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 「QUNIO」さんのコメント一覧 登録数(363件)rss
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[001]英国王のスピーチ
 佳作を狙った凡作QUNIO2013-01-16
 
たしかにコリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーターらの芝居というか掛け合いは絶妙だが、この監督の淡白な演出が成功してるかというと、はっきり言っ・・・
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たしかにコリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーターらの芝居というか掛け合いは絶妙だが、この監督の淡白な演出が成功してるかというと、はっきり言って微妙である。テレビドラマで十分な内容だと思う。所謂「なんとか頑張って最後には結実する」というお決まりのパターンを踏襲しているに過ぎなかった。それ以上に何も無い映画といっていい。つまり「演出の良さ」と「丁寧さ」だけでは真に傑作は作れないということである。良く出来た「テレビドラマ」でしかないのだ、これは。別に映画館で高い料金を払ってまで観る必要もない。ちょっといい話ならそれはそれで独創的な映画なぞ他にたくさんあるし、もうちょっとマシな作りのものもあるはず。そういう「雰囲気」を客に楽しませることが目的ならまずまず成功してると思うが・・・・。
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[002]アビエイター
 限りなくアホな野望だQUNIO2013-01-16
 
ディカプリオのハワード・ヒューズごっこがなかなかどうして見ていて面白い。「ごっこ遊び」にも関わらずヒューズの変人奇人ぶりをここまで演じられるのは凄いと思う。もしかす・・・
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ディカプリオのハワード・ヒューズごっこがなかなかどうして見ていて面白い。「ごっこ遊び」にも関わらずヒューズの変人奇人ぶりをここまで演じられるのは凄いと思う。もしかすると、監督スコセッシとの相性がいいのかも知れない。狂った野望に挑んでは失敗する、病的なセレブにして飛行機オタク。この辺がどこかデヴィッド・クローネンバーグの映画に近い感触があるがあれほど極端な作風じゃない、あくまでスコセッシらしい伝記映画の傑作といえる。ロバート・リチャードソンの美しい撮影とハワード・ショアのどこか陰気な伴奏もうまく絡み合っていた。スコセッシとディカプリオのコンビ、個人的には気に入っている。
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[003]J・エドガー
 おセンチQUNIO2013-01-16
 
スター俳優のレオナルド・ディカプリオがフーバー長官を演じたことで本来の意味での「悪役性」が薄まりヒロイックになり過ぎてしまった。これでは悪人というより可哀想な老人だ・・・
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スター俳優のレオナルド・ディカプリオがフーバー長官を演じたことで本来の意味での「悪役性」が薄まりヒロイックになり過ぎてしまった。これでは悪人というより可哀想な老人だ。しかし、さすがにイーストウッドの演出は上品で説得力があるため、この中途半端な権力野郎に同情させるだけの技量があったのも確か。見え見えでおセンチな演出さえ無ければ相当傑作にはなれたろう、とは思う。
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[004]ヒミズ
 呼応QUNIO2013-01-16
 
紛れもない園子温の集大成。というより、今までの総決算的な意味で。過去作のパロディとも思える演出が多々ある。原作との関連性はこの際無視して染谷く演じる少年のどん底人生・・・
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紛れもない園子温の集大成。というより、今までの総決算的な意味で。過去作のパロディとも思える演出が多々ある。原作との関連性はこの際無視して染谷く演じる少年のどん底人生と不幸遍歴を「勢いに任せて」一気に見られます。ラストがやや直情的ではあるが伏線の回収といい、締めくくりとして見事の一語に尽きる。
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[005]デス・プルーフ in グラインドハウス
 新手の芸術映画QUNIO2012-05-26
 
