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 「noreply」さんのコメント一覧 登録数(41件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]火垂るの墓
 (無題)noreply2003-01-27
 【ネタバレ注意】
確かに↓の通りであるが、幼いといえどもあまりに無気力で愚かだった自分のせいで、 まだ母の庇護を失ったショックにさえ不安定になる、純粋無垢なか弱い妹を殺してしまった。 ・・・
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確かに↓の通りであるが、幼いといえどもあまりに無気力で愚かだった自分のせいで、 まだ母の庇護を失ったショックにさえ不安定になる、純粋無垢なか弱い妹を殺してしまった。 しかし自分はというとおめおめ生き残ってしまったのである。 作品では最後に兄が死んでしまうが、それは野坂の罪悪感が生み出した結果だと僕は考える。 酷い暮らしをさせながらも兄に対し反抗しようともせずに弱々しく死んでいった妹、 妹を主役にした作品を世に送り出したのは、野坂の戦争に対する反撥以上に、妹に対する謝罪と鎮魂に他ならないだろう。 妹の死は自分のせいであると誰よりも本人が感じているからこそ本作品を送り出したのではないだろうか。
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[002]豚小屋
 (無題)noreply2003-01-17
 
湿り気を廃したドライな描写にはリアリティは極端に与えられておらず その点はあまり好みではないのですが、記号化による技巧的な造りは流石です。
  
 
[003]ピエル・パオロ・パゾリーニ/ソドムの市
 (無題)noreply2003-01-14
 
変態映画というレッテルも、侮辱や偏見の意を多く含まない場合のみ正しいと言えるだろう。 パゾリー二本人も、本作は「不快な」変態性欲の描出であることを実際に指摘している・・・
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変態映画というレッテルも、侮辱や偏見の意を多く含まない場合のみ正しいと言えるだろう。 パゾリー二本人も、本作は「不快な」変態性欲の描出であることを実際に指摘している。 この映画の意味は単にファシズム批判だと思うこと無かれ、消費社会、宗教、性生活、などなどその含蓄は複雑怪奇である。 波瀾万丈に生きた真の奇才の手による「表現」である。
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[004]エンゼル・ハート
 (無題)noreply2003-01-14
 【ネタバレ注意】
探偵と宗教の相性の悪さ! 推理を進めようとしても黒幕が悪魔だってんなら筋など最初から通るはずもない。耽美や退廃を引きずりながら、映像・演出は割かし硬質で現実的である・・・
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探偵と宗教の相性の悪さ! 推理を進めようとしても黒幕が悪魔だってんなら筋など最初から通るはずもない。耽美や退廃を引きずりながら、映像・演出は割かし硬質で現実的であるのも随分マイナス。 加えて宗教的な世界にしても、探偵ものにしても映像、演出は表面的な形にとどまっており中途半端な演出である。 ブードゥーなり、ルシファーなり名前だけ出して雰囲気作りを狙うなんていい加減で空疎な事は、一流監督ならば謹むべきではないか。
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[005]黒い十人の女
 (無題)noreply2003-01-08
 
映像の斬新さの割には、台詞・演出には気取りが全然感じられない。 それが良いのか悪いのかは個々の好き嫌いだろうが、僕は気に入った。 映像とそれらの微妙なズレが余計ユー・・・
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映像の斬新さの割には、台詞・演出には気取りが全然感じられない。 それが良いのか悪いのかは個々の好き嫌いだろうが、僕は気に入った。 映像とそれらの微妙なズレが余計ユーモラスに思えるのだ。 船越英二、岸恵子が特にその点において良かった。
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[006]サムライ
 ちょっと批判noreply2003-01-08
 
