allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

投稿されたユーザーコメント
 
 「流氷一滴」さんのコメント一覧 登録数(212件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]ハドソン川の奇跡
 原題「サリー」の意味流氷一滴2017-08-15
 【ネタバレ注意】
原題が「サリー」というのは、偶然知りました。「ハドソン川の奇跡」というあまりにも陳腐だがずばり本質をついた邦題をつけた人は確かに偉い。 ところでこの映画は単なるサリ・・・
続きを読む
原題が「サリー」というのは、偶然知りました。「ハドソン川の奇跡」というあまりにも陳腐だがずばり本質をついた邦題をつけた人は確かに偉い。 ところでこの映画は単なるサリー機長の英雄物語ではないと思います。サリー機長が短時間で冷静な判断ができたのは、四十年間の不断の努力のたまものです。最初に飛行したときの教官の言葉「パイロットは決してあきらめてはならない」がその源流でしょう。 それほどのすばらしい能力の持ち主でも、九死に一生を得る経験をすると、非常にナーバスになる。機長がもとに戻れたのは、どんなときでも味方になってくれた奥さんの存在が大きいと思います。 原題を「サリー」としたのは、この映画が本当に描きたかったのは「奇跡の不時着」ではなく、「機長サリーと彼を勇気づけた人たち」だからでしょう。
隠す
  
 
[002]誤報
 整理部記者の矜持流氷一滴2017-08-12
 【ネタバレ注意】
原作は、横山秀夫の短編集「看守眼」に載っている「静かな家」。 整理部に左遷された岸谷五朗演じる整理記者が、自らのミスに端を発した殺人事件に巻き込まれていく。写真個展・・・
続きを読む
原作は、横山秀夫の短編集「看守眼」に載っている「静かな家」。 整理部に左遷された岸谷五朗演じる整理記者が、自らのミスに端を発した殺人事件に巻き込まれていく。写真個展の開催期間を1日間違えて紙面にした。秘密裏に個展の写真家に謝ろうと自宅に訪れたが応答なし。詫び状を新聞受けに入っている新聞にはさみ、立ち去ったが・・・なんとその夜に「写真家」から新聞社に猛烈な「抗議電話」がかかってきた。怒り狂う上司、ひたすら謝る整理記者。 ところが実態は違った。詫び状に使った名刺の連絡先が、犯人のアリバイ工作に使われたのだ。電話のトリックを気づかせたのは、若い女性同僚との内線電話のやりとりだが、そこに至る伏線の張り方が巧い。 小説はシンプルだが、このTV向け映画は凝っている。殺人事件の真相をスクープ記事にして名誉挽回を図ろうとする整理記者。しかし、突然入った大スクープで、整理記者は自ら書いたスクープ記事を脇に押しやる。 組織に翻弄される一個人のあせり、苦悩、決断、そして満足がよく描かれている。
隠す
  
 
[003]キャリー
 身勝手な「善意」が引き起こした暴走流氷一滴2017-08-06
 【ネタバレ注意】
ブライアン・デ・パルマ監督のオリジナルのキャリー (1976)。この前、やっとDVDで全編見終わりました(それまではネットの断片的な映像のみ)。 高校生役の撮影当時の実年齢を・・・
続きを読む
ブライアン・デ・パルマ監督のオリジナルのキャリー (1976)。この前、やっとDVDで全編見終わりました(それまではネットの断片的な映像のみ)。 高校生役の撮影当時の実年齢を調べてみました。 キャリー・ホワイト:シシー・スペイセク おそらく27才 スー・スネル:エイビー・アービング おそらく23才 クリス・ハーゲンセン:ナンシー・アレン おそらく26才 ちなみにコリンズ先生はベティー・バックリー おそらく29才 シシー・スペイセクが捉えどころのないキャリーを「怪演」しています。10才サバ読みしているのには仰天しました。さえない風貌だけど、相当若い!クラスメートのほうがキャリーより年上に見える。 映画の内容では、ナンシー・アレン(クリス・ハーゲンセン役)は「悪役」ですが、なんと一番の美人、「悪役」にはもったいない。ボーイフレンドのジョン・トラボルタ(ビリー・ノーラン役)も全然「悪役」に見えない。 シシー・スペイセクは「確定」だったけど、他は誰がやるか最後まで決まってなかったのでは? シシー・スペイセクは特に複雑な演技をしていません。プロムまではひたすら「とろい」。「覚醒」した後は、細い目を無理やり開いてにらみつけるだけ。でも、十分「怖さ」が伝わります。このあたりもブライアン・デ・パルマ監督の演出ですか。 ほぼ同時に原作も読み終えましたが、ブライアン・デ・パルマ監督のオリジナルのキャリー (1976) はキンバリー・ピアーズ監督のリメーク版(2013)に比べてより原作に忠実だと思います。 それと、スーがプロムでのキャリーの相手をボーイフレンドのトミーに頼むシーンは、この映画にもありました。むろん、原作にもあります。 少々身勝手な「善意」が「悪い冗談」になってしまって、キャリーが暴走する結果になったのは、みてのとおりです。
隠す
  
 
[004]オトシモノ
 ジャパニーズホラーの限界流氷一滴2017-08-04
 【ネタバレ注意】
邦画のホラー映画でよくあるパターンです。怪奇現象が次々に起こり、その原因は何かということが分かりかけます。ところが、最後の「詰め」が甘いので、結局「謎」が明かされず・・・
続きを読む
邦画のホラー映画でよくあるパターンです。怪奇現象が次々に起こり、その原因は何かということが分かりかけます。ところが、最後の「詰め」が甘いので、結局「謎」が明かされずに終了。 鉄道トンネルの横穴から入った洞窟。そこにいた無数の死体、いったい何だったのでしょうか? どうしてヒロインの妹だけ助かったのですか? 最後に運転士が爆破したものは? そもそも黒幕の女性の正体は?  どっきり映像は多々あるが、もつれていた糸がほどかれることはなかった。「見せ方」が下手というより、そもそも「見せるもの」が完成してないのでは・・・
隠す
  