プロットを解体してアクションと会話シーンのみに焦点を当てたっつー発想が大して面白くない。グダグダした調子のままなんの魅力もないビッチ同士が殺人鬼のラッセルをボコすラ・・・
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プロットを解体してアクションと会話シーンのみに焦点を当てたっつー発想が大して面白くない。グダグダした調子のままなんの魅力もないビッチ同士が殺人鬼のラッセルをボコすラストまで引っ張れたところは感心したが、全体を考えると辻褄の合ってないシーンやら必然性のない暴力描写やらで、タランティーノの狙いが完全に見え透いており、「これは勘違い映画だ!」と気付いたのは前半部分の過激な人体破壊場面。あの前半以降のふざけたノリ(?)に耐えられず、後半のカーチェイスに到っては「ご勝手に」といった塩梅で監督の趣味に嫌々付き合わされた疲労感のみが残った。自分ではゴダールみたいな方法論だと勝手に思い込んでるらしいが、普通の観客には到底理解不能。完全に風化した芸術映画ごっこは観ていてキツイ。
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[006]ドライヴ
 能面QUNIO2012-05-26
 
こういう70年代風ニューシネマもどきはいい加減飽きた。それっぽく再現してみせたからって、タランティーノが過去に散々やっているので便乗してるだけの代物に過ぎないし、ライ・・・
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こういう70年代風ニューシネマもどきはいい加減飽きた。それっぽく再現してみせたからって、タランティーノが過去に散々やっているので便乗してるだけの代物に過ぎないし、ライアン・ゴスリングの演技も硬直していて学芸会みたい。全編にわたり単調且つオリジナリティ皆無。殺伐とした空気感を味わいたい人向け。
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[007]KOTOKO
 原爆級大傑作QUNIO2012-05-23
 
ついにキチガイ描写もここまで到達したかとさえ思えるcoccoさんの大熱演。なんか完全にこの人のプロモーション映像みたいだが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の日本版と思っ・・・
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ついにキチガイ描写もここまで到達したかとさえ思えるcoccoさんの大熱演。なんか完全にこの人のプロモーション映像みたいだが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の日本版と思って観ると、本家よりパワフルで生きる希望を貰える。幾度にまして塚本晋也のストーカーぶりは情けない笑いを誘う。こんな映画に笑いなんてあるのかと疑ってる人は塚本晋也の過去のフィルモグラフィーを見てごらんなさい。爆笑だよ。とにかく腹がよじれる程笑える映画。しかし同時に、日本の惨状がダブり悲痛な女の狂気とシンクロして絶望感がヒシヒシ伝わってくる一作でもある。冒頭、狂った踊りを披露するcoccoが、我々観客に訴えるメッセージはまさに「生きろ!」でしょう。「死んじゃダメ」なんです。だから塚本監督の気合いも相当入ってる。映像と音の破壊力はさすが塚本監督。これは観る人の神経を逆撫でする映画だと思うので、心臓の弱い方は絶対観ないほうがよいです。グッタリすること請け合い。
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[008]天安門、恋人たち
 このしんどさはちょっと異常QUNIO2012-05-23
 
どうもやっていることが一昔前のヨーロッパ映画みたいで左翼臭がする。編集がまずい。長過ぎて集中できない。色んなセックスや体位を楽しみたい人向け。
  
 
[009]マイ・バック・ページ
 ラストに説得力がないQUNIO2012-05-22
 
撮影中苦しかったと監督が言っていたが、ちょっと荷が重すぎたのか、脚本と演出のバランスが悪い気がした。近藤龍人の撮影は凄い、というか若手の中でも最高クラス。『海炭市叙・・・
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撮影中苦しかったと監督が言っていたが、ちょっと荷が重すぎたのか、脚本と演出のバランスが悪い気がした。近藤龍人の撮影は凄い、というか若手の中でも最高クラス。『海炭市叙景』に引き続き、ヒリヒリした映像がリアルで衝撃的だった。しかし、赤軍を描いた映画として、メッセージがよく伝わらず、松山ケンイチのキチガイぶりが中途半端だった。妻夫木くんも、なんか表層的で面白味がない。むしろ『鬼畜大宴会』並みの狂気が必要だった気がする。頑張った!けど、完成度は微妙。ラストもあっさりし過ぎ。
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[010]リンダ リンダ リンダ
 コミュニケーション下手な少女達QUNIO2012-05-22
 
