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 「流氷一滴」さんのコメント一覧 登録数(278件)rss
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[001]ケープ・フィアー
 リメークがオリジナルを超えた希有な例流氷一滴2018-10-25
 【ネタバレ注意】
ふつう、リメーク映画は「オリジナルと比べて〇〇が悪い」というレビューが多数出る。この映画のオリジナルは「恐怖の岬(英名はケープフィア)1962」だが、なんとリメークの方・・・
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ふつう、リメーク映画は「オリジナルと比べて〇〇が悪い」というレビューが多数出る。この映画のオリジナルは「恐怖の岬(英名はケープフィア)1962」だが、なんとリメークの方が有名で、そもそもオリジナルを知らない人が多い。 一番の理由はオリジナルがあまりに古いモノクロ映画だから。もう一つの理由は映画があまりにハリウッドらしい、言い換えると主人公(グレゴリー・ペック)一家が「品行方正」だからだ。 「ケープフィア(1991)」はストーリーこそオリジナルをなぞっているが、細部はことごとく違う。まず主人公の弁護士サム(ニック・ノルティ)が「悪」に見えるし、実際に 「悪党」。 刑務所から出てきたマックス(ロバート・デ・ニーロ)が復讐するのは、十数年前にサムがマックスを気に入らないので、刑期が短くなる証拠を握りつぶしたから。オリジナルは「逆恨み」だから、リメークの方が説得力はある。 次にオリジナルは家族が一枚岩だが、リメークはばらばら。娘のダニエル(ジュリエット・ルイス)はマリファナで高校退学寸前、なんと一度はマックスに惹かれる。彼女の演技は一級品だ。 最後の二人の決闘も違う。オリジナルはサムがマックスに勝つが、リメークはサムが殺されなかったのは運がよかっただけ。 ロバート・デ・ニーロの役作りはやりすぎ。いかにも悪そうなニック・ノルティは弁護士にはみえない。あばずれのジュリエット・ルイスが高校生であるわけないだろう。それでも、エンターテイメントに徹したリメークの方が好きだ。
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[002]グラスハウス
 三流映画とバカにしてはいけない流氷一滴2018-10-08
 【ネタバレ注意】
日本では知名度の低い映画の一つだと思います。偶然、DVDをみつけたのですが、どうせつまらない三流サスペンスだろうと、全く期待していませんでした。 両親を交通事故でな・・・
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日本では知名度の低い映画の一つだと思います。偶然、DVDをみつけたのですが、どうせつまらない三流サスペンスだろうと、全く期待していませんでした。 両親を交通事故でなくした16歳の姉と11歳の弟。両親が選んだ後見人は知人のグラス夫妻。夫は実業家、妻は医師で理想的な夫婦だと見えたのですが。 この二人(テリーとエリン)なぜか「悪人」に見えてしまうのがおもしろい。これって、わざとやっているのでしょう。姉ルビーを演じたリリー・ソビエスキーの演技は微妙。大根ではないのですが、教えられたとおり忠実に演じているようにみえました。弟レット役のトレヴァー・モーガンは「ゲーム中毒のお人好し」にしかみえない。もう少し活躍させたらよかったのに。 クルマが重要なアイテムになっています。両親は飲酒運転で死んだことになっていますが、ルビーは車種が違うことに偶然気づきます。グラス夫妻は(少なくとも)ジャガーとボルボを持っています。終盤、グラス家にやってきた二人の暴力金貸しは、グラス氏を拘束してジャガーに乗ります。実はルビーとレットはジャガーで脱走を企てた前歴があるので、テリーはブレーキが利かないように細工していました。下り坂で、ジャガーは前を行くもう一人の金貸しのクルマに追突します。2台とも事故って、暴力金貸しは死にますが、ゾンビのようにがけ下から這い上がったテリーは兄弟に近づきます。最後にルビーがとった行動とは・・・ この映画、結末は読めるのですが、どのように進展するのか全く読めませんでした。サスペンスとしては十分合格点でしょう。
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[003]ラストサマー
 「スクリーム」よりはまとも流氷一滴2018-09-30
 
「スクリーム」の脚本家、ケヴィン・ウィリアムソンがこの映画の脚本を書いたことは、最近知った。ただし私が見た順番は「ラストサマー」のほうがずっと前。 「スクリーム」は・・・
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「スクリーム」の脚本家、ケヴィン・ウィリアムソンがこの映画の脚本を書いたことは、最近知った。ただし私が見た順番は「ラストサマー」のほうがずっと前。 「スクリーム」はミステリーでもサスペンスでもない。強いて言うなら「ブラックコメディー」 観客は簡単には犯人を当てられない。犯人が明かされると思わず「それは禁じ手だろう」と叫ぶ。あまりに動機がつまらないから。 「ラストサマー」の真犯人に動機は十分ある。さらに真犯人が別の事件の容疑者者であったことが、真相究明を難しくしている。少なくとも、「愉快犯」ではないから「相対的にまとも」にみえる。
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[004]スリー・ビルボード
 玄人好みの映画流氷一滴2018-09-23
 
何の情報もなくて、この映画の結末を予測することは不可能だと思う。多くの人の予測はこうだ。娘をレイプされて殺されたヒロインのミルドレッド・ヘイズは仇を討つだろう。ある・・・
