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 「流氷一滴」さんのコメント一覧 登録数(305件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]ミッション:8ミニッツ
 パラレルワールドの世界流氷一滴2019-04-20
 【ネタバレ注意】
パラレルワールド(parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。 「異世界(・・・
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パラレルワールド(parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。 「異世界(異界)」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持つ。SFの世界でのみならず、理論物理学の世界でもその存在の可能性について語られている。 列車脱線転覆の犯人が「再度テロを起こすこと」を防止するため、転覆の8分前の世界に何度も送り込まれるスティーヴンス大尉。 この時点で、観客は「おかしいこと」に気づきます。なぜ、スティーヴンス大尉は、彼の意識が送り込まれた教師が「実際にとった行動」とは「違う行動」を毎回とるのか。 映画では説明されていませんが、毎回違うパラレルワールドに送り込まれ、8分後には我々のいる世界に戻ってくる。 だから、最後に犯人をつかまえた後に、彼がなんとか助けようとしたクリスティーナ・ウォーレンと街を歩くことができた。 もっとも、理論物理学者ではない監督が描きたかったのは別のこと。SFの衣をかぶったラブストーリーです。
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[002]アンブレイカブル
 わかる人にはわかるらしい流氷一滴2019-04-15
 【ネタバレ注意】
お客様へのお願い「この映画のストーリーには"ある秘密"があります。これから映画をご覧になるお客様は、その秘密をまだご覧になっていない方たちに決してお話になら・・・
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お客様へのお願い「この映画のストーリーには"ある秘密"があります。これから映画をご覧になるお客様は、その秘密をまだご覧になっていない方たちに決してお話にならないようにお願いします。劇場にだれも来なくなりますから」 ジョークではない。私の「本音」である。 シャマランは「ミステリーやサスペンスで決してやってはならないこと」をこの映画で「一見」平然とやっている。 ブルース・ウィリスが演じるデヴィッド・ダンは超能力を持っている。不死身であることではない。握手しただけで、相手がやったことが頭に浮かぶのだ。 サミュエル・L・ジャクソンが演じるイライジャ・プライスも超能力を持っている。脚が不自由なはずなのに、3回も大仕掛けをやれた。 こういう大風呂敷を広げるなら、映画の早い段階で「伏線」がいる。シャマランはやってないじゃないか! そこで、いろいろ調べるとわかってきた。アメコミからヒントを得ているのだ。日本人だとアメコミのファンはそういないから、何がなんだかわからない。アメリカ人だと「デビッドはアメコミのヒーローのオマージュ」だとわかる人もいるのだろう。
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[003]スプリット
 日本語吹き替えで見るべし流氷一滴2019-04-14
 【ネタバレ注意】
ネイティヴなみに英語力があるなら日本語字幕でもいいのですが、せりふのひとつひとつに意味があるので、映画の流れについていけません。最初は字幕でDVDをみたのですが、最・・・
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ネイティヴなみに英語力があるなら日本語字幕でもいいのですが、せりふのひとつひとつに意味があるので、映画の流れについていけません。最初は字幕でDVDをみたのですが、最後の意味がわからず、最後の数チャプターだけ吹き替えで見直して、やっと納得しました。 正直いって、シャマランの映画(私も全部みたわけではないが)の中でも、ターゲットを明確に絞っているのではないでしょうか。「私の世界についていけるのか」と監督が観客に挑戦して、ごく少数の人だけが「すばらしい!」と賞賛するのだと思います。 デヴィッド・フィンチャー監督の「ファイトクラブ」をみたときの感想と同じです。なぜ、この映画が「すばらしい」のですか。こんな「オチ」なら「なんでもあり」になります。観客を説得する手間を省いて、自分の言いたいことだけやる。まあ、そういう映画もあってもいいのかもしれません。 解離性同一性障害の表現は完全に間違っています。火事場の馬鹿力と同じで「鉄格子」を曲げることはできますが、皮膚が防弾チョッキになることはあり得ません。ビーストが死んだら続編が作れなくて困るのでしょうが、至近距離からの2発は「空砲」だったら、この問題は解決します。「空砲」でも火薬のガスが吹き出しますから、至近距離から撃たれたらひるみますよ。 2019.4.16追記 他とのバランスで評価を一つ上げました。
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[004]ペイバック
 ポーターの都合のよい方にしか動かない流氷一滴2019-04-06
 【ネタバレ注意】
全編、主人公のポーターの都合のよい方にしか動かない。拳銃の威力が過少。最初に妻にマグナムで背中を撃たれたときに死んでいる。逆にポーターに撃たれた裏切り者が「言葉を話・・・
