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 「fairlane999」さんのコメント一覧 登録数(124件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]フェイシズ
 罪作りな映画。fairlane9992017-04-13
 【ネタバレ注意】
話はもうありきたりの内容なんだけど、ミラジョヴォが失顔症というか、 顔が見分けられなくなるという、特殊なシチュで結構、観られる。 いちばん怖いのは、父親が見分けられ・・・
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話はもうありきたりの内容なんだけど、ミラジョヴォが失顔症というか、 顔が見分けられなくなるという、特殊なシチュで結構、観られる。 いちばん怖いのは、父親が見分けられなかった地下鉄騒動の直後、 自宅の鏡の中に映るミラジョヴォの、目の吊り上がった変な顔バージョン。 デジタルで加工してるんじゃなくて、わざわざ別の女優さんで撮ってます。 他にも、病院の鏡の中は、また別の役者さんがやってます。 一事が万事この調子で、女友達のフランシーンは五人、ニナは六人、 同棲相手のブライス君に至っては、なんと十五人の役者が入れ代わり 立ち代わり、演じ分けております。っていうか、少しづつ見た目の 違うメイクの役者が、ほとんど場面が変わるごとに出てくるわけで、 この上さらに、ケレスト刑事もジュリアン・マクマホンの他に二人、 犯人の男も(声違いまで含めれば)七人が演じ分けてますって、 製作側がわざとそう仕掛けてるのはわかるんだけど、観客を 相貌失認の立場に落とし込んでどうするの? 気持ちは分かるし、 撮影中は楽しかったろうけど、明らかにこれ、やりすぎでしょ? ワルノリですよ。 同じキャラなのに、場面が変わるたびに「なんか違う」の連続で、 観客としてはイライラするばかり。だから順を追ってみるのはやめて、 いきなり後半に飛んで最後まで見てから、冒頭に戻って見直したら、 結構、面白かった(昔、名画座ではよくこういう見方してました)。 そういう次第で、役者は多いけど登場人物は少ない、それで犯人捜しを やると、こういう展開(オチ)にしかならないのは仕方のない話。 これが80年代なら、キングのキャッスルロック連続殺人で、いまは テレビの『クリミナル・マインド』やら『メンタリスト』やら、似た ような展開の話はたくさんあります。それにしても、最悪のタイミングで プロポーズして断られて、トイレで殺されてしまったブライス君は、 哀れでなりません。死体の場面の男優が誰かもちょっと分からないし。 ランゲンカンプという名の精神科医のおばさん、気にかかるので誰かと 思えば、なんとあのマリアンヌ・フェイスフル! これってギャグなの? (faithfull=facefull???)しかもこのおばさんも、マリアンヌの 他に二人の女優さんがやってるって、これじゃどの場面がフェイスフル さんなのか、分からんじゃありませんか! まったく罪作りです。 どうもBDには15分くらいのメイキングが付いてるらしいけど、 この入り組んだ撮影、複雑というかめんどくさいというか、まるで ゼメキスが好みそうな撮影現場の様子のドキュメントなら、絶対に 見てみたいんですけどね。いや、三十分が一時間でも、この映画の 撮影風景だったら、OKですよ。面白いに決まってます。
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[002]キリング・ショット
 なんでこれが???fairlane9992017-04-12
 【ネタバレ注意】
まずこのポスター。 この話の内容でブルース・ウィリスの単体ドアップはないだろう。 どう考えても姐ちゃん三人組でなくちゃ、いくらなんでも詐欺だ。 そのウィリスが脚本に惚・・・
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まずこのポスター。 この話の内容でブルース・ウィリスの単体ドアップはないだろう。 どう考えても姐ちゃん三人組でなくちゃ、いくらなんでも詐欺だ。 そのウィリスが脚本に惚れ込んで(チョイ役で)出たということだが、 どこに惚れたのかわからない。そのくらいつまらない。 他の人も書いてるけど、タランティーノ式プレイバックな話だが、 この『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』的な 無駄話展開は、センスや才能に乏しい者がやると、とにかく あっという間に退屈になる、そういう法則を実証して見せた、 そういう意味では貴重な作品だ。それでも、ラストで、 たとえありきたりでも構わないから、なにがしかのサプライズがあれば、 それなりに鑑賞溜飲は下がったと思うが、何もない。 そりゃないぜ。 よほど気の利いたつくりでもしてない限り、これはキツイ。 吹き替え版で見てもかなりキツかった。 やっぱりタランティーノの才能は本物だと思うよ。
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[003]ロボコップ
 『ロボコップ』の看板がなければ……fairlane9992017-04-02
 【ネタバレ注意】
◆ロボコップ=マーフィ もっと単純に活躍する見せ場が多くなければ。 黒いスーツになったのも気持ちはわかるが、 正義のヒーローのイメージは薄まっただけ、 いや、こっちが・・・
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◆ロボコップ=マーフィ もっと単純に活躍する見せ場が多くなければ。 黒いスーツになったのも気持ちはわかるが、 正義のヒーローのイメージは薄まっただけ、 いや、こっちが悪役かと思った。 スチル写真ではカッコよさげに見えるが、 実際に動いて長時間付き合うには不向き。 最後にシルバースーツに着替えるが、それも かえって、なんか『アトム』みたいでバカっぽい。 ◆悪役 昔のバットマンだが、ただええかっこしいしてるだけ、 そんな感じしかしない。悪役カロリーに不足してる。 ◆サミュエル・ジャクソン 劇中テレビのなんちゃら番組のホスト。 冒頭、何十分も流れていてダレるが、後半、 「マシンは買収されない」とかいう、ちょっと イカしたセリフを言う。こういうところ、もっと がっちりと物語に取り入れてほしかったな。 ◆ママと息子 マーフィーの家族、ずるずるだらだらと物語に絡みすぎ。 エンディング、『ダリル』とかと同じで、あれで ハッピーエンドになれるはずがない。 『ロボコップ』の看板を掲げてる以上、 はっきり言わざるを得ないが、決定的に スピード感に欠ける。ぶっちぎり感がない。 もうひとつ決定的なのは、笑いの要素に欠けること。 そういう意味でも、ぶっちぎり感に欠ける。 ここで言う笑いっていうのは、コメディ映画の それではなしに、例えば『ゴースト』のオダ・メイの ような、映画を本物にしてくれる笑いのことです。 夜のシーンばかりで黒いヒーロー、 笑いもなしに奥さんや子供がうじうじ絡んで、 ひたすら生真面目、クソまじめにやってるだけ。 『トータル・リコール』のリメイクと同じ。 観客のエネルギーの排出口がどこにもない。 いや、製作陣はそんなつもりはないんだろうが、 サミュエルの劇中テレビを含めて、ほとんど機能していない。 これで二時間はつらい。 ロボコップの名前がなければ、なるほど、 いかにも今風のサイファイ・アクションで、 (評価はともかく)納得はできる。でも、 これで『ロボコップ』です、とか言われてしまうと、 これはもうヘゲるしかない。 残念。
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[004]ロボコップ2
 やっぱダメだ、こりゃ。fairlane9992017-04-01
 
