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 「Lionsboy」さんのコメント一覧 登録数(29件)rss
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[001]クワイエットルームにようこそ
 何がおもしろいの?Lionsboy2015-11-28
 
原作は芥川賞候補にもなったものらしく、作者本人が監督したものだということだが、一体何がおもしろいというのか、さっぱりわからない。 睡眠薬の飲みすぎで、自殺未遂と誤解・・・
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原作は芥川賞候補にもなったものらしく、作者本人が監督したものだということだが、一体何がおもしろいというのか、さっぱりわからない。 睡眠薬の飲みすぎで、自殺未遂と誤解され、精神科の隔離病棟に入院させられた女性、そこで奇妙な人々と遭遇するのだが、それらの人々個々の描写はそれなりに面白いが、だからと言って、全体として何がおもしろいのかと言えば、何が面白いのかサッパリ分らない。どうも、作者の自己満足のような作品。
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[002]人のセックスを笑うな
 笑えないLionsboy2015-11-25
 
「笑うな」というタイトルだが、面白くもおかしくもなく、全然笑えない。内容空疎で、しかも2時間を超える長尺。俳句的感覚を楽しむようなものなのだが、俳句を故意に長編小説・・・
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「笑うな」というタイトルだが、面白くもおかしくもなく、全然笑えない。内容空疎で、しかも2時間を超える長尺。俳句的感覚を楽しむようなものなのだが、俳句を故意に長編小説並に引き延ばしているような印象。もっと短時間なら我慢できるが、この長さでは早く終わってくれと祈るばかり。作者の自己満足に終わっている。
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[003]無宿 やどなし
 無残な出来Lionsboy2015-11-07
 
高倉健、勝新太郎、梶芽衣子と3大スターを並べながら、無残な出来に終わった。 斎藤耕一監督は、「約束」のような美しい映像を並べるだけの映画なら手腕を発揮するもの、話を語・・・
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高倉健、勝新太郎、梶芽衣子と3大スターを並べながら、無残な出来に終わった。 斎藤耕一監督は、「約束」のような美しい映像を並べるだけの映画なら手腕を発揮するもの、話を語るとなるとたちまち馬脚を現す。まるで時間と空間の処理が出来ず、滅茶苦茶な展開。 高倉健と勝新太郎の組み合わせもなにやらミスマッチという印象。
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[004]河は呼んでいる
 つまらないですLionsboy2015-09-24
 
公開当時、主題歌が大ヒットし、巷に流れていた。多分、映画もそれなりのものだろうと期待したのが大はずれ。 ダム建設で湖の底に沈む家の父が補償金を受け取る。父が亡くなり・・・
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公開当時、主題歌が大ヒットし、巷に流れていた。多分、映画もそれなりのものだろうと期待したのが大はずれ。 ダム建設で湖の底に沈む家の父が補償金を受け取る。父が亡くなり、未成年の娘が補償金を相続するが、親族たちが娘を取り込んで補償金を奪おうと画策するという、薄汚い話で、タイトルや主題歌からは何か美しい映画を想像するものの期待はずれも著しい。話がつまらないだけでなく、展開も冗長。
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[005]愛情の花咲く樹
 見かけ倒しの大作Lionsboy2015-09-24
 
大作仕立ての映画ですが、見かけ倒しで、凡庸で冗長。3時間近い時間を退屈しながら見続けるのはかなり苦痛です。
  
 
[006]私を抱いてそしてキスして
 しっかりしてはいるがLionsboy (Mail)2013-07-30
 
最近はAIDS、AIDSと騒がないが、当時はAIDSが社会問題として大騒ぎになっていた。この映画はAIDSに関する啓蒙映画と言えるが、さすがは佐藤純弥監督の東映映画で、しっかりとし・・・
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最近はAIDS、AIDSと騒がないが、当時はAIDSが社会問題として大騒ぎになっていた。この映画はAIDSに関する啓蒙映画と言えるが、さすがは佐藤純弥監督の東映映画で、しっかりとした作りになっている。しかしながら最大の疑問は、主人公南野陽子が自分がAIDSと承知しながら、彼女に一目ぼれした赤井英和に何も告げずに性交渉に及ぶところで、あとでガス自殺を図るにいたるものの、非常に不自然というか、無責任な行動をとるところである。原作ではどう説明されているのかは知らないが、映画で見る限り、南野陽子の行動はまったく理解できない。その点の不自然さを無視すれば、しっかりした映画であるとは言える。
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[007]夜の熱帯魚
 猛烈につまらないLionsboy (Mail)2013-07-30
 