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何の情報もなくて、この映画の結末を予測することは不可能だと思う。多くの人の予測はこうだ。娘をレイプされて殺されたヒロインのミルドレッド・ヘイズは仇を討つだろう。あるいは、ミルドレッドは娘の仇を見つけるが、一瞬の差で、あれほど「無能だ」と罵っていた警察が逮捕して、仇を討つことができない。 映画を見た人はわかっているが、全然違う。本当に「ぶったまげる」結末になっている。正確に言うと、結末は「おあずけ」になっていて、観客に自由に想像させているのだ。 警察署長の行動は理解できない。さらに、警察署長を尊敬していたすぐに頭に血が上る人種差別主義の警察官の行動はもっと理解できない。ミルドレッドをかばった小男も理解できない。一言で言うと、これほどミルドレッドに味方する人が増えることが理解できない。 以下ネットの情報。「本作は批評家から絶賛されている。特に、被害者の母親を演じたフランシス・マクドーマンドと、人種差別主義の警官を演じたサム・ロックウェルの演技が絶賛された。」 実際のフランシス・マクドーマンドもサム・ロックウェルもこんなに「危ない人」ではないだろう。自分と正反対の役柄を違和感なく演じたのはすごい。また、一見ご都合主義に見えるストーリーも実は綿密に計算されている。ただし、評論家のコメントを読んでから見直さないと気づかないのが一番の難点だと思う。
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[005]15時17分、パリ行き
 自分には時間が長く感じられた流氷一滴2018-08-31
 【ネタバレ注意】
「こんなに短い映画なの?」という感想を聞いたことがあるが、自分にはとてつもなく時間が長く感じられた。三人のアメリカ人の観光シーンではない。テロリストに首を撃たれた乗・・・
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「こんなに短い映画なの?」という感想を聞いたことがあるが、自分にはとてつもなく時間が長く感じられた。三人のアメリカ人の観光シーンではない。テロリストに首を撃たれた乗客の出血がひどくて、スペンサー・ストーンが自分の手で懸命に止血している場面だ。「まだ、駅に着かないか。まだか。」と何度も思った。 誰か「奇跡だ!」と言っていたが、テロリストが自動小銃を発砲したのに不発だったことか、それとも拳銃の弾丸が乗客の脊椎や頸動脈を外れたことか。おそらくどちらもだと思う。 エンドロールで「この映画は事実に基づいているが、少々ドラマティックに作られている」という意味のコメントが出る。確かに「スペンサー、ゴー!」と言われても、自動小銃を構えたテロリストに真正面から向かっていくのは、事実とは異なると思う。 もっとも、テロリストの反撃で体中を切られたスペンサーは、けっこう傷を負ったらしい。 出演者が「本人」というのは後になって知った。英雄となった三人のアメリカ人はわかる。クリント・イーストウッドは、テロリストに撃たれて生死の境をさまよった乗客をどう口説いたのだろうか?
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[006]ワイルド・ワイルド・ウエスト
 ウエスタンとSFのごった煮流氷一滴2018-08-11
 
舞台は南北戦争後の西部でも、とんでもない兵器が出てくる。 見どころは、悪役ラブレス博士(なんと下半身がない!)、彼を追う二人の連邦保安官。変装と発明名人のゴードンが・・・
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舞台は南北戦争後の西部でも、とんでもない兵器が出てくる。 見どころは、悪役ラブレス博士(なんと下半身がない!)、彼を追う二人の連邦保安官。変装と発明名人のゴードンが「ぼけ」なら早撃ちのウエストは「つっこみ」の漫才コンビになっている。 出てくる兵器で笑っちゃったのは、自動追尾式の首狩りのこぎり刃。ラブレス博士ご愛用の巨大クモ型ロボットもすごい。 もっとも、ストーリーがたいしたことがないから、映画館で見た人は「金返せ」と言ったと思う。
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[007]耳をすませば
 年齢層限定? 同感!流氷一滴2018-08-11
 
相当前に、地上波でみました。ヒロイン月島雫のオーバーアクトには、正直「どん引き」でした。中学生で「結婚の約束」とか・・・でも、夢があっていいですね。 原作が少女マン・・・
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相当前に、地上波でみました。ヒロイン月島雫のオーバーアクトには、正直「どん引き」でした。中学生で「結婚の約束」とか・・・でも、夢があっていいですね。 原作が少女マンガであったことは、だいぶたってから知りました。 始めてみたときは映画オリジナルだと思っていた。そういえば、映画と同じ内容の子供向きの絵本が出てましたね。 仮に「リバイバル」されたらですが、小学生だと全部理解できるかなあ。中学生、高校生だと当然理解できるけど、男性一人で入れるのはここまで。それ以上の年齢だと「彼女に誘われたからついてきた」という言い訳がないと、とてもじゃないが映画館に入れないと思います。 時代背景は80年代だけど、今でも十分通用する内容です。
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[008]コールド マウンテン
 アメリカの開拓魂と女性の強さ流氷一滴2018-07-31
 【ネタバレ注意】
無口だがかっこいい男と絶世の美女のラブストーリーだという見方がある。そのとおり。 戦争の残酷さ、愚かさを描いたスペクタクルだという主張もある。間違ってはいない。 しか・・・
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無口だがかっこいい男と絶世の美女のラブストーリーだという見方がある。そのとおり。 戦争の残酷さ、愚かさを描いたスペクタクルだという主張もある。間違ってはいない。 しかし、制作者が本当に描きたかったのは、アメリカの開拓魂とそれを支えた女性の強さだろう。 アメリカが正式に独立したのは1783年で、南北戦争は1861年から1865年だから約80年経っている。カリフォルニアが正式にアメリカ領になったのは1848年だから、約20年後である。 西武開拓は進行中であったが、ヒロインのエイダのように、都会の知識層の娘は「開拓の大変さ」どころか「畑の管理や小さな動物を狩る術」さえ知らない。 エイダとルビーの出会いは鮮烈である。エイダはニワトリを恐れている。「危ないから近寄らないで」というエイダにたいして、ルビーは一瞬で首をはねて、「鍋はどこ?」と聞き返す。 エイダの父親は紳士である。でもエイダに田舎で生きる術は何も教えなかった。ルビーの父親はろくでなし。ルビーは「田舎で一人で生きる術」を「やむなく自得」した。 もう一人記憶に残る女性は、エイダに会うために500劼鯤發インマンを助けた老婆。インマンに大切なヤギを殺して食事と宿を提供しただけでなく、その肉を持たせた。 ラストシーン、エイダとインマンとの間にできた遺児の少女が登場する。少年でないところが意味深である。