 
[005]キャリー
 スーのやったことって正しいか?流氷一滴2017-07-30
 【ネタバレ注意】
おそらくオリジナルにもあったはずだが(オリジナルはネットに出ているのを見ただけなので全編チェックできていない)、スーがいじめの「罪滅ぼし」で、自分の恋人のトミーに「・・・
続きを読む
おそらくオリジナルにもあったはずだが(オリジナルはネットに出ているのを見ただけなので全編チェックできていない)、スーがいじめの「罪滅ぼし」で、自分の恋人のトミーに「プロム(ダンスパーティー)でキャリーのパートナーになってほしい」と頼むのっておかしくないか? スーの男友達の一人でクラスの誰も知らない人ならわからなくもないが。 スーとトミーが恋人同士ということクラスの誰でも知っているだろう。体育の教師(デジャルダン)も「スーとトミーはお似合。今回の件=キャリーへのいじめ がなければベストカップルに投票したのに」と言っていた。 スーの心の片隅に「かわいそうなキャリーのために一晩だけお貸ししたの」という「施しの思い」があったと思う。 むろん、いじめの筆頭のクリスがプロムにいけなくなったことでキャリーを逆恨みし、豚の血をプロムの表彰台で浴びせなければ、惨劇は起こらなかったのだが。 オリジナルと比べると、キャリーを演じたクロエ・モレッツがかわいすぎて薄幸な少女という雰囲気が全然感じられないという不満を多数みた。 私の感想は違う。クロエ・モレッツは実年齢も若いし、スーを演じたガブリエラ・ワイルドやクリスを演じたポーシャ・ダブルデイよりもはるかに小柄である。実力行使では体格で勝るクラスメートにはかなわないと思う。 オリジナルでは、惨劇から生き残ったスーがキャリーの墓に花を添えると地中からキャリーの手が出てきて引っ張るという「衝撃のラスト」が準備されている。 このリメークでは墓石が割れるだけ。「あれっ」と思ったら、別のエンディングがあるようで、もっと怖いことがスーを襲う。どちらも「スーがうなされた夢」なのだが。 作者が「スーのやったことは偽善」と警告しているのだろうか。
隠す
  
 
[006]笑う警官
 緊迫感がないのが致命的流氷一滴2017-07-24
 【ネタバレ注意】
映画化されたということは、原作はそれなりにおもしろいいのだろう。 でも、この映画は全然おもしろくない。 「警察内部の不祥事を証言する警官を明日の朝まで守り抜く」が課題・・・
続きを読む
映画化されたということは、原作はそれなりにおもしろいいのだろう。 でも、この映画は全然おもしろくない。 「警察内部の不祥事を証言する警官を明日の朝まで守り抜く」が課題なのに、守る方(証人となる警官と仲間たち)も攻める方(警察上層部)も動きが鈍すぎる。アジトのバーなんか、最初に手入れが入ってもおかしくない。 もう一つ、仲間の中に「スパイ」が一人いるようだが、なぜ一網打尽にならないのか。警察上層部の描き方も不自然。仲間割れしている暇などないだろう。 パロディーじゃないのだから、サスペンスらしくもう少し緊迫感を持ってほしい。 映画が何かを全くわからない「お偉方」が監督したから、見せ掛けだけのハードボイルドになったのか?
隠す
  
 
[007]マディソン郡の橋
 視聴は「字幕版」がおすすめ流氷一滴2017-07-23
 【ネタバレ注意】
最初に観たのは十数年前のこと。そのときは「字幕」だったが、特に違和感はなかった。 何年か前にDVDを購入し、そのままにしておいた。先日、久しぶりに観たわけだが、再生を「・・・
続きを読む
最初に観たのは十数年前のこと。そのときは「字幕」だったが、特に違和感はなかった。 何年か前にDVDを購入し、そのままにしておいた。先日、久しぶりに観たわけだが、再生を「日本語吹替え」にするとフランチェスカ(メリル・ストリープ)とロバート(クリント・イーストウッド)の会話の意味がはっきりわかるようになる。あきらかに、フランチェスカの方から誘っている! 今まではロバートにうまく言いくるめられたと思っていた。「字幕」では気づかなかったのだが・・・ フランチェスカさん、ちょっとやりすぎだよ。誘われたのではなく、誘ったのだね。 洋画で会話がオブラートに包まれているから「感動的」にみえるのだろう。もし、邦画で同じテーマでやったらどう感じたか? よほどお気に入りの女優でなければ、たぶん二度目はみないと思う。
隠す
  
 
[008]ロボコン
 長澤まさみファンに捧げる流氷一滴2017-07-18
 【ネタバレ注意】
ジャンルとしては青春ドラマのレベルにはなく、コメディーとしても「空回り」しているから正直笑えない。実に中途半端な映画。 ロボットコンクール、俗称ロボコンをテーマにし・・・
続きを読む
ジャンルとしては青春ドラマのレベルにはなく、コメディーとしても「空回り」しているから正直笑えない。実に中途半端な映画。 ロボットコンクール、俗称ロボコンをテーマにしたアイデアはよかったが、脚本がなっていない。どしろうと(長澤まさみ)に操縦させて、審査員推薦で決勝大会進出は無理だろう。その後の努力もたいしたことない。それで決勝大会は対戦相手が次々に自滅してなんと優勝! まあ、長澤まさみ目当てにみるアイドル映画とすれば、なんとか見られるレベルかな。 私は彼女のファンではないが。
隠す
  
