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 「nabeさん」さんのコメント一覧 登録数(876件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]葛城事件
 身から出た錆nabeさん2017-01-23
 
実に重いテーマの作品である。 ごく普通の家族が壊れていく様を描いている。家族に当たり散らして暴力をふるう父親や、ひたすら我慢する母子の姿も、可哀そうではあるが世間に・・・
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実に重いテーマの作品である。 ごく普通の家族が壊れていく様を描いている。家族に当たり散らして暴力をふるう父親や、ひたすら我慢する母子の姿も、可哀そうではあるが世間には少なからず存在する日常風景だろう。しかし、その次男が通り魔殺人を犯してからは、一家は一気に世間のつま弾きものになるのだ。長男の自殺、妻の精神障害、周囲からの嫌がらせ・・・と、主人公は確かに不幸ではあるが、元はと言えば身から出た錆なので、一切同情の気持ちは起こらない。 自暴自棄になった父親役を、最近すっかりアウトローキャラになった三浦友和が熱演しているが、なんといっても印象的なのは次男役の若葉竜也だろう。その自然なセリフ回しと演技が、狂気に走った若者をリアルに演じていて怖いぐらいだ。
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[002]愛を積むひと
 人生のテキストnabeさん2017-01-15
 
上質な大人のドラマである。 都内の小さな町工場のオーナー夫婦が、北海道の旭川に移り住んで来る。大自然は雄大で住環境としては申し分ないが、どうしても手持無沙汰なのは仕・・・
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上質な大人のドラマである。 都内の小さな町工場のオーナー夫婦が、北海道の旭川に移り住んで来る。大自然は雄大で住環境としては申し分ないが、どうしても手持無沙汰なのは仕方がない。そんなベテラン夫婦の日常を、朝原監督は丁寧に描いていく。やがてお決まりの事件が次々に起こるが、そこは人生経験豊富な二人が主人公なので、静かにひとつひとつ解決していくところは、さながら人生のテキストのようだ。 前半の徹と紗英のエピソードもいいが、やはり後半の父娘の再生ドラマが泣かせる。一度壊れた二人の仲を、死後の手紙という形をとって亡き妻が頑固な夫を指南していく場面も、佐藤浩市と樋口可南子の名演によって心に染み入るように暖かい。 北川景子が、傷心した娘を印象的に演じている。道化役の柄本明は、さすがの存在感で楽しい。
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[003]S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE
 特殊部隊が多過ぎ!nabeさん2017-01-03
 
人気テレビシリーズの劇場版である。 プルトニウムを積んだ大型タンカーをハイジャックしたテロリスト軍団と、警察庁、警視庁、海上保安庁の警官たちが総出で戦う物語を描いて・・・
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人気テレビシリーズの劇場版である。 プルトニウムを積んだ大型タンカーをハイジャックしたテロリスト軍団と、警察庁、警視庁、海上保安庁の警官たちが総出で戦う物語を描いている。冒頭で それぞれが抱えるNPS、SAT、SSTという三つの特殊部隊の若者たちが縄張り争いを始めるが、劇画らしくて楽しものの、今回はシリアスなテロリスト相手なので、身内でケンカしている場合じゃないだろう、的なイライラ感があるのは残念だ。しかしその後の展開は、ハリウッドばりのアクションと緊張感でラストまでいいテンポで続いていく。 向井理や綾野剛ら主演の男優陣はサマになっていてカッコいいが、女性スナイパー役のガッキーが全く役不足でクールさが無く、一人浮いてしまっている。主犯の正木を演じるオダギリジョーは、さすがの存在感でまさに役者が違うといったところだ。
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[004]予告犯
 ネットでGO!nabeさん2016-12-23
 
一風変わったサスペンスである。 ある日突然ネットで予告犯が現れ、次々と予告しては軽犯罪を犯していく。それはやがて次第にエスカレートし、殺人事件に発展しそうになるが・・・・
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一風変わったサスペンスである。 ある日突然ネットで予告犯が現れ、次々と予告しては軽犯罪を犯していく。それはやがて次第にエスカレートし、殺人事件に発展しそうになるが・・・という、サスペンスタッチの展開で始まるが、実際はそうではなく、孤独な若者たちの青春譚だ。当然シリアスな警察の面々は、クロウトなりの謎解きをするが、観客は全く違う真実を知っているので、そのちぐはぐさがいかにもコミック風で楽しい。 ヒロインの戸田恵梨香が、犯人たちに振り回される女性刑事役をキュートに演じている。生田斗真の真摯さが哀しく印象的だ。
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[005]インデペンデンス・デイ:リサージェンス
 ゲーム感覚でnabeさん2016-12-19
 