BSでやっていたので、久しぶりに見ました。 やっぱり好きになれませんでした。 どう考えても、『ロボコップ』という素材の きらいなライターが話を作ったとしか思えません。 ・・・
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BSでやっていたので、久しぶりに見ました。 やっぱり好きになれませんでした。 どう考えても、『ロボコップ』という素材の きらいなライターが話を作ったとしか思えません。 (いま見たら脚本はフランク・ミラーとウォロン・グリーンだった。 そうか……『ダーク・ナイト』に『シン・シティ』のミラーだから、 ケイン=ゴングがああいう悪役ぶりになったのか。グリーンの方は…… ウォロンだから胡乱、というわけではないが、ディズニーの 『ダイナソー』騒動とか、あまり良い噂のない人だ。なんで 元祖ニューマイヤーがやらなかったのかな? プロデューサーは 一作目のデイヴィソン続投なのになぁ) 前作であれだけカッコよかったロボコップを、 みんなしてイジメて、バラバラにして、味方が誰もいない。 OCPのオールドマン会長も、なんだかまったく 性格が変わってしまったし、これは変わってないけど、 黒人のデトロイト南署の署長も、出番がなくて物語に絡まないし、 こりゃもう『ダイ・ハード2』にも劣る出来栄えだ。 カーシュナーは熟練した職業監督だけど、作家監督じゃないから、 素材や台本がよく出来てないと『帝国の逆襲』みたいには 上手くいかない、よくならない、そこがつらいところだ。 生意気なガキが悪役ぶってるのも、完璧に外してる。 そりゃまあ、ティペットによる悪の怪物ゴングとか、 すさまじい特撮芝居だけどさ、やっぱりそれだけじゃあ 映画は盛り上がらないんだよね、残念ながら。 追伸 なんとなく他の人のコメントとか見たら、 「チープなCG」とか書いてる人がいた。 そーかあ、「チープなCG」に見えるのかぁ、 こりゃ、ある意味では、ティペットに対する 最高級の讃辞とも言えるんだが、いやあ、確実に 時代は変わってるんだねぇ、諸君。 もちろん、あれはCGではありません。 画じゃなくて、モノです、ブツですね。 ああいう精密に作られたミニチュアを、 一コマ一コマ、丹念に動かして、デジタル・ コンポジットした、小さな手作業の積み重ねによる 最後の大特撮ですね、言うまでもなく。 ティペット・スタジオで見せてもらった実物のゴング、 そりゃ感動ものでしたぜ、何度、そのまま持ち帰ろうかと 思ったことか。
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[005]009 RE:CYBORG
 なんだかなー。fairlane9992017-03-11
 
やっと見た。 冒頭、世界がテロに襲われている紹介の場面で、 「まず初めに声ありき」とかなんとかナレーションが始まって、 それでもう萎えた。すごいものを作りたいとか、 ・・・
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やっと見た。 冒頭、世界がテロに襲われている紹介の場面で、 「まず初めに声ありき」とかなんとかナレーションが始まって、 それでもう萎えた。すごいものを作りたいとか、 話をすごくしたいとか、気持ちは分かるけど、 いきなりこういう黙示録的なやり方をされてもなー。 結局、暗い画面ばっかで『トータル・リコール』や 『ロボコップ』のリメイク(リブートとかいう言葉は、 逃げ腰しか感じられないので没)とあんまり変わらん。 それで音楽は川井憲次で、どこをどう見たって押井アニメの 世界に009のキャラをねじ込んでるようにしか思えない。 『009:Stand Alone』ってか? 『009』の世界で 同時多発テロとかイスラエルとか自爆テロとか、そんなに ダークリアルにやりたいのか、と思えば、3Dアニメでわざと 2Dに見えるように作ってるとかホーホケキョ、企画が通って 出来ちゃう以上、仕方がないけれど、もう少し、どこの誰の ヴィジョンでもいいから、作品内外のスジを通してほしい。 クール・ジャパン・オタクの海外観客は 喜ぶかもしれないけどさ。 いや、決してつまらなくはないんだよ、『ロボコップ』や 『トータル・リコール』とおんなじでさ。だから、ここまで、 こういう風にやりたいのなら、もう『009』じゃなくても いいじゃない、ってことなんです。わざわざ『ロボコップ』とか 看板だけ持ってこなくても、別のサイボーグ警官の話で、 そういう新作でいいじゃない、ってことなんだ。『009』も、 こういう映画にするのなら、『009』じゃなくって、かつて 地球の危機を救ったサイボーグたちの再結集の話、そういう 新作映画で出てきた方が、よほど面白い、と思うんです。 あと、加速装置の解釈って、かなり違ってない?
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[006]オール・ザ・キングスメン
 一種のトランプ映画fairlane9992016-11-19
 
トランプ大統領の選挙騒ぎを見ていたら、 急に思い出して何度目かの鑑賞に及ぶ。 どぎつくてギラギラしていて、パワフルな政治戯画ドラマ。 新聞記者のジョン・アイルランド・・・
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トランプ大統領の選挙騒ぎを見ていたら、 急に思い出して何度目かの鑑賞に及ぶ。 どぎつくてギラギラしていて、パワフルな政治戯画ドラマ。 新聞記者のジョン・アイルランドもいいが (特に目つきが戸浦六宏的で素晴らしい)、 やっぱりブロデリック君にとどめを刺す。 少しも人の話を聞かずにしゃべりまくり、 人が何をしてようが関係なく行動する、 まるでマーロン・ブランドとオーソン・ウェルズが 二人そろって降臨したかのようだ(外見的にも)。 彼の横顔が映る時に明らかになる、まるで『紅殻機動隊』の バトーみたいな、額から鼻先にかけての鼻梁の異様な曲線まで、 この映画のために計算されたかのようで、圧倒される。 ブリデリック君は、遺作の『ハーレクイン』まで、 この他者を寄せ付けない政治家アクティングで役者生活を貫いた。 今回も最後まで一気に見てしまう。 エリア・カザンとかロッセンとか、この時期の 監督の映画には何よりも覇気があって、 有無を言わせないものがある。
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[007]バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
 これでやっと、日本人でも本当に笑える。fairlane9992016-11-10
 
ただいま2016年の11月10日であります。 不動産成金ドナルド・トランプは、本人もまさかの アメリカ大統領になってしまいました。 これでやっと、日本人観客にも、この・・・
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ただいま2016年の11月10日であります。 不動産成金ドナルド・トランプは、本人もまさかの アメリカ大統領になってしまいました。 これでやっと、日本人観客にも、この映画の 面白さが、本当に分かるようになりました。 2015年の成金ビフから一年後にはなったけどね。 あ、ついでに『グレムリン2』もお忘れなく。 この頃からもう、こんなにいじりまわされて、 トランプ人気はすごかったんだよね。 どうでもいいけど、上の解説に『帝国の逆襲』みたいに ダークで暗い、って書いてるけど、ちょっと牽強付会なんじゃない?
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[008]キック・オーバー
 ペイバックその後fairlane9992016-09-24
 