今まで、私の見た映画のなかでもっともつまらなかった映画として印象に残っている。当時11p.m.という日テレの深夜番組があり、それにアシスタントとして出ていた松岡きっこが出・・・
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今まで、私の見た映画のなかでもっともつまらなかった映画として印象に残っている。当時11p.m.という日テレの深夜番組があり、それにアシスタントとして出ていた松岡きっこが出ていたという興味だけで見たのだが、意味不明の人物が右往左往するだけで、まるでドラマになっていない。古い映画で、多分ビデオ発売もDVD発売もされていないと思うのですが、だれもコメントを寄せていないので、参考までにコメントしておきますが、とても井上梅次監督作品とは思えません。
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[008]遠い喇叭
 正統派西部劇Lionsboy2013-04-02
 
この映画の公開当時、騎兵隊によるインディアン(アメリカ先住民)討伐西部劇というのは、反省される傾向が強まっていたが、この映画はそんな時代の傾向などお構いなしに、つま・・・
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この映画の公開当時、騎兵隊によるインディアン(アメリカ先住民)討伐西部劇というのは、反省される傾向が強まっていたが、この映画はそんな時代の傾向などお構いなしに、つまりまったく反省的傾向なしに、トロイ・ドナヒュー指揮する騎兵隊がインディアンを討伐し、スザンヌ・プレシェットと結ばれるという、言ってみればまったくおめでたい映画。しかし、私はこういう古いタイプの西部劇が好きだなあ。ラオール・ウォルシュの演出は歯切れが良く、マックス・スタイナー作曲の行進曲風のテーマ音楽も小気味良い。もっと古い時代に作られていたら名作と呼ばれたかもしれないが、時代に適合していなかった。
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[009]恋空
 悪くないLionsboy2012-11-22
 
私は普通は西部劇や戦争映画など、アクション物ばかり見ている人間ですが、たまたまNHK-BSで放送していたので、ものは試しという感じで観た者です。 その後、このサイトを見て・・・
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私は普通は西部劇や戦争映画など、アクション物ばかり見ている人間ですが、たまたまNHK-BSで放送していたので、ものは試しという感じで観た者です。 その後、このサイトを見て、酷評が多いのに驚きました。なぜなら、私は結構良く出来ているな、と思ったからです。いつもこの種の映画を観ている人には退屈なのかもしれませんが、私には逆に新鮮でした。 たしかにストーリーはご都合主義かも知れませんが、今井夏木という人の初監督作品としては上出来だと思います。正攻法のしっかりとした演出で、私は高く評価しました。現役の他の有名監督の処女作品でも、これより出来の悪いものは多いです。 ためしにIMDBをのぞいてみたら、平均評価7となっていました。こちらの評価の方が正当だと思いました。 気になったのは、本当は129分らしいのですが、NHK-BSの放送では112分となっており、約17分短縮されていたらしいことです。理由は分かりませんが、たしかに112分で十分な内容で、129分だったら長すぎるな、とは思いました。
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[010]シャドー・ライダー
 まあまあというところLionsboy (Mail)2012-06-07
 
アンドリュー・V・マクラグレンと言えば、ジョン・フォード亡き後、もっともフォードの作風に近く、その後継者と目されていた監督。しかし、時代が変わり、フォード風の作品が・・・
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アンドリュー・V・マクラグレンと言えば、ジョン・フォード亡き後、もっともフォードの作風に近く、その後継者と目されていた監督。しかし、時代が変わり、フォード風の作品が受ける環境ではなくなってしまった。 しかし、監督の名に惹かれ、レンタルDVDで鑑賞した。もともとテレビ映画として作られたものということで、それほど期待はしなかったが、まあまあの出来というところ。万事予定調和しすぎていて、調子が良すぎると言えば言えますが。
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[011]恋するトマト
 快調な良心的作品Lionsboy2012-06-07
 