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全編、主人公のポーターの都合のよい方にしか動かない。拳銃の威力が過少。最初に妻にマグナムで背中を撃たれたときに死んでいる。逆にポーターに撃たれた裏切り者が「言葉を話せる余裕」もない。組織の用心棒は無能。ポーターに銃を取り上げられるドジなどふまない。その他、ポーターに銃を突きつけていろいろ言っているやつもいるが、プロの殺し屋は問答無用にターゲットを射殺する。娯楽作品でも、もう少し現実味を持たせろと言いたい。
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[005]ノーカントリー
 史上「最凶」のおかっぱ頭流氷一滴2019-03-30
 【ネタバレ注意】
この映画の最大の見どころは、殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)の風貌だろう。がっちりした体格の大男。ギョロッとした眼、なぜかおかっぱ頭。一度みたら忘れられないから「・・・
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この映画の最大の見どころは、殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)の風貌だろう。がっちりした体格の大男。ギョロッとした眼、なぜかおかっぱ頭。一度みたら忘れられないから「殺し屋稼業」には不適切。それでもやっているのは、監督の観客への大サービス。 殺し屋シガーには「彼独特の掟」がある。まず、人を信用しない。奪ったクルマの持ち主や金を取られた現場を案内した二人の男は「口封じ」のために殺された。裏切り(いわゆる二股をかけるも含む)は許さない。彼に金の回収と犯人の始末を頼んだアメリカ側のボスは、他の男にも頼んだことが発覚して二人ともシガーに殺された。邪魔者は「排除」する。メキシコ側の麻薬密売人が次々に殺されたのは当然である。 最後に、「彼の機嫌を損ねたもの」は容赦しない。雑貨屋の親父はシガーのしかけたコイントスを受け入れ、勝ったから生かされた。モスの妻カーラは、そもそもターゲットのモスがシガーの提案した取引を拒否したから殺される運命にあった。しかし、シガーのしかけたコイントスを受け入れ、勝っていたら殺されなかったかもしれない。 そうしてラスト。シガーのクルマは信号無視のステーションワゴンに突っ込まれ、彼は重傷を追う。その後、彼が死んだかどうかはわからない。観客に永遠に続く恐怖を与えるため、監督はこれ以上描かなかったのだろう。
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[006]メメント
 この復讐劇は本当にあったのか?流氷一滴2019-03-22
 【ネタバレ注意】
「衝撃のラスト」を売り物にする映画には共通点がある。見る方はなんとか秘密を暴こうと挑戦するが、してやられることも多々ある。しかし、予想が当たらなくても「そこまで考え・・・
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「衝撃のラスト」を売り物にする映画には共通点がある。見る方はなんとか秘密を暴こうと挑戦するが、してやられることも多々ある。しかし、予想が当たらなくても「そこまで考えていたのか!『あれ』がヒントだったのになぜ気づかなかったのだろうか?」と思うが、あまりにも見事に騙されたら、逆に爽快感に浸れる。 「メメント」はそういう映画とは、一線を画する。一見では全体感がつかめない。おそらく何の情報もなく映画館でみた人で、一回で分かった人は極少数だろう。極端に言うと全くわからない人は、爽快感もないので、もう一度見たいとは思わない。 DVDでみると、状況は全く異なる。頭が混乱すれば、そこで一端停止すればよい。前のチャプターに戻ってもう一度見直せばよい。おまけに特典映像で「時系列どおり」があるから、それで見直すと分からなかったことも理解できる。おまけに公開から相当経っているので、「映画の解釈」がネットに多数載っており、それを読むと多数の謎が氷解する。 しかし、それでも永遠に分からないことがある。はたして、この復讐劇は本当にあったのか?それとも、主人公が頭の中で作った「妄想」か? DVDの特典映像の監督のインタビューでも、当然のことながらこの点については何ら語られなかった。
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[007]悪魔の棲む家
 まさか、これは実話ではないだろう流氷一滴2019-03-17
 【ネタバレ注意】
オリジナルが1979年制作だから26年ぶりのリメークとなる。 オリジナルは「悪魔に全く対抗できない神父」に時間を割きすぎだが、そこを縮めたのは評価できる。それと「末娘が屋・・・
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オリジナルが1979年制作だから26年ぶりのリメークとなる。 オリジナルは「悪魔に全く対抗できない神父」に時間を割きすぎだが、そこを縮めたのは評価できる。それと「末娘が屋根を歩くはらはらシーン」を付け加えたのもみえみえのフクションだが、まあいいだろう。 しかし、親父と連れ子の長男の確執を付け加えたのは逆穀果だ。長男に薪割りを手伝わせるシーンはなんだ。これじゃ、単なる「暴君」だ。 親父の「狂いぶり」を大げさに描いたのも疑問だ。監督は「シャイニング」を復活させたかったのか?ドアを斧でたたき壊すシーンなんて、そのものずばりだし。あっ、それから家族が逃げる屋根を、下から銃で撃ち抜くシーンもあった。これはこの映画の独自のシーンだ。 リメークだからオリジナルとの差別化を強調したかったのだろう。しかし、実話からどんどん離れて、「こんなのアリ」の世界になっているのではないか。 どちらかひとつと言われれば、オリジナルの方がまだ見応えがある。
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[008]回転