山下敦弘監督の最高傑作は?と訊かれたら、『松ヶ根乱射事件』かこれを選ぶ。どちらもコミュニケーションが下手な人達が右往左往するコメディなのである。特にぺ・ドゥナが馬鹿・・・
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山下敦弘監督の最高傑作は?と訊かれたら、『松ヶ根乱射事件』かこれを選ぶ。どちらもコミュニケーションが下手な人達が右往左往するコメディなのである。特にぺ・ドゥナが馬鹿っぽくて可愛い。韓国人と日本人のギャップというか感性の違いが生み出すオフビートな笑いは山下監督の面目躍如。しかし、それだけではない。脚本がバッチグー、というか完璧に近く、二時間の長さがあっという間。撮り方と間の長さにちゃんと必然性がある辺りは下手なインディーズ映画など遠く及ばない。普遍的な青春映画でありコミュニケーションのズレを楽しめる一風変わった趣向の映画でもある。ブルーハーツをよく知らない僕でも充分楽しめた。また背後にある、終末の風景みたいなものが感じられ、切ない気分にさせられる。『台風クラブ』みたいな、青春の終わりについての映画なのかも知れない。
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[011]ビートルズがやって来る/ヤァ!ヤァ!ヤァ!
 単純なのに奥深いQUNIO2012-05-22
 
自己武装しない生き生きとしたビートルズの明るさと純粋さがドキュメンタリーのような瑞々しい映像で展開される一級のエンターテイメント。ストーリー性は薄いのだが、何故か悲・・・
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自己武装しない生き生きとしたビートルズの明るさと純粋さがドキュメンタリーのような瑞々しい映像で展開される一級のエンターテイメント。ストーリー性は薄いのだが、何故か悲哀に満ちたリンゴの孤独さが胸に残り切ないパートもある。白黒映像で撮られたイギリスの風景も綺麗だが、やっぱりキャラクターが面白くてグイグイ見せるタイプの映画だと思う。この頃のイギリス映画は『召使』や『反発』など、独創的なものが多かったなー。
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[012]ソナチネ
 つまらんQUNIO2012-05-22
 
映画作家的なバブルを予見させる醜悪さは、この頃からあった。『HANA-BI』も酷いけど。要するに海外の映画祭うけを狙ったあざとい作品。黒沢清にも言えることだが。
  
 
[013]マルホランド・ドライブ
 つまらんQUNIO2012-05-21
 
いくらデヴィッド・リンチといえど、やっていいことと悪いことがある。これまでの作品は難解というよりオシャレでキッチュな娯楽映画を作っていた感じで好感を持っていたが、こ・・・
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いくらデヴィッド・リンチといえど、やっていいことと悪いことがある。これまでの作品は難解というよりオシャレでキッチュな娯楽映画を作っていた感じで好感を持っていたが、これは何故かアカデミックな教養映画みたいな堅苦しさを覚えた。支離滅裂な内容が悪いのではなく、いわゆる映画作家的なエゴと傲慢さが嫌いなのである。冒頭から一見さんお断りな雰囲気だったが、中盤まで不快感で観ていられなかった。『ブルー・ベルベット』なんかは取っ付きやすい娯楽映画としてもカルト・ムービーとしても大変素晴らしい完成度だったのだが、この映画には楽しめる純粋さが明らかに欠けている。はっきり言って図に乗り過ぎ。
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[014]エリ・エリ・レマ・サバクタニ
 何故かPVで才能を発揮QUNIO2012-05-20
 
撮り方だけは様になっていて話も分かりやすくスンナリしているもの、蓮實先生が誉めるのは浅野と中原によるイェジ・スコリモフスキごっこがあるからだとしか思えない。今更『ザ・・・
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撮り方だけは様になっていて話も分かりやすくスンナリしているもの、蓮實先生が誉めるのは浅野と中原によるイェジ・スコリモフスキごっこがあるからだとしか思えない。今更『ザ・シャウト』を引用? そりゃカルト映画になるわな。しかし、スコリモフスキの支離滅裂さに対しての青山真治の回答は「雰囲気がいい」ことのみで、ひたすら野原で轟音を撒き散らすのを長回しで撮りたいという欲望しかなく、そんなものは芸術映画にありがちな「雰囲気」でしかない! 『ユリイカ』観れば明らかで、芸術映画らしい「雰囲気」を装ってるだけの代物。ソニック・ユースだかジム・オルークだかのPVを作ってる感覚と同等なんでしょ。まあ、若者は喜ぶと思うが、ちゃんとした評論家が観た場合、お前PVが向いてるよと指摘しないのが不思議でならない。
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[015]青春デンデケデケデケ
 尺が短ければ尚良かったQUNIO2012-05-20
 