SF超大作の20年ぶりの続編である。 前作からちょうど20年経ったアメリカが舞台になっている。時代設定が現代なのに、人類が侵略してきたエイリアンの技術を手の内にした・・・
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SF超大作の20年ぶりの続編である。 前作からちょうど20年経ったアメリカが舞台になっている。時代設定が現代なのに、人類が侵略してきたエイリアンの技術を手の内にした結果文明が急速に進歩し、月面基地がすでに普通に稼働しているのが、ベタなSFらしくてイイ感じだ。 老若男女全員で勇ましくエイリアンに立ち向かう点は、前作同様アメリカのプロパガンダ臭がプンプンするが、大統領役だったビル・ブルマンや、科学者役だったジェフ・ゴールドブラムが元気に登場するところが、いかにも正統派の続編らしくて楽しい。また、一番のウリであるVFXは、20年の時を経て大きく進化し迫力満点だ。グロテスクなエイリアンが少しも怖くなく、ややこしい心理描写がなく単純なところがB級作品に評価を下げている原因かもしれないが、半面理屈抜きに楽しめるのが本作の醍醐味だろう。 女性戦士役のアンジェラベイビーが、とてもキュートでカワイイ!ブレント・スピナーの怪演も健在だ。
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[006]ジェイソン・ボーン
 マット・ボーン復活!nabeさん2016-12-19
 
シリーズ第5作。マット・デイモン9年ぶりの復活である。 元CIAの凄腕暗殺者を主人公にしたハードボイルド作品であるが、この手の映画が数多とある中でこのシリーズが好調・・・
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シリーズ第5作。マット・デイモン9年ぶりの復活である。 元CIAの凄腕暗殺者を主人公にしたハードボイルド作品であるが、この手の映画が数多とある中でこのシリーズが好調なのは一見不思議である。確かに主役のマット・デイモンは地味だし、セクシーな女優が出るわけでもない。また、VFXを駆使したようなど派手なアクションシーンも少なく、洒落たセリフで酔わせてくれることもない。しかし、他のどの同類作品にもない緊張感が全編を通じて存在するのは見事というほかないだろう。今回も、長年謎だったボーンの過去が次第に明らかになる過程が実にリアルでスリリングだ。それを重厚な演技で魅せてくれるマット・デイモンがクールでカッコいい。 CIA長官役のトミー・リー・ジョーンズがいい味を出している。ヒロインのアリシア・ヴィカンダーが、キュートな官僚を演じていて印象的だ。
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[007]スター・トレック BEYOND
 圧倒的な宇宙観nabeさん2016-12-18
 
人気新シリーズ第3作である。 深宇宙を航海中のエンタープライズが、とある漂流船を助けたことから敵の罠にはまり、全滅の危機に瀕しながらもカーク船長以下全員の団結力で乗・・・
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人気新シリーズ第3作である。 深宇宙を航海中のエンタープライズが、とある漂流船を助けたことから敵の罠にはまり、全滅の危機に瀕しながらもカーク船長以下全員の団結力で乗り越える、というお決まりのパターンを外さずに、圧倒的な宇宙観に浸らせてくれるのが本作の醍醐味だ。 クリス・パインのカーク船長や、ザカリー・クイントのスポックにも馴染みが出てきたので、新シリーズへの移行は成功したと言えるだろう。虎の子のエンタープライズを惜しげもなく木端微塵にするところなどは、製作スタッフの意気込みが観客にも伝わってきて実に楽しい。
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[008]スーサイド・スクワッド
 DC版アベンジャーズnabeさん2016-12-18
 
いかにもアメリカンなバイオレンスコメディである。 スーパーマンがいなくなった今、強力な敵を倒すために刑務所に収監されている極悪非道の連中を集めて戦わせようという、実・・・
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いかにもアメリカンなバイオレンスコメディである。 スーパーマンがいなくなった今、強力な敵を倒すために刑務所に収監されている極悪非道の連中を集めて戦わせようという、実に古典的なオープニングが楽しい。そのメンバー達は例によって各々個性的だが、そもそもがマーベルの後追い企画なので新鮮味が乏しく、またデッドショットやハーレイ・クインも基本は人間なので、その後の肝心な戦いにおいてもアベンジャーズほどのダイナミックさが無いのがイマイチだ。 ヒロインのマーゴット・ロビーが、看板通りのキュートさで他を圧倒している。名優ウィル・スミスが、楽しそうにデッドショットを演じているのが印象的だ。
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[009]君の名は。
 新海ワールドメジャーデビューnabeさん2016-12-17
 