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[009]アラモ
 史実どおりではないらしいが流氷一滴2018-07-20
 【ネタバレ注意】
「アラモを忘れるな!」という合い言葉があるらしい。テキサス独立のために命を落とした英雄たちに捧げるために。 この映画に描かれているように、サム・ヒューストン将軍は意・・・
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「アラモを忘れるな!」という合い言葉があるらしい。テキサス独立のために命を落とした英雄たちに捧げるために。 この映画に描かれているように、サム・ヒューストン将軍は意図的ではないにせよ砦の守備隊を「捨て石」にした。 援軍が来ないことが明らかになったとき、砦の守備隊長のトラビス大佐は「義勇兵は砦を去っても良い」というが、誰も出て行かない。そして、運命のメキシコ軍の総攻撃の日が来た。白日のもと、有名なデビー・クロケット(ジョン・ウェイン)、ジム・ボウイをはじめ、砦の守備隊は壮絶な討ち死をとげる。 史実では総攻撃は暁に始まり短時間で「かた」がついた。ジム・ボウイは病床に臥しているところを殺され、デビー・クロケットは捕らえられて処刑された。 この映画は相当な興行収入をもたらしたが、それでも莫大な制作費を回収することはできなかった。もしも史実どおりに作ったら、大赤字になっただろう。
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[010]X-ファイル:真実を求めて
 テレビドラマを知らないのが幸い流氷一滴2018-07-08
 【ネタバレ注意】
Xファイルシリーズはどういうジャンルのものかは知っていますが、テレビを実際に見た事はありません。この劇場版は、たまたまDVDショップにあったのを衝動買いしたもの。 UFOや・・・
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Xファイルシリーズはどういうジャンルのものかは知っていますが、テレビを実際に見た事はありません。この劇場版は、たまたまDVDショップにあったのを衝動買いしたもの。 UFOやETが多数出てくるかと予想していたが、見事に外れました。超常現象は、破門された神父の「透視力」だけか。 Xファイルという名前をつけるのがふさわしいか否かは置いておいて、単純にサスペンスとして見れば、一応合格点でしょう。現在の科学レベルでは実際に成功するのは無理ですが、悪党どもがやっていた事は非常に恐ろしい事です。パーツを組み合わせて「超人」を作るというもの。それにしても、秘密の研究所があまりにボロいのには驚きました。気味の悪さを狙ったのでしょうが、成功にはほど遠い気がしました。 テレビドラマのXファイルを知らない人は、先入観がないので、少しは楽しめると思います。
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[011]ゼロ・グラビティ
 映像がきれいなのは良い流氷一滴2018-07-05
 【ネタバレ注意】
家でDVDをみたので、多くの人が絶賛する映画館の迫力は全くわからなかったですが、映像がきれいなのには驚きました。技術の進歩はたいしたものです。 ただ、ストーリー展開・・・
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家でDVDをみたので、多くの人が絶賛する映画館の迫力は全くわからなかったですが、映像がきれいなのには驚きました。技術の進歩はたいしたものです。 ただ、ストーリー展開としては少々ご都合主義だと思う。いくら初めての宇宙体験とはいえ、ヒロインの行動は「下手」すぎる。見ていて少々「いらっ」とした。 だから、死んだはずの同僚の「幻覚」に助けられるという話が生きるのでしょうね。 実際にこういう体験をした人はおそらくいないだろうが、海で知らぬ間に沖へ沖へと流されて、必死に陸に向かって泳いで、足の立つところに到達したときの安堵感の数百倍も強いのかと思う。
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[012]真実の行方
 ヒッチコックの「サイコ」と似た構成流氷一滴2018-06-30
 【ネタバレ注意】
「真実の行方」の「アーロン」と「ロイ」について、こんな解釈がある。 「アーロン」という気の弱い青年が現実逃避するために無意識に「ロイ」を形成した。 「アーロン」は凶・・・
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「真実の行方」の「アーロン」と「ロイ」について、こんな解釈がある。 「アーロン」という気の弱い青年が現実逃避するために無意識に「ロイ」を形成した。 「アーロン」は凶暴な「ロイ」をコントロールできなくなり支配権は「ロイ」に移る。 しかし、日々の生活では「アーロン」を表面に出していた方が過ごし易い。 そのうち「アーロン」は虐待に耐えきれなくなり「ロイ」がその苦しみを断ち切るために殺人を犯す。 狡猾な「ロイ」は裁判でも「アーロン」を利用し無罪を勝ち取る。 最初から「アーロン」はいないのではなく、「ロイ」の人格だけが残ったということ。 ヒッチコックの「サイコ」では、幼少時から母親に育てられた青年ノーマンは母親の不倫相手に激怒し、二人を殺す。しかし、気の弱いノーマンは母親を忘れることができず、無意識に「母親」の人格を形成した。 日常の生活では表面的にはノーマンだが、自宅では常に「母親」と対話している。 ノーマンに若い女性が近づくと、「母親」が嫉妬して女性を殺す。 秘密が暴かれると、もはや青年ノーマンの人格は不要となり、より強い「母親」の人格だけが残る。 「サイコ」とは異なり、「真実の行方」の「ロイ」は乗っ取った「アーロン」を演じ続けることができるのである。