大林監督は巧い人で、新人俳優をそのまま自然体で演技させることにかけては天才的。撮り方が絶妙で意外と風変わりなテンポなのもこの人の持ち味なのかなんなのか、カルト映画っ・・・
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大林監督は巧い人で、新人俳優をそのまま自然体で演技させることにかけては天才的。撮り方が絶妙で意外と風変わりなテンポなのもこの人の持ち味なのかなんなのか、カルト映画っぽいと思った。さらに編集が細かいんだな。オチはまあ予定調和的で、カルト映画のノリで押し切ってくれたら尚、良かったと思うのだが…。でも、バンドのシーンの撮り方は、スタイリッシュで臨場感たっぷり。技術的には最高峰なんだけど、後半の中弛みは否めないかな。観ている間はノリノリなんだけど。
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[016]青空ポンチ
 もっと評価されてよいQUNIO2012-05-20
 
香川県が舞台の青春映画の力作。人生の惨敗者達によるロック・バンドの話ではクドカンによる『少年メリケンサック』も良かったが、これは完全にインディーズ映画なので、映像の・・・
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香川県が舞台の青春映画の力作。人生の惨敗者達によるロック・バンドの話ではクドカンによる『少年メリケンサック』も良かったが、これは完全にインディーズ映画なので、映像のアクが強くキャラクター造形もいびつ。そこは柴田剛なので大目に見てほしい。アクとかクセを別にしてもこの映画、かなり完成度が高い。インディーズ映画らしい実験的な作風と人情味のあるドラマが違和感なくマッチ。役者が素人っぽいのが逆に新鮮で、楽しく作ってる感じが良い。山下敦弘よりも俗っぽいのだが、こういう愚直で爽やかな青春映画っていうのがインディーズで実現するのはある意味で稀なことかも。蛭子さんがちょっと出てるが、あの人の漫画の雰囲気そのものだよ、これは。
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[017]ソラニン
 力量不足QUNIO2012-05-20
 
宮崎あおいは好演してると思う。高良くんも。しかし、話がつまらないし映像的にもしょぼくて無駄にだらけた二時間だった。せめてバンドのシーンくらいはスコセッシ見習ってカメ・・・
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宮崎あおいは好演してると思う。高良くんも。しかし、話がつまらないし映像的にもしょぼくて無駄にだらけた二時間だった。せめてバンドのシーンくらいはスコセッシ見習ってカメラを横移動させるとか、アップを多用するとかオーヴァーラップするとか「演出」面をもっと工夫できたはずなのに。『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』はその点、撮り方が凝ってて迫力があった。
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[018]奇跡
 緊迫感が凄いQUNIO2012-05-20
 
見事なまでに蓮實信奉者しか絶賛しておらん。別に妬みじゃないけど、この映画観たときは中学生でユーロスペースの回顧上映だったよ。家族間の宗教観の食い違いというか、軋轢を・・・
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見事なまでに蓮實信奉者しか絶賛しておらん。別に妬みじゃないけど、この映画観たときは中学生でユーロスペースの回顧上映だったよ。家族間の宗教観の食い違いというか、軋轢を焦点に当てているのが前半、死んだ女性を奇跡で復活させる後半までの展開が素晴らしい。ストーリーが無かったとしても映像の魔力で観ちゃうかも…。これに比べたら『ラルジャン』など内容どっちらけで形式主義的な良さしかない。やはりストーリーは重要。
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[019]ラストムービー
 作者デニス・ホッパーは何処へ…QUNIO2012-05-10
 
映画作りとは狂気の旅であるとかなんとか言っていたのは今村昌平だが、これなんかは「狂気の旅」そのもの。映画作りとは孤独な作業で、はまったら抜け出せない迷宮。そういった・・・
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映画作りとは狂気の旅であるとかなんとか言っていたのは今村昌平だが、これなんかは「狂気の旅」そのもの。映画作りとは孤独な作業で、はまったら抜け出せない迷宮。そういった苦しみが画面にみなぎっているようであった。好き嫌いの分かれる作品だと思う。
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[020]チャイナタウン
 恐怖のシナリオ術QUNIO2012-05-09
 
