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 「KAFIN」さんのコメント一覧 登録数(22件)rss
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[001]大いなる陰謀
 悪人に率いられた愚か者KAFIN2008-05-06
 
allcinemaには珍しく多くのコメントがあるので書く。原題は「羊に指揮されたライオン」といった程度で、悪辣で(国家ではなく)自分の利益しか考えない政治家(羊)に率いられ・・・
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allcinemaには珍しく多くのコメントがあるので書く。原題は「羊に指揮されたライオン」といった程度で、悪辣で(国家ではなく)自分の利益しか考えない政治家(羊)に率いられた、愚かだが真摯な若者(ライオン)だと映画は説明する。  実際このコメント内でもそれが実証されているのが面白い。これはアメリカ映画だから日本人である自分は関係ない、などといった意見を披露している若者がいる。間違った国の方向とそれより正規雇用の機会を奪われるなどの不利益を既にこうむっているのに、国全体では大変な不利益なのにそれに無関心な愚かな若者という構図は、日米ともまったく同じである。  愚か者は自分が馬鹿だと「この映画」に指摘されてもなかなか気づかないようだ。彼らは本当はウブで真面目なのだが、政治不信に陥り、自分たちの国を間違った方向に導く政治から逃避し、自分個人の小さな利益(出世と富)の事しか考えないと監督は批判している。  映画はイラク戦争を凝縮したような米軍の秘密作戦と、それをメディアにこっそり教える事で国家が正しい方向に進んでいる事を示したい政治家、その秘密作戦に参加する兵士を教えていた教授が国の事を真面目に考えそうな学生を説得する様子、の3つが重ね合わせて描かれる。これによりアメリカの戦争の実際と、それを説明する政治家の言葉、その言葉を伝えるメディアの姿勢、そして観客の分身である学生の立場が描かれる。この映画の最大のセールスポイントはこれらが重ねあわされる事で、今現在も行われているイラク戦争の見方を観客に教えてくれる事だろう。  立派な政治家の言葉は何を意味しているのか?、風見鶏のように変わるメディアに政治への本当の批判精神はあるのか?実際にはメディアは政治家と同じような扇動者なのか?、これをTVで眺める学生(=観客)は戦争をどう考えるべきなのか?  この映画にはどう考えろという答えはない。そこが基本的には戦争を否定する日本と戦争という選択も常識であるアメリカの違いだろう。アメリカは戦争を積極的に肯定し世界を武力で自己の言うままにできる国、彼らにはある国を武力で完全に支配したり、場合によっては核兵器で効率よくいう事を聞かせる自由もある。そうした米国の若者に向けたこの映画には決まった「答え」はない。  しかしレッドフォードの扮する教授のゼミの学生の雰囲気や、ストリーブ扮するメディアの質問の嵐も、意味しているのは戦争に対し非常に否定的なものだ。そうした当たり前の事が通らない現在のアメリカ(そして日本)を映し出した映画である。
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[002]GAMA 月桃の花
 真実の沖縄戦映画KAFIN2008-02-29
 