硬質な映像は時に決まりすぎたカットが多く、スタイル(外面)を非常に強調してある。 詩的な映像に作り上げるならば、まず何よりオープニングで引用した、「孤独」の内面をも・・・
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硬質な映像は時に決まりすぎたカットが多く、スタイル(外面)を非常に強調してある。 詩的な映像に作り上げるならば、まず何よりオープニングで引用した、「孤独」の内面をもっと掘り下げるべきだ。 武士道精神の内部構造を、孤独の概念をしっかりと捉えることが出来ていたかどうかは、映像を見る限り甚だ疑問であり、その分映画自体が稚拙に見えてくる。 「孤独」と言う言葉の本来持つイメージ、例えば、悲壮感、焦燥感、虚脱感、そして何より絶望感などはこの映画には見られないと言っても良い。 「孤高の殺し屋」という硬質で美しい「絵」の実像は、あまりに浅薄で見せかけではないか・・。
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[007]幕末太陽傳
 (無題)noreply2003-01-01
 【ネタバレ注意】
「物騒な世の中だ・・」。 労咳病みで、他人を決して信用しない。 おそらく世の中の残酷さを誰よりも熟知していたであろう佐平次は、それでも決して生への執着を捨てない。む・・・
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「物騒な世の中だ・・」。 労咳病みで、他人を決して信用しない。 おそらく世の中の残酷さを誰よりも熟知していたであろう佐平次は、それでも決して生への執着を捨てない。むしろ「首だけになっても動いて見せまさァ!」という気概である。 平気で人に嘘を付き、騙し、貶める。しかしこういった行為は佐平次の場合 においては社会への反逆心や厭世観から来るのではないようだ。 彼の場合これらの行為は自己愛と生への飽くなき執着、そして人生肯定の表出に他ならない。「こちとら町人は、自分一人の才覚で生きる」。 それが彼の人生の歩むべき道、言い換えれば存在証明なのである。 取り敢えず若旦那徳三郎と結婚して暮らそうと思うのでこの場から逃がして欲しいと頼むおひさが「(代金は)十年後に払います」と言うと、 佐平次は「十年後には世の中も変わる・・」(実際に明治維新である) と言う。 するとおひさは「世の中が変われば私も変わります。もっとお支払い出来るかも知れない」と言う。 佐平次は笑った。十年後の代金など全く当てには出来ない。それどころか、あの博打好きでろくでなしの徳三郎が旦那であればむしろ生活に逼迫することだろう。 しかし佐平次は彼女の頼みを快く受け入れたのである。おひさという純朴な少女の生への汚れ無き肯定に、労咳持ちで、今も死の影が迫り来る自分の姿を重ね合わせたのではなかろうか。 「地獄も極楽もあるもんけ〜、おいらまだまだ生きるんでえ〜!」、 クライマックスでは「死に神」さえも騙して逃げ出す。 人生のそこはかとない暗さ、死の影を十二分に見知っているからこそ、反対にどこまでも光り輝く生の光明、「太陽」と成りうるのである。
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[008]ペンギンに気をつけろ!
 (無題)noreply2002-12-27
 
現時点では最高傑作。一作目と比べるとその差は歴然としています。 脚本に沿って移り変わる背景(美術)+演出の数々は、 コメディ、サスペンス、ウエスタン(アクション)な・・・
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現時点では最高傑作。一作目と比べるとその差は歴然としています。 脚本に沿って移り変わる背景(美術)+演出の数々は、 コメディ、サスペンス、ウエスタン(アクション)などの映画の定番の(どこかで見た)シーンを次々と紡ぎだし、観客を決して飽きさせません。 動きも非常にスムーズになり、また幅(演技)が出てきています。 20分にこれだけ詰め込む脚本や編集、カメラアングルなども普通の映画のレベルを凌駕している、かもしれない。
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[009]キス・オブ・ザ・ドラゴン
 (無題)noreply2002-12-25
 
自分の様にどちらかというとアクション映画が苦手な人間にとっては、 「そうそう、こういうのが嫌いなんだよ」と言いたくなる典型的作品。 役者が真面目な顔をすればするほど・・・
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自分の様にどちらかというとアクション映画が苦手な人間にとっては、 「そうそう、こういうのが嫌いなんだよ」と言いたくなる典型的作品。 役者が真面目な顔をすればするほど、こっちはイライラさせられるのだ。
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[010]隣のヒットマン
 (無題)noreply2002-12-25
 
神経衰弱の人間が見ると余計落ち込み、頭重感が増します。 女の裸だけが印象に残った、やはり。
  
 
[011]アザーズ
 (無題)noreply2002-12-25
 
由緒のありそうな「お屋敷」に正当派の美人女主人、シックな黒を主体とした色づかいに、 のっけから目的見え見えの紙芝居風のオープニングにフルートの音色。 アメリカ的なエ・・・
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由緒のありそうな「お屋敷」に正当派の美人女主人、シックな黒を主体とした色づかいに、 のっけから目的見え見えの紙芝居風のオープニングにフルートの音色。 アメリカ的なエログログチャグチャなホラーを常に念頭に置いているようなファンの方にとっては、当然この種の古典的な「怖さ」には違和感があり、また今更古めかしく、生ぬるく感じるだろうし、 恐怖を包容する端正な美に対しても触手を刺激されないのではないか。 多分に狙いの見え透いた造りだが、これをしっかりやってのける制作側も俳優も成る程良い仕事をしている。 最近流行のどんでん返しは、シックスセンスよりはましだろう。 この監督もナイトシャマラン同様、単なるアトラクション的なホラーではなく、作品中にヒューマニズムを含む新感覚の作品を目指しているようだ。
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[012]少林サッカー
 (無題)noreply2002-12-25
 