映像の密度といい脚本の完成度といい全てが神憑り的。抽象的な表現も多く見られやっぱりロマン・ポランスキーは不条理作家の典型である。映像で語るのが映画だってことを再認識・・・
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映像の密度といい脚本の完成度といい全てが神憑り的。抽象的な表現も多く見られやっぱりロマン・ポランスキーは不条理作家の典型である。映像で語るのが映画だってことを再認識できる名作。
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[021]ジャッカルの日
 静物QUNIO2012-05-09
 
映像が古臭いという欠点はあるが、この端正な画面とテンションの持続力はとてつもないもの。エドワード・フォックスはまさに怪優。画面だけ見るとロベール・ブレッソンの映画み・・・
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映像が古臭いという欠点はあるが、この端正な画面とテンションの持続力はとてつもないもの。エドワード・フォックスはまさに怪優。画面だけ見るとロベール・ブレッソンの映画みたい、なんて思えてくるのは僕だけか。構成の練りまくった成果というか、とことん作り込まれている映画の典型。
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[022]ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男
 飄々とした魅力QUNIO2012-05-09
 
リチャード・ギアとアルフレッド・モリーナがくっついて延々とハワード・ヒューズのゴシップネタを作ろうとする辺り、バカ丸出しなのがいい。こいつらが何故か憎めない魅力があ・・・
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リチャード・ギアとアルフレッド・モリーナがくっついて延々とハワード・ヒューズのゴシップネタを作ろうとする辺り、バカ丸出しなのがいい。こいつらが何故か憎めない魅力があり、全体的に「のほほん」な調子で進むもんだから、社会派というより悲喜劇として完成度が高い作品。この監督の俳諧的センスは大いに買えます!
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[023]ヒューゴの不思議な発明
 バランスが悪いQUNIO2012-05-09
 【ネタバレ注意】
スコセッシの映画を追っかけてる自分としてはアカデミー賞ノミネートされただけでも、何かしら期待感を持って劇場まで観に行っちゃうんですよ。ただ最初にyou-tubeで見た予告編・・・
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スコセッシの映画を追っかけてる自分としてはアカデミー賞ノミネートされただけでも、何かしら期待感を持って劇場まで観に行っちゃうんですよ。ただ最初にyou-tubeで見た予告編の印象が微妙だったのもあり、少々不安な気もしていたんだけど、やっぱり「想定内」の出来だったわ。これはスコセッシ向きの題材じゃなく寧ろテリー・ギリアムの題材。 舞台がフランスなのかイギリスのロンドンなのか設定が曖昧模糊な感じで物語をスッキリ消化できない。原作の絵本も読んだのだがこれまた取っ付き難い話。よくこんなもん映画化しようと思ったねえ、スコさんは。ただ、「ディパーテッド」程の不快感は無かった。ディパーテッドはほんとに酷かった。役者が全員ヘタクソで観るに耐えなかったし。 それに比べると「ヒューゴ〜」は主演の子役が上手い。そこだけはまあ及第点といったところ。ベン・キングスレーも「シャッターアイランド」に続いて素晴らしい存在感だった。役者としての重量感が半端じゃないね。 映像は大して凄くない。スコセッシらしい技巧もマンネリ感すら漂う。「張り」が無いというか・・・・なんか、映画的なイマジネーションが貧弱。 またサシャ・バロン・コーエンも必然性の無い「コメディ役者」ぶりが非常に鼻につく。ちっとも笑えない。 少年が見る悪夢のシーンにしてもね、いきなり蒸気機関車が迫ってきてレールぶっ壊して駅を破壊したと思ったらそれも夢で、自分の体が機械人形になってると思ったらそれも夢で、って延々と続くの。観てるうちに「もうええよ」って言いたくなる。 スコセッシも「たまにはこういうの作りたかった」と言っていたが、それほど褒められたものではない。寧ろ奇妙な珍作である。個人的には「シャッターアイランド」のほうが監督の才気が炸裂していて圧倒的な技量を感じたけど、この映画には才走った箇所も所々あるにも関わらず、全体を考えると物語のバランスが非常に不安定で意図が読み取れない。 決して悪くはないのだが、なんか惜しい気がする。
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[024]白いリボン
 全員悪人QUNIO2011-02-06
 【ネタバレ注意】
いきなり回想から始まり「は?」となったが、この監督としてはわりと説明的で一番見るのが楽かも。全編モノクロ。なんかドイツの農村というよりアメリカの大昔の西部劇を思わせ・・・
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いきなり回想から始まり「は?」となったが、この監督としてはわりと説明的で一番見るのが楽かも。全編モノクロ。なんかドイツの農村というよりアメリカの大昔の西部劇を思わせる風景である。 個人的には作品中、唯一狂言回しみたいなヘタレ教師が村を覆う悪意を暴くミステリー映画として楽しめたが?。あの教師、村でただ一人のいい奴じゃん。ああいう感情移入できるキャラクターがいないと映画的に盛り上がらないのを監督はよく分かってる気がする。ハネケの前作『隠された記憶』はわざと曖昧にして逃げた感じが駄目だったが、本作はラストでちゃんとネタ明かししてるので、はるかに面白い。 これって2ちゃんの精神構造をそのまま映像に託したような感じもしたけど、正しい人が一人も存在しないまさに不毛地帯である。
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[025]スプリング・フィーバー
 日常という名のサークルQUNIO2011-02-06
 