農家の嫁不足という深刻な問題を取上げながら、軽妙洒脱な展開で、最後まで飽きさせない。 最後はハッピーエンドとなるが、さてこれからどうなるか、続編があれば見たいところ・・・
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農家の嫁不足という深刻な問題を取上げながら、軽妙洒脱な展開で、最後まで飽きさせない。 最後はハッピーエンドとなるが、さてこれからどうなるか、続編があれば見たいところだが、そういうわけにもいくまい。
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[012]秘境
 佳作Lionsboy2012-05-18
 
近所のレンタル店でDVDを借りているが、借りたいものがなくなってしまい、もともと興味があったわけではないものの試しに借りてみた。監督の名も題名も聞いたことがなく、まっ・・・
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近所のレンタル店でDVDを借りているが、借りたいものがなくなってしまい、もともと興味があったわけではないものの試しに借りてみた。監督の名も題名も聞いたことがなく、まったく期待していなかったが、これが意外に良くできた作品。金鉱に隠された金塊をめぐる欲望の衝突を描いて興味深い。シチュエーションとしては、後年の「マッケンナの黄金」に似たところがあり、もしかするとこの映画からヒントを得たのではないか、と思ったりする場面もあった。実話がベースにあると冒頭のナレーションにあったが、本当なのだろうか。
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[013]吉原炎上
 豪華絢爛たる力作Lionsboy2011-11-19
 
さすがにかつて時代劇や任侠物で売った東映作品。明治の風俗描写や美術に優れ、豪華絢爛たる力作となっている。名取裕子の力演も光る。
  
 
[014]告白
 期待はずれLionsboy2011-02-26
 
かつて中島哲也監督の「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」に衝撃を受けた者として、同じ中島監督の作品だからと大いに期待したのだが、その期待は見事に裏切られた。従来の中島・・・
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かつて中島哲也監督の「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」に衝撃を受けた者として、同じ中島監督の作品だからと大いに期待したのだが、その期待は見事に裏切られた。従来の中島作品とは、まったく異なったタイプの映画であり、同様の期待を持つと、裏切られることは必定。 中島監督はこの種の映画の監督には向いていないと思う。森田芳光監督あたりが得意にしそうな題材。 終始、演出にメリハリがなく、騒々しいだけの展開に退屈してしまう。 この作品が昨年のキネマ旬報ベストテンの第2位だなんて、まったく信じられない。評価する人の気持ちが分からない。がっかりである。
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[015]序の舞
 風格ある大作Lionsboy2010-03-26
 
実在の日本画家上村松園をモデルとした宮尾登美子の小説の映画化作品だが、まずは時代の雰囲気の描き方のうまさに感心させられる。セット、美術の素晴らしさは特筆もので、さす・・・
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実在の日本画家上村松園をモデルとした宮尾登美子の小説の映画化作品だが、まずは時代の雰囲気の描き方のうまさに感心させられる。セット、美術の素晴らしさは特筆もので、さすがはかつて任侠映画でならした東映京都撮影所作品と思わせる。松田寛夫の脚本は長い時代にわたる話を要領よくまとめているし、中島貞夫の演出にもなかなかの風格がある。 私は、すべての中島作品を見ているというわけではないが、彼の作品の中では、この作品と「日本暗殺秘録」が双璧をなすのではないかと考えます。
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[016]人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇
 戦争映画の最高傑作Lionsboy (Mail)2009-12-26
 