現在までに製作された沖縄戦の映画の中で、もっとも情報豊かで真実に近い映画。住民の目から見た沖縄戦をその悲惨さを隠す所なく描き、かつ現在の我々にその意味を投げかける非・・・
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現在までに製作された沖縄戦の映画の中で、もっとも情報豊かで真実に近い映画。住民の目から見た沖縄戦をその悲惨さを隠す所なく描き、かつ現在の我々にその意味を投げかける非常にインパクトの強い映画だ。悲劇の連続だが様々な事実が盛り込まれていてけして単調な話ではない、戦争の悲惨なシーンもあるがやはり事実の重さには見るべきものがある。 この映画は戦後50周年記念映画として沖縄県民の資金で製作されたもので、従来沖縄戦と言えばひめゆり学徒隊の悲劇しか作られていない企画の限界を破る素晴しい作品だ。確かに「ひめゆりの塔」は感動的な映画だったが、そこでは前線から退いた日本兵の哀れと、もっぱら女子学生の受身的な悲劇しか描かれなかった。  この映画を見るとその限界に気がつく。限界とは、あちらは兵隊の看護要員という「軍の立場」から見た沖縄戦であり実は最大の犠牲者である住民は描けていなかったという事、そしてあちらは基本的には1950年頃のまだ沖縄戦の歴史的調査が進んでいなかった頃の沖縄戦の知識で作られており、歴史的な沖縄戦の位置づけや日本軍の行動の意味が曖昧な点である。この映画では沖縄県史担当者として長年にわたり沖縄戦体験者への聞き取り調査を行った大城将保(嶋津与志)氏が脚本を書くことで、その調査結果を映画のストーリーの中に集約させ、「住民の立場」から見た現在の見方による沖縄戦を描き出しているのは見事だ。 映画はハーフのジョージ(川平慈英)がアメリカから来日して、仲違いしている母=宮里和子と祖母=宮里房の関係を聞き出そうとする現代のシーンから始まる。祖母が50年間けして語ろうとしなかった沖縄戦の様子を初めて語ることで話が始まる。宮里房(朝霧舞)は夫は軍に現地徴兵され、赤ん坊の和子と真吉(10才ほど)の2人の子どもと祖母、祖父たちと首里へ更に南へと逃げる。米軍の激しい砲弾のため祖父は目の前で肉塊と化し、怪我をした祖母は自分を見捨てて逃げるよう厳しく房に言い渡す。道端には死体がゴロゴロと転がっている中、房はガマへと逃げ込む。ガマは自然洞窟を利用しそのまま避難壕としていたもので、ここには日本兵と多くの住民が同居していた。この辺りの描写の厳しさは相当なものだ。 ガマの中は最高位の鳥羽軍曹(沖田浩之)が指揮官として住民や朝鮮人慰安婦に命令を下していた。アメリカ軍への攻撃のため軍を最優先させ命令を下す彼らは、しかし攻撃に出ることはなくただ立て篭もっているだけだった。日本兵には沖縄出身者=山城武吉(ウエチ雄大)もいたがむしろ彼は、この機会に住民も含めて率先して戦う事で沖縄人は真の日本人になれると言い、はっきり日本軍は住民を信用していないと言う。実際に鳥羽軍曹は現地で徴兵した男に戦陣訓を暗唱させこずきまわしている。住民は男性は全て兵隊に取られているので老人、女性と子どもしかおらず、ただただ戦争の終わるのを待つだけであるが、ガマの中でも助け合いや行商人(!)が馬肉を売りにきたりする可笑しなエピソードも挿入されている。そうした中、沖縄の日本軍最高指揮官牛島中将の自決の報とゲリラとなって戦えという最後の命令が伝えられるが、鳥羽軍曹は今更どうしようもないと吐き捨てる。ついに米軍がガマの入り口に迫り、ここに生きたいと願う住民と断じて投降を許さない日本兵の間に大きな緊張が生まれる。 このガマの中のドラマは大変劇的でこうした自主制作的な映画にありがちな、抑揚のなさをいい意味でまったく裏切っている。緊張はガマから出られるかどうかに向けて高まる。しかし投降を呼びかける宮里真助を始め多くの住民は死に、今では「集団自決」として知られる日本軍の引き起こした悲劇で話は終わる。このストーリー展開については、少なからぬ数の観客はこれを演出上の誇張やある種の恨みの表現として、この部分を理由にこの映画に辛い評価を下すかもしれない。しかしこれを誇張と取るのは観客側の知識のなさ故であり、沖縄戦をいよく知るこの映画の製作者の書いた内容を素直に受け取るべきだろう。少なくとも私の知る限り、この部分に実際にはなかった事は描かれていないと思う。 映画は現代のシーンに戻り告白を終えた祖母=現在の宮里房(玉木初枝)が、自分はあの体験をなんと呼べば良いの判らない、いまだに混乱している、という言葉で終わる。この部分の演技と演出は非常に控えめであり、映画はこの言葉以外何も伝えようとしない。この部分は確かに映画としてまとまりがないが、観客にそのまとまらぬ感覚、いまだ戦争の傷跡を抱え苦しむ体験者の感覚を味あわせるよう計画されているのだと思う。 この映画をきっかけに沖縄戦の実相が知られることで、この映画自体の評価も変わると思う。機会があれば是非視聴をお勧めしたい映画である。
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[003]勇者たちの戦場
 戦争の現実を描く秀作KAFIN2008-01-25
 