手持ちカメラのリアリティが凄い、以前に内容が奇々怪々だ。ホモばっかりで気持ち悪い。しかし、感動的なのは「他人の死」によって見失っていた「生」を得るという素晴らしく倫・・・
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手持ちカメラのリアリティが凄い、以前に内容が奇々怪々だ。ホモばっかりで気持ち悪い。しかし、感動的なのは「他人の死」によって見失っていた「生」を得るという素晴らしく倫理的、普遍的なテーマを持っているからでしょう。ロウ・イエ監督の前作『天安門、恋人たち』を見逃した事を猛烈に後悔している。この監督の映画はマイナーなので近くのビデオ屋にはなかなか置いてなくて。ま、そんな事はどうでもいいとして、この映画もやはりマイナー過ぎて内容がしっくり来ない欠点はある。ジャ・ジャンクーもそうだが、テーマが難解だとカンヌで賞を獲るのが必然みたいになってきてますねえ。
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[026]ソフィアの夜明け
 未完QUNIO2011-02-06
 
主演の俳優さんが撮影中に急逝したことで未完のまま終わってしまったという何ともやり切れない青春映画。それにしてもブルガリアの貧しい青年を堂々と演じたフリスト・フリスト・・・
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主演の俳優さんが撮影中に急逝したことで未完のまま終わってしまったという何ともやり切れない青春映画。それにしてもブルガリアの貧しい青年を堂々と演じたフリスト・フリストフ(名前が凄い)が世紀の名演技なので尻切れトンボでも大目に見ることが出来る。『ダークナイト』のヒース・レジャーもそうだが、俳優が亡くなった途端にカリスマ扱いされるのは珍しい事じゃない。今年の映画では『息もできない』と共通項の多い「暴力にどっぷり」系なので大いに楽しめる。
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[027]義兄弟 SECRET REUNION
 芝居QUNIO2011-02-06
 
この二人の関係はよく考えてみると『インファナル・アフェア』の主人公とも被りますな。二人とも本当は相手が何者か気付いているはずなのだが、それを言わない。知ってるのにも・・・
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この二人の関係はよく考えてみると『インファナル・アフェア』の主人公とも被りますな。二人とも本当は相手が何者か気付いているはずなのだが、それを言わない。知ってるのにも関わらず。設定自体は大して新鮮味はないが、韓国映画の悪い癖というか、何やら強引に悲劇性を持ち出さなかったのが良かった。映画らしい遊び心は感じないが、エンターテイメントにするにはあまりに重苦しい題材なのでそこは仕方ないかな。
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[028]クライング・ゲーム
 ダメンズQUNIO2011-01-19
 