存在自体知らなかった。 いま頃になっ てBSで観た。 ムショものだから、絶対に吹き替えが面白いと思って 日本語版で観たんだが、翻訳台本が硬くてまったく盛り上がらない・・・
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存在自体知らなかった。 いま頃になっ てBSで観た。 ムショものだから、絶対に吹き替えが面白いと思って 日本語版で観たんだが、翻訳台本が硬くてまったく盛り上がらない。 ムショん中で、あんな直訳日本語みたいなセリフ、 しゃべるかよ。台本訳者は、これでもブロークンに してるつもりなんだろうが、全然足りない。 辻親八クンとか、もっとぶっ飛ばしたいのに、 サイドブレーキが外れなくてたたらを踏んでて、 可哀相だった。もっともっとべらぼうにしなくちゃ。 田中敦子がパツキン美女じゃないのでびっくりした。 その意味では珍品かも。
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[009]妖怪大戦争
 なんじゃこりゃfairlane9992016-09-16
 【ネタバレ注意】
公開時にまったく食指が動かなかったので、 最近になってようやくBSで観た。 なんとなく、パソコンしながらとか、飯を食ったりしながら、 なんとなく見終わってしまった。こ・・・
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公開時にまったく食指が動かなかったので、 最近になってようやくBSで観た。 なんとなく、パソコンしながらとか、飯を食ったりしながら、 なんとなく見終わってしまった。これで、1800円払って 劇場だったら、たまったもんじゃないなぁ。つらいなあ。 そういう出来だった。 近藤正臣が出ていて、びっくりした。 これ、積極的に出ていたのかなぁ? 印象に残るのは、誰かも書いてるけど、川姫の太ももくらい。 (あの衣装デザインは、さりげなく秀逸だと思う) (もっと劇中で使い倒さないと!) 白いレオタードの手下は、最後まで栗山だとは気づかなかった。 無駄遣いじゃ。もっとやりようがあったでしょうに。 気になったので調べてみたが、製作費13億で興収20億だとか。 へえー、こんな出来でも、赤字じゃないんだ。びっくりした。 もう一つびっくりしたのは、監督が三池炭鉱だったこと。 てっきりミカドロイドの妖怪マニアの彼だと思った(名前ど忘れ)。 そうかぁー、三池さんだったから、文太さん、泥沼に沈む 芝居なんか、実際にやったんだ。そうだろうなぁ。 意外と評判の悪い小豆パワー、おいらは好きだったけどね。 ただし、もっとうまくやってくれないと、ダメだけど。
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[010]シン・ゴジラ
 音楽的にサイテーfairlane9992016-08-21
 
あの有名な『エヴァ』の007パクリ曲がガンガン流れる。 手を変え品を変え流れる。え? これ、エヴァなの? ゴジラでしょ? 鷺巣詩郎は、庵野は、樋口も、何とも思わない・・・
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あの有名な『エヴァ』の007パクリ曲がガンガン流れる。 手を変え品を変え流れる。え? これ、エヴァなの? ゴジラでしょ? 鷺巣詩郎は、庵野は、樋口も、何とも思わないの? 鷺巣は、どうしてこのゴジラのためのオリジナル曲で勝負しなかったの? これじゃジェームズ・ホーナーの使いまわしとおんなじでしょ? おまけに伊福部原曲のメドレーまで流すし。 結局、エヴァのマニアをゴジラに流し込んだだけの半可通なオタク映画だった。 これで「シン」は「新」か「神」か、なんて言ってみても始まらないよ。 見ていてつらかった……というより、耳が不快で見てられなかった。 「こんな面白いゴジラを作られて悔しい」なんて言ってる人も多いけど、 こんなエヴァ菌に冒されたゴジラなんて、作りたくもないし、悔しくもない。 どうでもいいよ。「興収60億突破」という数字が証明してしまってる、 なんて突然、東宝興行部だか広告代理店だかに魂を奪われたような人まで急増してるけど、 恥ずかしくないのかな。 評価としてはマイナスレベルだ。 *********************************** 以下は古い評価。 ゴジラを使って何ができるか。 かつてキネマ旬報誌上で、映画マニアをわざと逆なでするために 業界エッセイを書いていた白井佳夫に倣うなら、こうなる。 結局、ゴジラを使ってムトー映画を作ったギャレス版ゴジラと、 そういう意味では同じだった。 おいら、ゴジラを見に行ったんだけどなぁ。 こんなオタ政治映画になってるとは思わなかった。 誰かが「えんえんとヤシマ作戦やってるんじゃねぇの?」とか 言ってたけど、本当だった。 誤解のないように付け加えておくと、 その「オタ政治映画」としては、えらく面白かったよ。 ギャレス・ゴジラが、ムトーの部分は確実に面白い、 (生殖問題の部分は除く)というのと同じ。 ムトーさん、カッコエエなぁ、とか思ってると、 水ぶくれで小頭症のゴジラが出てきてギャフン。 まあ、そこまでひどくはないけれど、ふと気が付くと、 「ああ、これ、ゴジラ対策だったんだ」と気づいてぎゃふん。 だいたい、そんな感じでした。 しかし、こういうのをIMAXで見て、面白いのかな?
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[011]キングコング対ゴジラ
 関沢新一脚本の勝利fairlane9992016-06-21
 
とにかく映画にリズムがある。 まるで歌うようにセリフが流れて場面が進む。 見るほうも、まるで自分が歌ってるように見てしまう。 『VSキングギドラ』の大森監督も、 「何・・・
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とにかく映画にリズムがある。 まるで歌うようにセリフが流れて場面が進む。 見るほうも、まるで自分が歌ってるように見てしまう。 『VSキングギドラ』の大森監督も、 「何度も関沢さんの真似をしてみようと思ったんですが、 これがようけできんのですわ。これはもう、本能的リズムやね」 そういうことを言っていた。 いろんな部分がカットされたアメリカ版ですら、 「テンポがいい、ガキの頃から何度見たかしれない、 いまじゃ、音声ディスクを作って車の中で聞いてるよ」 そんなことを言うアメリカ人もいるくらいだ。 さすがは関西漫才で「柔」の作詞家、リズムがあるのは当然です。 『続・キングコング対ゴジラ』『バットマン対ゴジラ』、 見てみたかったですねぇ。
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[012]パニック・スクール/冒涜少年団
 いい感じです、タイトルはダメだけど。fairlane9992016-06-19
 【ネタバレ注意】
80年代のVHSバブルの典型のような、未公開の小品です。 小品でも佳作です。傑作とかいうんじゃなく、いい感じのする作品です。 深いテーマとか、リキんだ様子とかなくて・・・
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80年代のVHSバブルの典型のような、未公開の小品です。 小品でも佳作です。傑作とかいうんじゃなく、いい感じのする作品です。 深いテーマとか、リキんだ様子とかなくて、わりと淡々と物語が進みます。 小間物屋の彼女との恋も、そこはかとなく、せつない感じです。 マスかき少年は、『フライトナイト』の不吉なエド君でした。 (その後、ホンモノのポルノ男優になったとか) ジョン・ハードの新任教師、最高に良かったです。 マイケル・ディナーは、いまやすっかりテレビの人ですが、 メグ・ティリーの『オフ・リミット』とか、ヴァージニア・マドセンの 『マネーゲームで大逆転』とか、個人的に好きな作品が たくさんあります。 いろいろあって、忘れられないプライベート・シネマになってます。 どこかでみかけたら、どうぞ見てやってください。
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[013]ウェルカム トゥ コリンウッド
 良くもなく悪くもなくfairlane9992016-05-25
 【ネタバレ注意】
劇場で1800円出して観た人。 「えー? こんなもん?」 「うーん、食い足りないな」 「映画館でわざわざ土曜ワイド劇場かよ」 レンタルDVDで見た人。 「へー、わり・・・
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劇場で1800円出して観た人。 「えー? こんなもん?」 「うーん、食い足りないな」 「映画館でわざわざ土曜ワイド劇場かよ」 レンタルDVDで見た人。 「へー、わりかし面白いじゃん」 「あはは。馬鹿な映画、でも好きだよ」 「クルーニーの前のやつ、『オー!ブラザー』も見てみよっかな」 とまあ、最近とみに多い、鑑賞環境で がらりと印象の変わる映画の一本です。 この場合、尺の短いのが災いして、 かえって意見が分かれると思います。 ソダーバーグが自分でメガホン取ってたら、 こんなレベルじゃ済まないでしょう。 地上最強の映画オタク監督だからね。 DVDなどで自宅鑑賞した人の特典は、 ルイス・ガスマン(コジモ)の吹替が まったく関西やくざになってること。 「野郎! 今度こないなことしくさったらいてまうぞ!」 お行儀のよさばかりが目に付く、いや耳につく 最近の吹替としては、かなり上出来の部類。 アドリブではないので、 やはり吹替は台本が命と再認識。 コジモが途中で退場しちゃうのが残念。
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[014]SUPERGIRL/スーパーガール
 スーパーパワーでキレるなよfairlane9992016-04-08
 