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[013]キル・ビル
 金髪のヒロインが「かたな」一本で大暴れ流氷一滴2018-06-24
 【ネタバレ注意】
「脚本」はたいしたことなないが、登場人物がすごい。 金髪のヒロインを演じるユア・サーマンは「長身」でやたら目立つ。千葉真一が指導したのか「ちゃんばら」の腕も相当なも・・・
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「脚本」はたいしたことなないが、登場人物がすごい。 金髪のヒロインを演じるユア・サーマンは「長身」でやたら目立つ。千葉真一が指導したのか「ちゃんばら」の腕も相当なもの。斬られる方がうまいのもあるのだが。 本当に彼女一人でやったとは思えないので、調べたらスタントウーマンがいた。なまえはゾーイ・ベル。ユア・サーマンより8歳若い金髪女性。 敵役を癖のあるのが出ている。黒人の女殺し屋をやったヴィヴィカ・A・フォックス。 日本でのやくざの女親分をやったルーシー・リュー。 彼女のボディーガードをやった栗山千明。鉄球まわしの術、どうやって撮影した?映画でのおなまえはゴーゴー夕張。ちなみになまえの由来は、監督のクエンティン・タランティーノが参加したことがある『夕張映画祭』と、かつてアメリカでも人気を博したタツノコプロのアニメ『マッハGoGoGo』からきているらしい。 「好き」か「嫌いか」意見が分かれる「変な映画」。リアリティーゼロだが、こういうガイジンがやるチャンバラは意外と見応えがあると思う。
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[014]ダーク・プレイス
 一見駄作、実は秀作流氷一滴2018-06-16
 【ネタバレ注意】
この映画を作った人は自覚していないと思いますが、私のように二度みないと内容を理解できない人が多数いたのでは。理由は簡単で、現在と過去が同じような画面でやたら暗い。お・・・
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この映画を作った人は自覚していないと思いますが、私のように二度みないと内容を理解できない人が多数いたのでは。理由は簡単で、現在と過去が同じような画面でやたら暗い。おまけに頻繁に入れ代わる。画面のことをもう少し詳しく言うと、輝度が低いだけでなく、コントラストが低く、色の鮮明度も低い。「タイトルが『ダーク・プレイス』だから画面もダークでいいじゃん」では「しゃれ」にもなりません。 一家惨殺事件が起こった28年前をこういう画面にするなら、現在はコントラスが強くてシャープな画面にすべきだったと思います。これなら頻繁に入れ代わってもすぐにわかる。 誰かが書いた「ミステリーのお約束」では「真犯人は最初からいなければならない」があげられていますが、思いっきり「違反」しています。なぜなら、この映画の見どころは「一家惨殺事件の真犯人のやりくち」をあばくことではありません。「真犯人とされたベン」が「なぜ真実を述べなかったか」が重要なのです。 ベンが有罪になったのは、当時8歳だった妹のリビーに「犯人だ」と証言されたから。リビーは積極的に偽証したのではありません。母親はベンのことを心配していたし、リビーの二人の姉はベンのことをよく思っていなかった。当然、リビーもベンのことをよく思っていませんから、あのような惨殺現場を見たなら、「ベンがやったのでしょう」という誘導尋問に引っかかってもおかしくありません。 この映画が巧いのは、ベンが「自分の自由と引き換えに守ろうとしたもの」が現在は「とんでもないもの」になっていて、訪ねて行ったリビーを殺そうとしたことで、皮肉なことに「封印されていたはずの28年前の彼女の記憶」を呼び起こしたことです。 一見、駄作ですが、実はなかなかの秀作。嘘だと思ったら、まずはDVDを見て、その後にネットに載っている「ネタバレレビュー」を「複数」読み、もう一度DVDを見るとわかります。
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[015]告訴せず
 悪銭身につかず流氷一滴2018-06-10
 【ネタバレ注意】
選挙の買収資金3000万円の運搬役を頼まれた青島幸雄演じる木谷省吾。入り婿のため今まで散々嫁やその親戚からこき使われていることへの「反感」もあって、持ち逃げする。潜伏先・・・
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選挙の買収資金3000万円の運搬役を頼まれた青島幸雄演じる木谷省吾。入り婿のため今まで散々嫁やその親戚からこき使われていることへの「反感」もあって、持ち逃げする。潜伏先の伊香保温泉で、旅館の仲居(江波杏子演じるお篠)と仲よくなるが、旅館で盗難事件があったことから鞄に隠した3000万円のことが警察にばれ、神妙に供述する。むろん、資金を提供した大臣は「そんな金は知らん」と相手にせず、自由の身となる。これが1回目の「告訴せず」。 お篠と二人で東京に逃走するが、ここでなんと小豆先物取引に手を出し、ビギナーズラックで大儲けする。お篠は「色仕掛け」を加速させて、念願のモーテルを開店させる。ところが「不審火」で火傷を負って入院している間に、モーテルも残りの預金もすべてお篠に取られる。実は小豆先物取引の担当やその関係者とお篠は「ぐる」だった!こんなこと警察に言えない。これが2回目の「告訴せず」。 さらに金を持ち逃げされた大臣が黙っているわけがなく、刺客を送られて木谷省吾は河に浮かぶはめになる。結局、自分で楽しめたのは極小額。最後は命まで取られた。 選挙や先物相場取引の内幕、「女」の恐さをいやというほど見せられた。主人公を青島幸男が演じているので一見コメディーであるが、恐ろしい映画である。
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[016]プリンセス トヨトミ
 典型的なアイデア先行映画流氷一滴2018-06-04
 【ネタバレ注意】
ジャンルとしてはSF、いやファンタジーかな。 内容はトヨトミの末裔の王女をその家来?がずっと守っているというお話。東京の会計鑑査員の連中は秘密に気づくのですが、結局見・・・