アクション、サスペンス、青春、恋愛、ホラー、バイオレンス、ミュージカル、スポーツ、戦争(少し)など、 それぞれのジャンルのお決まりの演出が随所に施してあり、それに加・・・
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アクション、サスペンス、青春、恋愛、ホラー、バイオレンス、ミュージカル、スポーツ、戦争(少し)など、 それぞれのジャンルのお決まりの演出が随所に施してあり、それに加えて撮影も安定している為に、ギャグが一人歩きしない。 それでもギャグが一番大事なのは言うまでもないですが。
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[013]U−571
 (無題)noreply2002-12-24
 
潜水艦を舞台とした映画というのは、嵌る奴は本当に嵌る。 緊張感が本当に「おつ」だ。映画館で見るべき作品。
  
 
[014]セブン
 (無題)noreply2002-12-24
 
つまり文学的な「雰囲気」と血のイメージで、聴衆の健全な変質的性質を、憧れを、満たそうという映画である。 これは取り敢えず皆見るべき、嫌いな人は嫌いで割り切る。 好き・・・
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つまり文学的な「雰囲気」と血のイメージで、聴衆の健全な変質的性質を、憧れを、満たそうという映画である。 これは取り敢えず皆見るべき、嫌いな人は嫌いで割り切る。 好きな人間は満足して、それでよい。ナイス娯楽。
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[015]HANA−BI
 (無題)noreply2002-12-24
 
武の映画のヒューマニズムで泣く人間は非常に健全と言えるのではないか。 あくまで娯楽色の強いヒュ−マニズムだが、これを描ける人材はいつの時代も必要不可欠だ。
  
 
[016]クイズ・ショウ
 (無題)noreply2002-12-24
 
タトゥーロ好きにはたまらない役柄だった。 ファインズも好演していて題材と上手くシンクロした内容と演出。 事前にイメージを持って臨んでも大丈夫な作品だろう。
  
 
[017]クリムゾン・リバー
 (無題)noreply2002-12-24
 
レノは普通の人間の役をすると面白くも何ともない、何が刑事だ。 サイコサスペンスが好きな人間は、話自体の内容に拘らず、夢幻の世界を永遠に漂おうとする性質が付いてしまっ・・・
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レノは普通の人間の役をすると面白くも何ともない、何が刑事だ。 サイコサスペンスが好きな人間は、話自体の内容に拘らず、夢幻の世界を永遠に漂おうとする性質が付いてしまってるもんだから、 定期的にこういう作品をどんどん平らげ消化してゆく。 少数の作品にも永遠の広がりがあることを知ろうともしない君たちは、消費世界の亡者さ!(作品とはあまり関係ないな)
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[018]パニック・ルーム
 (無題)noreply2002-12-24
 
これを娯楽と呼ばずに何と呼ぶんだこんにゃろう。 パッと見どこが良いのか分からない地味な容姿に何故か瞳奪われる。 それが掴めそうで掴めない愛嬌というものではないでしょうか。
  
 
[019]マトリックス
 (無題)noreply2002-12-24
 
演技面では変態の誉れ高いキアヌの気持ち悪さ炸裂の怪作。 ネバネバベタベタの何故か心地良い変態チックな世界、これがこの映画の一つの醍醐味だ。 革の服を好きで着る人間な・・・
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演技面では変態の誉れ高いキアヌの気持ち悪さ炸裂の怪作。 ネバネバベタベタの何故か心地良い変態チックな世界、これがこの映画の一つの醍醐味だ。 革の服を好きで着る人間なんて大抵醜いナルシズムの虜なのさ。
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[020]ファイト・クラブ
 (無題)noreply2002-12-24
 
話の筋は刺激的でさえあれば哲学的、詩的な要素など要らない。 映像は刺激的でさえあれば余計な美学など必要ない。 演技は刺激的でさえあれば、奥ゆかしい哀愁など必要ない。・・・
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話の筋は刺激的でさえあれば哲学的、詩的な要素など要らない。 映像は刺激的でさえあれば余計な美学など必要ない。 演技は刺激的でさえあれば、奥ゆかしい哀愁など必要ない。 そんな性的エネルギーに支配された、あるいは支配されたい健全な若者、人間向けの映画。そして監督、娯楽というものを良く分かってる(のかも)。
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[021]上意討ち 拝領妻始末
 (無題)noreply2002-12-24
 