 
[009]パニック・ルーム
 結構血なまぐさい攻防戦流氷一滴2017-07-16
 【ネタバレ注意】
デビッド・フィンチャー監督が映画を作ったら、「衝撃のラスト」が必須なのか? 代表作の「セブン」は傑作。誰も予想できない「衝撃のラスト」で七つの大罪が完結する。 では、・・・
続きを読む
デビッド・フィンチャー監督が映画を作ったら、「衝撃のラスト」が必須なのか? 代表作の「セブン」は傑作。誰も予想できない「衝撃のラスト」で七つの大罪が完結する。 では、「ファイトクラブ」はどうか。確かに予想困難な「衝撃のラスト」が準備されている。でも、これを認めたら「なんでもあり」の世界になる。つまり、アイデアがユニークなだけで、映画のおもしろさやすごさには関係ないということ。 「パニックルーム」にもし「衝撃のラスト」があればどうなるか。ヒロインが強盗を返り討ちにするのか?逆に強盗がヒロインを惨殺するのか?全然違う。普通の監督が、普通に映画を作ったらこうなるはずの「みんなが納得する」エンディングを迎える。 「パニックルーム」の見どころは「結果」ではなく、「過程」にある。 そもそも、強盗は「空き巣」のつもりだった。強盗と不動産屋の「空き日数」の数え方の違いでヒロイン親子入居の晩に空き巣がきて居直り強盗に変身した。 次にヒロインが部屋の大きさに違和感を抱いたから、不動産屋は「パニックルーム=隠し部屋」のことを話した。もし、ヒロインが気づかなければ不動産は話さないから、パニッックルームに籠城することなく、住居を逃げ出しただろう。強盗の「お目当てのお宝」はパニックルームの金庫にあるのだから。 次にヒロインの娘に「持病」がなければ朝までパニックルームに籠城し続ければよかった。住居はニューヨークのど真ん中。強盗は朝までには退散するしかない。また、ヒロインが娘のためにパニックルームを抜け出した隙に強盗が進入することもなかった。こうなると共に「最悪の状態」になる。ヒロインは娘を人質に取られているから自分だけ逃げられない。強盗はヒロインに銃を奪われたから下手にパニックルームを出られない。 その前に強盗のメンバーに思わぬ「追加」があった。主犯は共犯と二人で金庫破りを計画していた。ところが、主犯は当日の夜に「第三の男」を共犯には相談なしに連れてきた。こいつは頭の中は「空っぽ」で「凶暴」なだけ。主犯がパニックルームの堅牢さにGive up宣言をすると、なんと主犯を撃ち殺し金庫攻略を従犯に強要する。金庫を開けるテクニックは従犯だけが持っている。その後も「第三の男」は従犯の足を引っ張りまくる。 さっき、「衝撃のラスト」はないと書いたが、「結果」として「ない」ということ。「過程」は別である。ヒロインは強盗を返り討ちにする。これで一件落着かと思ったら、「ジェイソン」のように強盗は生き返り、ヒロインを殺そうとする。それを防いだのは「意外な人物」。伏線はあったが。 このように「結果は普通の監督がやるようなハッピーエンド」であるが、その「過程」はデビッド・フィッチャーらしい 「血なまぐさい攻防戦」なのだ。 まかり間違っても「ぬるい映画」ではない。
隠す
  
 
[010]ニキータ
 ハリウッドぼけって誰のこと?流氷一滴2017-07-08
 
凄腕の女工作員のバイオレンス・アクションだと思っていた。 前半は予想どおり。アンヌ・パリローのアクションはすばらしい! 後半、スーパーのレジのお兄ちゃんが出てきてから・・・
続きを読む
凄腕の女工作員のバイオレンス・アクションだと思っていた。 前半は予想どおり。アンヌ・パリローのアクションはすばらしい! 後半、スーパーのレジのお兄ちゃんが出てきてから、話がおかしくなった。あれっ、これってラブロマンスだっけ? この映画のよさが分からないと言う人は相当ハリウッドボケが進んでいるらしい。 私のことだ!
隠す
  
 
[011]ファイト・クラブ
 オチがばれないのは巧いが最後は失速流氷一滴2017-07-04
 
オチは全く異なるが「サイン(2002)」や「フォーガットン(2004)」を見終えたときに感じた、「脱力感」があった。 オチが似ているのは「ハイド・アンド・シーク(2004)」か。あっ・・・
続きを読む
オチは全く異なるが「サイン(2002)」や「フォーガットン(2004)」を見終えたときに感じた、「脱力感」があった。 オチが似ているのは「ハイド・アンド・シーク(2004)」か。あっちは「オチ」が見え見えだったが、説得力はあったと思う。もっとも、こっち=ファイトクラブ(1999)の方が先輩。 「ファイトクラブ」はオチが簡単にはばれない。伏線をうまく張っているのに、気づかない。タイラーの言動ばかり見ているから。もう一人をよく見ないといけないのに。 でも、オチがわかったとたん、「そっち系かよ!」となる。 三回以上みた人、多数いる模様。映画の内容より、そのことに驚く。
隠す
  
 
[012]アイランド
 娯楽映画とわりきれば一回はみられる流氷一滴2017-06-28
 【ネタバレ注意】
未来の地球。外部は汚染されていて、地下しか住むところはない。ところが、やたら食事制限とか健康チェックとかされて、何かおかしい。主人公は偶然見つけた虫で「外部は本当に・・・
続きを読む
未来の地球。外部は汚染されていて、地下しか住むところはない。ところが、やたら食事制限とか健康チェックとかされて、何かおかしい。主人公は偶然見つけた虫で「外部は本当に汚染されているのか?」と疑問をいだく。 毎週、行われる「地球最後の楽園であるアイランド」への抽選会。当選したヒロインは大喜びするが、偶然「トンデモナイ秘密」を知った主人公はヒロインと共に外部へ逃げ出す。 最初は興味を引く場面もあったのですが、「秘密」がわかってからは単なる「はでなアックション映画」になってました。確かにアクションシーンは一見の価値あり。 「秘密組織」が違法にクローンを作って臓器提供していたわけですが、最後は、クローン達は無事地上に出られて「めでたしめでたし」というオチです。 一回みれば十分です。
隠す
  