「人間の條件」は、第一部から第六部まで、一貫したストーリーで成り立っており、各部毎の個別のコメントでは意味がないので、これは全体についてのコメントです。 私としては・・・
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「人間の條件」は、第一部から第六部まで、一貫したストーリーで成り立っており、各部毎の個別のコメントでは意味がないので、これは全体についてのコメントです。 私としては、日本にも、世界にも戦争映画は数あれど、それらの中でも最高傑作と言って良い作品であると評価しています。 しかし、キネ旬の日本映画史上ベストテン選出などとなると、「七人の侍」などは常連で選ばれるにも関わらず、「人間の條件」はベストテンにも入らないのを不思議なことと思っています。海外では結構評価は高いにも関わらず、国内ではあまりにも低く評価されすぎているのではないでしょうか。 主人公梶(仲代)は、新婚の妻(新珠)との平穏な生活を望み、徴兵免除と引き換えに、満州の採鉱場の労務管理を引き受けます。しかし、中国人特殊工人のあまりにひどい取り扱いに怒り、何とか状況を改善しようと、上司や軍と対立します。結局彼は、徴兵免除を取り消され、関東軍に徴兵されます。軍隊の中も理不尽と暴虐がまかり通る世界であり、そのようなことを許すことの出来ない主人公は、ここでも抵抗を繰り返し、ひどい目に遭います。 その後、ソ連軍の満州侵攻となり、理想と思い描いて来たソ連軍が、あまりにも理想とかけ離れた存在であることに気が付きます。婦女子への暴行・殺人等、やりたい放題のソ連軍の暴虐が描かれます。また、ソ連軍の捕虜となり、捕虜収容所内でも理不尽と悪徳がまかり通ることを経験します。 結局、彼は捕虜収容所を脱走し、妻の元へ帰ることを夢見つつ、満州の荒野でのたれ死にします。 結局、彼は終始、自分の正義を貫こうとし、決して上司にうまく取り入ったり、胡麻をすってうまく立ち回ったりすることの出来ない人間として描かれています。世の中、このような人間ばかりだったら、相当世の中も住みやすいものに改善されるのではないかと思います。 私はこの映画は過去に映画館で見た者ですが、最近近くのレンタルビデオ店にDVDがあったので、借りて見ました。そこで、少々奇妙な経験をしました。第三部の冒頭(約30分あたり)近く、梶の妻が兵営を訪ねるところがあり、ここで梶と妻は兵営内の倉庫で一泊することを許可されます。ここで梶は妻の裸を目に焼き付けておきたいと窓際で裸になるよう頼み、妻も同意して窓際で全裸になるシーンがあります。全裸と言っても、かすかに窓から入る光を背景としたシルエットとして描かれるだけなのですが、非常に美しいラブシーンだと感動した覚えがあります。ところがDVDで見たところでは、この妻(新珠)の全裸シーンが完全にカットされており、梶の表情の反応だけしか描かれていません。まあ、映画館で見たのは遠い昔のことなので、思い違いということもあるかもしれませんが、私としてはあれほど感動したシーンが完全に消えているので、唖然としました。なぜこんなことになってしまったのでしょうか。まさか映倫を通ったものがビデ倫で不許可になったなどということはあるまいとは思うのですが。 それはともかく、私は「七人の侍」を映画として傑作であることは否定しないものの、この映画が「七人の侍」以下の作品だとは思わず、「映画史上のベストテン」などというものに、不信感を持つ者です。 まあ、右翼的人士からすれば、満州での日本の暴虐が描かれるのは面白くないことでしょう。逆に左翼的人士が見た場合にも、満州に侵攻したソ連軍の暴虐が描かれるのは、同様に面白くないことかもしれません。要するにこの映画は右翼からも左翼からも嫌われる側面を持っており、それが日本での評判があまり良くない理由かもしれませんね。映画というのは素直に見てもらいたいものです。
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[017]七人の侍
 虚構の世界Lionsboy2009-11-09
 