 アザーズの元ネタか流氷一滴2019-03-17
 【ネタバレ注意】
ニコール・キッドマン主演の「アザーズ」の元ネタという話を聞いて、見ました。 確かに共通点は多いです。 1)若い女性が二人の子供を「幽霊」から守ろうと奮闘すること。 2)彼・・・
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ニコール・キッドマン主演の「アザーズ」の元ネタという話を聞いて、見ました。 確かに共通点は多いです。 1)若い女性が二人の子供を「幽霊」から守ろうと奮闘すること。 2)彼女が燭台を持って、不気味な広い屋敷中を「怪奇現象の原因」を求めてさまようこと。 3)彼女と子供たちの間に「隙間=秘密と言った方がよいかも」があること。 4)若い女性と中年の家政婦の間にしだいに「隙間」ができること。 5)従順だったはずの子供たちがしだいに反抗すること。 6)いらだった若い女性がしだいにヒステリックになること。 むろん、「アザーズ」は「回転」のリメークではありませんから、ストーリーは大きく異なります。「アザーズ」は「回転」からインスピレーションを得たのだと思います。 さて、この映画はヘンリー・ジェイムズ作の小説「ねじの回転」を映像化したものです。小説を先に読んでいたので、映画の内容はよくわかりました。 小説「ねじの回転」は「幽霊は本当にいたのか?」ということが、欧米で昔から話題になっているそうです。また日本語訳した人の解釈で、我々が読むものも微妙に変わります。私が読んだ「新潮文庫=小川高義 訳」では、「幽霊はいなかった」すなわち「怪奇現象は彼女の幻覚」というふうに思えました。 この映画では「映像」では幽霊は確かにいます。ラストの「悲劇」も子供に乗り移った幽霊を無理やり引き剥がしたので起こったふうに見えました。 参考までに「彼女の幻覚」という解釈で映像化したものもあるそうです。
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[009]9INE ナイン
 監督はラストでドジを踏んだ流氷一滴2019-03-14
 【ネタバレ注意】
「ナイン」という映画は複数ある。このような「監禁もの」では「NINE-ナイン-未(2005)」といのが「それ」である。 本作「9INEナイン」は2009年制作だから、上記「NI・・・
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「ナイン」という映画は複数ある。このような「監禁もの」では「NINE-ナイン-未(2005)」といのが「それ」である。 本作「9INEナイン」は2009年制作だから、上記「NINE-ナイン-未(2005)」のリメークかというと、「監禁もの」である以外に共通点はない。出来は「NINE-ナイン-未(2005)」の方が上である。理由はあっちの方がまがりなりにもストーリーがあるから。 こっちは、まともなストーリーがない。9人が鎖で柱につながれて「自分の罪を認めよ」と言われても、そりゃわからないわ。約束どおり10分ごとに殺される。残り数人になって、やっと「謎」が解けた。 犯人は約束どおり残りを開放したが、ひとりが「自分の行動がばれるのをふせぐため」に皆殺しにした。こんなの「どんでん返し」とは言わない。「監督のドジ」と言う。 あっちはデニス・ホッパー主演だから、それが目印になる。
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[010]CUBE
 なぜか流氷一滴2019-03-10
 
ここに書かれているレビューには「ネタバレ注意」と「評価点数」がほとんど書かれていない。 すなわち、誰が脱出のヒントをみつけたとか、誰が助けたとか、誰が邪魔したとか、・・・
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ここに書かれているレビューには「ネタバレ注意」と「評価点数」がほとんど書かれていない。 すなわち、誰が脱出のヒントをみつけたとか、誰が助けたとか、誰が邪魔したとか、脱出できた人がいたかどうかとか、キューブの外がどんなだったかとは、レビューを書いた人の多くが関心を持ってないということ。 さらに、この映画がよいかどうかも、わからないか、言いたくないということ。 なぜか? 理由は「こんな映画はだれも思いつかない」から。すぐ近くで落雷に遭ったような気持ちなのだ。 でも、この映画が公開された後は、似たような映画がぞろぞろ出てきた。 「コロンブスの卵」だ。
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[011]ギフト
 超能力の見せ方が巧い流氷一滴2019-03-09
 【ネタバレ注意】
なぜ「ギフト」という題名なのか気になった。ヒロインの祖母が出てくる場面でふと思った。未来を予知できる能力とは、先祖代々伝えられたものだが、「善行をする」目的にしか使・・・
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なぜ「ギフト」という題名なのか気になった。ヒロインの祖母が出てくる場面でふと思った。未来を予知できる能力とは、先祖代々伝えられたものだが、「善行をする」目的にしか使えない。だから「ギフト」なのだ。 ヒロインを演じるケイト・ブランシェットはわざとスッピン(あるいはスッピンメーク)にしてないか? DVDの特典映像のインタビューをみると、なかなかの美人。しかし、映画の役柄からは「つつましい」という感じを出さなければならないから、スッピンは成功だと思う。 ヒロインの特技はカードを使った占い。でも映画の最初の場面では、相手の話から「正解」に導いているようにみえた。 また、たとえ「善行をする目的」でも、彼女の未来予知能力はパーフェクトではない。最初に子供の担任がフィアンセといっしょに現れた場合でも、「鉛筆が机から転げ落ちる」という「微妙な情報」だった。こういう「超能力の見せ方」は巧い。 キアヌ・リーヴスの「DV男」は意外とよかった。こんな大男に脅かされたら恐い。妻役はなんとヒラリー・スワンク。脇役に豪華メンバーを揃えるとは、これも監督の力量か? ラストは予想どおり。あやしいのは2人だが、もうひとりは最初から出てこないから、犯人にするには無理がある。ここでヒロインの助太刀をしたのも、これまた予想どおりの人物。ここで「彼女以外の超能力が出てきた」と突っ込みを入れてはいけない。もし、彼女ひとりの「超能力」で解決していたら、ずいぶん陳腐な映画になっていたと思う。