 
[013]この胸いっぱいの愛を
 脚本が明らかに「変」流氷一滴2017-06-23
 
「黄泉がえり」のメンバーが作ったそうです。「黄泉がえり」も脚本が「洗練されているとは言い難い」ですが、いちおうお話としては成立してました。 「この胸いっぱいの愛を」・・・
続きを読む
「黄泉がえり」のメンバーが作ったそうです。「黄泉がえり」も脚本が「洗練されているとは言い難い」ですが、いちおうお話としては成立してました。 「この胸いっぱいの愛を」は脚本が明らかに「変」です。 同じ飛行機に乗り合わせた四人は、「過去にできなかったこと」をやるために、過去に飛ばされたわけです。一番感動するのが盲導犬の話だったとは! それはさておき、主人公の鈴谷比呂志(伊藤英明)が敬語で、ヒロインの青木和美(ミムラ)がため口。鈴谷比呂志からみれば、青木和美は「お姉ちゃん」だからですかね。でも、その時代の鈴谷比呂志=ヒロもいるわけでしょ。ヒロから鈴谷比呂志はどうみえたのでしょうか。時が経つにつれ、自分の風貌が比呂志に近づくから、「未来の自分」だとわかるかもしれません。でも、青木和美とは疎遠になってしまうのですね。 青木和美の未来は変わったのですが、ヒロの未来は変わらなかった。現在の青木和美がもう少しよい状態なら、それでも納得できるのですが。ここの描き方が納得できない。 映画制作者の中にも納得できない人がいたようで、「天国の風景」としか思えない場面がラストについてました。ますます「変」です。
隠す
  
 
[014]震度0
 警察の秘密流氷一滴2017-06-20
 
警察が舞台になっているにもかかわらず、捜査本部ができることもなく、犯人が逮捕されることもなく、ニュースで報じられるわけでもない。「身内の不祥事」だから、徹底的に隠蔽・・・
続きを読む
警察が舞台になっているにもかかわらず、捜査本部ができることもなく、犯人が逮捕されることもなく、ニュースで報じられるわけでもない。「身内の不祥事」だから、徹底的に隠蔽する。 このTVドラマが成功したのは県警の椎野本部長(渡辺いっけい)を徹底的にバカ殿に描いたことだろう。だから、キャリアの冬木(上川隆也)がのさばる。ノンキャリアの藤巻(國村隼)が抵抗するわけだが、「いやなやつ」という点では冬木の方が一枚上手。人事権を使って、味方を増やそうと奔走する。 結局、失踪した西村の妻の「告白」で、驚愕の事実が明らかになる。これで終わりかと思っていたらどんでん返しがあった。 WOWOWはよくやったと言いたい。
隠す
  
 
[015]ジェネラル・ルージュの凱旋
 ミステリーというより社会派ドラマ流氷一滴2017-06-12
 【ネタバレ注意】
「チームバチスタの栄光」の続編です。よって、どうしても「チームバチスタの栄光」と比べてしまう。性格が対照的な「切れ者」の厚生労働省役人の白鳥(阿部寛)と「おっとりし・・・
続きを読む
「チームバチスタの栄光」の続編です。よって、どうしても「チームバチスタの栄光」と比べてしまう。性格が対照的な「切れ者」の厚生労働省役人の白鳥(阿部寛)と「おっとりした」心療内科医?田口先生(竹内結子)の「掛け合い」は同じです。違うのは描かれているもの。 「チームバチスタの栄光」はミステリーです。殺人犯の動機は万人が納得できるものではありませんが、犯人を特定したやり方は極めて理にかなっています。犯行動機も伏線としてしっかり描かれていました。 「ジェネラル・ルージュの凱旋」は殺人犯を見つけ出すミステリーとしては、はっきり言って「落第」です。殺人犯の動機があまりに希薄。彼の頭の中味は「空っぽ」です。医者になるほどの頭があれば、自分からこれほど余計なことをすることはありえない! 謎の告発文書の件も、ある人の自作自演だから真相が明らかになっても驚くに当たらない。病院内の権力闘争も「よくあるパターン」でしかない。 この映画で描きたかったのは、救命医療の実情でしょう。少々コメディーチックに描かれていますが、「よくこれで廻っているな」と思えるほど大変な職場。事実はこの映画より深刻かもしれない。ジェネラル・ルージュというあだ名をつけられた速水センター長(堺雅人)の演技は巧い。副センター長(山本太郎)も看護士長(羽田美智子)も演技はよかった。彼らは完全に主役を食っていた。本当に救命センターのスタッフに見えるから。監督もこちらの方に力を入れたのは明らか。 社会派ドラマとしては評価できるのですが、娯楽性では前作の「チームバチスタの栄光」の方が「よくできている」と思います。
隠す
  
 
[016]ジャイアンツ
 ジェームズ・ディーンは脇役流氷一滴2017-06-09
 【ネタバレ注意】
ジェームズ・ディーン(牧童のジェット役)の遺作です。ただし、この映画では彼は脇役です。たまたま譲り受けた土地から石油が出たことでお金持ちになるのですが、露骨に成り金に・・・
続きを読む
ジェームズ・ディーン(牧童のジェット役)の遺作です。ただし、この映画では彼は脇役です。たまたま譲り受けた土地から石油が出たことでお金持ちになるのですが、露骨に成り金に描かれてました。彼のファンからすれば、あまり愉快な映画ではないと思います。 主役はテキサスの大牧場主ビック・ベネディクトを演じたロック・ハドソン。ヒロインが嫁いだ東部の上流階級の令嬢レズリー役のエリザベス・テイラー。壮大な大河ドラマです。4時間の上映時間はさすがに長い。それと少々大味。 タイトルの「ジャイアンツ」とはビック・ベネディクトが大男だったのと、大物というダブルミーニングです。 ラスト近くで、ビック・ベネディクトがメキシコ人差別をしたドライブインの主人と殴り合うシーンがあります。彼の大物ぶり、いや正義感を強調したかったのでしょうか。
隠す
  