アニメーター新海誠の集大成である。 ある日突然男女が入れ代わってしまいひと悶着起こすオープニングは、古典的な題材ながらやはり面白く、今回はそこに時空のひねりをきかせ・・・
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アニメーター新海誠の集大成である。 ある日突然男女が入れ代わってしまいひと悶着起こすオープニングは、古典的な題材ながらやはり面白く、今回はそこに時空のひねりをきかせているので、一味違った楽しさがある。この不思議な現象の理由を、彗星の大接近に持ってくる時点でテーマが一瞬にして壮大なものとなり、圧倒的な世界観が広がるのが本作の醍醐味だろう。 基本的に都会と田舎の男女のラブストーリーなので、そこにSF的なフィクションの非現実性を持ってきても破綻しないのは見事である。それらの巧みなシナリオを、新海監督一流の映像美で魅せてくれるので、これはまさに日本アニメの実力の高さを世界中に示す代表作となるのは当然だろう。ディズニーがどう反撃してくるか見ものである。
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[010]ジョーカー・ゲーム
 スパイごっこnabeさん2016-11-19
 
日本版MIである。 時代設定が太平洋戦争中であり、D機関の所属も陸軍である事と、冒頭の訓練風景はまんま陸軍中野学校である。しかし、所属するスパイたちが軍人ではなく民・・・
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日本版MIである。 時代設定が太平洋戦争中であり、D機関の所属も陸軍である事と、冒頭の訓練風景はまんま陸軍中野学校である。しかし、所属するスパイたちが軍人ではなく民間人なので、次第にMI風になってゆき、途中で深田恭子が登場してからはルパン三世のノリになってくる。恐らく三作品のいいとこ取りをしているつもりだろうが、むしろ中途半端になってしまっているのが残念だ。 観客はハリウッドの質の高いスパイアクション映画に慣れているので、どうしても無意識に比較してしまうのは仕方がないだろう。その点から観ると、肝心のアクションが小さく、悪役は2軍レベルであり、ヒロインのセクシーさも全然足らず、スパイスの利いた洒落たセリフにも乏しい。 予算が限られているので難しいのかもしれないが、ぜひ往年の日活アクション映画を教材に、勉強をし直して欲しいと思う。
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[011]イニシエーション・ラブ
 凝り過ぎnabeさん2016-11-15
 
不思議なラブミステリーである。 主人公のたっくんが、マユと美弥子の二人のカノジョを二股にかけながら悩む、という単純なストーリーに一見見えるが、ところがどっこいあっと・・・
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不思議なラブミステリーである。 主人公のたっくんが、マユと美弥子の二人のカノジョを二股にかけながら悩む、という単純なストーリーに一見見えるが、ところがどっこいあっと驚くオチが待っているという凝ったストーリーになっている。しかし、観客は最後までこの作品がミステリー仕立てであることに気づかないので、結構ラストのインパクトは大きい。 たっくんを演じる松田翔太が凛々しく、マユ役の前田敦子と美弥子役の木村文乃がそれぞれ適役でイイ感じだが、もうひとりのたっくんを演じる森田甘路のキャラクターが浮いていて最後まで分かりづらいので、やはりここは、マユがどうして正反対の松田と森田を同時に選んだのか、説明が欲しかったところだ。 時代設定が、バブルが始まる80年代後半になっているので、歌やクルマやファッションに当時の景色が再現されていてとても懐かしい。ヒット曲に合わせたシーンがやや小賢しいが、そこは仕方がないだろう。
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[012]WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜
 森の男たちnabeさん2016-11-02
 
地味な林業を舞台にした爽やかなコメディである。 都会のごく普通の高校生が、受験や恋愛に失敗し、ふとしたきっかけから林業の体験研修をする。期間は1年間。研修が終わればま・・・
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地味な林業を舞台にした爽やかなコメディである。 都会のごく普通の高校生が、受験や恋愛に失敗し、ふとしたきっかけから林業の体験研修をする。期間は1年間。研修が終わればまた都会に戻っていく、所詮腰かけな若者だ。それに対し、トレーナーたちは実に男臭い山のプロたちばかり。そのひ弱な都会の青年勇気を演じるのが染谷将太、山の男を演じるのは伊東英明、いずれもハマリ役である。 最初は山の日常に馴染めず辛い事ばかりだが、そこはコメディタッチなので暗さは微塵もなく、これといった悪役も登場しないので結構明るい。ヒロインの長澤まさみや優香も、農村の女性をキュートに演じていて印象的だ。 都会に戻った勇気が、新築の家の木の香りに山を思い出し、電車に飛び乗るラストシーンは、予想はしているもののやはり清々しい。林業という地味な世界を一級のコメディに仕立て上げた矢口監督の腕は、さすがである。
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[013]シン・ゴジラ
 ゴジラVS日本nabeさん2016-10-24
 
ゴジラシリーズ第29作にして最大の話題作である。 突如東京湾に謎の巨大生物が現れ、それがゴジラと名付けられてやがて首都東京に上陸し破戒しまくる・・・というベタなスト・・・
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ゴジラシリーズ第29作にして最大の話題作である。 突如東京湾に謎の巨大生物が現れ、それがゴジラと名付けられてやがて首都東京に上陸し破戒しまくる・・・というベタなストーリーを忠実にたどりながら、最新のCGを駆使したハイレベルの特撮と、内閣の対応に視点をおいた新鮮な切り口で、第1作に迫る高品質なゴジラ映画に仕上がっている。 主人公の長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ・・・と全員が政府関係者であり、従来のヒーローvsゴジラの図式ではなく、日本国政府vsゴジラという戦いになっているのでやたらリアルだ。肝心の総理大臣や閣僚のお粗末さも、今の日本を象徴しているようで可笑しくも哀しくなるのは仕方がないだろう。 ラストの戦いを、いわゆる現場力ですべてやりきってしまうところが、いかにも日本の強味という感じで心地良い。しかし、それが国連の決めた核攻撃を寸前で回避できるというのは、いささか乱暴だ。いくらアメリカでも、実際は核の使用に対してそこまで単純ではないだろう。全体的にリアリティが高い作品なだけに、ここはもう少し練って欲しかったと思う。
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[014]劇場版 MOZU
 予習が必要nabeさん2016-10-09
 
ハードボイルドなTV作品の劇場版である。 オープニングからいきなりの殺戮場面が登場し、松坂桃李のサイコチックなキャラクターで一気に画面に引きずり込まれる。主役のMO・・・
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ハードボイルドなTV作品の劇場版である。 オープニングからいきなりの殺戮場面が登場し、松坂桃李のサイコチックなキャラクターで一気に画面に引きずり込まれる。主役のMOZUこと西島秀俊のハードボイルドな雰囲気も、なかなかクールでイイ感じだ。しかし、本作品も劇場版にありがちな説明不足が際立っていて、初めて観る観客には登場人物の人間関係を推測するだけで疲れてしまう。この点は、一考を要するところだろう。 全体的におどろおどろしいサイコサスペンスで貫かれているが、殺人場面で多少ハードなシーンがあるものの、エロチックな場面は皆無である。せっかく真木よう子が出ているのだから、ここは劇場版らしくサイコ的な濡れ場があれば、さらにレベルの高い作品になったのではないだろうか。 実の娘を誘拐されたのに、普通にしている香川照之はやはり不自然だ。また、誘拐された娘の杉咲花が冷静なのも、それ以上に不自然である。
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[015]神様はバリにいる
 バリはよいとこ一度はおいでnabeさん2016-10-09
 
バリ島を舞台にした楽しいコメディである。 事業に失敗し、バリに死に場所を求めてきたヒロインが、島で成功している日本人の富豪と知り合い、経営と人生の指南をもらうという・・・
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バリ島を舞台にした楽しいコメディである。 事業に失敗し、バリに死に場所を求めてきたヒロインが、島で成功している日本人の富豪と知り合い、経営と人生の指南をもらうというストーリーだが、良くも悪しくも、主役のアニキを演じる堤真一のキャラクターが際立つので、オープニングで引いてしまう人も少なからずいるに違いない。 バリの人々との交流は、かなり上から目線ではあるが暖かい。彼らに対する過度の信頼も、バリの美しい風景の中では自然に共感できるところだ。しかし、この映画には悪役が全く登場しないので、そこがある意味現実離れしていていて、ドラマにもう一段の深みがないのが残念な点だろう。 ヒロインの尾野真千子が、基本的に女性っ気の無い役柄なので寂しいが、民族衣装姿の鮮やかな美女ぶりを用意してくれているので、ファンのみならず、ぜひ堪能して欲しい。
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[016]大空のサムライ
 視力2.5nabeさん2016-10-04
 
実在のゼロ戦撃墜王、坂井三郎の自伝の映画化である。 太平洋戦争の初期に大活躍した伝説のラバウル航空隊の戦いを描いている。主人公の坂井を中心に、上司、部下がお互いを信・・・
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実在のゼロ戦撃墜王、坂井三郎の自伝の映画化である。 太平洋戦争の初期に大活躍した伝説のラバウル航空隊の戦いを描いている。主人公の坂井を中心に、上司、部下がお互いを信頼しながら極限状況の中で毎日出撃していく様は、平和な今日からすると、わずか70年前の事実だとは到底思えないほど異次元の世界だ。 主役の坂井を演じる藤岡弘は貫禄十分で、司令役の丹波哲郎や部下の田辺靖雄、平泉征、地井武男といった面々も非常に人間臭く、最前線の雰囲気をよく醸し出している。しかし何と言っても本作の白眉は、川北紘一の特撮に尽きるだろう。ミニチュア時代の到達点として、いまだに評価が高い空戦シーンをぜひ堪能して欲しい。 戦死した部下の姉役で出ている大谷直子がキュートだ。坂井が編み出した空戦技術を語る場面も必見である。
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[017]決戦の大空へ
 撃ちてしやまんnabeさん2016-10-04
 
戦時中の国策映画である。 実際の太平洋戦争の最中に制作された、予科練の少年航空兵募集のためのプロパガンダ映画であるが、70年を過ぎた今観ると、そのリアリティの凄さに・・・
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戦時中の国策映画である。 実際の太平洋戦争の最中に制作された、予科練の少年航空兵募集のためのプロパガンダ映画であるが、70年を過ぎた今観ると、そのリアリティの凄さに圧倒されてしまう。特に少年航空兵採用にあたっての適性試験の場面はさすがに厳しく、その貴重な映像は間違いなく一級の映像資料だろう。 彼らが外出時に立ち寄る民家のアットホームな雰囲気は、ひたすら無邪気で明るい生徒たちがやがて卒業して戦場に向かうまでの現実と相対して、実に哀しくも暖かい。当時23歳の原節子が、モノクロ画面の中で輝くように美しいのも印象的だ。
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[018]映画 みんな!エスパーだよ!
 巨乳好きnabeさん2016-10-01
 
園子温監督のエロチックコメディである。 ある日突然宇宙から閃光が降りてきて、一部の人間がエスパーになってしまう。彼らが得た能力はXメン並みに様々だが、共通しているの・・・
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園子温監督のエロチックコメディである。 ある日突然宇宙から閃光が降りてきて、一部の人間がエスパーになってしまう。彼らが得た能力はXメン並みに様々だが、共通しているのは全員がその能力をエロい目的に使おうとしていることだ。そんな中で、主人公の鴨川嘉郎だけが、なぜか常に我慢しているところがウブな高校生らしくてカワイイ。 ヒロインの美由紀役の池田エライザ以下、真野恵里菜、清水あいり、篠崎愛・・・と、実に若手巨乳美女のオンパレードで、ドラマそっちのけで楽しめる。まさに男性の観客には大ウケすること間違いなしだろう! 園監督夫人の神楽坂恵が、いつもながらの大人の色香プンプンで実にセクシーだ。嘉郎の母親役の筒井真理子も53歳ながらがんばっている。
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[019]麦子さんと
 母親さがしnabeさん2016-09-15
 
堀北真希主演のハートフルコメディである。 幼いころに分かれた実の母が、突然家に転がり込んでくるところから物語は始まる。本当に嫌そうな娘の麦子の態度が実にリアルだ。や・・・
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堀北真希主演のハートフルコメディである。 幼いころに分かれた実の母が、突然家に転がり込んでくるところから物語は始まる。本当に嫌そうな娘の麦子の態度が実にリアルだ。やがて母は急死してしまい、故郷に一人で納骨に行くハメになるが、小さな田舎町でアイドルだった母親を慕う町の人たちと関わるうちに、徐々に母親の気持ちが分かってくるところがイイ感じだ。 ヒロインの堀北真希が地味でカワイイ役柄を無難にこなしている。母親の有人役の麻生祐未が、大人の女性を爽やかに演じていて印象的だが、肝心の母親役の余貴美子が明らかにミスキャストだ。どう見ても、若いころに堀北真希にうり二つだったという設定には無理があるだろう。
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[020]宣戦布告
 北朝鮮でしょ?nabeさん2016-09-14
 