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[012]悪魔の棲む家
 どこまで事実か?流氷一滴2019-03-06
 【ネタバレ注意】
原題は“THE AMITYVILLE HORROR”といって、1974年に実際に家庭内虐殺事件のあった家に引っ越してきた親子が、怪奇現象に襲われ1ヶ月足らずで逃げ出したノン・フクションが元に・・・
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原題は“THE AMITYVILLE HORROR”といって、1974年に実際に家庭内虐殺事件のあった家に引っ越してきた親子が、怪奇現象に襲われ1ヶ月足らずで逃げ出したノン・フクションが元になっている。 実際に起こった(と被害者は証言している)事件を元にしているから、ホラー映画にもかかわらず幽霊のたぐいは一切登場しない。これが他のホラー映画とは大きな違いだろう。 しかし、家に住みつく悪魔にとりつかれた主人公がしだいに狂っていく様は、リアリティーがあって結構怖かった。 ただ、この「ノン・フィクション」をそのまま映画にしたのかもしれないが、おかしな場面も多々ある。何と言っても、「神のご加護があるはずの神父」が悪魔にからっきし無力なこと。 悪魔の力が無限に及ぶこと。例えば神父の乗ったクルマが、この家からはるか離れた場所で暴走する。ネットの情報では、「こんな事実はない」と書かれていた。なんだ、「ノンフクション」ではないのか! 主人公の嫁さんに悪魔の魔力が通じないことも不思議。一番この家にいる時間が長いはずだ。確かにみんなが悪魔にやられたら、逃げることもできないしね。こういう「脚色」も必要なのはわかるが。 主人公の風貌が本当の殺人鬼そっくりだったり、家の窓が「悪魔の眼」のように光るのも、恐怖を煽るのに大いに貢献している。
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[013]エリザのために
 娯楽作品の真逆の映画流氷一滴2019-02-28
 【ネタバレ注意】
正直言って、ルーマニア映画をみるのは初めてです。ともかく内容が「地味」すぎる。ハリウッド娯楽映画の「真逆」です。 このお父さん、決して根は悪い人ではないのですが、自・・・
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正直言って、ルーマニア映画をみるのは初めてです。ともかく内容が「地味」すぎる。ハリウッド娯楽映画の「真逆」です。 このお父さん、決して根は悪い人ではないのですが、自分の娘を留学させるために、アリとあらゆる「コネ」を使って、不正をします。娘にとっては非常に迷惑な話。でも、わが国の某私大医学部でもこれと似た話はありましたね。ルーマニアを笑えない。 娘の彼氏をお父さんはあまり知らない。娘がお母さんにしか話さないから。逆に娘はお父さんの「愛人」の正体を知っていた。一体、どうなっているのだ!でも、この「愛人」、娘の学校の教師じゃないの。よくこんな「ばればれ」のことをするのですかね。 卒業式の記念撮影、あれほど険悪だった父と娘は和解します。母親は愛人を許せず、お父さんは追い出された。娘が学校推薦をもらえたかどうかをみずに、この映画は終わります。 正直と言えば正直な映画だが、単に庶民(確かに向こうでは特権階級だが、日本人の感覚では豊かに見えない)の生活を描いただけ。 思わぬもうけものは、娘役の女優さんがかわいかったことかな。
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[014]コレクター
 誇大広告流氷一滴2019-02-24
 
DVDの広告に「セブンの7倍怖い」と書かれていたが、「どこが?」と言いたい。 モーガン・フリーマンが出ているところこしか、共通点はないのでは。 「コレクター」という映・・・
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DVDの広告に「セブンの7倍怖い」と書かれていたが、「どこが?」と言いたい。 モーガン・フリーマンが出ているところこしか、共通点はないのでは。 「コレクター」という映画はほかにもある。この映画の原題は“Kiss the Girls” 確かにこれをカタカナで書いたら、「意味不明」であろう。 映画の内容がいまいちクリアーに説明されてないので、どうしてもわからない人はネットで「コレクター 映画 1997 ネタバレ」で検索すると出てくる。
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[015]キャビン
 要するに流氷一滴2019-02-21
 【ネタバレ注意】
過去のホラー映画をパロディーにしているブラックコメディー。元のホラー映画を知っていないと当然のことながらお話についていけない、というか、全くおもしろくない。 過去に・・・
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過去のホラー映画をパロディーにしているブラックコメディー。元のホラー映画を知っていないと当然のことながらお話についていけない、というか、全くおもしろくない。 過去に「スクリーム」という同類の映画があったが、あっちの方が100倍まし。 たとえレンタルでも、時間の無駄。これで黒字だったとはアンビリーバブル!