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ジャンルとしてはSF、いやファンタジーかな。 内容はトヨトミの末裔の王女をその家来?がずっと守っているというお話。東京の会計鑑査員の連中は秘密に気づくのですが、結局見なかったことにして一件落着となります。 リアリティーを求める話ではありません。原始的な連絡手段で大阪市民が一人残らず地上から消えるなんてありえません。東京から出張できている人はどうなる?とか、神戸市民は敵か見方か?などのツッコミを入れても無意味です。エーコロかげんなところがこの映画のよいところ。 アイデアは斬新だが、確かに詰めの甘い映画。1回見れば十分でしょう。
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[017]モールス
 クロエ・グレース・モレッツの功罪流氷一滴2018-05-21
 【ネタバレ注意】
スウェーデン映画「ぼくのエリ」のハリウッドリメーク版「モールス」が「失敗」か「成功」かの評価は、ヒロインを演じたクロエ・グレース・モレッツにかかっている。 むろん、・・・
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スウェーデン映画「ぼくのエリ」のハリウッドリメーク版「モールス」が「失敗」か「成功」かの評価は、ヒロインを演じたクロエ・グレース・モレッツにかかっている。 むろん、彼女は「天才子役」でも「大根」でもない。単なる「美少女」にすぎない。 スウェーデン版のエリ役リーナ・レアンデションは「そのまんまヴァンパイア」である。美しいけど不気味。CGの助けを借りなくても、ヴァンパイア役を十分やれる。黒髪とそれとは似つかない大きな青い目、少しやせていることがヴァンパイアの風貌に実にあっている。 ハリウッド版のアビー役クロエ・グレース・モレッツはかわいいけどファニーフェース。鼻の穴が上を向いているのがチャームポイント。体格もごくふつう。ヴァンパイアとは対極の風貌である。案の定、ヴァンパイアに変身するときはCG映像、おまけに声まで合成音? 「ぼくのエリ」を高く評価する人は、エリ役リーナ・レアンデションがヴァンパイアに「はまり役」であることを無意識に感じている。クロエではそうはいかない。 「モールス」を高く評価する人は、主人公オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)が、アビー(クロエ)がヴァンパイアであることを百も承知で「駆け落ちした」ことにシンパシーを感じている。「相手がクロエだったらわたしでもやるのではないか?」と。 わたしはハリウッド版を先にみて、スウェーデン版をみて、原作(スウェーデン作家)を読んだ。順序が逆だったらこの映画をオリジナルの「劣化コピー」と感じたかもしれない。
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[018]ぼくのエリ 200歳の少女
 映画の内容以前に気になったこと流氷一滴2018-05-13
 【ネタバレ注意】
「エスター」「ケース39」そうして本作「ぼくのエリ」に共通することは何か?考えられることを列挙すると。 3作ともホラー映画。「エスター」はサスペンスだがホラー的要素・・・
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「エスター」「ケース39」そうして本作「ぼくのエリ」に共通することは何か?考えられることを列挙すると。 3作ともホラー映画。「エスター」はサスペンスだがホラー的要素もある。 「悪魔」がヒロイン。これも「エスター」は「人間」だが、やっていることは「悪魔」以上。 「正解」は3作ともヒロインが黒髪だと言うこと。特に、エリ役のリーナ・レアンデションはスウェーデン人かと疑うほど他の登場人物に比べて髪の色が黒い。ヴァンパイアは東欧が原産だから、雰囲気を合わせるために髪の毛の黒い女の子を選んだのだろうか?それとも、黒=悪魔 という感覚で髪の毛の黒い女の子を選んだのだろうか? 話は変わるが、エリ役のリーナ・レアンデションとオスカー役のカーレ・ヘーデブラントは映画では同じ身長に見えるが、映画公開後?のインタビュー映像では、カーレ・ヘーデブラントの方が、相当背が高くなっている。ちょうど成長期の男の子だったのか。 本作「ぼくのエリ」のレーティングはPG12、ハリウッドリメーク版の「モールス」はR15。残酷さは大同小異。「ぼくのエリ」は日本では珍しいスウェーデン映画なので、レーティングを厳しくすると観客が入らないから、「大目に見た」としか思えない。
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[019]白い恐怖
 少々強引な展開流氷一滴2018-05-12
 【ネタバレ注意】
何年も前に、何の予備知識もなく見た。「白い恐怖」という邦題からてっきり「麻薬中毒患者」の話かと思っていたら全然違った。原題は「SPELLBOUND」で意味は「魅せられて」。堅・・・
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何年も前に、何の予備知識もなく見た。「白い恐怖」という邦題からてっきり「麻薬中毒患者」の話かと思っていたら全然違った。原題は「SPELLBOUND」で意味は「魅せられて」。堅物の女性精神科医コンスタンスを演じるイングリッド・バーグマンが謎の美男子を演じるグレゴリー・ペックに一目惚れするところからとったと思う。 「白い恐怖」は、おそらく謎の男が「白地に縞の模様」に「異常な恐怖心」を示すところからつけたのだろう。確かに直訳の「魅せられて」よりは、映画の内容をよく現している。 この映画でよく分からないのは、謎の男が「自分はアンソニー・エドワーズ博士だ」と思い込んだ理由だ。確かに真犯人にとってはその方が都合がよい。彼がアンソニー・エドワーズ博士を殺してなりすましていると罪を被せることができる。 謎の男が「白地に縞の模様」に「異常な恐怖心」を示す訳は、幼少の頃にゲレンデ?で弟を殺したという「トラウマ」からきている。実際は事故だった! そのことを真犯人が利用して、アンソニー・エドワーズ博士殺しの犯人と思わせたのだが、こんなにうまく事が運ぶのだろうか? ラストも、コンスタンスの追求に対して「白を切れば」逃げられたと思うが・・・ ヒッチコックにしては、ずいぶん詰めの甘い映画だと思うのは、わたしだけか?