イラク戦争の現実とそれに対峙するアメリカの現在が描かれた秀作。冒頭の戦闘場面は短いが迫力がある。それに続く帰還兵たちの様子はアメリカの現在そのままである。この映画は・・・
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イラク戦争の現実とそれに対峙するアメリカの現在が描かれた秀作。冒頭の戦闘場面は短いが迫力がある。それに続く帰還兵たちの様子はアメリカの現在そのままである。この映画はけして反戦を訴えていないが、ここに描かれたものを見れば戦争に賛成する観客はいないだろう。そう考えると今までの多くの戦争映画が「戦争の現実」を描いていない事に気づかされる。映画は帰還兵たちの苦しみを主に心理面から描くが、周囲の人間はアメリカの戦争にも彼らの苦しみにも少しも関心を示さないのが恐ろしい。国民に支持されない戦争はその遂行者である一兵士達にもこうした苦しみを与えることがわかる。  日本の戦争映画は、特攻で死を命じられる被害者としての兵士しか描かないと欧米人から批判されるが、この戦争映画では同じ事が起きている。ここではあくまで戦争の被害者としてのアメリカ兵しか登場せずイラク人の苦しみはまったく眼中にない。恐らくイラク人の苦しみはアメリカがイラク戦争を反省し、実質的には自己の利益のための一方的な戦争であったと位置づけできて初めて可能なのだろう。この映画の中ではむしろ反戦を訴える少年が自分の間違いに気づくようにさえ見える。なぜなら少年は言論の自由を認め「クソブッシュ!」という息子のTシャツを認める父親の言葉に諭され、反戦を訴える自分の主張が単なる父親への反発であった事に気づき父と和解するようにも見えるからだ。  キネマ旬報(2008年2月上旬)では地味で真面目な映画としか評せず、誌面でもほとんど扱っていない。これは戦争と映画の関係を知らない未熟な批評家と雑誌編集者による誤った扱いだ。編集長が黒井和男に変わる前の70年代までのキネマ旬報ならあり得ない過少評価である。戦後日本映画は常に戦争に反対し、批評が主だったキネマ旬報でも戦争に反対する映画には賞賛を惜しまなかった。しかしそのキネマ旬報でさえ90年代以降は戦争映画の社会的な意味を無視し、戦争映画を娯楽映画の1ジャンルとして楽しめればそれでいいという扱いを時としてするようになった。この映画のキネマ旬報での評はそれに準ずるもので、批評家の評が演出が地味だという枝葉末節にとどまり、全体として否定的なニュアンスが強いのはそのためだろう。  批評家がこの映画を正しく評価できないもうひとつの理由は「戦争でおきている事を知らない」事によるものだろう。映画はイラク戦争の説明も現在のアメリカの説明もせず、いきなり各兵士の日常に迫る。キネマ旬報の批評家が映画が「描いている事自体」に言及しないのは、描かれた事がどれほど真実に近く、観客がどれだけ共感するか推測できない為だろう。現在進行中の戦争という大きな社会的背景を持つ事件では、映画の中、画面だけを見て分るような演出面だけではその映画の評価は定まらず、それが与えるであろう事態についてかなり豊富な知識が必要であり、戦争映画ではしばしばそれが批評家に欠けているということである。これもまた日本の戦争映画への批評でよく見られる現象であり、戦争を知らない批評家はしばしば過ちを犯してきた。映画批評家は映画しか知らない自分の無知を棚に上げ、画面の中だけしか見ない過ちをよく犯している。 この映画の結末は微温的な和解の雰囲気に包まれているが、帰還した兵士の一人は国内に安住できずイラクの前線へと戻らざるを得ない。それは2008年のアメリカの現実であり、同時に一兵士の地獄でもある。それが分ればこの映画を地味だとはとても言えないだろう。
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[004]地上(ここ)より永遠に
 なぜ真珠湾攻撃なのかKAFIN2007-03-03
 
悪人の上官による軍隊内の部下虐めが主題、同時に不倫関係の恋愛劇も進行、虐められた部下はついに復讐を果たすが軍紀違反の犯罪者で、主人公の危機を日本軍の真珠湾攻撃がけり・・・
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悪人の上官による軍隊内の部下虐めが主題、同時に不倫関係の恋愛劇も進行、虐められた部下はついに復讐を果たすが軍紀違反の犯罪者で、主人公の危機を日本軍の真珠湾攻撃がけりをつける。ここに論理性はなく、全ては戦争の混乱日本軍が悪いという結末である。  アメリカ人から見ればそれも共感できるかもしれないが、日本人の私には納得できない結末で、とても優秀な作品には見えない。現在放送など露出する機会が多いのはこれがGHQの占領直後のアメリカ映画だからであり、一種のすり込みだろう。 日本人から見てこれが秀逸な作品ではないのは、同じモチーフを上海を舞台に香港映画がよく使っているが、それを日本人が誉めない事でわかる。今となっては古くさいマンガ的な映画だ。
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[005]エアフォース・ワン
 プロパガンダ映画KAFIN2006-10-07
 
