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 「TNO」さんのコメント一覧 登録数(702件)rss
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[001]のぼうの城
 七人の侍+ロード・オブ・ザ・リングTNO2015-11-15
 
田んぼの踊りは黒澤明の大好きだった創作の田舎踊りみたい。農民が甲冑や槍を隠し持っているのも「七人の侍」で出てきた。CGで霞のように続く大群を描くのは、「ロード・オブ・・・
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田んぼの踊りは黒澤明の大好きだった創作の田舎踊りみたい。農民が甲冑や槍を隠し持っているのも「七人の侍」で出てきた。CGで霞のように続く大群を描くのは、「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出す。 CGは、丁寧に作らないと、丸わかりで、特に動きがないと50年代のハリウッドで多用されたマット画となんら変わらないことに気づいた。 とはいえ、時代劇の可能性を久々に感じ取れた印象深い作品でした。船上能舞台が素晴らしい。
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[002]ゆりかごを揺らす手
 どうもしっくりこないTNO2015-11-07
 
ストーリーとしては、面白いのだが、アナベラ・シオラとマット・マッコイ夫妻がレベッカ・デモーネイの魂胆になかなか気づかないのが気になりだしたとたんに、脚本のご都合主義・・・
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ストーリーとしては、面白いのだが、アナベラ・シオラとマット・マッコイ夫妻がレベッカ・デモーネイの魂胆になかなか気づかないのが気になりだしたとたんに、脚本のご都合主義が鼻につきだし映画の世界観に入り込めなくなってしまった。主演のシオラは、好演だとは思うが、知名度も低く、地味なのがよろしくない。デモーネイは、美貌で実力派でありながら、このような憎まれ役を買って出る根性があってよい。「卒業白書」でもトム・クルーズをたぶらかす悪女役だった。便利屋アーニー・ハドソンもうまい。マッコイの初恋相手で不審な逢引きを続けているジュリアン・ムーアが事件解決の糸口を作るが、もっと出番が多くてもよかった。
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[003]ソナチネ
 精神的な乾燥感TNO2015-11-07
 
この北野武という欧州特にフランスで絶対的な評価を受ける映画監督の作品には、生身の人間の感情が欠如しているように思う。この作品で象徴的なのは、藪から棒に登場する幸とい・・・
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この北野武という欧州特にフランスで絶対的な評価を受ける映画監督の作品には、生身の人間の感情が欠如しているように思う。この作品で象徴的なのは、藪から棒に登場する幸という女だ。暴力団員と思われる夫を殺した相手(武本人)に惚れてしまう。その理由は、「強い」からということ以外、この映画からはわからないが、この女性には、どう考えても生身の人間性を感じ取ることが私にはできない。 北野は、台詞を最小限に抑え、ストーリーにも細工をしないことが、信条だと思える。また、主人公は成功することはなく、周辺を巻き込んで破滅するという話が好きで、いわゆる虚無主義が感じられる。強烈な個性を持った映画作家であることは間違いなかろうが、映画が面白いかどうかは、別次元の問題のような気がする。
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[004]ブーリン家の姉妹
 王が単細胞に見えるTNO2015-11-07
 
エリック・バナの英国王が、あまりにも軽薄に描かれている。王だけではなく、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン姉妹以外の登場人物が総デクノボウに見える。敢え・・・
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エリック・バナの英国王が、あまりにも軽薄に描かれている。王だけではなく、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン姉妹以外の登場人物が総デクノボウに見える。敢えてそうしたのかと思えるほど、姉妹の周辺の話の広がりがない。これは、出演俳優のせいでは断じてない。脚本も演出も足を引っ張っているように見えた。セットや衣装が虚しく豪華。
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[005]名犬ラッシー/ラッシーの息子
 ドイツ兵とのイタチごっこTNO2015-10-13
 
名犬ラッシーの息子ラディーが、主人ピーター・ローフォードをどこまでも追いかけてゆくが、徴兵されたローフォードがドイツ軍占領下の北欧に一人取り残され、執拗に追跡してく・・・
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名犬ラッシーの息子ラディーが、主人ピーター・ローフォードをどこまでも追いかけてゆくが、徴兵されたローフォードがドイツ軍占領下の北欧に一人取り残され、執拗に追跡してくるドイツ兵にラディーともども逃げまわるというお話。美しい自然の中の追いかけっこも面白かったが、ジューン・ロックハートがこの頃は魅力的だったので、もっと登場場面が見たかった。 父親のドナルド・クリスプは、安心感のある俳優。
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[006]アンナとシャム王
 お雇い家庭教師の見た王の苦悩TNO2015-10-13
 
この家庭教師には、実在のモデルがいて、かの怪奇役者ボリス・カーロフの叔母だと聞いたことがある。本作で描かれたこの主人公アイリーン・ダンの人物描写が事実に近いとすると・・・
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この家庭教師には、実在のモデルがいて、かの怪奇役者ボリス・カーロフの叔母だと聞いたことがある。本作で描かれたこの主人公アイリーン・ダンの人物描写が事実に近いとすると、とんでもない傑物である。 欧米流の契約と割りきったダンの態度と、自分に服従する下僕の一人ぐらいにしか見ていない王レックス・ハリソンの傲慢さのぶつかり合いから始まるが、最後には優秀な参謀として認めるまでになった関係の変遷が自然に描かれている。露骨な愛情の描写が抑えられているのも、奥ゆかしくてよい。皇子が国王を継承す際に、家臣や使用人も同等の立場の人間で役割が違うだけだと宣言するところは、ヒネリのないストレートな脚本だが、むしろ新鮮さを覚えた。 後妻ながら王の寵愛を受けるも、王宮から元婚約者とともに遁走したとして火炙りの刑に処せられたリンダ・ダーネルは、お嬢様よりはこういう役が似合う。リー・j・コッブは、中盤から突如出番が少なくなり、何か不都合が生じたのであろうか。
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[007]記憶の代償
 遠回りTNO2015-10-12
 
核心が近づいているのに、敢えて主人公ジョン・ホディアックに踏み込ませないようにしているように仕組まれた脚本に、あざとさを感じた。ジョセフ・L・マンキウィッツ監督は、・・・
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核心が近づいているのに、敢えて主人公ジョン・ホディアックに踏み込ませないようにしているように仕組まれた脚本に、あざとさを感じた。ジョセフ・L・マンキウィッツ監督は、脚本で物語を創作する人なので、うまくハマれば最高の出来となるが、空回りしている場合も多いように感じる。 最もおかしいと感じたのは、リチャード・コンテが最初に登場する場面。商売道具であるクラブのダンサーが男(ホディアック)と出来てしまいそうなのに、すぐにダンサーの家から二人を残して去っていってしまう。普通なら、間違いなく男を部屋から退散させるだろう。他にもおかしなところがたくさんある。 オチは、「ファイト・クラブ」に似てますね。
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[008]暗黒への転落
 ボギーの独壇場TNO2015-10-12
 
ハンフリー・ボガートお得意のニヒルな人物が主役で、ボガートの表情を見ているだけで、結構楽しめる映画ではあった。しかし、被告ジョン・デレクが最後に一転して罪を認めてし・・・
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ハンフリー・ボガートお得意のニヒルな人物が主役で、ボガートの表情を見ているだけで、結構楽しめる映画ではあった。しかし、被告ジョン・デレクが最後に一転して罪を認めてしまうのは、いくら検事ジョージ・マクレディがいやらしく攻めてくることを強調しても、納得行くものではない。マクレディも敏腕検事にはほど遠い雰囲気。ボガートの妻も、どこか浮世人っぽく、そこそこの美人だとは思うものの存在感はない。
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[009]オール・ザ・キングスメン
 政治家とはTNO2015-10-12
 
ブローデリック・クロフォードは、日本ではこれ一作で有名になったと言ってよいでしょう。細かい演出もあいまって、迫力の演技。用心棒風の”シュガー”や、どこか醒めたブロの秘・・・
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ブローデリック・クロフォードは、日本ではこれ一作で有名になったと言ってよいでしょう。細かい演出もあいまって、迫力の演技。用心棒風の”シュガー”や、どこか醒めたブロの秘書マーセデス・マッケンブリッジをはべらし、新聞記者だったジョン・アイアランドも陣営に組み込まれてしまう。 政治腐敗の告発映画だが、個人的には、終盤に近づくにつれて、堕落するというよりはむしろクロフォードの政治家としてのリアリティが増してくるように思われた。 アイアランドは、儲け役で、主演よりも登場時間が長いくらいで、うまく演じればアカデミー賞を手にできたのだろうが、逃してしまったのは、彼の限界かもしれない。 ロバート・ロッセンは、おそらく俳優一人ひとりの表情の作り方まで指導していたのではなかろうかと思う。脚本も秀逸。
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[010]一ダースなら安くなる
 うらやましい12人兄弟TNO2015-10-04
 
クリフトン・ウェッブは、適役の頑固親父。ジーン・クレインは、父親の古い考えに疑問を持ち始めた高校生。この2人の関係が唯一物語らしい展開を見せていた。百日咳、転校、出・・・
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クリフトン・ウェッブは、適役の頑固親父。ジーン・クレインは、父親の古い考えに疑問を持ち始めた高校生。この2人の関係が唯一物語らしい展開を見せていた。百日咳、転校、出産制限協会?などのエピソードは、単発で後につながらない。結末は、肩透かしを食らった気分だった。医師役のエドガー・ブキャナンは、アクを活かしきれていない。フランク・オズはフィルムを入れ忘れたカメラマンで、能面で人を笑わせるような役が多い。セーラ・オールグッドは、家政婦だが、出番機会が少ない。ミルドレッド・ナトウィックは、12人の子がいることを知らずにマーナ・ロイを引きこもうと出かけてくる出産制限協会の役員。
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[011]探偵物語
 ユーモア溢れるシリアスな映画TNO2015-10-04
 【ネタバレ注意】
舞台劇の映画化で、ほとんどのシーンはニューヨーク21分署内だ。そこに刑事、容疑者、被害者が次々と現れる。 脚本と演出は、テンポよく飽きさせることがない。グラディス・・・・
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舞台劇の映画化で、ほとんどのシーンはニューヨーク21分署内だ。そこに刑事、容疑者、被害者が次々と現れる。 脚本と演出は、テンポよく飽きさせることがない。グラディス・ジョージが現れて真犯人の面通し場面が特に面白い。偶々そこに居合わせた容疑者や刑事がダミーとなって真犯人とともに並ばせられる。 容疑者が豪華な顔ぶれだ。スリ容疑で裁判の待機をさせられているリー・グラントは、まだ20代半ばのはずだが演技は既に円熟の境地。セリフの無い時でも、画面の片隅に出続けて何気ない演技をし続けている。こそ泥ジョセフ・ワイズマンもうまい。堅物刑事カーク・ダグラスが立件に執念を燃やすキャベツ農家の殻をかぶった違法操業医師ジョージ・マクレディは、本筋にからむ。渋面の若物は、後にマカロニウェスタンで一世を風靡するクレイグ・ヒルではないか! ただし、ダグラスの最後の悲劇は、少々唐突感があった。
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[012]巨象の道
 亡き父の支配?TNO2015-10-04
 【ネタバレ注意】
セイロン(現スリランカ)で、数えきれないほどのサーヴァントを従えている巨大紅茶農場の経営者ジョン・フィンチが、創業者である亡き父に支配され悪習を断ち切ることができず・・・
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セイロン(現スリランカ)で、数えきれないほどのサーヴァントを従えている巨大紅茶農場の経営者ジョン・フィンチが、創業者である亡き父に支配され悪習を断ち切ることができず、本国英国から連れてきた新妻エリザベス・テイラーとの関係も崩壊寸前までいく。しかし、亡き父が今も支配しつづけているという部分が、なんとも理解し難かった。執事のエイブラハム・ソファーは、最初から新妻を睨みつけているし、父の肖像画に向かって「彼女はこの場にふさわしくない」と”報告”しているのも、違和感がある。野生の象と農園主の確執は、なかなか面白いとは思ったが、無防備の邸宅が象の群れに破壊される部分は、直球すぎて面白くない。ダナ・アンドリュースの存在もテイラーの助けになったのかどうか、中途半端。ギャング役のイメージのアブナー・バイバーマンが、人格者的な医歯役で、これも不満。
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[013]掠奪された七人の花嫁
 圧巻のダンスシーンTNO2015-10-03
 
はっきり言って、筋立は、かなり荒っぽい。中盤のダンスシーンだけがひときわ輝いて見える。日本語タイトルには嘘がある。掠奪されたのは、6人だ。出演者は、ハワード・キール・・・
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はっきり言って、筋立は、かなり荒っぽい。中盤のダンスシーンだけがひときわ輝いて見える。日本語タイトルには嘘がある。掠奪されたのは、6人だ。出演者は、ハワード・キールとジェーン・パウエルの夫婦とラス・タンブリングと町の古老ラッセル・シンプソン以外は、知らない人だらけ。ダンサーを多く配役しているようだ。
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[014]放射能X
 ストーリー展開はよいTNO2015-10-03
 【ネタバレ注意】
巨大蟻の張りぼては、動きがあまりにも緩慢でリアリティに欠けるけれど、テンポのよい展開は、補って余りある。ジェームズ・ホイットモアとジェームス・アーネス(スパイ大作戦・・・
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巨大蟻の張りぼては、動きがあまりにも緩慢でリアリティに欠けるけれど、テンポのよい展開は、補って余りある。ジェームズ・ホイットモアとジェームス・アーネス(スパイ大作戦のピーター・グレイブスの兄)にエドマンド・グウェンとジェーン・ウェルダンの親子の4人を軸に多彩な登場人物が次から次へと登場し、飽きさせない。ホイットモア絶命の場面は、主人公としては淡白すぎるか。また、多少不自然な部分もないわけではないが、楽しめる映画だった。タイトルの文字だけが、何故かカラー。THEM!のタイトルは、失語症となった少女の発した唯一の言葉から来ているようだ。ダブ・テイラーやウィリアム・シャラートの顔を見ただけでも何となく嬉しくなる。レナード・ニモイも出演しているようだが、どの役か確認できずじまい。
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[015]王子と踊子
 モンロー様様TNO2015-09-23
 
やっぱり私は、根っからマリリン・モンローが好きなのだろう。この作品のモンローは、単なる踊り子役なのだが、広大な包容力を持つ慈母のように思えてならなかった。この作品の・・・
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やっぱり私は、根っからマリリン・モンローが好きなのだろう。この作品のモンローは、単なる踊り子役なのだが、広大な包容力を持つ慈母のように思えてならなかった。この作品の、コメディだけど物悲しい終わり方も大好きな物語の流れ。ガチガチの英国シェイクスピア俳優と自由奔放なアメリカ娘の演技が、何故か神業のようにシンクロして、ローレンス・オリビエもいつも以上に冴えて見えた。皇太后が面白い。
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[016]戦略爆撃指令
 孤独な決断TNO2015-09-23
 【ネタバレ注意】
対ドイツ戦に臨む米空軍将校の孤独な戦い。戦う相手は、ドイツというよりも、上層部、議員、軍隊内の雑音といったところで、意外にも派手な戦闘シーンは皆無だった。戦場よりも・・・
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対ドイツ戦に臨む米空軍将校の孤独な戦い。戦う相手は、ドイツというよりも、上層部、議員、軍隊内の雑音といったところで、意外にも派手な戦闘シーンは皆無だった。戦場よりも予算会議をどう有利に持って行くかに気が向いている上官(ウォルター・ピジョン)や示威目的で将校を批判する議員(エドワード・アーノルド)の視察が相次ぎ、様々な意見をされるが、原則を見失わず雑音に捉われず意志を貫くクラーク・ゲーブルが尊いものとして表現されている。サム・ウッド監督だけあって、なかなか見ごたえがあった。ただ、解任された将校が何故か唐突に栄転する最後は、首を傾げたくなった。俳優陣は、豪華。ヴァン・ジョンソンは、”安全地帯”でいい子ぶりを発揮するストーリー的にはいてもいなくても良いような曹長役で、この頃の彼はMGMの中ではこのようなポジションだったのでしょう。ブライアン・ドンレヴィは、ゲーブルのライバルで、最後にはゲーブルのポジションを奪取するものの、孤独の中で結局はゲーブルと同じ決断をする将校。チャールズ・ビクフォードは、空軍内部の人脈でネタを集める従軍記者。
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[017]灰色の服を着た男
 なかなか深い脚本TNO2015-09-18
 【ネタバレ注意】
本作は、「嘘はつかずに正直に生きろ」というテーマを貫いているようだ。社長への偽らざる直言が吉と出る。戦場での過去の過ちを正直に妻に告白するが最後には理解を得る。伯母・・・
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本作は、「嘘はつかずに正直に生きろ」というテーマを貫いているようだ。社長への偽らざる直言が吉と出る。戦場での過去の過ちを正直に妻に告白するが最後には理解を得る。伯母の執事は、とんだ大嘘つきで、すぐに化けの皮が剥がれる。この執事ジョセフ・スウィーニーは、どこかで見た顔だと思ったら、「十二人の怒れる男」で最後に法廷の外でヘンリー・フォンダに握手を求めてきたあの老人だった。フレデリック・マーチもある意味自分に正直に生きてきて家族は喪失したものの巨万の富を築いたのだろう。このオーナー社長の古参よりも新人を引き立てる習癖は、現実にもありがちなことなので、さすが、脚本はよくできている。それを嘆くアーサー・オコンネルやヘンリー・ダニエルの古参コンビもうまい描き方がされている。キーナン・ウィンやジーン・ロックハートがちょい役なのは、もったいないぐらいこの映画の役者の層は厚い。リー・J・コッブは、同じくナナリー・ジョンソンが脚本監督だった「イブの三つの顔」と同じような役柄で、イメージに似合わない温厚な正義漢の弁護士役だった。最後にグレゴリー・ペックとジェニファー・ジョーンズが夫婦してコッブの元を訪れたので、離婚の調停だと思わせてすかして見せたのは、ナナリー・ジョンソンのひねり。グレゴリー・ペックの演技のせいもあるのか、演出はカクカクしているような印象を受けた。
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[018]悪い種子(たね)
 悩める母親TNO2015-08-31
 
サイコパスの少女を必死で守ろうとする母親の物語。50年代後半から60年代初めのアメリカ映画には、タブー視されていた社会問題を殊更ショッキングに取り上げてドラマ化する・・・
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サイコパスの少女を必死で守ろうとする母親の物語。50年代後半から60年代初めのアメリカ映画には、タブー視されていた社会問題を殊更ショッキングに取り上げてドラマ化する流れがあったように思う。「風の遺産」、「噂の二人」、「サイコ」、「招かれざる客」などは、どこか似た雰囲気がする。物知り顔で解説する登場人物が必ず存在するのも特徴的だ。ブロードウェイ舞台劇の映画化で、主要キャストは舞台からそのまま持ってきているので、少々過剰気味ではあるが熟練の演技が見られる。この映画の登場人物の中では、圧倒的に少女のパティ・マコーマックの存在感が大きいが、主役は何といってもナンシー・ケリーだ。凛とした上流階級の妻が、悩みおののき壊れてゆく様は、とても説得力があった。ただ、信頼している夫に一言の相談もしない部分には、少々疑問が残った。アイリーン・ヘッカートは、出演者の中では最も日本人に馴染がるのではなかろうか。登場場面は少ないながら、主役を食う演技。ジョン・ウェインに歩き方の演技を指南したといわれるポール・フィックス(ケリーの父親役)は、私の知る限り登場時間の最も長い映画。使用人で少女と絡んでくるクセのある人物を演じたヘンリー・ジョーンズも良かった。
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[019]月夜の宝石
 BBだけどコメディではないTNO2015-08-29
 
支配階級の貴族と社会の底辺で必死に生き抜いている貧民。不倫と愛憎が渦巻き、ブリジト・バルドーとスティーブン・ボイドの逃避行がクライマックス。スペインの風土が活かされ・・・
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支配階級の貴族と社会の底辺で必死に生き抜いている貧民。不倫と愛憎が渦巻き、ブリジト・バルドーとスティーブン・ボイドの逃避行がクライマックス。スペインの風土が活かされている。しかしながら男爵の鬼畜ぶりがあまりにも露骨だったり、アリダ・ヴァリの嫉妬ぶりも直球すぎる。何よりも、先の見えない逃避行が少々中途半端で盛り上がりに欠けた。BBのお約束の露出は、ロジェ・ヴァディム監督だけあって、しっかり。
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[020]華麗なる対決
 こういうのもアリかTNO2015-08-29
 
フランス語の西部劇でBBとCCの対決という珍品。ストーリーは茶番的でとるに足らないが、前述の二人がどういう形で対決をするのかで惹かれた。物語としては、二人ともハッピ・・・
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フランス語の西部劇でBBとCCの対決という珍品。ストーリーは茶番的でとるに足らないが、前述の二人がどういう形で対決をするのかで惹かれた。物語としては、二人ともハッピーエンドだけど、映画としてはCCの方に軍配を上げたい。乗馬、おっぱいの大きさでは、凌駕していた。BBは、服のセンスでかろうじて一矢報いた感じ。マイケル・ジェイ・ポラードが、とぼけた保安官役で狂言回し。
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[021]異人たちとの夏
 ユーレイTNO2015-08-29
 
ホラーではない映画で、ユーレイが活躍してしまう映画は、基本的に大嫌いだ。話題になった映画だが山田太一にしては、反則ぎりぎりの脚本だろう。ただ、懐かしき昭和の親子の情・・・
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ホラーではない映画で、ユーレイが活躍してしまう映画は、基本的に大嫌いだ。話題になった映画だが山田太一にしては、反則ぎりぎりの脚本だろう。ただ、懐かしき昭和の親子の情愛は、惹かれる部分はあった。生気を吸い尽くす悪霊の○○は、どうもしっくりこなかった。元妻は、登場せず。
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[022]犬神家の一族
 懐かしき役者達TNO2015-08-29
 
物語の設定があまりにも不自然。特に、翁の遺言状のあまりのおそまつさに、興味半減。閉鎖的な屋敷内に殺人犯がいることが分かっていながら、登場人物たちの緊張感のなさは、演・・・
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物語の設定があまりにも不自然。特に、翁の遺言状のあまりのおそまつさに、興味半減。閉鎖的な屋敷内に殺人犯がいることが分かっていながら、登場人物たちの緊張感のなさは、演出と脚本の失態であろう。所詮角川映画。とはいえ、金田一幸助の謎解きに最後は納得してしまうのでした。
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[023]駅 STATION
 北海道と高倉健TNO2015-08-29
 
北海道の風土に高倉健は似合う。北の厳しい環境で我慢強く苦悩を押し殺しながら営々と生きている男。登場人物は、不幸な者が次々と登場する。健さんの雰囲気を味わう映画。
  
 
[024]人間の証明
 役者達を見るだけでいいTNO2015-08-29
 
この映画で霧積温泉が有名になり、ジョー山中の主題歌もヒットした。何作か作られた角川春樹・森村誠一コンビによる作品の一角で当時はかなり話題になった映画。映画のストーリ・・・
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この映画で霧積温泉が有名になり、ジョー山中の主題歌もヒットした。何作か作られた角川春樹・森村誠一コンビによる作品の一角で当時はかなり話題になった映画。映画のストーリーは、突っ込みどころ満載で、いただけないが、多くが既に鬼籍に入っている懐かしい役者達を見ているだけで、お腹いっぱいという感じがした。ニューヨークでも、いい役者が多く出演していたので、当時の角川の資金調達力は絶大。
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[025]歩いても 歩いても
 京急TNO2015-08-29
 
老夫婦の元に集まる娘息子の家族たち。何気ない台詞や行動に伏線が張られていて徐々に家族の過去や未来が輪郭を現してくる。更に役者達の演技を感じさせないリアル感がある。こ・・・
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老夫婦の元に集まる娘息子の家族たち。何気ない台詞や行動に伏線が張られていて徐々に家族の過去や未来が輪郭を現してくる。更に役者達の演技を感じさせないリアル感がある。これといったドラマチックな展開はないのだが、強い吸引力のある映画だ。是枝監督は、かなりの手練れ。
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[026]西部悪人伝
 小ネタの宝庫TNO2015-08-29
 
少々、歳を重ねすぎたリー・バン・クリーフが、渋い仕事をする。昔の日本歌謡曲のような音楽は耳に残る。バンジョーが銃に早変わりは、予想したのだが、クリーフの弾で弦を切ら・・・
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少々、歳を重ねすぎたリー・バン・クリーフが、渋い仕事をする。昔の日本歌謡曲のような音楽は耳に残る。バンジョーが銃に早変わりは、予想したのだが、クリーフの弾で弦を切られたところで、何も起こらず、すかされたと思いきや、結局はやっぱり銃に早変わりじゃないか。小出しにするなと思った。地上屋の銃口を差し込める人形とか小道具も面白かった。最後は、"黄金"風でした。
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[027]歩兵の前進
 絵画泥棒TNO2015-08-29
 
字幕が多すぎて映像を見る暇がない。やはり、字幕は須賀田さんだ。たぶん、ネイティブにとっては、面白い映画なのだろうが、映画を味わう前に疲れ切ってしまった。叔父に振り回・・・
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字幕が多すぎて映像を見る暇がない。やはり、字幕は須賀田さんだ。たぶん、ネイティブにとっては、面白い映画なのだろうが、映画を味わう前に疲れ切ってしまった。叔父に振り回される後半は、どんでん返しもあって、なかなか面白い。1枚の絵から綻びがくるあたりは、練られている。主演はリチャード・アッテンボローではなく、イアン・カーマイケル。カーマイケルは、運動神経の極めて鈍い酒乱の病的人物をうまく演じていた。アッテンボローは、身の処し方に長けた兵士で、こちらも役にあっていた。カーマイケルの父親役のマイルズ・マレソンは、英国版「バグダッドの盗賊」の脚本家だった人で、結構多くのアメリカ映画にも出演している。イアン・バネンが兵役をさぼって映画館で女と抱き合っているところを見つかる落ちこぼれ兵士役で出演。
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[028]おー!ウーマンリブ
 ロマンスに素直についていけなかったTNO2015-08-29
 
主演2人(スペンサー・トレーシー、キャサリン・ヘプバーン)の演技の呼吸は、さすがにピタリと合ってはいるが、ロマンスを語らせるには、ちと無理があった。脚本は、最低でも・・・
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主演2人(スペンサー・トレーシー、キャサリン・ヘプバーン)の演技の呼吸は、さすがにピタリと合ってはいるが、ロマンスを語らせるには、ちと無理があった。脚本は、最低でも10歳ずつくらい若い俳優向け。年相応の大人の恋を描いている感じではない。当時の米国でこの2人の共演は、日本に例えると寅さんが分不相応な若い娘に恋をするような、”お約束”として受け取られていたのでしょうね。社長の情報統制の思惑とは裏腹に、あっという間に社長の意図が社内中に知れ渡ってしまうのは、なかなか面白いシチュエーションでした。巨大コンピューターが今となっては滑稽そのもの。IBMは、かつて高性能コンピューターの分野では独壇場だったが、その後のダウンサイジングの流れの中で苦境に陥ったことが偲ばれる。当然、この映画の制作された時代より20年以上後のことになるが。キャサリン・ヘプバーンとギグ・ヤングのカップルは、母親と息子のようなイメージがあり、意外だったが、調べてみると実際にはたった6歳の差しかなく驚き。ジョーン・ブロンデルは貫録。
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[029]先生のお気に入り
 ドリス・デイのタイトスーツTNO2015-07-16
 
TV畑のカニン夫妻による脚本が秀逸。伝説の新聞王を叩き上げ敏腕記者クラーク・ゲイブルが、こき下ろす部分が特にリアリティがあって、単なるお気軽コメディにとどまらない深・・・
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TV畑のカニン夫妻による脚本が秀逸。伝説の新聞王を叩き上げ敏腕記者クラーク・ゲイブルが、こき下ろす部分が特にリアリティがあって、単なるお気軽コメディにとどまらない深みがあった。愛すべきインテリ教授ギグ・ヤングの扱いもうまい。新聞王の娘ドリス・デイとゲイブルは、さすがに歳が離れすぎていて、この部分のリアリティは感じられなかったのではあるが。ゲイブルの右腕チャールズ・レイン、可愛がっている修行中の若手ニック・アダムスなどの登場人物も、作品の好印象度アップに一役買っている。
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[030]海の荒くれ
 荒くれにしては節度があるTNO2015-07-11
 【ネタバレ注意】
リタ・ヘイワースは、ロマンスには少々歳を食いすぎている事と、ジャック・レモンが海難に遭ってからのもたつき感がよくない。元ダンサーのヘイワースが踊る場面は、取って付け・・・
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リタ・ヘイワースは、ロマンスには少々歳を食いすぎている事と、ジャック・レモンが海難に遭ってからのもたつき感がよくない。元ダンサーのヘイワースが踊る場面は、取って付けたよう。レモンがヘイワースの変心を知る場面がないので、レモンが島に戻る動機がロバート・ミッチャムへの復讐であることが物語の終盤で初めて解るのもいただけない。ただ、前半までの雰囲気は好みだし、近年の映画と比較してしまうと画質はかなり悪いとはいえ、南洋のゆったりとした時間の流れの感じられる絵は魅かれるものがあった。ハーバート・ロムの難しそうな顔をした港の管理責任者、007の"M"で有名なバーナード・リーの善人医師は、いずれもはまり役。
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