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[016]アザーズ
 コペルニクス的発想の転回流氷一滴2019-02-17
 【ネタバレ注意】
コペルニクスは従来の「天動説」を否定して「地動説」を主張しました。真逆の発想の転回です。 さて、映画に当てはめると、普通、「我々」は「彼ら」が見えません。まれに見え・・・
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コペルニクスは従来の「天動説」を否定して「地動説」を主張しました。真逆の発想の転回です。 さて、映画に当てはめると、普通、「我々」は「彼ら」が見えません。まれに見えることもあるのですが、それは「恐怖」でしかありません。「彼ら」がどう見えるかは調べようがないのですが、「我々」を「簡単にみえる」ということになっています。いたずらも含めて「やりたい放題」!だから「我々」にとって「彼ら」は恐ろしい存在なのです。 他方、「彼ら」は天界か地底にいて「我々」の前には姿を見せることはないという説もあります。まれに姿を見せることもあるのですが、それは「我々」に何か伝えたいか、自分の立場がわからないからかです。 この映画のすごいところは、「彼ら」のお話を「我々」のお話にすり替えているところです。最後に「彼ら」は真実=侵入者の正体 を知るのですが、退散するのは「我々」であり、「彼ら」ではない。すごい映画です。
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[017]バニラ・スカイ
 SFと夢オチを重ねるのは禁じ手流氷一滴2019-02-12
 【ネタバレ注意】
オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」は未見です。「どんでん返し 映画」で検索するとこの映画は必ず出てきますが、ミステリーでもサスペンスでもありません。強いて言うな・・・
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オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」は未見です。「どんでん返し 映画」で検索するとこの映画は必ず出てきますが、ミステリーでもサスペンスでもありません。強いて言うならSF。 トム・クルーズ演じる若き経営者デヴィッドが人生を謳歌している場面は「事実」ですが、その後の「回想」の部分はかなり怪しい。「あり得ない映像」はデヴィッドの「幻覚」と思っても間違いありません。 精神科医マッケイブが曲者でしたね。デヴィッドとの会話は全て「事実」だと誤認していました。 映画の大半を消化した段階で「種明かし」があるのですが、「えっ?」ではなく「ええー!!」という感じです。お話がSF=現在の科学技術では不可能 なだけではありません。散々、観客に見せていた不可思議な現象は「夢オチ」だった! むろん、制作者には「目を覚まして現実をみなさい」というメッセージがあるのでしょう。しかし、これほど混乱させておいて「SF」と「夢オチ」で片づけるのは「禁じ手」だと思います。
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[018]シャッター アイランド
 謎がわかるまで観客は開放されない流氷一滴2019-02-09
 【ネタバレ注意】
古典的なミステリーは、探偵が多数の中から犯人を探します。犯人は当然「うそ」をつきます。観客の視線は探偵と同じですから、「いかに犯人のうそを見破るか」が重要です。 こ・・・
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古典的なミステリーは、探偵が多数の中から犯人を探します。犯人は当然「うそ」をつきます。観客の視線は探偵と同じですから、「いかに犯人のうそを見破るか」が重要です。 この映画は「真逆」で、多数の人が共謀して「ひとりの人」をだまします。観客の視線は「ひとりの人」と同じですから「彼らの言っていることは信用ならない。何か隠されている」という疑心暗鬼に陥ります。被害者意識のままでは彼らの思うつぼで何も解決しません。彼らがうそをつくのは「理由」があるからです。 上映時間が結末に差し迫ったころに「種明かし」があるのですが、「これって夢オチじゃん!」と怒るようでは、最初から見なおした方がよいでしょう。過去の記憶と現在とが混同して出てくるのでわかりにくいのですが、過去の忌まわしい出来事を忘れたいがゆえに、事実とは違う「自分にとって都合のよいお話」を「無意識」に作りあげているのです。この「幻覚」と「正気」を何度も行き来する。 彼が最後にとった行動は、この堂々巡りから永遠に逃れることができる唯一の方法だったのです。
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[019]グラスハウス2
 アンジー・ハーモンの「怪演」が見事流氷一滴2019-02-03
 【ネタバレ注意】
グラスハウス(2001)の後継作?のようですが、前作とのつながりは全くありません。前作では「後継人」に預けられたティーンエイジャーのルビー=リリー・ソビエスキーがヒロイン・・・
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グラスハウス(2001)の後継作?のようですが、前作とのつながりは全くありません。前作では「後継人」に預けられたティーンエイジャーのルビー=リリー・ソビエスキーがヒロイン、本作はアビー=ジョーダン・ヒンソンのはずだが、一番「活躍」したのは継母イヴ=アンジー・ハーモン。 継母イヴは圧倒的な力で「この女、絶対におかしい!」と見破ったアビーを押さえつけます。この場面に説得力があるのは、二人の身長差。ジョーダン・ヒンソンは小さく見えますが身長は163cm。対するアンジー・ハーモンはなんと177cm!!こりゃ、オトナとコドモに見えるわ・・・ この映画が本当に怖いのは、イヴのアンジーの幼い弟に対する虐待。「良い母親」を演じるためにわざと病気にさせる。 DVDケースにはなんと小さく“THE GOOD MOTHER”と書かれていた。 追記 映画の出来は前作の方が上です。ただし、リリー・ソビエスキーのふてくされたような態度と生意気に見える容姿が嫌いな方は、こちらの方がお気にいるかもしれません。