明日WTC公開するのでTVでやってた。冒頭のカザフの将軍誘拐と大統領の演説「我々は悪と絶対戦う」は、当時の現実ままでしょうね。そして大統領は正義を貫きメチャ強いしかっこ・・・
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明日WTC公開するのでTVでやってた。冒頭のカザフの将軍誘拐と大統領の演説「我々は悪と絶対戦う」は、当時の現実ままでしょうね。そして大統領は正義を貫きメチャ強いしかっこいい。起きてる事を整理すると対テロ戦争を宣伝するプロパガンダ映画になってます。  これは制作が911テロの前だから仕方ないけど、その後こうした映画はハリウッドでは作らなくなったね。紛争をネタにするものだから映画が現実を予言してしまった一例ですね。違うのは映画では暴力で全てが解決されるが現実ではそうではないこと。映画自体はアクション映画として楽しめるし、出来も標準以上だけど、上映が終わった瞬間に悲しくなる。そして終わっても楽しい気分を持続する人には、あからさまなプロパガンダになっている事を思うと、なお笑えない。
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[006]ナチス・ホロコーストの戦慄
 ユダヤ人ではないもう一つのホロコーストKAFIN2006-09-17
 
リトアニア政治犯が体験したナチ収容所の恐怖。劇作家でもある大学教授はある日いきなり捕らえられ、収容所の過酷な労働や死に直面する。収容所にはドイツ人犯罪者、ポーランド・・・
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リトアニア政治犯が体験したナチ収容所の恐怖。劇作家でもある大学教授はある日いきなり捕らえられ、収容所の過酷な労働や死に直面する。収容所にはドイツ人犯罪者、ポーランド人、女の犯罪者(娼婦)そしてユダヤ人がいて、彼ら囚人同士が管理し虐待する様子を描く。ドイツ人囚人の多くが性的変質者なのが気味が悪い。  映画は収容所とそれを題材にした劇の練習風景、戦後の様子をクロスさせていて、収容所を題材にした戯曲が戦後検閲で発表できないことが判ってくる。実は映画の最大のテーマは、彼らリトアニア人は自分達が収容所で虐げられた事を主張すること自体ができない状態の告発にあることがわかる。ユダヤ人やポーランド人は殺される、リトアニア人は同じように死ぬし、同じように惨めなのにだ。だが敗戦が近づくと彼らは特別扱いされ、治療のため大都市まで出かける機会まで与えられるようにもあるおかしな存在でもある。  演出は平凡だが十分資金がかけられ収容所はリアルだ、派手さはないがやはり主人公の体験は恐ろしい。ナチの収容所にはまだ描くべきものがあるのだと気づかされる一作。
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[007]太陽
 天皇裕仁の真実に迫るKAFIN2006-09-06
 
この映画一見、紳士的で内気な男の人間性を静かにみつめた穏やかな映画に見える。だが同時に彼=天皇裕仁が廃墟の東京で一人浮世離れして平穏な皇居に住み、終戦における困難な・・・
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この映画一見、紳士的で内気な男の人間性を静かにみつめた穏やかな映画に見える。だが同時に彼=天皇裕仁が廃墟の東京で一人浮世離れして平穏な皇居に住み、終戦における困難な状況におよそ責任感のないことも示している。  映画の焦点は天皇の人間性だ。だが玉音放送をめぐる争いなど日本人にはなじみの昭和天皇の情景はなく、逆にひどく穏やかな彼の日常が描かれる。そしてそれこそが昭和天皇の真の姿を映している。それはどんなものか?監督の視線は一見穏やかだが実は非常に鋭い。  2百万人の日本人が死に、マッカーサーも含め周囲の誰もが彼の政治的立場を問うとき、果たして天皇の関心事はなんだったろう?それを観客は見極めて欲しいものだ。
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[008]ユナイテッド93
 現実によりかかった嫌味な映画KAFIN2006-09-06
 