映画というのは虚構の世界である。その映画の枠内で、ひとつの世界を造形することが出来れば、それがフィクションである以上、事実とは異なっていても構わないということは確か・・・
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映画というのは虚構の世界である。その映画の枠内で、ひとつの世界を造形することが出来れば、それがフィクションである以上、事実とは異なっていても構わないということは確かだ。黒澤明が「影武者」で「あの頃城に天守閣はなかったはず」と問われて、「それでは絵にならない」と答えたという話がある。事実より絵作りの方が大事というわけだ。 この「七人の侍」も私はそれが名作であることを否定するものではないが、相当歴史的事実とは異なった世界を造形しており、その結果として国民に誤った歴史認識を与えている点で、不満がある。 この映画の時代設定は、「戦国時代」ということになっている。ということは豊臣秀吉による「刀狩り」すなわち「兵農分離」以前の時期ということでありり、当時の農民はなかば武装した農民であった。しかし、ここに描かれた農民像は武器を取り上げられた農民であって、完全に「兵農分離」以降の農民像となっている。すなわち、「中世農民」ではなくまったくの「近世農民」である。これは映画の時代設定上の大きなミスであると言わざるをえない。また、「近世農民」と言っても、富農もあれば貧農もあり、この映画で描かれたような「全員貧農」というような状態は相当考えにくい。つまり、ある意味で極端に戯画化された近世農民像である。木村功が心ならずも愛する農家の娘島崎雪江と身分違いを理由に別れるシーンを見て、「あれが本当の昔の姿だったんだ」などと感想を言った知人がいたが、そうした誤解を招くという点で、看過できない問題を含んでいる。当時はなお武士身分と農民身分とは未分化の状態にあり、両者の間は流動的だったのだ。本当だと思う方が悪いと言えばそれまでだが。 また、ストーリー展開上にもかなりの無理がある。野武士の集団はこの村だけではなく、周辺の村々をも収奪の対象としていることになっており、この村に対してだけ全滅するまで襲撃をかけてくる理由がない。昔、これは時代劇に戦略と戦術を持ち込んだ初めての映画だと評した人がいたが、たしかに七人の侍側はいろいろと戦術をたてている。だが、野武士軍団側にはまったく戦略も戦術もない。単純な猪突猛進主義で自滅している。その点でもこの話には相当説得力に欠ける面がある。 「七人の侍」は日本映画史上のベストテン選出などということをやると大抵ベストワンに選ばれる。それだけ信者が多いと、私もこの映画が良くできた名作であることを否定するものではないが、ちょっと待ってと一言いいたくなってしまう。
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[018]荒野の七人
 七人の負けLionsboy2009-11-08
 
私は西部劇の一ファンであり、同世代の者にも「荒野の七人」を良かったというものが多い。しかし、西部劇ファンの私ではあるが、この「荒野の七人」に関しては納得のいかない部・・・
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私は西部劇の一ファンであり、同世代の者にも「荒野の七人」を良かったというものが多い。しかし、西部劇ファンの私ではあるが、この「荒野の七人」に関しては納得のいかない部分が多く、嫌いである。 開巻、山賊団が村にやってくるが、村人の一人がいきなり蛮刀を振りかざして山賊団に突進し、射殺される。この村人は馬鹿なのか。これでは射殺されても文句は言えない。山賊団側からすれば正当防衛にあたる。 また、七人が周辺を警戒するために外出中、一部の村人の内通によって山賊団が村を占拠し、七人は危機に陥る。結局七人は山賊団に降服し、武装解除されて村を退去する。退去した七人に対し、山賊団はご丁寧にもその後武器を返却する。この時点で七人は山賊団に敗北したのであり、山賊団の温情によって生き延びたということになる。しかし、山賊団から返却してもらった武器によって七人は村に奇襲をかけて、結局は勝利するのだが、この勝ち方というのはみっともない。山賊団に対して恩を仇でかえすようなものだ。 しかも七人の勝利した後、山賊団に内通した村人の処分は行われない。この村人は十分銃殺刑に値するが、まったく不問に付されている。陰惨な印象になるのを避けたのかもしれないが、これでは示しがつかないと言うべきだ。銃殺にはしなくても良いが、村から追放するくらいの処分はあってしかるべきだ。 要は、「荒野の七人」の七人は基本的に山賊団に敗れているのであり、山賊団に命まで助けてもらっていながら、逆に温情をかけてくれた山賊団を全滅させるのだから、見ていて気分が良いはずがない。七人側に喝采を送るというより、山賊団の方が哀れになってしまう。この映画を高く買う人がいるのが不思議である。ジョン・スタージェスの西部劇としては最悪の部類だと思う。 もちろん、エルマー・バーンステインの主題曲は勇壮であり、悪くはない。しかし、映画そのものにはまったく納得が行かない。
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[019]捜索者
 フォード監督、ウェイン主演映画の最高作Lionsboy2009-11-07
 
私の少年時代は、邦画は別として洋画は西部劇の全盛時代だった。少年時代の私にとってフォードとウェインの組んだ「捜索者」は当然見るべき映画であった。そして映画館に足を運・・・
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私の少年時代は、邦画は別として洋画は西部劇の全盛時代だった。少年時代の私にとってフォードとウェインの組んだ「捜索者」は当然見るべき映画であった。そして映画館に足を運んだのだが、何がなにやら分からず私は相当混乱させられた。通常映画というものは、主人公に共感し、感情移入するように作られている。しかし、この映画の主人公イーサン(ジョン・ウェイン)は、そういう観客を徹底的に拒否する主人公であり、私は終始映画から突き放されているという印象につきまとわれ、最後まで感情移入することができず、到底良かったとは思えなかった。 後年、大学生の時にリバイバル公開されたので、一体あの少年期に見た映画は何だったのかという思いから、再び映画館に足を運んだ。再見してはじめて、私はこの映画の主人公は、はじめから観客の共感を呼ぶような人物としては描かれておらず、人種的偏見に取り付かれた偏屈な男、それゆえ誰にも理解されず、また他人から理解されようとも思わない孤独な男として描かれているということにやっと気が付いたのだった。そういうスタンスで作られた映画であるということを理解した上で見た場合、非常に良く分かる映画であった。要するに一般的な映画の見方を変えて見る必要があったのだ。 そういうことを理解した上で見た場合、この映画のジョン・ウェインは実にそのキャラクターが良く生きており、頑固一徹、鉄の意志を持つ男を演じきっている。晩年のジョン・ウェインは物わかりの良い人物みたいな役回りが多くなったが、そうした作品より、この映画の方がジョン・ウェインのキャラクターが生きている。主人公の人種的偏見を問題視する人が多いが、この映画の場合、それは突き放された客観視された状態で描かれているので、決して人種的偏見を助長する意図で描かれているわけではないのだ。 巻頭、砂漠の彼方からジョン・ウェインが馬に乗って近寄ってくる場面から、撮影の美しさ、音楽の美しさが相まって、まったく涙が出るほどである。西部劇の楽しさのひとつに風景描写の美しさというものがあるが、テクニカラー・ビスタビジョンで描かれたこの映画の西部劇的風景描写ほど美しい映画は他にない。 ジョン・フォード、ジョン・ウェインの組んだ映画として、最高傑作と呼ぶにふさわしい作品である。
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[020]俺は待ってるぜ
 裕次郎、蔵原監督、日活アクションの最高作Lionsboy2009-11-07
 
当時売り出し中であった裕次郎は、57年秋のこの作品と、つづく正月映画「嵐を呼ぶ男」で、国民的人気を不動のものとした。蔵原監督の処女作でもあり、彼はその後各種の大作を監・・・
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当時売り出し中であった裕次郎は、57年秋のこの作品と、つづく正月映画「嵐を呼ぶ男」で、国民的人気を不動のものとした。蔵原監督の処女作でもあり、彼はその後各種の大作を監督したりもするが、結局彼にとっての最高作も「俺は待ってるぜ」であり、この作品を超える作品はなかったと考える。また、この頃日活アクション路線が確定し、続々といわゆる「アクション映画」が作られることになるが、日活アクション映画全体として見ても、この作品を超えるものはないと考える。 開巻、霧雨けぶる海岸沿いの道を散歩する裕次郎が岸壁にたたずむ北原三枝に出会うシーンはムード満点であり、絶品である。全体としてモノクロ・スタンダードの撮影は美しく、往年のフランスの名画を思わせるものがある。脚本は兄の慎太郎のものだが、映画のセリフとしては少々無理ではないかと思わせるようなリアリティに欠ける面はあるが、それはそれである種の文学的な香りを感じさせて悪くない。 その後の日活アクション映画は結局はこの作品を超えていない。粗製濫造されたため、「アクション」を売りにするあまり、何の必然性もない乱闘シーンを加えたりしたものが目立つ。ましてや文学的・芸術的香気という点においてこの作品を超えているものはないと考える。 日活アクションの代表作であり、かつ裕次郎の代表作であり、また蔵原監督の代表作でもある。私は本作品は一般に不当に低く評価されすぎていると考える。
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[021]博奕打ち いのち札
 恋愛映画の秀作Lionsboy (Mail)2009-11-03
 
「博奕打ち いのち札」は同シリーズの「総長賭博」と並ぶ、山下耕作・笠原和夫コンビの傑作である。内容的にはやくざ映画という枠の中での悲恋映画であると言える。ラストシー・・・
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「博奕打ち いのち札」は同シリーズの「総長賭博」と並ぶ、山下耕作・笠原和夫コンビの傑作である。内容的にはやくざ映画という枠の中での悲恋映画であると言える。ラストシーンで鶴田浩二と安田道代が相抱きつつ血の池を渡り、「こんな渡世から出ていくんだ」と鶴田が叫んで神棚の徳利をドスでたたき割り、その破片のストップモーションで映画は終わる。私は新宿の労働者風の観客が多かった昭和館で見たのだが、この時、観客席からは、自然発生的に万雷の拍手が起こった。そのような経験を私はあまりしたことがない。それだけ感動的な映画だったということだ。 しかし、東映はどういう理由があるのか知らないが、この映画をビデオ化もせず、DVDにもなっていない。何度でも見たい映画であるというのに残念きわまりない。 ぜひDVD化して発売して欲しいものだ。
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[022]太陽の季節
 歴史的価値のみLionsboy2008-04-22
 
原作は硬質の文体に魅力があるが、映画の方は奇妙な印象ばかりが目立つ。 主人公たちは高校の拳闘部のメンバーということになっているが、みな20代から30代にしか見えず、まっ・・・
続きを読む
原作は硬質の文体に魅力があるが、映画の方は奇妙な印象ばかりが目立つ。 主人公たちは高校の拳闘部のメンバーということになっているが、みな20代から30代にしか見えず、まったく10代の高校生には見えない。しかもその10代の高校生というのがスーツ姿でナイトクラブを徘徊し、飲酒・喫煙三昧というのは、いくら不良グループとはいえ、あまりに不自然。出てくる人間もみな同類のゴロツキばかりで何の個性もないというのもどうかと思う。 裕次郎の端役でのデビュー作であり、その後の日活の隆盛のスタートとなったという歴史的価値はあるものの、映画としては駄作。もっとリアリティが欲しかった。
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[023]郡上一揆
 意図は買うが失敗作Lionsboy2008-04-18
 
郡上一揆は江戸時代の百姓一揆を代表する一揆であり、これを映画化しようと言う意図は買うが、何分にも長期にわたり複雑な経過をたどった一揆であり、その全体像を2時間ほどの・・・
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郡上一揆は江戸時代の百姓一揆を代表する一揆であり、これを映画化しようと言う意図は買うが、何分にも長期にわたり複雑な経過をたどった一揆であり、その全体像を2時間ほどの映画にするには無理があった。およそ経過を追うのに精一杯という出来映えで、まるでドラマになっていない。大物俳優をずらりと並べているにもかかわらず、まるで生かされていない。 ナレーションで解説を加え、実録風のタッチで作れば、それなりに見られるものになった可能性もあるが、通常のドラマ風の作風であるため、観客がこの映画を見て郡上一揆とは何か理解できるかと言えば、無理がある。 意図が良くても、良い映画が出来るわけではないという見本のような作品。
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[024]機関車先生
 プロットに問題Lionsboy2008-01-31
 