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[020]パッセンジャー
 決して明かしてはいけない秘密流氷一滴2019-01-24
 【ネタバレ注意】
この映画の「解説」は巧いですね。「それから1年が過ぎ、孤独に押し潰されそうになっていたジムは、目覚めたばかりの美しい女性オーロラと出会うが…」 間違っていないけど、「・・・
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この映画の「解説」は巧いですね。「それから1年が過ぎ、孤独に押し潰されそうになっていたジムは、目覚めたばかりの美しい女性オーロラと出会うが…」 間違っていないけど、「決して明かしてはいけない秘密」には一切触れていない。映画公開当時、新聞に書かれていた広告も当然一切触れていませんでした。 アンドロイドのバーテンダーが曲者でした。悪気はなかったと思うのですが、「決して明かしてはいけない秘密」をばらしてしまった。当然、オーロラの怒りはすごく修羅場となるのですが、運良く?もうひとり覚醒した人=ベテランの乗務員 が出てきて、さらに運良く?宇宙船が故障して3人で力を合わせなければならない羽目に陥る。 宇宙船は危機を脱して、どういうわけかベテランの乗務員は亡くなったが、オーロラの蘇生が成功してジムは息を吹き返す。 オーロラには生き延びるチャンスがあったが、あえて「決して目的地にはたどりつかない道」をジムとともに歩む方を選ぶ。 こんなに「美しいお話」なら、どっかの映画みたいに、上映前に以下のメッセージを流したらどうでしょうか。 「この映画には“ある秘密”があります。まだ映画を見ていない人には決して言わないでください。 ジェニファー・ローレンス」
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[021]スナイパー 連続狙撃犯
 深まる謎流氷一滴2019-01-22
 【ネタバレ注意】
この映画の元となった事件の顛末は下記のとおり。 ワシントンD.C.近郊で13人もの一般人を狙撃し、そのうち10人を死に至らしめたスナイパー(狙撃犯)が24日未明に逮捕された。・・・
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この映画の元となった事件の顛末は下記のとおり。 ワシントンD.C.近郊で13人もの一般人を狙撃し、そのうち10人を死に至らしめたスナイパー(狙撃犯)が24日未明に逮捕された。黒人の2人組だった。  事件が始まったのは10月2日。ワシントンD.C.近くのメリーランド州モントゴメリーのスーパーマーケットの駐車場にいた65歳の男性が狙撃されて亡くなった。翌3日には1日で5人もの犠牲者が出た。いずれもガソリンスタンドで給油中だったり、ベンチに座っていたり、街角に立っていたところを狙撃された。4日にもひとり、7日には初めて子供(13歳)が撃たれた。不幸中の幸いとして少年は命を取り留めたが、子供まで狙うスナイパーの非情さにワシントンD.C.近郊(メリーランド州、ヴァージニア州)は一層の恐怖に覆われた。以後も狙撃は続き、9日、11日、14日、19日、22日にそれぞれひとりずつが撃たれた。計13人の犠牲者の中には白人、黒人、ヒスパニック、インド系が含まれ、女性は4人で男性が9人、うちひとりは13歳の少年。そして24日午前1時頃に警察の記者会見で2人の黒人男性の名前と顔写真が明らかにされた。  ジョン・アレン・ムハマド(41歳)は湾岸戦争に従軍した元兵士で、17年前にイスラム教徒となり名前をウィリアムスからムハマドに変えている。もう一人はジャマイカ国籍のジョン・リー・マルヴォ(17歳)。当初はムハマドの義理の息子と報じられたが、後に血縁関係はないことが発表された。4歳でジャマイカからアメリカへとビザを持たずに移住し、現在もステイタスは違法移民のまま。記者会見から2〜3時間後に、路上に駐車していた車の中で眠っていた二人が発見され、逮捕された。こうして約3週間に渡ってアメリカを震撼させたスナイパー事件の幕は閉じた。ただし犯行の動機はまだ明らかにされていない。 ところで、映画では大人に「洗脳」された少年が狙撃犯である。実際に起こった事件では、どちらが狙撃したかは明らかにされていない。
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[022]ゴーン・ガール
 カップルでみるな!流氷一滴2019-01-17
 【ネタバレ注意】
どこかで「地雷女とクズ男のお話」という感想をみた記憶がある。 この映画じたいが「地雷」だろう。理由は簡単でこの映画が「結婚の本質」を現しているからだ。 相思相愛で結・・・
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どこかで「地雷女とクズ男のお話」という感想をみた記憶がある。 この映画じたいが「地雷」だろう。理由は簡単でこの映画が「結婚の本質」を現しているからだ。 相思相愛で結婚したカップルでも、心のどこかに「打算」がある。 ニックがエイミーに半ば強引にアプローチしたのは、エイミーの美貌と頭の良さを独り占めしたかったから。エイミーがニックを受け入れたのは、当初はニックが「かっこよかった」からだと思う。しかし、やがてエイミーは気づく。ニックは外見だけ、中味=才能がない。 ニックがおとなしくしていれば「事件」は起こらなかった。若い女に手を出したのがエイミーにばれた。ふつうのカップルなら最悪でも「慰謝料をたっぷりもらって離婚」ですんだのだが、「恥をかかされた」エイミーの怒りは納まらない。なんと、「自分がニックに殺された」偽装を行い、ニックを死刑にしようとする。 そのあと、観客は仰天するような展開をみることになる。ニックはエイミーの悪行を見破るが、マスコミを味方につけたエイミーにはかなわない。離婚を切り出すが、すでにエイミーはニックのこどもを宿している。エイミーの捨てぜりふは「それが結婚よ!」 「セブン」をみた方はわかると思うが、この映画は「セブン」の何倍も後味が悪い。カップルでいっしょにみたら、後悔すること間違いなし。 ただし、脚本、演出、そうして主役のふたりはむろん俳優の演技、それらがすばらしいのは事実だ。