911に関心のない人、事件について何か新しいものを求めている人には無意味な映画。英雄的な最後も死者への鎮魂もない、ただ起きた事を大画面で繰り返すだけの嫌味な映画で、・・・
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911に関心のない人、事件について何か新しいものを求めている人には無意味な映画。英雄的な最後も死者への鎮魂もない、ただ起きた事を大画面で繰り返すだけの嫌味な映画で、見終わってもなんの満足感もなく後悔する。  皆が事件を知ってるし、CNNのように断片的な情報を次から次へ繰り出すので見てて飽きないが、911の余韻が収まれば映画的に見るべきものは何もない。下手に盛り上げをしないのを現実的と誉める人もいようが、反乱をおこした乗客は実際には操縦室には入れなかった事を踏まえると、根底ではとんでもないアメリカ万歳映画である。  ラストに救いのないのが最悪で見終わって嫌になる、これが今のアメリカの911への感覚であれば彼らが如何に困惑し混乱しているかわかる。この映画を本当に楽しめるのは、アラブ人だろう、アメリカの間抜けさがよく描かれている。
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[009]パッション
 退屈なデマ映画KAFIN2006-05-13
 
TVでやったので見たが、すぐに監督が聖書を踏み外す気がない事とイエスがひどい目にあうのが眼目の映画とわかり退屈しました。聖書の記述なら知ってるし、イエスの犠牲を信じて・・・
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TVでやったので見たが、すぐに監督が聖書を踏み外す気がない事とイエスがひどい目にあうのが眼目の映画とわかり退屈しました。聖書の記述なら知ってるし、イエスの犠牲を信じていないのでお話には感動しない。  この映画は(ユダヤ人の喋る)アラム語で語られており、あたかもそれが現実にあったと感じさせるものです。でもそれは嘘(神話)です。  映画史上イエスの物語は何回も映画化されそれは会社にとっては一種のドル箱なのですが、その演出の工夫がリアルという売りのためここまできたのが一つの原因、もう一つは監督の主張でしょう。  しかし、それは聖書を批判的に読み、キリスト教の成立におけるパウロの位置をちゃんと頭におけば、まさに嘘の多い宣伝でしかない。映画はこうしてキリスト教を広めるのだなあと思います。 ・・・そしてそれが監督の願いなのでしょうね。
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[010]メンフィス・ベル
 アメリカの欺瞞に騙されるな!KAFIN2006-03-23
 