日本の防衛危機を描いたサスペンスである。 敦賀の海岸で座礁した一隻の小型潜水艦が発見されるオープニングは、なかなかスリリングで、同時進行される総理大臣以下閣僚たちの・・・
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日本の防衛危機を描いたサスペンスである。 敦賀の海岸で座礁した一隻の小型潜水艦が発見されるオープニングは、なかなかスリリングで、同時進行される総理大臣以下閣僚たちの慌てぶりも緊張感があっていいが、総理が自衛隊の派遣を検討するあたりから脚本の粗さが目立って来て、いざ敵の一味と戦う頃になるともはやテレビドラマレベルになってしまう。敵が本気になって日本を攻めて来るのに合わせて、アメリカや中国もスクランブルに入るのだが、そのきっかけになっているのが、雑木林での単なる小銃の撃ち合いでは、あまりにもリアリティが無さすぎるのだ。 ハリウッド作品のように敵国を実名で出さずに、北東人民共和国などとしていることからもわかるように、テーマの重さに比べて製作者たちがいまいち腰がひけているのが最大の敗因だろう。最後はアメリカ軍の出動により相手が引き下がって一瞬でお開き、というのも、一体何なんだ?という感じで寂しい限りだ。
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[021]アゲイン 28年目の甲子園
 大人の甲子園nabeさん2016-09-12
 
中井貴一主演の野球ドラマである。 かつての高校球児たちがもう一度甲子園をめざす「マスターズ甲子園」への出場をきっかけに、心の離れた父と娘や、不祥事を起こした仲間への・・・
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中井貴一主演の野球ドラマである。 かつての高校球児たちがもう一度甲子園をめざす「マスターズ甲子園」への出場をきっかけに、心の離れた父と娘や、不祥事を起こした仲間への積年の恨みを持ち続けるOBたちのやり取りが中心になる。一見修復不可能に見えるそれらのわだかまりも、野球が始まればみな心がひとつになり、次第に解決してゆくといういかにも日本映画らしい展開である。泣かせどころも満載だ。 この作品の白眉は、何といっても中井貴一の演技だろう。彼独特の物言わぬ名演は、特に嫌われ続ける娘との絡みで際立っている。28年経った今も一目置かれるキャプテン役の貫禄も申し分ない。 沙奈美役の門脇麦の演技が秀逸。中井貴一相手に一歩も引かず、クールな自然体で印象に残る。ラストの甲子園でのキャッチボールは泣かせる名場面だ。
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[022]風に立つライオン
 せっかくのアフリカロケなのに・・・nabeさん2016-09-09
 
アフリカを舞台にした日本人医師の物語である。 ほんの短期間の実習のつもりで滞在したケニアの診療所で、衝撃的な現実を目の当たりにした主人公の航一郎が、最終的には恋人と・・・
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アフリカを舞台にした日本人医師の物語である。 ほんの短期間の実習のつもりで滞在したケニアの診療所で、衝撃的な現実を目の当たりにした主人公の航一郎が、最終的には恋人と別れてまでもアフリカに永住する決意をするまでを、いくつかのエピソードとともに描いている。そこには紛争に従軍し傷ついた現地の子供たちや、同じ志を持った外人の医師たちや、多くの孤児たちが登場するのだが、その悲惨な現実の中でも航一郎は常に不自然に明るくて前向きなのだ。その描写が多すぎるがゆえに、本当はナイーブそうな彼が、何故アフリカにそこまで魅かれていったのかが感じ取れないのが残念なところだ。 また、航一郎の子供時代のエピソードや、恋人の現実的な家族生活の場面が登場するたびに、せっかくのアフリカロケの魅力が削がれてしまうのも実にもったいない。ここはハリウッド作品のように、じっくりとアフリカに腰を据えて、航一郎の生き様をもっと赤裸々に描いて欲しかったと思う。そのための石原さとみも用意してあったのに、こちらも活用できていなくて本当にもったいない限りだ。
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[023]渡世人列伝
 凛々しい!!nabeさん2016-09-07
 
東映らしい任侠映画である。 主人公の代貸しに鶴田浩二、追われる敵が池部良、その弟分が高倉健、代貸しの彼女が藤純子と、まさにイイオトコとイイオンナの競艶だ。特に主演の・・・
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東映らしい任侠映画である。 主人公の代貸しに鶴田浩二、追われる敵が池部良、その弟分が高倉健、代貸しの彼女が藤純子と、まさにイイオトコとイイオンナの競艶だ。特に主演の3人は、甲乙つけがたく本当に惚れ惚れするほどの男っぷりである!また、脇を固める連中も、遠藤辰雄、小池朝雄、天津敏、若山富三郎・・と、これまた個性的な面構えの悪役ばかりで、まさに東映ヤクザ映画黄金時代の見本のような完成度の高さは見事というほかない。 物語は昭和残侠伝のスピンオフかと思うほどにそっくりだが、そのベタさかげんがまた心地良く、安心して凛々しい男たちに酔いしれることが出来る。小沢茂弘監督の職人芸も、もはや芸術的だ!
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[024]映画 ビリギャル
 ホントですか!?nabeさん2016-08-20
 
女子高生の受験青春物語である。 偏差値30の少女が一年発起して頑張り、なんと慶應大学に現役合格してしまうまでをコミカルに描いている。そんなバカな!ということで、一見・・・
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女子高生の受験青春物語である。 偏差値30の少女が一年発起して頑張り、なんと慶應大学に現役合格してしまうまでをコミカルに描いている。そんなバカな!ということで、一見B級作品の見本のような内容だが、意外にマジメに演出していて泣かせどころも満載だ。 ヒロインのさやかを演じる有村架純が、今風の高校生を自然体で演じていて楽しい。最初は全然勉強に興味が無かったさやかが、塾に通ううちに次第に興味を持ちだし、それに連れて成績も上がっていくところもいいテンポだ。中盤で成績が伸び悩み、スランプに落ちるところもお約束通りのシナリオで、最後の結果についても観客は分かっているのだが、それでもきっちりと泣かせる演出はさすが土井監督ならではだ。 奇跡をおこさせたのが高校ではなく塾だというのも、今の世相を反映していて少し寂しいが、それだからこそリアルさがあっていいのかもしれない。いつの時代も、大学受験は高校生にとって一大イベントだ。
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[025]ライアの祈り
 地味過ぎるnabeさん2016-08-01
 
地味なラブストーリーである。 八戸を舞台に、そこで縄文遺跡の発掘に情熱を傾ける中年男性と、バツイチのOLが出会い、ぎこちなく交際していく物語であるが、昭和前期ならま・・・
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地味なラブストーリーである。 八戸を舞台に、そこで縄文遺跡の発掘に情熱を傾ける中年男性と、バツイチのOLが出会い、ぎこちなく交際していく物語であるが、昭和前期ならまだしも、平成の今にあってよく企画が通ったと思うくらいに地味な作品だ。 カップルを演じる宇梶剛士と鈴木杏樹は、主人公のイメージにぴったりで、一生懸命役柄を演じてはいるが、いくら頑張っても華は無く、甘いセリフも無いので盛り上がりにも欠けてしまう。また、オープニングでベトナムの部落を訪ねる宇梶が登場し期待をさせてくれるものの、単なるエピソードとして簡単に扱われてしまうのも、雑な脚本の気になるところだろう。 縄文時代の人々を想うロマンや、遺跡発掘にまつわる深遠さを、もっと現代的にスマートに描けていれば、がさつだが頼りがいのある五朗に桃子が魅かれた理由が、よりリアルに観客に伝わって良かったと思う。五朗の完璧な標準語も不自然で残念だ。
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[026]さよなら渓谷
 深遠な大人のドラマnabeさん2016-07-03
 
モスクワ国際映画祭審査員特別賞受賞の佳作である。 とある田舎町に住む謎めいた一組の夫婦を、雑誌記者が追いかけるところからドラマが始まる。最初は隣人の殺人事件がらみが・・・
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モスクワ国際映画祭審査員特別賞受賞の佳作である。 とある田舎町に住む謎めいた一組の夫婦を、雑誌記者が追いかけるところからドラマが始まる。最初は隣人の殺人事件がらみが取材の理由だったが、やがて二人の過去に秘められた異常な関係が少しづつ明らかになるに連れて、深遠な大人の世界が静かに繰り広げられていくのだ。 主演の真木よう子と大西信満が、間の長い抑えた演技で独特の世界観を出している。冒頭で繰り広げられる大胆な濡れ場が、最後まで余韻を残し、男女の複雑な感情を実に効果的に表現していて印象的だ。 数々の映画賞を受賞した真木よう子の演技は必見。静かな渓谷の緑が、目に鮮やかに沁み込んでくる。
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[027]名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)
 子供とスパイnabeさん2016-07-02
 