 
[017]チーム・バチスタの栄光
 一見「凡作」実は「秀作」流氷一滴2017-06-04
 【ネタバレ注意】
最初にみたときには、正直「凡作」だと思いました。性格が対照的な「切れ者」の厚生労働省役人の白鳥(阿部寛)と「おっとりした」心療内科医?田口先生(竹内結子)をからませ・・・
続きを読む
最初にみたときには、正直「凡作」だと思いました。性格が対照的な「切れ者」の厚生労働省役人の白鳥(阿部寛)と「おっとりした」心療内科医?田口先生(竹内結子)をからませて、バチスタ手術の失敗原因の究明の方は「添え物」にみえました。 最初「凡作」だと言った一番の理由は、看護士の「器械だし」があまりにお粗末だから。手術失敗と看護士交代のタイミングが一緒なので、ふつうは「犯罪性の有無」以前に当然「再交代」となるでしょう。そうしなかったのは、観客を欺くため。そこが「みえみえ」だと言うこと。手術器具を床に落としたり、ギャーギャー騒いだり、ありえない。 対照的に、白鳥が執刀医の視野狭窄を見破ったのは、最初から感心していました。田口のちょっとした行動が重要な伏線になっているのもよかった。 見直して改めて驚いたのは、これほどの内容を約2時間に収めた監督の手腕のよさ。 無駄なシーンがない!例えば、ソフトボールのエピソードも竹内の負けず嫌いと有能さを見せつけるため。このシーンがないと、彼女は単なる「お人好しのお馬鹿さん」になってしまう。 真犯人を割り出したのは白鳥の撮らせた頭部MRI写真が決定的証拠でしたが、その前に白鳥と田口は実に興味深い会話をしている。チームリーダー桐生助教授を失脚させたい=動機を持つ者 は多数いる。しかし、ある組み合わせは共謀しないとできない。ところが共謀する動機がない。ここは田口の意見。だから、意外な人物をマークできた! 全てが明らかになったとき、田口は「こどもは見逃したのでしょ」と言ったのに対し、真犯人が「こどもとおとなはやり方が違うから」と答えたのは愕然としました。最低限の良心があったからではなかった。 最近、実際の医療機関でも患者の不可解な死が社会問題になったことがあります。この映画はそういう時代がくることを予言してたのでしょうか。
隠す
  
 
[018]ブタがいた教室
 「ペットを食え!」とは無茶流氷一滴2017-05-31
 【ネタバレ注意】
何の前知識もなくてこの映画をみたら、タイトルのような感想しか浮かばないでしょう。 実はこの映画は実話(1990年から92年にかけて大阪府の小学校で4年生が卒業までブタを飼・・・
続きを読む
何の前知識もなくてこの映画をみたら、タイトルのような感想しか浮かばないでしょう。 実はこの映画は実話(1990年から92年にかけて大阪府の小学校で4年生が卒業までブタを飼った)をベースにしています。実話も若い「ひよっこ」教師です。 先生は「大きくなったら殺してみんなで食べます」と宣言して飼育し出したわけですが、生徒は「Pちゃん」となまえをつけて完全に「ペット感覚」。当然、「食べない」という意見が噴出することになります。 決議をとると、「食べる」と「食べない」が13:13。実話では、最初は全員が「食べない」、「それはあまりに無責任」と保護者が異議を申し立てて、改めて決議をとると16:16。 結局、実話と同じく最後の一票は先生が決めて・・・ 映画で多くの時間を割いているのは、子役達の「台本なし」の討議。ここには子供の「本音」が表れています。「食べる」と言った子も、本当は情が移っているから「食べたくない」。ただ、下級生に飼育を押しつけるのが「あまりに無責任」だから、消去法で「食べる」と言っている。それも「自分たちで手を下す」のは、感情以前に「大きすぎて無理」だから「食肉センターにもっていく」ことしかできない。先生の最初の「目論見」は完全に外れます。どうして最初に生徒と十分に話し合って、みなが納得してから始めなかったのでしょうか。この甘さが「ひよっこ」だということ。 現実的には、小さなウサギだって、素人がつぶして食べるのは無理。 「食物の大切さ」を教えるなら、情が移らない農作物にすべきです。
隠す
  
 
[019]華氏911
 観ないより観た方がよい流氷一滴2017-05-30
 
今となったら「ひと昔前のおはなし」です。 実写フィルムをつなぎ合わせて、よくこれだけのものができたかと、お世辞抜きで感心しました。 ただ、ブッシュは戦争好きということ・・・
続きを読む
今となったら「ひと昔前のおはなし」です。 実写フィルムをつなぎ合わせて、よくこれだけのものができたかと、お世辞抜きで感心しました。 ただ、ブッシュは戦争好きということを言いたいわけですから、それに合う映像だけを巧みにつなぎ合わせていると考えた方が自然でしょう。 本当に内容が正しいかは、普通の日本人には判断不能! では「観る意味はない」かというとそれは間違い。国民の過半数がブッシュを支持したアメリカでもこういう反対意見もあったということを、知っているのと知らないのでは大きな差があります。
隠す
  
 
[020]僕だけがいない街
 キャストは上手いが脚本は?流氷一滴2017-05-30
 
どこかで監督が子役の演技指導をしている画像をみました。 確かに子役の二人の鈴木梨央と中川翼は頑張っている。大人の藤原竜也と有村架純も悪くない。 リバイバルという現象で・・・
続きを読む
どこかで監督が子役の演技指導をしている画像をみました。 確かに子役の二人の鈴木梨央と中川翼は頑張っている。大人の藤原竜也と有村架純も悪くない。 リバイバルという現象で、主人公が「悪いことが起こる前」に戻ることができ、「悪いことが起こらないようにする」という筋書きは「あり」だと思う。 主人公がリバイバルをコントロールできないという設定もおもしろい。 でも、「こういう形でいなくなる」のは観客が納得しないだろう。
隠す
  