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[020]チャイナ・シンドローム
 事実はこの映画よりひどい流氷一滴2018-04-27
 【ネタバレ注意】
キンバリーたちテレビ局が取材中に起きたときの「異常」の真相は、おそらくこういうことだろう。 地震の影響で(発電用)タービンが緊急停止した。制御棒が緊急挿入され、原子・・・
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キンバリーたちテレビ局が取材中に起きたときの「異常」の真相は、おそらくこういうことだろう。 地震の影響で(発電用)タービンが緊急停止した。制御棒が緊急挿入され、原子炉は停止する。炉心冷却を継続する(核分裂がおさまっても、炉心の核燃料は崩壊熱を発生する)ため、冷却水の循環は止められない。ここで炉心を格納している圧力容器の水位が上昇した。圧力容器内の蒸気を抜くため、放散弁を開けた。ところが水位計は故障していて、実際の水位は下限ぎりぎりまで低下していた(もう一つの水位計でわかった)。このまま放置すれば、炉心溶解=チャイナシンドロームが起きる。あわてて緊急注水し、稼働を確認して放散弁を閉じた。この後、何とか水位は回復し、危機は去った。映画では明確には説明されていないが、放散弁を開けば放射性物質が環境に放出される。非常に「やばい」状態だった。 では、制御室長ジャックは何を恐れて制御室を占拠したか。タービンを緊急停止すると、ある回転数で共振が発生する(よくあることで危険回転数という)。その影響で、なんらかのポンプを支える構造物も共振し、ポンプもろとも倒壊した。むろん、これはあってはならぬこと。キンバリー達はこの「異常」を体験した。 1回目は過去に起こった事故を再現したものらしい。映画公開の数週間後に起こったスリーマイル島原発事故では、詳細は異なるが同様のことが起こり、放射性物質が環境に放出された。 2回目はフィクション。もし、倒壊したのが重要な冷却系統のポンプなら、圧力容器の水位は低下し、炉心溶解=チャイナシンドロームが起きる。この映画では「異常」はあったが、危機には陥らなかった。この点について映画では明確な説明はない。 この映画を作った人たちはスリーマイル島事故が実際に起きるとは予想していなかったのだろう。だから、つじつまがあわない部分もある。 この後、実際に起こったことは皆が知っているとおり。メカニズムは異なるが、スリーマイル島事故の後に、少なくとも2回、それよりひどい事故が発生している。
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[021]クリムゾン・リバー
 この映画だけでは事件の全貌はわからない流氷一滴2018-04-09
 【ネタバレ注意】
原作小説はフランスでベストセラーだから、おそらく緻密に作られたミステリーなのだろう(日本語訳は文庫本で500ページ弱の長編)。では映画はどうかと言うと、2時間弱という・・・
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原作小説はフランスでベストセラーだから、おそらく緻密に作られたミステリーなのだろう(日本語訳は文庫本で500ページ弱の長編)。では映画はどうかと言うと、2時間弱という短い時間のため、すべての情報が開示されてないと思う。 以下、映画の内容とたまたま知った原作のエッセンス(真偽のほどは定かではない)を元に、私が推定した「事件のからくり」は以下のとおりである。 大学がやっていた「恐ろしいこと」とは大学教員の新生児に「遺伝性の疾患=ここでは先天性の眼の病気」が発見された場合、同時期に生まれた村民の新生児と取り替えていたということ。では、村民が双子を生んだ場合はどうするか。一人だけ取り替えて、もう一人は返しただろう。まずここで疑問点が出てくる。大学教員のこどもはどうしたか。 さて、普通ならこの「恐ろしいこと」はばれない。ところが、双子(一卵双生児)の場合は、顔がそっくりだから、ある程度成長した段階で「おかしい」ということがわかる。大学は村民に返したこども(女の子)の抹殺を図るだろう。もし、母親が気づいたら、自分のこどもを守るため、誰かを犠牲にして「交通事故で娘は死んだ」という細工をしてもおかしくない。そうして、自分のこどもを取り上げたうえに、残された方の抹殺を図ろうとした大学に復讐するだろう。体力的に自分はできないから、娘を「暗殺者」に仕立て上げる。 娘(便宜上姉とする)は何らかの手段で大学教員の娘(便宜上妹とする)と接触し、「洗脳」して復讐の協力者とする。 ターゲットは「大学の図書館の席を決めていた職員」。通常は職員のこども同士をカップルに仕立て上げるため、向かい合わせの席に座るように席順を「この職員」が決めていたから。 それに加えてこの企てに重要な役割を果たした「眼科医」と「産婦人科医」の三人である。 ここまでは読めたが、わからないことが残る。なぜ、「姉」の墓は大学より遠く離れた場所にあるのか。考えられるのは「姉」の抹殺計画に気づいたとき、母親はいっしょに逃げたのか。 なぜ、「姉」の墓は荒らされたのか。考えられるのは、大学が本当に交通事故で死んだのか確かめにいったのか。しかし遺体はとっくに骨になっているから、外観だけではわからないだろう。 いかにして、「姉」は「妹」を「洗脳」したのか。顔が瓜二つだから「妹」には信用してもらえるが、「暗殺に協力する」のは別の話。 それ以前に「姉」はどこに身を隠していたのか。母親との連絡はどうしていたのか。 原作を読んで、「一から勉強して来い」ということなのだろう。
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[022]マザー!