最低のクソ映画、爆弾を落とせば人が死ぬ事を観客に忘れさせ、自分たちの危機は些細な事でも最大に描く。  爆撃のやり直しがなんとしても目標を破壊したいためではなく、学校・・・
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最低のクソ映画、爆弾を落とせば人が死ぬ事を観客に忘れさせ、自分たちの危機は些細な事でも最大に描く。  爆撃のやり直しがなんとしても目標を破壊したいためではなく、学校や病院に爆弾を落とさないためというのは、当時の嘘ではなく90年代の軍事大国アメリカが世界についてる嘘である。この映画は国籍を問わず全ての兵士に捧ぐとあるが、制作者の頭にはアメリカ、イギリス、フランスしかない。日本人なら欧州でB17に乗った兵士が、後にB29で日本の学校や病院に爆弾を落とし続けたことを思いだしてほしい。  同名のウイリアム・ワイラーの有名なドキュメンタリー戦争映画にならったものだが、戦死など戦争への態度はそっちの方がはるかに誠実である。多くのエピソードを借りるが、脚本家に戦争についての知識が不足しているせいか、映画を盛り立てる為の無理や嘘が多すぎて興ざめだ。  60年代であればこういう嘘に満ちた娯楽戦争映画も客に受けたが、90年代になっても敗戦国日本で通用することに恐怖を感じる。
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[011]アンボンで何が裁かれたか
 少しいい映画KAFIN2006-02-17
 【ネタバレ注意】
オーストラリア人が日本軍の捕虜虐待・虐殺を糾弾し復讐するだけの映画ではなく、日本兵にも人間らしさがある事やそれへの理解を描いて好感が持てる。  しかしこれが歴史的事・・・
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オーストラリア人が日本軍の捕虜虐待・虐殺を糾弾し復讐するだけの映画ではなく、日本兵にも人間らしさがある事やそれへの理解を描いて好感が持てる。  しかしこれが歴史的事実ならそういった複雑な事情を十分理解しながら、単に処刑をしたという理由で末端の兵を処刑することを肯定している訳で、非常にいい訳がましい。兵が国際法に違反した命令に従った事自体を罪の要因とするのなら、オーストラリア人もアメリカとの関係で本当の犯人を追及できないことを知りながら裁判を進めることを、正面から否定するべきなのではないだろうか?  映画の作り方があまり上手ではなく、証拠が全て日本人の自白によるものなので映画の焦点がずれて見えるのが困った所だ。オーストラリア人が戦争については日本人以上に感情的で、純情に見えるのが興味深い。
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[012]謀議
 ホロコーストの真実KAFIN2006-02-09
 【ネタバレ注意】
大変面白いドラマ。ホロコーストの一つの真実の姿がここにあります。ガス室で死んだのも確かだが、600万人の人間を国家が、如何に合法的に選別し合理的に殺した(=退去と表・・・
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大変面白いドラマ。ホロコーストの一つの真実の姿がここにあります。ガス室で死んだのも確かだが、600万人の人間を国家が、如何に合法的に選別し合理的に殺した(=退去と表現される)かという謎が伺えます。  形式は会議ですが作中で参加者が言っているように賛否を問うものではなく、方針としては誰一人も反対する人はおらず、最後は1日2万人殺せるガス室の建設計画に拍手で終わります。そして会議参加者の内、文民の多くは戦後も無実で生活していることに驚きを感じます。  アウシュビッツの所長がごく普通の人間だったように、有能な行政官がワインを飲み食事をしながら、ユダヤ人の退去の方法を話し合うのが凄い、ホロコーストの恐ろしさが個人的な狂気にないことがわかりました。
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[013]戦火の勇気
 こんな映画は見たくないKAFIN2005-12-30
 【ネタバレ注意】
湾岸戦争は必要な戦争でそこではイラク人の死など少しも思いやる必要はない、そういう「正しい戦争」という前提の中で、いかに模範的で有能な殺人者であるにはどうしたらよいか・・・
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湾岸戦争は必要な戦争でそこではイラク人の死など少しも思いやる必要はない、そういう「正しい戦争」という前提の中で、いかに模範的で有能な殺人者であるにはどうしたらよいか、という恐ろしい映画だ。  多くの戦闘経験のある最も戦闘になれた兵士が、実は最も臆病だったという不自然な脚本は、上記のような戦争の意味自体は問題にしないという制約の中で、ドラマを盛り上げるための方便でしかない。だから食い違う証言からは、正しい戦争を遂行する勇敢なアメリカ兵士の存在というただ一つの回答しか出てこない、実に御都合主義のいやらしい映画だ。これは商業主義が結果として戦争を後押しするプロパガンダ映画と言うべきだろう。  客観的になれぬ立場のアメリカ人はともかく、こういった映画に感動する日本人は自分の映画や戦争への立場を再確認してほしいものだ。
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[014]パットン大戦車軍団
 最低の戦争映画KAFIN2005-12-10
 
とてつもなく退屈でつまらない映画。パットンの人格が単純で面白みがない、これは偉人であり英雄を指向したマッカサーの映画に比べれば明らかだ。  日本人には戦争映画の魔力・・・
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とてつもなく退屈でつまらない映画。パットンの人格が単純で面白みがない、これは偉人であり英雄を指向したマッカサーの映画に比べれば明らかだ。  日本人には戦争映画の魔力に魅せられた擬似アメリカ人が多く、好評なのが信じられない。超タカ派のアメリカの将軍の言動が多少きつかろうと、今のアメリカの国務長官がイラクでのアメリカの正当性をひつこく喋るのに比べればたいしたことはない。結局この映画は勝った軍隊の将軍の勇ましい綺麗事を出ない、パットンに失った足を突きつけても奴は答えずに済むからだ。  冒頭の画面一杯の星条旗とパットンの台詞を平常心で聞けるような人間は自分の政治的立場を疑うべきだ。70年というベトナム戦争中に作られた事を考えれば、東條英機の精神論演説を生で聞くようなものである。アメリカ人には常識なことがかえって日本人にはわからないのだろう。
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[015]南京1937
 残忍な戦争を描いた悲劇KAFIN2005-11-30
 【ネタバレ注意】
1937年の南京大虐殺を描く。予想を裏切る映像的にも工夫が凝らされている芸術的映画。主人公に中国人医師とその日本人妻をおき、日本兵に襲われた妻が度々日本人であること・・・
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1937年の南京大虐殺を描く。予想を裏切る映像的にも工夫が凝らされている芸術的映画。主人公に中国人医師とその日本人妻をおき、日本兵に襲われた妻が度々日本人であることで見逃されるし、逆に中国人から殺されそうになる。最後は2人の間の子が生まれ一抹の明るさを与えて終わる、告発や宣伝ではなく普通の悲劇になっている。 大エキストラによる戦闘シーンはあるが虐殺シーンはあまりなく、抑えた語り口になっている。日本軍は南京を包囲し、中国軍を圧倒する。捕虜を虐殺。最後は安全区域に避難した女を陵辱する、最大の見せ場はこの集団強姦シーンである。陵辱に反対するのは外国人牧師などであり、中国軍はよくは描かれない、中国人にとっては「普通の反戦映画」なのかもしれない。
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[016]マッカーサー
 娯楽性の為に歴史を歪める典型KAFIN2005-11-29
 