なんつーか、明るいというか、軽いよね。 あんまり正体を隠してないし、単純にオープンだし。 ライミ版『スパイダーマン』を支えた「大いなる力と大いなる責任」、 その後のア・・・
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なんつーか、明るいというか、軽いよね。 あんまり正体を隠してないし、単純にオープンだし。 ライミ版『スパイダーマン』を支えた「大いなる力と大いなる責任」、 その後のアメコミ・ヒーローものにも継承されて、 でも、いささか大げさに過ぎるんじゃないか、 という感じになってきてる「力と責任」のテーマを、 すぐにキレる若いエイリアンのおなごに背負わせて、 日本でもそろそろ一般化しつつある「アンガー・マネジメント」、 「怒りの抑制術」の胡椒をたっぷり振りかけて、 スーパーガールの成長物語にすり替えてるのが このシリーズ。 酔っぱらった上司のアリー・マクビールから怒りの コントロール方法を説教されるとか、業界楽屋落ち みたいな展開もあって、楽しめるというか、 ちょっとゲップ、というか。 (カリスタ・フロックハートの吹替は宮島依里なんだけど、 ここはやっぱり、若村麻由美クンを引っ張ってきてほしかったな) どうなんですかね、『アロー』とか『フラッシュ』とか、 どれもこれも順調にシーズンアップの昨今で、この超少女が どのくらいのロング・シーズンになるのかわからないけれど、 いまはデジタルで、かつての『スーパーマン供戮らいのバトルは 平気で見せつけてくれるから、飽きは来ないよね。 それにしても、レッド・トルネードとか、お笑いですね。 けっこうガチなバトルなんで思わず見入ってしまったけれど、 背景のハイウェイを行く車の流れがそのまま見えてるって、 こういうの、ちょっと手抜きなんじゃないかなぁ。 興覚めもいいところ。 赤い竜巻さん、主人を失っても勝手に動いてるそうで、 これからの活躍に期待してます。 (何かにとてもよく似てるんだけど、思い出せないなぁ) というわけで、当面は面白いTVの『スーパーガール』でした。 (でも、これでOL視聴者が共感とか、本気かね?)
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[015]菊川怜
 アクターズ・スタジオにてfairlane9992015-12-07
 
もう五年以上前のこと。 この人が、アクターズ・スタジオを見学、 レポートする、という企画番組があった。 客席、つまり、チャンスをつかもうと必死になってる 若い生徒たち・・・
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もう五年以上前のこと。 この人が、アクターズ・スタジオを見学、 レポートする、という企画番組があった。 客席、つまり、チャンスをつかもうと必死になってる 若い生徒たちに交じって、客席にいる菊川。 隣の黒人姉ちゃんから、 「あなたはどうやって俳優の仕事を手に入れたの?」 菊川ちゃん、素直に、 「マネージャーが持ってきてくれたの」 黒人姉ちゃん、あきれ顔を隠さず、 「そう、マネージャーが。あなた、ラッキーだわね」 菊川ちゃん、やはり素直に、 「ええ、わたしも、ラッキーだなって思っているの」 黒人姉ちゃん、シラケて、 「本当にラッキーよね」 別に菊川ちゃんが悪いわけではない。 日本というのは、そういう国だということ。 かつてはともかく、日本の役者の 幅が狭い、浅い、慢性的に人手不足だと いうのも、とてもよく分かるエピソードだ。
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[016]トロン:レガシー
 ダメです。イボです。fairlane9992015-11-08
 【ネタバレ注意】
好きになりたくて見たんだが、ダメだった。 トロンのくせにトロン活躍しない。 デジタル特撮の洪水かと思いきや、けっこう、手抜き。 ヒロイン役のオリヴィア君はまだしも、・・・
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好きになりたくて見たんだが、ダメだった。 トロンのくせにトロン活躍しない。 デジタル特撮の洪水かと思いきや、けっこう、手抜き。 ヒロイン役のオリヴィア君はまだしも、トロン・ガールズの年増ぶり、貧弱さにあきれる。 しかも、歩くたびにスーツのヒップしわとか丸出し。げんなり。 リズバーガーは『トロン』の時、しわの出ないボディスーツの素材にこだわりまくった。 本気のこだわり、病的なくらいの執着のない人間がこういうのを作ると、すぐにぼろが出る。 いくら何でも画面が暗すぎる。 エメリッヒ・ゴジラの雨天NYや、 リメイク『トータル・リコール』とおんなじで、何の魅力も感じない。 トロン世界の屋外で、いつものハリウッド式・散水夜間撮影。 いくらなんでも、そりゃないだろう。馬鹿にすんなよ。 他にもいろいろあったけど、やっぱ、デジタルを道具として 使いこなせない、使い倒すことができなくて、売りにしてしまう ようなデジタル映画は、ダメだよ。器ばっかりでかくてさ、 料理は貧弱。何でリズバーガーに撮らせなかったのかなぁ? ああもったいない。
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[017]サイコ
 最初から眼が離せないfairlane9992015-11-03
 【ネタバレ注意】
なになに? テレヴィジョンだって? そうかい、そんなにテレビが見たいのかい? 最近はなんでもかんでもテレビだねえ。 なにしろタダで見られるからねぇ。 ここは劇場だから、・・・
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なになに? テレヴィジョンだって? そうかい、そんなにテレビが見たいのかい? 最近はなんでもかんでもテレビだねえ。 なにしろタダで見られるからねぇ。 ここは劇場だから、タダっていうわけにはいかないけれど、 そんなに言うなら、テレビを見せてあげますよ。 画面はスタンダードで、モノクロ映画。 FOXがテレビに対抗しようとして、『聖衣』を 途中から総天然色シネマスコープに切り替えて撮影した、 なんて話題になって、もう七年も経つけど、 おいらの映画は、いまだにモノクロ画面、 スタンダードだよ。 ステレオフォニックだとかなんとか、最近は 音にもうるさいらしいけど、そういうわけで、 おいらの映画はモノラルだよ。 スタッフもみんな、最近じゃあ、劇場映画よりは テレビの経験の多いスタッフばかりだよ。 開巻早々、最初から見やすいようにしておいたけど、 中身は『アイ・ラブ・ルーシー』じゃないからね、 覚悟しときなよ。 というわけで、わざわざパラマウント・マウンテンに テレビの走査線をオーバーラップさせたオープニング・ロゴ。 タイトル担当のソール・バスに与えられた課題は、 テレビの走査線を視覚的にデザイン処理すること。 ひねくれイジワルおじさんヒッチコックの面目躍如、 あるいは真骨頂、ここに極まれり。 素晴らしいなぁ、もうホントに。
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[018]ダムゼル・イン・ディストレス バイオレットの青春セラピー
 ちょっとヤラれました!fairlane9992015-04-13
 
見終わったら即、消すつもりでスターチャンネルで録画 (しかもサービス・デイ)、それでもしばらく見てないで、 最近になって、やっと見た。 『アニマル・ハウス』の女子現代・・・
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見終わったら即、消すつもりでスターチャンネルで録画 (しかもサービス・デイ)、それでもしばらく見てないで、 最近になって、やっと見た。 『アニマル・ハウス』の女子現代版? いやいや。 そもそもこれ、いつの時代の話なの? 設定は現代? ケータイもパソコンも、固定電話さえろくに出てこない、 それでかまびすしい女子大生のウレシ恥ずかし寮話? それがちゃんと、いやいやとても面白く出来上がってる。 現代文明の利器らしいものが出てくるのは、彼女と 簡易ディナーしながらトリュフォーを観るときだけ。 それだって、手元のリモコンしか映らないから、 はたしてVHSなのか、ディスクなのか、それすら分からない。 (この違い、分かってしまうと、かなり厳密に時代が判別できてしまう) やるもんだなあ。やればできるものなんだなあ。 誰の映画なのかなぁ、なんて思ってたら、なんだ、 あの『ラスト・デイ・オブ・ディスコ』の人だった。 あれ、大好きなんだよね。 冒頭の会話からしてとびきりに面白く、見終わったら消す、 どころか、ディスクを移し替えての愛蔵版になってしまった。 どうにも吹替版で見たくなって、探したけれど、 日本では未公開、ソフト皆無、ストリーミングのみ、 という惨憺たるありさま。 落胆のあまり、発作的に北米版ブルーレイを買っちまった。 (本編のみ、おまけ特典いっさいなし、この時代に!) 衝動的に、クライテリオンの『ディスコ』と『メトロポリタン』も 買ってしまう。ディスク整理のつもりが、とんだ散財だぁ! 囚われの姫君、ならぬ囚われのオーディエンスじゃ。 ウディ・アレンみたいでアステアの隠し味も (全然隠してないけど)、けっこう効いていて、 これは思わぬひろいものでした。 主役のグレタ君は、かなりイイですよ。
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[019]アシュレイ・スコット
 夜ザメに喰われた女fairlane9992014-08-03
 
出演作を見れば分かるように、基本的にはテレビの人なんで、 『イントゥ・ザ・ブルー』を見るまでは、知らなかった。 で、その『イントゥ・ザ・ブルー』で、かなり欲深な、 ・・・
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出演作を見れば分かるように、基本的にはテレビの人なんで、 『イントゥ・ザ・ブルー』を見るまでは、知らなかった。 で、その『イントゥ・ザ・ブルー』で、かなり欲深な、 アマンダというキャラクターを演ってた娘です。 最初のダイヴでいきなり、近づくな、と言われてた沈没飛行機に 潜り込んで、案の定のエア切れ、あわやの運命だったのが、 本人は「あたし悪いんじゃないわ」みたいな自己中。 そのせいで二度目は船上留守番を喰らってトップレス甲羅干し、 やってきた警備艇に「何か着てください」なんて言われる始末。 で、三度目のお宝引き揚げナイトダイヴで、夜ザメにがぶり、 ものすごい歯形を腰のあたりに刻まれて、船に助け上げられた 時には、思わず「おまえ死ぬなよ!」なんて応援してた。 結局、それがもとで、アマンダは死んじゃったけど。 でね、何が気になったのかというと、このコ、潜るときに、 わざわざ素っ裸になってから、ウエットスーツ、着てるんだよね。 まあ、ウエットとは言っても、競泳水着みたいな、カットの際どい ウエットスーツなんだけどさ、とにかく、水着もインナーも 何もつけないで、じかにウエット着てダイヴしてるんだよ。 どうしてそんなこと、気づいたのかっていうと、同行禁止を 言い渡された二度目のダイヴのとき、彼女、ウエットに 着替えるために、わざわざビキニを脱ごうとするんだよね。 そこを、前回のことがあるから、「お前は来るな」と釘を刺されて、 本人としては、足首まで下げたビキニを、ムスッとしながら、 また、履き戻してるわけ。 最初に見たときは、同行禁止は当然ながら、彼女が何をしてるのか、 ちょっとよく分からなかったわけ。彼女が、潜ろうとしたのに 止められてムスッとする、というのと、ビーチタオルを腰に巻いて、 ビキニを脱いだり履いたりしてるのと、意味が結びつかなかったんです。 まあ、気づいても気づかなくても、物語には何の支障もない 一瞬なわけなんですけど、逆に、気づいてしまったら、なんか 年甲斐もなくドキドキしちゃって、え? このコはいつも そうやってダイヴしてたわけ? なんてね、興奮しちゃって。 巻き戻して最初のダイヴの場面、見直したりなんかして。 で、夜ザメに襲われた時も、そうだったんかいな? なんて、気になって眠れなくなったり。 というわけで、もしそうだったら、夜ザメもびっくりの 女性ダイヴァー、アマンダさん、ということでね、 しっかり記憶することになったのでした。 またこの手の映画、出てくれないのかな?
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[020]愛のメモリー
 最後の一瞬fairlane9992014-07-09
 
これ、最後の一瞬、キャメラダンスの最後に、 フリーズしてエンドマークの出る本当に直前に、 クリフ・ロバートソンが一言、何か言っていますね。 音楽だけで、セリフは消して・・・
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これ、最後の一瞬、キャメラダンスの最後に、 フリーズしてエンドマークの出る本当に直前に、 クリフ・ロバートソンが一言、何か言っていますね。 音楽だけで、セリフは消してあるので、何と言ってるのか、 耳では聞こえませんけど、これ、エリザベス、って言ってますよね。 ネイティヴの人には、すぐに分かるんでしょうけど、これ、 1959年に死なせてしまった、奥さんの名前ですよね。 これつまり、リスゴウを殺して、自分をだました娘の サンドラも殺そうとした彼は(形式的な流れではそう見える。 本当にそうだったかは不明。サンドラが機内で自殺未遂して、 彼女の飛行機が空港に戻ってきたことは、まったくの偶然で、 ロバートソンは知らない)、車椅子に乗って現れた娘と 抱き合ううちに、妻の死に対する自責の念、その他、 さまざまな怨念、執念が重なって、1959年の 自分の妄執に、妄執の中に、引き籠もってしまった、 ということになるのでしょうか。 つまり、精神的に逝ってしまった、ということになりませんか? そう考えると、怖い映画ですよね。『サイコ』も『めまい』も 『悪魔のシスター』も、みんな、主人公が最後に精神的に 逝ってしまう、そういう映画ですから。 それに、主人公の結末がそうだったとすれば、 妄想に取り憑かれるという英語の原題も、 評判の悪い邦題も、どちらもこの映画の内容に ピッタリだったんだと思います。 しかし、ジグムンドとかハーマンとか、 最近のファンは、みんな、いっぱしのマニア評論家みたいですね。
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[021]モンブランの王者
 さすが巨匠の山岳映画fairlane9992014-07-08
 
昔むかし、BS2で深夜にやっていたのを録画してあったので、 久しぶりに出してきて観た。それで、驚いた。 画面は神々しいまでのモノクロ、しかも戦前、昭和9年の映画だった・・・
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昔むかし、BS2で深夜にやっていたのを録画してあったので、 久しぶりに出してきて観た。それで、驚いた。 画面は神々しいまでのモノクロ、しかも戦前、昭和9年の映画だった。 愚かなわたくしは、トニー・ザイラーのアルペン・スキー映画と 勘違いして録画していたのでした。LDも出てたけど、 買うほどではなかったから、BSで放映してくれるなら、 それでいいや、ってな感じで。ザイラーの方は、 昭和35年の映画で、『銀嶺の王者』でした。 で、この『モンブラン』の方は、山岳映画の巨匠、 アーノルト・ファンクの代表作のひとつ。 で、映画がどういう風に始まるか、というと――、 開巻、フランス国立銀行の堂々たる建物(まあたぶん本店、 なのでしょう)が映し出される。荘厳な建物の内部、 地下深くには、各国の銀行から預かった金塊やら何やら、 信じられないような分量で保管されている。 なんでこんな場面が必要なのか、というと、保管されている 金貨の中に、ナポレオン金貨、というのがあり、 それがアップになって、刻印されたナポレオンの横顔が 大きくなると、実物の横顔に重なり、馬上の奈翁が 「この山の向こうはイタリアである。余はこの白嶺を越えるぞ」と 大音声で檄を飛ばす。それを見た村の子供がいる。 名前はジャック・バルマといい、 のちにモンブラン初登頂を達成することになる、 という、実に何というか、悠揚迫らざる 演出だったのであります。 で、冒頭のスイス銀行の外観と内観のシーン、これがなんと、 すべてミニチュアだったのですよ。内部の地下深くには金塊が…… というカットでは、上下に行き交うエレヴェーターまで動いていて、 なんで山の映画で、ここまでこだわったミニチュアに迫るのか、 という疑問も何のその、結構長いんですな、このシーン。 かの『メトロポリス』からは5年が経っているから、 直接、どうのこうの、ということはないんですが、 それでも、ハッとせずにはいられませんでしたね。 本編の登山場面は、月並みな言い方だけど、 やはりすごいものでしたよ。どうやったら、 こんな場面が撮れるんだ、というカットが続出。 ときおり、可愛らしい初期のスクリーン・プロセスが あったりして、それもまた、合成ラインでばれる、というよりも、 背景の、山々の映像がすごすぎてばれる、という微笑ましいもの。 いや、まったくえらいものを観せていただきました。
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[022]ロボフォース/鉄甲無敵マリア
 香港猥雑パワーの極致fairlane9992014-06-09
 
久しぶりに観て、あまりに面白くて涙が出た。 80年代香港映画の猥雑なパワーそのもの、 「うだうだ言ってねえで、とにかく作っちまおうぜ!」 そんなイケイケ突貫精神がみ・・・
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久しぶりに観て、あまりに面白くて涙が出た。 80年代香港映画の猥雑なパワーそのもの、 「うだうだ言ってねえで、とにかく作っちまおうぜ!」 そんなイケイケ突貫精神がみなぎっていて痛快極まる。 当時の大御所(ツイ・ハーク、ジョニー・シャム)も 未来の大御所(トニー・レオン)も、みんなでバカやってて、 それで盛り上がるのが素晴らしい。 ラム・チェイインだけ、いつもと変わらぬ、クソ真面目に 非ざる大真面目の、渋くてカッコいい道士さま芝居。 当時は「ザク実写版、やられた!」なんて言って悔しがってる 人もいたけど、もともと加工輸出国で、70年代以降、外側の ラッピングが美麗になってるだけ、美麗にすることだけの クール・ジャパンに堕しているニッポンでは、当時もいまも、 出来ないたぐいの映画だったんだな。結局、90年代になっても 2000年代になっても、『キャシャーン』とか『鉄人28号/残月のなんたら』とか どーしようもないもの作ってるもんな。 だって『帝都物語』も『キャッツアイ』も、せっかく実写で やってるのに、あの体たらくだもんな(あ、どちらも林海象だった……)、 で、どちらもアニメ版の方が面白いんじゃ、こりゃアニメ大国ニッポン、 なんて呼ばれても、何も言えんわな。 もとい、で『鐵甲無敵瑪利亞』なんだけど、これ、面白さのテイストとしては、 『ヤング・フランケンシュタイン』なんじゃないかと思います。 なんかね、撮影が楽しくって、仕方がなかったんじゃないかと思うんです。 これは『ヤンフラ』では有名な話で、撮影の毎日がお祭り騒ぎ、いざ撮影終了、 クランクアップになると、「なに!? 今日で終わり? そんなバカなことがあるか! もっと撮影させろ!」なんて暴動になって、意味のない追加ギャグの場面を作って 撮影続行した、なんて嘘かホントか分からないようなエピソードが残ってる。 (メル・ブルックスの談話だから、割り引いて聞かないといけないけど) 『瑪利亞』は、アクションも多いし夜間撮影ばっかだから、楽なわけはないけど、 当時の香港の、そしてツイ・ハーク一派のアイドルだったサリー・イップを囲んで、 悪役姐さんにしたりロボットにしたり、ザクと戦わせたり、最後には、心臓マッサージまでして (いまで言うならAED)ラム・チェイインを助けてやったり、楽しくなかったはずがないんだ。 「もう、あんたたち、しょーがないわね。いいわ、何でも演ってあげるわよ」なんて、 サリー姐さんの嬉しそうなセリフが聞こえてきそうなんですよ。 それでね、当時は、「サリーとツイ・ハークはデキてたから、この映画ができたんだ」 なんて言う人ともいるけど、それはたぶん、ハリウッド・ゴシップみたいな、ウエットな ものじゃなくて、例えば、アンヌ隊員を囲んで、撮影が終わると、毎晩毎晩、 呑んだくれてた、ウルトラセブン組の雰囲気に、近いんじゃないかと思うんですよ。 そう、だから『瑪利亞』の正体は、特撮とかアクションであるよりも、エンディングの、 みんなでバーカウンターでたむろしてる、マリアがガソリンのカクテル呑んでて、遅れてきた トニーがそれを呑んで噴き出して、隣の客の煙草のライターに引火して黒こげになってしまう べたべたなギャグも含めて、クレジットが終わるまでだらだらやってる、あの部分に 集約されてるんじゃないかと思うわけです。店を出て、最後に四人で一緒にカクっと 踊って見せる、あのあたりとかね。やっぱ、楽しくて仕方なかったんじゃないのかなあ。 そんな雰囲気が伝わってくるので、この時期の香港80年代猥雑シネマのお気に入りは、 『奇門遁甲』『上海之夜』『刀馬旦』とか他にもいっぱいあるけど、『瑪利亞』が一番好きだな。 それはいいんですけどね、広東語のオリジナル全長版、ちゃんとソフトが出ないですかねえ。 地元では、出てるんですかね? 118分くらいあるやつ。日本公開版が、確か北京語で 95分くらい、いま手に入るDVDが80分だなんて(ホンマかいな)、いかに イカモノ映画だからって、あんまりじゃないですかね? 話はつながらないし、面白くないし。 ジャッキー・チェンの100分超映画がアメリカで90分未満になっちゃうのとは、 まったく違うと思うんですけど。 あ、でもね、それも仕方がないのかな。 だってねえ、オリジナルの主題歌まで作っていながら、敵のロボット基地の音楽とか、 チャック・ノリスの『地獄のヒーロー』の曲とか、ちゃっかり使ってるんですよ。 70年代のカンフー映画とかじゃなくて、88年の映画なのにねえ。 こんなええ加減な映画、ありますかいな。 ねえ。
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[023]シリアル・ラヴァー
 殺し運の悪い女fairlane9992014-05-20
 【ネタバレ注意】
特にどこがどう悪いとか言えないのだが、 まったく笑えない映画だった。 尺も異様に短いし、テンポが悪い、 とも思えない。 なんだけど、どこか、勝手に騒いでる感じで、 中・・・
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特にどこがどう悪いとか言えないのだが、 まったく笑えない映画だった。 尺も異様に短いし、テンポが悪い、 とも思えない。 なんだけど、どこか、勝手に騒いでる感じで、 中に入れなかった、という感じ。 ナンセンス、というけど、それほど翔んでるわけでもないし。 フランスの観客、いやさ、パリっ子というのは、 こういうの、好きなのかな。 この数年後に『8人の女』というのがあって、 画面の空気が似てるんだけど、これも、 アイディア・オンリーで、まったくノレなかった。 でも、主人公の妹役のコは可愛かった。
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[024]大沢在昌
 どこかウサンくさい、嘲弄臭が残る人fairlane9992014-03-06
 
慶応ボーイで鳴らして放蕩三昧、一念発起して小説に打ち込み、 小説推理新人賞を受賞。師事する生島次郎のもと、それなりの 下積み生活を送ったのち、ふっと肩の力の抜けた状・・・
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慶応ボーイで鳴らして放蕩三昧、一念発起して小説に打ち込み、 小説推理新人賞を受賞。師事する生島次郎のもと、それなりの 下積み生活を送ったのち、ふっと肩の力の抜けた状態で書き始めた 『新宿鮫』が大ヒット、ベストセラー作家の仲間入りを果たす。 その後、推理作家協会賞、直木賞も獲得、推理作家協会理事や、 生島次郎の葬儀では葬儀委員長も務める。その後もベストセラーを 連発し、若い作家の力作を応援するにやぶさかならず、京極夏彦や 宮部みゆきと語らって作家ユニット「大極宮」を構成するなど、 いまや押しも押されぬ大作家にして活動家。無数のファンがいるとしても、 誰も悪くいう人はいないだろう。しかし、この人には、どこか胡散臭い、 何かを見下しているような、嘲弄のにおいが感じられてならない。 それが何なのか、どういうものなのか、本人がどれだけ自覚、あるいは 意識しているのかすらも分からないが、それは本人のみならず、作品にも (特に初期の)充分に匂っている。深夜ラジオに出演、紳士らしい風格で 大家然とした落ち着きのトークを披露していても、いや、そういう時ほど なおさら、この人の、いわく言い難い嘲弄臭が濃厚に感じられるような気がします。 これは私の被害妄想なのでしょうか。だったらいいのですが……。
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[025]ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則 (シーズン5)
 モニカ・バッケランに出て欲しいfairlane9992014-02-01
 
スポック教の教祖シェルドンの奇行ぶりで人気爆発した このシリーズも早やシーズン5(日本では)。 本国ではこのままシーズン7までの継続が決まってるらしい。 ならば、人・・・
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スポック教の教祖シェルドンの奇行ぶりで人気爆発した このシリーズも早やシーズン5(日本では)。 本国ではこのままシーズン7までの継続が決まってるらしい。 ならば、人気が失速しないうちに、ぜひとも ゲスト出演していただきたい人がいる。 その名もモニカ・バッケラン!! そう、『V』のあの人で、いまは『ホームランド』にも出演、 『メンタリスト』では一度のゲスト出演のはずが、好評に付き 二度目のゲスト出演を果たし、パトリック・ジェーンの能力を 逆手にとって、まんまと海外逃亡してしまった、あの人! だってとにかく、画面上の二人を思い浮かべてくださいな! びっくりするほどよく似てる! 外見だけでなく、その、なんと言うか、生まれたての 爬虫類みたいな、あのつるっとした感じが、たまらなく共通する! 初めてリメイクの『V』を観て、『ビッグバン1』を観たときは、 これはタチの悪いジョークではないかと思ったくらい。 ジム・パーソンズにモニカ・バッケランと、名前はまったく違うけど、 それも何かの陰謀なのではないかと勘ぐったくらいです。 で、シェルドンにはすでに双子の妹がいる設定だけど、 ここはもう一発、姉さんか何かの役でモニカに出ていただいて、 同じ画面の中に二人で競演していただきたい。 もう、シェルドンが「お、お姉さん!」とか言うだけで、 爆笑必至のシチュエーションになること疑いなし! いましかありません。 早くモニカを呼んできて!
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[026]
 プライベート・フィルムfairlane9992014-01-30
 
「好きか・嫌いか」というのはカレーの甘口・辛口というのと 同じ議論にしかならないと思うので、黒澤はこの映画を 何のために作ったのか、ということを考えてみましょう。 ・・・
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「好きか・嫌いか」というのはカレーの甘口・辛口というのと 同じ議論にしかならないと思うので、黒澤はこの映画を 何のために作ったのか、ということを考えてみましょう。 当時、恐れを知らぬ若い映画ライターがいて、昔の映画、 『用心棒』や『椿三十郎』はよく分かるが、これはよく 分からなかった、と素直に訊いたそうですが、黒澤は、 「きみ、それは君が映画に望むものが低かったからだよ」と 軽く往なしたように答えたそうです。 さらに黒澤は、最近の観客は、低次元で困る、 というようなことも言っていたそうです。 つまり、黒澤は『乱』で、高級品を目指した、 ということなのでしょう。 衆個ではなく、孤個のための映画作りに のめりこんでいったのでしょう。 孤高の、という言い方がありますが、この頃の 黒澤の製作姿勢は、まさに孤高だったのかも知れません。 周りが天皇と畏怖してしまって、箴言する人間が いなくなったことも、それに拍車をかけたようです。 しかも『乱』は、そんな黒澤にとっても、決して 満足のいくような高級品にはなりませんでした。 残念なことです。
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[027]テッド
 なんでやねんfairlane9992014-01-21
 
発想が面白い。 不良俳優マーク・ウォールバーグだというのもいい。 ただし、不良中年ヌイグルミの台詞は、 やっぱ関西弁でやって欲しかった。 (字幕、吹替ともに) 例え・・・
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発想が面白い。 不良俳優マーク・ウォールバーグだというのもいい。 ただし、不良中年ヌイグルミの台詞は、 やっぱ関西弁でやって欲しかった。 (字幕、吹替ともに) 例えば、レジのバーコードリーダーでナンパするシーン、 字幕では「ダーティにやるか」なんて面白みがないが、 ここはやはり 「えげつのーこましたろかい」 ぐらいでないと、バランスが取れんと 思うんですが、どないだっしゃろ。
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[028]クラウド アトラス
 底が浅い……fairlane9992014-01-06
 