 先入観なしでみた方がよい流氷一滴2018-04-08
 【ネタバレ注意】
パラマウント社は結構「自信タップリ」だったようだが、全米公開で苦情が殺到して日本公開をあきらめたことをネットニュースで知った。 DVD(レンタル)をみたら、「そりゃ・・・
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パラマウント社は結構「自信タップリ」だったようだが、全米公開で苦情が殺到して日本公開をあきらめたことをネットニュースで知った。 DVD(レンタル)をみたら、「そりゃそうだ」と思った。 ひとつの原因はパラマウント社が認めているように「ミステリーだと思った観客が全然ミステリーでないので怒った」こと。もう一つはもっと重要で「いったい何を言いたいのか」アメリカ人でさえ理解できなかったこと。 私の解釈は簡単で、一言で言うと「ブラック・スワン」と同じ。ヒロインの体験したことは、最初は「事実」。ただ、あまりに唐突なことが続くことと、夫がヒロインの「当たり前の要求」を全く聞き入れないことから、ヒロインの精神はしだいに崩壊し、最後に家を燃やすという暴挙に出る。おそらく実際に家は燃えていないし誰も死んでいない。次の朝、まったく同じように一日が始まる。 この映画の言いたいことは「究極の芸術は狂気と紙一重」。まあ、過激すぎることは否定しないが、ブーイングの嵐になるとは思えない。 後日わかった監督の説明はこういう解釈ではなく、「聖書に書かれていること」を現したもので、テーマは「地球環境」ということらしい。詳しい説明はネットに多数載っている。 ただ、監督の「釈明」を見ても「気分がよくなるわけでもない」から、先入観なしでみた方がよい。賛否は置いておいて、十人見れば十通りの解釈ができる映画であるのは確かだから。
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[023]ピエロがお前を嘲笑う
 原題はダブルミーニング?流氷一滴2018-04-03
 【ネタバレ注意】
ドイツで大ヒットと聞いて、最初は「そこまでよいか?」と思った。 よく考えると、「原題=完全なシステムはない」は意味深だ。 ひとつの意味は、言葉どおりで「ハッカーにと・・・
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ドイツで大ヒットと聞いて、最初は「そこまでよいか?」と思った。 よく考えると、「原題=完全なシステムはない」は意味深だ。 ひとつの意味は、言葉どおりで「ハッカーにとって、進入できないシステムはない」ということ。 もう一つの意味は「ユーロポールの女性捜査官は、多重人格だから罪に問うのをあきらめたはずだったが、実は主人公の方が一枚上手だった」ということ。つまり、「優秀なユーロポールだって完全ではない」ということだ。 多重人格だけだったら、「またか!」になるが、そこを逆手にとって観客をだましたところが新鮮だ。
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[024]コール
 評価できるのは「邦題」ぐらい流氷一滴2018-03-25
 【ネタバレ注意】
誘拐をテーマにした映画ということで「二重誘拐」を思い出しました。この邦題で「手に汗握るサスペンス」を期待した人々は相当落胆したと思います。さて、原題は「THE CLEARING・・・
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誘拐をテーマにした映画ということで「二重誘拐」を思い出しました。この邦題で「手に汗握るサスペンス」を期待した人々は相当落胆したと思います。さて、原題は「THE CLEARING」で訳せば「清算」です。これなら映画の内容ずばりですし、サスペンスファンはみないから問題にはならなかったでしょう。 本作「コール」の原題は「TRAPPED」です。訳せば「監禁」です。「30分毎に連絡を取合い、連絡がなければ人質を殺すの」がこの映画のキーですから、邦題の「コール」の方がよほど的を得ている。 誘拐犯たちのルールをみて「原子力潜水艦による報復核攻撃手順」を思い出しました。定期的に本国の基地と連絡を取合い、連絡が途切れれば「核攻撃された」とみなし「決められた目標に報復核攻撃を行う」というもの。真偽のほどは確かではありませんが・・・ さて、この映画、もう少し観客の感心を買いたければ「別の手」があったのですが。 持病があるのは「人質のこども」ではなくて、「司令塔の主犯」とする。主犯が持病で倒れ、30分毎の定期連絡が途絶える。母親は元看護婦らしいから、なんとか救命処置をして連絡先を聞き出して、「人質のそばにいる犯人の仲間」に電話するが、信じてもらえない。はたして人質の運命は・・・ この映画を作った人たちは「サスペンスのサの字も知らない」のでしょうね。
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[025]テキサス・チェーンソー ビギニング
 全く救いのない映画流氷一滴2018-03-22
 【ネタバレ注意】
キャッチコピーが「恐怖の原点。絶望の頂点。覚悟がなければ、観てはいけない」だが、全くそのとおりの映画。 レザーフェースの残酷さも相当なものだが、リー・アーメイ演じる・・・
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キャッチコピーが「恐怖の原点。絶望の頂点。覚悟がなければ、観てはいけない」だが、全くそのとおりの映画。 レザーフェースの残酷さも相当なものだが、リー・アーメイ演じるホイト保安官の凶悪度はそれを上まわる。本編の「テキサスチェーンソー」以上に、残忍で憎たらしい。 本物の保安官を殺して、夕食の材料にする。暴走族の女をいきなり撃ち殺す。つかまえた若者にはリンチの嵐。 こいつが生き残るわけだから、観客の不満は溜まるいっぽう。作り手の思惑どおり。まさに、絶望の頂点!
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[026]ヴィジット
 意外に「異変の理由」に気づかない流氷一滴2018-03-11
 【ネタバレ注意】
シャラマンの作った映画ですから、当然「おち=謎解き」があるのですが、観客に「公開」されるまで「気づかせない」のは見事。 途中でいっぱいヒントを出しているのだが・・・ ・・・
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シャラマンの作った映画ですから、当然「おち=謎解き」があるのですが、観客に「公開」されるまで「気づかせない」のは見事。 途中でいっぱいヒントを出しているのだが・・・ 病院の医師は「ボランティアを無断キャンセルされた。病院でちょっとした騒ぎがあった」と言います。お世話になった女性も「なぜボランティアにきてくれないのか」と話していました。 最初は「すぐ逃げればいいのに」と思ったのですが、逃げられない!地理感の全くないところで除雪されてない道を駅まで歩くのは無理。おそらく列車の切符を買う金もない。頼みの母親は「新しい彼氏」と海外旅行中。 やっと、母親が帰って来たので、ノートパソコンを「テレビ電話」にして「屋外の祖父母の様子」を映し出して「真相」がわかった!うわー!これは恐い! でも、映像を送れなかったら、母親に「何、変なこと言っているのよ!」になったかも。 映倫のレーティングはG=年齢制限なし なんですね。姉のベッカーが「祖母」、弟のタイラーが「祖父」に「反撃」するところを、直接見せなかったので「OK」だったのでしょう。結構、スプラッターだったかも。
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[027]四日間の奇蹟
 なぜ「奇蹟」なの?流氷一滴2018-03-07
 【ネタバレ注意】
ちなみにともに原作未読だが、東野圭吾原作の「秘密」によく似たストーリーだと思った。 「秘密」が泣けるのは、いくら心が妻でも身体が娘の女性をいつまでも手元に置けるわけ・・・
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ちなみにともに原作未読だが、東野圭吾原作の「秘密」によく似たストーリーだと思った。 「秘密」が泣けるのは、いくら心が妻でも身体が娘の女性をいつまでも手元に置けるわけがなく、やむなく手放すところだろう。また、そのつらさは誰にも言えない。だからタイトルが「秘密」なのだ。 「四日間の奇蹟」は確かに千織の身体に真理子の心が入ることで、敬輔は真理子の思いを知ることができたし、真理子は施設の人々に自分がどれほど感謝されていたかを知ることができた。ただ、これだけで「奇蹟」というのは大げさではないか。 教会のステンドグラスに書かれた文字の意味と同じく、原作を読まないとわからないのだろうか。確かに察しはつくが。
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[028]ホステル
 生きながら切り刻まれる恐怖流氷一滴2018-03-04
 【ネタバレ注意】
恐い映画にはいろんな種類がある。 第一は、お化け屋敷映画。急に「怪人」が出てきて殺される。代表は「13日の金曜日」 第二は相手が外観からは想像できない正体のもの。主人・・・
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恐い映画にはいろんな種類がある。 第一は、お化け屋敷映画。急に「怪人」が出てきて殺される。代表は「13日の金曜日」 第二は相手が外観からは想像できない正体のもの。主人公がまわりから「変人」扱いされ、孤立する。精神的に「キツイ」のが特徴。代表は「エスター」 第三は「狂人のアジト」に迷い込み、生きながら切られるもの。みていて「痛い」。代表は「テキサスチェンソー」 むろん、番号が大きいほど恐い。 ホステルは第三のタイプだろう。ただ、狂人一家ではなく、金儲けが目的の会員制の殺人クラブであるのが「ミソ」。「客」になるか「餌食」になるかは、この殺人クラブと「コネ」があるか、十分な「金」があるかどうかで決まる。「餌食」の受け付けが、スロバキアの映画のタイトルでもある「ホステル」というわけだ。 ごく普通のビジネスマンが「快楽」目的で、何も知らない若者を「生きたまま惨殺」する。 映画の残虐シーンが恐いのではない。この映画を企画、制作、上映した「人」が心底恐い。
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[029]失踪
 残り時間わずかで付け足したのは大正解流氷一滴2018-02-24
 【ネタバレ注意】
オリジナルの「ザ・バニシング(1988)」のあらすじを読んでいたら、なんとラストまで書かれていた。半分ネタバレ状態で本作「失踪(1993)」をみたことになる。 映画中程までは、・・・
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オリジナルの「ザ・バニシング(1988)」のあらすじを読んでいたら、なんとラストまで書かれていた。半分ネタバレ状態で本作「失踪(1993)」をみたことになる。 映画中程までは、単なるオリジナルのデッドコピーかと疑った。もう残り時間が少なくなってから「この映画のオリジナルの部分」が始まった。なんと「新たに失踪したジェフ (キーファー・サザーランド)」を探すため、恋人のリタ(ナンシー・トラビス)が大活躍する。 ジェフとおそらく犯人と思われる男(ジェフ・ブリッジス)のやりとりの目撃者から男の住所を探り当て、娘から居場所の山小屋を見つけ出す。娘が両親に隠れてデートするのが幸いした。その後遊園地に行って、自宅にいなかったのである。 リタは山小屋を見つけるが男につかまり、「ジェフの居場所が知りたければ薬入りのコーヒーを飲め」と言われる。ジェフに「3年前に失踪したダイアン(サンドラ・ブロック)の居場所が知りたければ薬入りのコーヒーを飲め」といったのと同じ手口だ。 リタは男が予想できない反撃に出る。「あんたの娘を誘拐した。」娘の名前や特徴を言い、男があわてて自宅に電話しても、デートしているから不在!「誘拐された」と信じ込み、薬入りのコーヒーを飲む羽目になる。 この映画のすごいのは、リタは男との追いかけっこでみた森の様子と男のズボンの汚れ、掘ったばかりの土のついたシャベルからジェフの埋められた場所をすでに突き止めていること。もうひとつ「どんでん返し」があって、コーヒーに入れた睡眠薬が効くまで15分の時間があり、棺桶のふたをあけたリタが朦朧とした男に襲われる。のこぎりで切られる一歩手前で息を吹き返したジェフに男は返り討ちに合う。 おそらくオリジナルだと「地位も名誉もある人が善と悪を体感したいが為だけに無実の人を殺す」というサイコスリラーだけで終わる。このリメークは「残されたわずかなヒントから犯人を捜し当て第二の殺人を防ぐ」というサスペンスにもなっている。
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[030]二重誘拐
 「邦題」以前の問題流氷一滴2018-02-21
 【ネタバレ注意】
「二重誘拐」という「興味津々の邦題」にだまされて、「本当のターゲットはだれか?」とか「誘拐の黒幕はだれか?」とかを期待した人たちは、「こんなの詐欺だ。金返せ!」と激・・・
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「二重誘拐」という「興味津々の邦題」にだまされて、「本当のターゲットはだれか?」とか「誘拐の黒幕はだれか?」とかを期待した人たちは、「こんなの詐欺だ。金返せ!」と激怒したと思います。 原題のClearingはおそらく犯人が犯罪を「清算」したという意味です。では邦題が「清算」なら観客は納得しますか。納得できる人は多数いるでしょうが、個人的には納得できませんねえ。なまえの問題ではないから。 まず、観客の時間感覚をマヒさせるやり方が酷すぎる。犯人と被害者のお話は朝から夜までのせいぜい12時間、家族とFBIのお話は夫が行方不明になった日の早くとも翌日から数日以上。完全に時間軸がずれているのですが、双方の映像を代わる代わる出すものだから同時進行のように錯覚する。この目的は何ですか。お話の内容が「薄っぺらい」から、こういう「ごまかし」を入れたとしか思えません。 この映画で不思議なのは、誘拐された夫の妻の行動。全然気にしていない。いつもの生活パターンを変えようとしない。 ところで「清算」とは、犯人が奪った100ドル札をわざと目立つように使った実質 「自首」のことですか。なぜ、こんなことをしたのでしょうか。その理由がわからない。 「邦題」が「詐欺」なのは確かですが、それ以前に「この映画で何を言いたいのか、さっぱりわからないこと」が致命的だと思います。
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