 
[021]シャレード
 少し緊張感に欠けるのは愛嬌流氷一滴2017-05-29
 
ジャンルとしてはサスペンスになるのですが、少し緊張感に欠けると思います。この映画にとっては、欠点ではなく、むしろ美点でしょう。 主要登場人物で、女性はオードリー・ヘ・・・
続きを読む
ジャンルとしてはサスペンスになるのですが、少し緊張感に欠けると思います。この映画にとっては、欠点ではなく、むしろ美点でしょう。 主要登場人物で、女性はオードリー・ヘプバーンだけですが、男性は多数登場する。誰が犯人か?ということになるのですが、一番の有名人ではなかった。 その方が、観る人の期待を壊さないから、よいのでしょう。 お金の隠し場所は「意外」でした。現実にやったら値打ちのわからない人が無くすから駄目ですが・・・
隠す
  
 
[022]ザ・ウォッチャー
 「意外性」だけが取り柄の映画流氷一滴2017-05-26
 【ネタバレ注意】
キアヌ・リーブスの方が連続殺人鬼です。ジェームズ・スペイダーの方がFBI捜査官。殺人鬼は捜査官を知っているが、捜査官が殺人鬼の正体を知るのはラスト直前。 なんと、この殺・・・
続きを読む
キアヌ・リーブスの方が連続殺人鬼です。ジェームズ・スペイダーの方がFBI捜査官。殺人鬼は捜査官を知っているが、捜査官が殺人鬼の正体を知るのはラスト直前。 なんと、この殺人鬼、捜査官を追ってロスからシカゴまで来たのですね。「ストーカーか、おまえは!」と言いたくなりました。 この捜査官、実弾の入った銃を殺人鬼に渡すなんてありえない。まあ、最後に変な「どんでん返し」はありませんでしたが・・・ 本当に「意外性」だけが取り柄の映画。
隠す
  
 
[023]ジャッカルの日
 サスペンス映画の最高傑作流氷一滴2017-05-21
 【ネタバレ注意】
ドゴール大統領が「畳の上で死ねた、もとい、フランスだからベッドの上というべきだろう」は誰でも知っていることだから、この映画の結末は最初からわかっている。それでも、一・・・
続きを読む
ドゴール大統領が「畳の上で死ねた、もとい、フランスだからベッドの上というべきだろう」は誰でも知っていることだから、この映画の結末は最初からわかっている。それでも、一端DVDを見出したら止まらないのは、ストーリー展開の巧さだろう。 反ドゴール勢力から法外な金で雇われた「プロの殺し屋ジャッカル」。金髪・長身でかっこよいのだが、これが映画の展開で重要な意味を持つ。 優れたミステリーは、読者に対して「フェアー」だと言われる。すなわち、序盤で「伏線」を惜しげもなく出し、最後に手の内を明かすとき、探偵役が「伏線」を示して「ほら最初に言っているでしょ」と読者に勝利宣言をするのである。 「ジャッカルの日」はサスペンスで探偵役も登場しないし、最初に「殺人事件」が起こるわけでもない。ここでの「伏線」とはラストの「狙撃をどうやるのか」の手の内を事前に観客に示していることである。 なぜ、狙撃銃は単発なのか。銃身は短い方がよいのか。狙撃銃を隠すパイプはアルミ製で軽い方がよいのか(実はアルミではもたないのでステンレスに変えられことが銃改造職人との会話でわかる)。 また、なぜ本人とは似ても似つかない運転免許証?が必要なのか。 なぜ、いろいろ髪の毛を染める必要があったのか。 なぜ、火薬を飲んで顔色を悪くする必要があったのか。 なぜ、「事前に=下見の時に」パリの蚤の市で勲章とベレー帽を買ったのか。 コンパクトな単発銃、染髪の件は誰でも想像がつくが、金属パイプ、勲章等はラストの狙撃の「必須アイテム」なのである。 ジャッカルは「隠れる」ために女性も「男性!」も利用する。このとき、彼の「かっこよさ」が武器になる。彼は決して英国紳士ではないから、必要なら「始末」することも厭わない。 迎え撃つフランス警察もすごい。ルベル警視は意図的に「かっこ悪く」描かれている。これもジャッカルを追い詰めるときに、観客に「彼の有能さ」を見せつけるためである。 秘密会議であるはずの情報が漏れているみたいなので、彼のとった行動は当然といえば当然だが、手の内を明かされたときには恐れ入った。 2時間以上の長丁場で、ジャッカルとルベルが顔を合わせるは最後の一瞬である。単発銃であったことが、ルベルに味方した。 もし勲章受賞者が大統領のように長身だったら、もしジャッカルが勲章受章のしきたりの詳細を知っていたら、この映画では「歴史が変わったこと」になっていた。 ジャッカルの正体が最後までわからなかったことも、この映画にふさわしい終わりかただと思う。
隠す
  
 
[024]チルソクの夏
 高跳びのシーンはとても美しい流氷一滴2017-05-16
 【ネタバレ注意】
よく似た映画に、1998年公開の「がんばっていきまっしょい」がある。 「がんばっていきまっしょい」は女子ボート部の奮闘記 でヒロインと幼なじみの淡い恋はあくまでサイドスト・・・
続きを読む
よく似た映画に、1998年公開の「がんばっていきまっしょい」がある。 「がんばっていきまっしょい」は女子ボート部の奮闘記 でヒロインと幼なじみの淡い恋はあくまでサイドストーリー。 同じ女子高生のスポーツものでも、「チルソクの夏」は陸上という共通項はあるが、四人の競技はバラバラ、個人競技ゆえにみなで力を合わせて勝利に突き進むというものではない。 さて、こちらはヒロインと韓国人の青年との恋が前面に出ている。 「がんばっていきまっしょい」は素人をかき集め、特訓してなんとか映画でみられるレベルまで引き上げた。ボートの競技シーンは撮影に工夫しているとはいえ、なかなかのもの。 「チルソクの夏」は競技の経験者ばかり集めているから下手なわけがない。映画はうまく進むはずだったが、設定が曲者だった。日本人と韓国人、会えるのは釜山と下関の合同陸上競技大会しかない。七夕の織り姫と彦星のように1年に1回のチャンス。後は手紙のやりとりだけでどうしても 盛り上がりに欠けるのは否めない。 この映画のみどころは恋愛ではなく、四人の嘘のない演技だろう。ヒロインの高跳びのシーンはとても美しい。
隠す
  