なんだよこれ。 ここまでやって、結局『ソイレント・グリーン』ってかい? これですごいすごいって騒がれるのなら、日本も頑張って 近未来組織的な『ひかりごけ』でも作って・・・
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なんだよこれ。 ここまでやって、結局『ソイレント・グリーン』ってかい? これですごいすごいって騒がれるのなら、日本も頑張って 近未来組織的な『ひかりごけ』でも作って見せ付けてやれ。 多少尺が長くても短くても、映画総体に不可欠な貢献をしているのなら、 まったく問題がないし、問題と感じることもないが、貢献がないのに 長いのはいただけない。ただ細部が削れなくて長いだけだろう。 ここ数年で言えば『ロング・エンゲージメント』が同様だ。 映画化不可能、という惹句で言うなら、これは小説(文字)なら なんとか行けるけど、観客にはいじれない時間軸を持つ映画には、 向かない、という意味で「映画化不可能」だったんではなかろうか。 つまり、映画にしてはいけなかった、という意味だ。 エネルギー不変の法則から言っても、この長さでこの監督たちで、 これだけの役者をそろえた高カロリーから考えたら、鑑賞後には 巨大な満腹感とさらにその後の脱糞感がなければ、胃にもたれる だけでありましょう。健康管理上、よろしくありません。 ああ、また『マグノリア』が観たくなってきた。 察するに、最近、何かと仕事をしあぐねているウォシャ兄弟が、 ティクヴァみたいなアート側面もあるエンタメ監督と、競作とか 合作とか、がちゃがちゃやってみたかっただけなんじゃないか? 原作者は、映画の直接の責任者ではないが、1969年生まれだから、 悪くすると初めて自分チケット買って観た映画が『スター・ウォーズ』? なんて可能性もあって、70年代初頭のディストピア寓話へのあこがれ? かなんか知らないが、書き込んでいる割に、歴史の本で見た物語、的な 希薄さがあって、映画も、これだけやりながら、同様の希薄さをはらんでいる。 それを手伝うデジタル特撮の洪水も、張子の虎を増やしてるだけだし。 この調子で『赤ちゃんよ永遠に』とか『2300年未来への旅』とか リメイクされるんだろうか? デジタル満載で。 あ、いや、『ローガンズ・ラン』は、すでにリメイク企画あるんだった。 しかし、わずか8人しか書き込みなくて、採点もバラバラで、 それで平均点10点って、どういうこと?
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[029]ディア・ブラザー
 諦めてはいけない!fairlane9992014-01-06
 【ネタバレ注意】
う〜ん、いい映画だったけど、タイトルがまずい。 おバカ兄妹のエッチなコメディかと思っちまったぜ。 英語タイトルそのままか?って、全然そんなこともなく。 『コンヴィクシ・・・
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う〜ん、いい映画だったけど、タイトルがまずい。 おバカ兄妹のエッチなコメディかと思っちまったぜ。 英語タイトルそのままか?って、全然そんなこともなく。 『コンヴィクション』とは有罪犯人のことで、さらに確信、 おまけに説得力があること、って、見事なダブルミーニング。 ここはもうひとつ、邦題も踏ん張ってタイトル付けて欲しかった。 実話であってもなくても、執念のドラマとして話が自立してる。 誰もが同じ感想を言ってるけど、やはり諦めちゃいかん。 ヒラリー・スワンクが演ると、説得力、ありすぎ。 さすが『ボーイズ・ドント・クライ』ってな感じだ。 エラ女ミニー・ドライバーも、いい脇を固めてた。 ジュリエット・ルイスの変貌振りにもびっくりだ。 「俺の妹なんか、カードも送って寄越さない」 証拠再請求のときの、警官の言葉が面白かった。 ウチの妹も、おんなじだな。 母親の介護を放棄して、実家には近寄らず、 呼びかけても返事もしないで、文句ばっか。 「返事くらいしろってうるさく言うけど、 返事しないことがそんなに悪いことなの?!」 ダメだこりゃ。 俺が冤罪で捕まっても、死刑になるだけだな。 最後にひとつ。 エンドクレジットのテロップでちょっとはっとさせられた。 妹の執念で兄貴の冤罪が晴れたこの事件、真犯人は不明のままだそうだ。 ということは、冤罪が決定したその影で、被害者の遺族は、 18年経って再び、浮かばれない日々を過ごすことになり、 現在に至っているというわけだ。 冤罪事件の裏と表。 妹弁護士さんは、その後、冤罪事件プログラムに協力して 社会奉仕してるそうだが、彼女の手で真犯人が挙がるとよかった。 そう思いました。
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[030]プロメテウス
 かくも高価なるアホSFfairlane9992014-01-04
 
いや、観てる最中は、無類に面白いですよ、この手の映画は大好きだし。 映像にこだわりのある監督が作れば、上映時間くらいは楽しめるのが当然。 話はね、壊れていて当たり前・・・
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いや、観てる最中は、無類に面白いですよ、この手の映画は大好きだし。 映像にこだわりのある監督が作れば、上映時間くらいは楽しめるのが当然。 話はね、壊れていて当たり前、というくらいで、この規模できっちり整合性が あったりしたら、もう大変です。ああ、昔だったら、絶対に頭三十分は ずらして途中から入るんですけどね、いまはそれ、できないから、 ちょっとつらかったなあ。というか、もっと劇場で楽しめたはずなのに、 途中で入ると、係りがうるさいし、もう他の客がね、すごい白い眼で見て、 「何だこいつ、遅れて来て」っていう感じで、とても自由鑑賞できないですね。 でもね、序盤の部分、遺跡ルーブリックとか、ウェイランド爺さんの 世迷い言とか、全部すっ飛ばして、エンディングまで一気に行ってしまってから、 翻って観た方が、絶対に面白いと思いますよ。どうしてもね、映画としての 体裁とかね、そういうことを気にして、出発前の前段を組んでしまうんだけど、 あれ、意外と不要なんですよね。どうせ全部きっちり解明されたり しないんだから、いきなり探検に出かけていたほうがいい。 それは『エイリアン』一作目でもすでに証明されてたことでしょ。 ノストロモ号があの遺跡惑星に着陸する前に、地球から出かける時の 場面やなんや、いろいろあったら、興醒めでしょう。できるだけ 少ない方がいいんです。ただし、着陸するまでの手順は、しつこいくらいに きっちりと踏んでいて、逆にテクニカルに面白いんですが。 その点を考えると、すでに『エイリアン 戮茲蠡牴修靴討襦△箸(笑)。 しかし、お話は、ホント、素敵に壊れてますね。 これじゃ何も分かりません、って言ってもいいくらい。 スペースジョッキーはね、スタートレックの宇宙ホロ室なんか あるから、あれは一種の宇宙航行のナビシステムだという くらいは、まあ分かっていたことなんで、ただ、実際に「動く」 のは、ちょっとした感動だけど、あとは結局デジタルなんで。 それに、こだわってる割には、遺跡宇宙船が実際にリフトオフする、 地面から離れる瞬間のカットがなかったり、結構手抜きで、 気持ち悪いんですよね。それに、どういうことか、船内で 異生物を摘出したというのに、ノオミ以外の誰も関与していない、 (まさか、知らない?)、巨大化するまで放置、とか、特撮の 連中の仕事さえ確保すればそれでいいのか、一作目であれほど リプリーが主張した検疫の問題も、セロンが台詞の一部で わめいているけど、それだけだしね。何かあるたびに大口開けてる 宇宙船の正面ドックとか、設計ミスなんじゃないかっていうくらい、 バカバカしくて、焼け死んだはずの隊員を調べに出るところとか、 何の武器も持たずに正面大口から出て行って、足で小突いたら 襲われて、そのままやられ放題のおバカな大芝居になるだけだし。 あんまり知能指数は高くない映画でした。 ウェイランド爺さんが探査船に乗っていて、セロンにたしなめられる くだりとか、星野之宣の短篇の一場面みたいだった。しかし、 セロンちゃんは無駄遣いじゃないですかね。潰されるためだけに 脱出するとか。アンドロイドも、もう一番、見せ場が欲しかったです。 冬眠していた異星巨人は、白色彗星帝国の人かと思いました。 劇場で観てよかったのは、遺跡の内部とかのマジで暗い場面が多いので、 大画面でないと細部が味わえなかったことでした。BDとかBSでも 観てみたけど、ホントに暗くて何も分かりませんでした。
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