人気シリーズ第20作である。 名探偵コナンも、毎年新作を重ねながら20年にわたりヒットを続けていて、もはや立派にアニメ史上に残る名シリーズとなっている。今回のストー・・・
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人気シリーズ第20作である。 名探偵コナンも、毎年新作を重ねながら20年にわたりヒットを続けていて、もはや立派にアニメ史上に残る名シリーズとなっている。今回のストーリーも、巨大な観覧車を舞台に、悪の組織が暗躍するといういつものパターンであるが、マンネリズムを超越した質の高い脚本と、迫力満点の演出にファンも大満足だろう。 登場する組織の関係がやや複雑なので、適時説明を挟んではくれるものの、やや分かりづらい。しかし、すぐにその圧倒的なスピード感と、ヒロインのキュラソーや、赤井、安室といった魅力的なキャラクターたちにグイグイと引き込まれていくのでとても心地良く、まさにハリウッド顔負けの演出力だ。 エンディングのB\'zのテーマ曲が、クールな余韻をいつまでも残してくれる。子供たちに癒されるキュラソーが、実に魅力的だ。
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[028]家族はつらいよ
 驚異の二刀流nabeさん2016-07-02
 
山田洋次監督久々のコメディである。 前作「東京家族」で、小津安二郎ばりの円熟さを示した山田洋次監督が、なんと同じメンバーで喜劇を作ってしまった!これには本当にビック・・・
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山田洋次監督久々のコメディである。 前作「東京家族」で、小津安二郎ばりの円熟さを示した山田洋次監督が、なんと同じメンバーで喜劇を作ってしまった!これには本当にビックリである。味わい深いシリアスなドラマと、一転して真逆な喜劇を立派に作品として成立させる演出力は、もはや名匠山田監督ならではの世界であり、この二刀流は確かに凄い! 今回も、タイトルの通り、昭和の寅さん一家を彷彿とさせるような展開で、ドタバタと楽しめる内容になっている。もともとそれぞれの役者たちが芸達者な名優たちなので、笑いあり涙ありの山田ワールド全開だ!マドンナ役の蒼井優もカワイイ。
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[029]バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
 打倒!アベンジャーズnabeさん2016-07-02
 
DCコミックスが誇る2大ヒーローの共演作である。 バットマンとスーパーマンの共演というのは、確かにゴジラとガメラの共演ほどインパクトのある企画だが、肝心な脚本となる・・・
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DCコミックスが誇る2大ヒーローの共演作である。 バットマンとスーパーマンの共演というのは、確かにゴジラとガメラの共演ほどインパクトのある企画だが、肝心な脚本となると難しい。そこを強引にやってしまったのが本作だが、やはりかなり無理があり、結局最後はCGだよりの派手なB級アクションになってしまったのが残念なところだ。 正義のヒーローであるスーパーマンの存在価値を認めながらも、その副作用である甚大な破壊の影響をたてに糾弾する場面は、いかにもアメリカらしい場面であり違和感はないが、それを観たダークヒーローのバットマンが、スーパーマンを殺そうと単純に思うというのには、やはり違和感がある。しかし、それでも二人の対決を丁寧に描いていけば、結構いい作品になったと思うが、やがて共通の敵が現れて、最後は共同で退治するお子様向けストーリーになってしまう。おまけに終盤になると、ガル・ガドット扮するワンダーウーマンまで現れて、まるでアベンジャーズのようだ。 次作は、死んだスーパーマンが生き返り、地球上に散らばっている超人達を加えて、まさにアベンジャーズ化しそうな雰囲気になっている。アメリカの偉大な2大ヒーローが、どこまでアベンジャーズに迫るか、これはこれで今後が楽しみだ!
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[030]
 名作のアレンジは難しいnabeさん2016-06-26
 
夏目漱石の原作を大胆にアレンジした新藤作品である。 二人の大学生が母娘の家に下宿し、三角関係の結果不幸な結末を迎える話を、静かに描いてゆく。なぜか母親は、彼らと娘と・・・
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夏目漱石の原作を大胆にアレンジした新藤作品である。 二人の大学生が母娘の家に下宿し、三角関係の結果不幸な結末を迎える話を、静かに描いてゆく。なぜか母親は、彼らと娘との結婚を最初から望んでいて、少しづつ娘を好きになるように仕向けていくところが、何とも言えずリアルでゾクゾクするところだ。 ヒロインを演じる杏梨は、素人的な演技に最後まで違和感はあるものの、二人の若者が恋焦がれるエキゾチックな娘の色香をプンプンさせている。また母親役の乙羽信子も、杏梨にも増した熟女の妖艶さを放っていて、主演の松橋登と辻萬長もさすがに印象が薄く、最後のクライマックスも、彼らの拙い演技が意に反して盛り上がりに欠けるのは残念だ。
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