 
[025]レベッカ
 主人公は「わたし」でいいのかな?流氷一滴2017-05-08
 【ネタバレ注意】
欧米では親しい間柄ではファーストネームで呼び合うはずだが・・・ 映画をみていて気づいたのは、ヒロインのファーストネームが一度も出てこない。もう一つ不思議なのは、タイ・・・
続きを読む
欧米では親しい間柄ではファーストネームで呼び合うはずだが・・・ 映画をみていて気づいたのは、ヒロインのファーストネームが一度も出てこない。もう一つ不思議なのは、タイトルのレベッカが一度も姿を現さない。古い屋敷に“R”のイニシャルがいたるところに残っている。それがヒロインを追い詰める無言の「重圧」となる。 この映画がみる人を引きつけるのは、ヒロインの「わたし」が清楚だからだろう。使用人に対して「卑屈」と思えるほど低姿勢なのに、ずいぶん酷い仕打ちを受けていた。前妻のレベッカがつれてきたという女中頭のダンバース婦人。ヒロインが「卑屈」だからこそ、ますます冷たい態度をとる。こんな小娘に頭を下げるなんて真っ平御免ということだろうか。この演技は本当にジョーン・フォンティンを嫌っているようにさえみえる。 しかし、夫のマキシムの態度はもっと不可思議。新婚という雰囲気が全然しない。マキシム役のローレンス・オリビエはジョーン・フォンティンとの共演を望んでいなかった。ヒッチコックはそのことを知り、スタッフにジョーン・フォンティンにつらく当たるよう指示したとか。彼女がどこかおびえた感じがするのは気のせいか。 演出としては「上手い」が、正直「そこまでやるか」と思った。ある意味、ダンバース婦人よりこわい。 映画としては十分な時間があるのに、序盤に時間がとられて、終盤の「謎解き」があまりに駆け足というのが惜しい。
隠す
  
 
[026]新・メグレ警視/メグレと口の固い証人たち
 確かに流氷一滴2017-05-05
 【ネタバレ注意】
タイトルから「ネタバレ」しているのですね。 屋敷で深夜に起こったある殺人事件。被害者は当主。屋敷の外にたまたま居合わせた酔っぱらいは「女性?の悲鳴が聞こえた。銃声は・・・
続きを読む
タイトルから「ネタバレ」しているのですね。 屋敷で深夜に起こったある殺人事件。被害者は当主。屋敷の外にたまたま居合わせた酔っぱらいは「女性?の悲鳴が聞こえた。銃声は2回あった」と言っているのに、屋敷の「近くの部屋で寝ていたはずの家族」は誰も「銃声は聞こえなかった」と証言する。 酔っぱらいの言っていることが正しければ、家族が「ありえない証言」をするということは、「犯人は誰」だかわかりますよね。 ただ、この映画が少しひねっているのは、犠牲者は違う人物のはずだったのに、反撃されて別の人物になったところ。そのトリックはすばらしいとは言えないが、犯罪の動機は十分ありえる。 メグレ警視による「種明かし」はもう少し丁寧にしてもらった方がよかった。
隠す
  
 
[027]Love Letter
 近年の邦画の傑作のひとつ流氷一滴2017-04-17
 【ネタバレ注意】
おそらく、実在する長編小説「失われた時を求めて」の最終章が「見出された時」であることに作者が気づいてから、この映画のプロットができたのだと思います。ラストシーンから・・・
続きを読む
おそらく、実在する長編小説「失われた時を求めて」の最終章が「見出された時」であることに作者が気づいてから、この映画のプロットができたのだと思います。ラストシーンからずっと遡っていったわけです。 映画の冒頭のシーンで中山美穂(渡辺博子)が雪原で寝ころぶ横顔が出ます。なんでこんなシーンがあるのだろうと思ってました。ラスト近くでそっくりのシーンを見つけました。病院のベッドで横たわる中山美穂(藤井樹)が「拝啓、藤井樹様。お元気ですか」と熱にうなされて言います。いままでは「拝啓、渡辺博子様。お元気ですか」と手紙に書いてたのですが、無意識で「本心=中学時代、同姓同名のクラスメートにほのかな恋心を抱いていたこと」が出たわけです。 Love Letterには二つの意味があります。ひとつは渡辺博子がいないはずの藤井樹(山で死んだフィアンセ)に出した手紙、もう一つはラストで明らかになる、中学時代の藤井樹(男性:柏原 崇)が中学時代の藤井樹(女性:酒井美紀)に渡した図書カード。図書カードの裏にはなんと藤井樹(女性:酒井美紀)の似顔絵が書かれていた! Love Letterの入れ物が長編小説「失われた時を求めて」で、Love Letterの真意がわかるのが十数年後のこと。最終章が「見出された時!」とは心憎い演出です。 ほかにも「えっ」と思うシーンがありました。フィアンセが死んだ山に向かって「お元気ですか。私は元気です」と叫び続ける渡辺博子、次に先程言った熱にうなされた藤井樹が「うわごと」を言うシーンがあるのですが、その次は「拝啓、藤井樹様。この思い出はあなたのものです。」という中山美穂(渡辺博子)のナレーションと送り返されてきたたくさんの手紙が出てきました。「うまくつなげたな」と感心しました。 お世事抜きで近年の邦画の傑作のひとつだと思います。岩井監督が聞いたら叱られそうですが、映画の神様がそっと手助けしたのではないでしょうか。
隠す
  