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[023]TAXi
 神風タクシー流氷一滴2019-01-13
 【ネタバレ注意】
「神風タクシー」をググると 「昭和も30年代はじめになると都会では自動車が増え、渋滞も起こり始めた。そんな中、速度オーバー・信号無視・強引な追い越し・急旋回といった“神・・・
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「神風タクシー」をググると 「昭和も30年代はじめになると都会では自動車が増え、渋滞も起こり始めた。そんな中、速度オーバー・信号無視・強引な追い越し・急旋回といった“神わざ”でくぐり抜けていくタクシーを『神風タクシー』と呼んでいた。 だれが言い始めたのかは分からないが『週刊新潮』31年3月4日号に、東京に来た外国人がタクシーの疾走ぶりに驚いてそう呼んだ、というのが最初だと云われている。 当然、事故も急増して社会問題化し、原因は乗務員の固定給の少なさやノルマ制などの労働条件にあり、歩合給を稼ぐために無謀運転になるとの意見が寄せられた。」と出る。 このフランス映画、主人公ダニエルのやっていることは同じだが、動機は全く異なり、根っからのスピード狂で、F1顔負けの驚異的な速度と、抜群のハンドル捌きを誇示したいから。 「常識人」がほとんど登場しないのも特徴で、「悪役」のドイツ人強盗団「メルセデス」もどこか抜けており、ダニエルの罠にまんまと引っ掛かり、建設中の高速道路にジャンプして行き場がなくつかまるという体たらく。 内容はともかく、カーアクションは一流なので、そういうのが好きな人は満足すると思う。
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[024]ミッション:インポッシブル
 一見でわかるかな?流氷一滴2018-12-30
 【ネタバレ注意】
テレビで「スパイ大作戦」を見たのは何十年も昔のことです。この映画が公開されてから二十年以上経ち、むろん映画のタイトルは公開当時から知っていたのですが、実際にDVDを・・・
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テレビで「スパイ大作戦」を見たのは何十年も昔のことです。この映画が公開されてから二十年以上経ち、むろん映画のタイトルは公開当時から知っていたのですが、実際にDVDを見たのはつい最近です。 指令テープの「もし君や仲間がつかまり、殺されても当局は一切関知しない」の「せりふ」は同じでしたが、それ以外はことごとく違うように見えました。 この映画、展開が非常に分かりにくい。主役のイーサン以外は、誰が悪役か検討がつかない。途中から「敵か味方か」推定するのはあきらめて、映画のシーンに注目するようになりました。スパイの小道具がふんだんに出てくる映画としてみると、なかなかおもしろい。 CIA?のデータを盗み取るシーンはスリル満点です。実際は部屋に「監視カメラ」をつけますよね。そんな突っ込みを入れたら映画になりませんが・・・ ラストは「どんでんがえし」でした。誰が残るか考えたのですが、見事にはずれました。1本完結の映画(実は続編はあるが・・・)、だからできたのでしょう。
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[025]バーティカル・リミット
 なぜこうなるの?流氷一滴2018-12-30
 【ネタバレ注意】
最初はどんな映画だろうと期待させておいて、見た結果は「なぜこうなるの?」という疑問符がいつまでも残る映画。 いくらなんでもニトロを使ってクレパスに落ちた遭難者を助け・・・
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最初はどんな映画だろうと期待させておいて、見た結果は「なぜこうなるの?」という疑問符がいつまでも残る映画。 いくらなんでもニトロを使ってクレパスに落ちた遭難者を助けるはないだろう。それ以上に登場人物が変わっていて、おまけに存在価値がわからない。1人を助けるために、これほどの犠牲を出すか? 制作意図がわからない映画の最右翼!
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[026]ロープ
 ヒッチコックの自己満足?流氷一滴2018-11-30
 
相当前に格安DVDで見ました。今もうは売ってないだろうなあ。 80分の映画を1カットで撮るという、前代未聞?の実験映画です。言わば1幕の芝居を映画にしたもの。よって・・・
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相当前に格安DVDで見ました。今もうは売ってないだろうなあ。 80分の映画を1カットで撮るという、前代未聞?の実験映画です。言わば1幕の芝居を映画にしたもの。よって、映画の上映時間が経過時間と同じになる。 撮影には結構日数がかかったようです。やはり、1ロールが10〜15分のフイルムで、観客にばれないようにシーンをつなぐのに苦労したのでしょう。撮影もたいへんなら、演技もたいへんか。 ここまでレビューを書いていて気づきました。映画のとり方だけで内容に一切触れてない。ストーリーは独創的ですが、面白くありません。なぜなら犯人の動機が理解できないから。 ヒッチコックでも自己満足で映画を作ることがあるのでしょうか。
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[027]サウンド・オブ・ミュージック
 時代を超えた名画流氷一滴2018-11-25
 【ネタバレ注意】
ミュージカルなどみる習慣のないふつうの日本人にとっては、ミュージカル映画は「いまいち」理解できない。なんで、その場面で急に歌いだすのだ? サウンド・オブ・ミュージッ・・・
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ミュージカルなどみる習慣のないふつうの日本人にとっては、ミュージカル映画は「いまいち」理解できない。なんで、その場面で急に歌いだすのだ? サウンド・オブ・ミュージックは歌が大好きなマリアが主人公だから、彼女が劇中で歌いだしても、全くおかしくない。おまけに「厳格な父親から軍隊もどきの規律を押しつけられ、心を閉ざした子供たち」の家庭教師として赴任するのだから、教材に歌を使うのは当然である。 この映画が巧いのは、(オーストリアを併合したドイツ軍とそのシンパは別だが)悪者がいないこと。父親が家で子供たちが歌うのを禁止したのは、亡くした妻を思い出したくないから。子供たちが家庭教師に意地悪をしてたびたび追い返していたのは、父親にかまってほしいから。この作戦、修道女としては異端?のマリアには全く通じなかったし、マリアの対応があまりにうまかったので、たちまち子供たちの信頼を得た。 本物のジュリー・アンドリュースの性格がここまで良いとは思えないが、マリアの性格は老若男女だれでも好かれるものだ。恋敵のはずの貴婦人も道を譲った。 この映画が公開されてからおよそ半世紀が経つ。親子2代は当然、3代がみる映画になるかもしれない。
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[028]ケープ・フィアー
 リメークがオリジナルを超えた希有な例流氷一滴2018-10-25
 【ネタバレ注意】
ふつう、リメーク映画は「オリジナルと比べて〇〇が悪い」というレビューが多数出る。この映画のオリジナルは「恐怖の岬(英名はケープフィア)1962」だが、なんとリメークの方・・・
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ふつう、リメーク映画は「オリジナルと比べて〇〇が悪い」というレビューが多数出る。この映画のオリジナルは「恐怖の岬(英名はケープフィア)1962」だが、なんとリメークの方が有名で、そもそもオリジナルを知らない人が多い。 一番の理由はオリジナルがあまりに古いモノクロ映画だから。もう一つの理由は映画があまりにハリウッドらしい、言い換えると主人公(グレゴリー・ペック)一家が「品行方正」だからだ。 「ケープフィア(1991)」はストーリーこそオリジナルをなぞっているが、細部はことごとく違う。まず主人公の弁護士サム(ニック・ノルティ)が「悪」に見えるし、実際に 「悪党」。 刑務所から出てきたマックス(ロバート・デ・ニーロ)が復讐するのは、十数年前にサムがマックスを気に入らないので、刑期が短くなる証拠を握りつぶしたから。オリジナルは「逆恨み」だから、リメークの方が説得力はある。 次にオリジナルは家族が一枚岩だが、リメークはばらばら。娘のダニエル(ジュリエット・ルイス)はマリファナで高校退学寸前、なんと一度はマックスに惹かれる。彼女の演技は一級品だ。 最後の二人の決闘も違う。オリジナルはサムがマックスに勝つが、リメークはサムが殺されなかったのは運がよかっただけ。 ロバート・デ・ニーロの役作りはやりすぎ。いかにも悪そうなニック・ノルティは弁護士にはみえない。あばずれのジュリエット・ルイスが高校生であるわけないだろう。それでも、エンターテイメントに徹したリメークの方が好きだ。
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[029]グラスハウス
 三流映画とバカにしてはいけない流氷一滴2018-10-08
 【ネタバレ注意】
日本では知名度の低い映画の一つだと思います。偶然、DVDをみつけたのですが、どうせつまらない三流サスペンスだろうと、全く期待していませんでした。 両親を交通事故でな・・・
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日本では知名度の低い映画の一つだと思います。偶然、DVDをみつけたのですが、どうせつまらない三流サスペンスだろうと、全く期待していませんでした。 両親を交通事故でなくした16歳の姉と11歳の弟。両親が選んだ後見人は知人のグラス夫妻。夫は実業家、妻は医師で理想的な夫婦だと見えたのですが。 この二人(テリーとエリン)なぜか「悪人」に見えてしまうのがおもしろい。これって、わざとやっているのでしょう。姉ルビーを演じたリリー・ソビエスキーの演技は微妙。大根ではないのですが、教えられたとおり忠実に演じているようにみえました。弟レット役のトレヴァー・モーガンは「ゲーム中毒のお人好し」にしかみえない。もう少し活躍させたらよかったのに。 クルマが重要なアイテムになっています。両親は飲酒運転で死んだことになっていますが、ルビーは車種が違うことに偶然気づきます。グラス夫妻は(少なくとも)ジャガーとボルボを持っています。終盤、グラス家にやってきた二人の暴力金貸しは、グラス氏を拘束してジャガーに乗ります。実はルビーとレットはジャガーで脱走を企てた前歴があるので、テリーはブレーキが利かないように細工していました。下り坂で、ジャガーは前を行くもう一人の金貸しのクルマに追突します。2台とも事故って、暴力金貸しは死にますが、ゾンビのようにがけ下から這い上がったテリーは兄弟に近づきます。最後にルビーがとった行動とは・・・ この映画、結末は読めるのですが、どのように進展するのか全く読めませんでした。サスペンスとしては十分合格点でしょう。
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[030]ラストサマー
 「スクリーム」よりはまとも流氷一滴2018-09-30
 
「スクリーム」の脚本家、ケヴィン・ウィリアムソンがこの映画の脚本を書いたことは、最近知った。ただし私が見た順番は「ラストサマー」のほうがずっと前。 「スクリーム」は・・・
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「スクリーム」の脚本家、ケヴィン・ウィリアムソンがこの映画の脚本を書いたことは、最近知った。ただし私が見た順番は「ラストサマー」のほうがずっと前。 「スクリーム」はミステリーでもサスペンスでもない。強いて言うなら「ブラックコメディー」 観客は簡単には犯人を当てられない。犯人が明かされると思わず「それは禁じ手だろう」と叫ぶ。あまりに動機がつまらないから。 「ラストサマー」の真犯人に動機は十分ある。さらに真犯人が別の事件の容疑者者であったことが、真相究明を難しくしている。少なくとも、「愉快犯」ではないから「相対的にまとも」にみえる。
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