かっこよく都合のよいマッカーサー像のみ描かれ映画が歴史を歪める典型だ。彼がマスコミを利用したり自分を英雄として宣伝した事には批判的だが、平和主義者だったり、大統領へ・・・
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かっこよく都合のよいマッカーサー像のみ描かれ映画が歴史を歪める典型だ。彼がマスコミを利用したり自分を英雄として宣伝した事には批判的だが、平和主義者だったり、大統領へは本人は色気はなかったりと非常によい人物として描かれる。せっかく日本上陸作戦ができると楽しみにしてたのに原爆で楽しみを取り上げられ怒るのが可笑しい。 日本の占領では、降伏文書調印式で戦争は人類最大の罪だなどと演説し、戦争放棄は日本側から請われたものを寛大に理解した事になっていてとんでもない嘘を平然と描く。フィリピン上陸をカメラマンを周到に用意し宣伝させるのは辛辣だが、収容所にはフィリピン人しかいなかったり都合のよいことだらけでバカバカしい。娯楽映画として成立させるために、好き勝手に都合よくマッカーサーを描いた細部は嘘ばかりの映画。
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[017]真珠湾攻撃
 日本人差別のプロパガンダ映画KAFIN2005-11-23
 【ネタバレ注意】
私はこの映画は明らかに日系人は疑うべきだとという主張を広めたように思える。映画は日系人の扱いに結論を与えていないが、2つの点でこの映画を見た白人は日系人を敵視するだ・・・
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私はこの映画は明らかに日系人は疑うべきだとという主張を広めたように思える。映画は日系人の扱いに結論を与えていないが、2つの点でこの映画を見た白人は日系人を敵視するだろう。  1つ目は、日系人があちこちでスパイする様子を何回も描き、それが日本領事館に届けられる様子を見せ付けている。また日系人は神道(=世界を作った神である天皇を崇拝するものと説明)を信仰し、それは日本に住む日本人がアメリカの将軍を崇拝するようなものだと述べている。映画のもつプロパガンダ効果が論理的なものでなく感情に訴えかける点だというのは、研究者の指摘する所である。映画の中の議論には結論はないが、スパイのシーンを何回も見た後では日系人を疑う心がおきるのが自然だろう。  2つ目は映画の構成が、冒頭の日系人への議論に続き、そういった日系人を野放しにした結果、日本軍の急襲をうけたとなっている事である。そこでは日本軍はハワイのどこに何があるかすっかり知っていて攻撃したとなっている、つまりスパイがいた事は肯定されている。  研究者増田幸子によるとこの映画が公開されなかったのは、日系人の扱いのためではなく、真珠湾攻撃に対しアメリカ軍が用心を怠っていた印象を与えるという理由だった、そして短縮版はドキュメンタリー賞をもらっている。この劇映画版は最高の監督による明らかに日本人を差別し強烈な敵意を抱かせる、プロパガンダ映画というべきだろう。
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[018]黒い雨に打たれて
 大人向けの恐るべきアニメKAFIN2005-11-18
 【ネタバレ注意】
これは大人向けの映画ですね、制作費の問題でアニメになったのでしょう。原爆の恐ろしい苦しみと恨みが悲しみと共に描かれます。絵も演出も誉められないが、言わんとするところ・・・
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これは大人向けの映画ですね、制作費の問題でアニメになったのでしょう。原爆の恐ろしい苦しみと恨みが悲しみと共に描かれます。絵も演出も誉められないが、言わんとするところの強さは相当です、マジで社会派映画です。 見ている内にその叫びの強さに見ざるを得なくなるのが恐ろしい。この映画が製作されてからも相当年月がたちましたが、被爆者が年老いモノを言わなくなった以外に何が変わっただろうか?一度見る価値はあります。 原爆投下後30年以上たち、被爆者を置き去りに復興した街広島を舞台に被爆者たちの苦しみとアメリカへの恨みが描かれる。アメリカ人に梅毒を移すことで恨みを晴らそうとする女、ケロイドを見せつける女など恨みは激しい。登場するアメリカ人はアメリカは正しい、真珠湾を忘れるなといい被爆者を認めない。
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[019]グリーン・ベレー
 普通の戦争映画KAFIN2005-11-17
 【ネタバレ注意】
ベトナム戦争最中に、ベトコンの残虐さ、アメリカがベトナム民間人をいかにちゃんと保護したかを描き、懐疑的な記者が改心する場面をいれアメリカの正義を主張したが、今見ると・・・
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ベトナム戦争最中に、ベトコンの残虐さ、アメリカがベトナム民間人をいかにちゃんと保護したかを描き、懐疑的な記者が改心する場面をいれアメリカの正義を主張したが、今見るとあまり気にならない。 戦闘場面はアメリカ軍陣地へのベトコン攻撃が主で、植民者を守る騎兵隊にインディアンが攻めてくるような感覚あり、基地に子どもがいたり記者がいたりと面白い。後半の敵指揮官の拉致作戦はスパイ映画の趣きで感じが違うのが興をそぐ。ベトナム戦争をアメリカが悪くなくそう悲惨でもないと描くと、普通の戦争映画になるという証拠のような作品。
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[020]ランボー
 ベトナムの傷を描いたKAFIN2005-11-15
 