 
[028]舟を編む
 愚直でまじめな映画流氷一滴2017-04-09
 【ネタバレ注意】
最近の邦画のおすすめによく名前が出ている。宮崎あおいが出ていることもあって、どんな映画かなという軽い気持ちでみてみた。 時代背景は1995年、確かに20年以上前のお話で編・・・
続きを読む
最近の邦画のおすすめによく名前が出ている。宮崎あおいが出ていることもあって、どんな映画かなという軽い気持ちでみてみた。 時代背景は1995年、確かに20年以上前のお話で編集は手作業が基本。それでも高々(失礼!)国語辞典を作るのに10年以上の歳月がいると聞いて仰天した。もうひとつ驚いたのは辞書編集関係者があまりに少ないこと。監修者の大学の先生?がひとり、編集責任者、担当者がふたり、お手伝いの女性契約社員がひとり、たった5人でできるのか! 主人公の馬締光也と先輩の西岡正志は、私自身の会社の後輩に「そっくりさん」がいて、妙に親近感を覚えた。むろん、実物は映画ほど変人ではないが。 この映画、仕事と家庭(結婚)という人生の二大イベントを描きたかったのだろうけど、正直、宮崎あおい演じる林香具矢が馬締にほれた理由がよく分からなかった。相当の変わり者だということは一目でわかるだろう。毛筆行書の恋文、そりゃ読めないだろう。あまりの不器用さが逆に誠実とみられたのか。 もう一点不思議なのは、馬締が家具屋に丁寧語で話すのに、香具矢はため口で話す。香具矢のほうが年上なのか。俳優の実年齢は松田龍平の方が宮崎あおいより上。 15年という歳月のお話なので、途中をはしょるのはしかたないが、13年のブランクで俳優がそこまで歳をとっているように見えないのはなんとかならなかったのか。特に馬締と香具矢。 本当に愚直でまじめな映画。ケチのつけようのない良作だが、いま一つインパクトが足りないのは惜しいと思う。
隠す
  
 
[029]告白
 ブルースクリーンに込められた恐怖流氷一滴2017-04-07
 【ネタバレ注意】
始まりからブルースクリーンの多用に驚きました。だいたいホラー系に多い。これってホラーか? 松たか子はお嬢様のイメージなのですが、久しぶりにみたらずいぶんイメージが変・・・
続きを読む
始まりからブルースクリーンの多用に驚きました。だいたいホラー系に多い。これってホラーか? 松たか子はお嬢様のイメージなのですが、久しぶりにみたらずいぶんイメージが変わっていました。幼い娘を、担任を受けもつクラスの二人の中学一年生に殺された。でも、感情が高ぶるようなことはしない。じわりじわりと犯人を追いつめる。彼女の「告白」をだれも聞いていない。でも、最後に「すごいこと」を言いました。突然、パニックに陥るクラス。平然としている松たか子。でもこれは序の口です。 意外に中学生役が良い演技をしています。天才肌だが少々おかしい少年A、ただ、友達が欲しくて少年Aにそそのかされて、もっと大きな罪を犯した少年B。案の定、少年Bが先に「報復」されました。 少年Aへの報復はどうでしょう。同級生の殺人をやらせたことか。いや、最愛の母親を爆殺させたと思わせたことでしょう。ラストシーンの松たか子の表情、悪魔ですね。
隠す
  
 
[030]映画 ビリギャル
 本当ですよ流氷一滴2017-03-26
 【ネタバレ注意】
有村架純にオファーがいったのは、意外性を狙ったのだろう。正直、ギャル満開のヒロインは不自然にケバすぎて全然似合っていない。これは普通の服のヒロインのかわいさ演出のた・・・
続きを読む
有村架純にオファーがいったのは、意外性を狙ったのだろう。正直、ギャル満開のヒロインは不自然にケバすぎて全然似合っていない。これは普通の服のヒロインのかわいさ演出のためとみたが、考えすぎか。 序盤から「本当か?」と思うシーンが続出するが、自分の経験からはあってもおかしくない。 1)進学塾にギャルはくるのか?  ギャルは来る。何十年も昔の話なので、外見こそ普通だが先輩へのため口(高三対象だがこの子は高二)、授業中の雑談(この映画と違い個別指導ではない)とどう見ても受験生という雰囲気ではなかった。ちなみに長澤まさみに似ていた。 2)毎晩遊び呆けていて、小遣い足りるの?  お坊ちゃん、お嬢ちゃんが通う高校に在学していた人に聞いた話。小遣いは普通の人とは桁が違う。ヒロインの遊び仲間三人の誰かが大金持ちのドラ娘なら不可能ではない。 3)高校二年生で小学四年生なみの学力?  映画で聖徳太子を「せいとくたこ」と読んだのは、受け狙い。スザンヌが四字熟語「〇肉〇食」を「焼肉定食」と言ったのと同じ。映画の中でヒロインの遊び友達が「分数の計算なんてわからない」と言っていた。分数は小学校で習うはずだが、ろくにできない大学生!がいるのは有名なお話。 4)学年ビリが慶応に合格?  進学校(ただし系列大学への推薦入学可能)で赤点続出の息子が慶応に合格。本人の親父さんから聞いた話。中学受験がある学校では学力はともかく、頭の良さは正規分布してない(秀才は少数、ビリ候補が多数という非正規分布になる)から誰がビリになってもおかしくない。 5)本命受験でお腹壊すか?  飲みなれない缶コーヒーを飲まなくても、受験は冬だからありえる。自分の経験そのもの。休憩時間にトイレに駆け込んだ。トイレの場所を事前チェックしておいてよかった。 この映画、表向きは「一人の女子高生のサクセスストーリー」だが、本当のテーマは「家族の再生」だと思う。
隠す
  
 
 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11次へ
 
 



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION