は いかにもバイキングの子孫、北欧らしさを感じさせて興味深い。 古くは、ワイラー監督「噂の二人」も、”子供のうそ” が元で、同性愛の容疑 をかけられた女性教師ふたりが社会的制裁を受ける姿を描いているのを 思い出し、時代の差はあれ、大衆の偏見というテーマは不変のようだ。
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[012]ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
 怪獣の”仁義なきタイマン”遊乃舞寧夢2016-11-24
 
イリスって、邪神というより、ドス持ったチンピラに見えました。 顔もサングラスかけてるみたいだし。ちょっとエッチな感じだし。 で、ラストのガメラとの戦いは、怪獣の対決・・・
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イリスって、邪神というより、ドス持ったチンピラに見えました。 顔もサングラスかけてるみたいだし。ちょっとエッチな感じだし。 で、ラストのガメラとの戦いは、怪獣の対決というより、 チンピラどうしのタイマンみたいでした。オラオラオラって言って そうな、ずっと接近戦で、ガン飛ばしあってるし。 その前の空中戦は、バイクに乗ったままの暴走族がケンカしてる みたいだなぁ。 相変わらず、美術は素晴らしいですね。駅のミニチュア、すごい! 自衛隊も大活躍。いちいち攻撃するのに、ミサイルを”許可する” 司令官が言うあたり、リアルでした。安倍のお友達、津川さんが、 自衛隊のお偉いさんを嬉しそうに演じてました。 中山忍さんは、賞を獲った一作目より演技がずっとよくなって、ちょっと 大人っぽくなってて見直しました。 前田愛さんの集中力は素晴らしいですね。セガールさんのお嬢さんは ちょっぴり前進、安心しました。精進して下さい。
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[013]ガメラ 大怪獣空中決戦
 ベランダに洗濯物!遊乃舞寧夢2016-11-13
 
手作りミニチュアのディテールに驚きました。 怪獣に壊されるマンションのベランダのひとつひとつに植木が置いて あったり、洗濯ものやら、布団が干してあったり、全部違う。 ・・・
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手作りミニチュアのディテールに驚きました。 怪獣に壊されるマンションのベランダのひとつひとつに植木が置いて あったり、洗濯ものやら、布団が干してあったり、全部違う。 電信柱に乗っかってる機械(?)や配線の細部までが再現されていて、 美術担当のこだわりが溢れてました。 なかでも、郵便ポストの下に捨てられている大小のゴミのポリ袋! 道端の自動車は定番としても、バイクや自転車まで! マンション廊下部分にホウキが立てかけてあるのも発見! どれもほんの一瞬しか写らないのに(しかもほとんどの客の目は怪獣に)、 徹底したその姿勢にプロの魂を感じました。 怪獣バトルそっちのけで、美術を見てました。 縁の下の力持ち、担当スタッフに拍手!
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[014]やさしい本泥棒
 リーゼルの抱擁遊乃舞寧夢2016-11-06
 
ナチスの思想統一により焚書が行われる世の中にありながら、自分の言葉、 人へのやさしさを、葛藤しながらも失うまいとする人々を描いた佳作。 主演の少女リーゼルを演じるソ・・・
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ナチスの思想統一により焚書が行われる世の中にありながら、自分の言葉、 人へのやさしさを、葛藤しながらも失うまいとする人々を描いた佳作。 主演の少女リーゼルを演じるソフィー・ネリッセ、感極まると相手に抱きついて いく彼女のしぐさが幾たびとなく見られるのだが、その抱擁のなんとも饒舌な こと。思いのすべてが言葉もなく伝わってくる。 共演者たちからも絶賛されているようだが、素晴らしい。 日本では劇場公開されておらず(なぜ!?)、たまたまレンタル店で発見、 ジェフリー・ラッシュが出演しているので観てみる気になったのだが、ストーリー、 演技、美術、音楽、すべて超一流の趣。 古いドイツの石造りのような家々の町並み、石畳の道、室内の木造家具、風格 ある美術に映像。珍しく音楽はスタッフロールの最後まで聞き入ったが、それも そのはず、ジョン・ウィリアムスの仕事だった。 名優ジェフリー・ラッシュは仇役や、エキセントリックな役柄が目立つようだが、 この作品では、リーゼルの思いやり溢れる義父を味わい深く演じており、役柄の 広さにあらためて驚いた。妻役のエミリー・ワトソンとは、「ライフイズコメディ、 ピーターセラーズの愛し方」でも、まったく別人格の夫婦を演じていたあたり、 興味深い。
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[015]ジョージ・マーティン
 三人目かも!?遊乃舞寧夢2016-11-03
 
前の方に異論を唱えるわけでは全然なくて・・・ 私はこの人は、ビートルズの音楽において、ジョン、ポールについで、 ”三番目の存在” だと確信してます。このプロデューサー・・・
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前の方に異論を唱えるわけでは全然なくて・・・ 私はこの人は、ビートルズの音楽において、ジョン、ポールについで、 ”三番目の存在” だと確信してます。このプロデューサーがいなかったら 今でも語り、聞かれ続けるビートルズは存在しなかった。 ビートルズの功績のひとつは、なんといっても、ロックという音楽の可能性 を広げ、アートとしての表現にまで高めたことがありますが、それを具体化 したのが他ならぬジョージ・マーティンでしょう。 オーディションに落ち続け、どこのレコード会社でも断られていた頃の ビートルズのデモテープを聴くと、落とされたのもわかるし、また、ジョージ・ マーティンがどれだけメジャーデビューまでの彼らに磨きをかけ、働きかけ たかがわかります。ビートルズがダイヤの原石だとしたら、これをカッティング して製品化したのがジョージ・マーティン。彼以外の誰も、デビュー前のビート ルズの、その秘めた輝きに気づかなかった! また、この人がクラシック音楽をマスターしているということが、大きかった! 弦楽四重奏やらチェンバロのソロやら、オーケストラサウンドやら、当時として は、ロックとは相容れないと思われていたアイディアがビートルズの音楽に 取り入れられていったのは、この人のおかげ。さらに、サージェントペパーや アビーロードのB面での、交響曲をモチーフにしたコンセプトも、この人による もの(ジョンあたりは、むしろそういうのを嫌がってたとか)。 ジョン、ポールという二人の天才、ジョージ・マーティンという音職人、 ハリスンは努力家、リンゴは社交家・・・インド音楽の導入や、ドラムの独自性 というのはあるわけですが、こと後世に残るサウンド、という意味でジョージ・ マーティンの果たした役割は後の二人をしのぐものがある気がします。 ビートルズが作者で役者だとすれば、ジョージ・マーティンが演出家ですね。 60年代のほかのバンドの音を聞けば、21世紀の今でも新鮮さを失わない そのサウンドの輝きは歴然としてますが、他のプロデューサーではこうはなって なかったことでしょう。 マーティンさん、ありがとうございました。合掌。
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[016]レ・ミゼラブル
 様式性とリアリティ遊乃舞寧夢2016-11-03
 
ミュージカルは大好きなのに、この作品はまったくダメだった。 もっとも抵抗を感じたのは、”どアップで”、リアルな感情むき出し!で歌われる シーンの多いこと。ミュージカル・・・
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ミュージカルは大好きなのに、この作品はまったくダメだった。 もっとも抵抗を感じたのは、”どアップで”、リアルな感情むき出し!で歌われる シーンの多いこと。ミュージカルという現実的ではない様式性と同時に、 超リアルな感情の”表出”(俳優の力量としては素晴らしいのだが・・・)が同居 する、というのは、これまでにないスタイルに思えたのだが・・・ ボロボロのアン・ハサウェイのどアップは、感情が同化して泣ける、という よりも、目を背けたくなるアクの強さ、心地悪さが先立ってしまい、胸焼けが してしまった。これと同様なシーンが随所に。 リアルな感情はあっていい。それなしで感動はない。でも、ミュージカルという スタイルで、ここまで”外側に”むき出しにしなくてもいいのではないか?  ここに抵抗を感じた人も多いのではないだろうか? 同様に、下水の汚さやその他、すべてが ”超リアル” なのだが、そうした 現実性と、台詞がすべて”歌”という様式性のミスマッチが最後まで違和感を 拭えなかった。 つい先日、ミュージカルは苦手!と語る知人がいて、なんてかわいそうな人だ、 と思ったのだが、その人の気持ちがわからないでもない気がしてしまった。 彼は音楽にほとんど興味がないからなのだが、今回の私の場合は、この作品 の旋律がまったく好みではないことが大きい気がした。 リチャード・ロジャースやガーシュインとはまた違うのだろうが、これほど 一遍たりとも、旋律に魅力を感じないミュージカルは初めてだった。 カメラワークも全体にグシャグシャとして、不要に転換が早かったり、暗くて なんだかわからなかったり・・・これほどの名作と言われている原作、一流の キャストでありながら、なんとも残念な鑑賞だった。 要は監督がミュージカルの監督ではないということが大きいのかもしれない (「英国王のスピーチ」は素晴らしかった)。試行錯誤に終始したのではないか? サシャ・バロン・コーエンとヘレナ・ボナム・カーターのテナルディエ夫妻が最も この世界観に違和感なく存在し、抵抗なく見れたと思うし、唯一面白かった。 舞台で、ぜひ観なおしてみたいと思う。
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[017]レ・ミゼラブル
 観応えあり!遊乃舞寧夢2016-10-26
 
二十年近くも食わず嫌いでいたのは実に不覚でした! 監督が「ペレ」のビレ・アウグストであるとも知らなかったし。 演技が素晴らしい。スターウォーズやバットマン、96時間・・・
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二十年近くも食わず嫌いでいたのは実に不覚でした! 監督が「ペレ」のビレ・アウグストであるとも知らなかったし。 演技が素晴らしい。スターウォーズやバットマン、96時間だの パイレーツだの、アクションやSFの娯楽作で活躍のハリウッド俳優 たちの底力、こうした古典文学でも見事に演じきれる本来の姿?を 観ることができるのが嬉しい。 リーアム・ニーソンとジェフリー・ラッシュ・・・実力ピカイチのオスカー俳優 二人ががっぷり四つに組んだ演技で火花を散らしまくって堪能させてくれ たので、原作の割愛も、仏文学が英語劇になってることも気にならず満腹。 ユマ・サーマンも「パルプ・フィクション」や「キル・ビル」の女丈夫?と同じ人 とは思えない薄幸の女ぶり。幼い娘(コゼット)への必死の思いがヒシヒシと 伝わり、こういう役をもっと演じてほしいと思いました。 オープニングからラストまで、アウグスト監督ならではのコクと品格のある 映像も味わい深く、久々に見応えのある作品、ああ、映画を観た!という 思いにさせてもらえたのでした。 PS.個性派トビー・ジョーンズが1シーンだけ、裁判所の門番役で出演   (まだ出世前?)
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[018]ローン・レンジャー
 ポップコーンをほおばりつつ遊乃舞寧夢2016-09-27
 
明治のカールでもスコーンでもいいですが(笑)。 「J・エドガー」でのアーミー・ハマーの演技(ゲイのトルソン)が素晴らしかったので、 彼がまったく異なる役柄である、こ・・・
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明治のカールでもスコーンでもいいですが(笑)。 「J・エドガー」でのアーミー・ハマーの演技(ゲイのトルソン)が素晴らしかったので、 彼がまったく異なる役柄である、この西部劇のヒーローをどんなふうに演じるのか? という興味で鑑賞しました。 結果的には、当然ながら、社会派作品で実在の役人を演じたのとは、完全にモード が違い、彼の実力に触れる作品とは思えませんでしたが、クソマジメでおっちょこ ちょいなヒーローを演じる姿に、芸域の広さはよくわかりました。 予想外の収穫だったのは、「エリジオン」で小ぎれいなスーツ姿で冷酷なエリート を演じていたウィリアム・フィクトナーの、トントに追われる”悪霊”キャヴェンディッシュ 役・・・ボロボロの埃まみれの別人ぶり! さらには、カスター将軍のような、ヒゲの騎兵隊隊長を演じていたのが 「25時」でエドワード・ノートンの親友の株仲買人を好演していたバリー・ペッパーだった ことは、観終わってからキャストを調べるまで気づきませんでした。 そして、悪の黒幕レイサムを演じているトム・ウィルキンソンは、「グローリー・明日への 行進」ではジョンソン大統領を演じており、これはなるほど、のキャスティング。 と、ジョニー・デップのコスプレよりも、脇役たちのキャラクター造りが光ってました。 現代技術で描かれた活動写真的でマンガチックなアクションの連続は、 「黒ヒゲ大旋風」のような昔のディズニー映画を彷彿とさせ、ニヤッとなりましたね。 余談ながら、ふと思ったのは、監督業をやめてしまったというリチャード・レスター(80年代 のスーパーマンシリーズ)が、今この作品で見られるような映像技術を使って、あのベタな ギャグをやってくれたらどんなだっただろう??という興味でした。 と、同時に、現代のCG技術は ”なんでもできてしまう” ことが落とし穴であることも あらためて。 理屈抜きで、ポップコーンをほおばりながら観るべき映画の典型ではありますが・・・ 資源のために好んで戦争を起こそうとする黒幕、という悪役設定は現実をチクリと。 昔から少数派ではありながら、先住民側に感情移入した作品はありましたが、こういう 娯楽に徹した作品でもそれが当たり前になっているあたり、アメリカの反省がにじんでいる というのは、考えすぎでしょうか・・・でも、マーロン・ブランドとも懇意だったジョニー・デップが プロデューサーにも名を連ねているあたり、そうでもないのかも。
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[019]スコア
 声が”ねずみ男”のマーロン・ブランド遊乃舞寧夢2016-09-12
 【ネタバレ注意】
・・・が、日本語版で見れます!! 後半、久々に、とてもハラハラしました。 で、ビル掃除のダニーが殺されないでホッとしました。 ジャック=ノートン曰く「ヨーアグッドマ・・・
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・・・が、日本語版で見れます!! 後半、久々に、とてもハラハラしました。 で、ビル掃除のダニーが殺されないでホッとしました。 ジャック=ノートン曰く「ヨーアグッドマン、ソー、アイドンワナハーチュー」 これがイジワルな上司だったら・・・部下にやさしく接して命拾いしました。 演じるポール・ソールズさん、ほぼ半世紀前にはテレビアニメのスパイダー マンだったそうですから、老いてもそう簡単には殺されません! 声優でもある監督(セサミのグローバー!)つながりでしょうか? このダニーと働いてる間中、身障者を装ってたジャック=エドワード・ノートン は、なんて努力家なんでしょう。かなりご苦労なことですが、きっとそういう ことが好きな人なんでしょうね。デニーロとのファーストコンタクトも、わざわざ このキャラだったし。ダニーによくバレませんでした。立派です。 マーロン・ブランドは声はねずみ男(日本語版)だし、関取みたいに太ってるし、 カンペ視線に注意してましたが、どうやらデニーロとの会話は全部アドリブとの ことなので、カンペはいらなかったようですね。 デニーロと並ぶ姿には、ああ!ビトー・コルレオーネ、晩年と若き日が対面! 「リベンジマッチ」での、 ロッキーVSレイジングブル に匹敵するお楽しみ でした。 しかし、デ・ニーロ 最近、出演作多すぎませんか(2013年は6本!) テレビのない時代の製作ペースのごとし。
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[020]J・エドガー
 トルソンの乙女心!ディカプリオの自意識遊乃舞寧夢2016-09-07
 【ネタバレ注意】
最も印象に残ったのは、フーヴァーとその片腕トルソンの”二人の休暇”のシーン。 楽しかった競馬が終わり、ホテルでガウン姿でくつろいで、グラスの酒を傾ける・・・ドキドキ! ・・・
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最も印象に残ったのは、フーヴァーとその片腕トルソンの”二人の休暇”のシーン。 楽しかった競馬が終わり、ホテルでガウン姿でくつろいで、グラスの酒を傾ける・・・ドキドキ! と、そこでフーヴァーが口にするのは、”他の女” との結婚話!なんと無情な! こわばるトルソンの表情・・・意に介せずその話を進めるフーヴァー、なんと意地の悪い! すると、忠実な部下だったトルソンが、別人のように荒れ始め、嫉妬の嵐、爆発! その荒れ方、フーヴァーへの罵り方、怒りのぶつけ方・・・まさに傷ついた”乙女心”。 ”女”を怒らせると怖い!しかも身体は男、フーヴァーよりでかい。力でねじ伏せ、 無理やり!怒りのキーッス!! 「二度と僕の前で女友達の話をするな!」・・・ああ、なんてかわいい、愛おしい。 そう思わせてしまう、この演技、”女心” に溢れて見事! 出会いの面接の登場シーンから、これ、本物だろ?と思わせる物腰風貌だったが、 これが演技であるなら、演じるアーミー・ハマー、25歳にしてかなりの傑物かと。 転じて、主演のディカプリオ・・・どうしても ”少年っぽさ” が消えない。 様々の作品で、それを壊そうと 必死になっているかのような 自意識が どこか に漂ってしまう。上手いのだけど、いかにも賞をねらってるように思えてしまう。 タランティーノ監督「繋がれざる者」でも、熱演ながら、どこか、新進出世驀進中の クリストフ・ヴァルツに食われてなるものか!のような自意識からくる熱演に見えて しまい、結果、ヴァルツが得をしてしまったような(助演男優賞受賞)。 と、話は変わり、”極秘ファイル” ・・・同じようなものは、この国にもあるんでしょうね。 で、ある政治家が、ある勢力にとって、都合の悪い存在になると、 某週刊誌がそのファイルの内容をスキャンダルとして世に暴露! みんな同じことをしてたとしても、名指しで暴露されたが最後、葬り去られる。 週刊誌がたまたまスキャンダルをスクープした、というよりも、最初からファイル されていて、状況に応じて、それを引っ張りだして失脚させる、そういう仕組みなん だろう、と前から思っていましたが、この半世紀以上も前からのフーヴァーのやり方 を見て、これは確信になりました。 だから、政治家がスキャンダルで叩かれるときは、そのスキャンダルよりも、 なぜ、そのことが、そのタイミングで取りざたされたか?そこを見るべきなんだと。 しかし、この国はフーヴァーは誰なんだろう?どんな組織なんだろう? そして、フーヴァーと同じく、その人物も絶対に知られたくない”弱み”を有している のだろうか??
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[021]レッド・ライト
 ガックリ・・・遊乃舞寧夢2016-08-23
 【ネタバレ注意】
シガニー・ウィーバーとデ・ニーロの演技合戦に期待したら、直接対決 なしのまま、中盤でウィーバーがあっけなく死んでしまい、ガックリ・・・ (キリアンが頑張ってはいるけれ・・・
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シガニー・ウィーバーとデ・ニーロの演技合戦に期待したら、直接対決 なしのまま、中盤でウィーバーがあっけなく死んでしまい、ガックリ・・・ (キリアンが頑張ってはいるけれど)。 その後の展開も、意味深で気取った台詞や、冗長なパッセージ、 怖いというよりイラつくだけの演出が目立ち、途中でリタイアしたくなった。 最後までガマンし、ああ、なるほど、という落ちではあったが、デ・ニーロ の嘘を暴こうというキリアンがチンピラ用心棒(素顔丸出し)に ”ショーの真っ最中の劇場トイレ” で、器物を破壊しまくりながらボコボコにされるあたり、警備員くらいいる だろうに、「そりゃないだろう!?」で、助けも呼ばず、警察も呼ばず、 やられるままで劇場を後にするエンディングも腑に落ちず・・・。 スペイン出身の監督のようだが、不本意にハリウッド式娯楽映画を撮らされ たのではないか?という疑いとともに、なんとも中途半端で不消化な印象。
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[022]アメリカン・スナイパー
 中東開拓史の英雄遊乃舞寧夢2016-07-29
 
監督イーストウッドは、共和党支持者でありながらイラク戦争には 反対だったという。その微妙なポジションが反映した作品なのだが、 本作は、反戦色も多々ありながら、圧倒的・・・
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監督イーストウッドは、共和党支持者でありながらイラク戦争には 反対だったという。その微妙なポジションが反映した作品なのだが、 本作は、反戦色も多々ありながら、圧倒的に愛国精神が勝っている印象。 この主人公を、多くの仲間の命を救った!と、英雄視するのは、 原爆が多くの人命を救った、というアメリカ国内オンリーの視点と同様で、 そもそもこの戦争がなんのための戦いなのか?という問題を棚にあげていて 終始、共感できない気持ち悪さがつきまとった。 主人公は911のテレビ映像を見て、軍に志願するが、そもそもそれがイラクや フセインとは関係ない。石油会社の社長ブッシュと大株主の閣僚たち、そして 一握りのスーパーリッチ達の利権のための戦争である実態には一切触れてない 時点で、イーストウッド監督ともあろう者が、超おバカ作品「パールハーバー」に 仲間入りしてしまったかのようでもあり残念だ。 先住民虐殺の歴史を英雄譚にした昔の西部劇よろしく、「中東開拓史」とでも 副タイトルにつけてもいいかもしれない。 瀕死の状態でベッドに横たわる戦友に、「必ずお前の仇は討つ!」と篤い友情で 主人公は口にするが、それは侵略者アメリカと戦うイラク人も同じだろうに。 自分を売ろうとした同国人の幼い息子を容赦なくドリルで頭に穴を開けて殺害 するなど、いかにも武装勢力側を”鬼畜”として描くあたりも、無理に主人公に 感情移入させようという意図、あざとさを感じてしまった。 その鬼畜として描かれている彼らもどれだけの仲間や身内をアメリカに殺され てきたのか?その憎しみの理由にも目を向けたい。 イラク戦争を描くのであれば、冒頭に登場し、主人公をつかの間逡巡させた 爆弾を抱えた女と子供が、なぜ、あのような行動に至ったのか?何が彼らを そうさせたのか?そこから描いてもらいたい。 自由を守る?という言葉がどうイラク戦争に結びつくのか? いつイラクがアメリカに攻めてきたのか? 多様な民族の存在を一切無視し、西側大国の都合で国境を引き、傀儡国として 利益を吸い取ってきたことから生じた矛盾を武力で押さえつけようという国の 行為・・・これを美化し、支持することを ”愛国心” と呼ぶのであれば、それは なんと偽善と欺瞞に満ちたものであろう。 美しく荘厳に描かれれば描かれるほど、そうしたことを感じてしまう作品だった。 また別の視点として、国内のまったく普通の生活、庭に仲間が集まってのバー ベキューパーティー、スーパーでの買い物、平和な家族のありよう・・・そんな日常と、 海の向こうでの、殺し殺されの極限状態の戦争。 これらが今も ”同時進行” するアメリカという国の現状が描かれていることに注目 したい。今この日本で、集団的自衛権が容認され、日米合同演習が拡大されている ということは・・・これは近い未来の日本の姿でもありうるということだ。
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[023]君よ憤怒の河を渉れ
 うぬぬ!迷作の香り、C級アジアンテイスト遊乃舞寧夢2016-03-10
 
文学的なタイトルと、中国で大ヒットしたというエピソードから 何も知らずに、名作!?と、期待して鑑賞。 オープニングの男性スキャットの音楽から 「うぬぬ、こ、これは・・・・・
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文学的なタイトルと、中国で大ヒットしたというエピソードから 何も知らずに、名作!?と、期待して鑑賞。 オープニングの男性スキャットの音楽から 「うぬぬ、こ、これは・・・」的な ”迷作”の香りが。 そして「うぬぬ・・・」は「第三の男」を思い切りチープにしたような 音楽でステップ! ”ぬいぐるみの熊”に襲われているのを助けられたというだけで 男女の関係になってしまうほどの恋に落ちるラブシーンでジャンプ! 名優大滝秀治氏に「男には命をかけて飛ばなければならない時がある!」 と言われてしまえば、たとえ未経験でもセスナを操縦して飛ばざるをえない 男・健さんの悲哀が泣かせます。 途中20分ばかり寝てしまったんですが、まぁいいや、とそのまま 一応最後まで見届けました。 70年代、古き良き時代、ということで。
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[024]鍵泥棒のメソッド
 コメディの底を支えるリアリティ遊乃舞寧夢2016-03-04
 
メイン三人のキャラクター設定からして成功しており、ことに香川照之氏 演じるコンドウの徹底した几帳面さが終始、作品の底辺を支えておかしさ をにじませています! これと恋・・・
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メイン三人のキャラクター設定からして成功しており、ことに香川照之氏 演じるコンドウの徹底した几帳面さが終始、作品の底辺を支えておかしさ をにじませています! これと恋に落ちる広末涼子氏の編集長のいかにも世間知らずな一途さも 見事なキャラクター描写で、この二人のからむシーンはことごとく  ”笑わせようとしないからこそ面白い” のお手本のような演技でした。 堺雅人氏扮するダメ役者は、これに比べ、かなりデフォルメした演技ですが、バランスとしてはこれでOKかと。 コンドウと桜井の殺人劇のリハーサルシーン・・・ 「俺の中では感じていた!」 「どう見えるかが全てだろうが!」 の応酬はいかにも芝居の稽古で聞こえてきそうなやりとりで、むきになる ほど滑稽さが増す!ハイライトシーン。 荒川良々氏のヤクザのボスも配役の妙、意外なリアルさ。あの目はコワい。 日常の ”いかにもありそうな” これをリアルに再現するとき、 コメディになってしまうんですね。監督と俳優たちの力量を感じました。
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[025]サプライズ
 ダイハード家庭篇遊乃舞寧夢2016-02-09
 【ネタバレ注意】
これは「ダイハード」ですね。 舞台が大きなビルから人里離れた一軒屋に。 ヒーローならぬ若いヒロインが侵入者をバッタバッタとやっつける! ヒロインが一人で追い詰められた・・・
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これは「ダイハード」ですね。 舞台が大きなビルから人里離れた一軒屋に。 ヒーローならぬ若いヒロインが侵入者をバッタバッタとやっつける! ヒロインが一人で追い詰められたあたりは、「エイリアン」のようでも ありました。 監督のアダム・ウィンガードはこの作品を撮った当時、まだ二十代 の若さであることを考えると、かなりの才能、センスの持ち主かと。 なかなか楽しめました。 ラストは心配してたとうりに!!おまわりさん、災難!!
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[026]ブロードキャスト・ニュース
 不完全な人間と人間遊乃舞寧夢2016-01-17
 
長点もあれば欠点もある、不完全な人間・・・ 一方は、優秀なのに、正しいのに、人から受け入れられない。 一方は、欠点だらけで、自信もなく、時にはインチキも辞さないのに・・・
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長点もあれば欠点もある、不完全な人間・・・ 一方は、優秀なのに、正しいのに、人から受け入れられない。 一方は、欠点だらけで、自信もなく、時にはインチキも辞さないのに、 人気を得て出世していく・・・人生の皮肉。 後者を演じるウィリアム・ハートの人間くささ。 その思いやりからのウソで人を救うときも。 逆に、常に正論を主張しながら人を傷つけ続ける自分に悩む ホリー・ハンター。 自分の頭脳に絶対の自信を持ちながら、心の中で軽蔑する恋敵 の助けを必要とすることになるアルバート・ブルック。 そんな人間模様を愛おしく見つめ、笑いとともに描いて見せてくれる ジェームズ・L・ブルックス監督の手腕。シビアな現実を描きながらも、 観る者をほのぼのと暖かい気持ちにさせてくれます。 本番直前!編集にギリギリまで粘るホリー・ハンターから渡された ビデオをオンエアースタジオへ届けねば!と必死の形相でビル内を 駆け巡るジョーン・キューザックのコメディエンヌぶり、出色にして 絶妙な脇役としての存在感。 クビを言い渡され、売れっ子アンカーのジャック・ニコルソンと顔を 合わせたときの数秒のアップの表情・・・かつてのこの男との関係が 色濃く漂い見事でした。 メイン三人はもちろん好演でしたが、脇役もみな光ってます。
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[027]カイジ 人生逆転ゲーム
 これで演技派??遊乃舞寧夢2016-01-05
 
主演者にいっさい偏見はなかったものの・・・ 熱く力んで感情的になって台詞がボロボロ・・・これは俳優初心者 にありがちな典型・・・これで演技派と称されるのであれば、日・・・
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主演者にいっさい偏見はなかったものの・・・ 熱く力んで感情的になって台詞がボロボロ・・・これは俳優初心者 にありがちな典型・・・これで演技派と称されるのであれば、日本演技界 のレベルはいったい? 冒頭から最後まで、力んで力んで熱くなっての繰り返し・・・ 主演者ばかりか、負け組?演者のほとんど、叫ぶべくして叫ぶ、熱くなる べくして熱くなる・・・そんな演技のオンパレード。 テンションのためのテンション・・・もう卒業しましょうよ。 渡り橋?の無理なシチュエーションは別として、光石研氏の落ち着いた 演技、松尾スズキ氏の自然な胡散臭さが救いでした。
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[028]ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
 小さな町の映画館にて遊乃舞寧夢2015-02-26
 
中野の今はなき小さな”町の映画館”、怪獣ブーム真っ只中、 ビートルズが来日した年のクリスマス作品だったんですね。 その頃、リアルタイムで観たっきりですが、キャストを見る・・・
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中野の今はなき小さな”町の映画館”、怪獣ブーム真っ只中、 ビートルズが来日した年のクリスマス作品だったんですね。 その頃、リアルタイムで観たっきりですが、キャストを見ると・・・ わぁ、「素晴らしき日曜日」の主演だった中北千枝子さんが出てる! 黒澤作品常連の沢村いき雄さんはインファント島民、いかにも(笑)! 冒頭に登場するというイタコを演じてる本間文子さんは、あの 「羅生門」で巫女を演じてた女優というキャスティングの妙! おなじみのメインの顔ぶれ以外に、脇役に目をやると、 隅々まで東宝ならではのカラーが詰まっていたことが見て取れます。 そんな名作に出ていた人たちが、子供たちのためにお仕事してくれて たんだなぁ、と、感慨。 他の方のコメントでは、モスラは寝てるだけ?だったそうですが、 たぶん、飛ばすのが大変だったんでしょう(笑)。 でも、海の対決というシーンでの水がらみの撮影はウルトラマンの 着ぐるみに入っていた古谷敏さんの話では、一番大変だったそうです から、それで手一杯だったのでしょうね。 いずれ、ほのぼのと、見直してみたい気持ちにかられます。