戦争による心の傷を、ハリウッド的な派手な見せ場を使い描いた作品。 ベトナムで国のため命をかけて戦った男が、復員するが故国の人の目は冷たい。彼は戦場の恐怖をPTSDとして・・・
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戦争による心の傷を、ハリウッド的な派手な見せ場を使い描いた作品。 ベトナムで国のため命をかけて戦った男が、復員するが故国の人の目は冷たい。彼は戦場の恐怖をPTSDとしてひきずっており、とある町でうけた警察からの屈辱的な扱いから教え込まれた戦闘機械として爆発してしまう。
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[021]ディア・ハンター
 いい映画だしかし限界でもあるKAFIN2005-11-15
 
20年ぶりに見たがじっくりと見せてくれるいい映画ですね。戦争による心と体の傷がわかる気がします、この映画を見ると誰も戦争を押し進めたいとは思わないでしょう。しかしそ・・・
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20年ぶりに見たがじっくりと見せてくれるいい映画ですね。戦争による心と体の傷がわかる気がします、この映画を見ると誰も戦争を押し進めたいとは思わないでしょう。しかしそこには「戦争は悲惨だ」という事しかなく、ベトナム人の事やアメリカの戦争に正義があったか否かは関係ない。この単純さは日本の反戦的な映画と同じですね。戦争は悲惨だ、ではミサイルを使って悲惨でない一方的な勝ち戦ならいいのか?  でもこの映画より更に戦争に批判的な映画はアメリカでは結局作られなかった事の方が大変な事なのかもしれない。これがアメリカが最も反省した時の姿に思える。アメリカの良心と限界。
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[022]チンパオ 陳宝的故事
 泣きましたKAFIN2005-10-28
 
日本の作った戦争映画はかなり多く見ている者です。レンタルビデオで借りてどうせお定まりの話と思って見始めましたが、ラストは泣いてしまいました。  戦争の大きな渦の中で・・・
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日本の作った戦争映画はかなり多く見ている者です。レンタルビデオで借りてどうせお定まりの話と思って見始めましたが、ラストは泣いてしまいました。  戦争の大きな渦の中では徴発など、ありふれた小さな事件ですが、その立場に立てばあまりに苦しく悲しいことがよくわかります。侵略であるか否かなどという大きな事以前に、この小さな事件を見つめる事で戦争が私たちにもたらすものが実感できるように思います。  そして、50年前のそんな小さな事件が今も我々が持ってい感情だし、同時にこれは現在の話でもあると思います。そして日本人には痛くて辛いこんな映画を作れることを少し嬉しく思います。
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