映画としてはしっかしした出来映えの作品だが、プロットに問題がある。北海道の教員が、臨時職員として瀬戸内海で雇われるなどということは、日本の教育システムでは現実にはあ・・・
続きを読む
映画としてはしっかしした出来映えの作品だが、プロットに問題がある。北海道の教員が、臨時職員として瀬戸内海で雇われるなどということは、日本の教育システムでは現実にはありえない。また、瀬戸内海で臨時職員を勤めた教員が、また簡単に北海道で教員として復職できるというようなこともありえない。空想の世界にしか存在しない学校の世界だ。一般に日本映画で学校が取り扱われると、あり得ないような設定がしばしば現れる。空想的な作り物としてその範囲で良くできていれば良い、というのなら良い作品だといえるが、学校というものについて誤解を与える面もあると思う。
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[025]おろしや国酔夢譚
 スケール感のある力作Lionsboy2008-01-22
 
一般に、海外との提携作品は失敗に終わるケースが多いが、この作品は良くできている。それなりの予算も注ぎ込んだと思われ、スケール感のある大作として成功している。撮影も実・・・
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一般に、海外との提携作品は失敗に終わるケースが多いが、この作品は良くできている。それなりの予算も注ぎ込んだと思われ、スケール感のある大作として成功している。撮影も実に美しい。佐藤純弥監督作としても上級作の部類。
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[026]鶴は翔んでゆく
 映画史上の傑作Lionsboy2007-05-08
 
私はこの映画によって、映画に目覚めたと言っても過言でない。それまで見てきた映画がすべて陳腐に見えるほどの衝撃であった。 要するに、映画というのはカメラによって見せる・・・
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私はこの映画によって、映画に目覚めたと言っても過言でない。それまで見てきた映画がすべて陳腐に見えるほどの衝撃であった。 要するに、映画というのはカメラによって見せるものだということをこの映画によって知った。 強烈なカメラワークとモンタージュの素晴らしさ。 寒々とした白黒の画面が、スターリン時代の暗鬱な気分を表現している。 帰還兵を満載した列車が到着する中をさまよう主人公の姿が悲しい。
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[027]暗黒の大統領カポネ
 ロッド・スタイガー好演Lionsboy2007-05-08
 
カポネのロッド・スタイガーは実に迫力のある好演だ。白黒のドキュメンタリー・タッチの演出もシャープである。もっと評価されてしかるべき作品だと思う。
  
 
[028]この世の外へ クラブ進駐軍
 期待はずれLionsboy2006-11-04
 
阪本順治監督作でもあり力作らしかったので、それなりの期待を持ってみたが、期待はずれの出来映えだった。 全体に散漫でまとまりが悪いが、何よりも、出てくる人物が突発的に・・・
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阪本順治監督作でもあり力作らしかったので、それなりの期待を持ってみたが、期待はずれの出来映えだった。 全体に散漫でまとまりが悪いが、何よりも、出てくる人物が突発的に異常な行動をとるのが見ていて我慢できない。そんなところでそれはないだろう!みたいな感じ。これではドラマにならない。
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[029]縛り首の木
 主題歌Lionsboy2006-05-24
 
この映画の主題歌を歌っているのは、フランキー・レインではなく、マーティ・ロビンスです。シングル盤はコロムビア・レコードから発売されました。(1959年2月発売)映画のタ・・・
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この映画の主題歌を歌っているのは、フランキー・レインではなく、マーティ・ロビンスです。シングル盤はコロムビア・レコードから発売されました。(1959年2月発売)映画のタイトルは「縛り首の木」と日本語訳されたものですが、レコード盤のタイトルは「ハンギング・ツリー」と原題をそのままカタカナにしたもものです。(B面はレイ・プライスの「ひとりぼっち」)当時それなりにヒットした歌であり、私も購入しました。(今でも保管しています。)
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