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[029]ソルジャー・ボーイ
 拾いものの佳作!遊乃舞寧夢2015-02-24
 【ネタバレ注意】
レンタル店で見かけるまで、まったく知らなかった作品。 ”なんとなく”パッケージとコピーに惹かれた予感はアタリ! 70年代ニューシネマの匂いと味わいに溢れていて、 ベトナ・・・
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レンタル店で見かけるまで、まったく知らなかった作品。 ”なんとなく”パッケージとコピーに惹かれた予感はアタリ! 70年代ニューシネマの匂いと味わいに溢れていて、 ベトナム帰りの主人公たちにさりげなく漂う不安定さ、そして 当時のアメリカの田舎町や市井の人々がリアルに描かれ、 場面転換のカントリーミュージックも雰囲気を醸し出す。 最初、古いビデオを起こしたような画質に閉口しかかったのだが、 作品世界にどんどん引き込まれて気にならなくなった。 主演のジョー・ドン・ベイカーは007の悪役で知っていたが、 この作品の演技の方が数段いい。調べたら、アクターズスタジオ出身の 実力派だった。役者の本領はこういうごまかしの効かない地味な作品の 方が問われるのかもしれない。 祖国に帰って普通の青年に戻っていたはずの主人公らが、ふとした きっかけで体に染み込んだ兵士の性(さが)を爆発させてしまうラストは 、皮肉なメッセージにあふれている。彼らの行為は、ベトナムで英雄と して繰り返してきたこととなんら変わらないのだから。
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[030]駅馬車
 アクションと人間ドラマの両立遊乃舞寧夢2014-05-02
 
この作品が世に出てから75年経った今、初めて観ました。 疾走しながらのインディアン襲撃シーンが売りのアクション映画の古典 かと思っていたのですが、それだけではありませ・・・
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この作品が世に出てから75年経った今、初めて観ました。 疾走しながらのインディアン襲撃シーンが売りのアクション映画の古典 かと思っていたのですが、それだけではありませんでした! 個性的で魅力的な登場人物たちの群像劇としての秀作であり、その後の 作品にその意味でも、かなりの影響を残した作品であると知りました。 賑やかな御者、飲んだくれの医師、怪しげな賭博師、心やさしい娼婦、 給与横領の銀行家、毅然とした大尉夫人、気弱な酒の販売人、 実直な保安官と、それに追われるお尋ね者リンゴ・キッド(若きジョン・ ウェイン) ・・・まったく性格も、それぞれの目的も異なる彼らがひとつの駅馬車に 乗り合わせ、利害の衝突が起き、そして、アパッチの襲撃という共通の 危機に見舞われ、その中で起きる人間ドラマを監督ジョン・フォードは 丁寧に描いて見せてくれます。 個性的な登場人物たちの群像劇とアクションの融合、という点で、 黒澤明監督「七人の侍」あたりも、おおいに影響されてるのでしょうか。 私がすぐに思い出したのは、元祖パニック映画「ポセイドン・アドベンチャー」 (70年代オリジナル版)でした。転覆した船の中で生き残った、やはり 個性豊かな登場人物たちがそれぞれに背負ったドラマのぶつかり合いの 中での脱出劇。 ことにこの中のレッド・バトンズ扮する雑貨商のキャラクターは、当作品で ドナルド・ミーク演じる気弱だが良識あふれる酒屋とよく似ています。また、アーネスト・ボーグナイン演じる気の荒い刑事の妻は元娼婦だったり・・・ おそらくは、こうした後の作品の手本とされてきてるのが、この「駅馬車」 だったんですね。 アカデミー助演男優賞を獲ったトーマス・ミッチェルは、登場時はなんだか オーバーな演技をする役者だな、と思いましたが、じわじわとその人間味に 魅かれていきました。賭博師のジョン・キャラダイン、酒屋のドナルド・ミーク、 御者のアンディ・ディバイン・・・どの役者も、他の出演作を観たくなり、 若いジョン・ウェイン以上の存在感と魅力に溢れていました。 アクションとしてもよし、人間ドラマとしてもよし。 ことに人物描写に優れているということが、名作として残り、何年経っても 色あせない条件なのだろうと、この「駅馬車」を観てあらためて思いました。
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