冒頭の遊園地のシーンですでに気付いた人もいるだろうけど、この映画は所謂「悪夢ファンタジー」で、男の異性に対する妄想を描いたエロ幻想奇譚なのである。前半からポップでキ・・・
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冒頭の遊園地のシーンですでに気付いた人もいるだろうけど、この映画は所謂「悪夢ファンタジー」で、男の異性に対する妄想を描いたエロ幻想奇譚なのである。前半からポップでキッチュを装った政治映画風で、知らず知らず変態の世界に突き進んでいくダメンズに捧げる鎮魂歌でもある。 これはある程度挫折を味わった人が見ると余計に楽しめる映画なので、生真面目な芸術映画が好きな人からすれば単なる「ふざけたコメディ」にしか映らないかもね。実際そうなんだが。
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[029]ソーシャル・ネットワーク
 糞壺QUNIO2011-01-19
 
まあこんなもんでしょう。前作『ベンジャミン・バトン』でなくこんな薄っぺらな映画で評価されるデヴィッド・フィンチャーが可哀想。 決してつまらなくはないが、雰囲気がモロ・・・
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まあこんなもんでしょう。前作『ベンジャミン・バトン』でなくこんな薄っぺらな映画で評価されるデヴィッド・フィンチャーが可哀想。 決してつまらなくはないが、雰囲気がモロに『(500)日のサマー』を想起させる軽薄なノリで、しかも登場人物全員に魅力が皆無。どうでもいい会話劇を延々と見せつけられるのは辛いと思うよ。 問題はやはり、内容の求心性の無さだと思うのだが、タイムリーな話題性だけでアカデミー賞やるのは昔からなので仕方ないというか、とりあえず「歴史的傑作」のフライヤーは大嘘だと断言できる。あくまで小品佳作。この監督の中では『ゾディアック』とどっこいどっこいの出来だと思います。 たしかに映像も脚本も役者もパーフェクトなのだが、肝心の内容がほんとつまらんです。全編血の通わないセコセコした台詞のみの映画。これに耐えられれば面白いはず!。
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[030]ロビン・フッド
 「画」の洪水QUNIO2011-01-11
 【ネタバレ注意】
瞠目した。映像に酔狂した。こんな感動は滅多に味わえない。リドリー・スコットの本領を見た気がする。あくまで「画」を楽しむ映画であって、内容はもやどうでもいい。 ドラマ・・・
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瞠目した。映像に酔狂した。こんな感動は滅多に味わえない。リドリー・スコットの本領を見た気がする。あくまで「画」を楽しむ映画であって、内容はもやどうでもいい。 ドラマが薄っぺらいとかオリジナリティが無いなんていうのは野暮でしかない。ラッセル・クロウとケイト・ブランシェットが素晴らしいのは言わずもがなだが、悪役のマーク・ストロングが不気味で素晴らしい。どこか幽霊的で、映像も非現実性が強調されており、まるで絵画の世界に迷い込んだような感覚に陥った。弓矢が首に貫通してニヤリだもん。また映像面に『プライベート・ライアン』の影響が強いとの指摘が多いが、寧ろこれは『天国の門』に近いのではないか?。 無意識のうちに似てしまったのか、リドリーは本作に於いて、マイケル・チミノですら到達し得なかった壮大なる映像ワールドを作り上げてしまった。 ここまで完璧な映像美と大アクションをいまのデジタル時代に体感できるとは感無量としか言いようが無い。マリアンの宿で添い寝するシーンが妙にメルヘンチック。さすが製作のブライアン・グレイザー(ロン・ハワード組の人)だけに、ロビンを普通の民間人として描いたのは目敏いですな。 いまの殺伐した時代に信じられるヒーローは『ダークナイト』のジョーカーぐらいだと思っていたが、まだロビンがいるのよ。リドリー・スコットは現代映画界における少年の心を持った画家。エンド・ロールのアニメーションが象徴している。素直に『デュエリスト/決闘者』から30年経って史劇を総括した監督を讃えるべきだと思う。『グラディエーター』『アメギャン』は単なる触りに過ぎなかった。いきなり新年から怒涛の映画的興奮を味わった気がする。誇張ではなく。
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