仲代達矢と三船敏郎が親友として二人で上司の陰口を叩く前半の数分、 それだけで映画ファンにとっては非常に特別な作品。 殺陣は如何にも古い。リアルタイムで見れば納得の娯・・・
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仲代達矢と三船敏郎が親友として二人で上司の陰口を叩く前半の数分、 それだけで映画ファンにとっては非常に特別な作品。 殺陣は如何にも古い。リアルタイムで見れば納得の娯楽作だろうが。
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[022]レオン/完全版
 (無題)noreply2002-12-24
 
絶対の自信を持って断定できる。 ジャン・レノが出演していなければ、この映画の人気は劇的に下がる。 すると当然ナタリー・ポートマンはスターウォーズなど出れる人気俳優に・・・
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絶対の自信を持って断定できる。 ジャン・レノが出演していなければ、この映画の人気は劇的に下がる。 すると当然ナタリー・ポートマンはスターウォーズなど出れる人気俳優にはならなかっただろう。
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[023]メメント
 (無題)noreply2002-12-24
 
多少辻褄の合わないSFチックな謎が解けてしまうとどうにも寂しい作品。 映画を集中力で見るエネルギッシュな人間達には簡単過ぎて満足できないだろう。 ただし、美術・音楽等・・・
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多少辻褄の合わないSFチックな謎が解けてしまうとどうにも寂しい作品。 映画を集中力で見るエネルギッシュな人間達には簡単過ぎて満足できないだろう。 ただし、美術・音楽等が醸し出す微妙に不思議な雰囲気は漠然とした味わいがある。 ハリウッドの売れ筋路線を行くか、あるいは自意識過剰になり下手に能動的な映画を作ろうとしない限り、この監督にはまだまだ大きな可能性がある。 それは自然本作を大きく超越する可能性だ、ただしそうなるとカルト的な監督にならざるを得ないが・・。
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[024]トゥームレイダー
 (無題)noreply2002-12-24
 
何億も積んだ映画が、もう何年も以前のテレビゲームに負けちゃってるからもうこれは苦笑しかないでしょう。ははは・・・。
  
 
[025]サイダーハウス・ルール
 (無題)noreply2002-12-24
 
現実に堕胎された「生き物」を見た人間の心の深奥に一体どんな感情が芽生えるだろう。 少なくとも絶望というものの陰を視覚によってはっきりと理解するであろう。 セロンの・・・
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現実に堕胎された「生き物」を見た人間の心の深奥に一体どんな感情が芽生えるだろう。 少なくとも絶望というものの陰を視覚によってはっきりと理解するであろう。 セロンの神々しいまでの美肌にノックアウトw。 一貫した明度彩度の高い色遣いは芸術的にはどうだろうか。むしろ十分に娯楽的だといえるだろう。
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[026]カッコーの巣の上で
 (無題)noreply2002-12-24
 
ジャックニコルソンの演技は素晴らしいというか、見たままである。 あの不敵な面構え、何しろ好感度が高い、簡単に言えばスター性ではないだろうか。 本作での演技の技術面は・・・
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ジャックニコルソンの演技は素晴らしいというか、見たままである。 あの不敵な面構え、何しろ好感度が高い、簡単に言えばスター性ではないだろうか。 本作での演技の技術面は手放しで褒める程ではないと思う。 話の内容は突き抜けないが、保守的なアカデミー賞の例年の基準値通りだろう。
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[027]マルホランド・ドライブ
 (無題)noreply2002-12-24
 
筋の通るおもしろさも確かにあるが、その点はリンチのご愛敬と言ったところか。 リンチ作品の本当の値打ちは勿論演出にある。
  
 
[028]バニラ・スカイ
 (無題)noreply2002-12-24
 
リメイクの目的は「アメリカの都会的でハイセンスなサスペンスに仕立て上げる」といったところか。 トムクルーズ、キャメロンディアスの出演、高級車、ニューヨーク、音楽の使・・・
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リメイクの目的は「アメリカの都会的でハイセンスなサスペンスに仕立て上げる」といったところか。 トムクルーズ、キャメロンディアスの出演、高級車、ニューヨーク、音楽の使い方など。 スタイリッシュを狙いすぎている節がかなりあるが、監督を見れば妥当なところだと判断できよう。 ただし、過剰に大衆的であるために、数度見るに耐える奥ゆかしさは皆無。 その為にオリジナルによって話の筋を知っている人間、そして本作の鑑賞が二回目以降の人間にとっては、 それ程優れていないプロモーションビデオと変わりはない。 またトムクルーズのこの手の演技は多分皆見飽きているし、ポップな演出とは非常に不調和だ。
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[029]イン・ザ・ベッドルーム
 (無題)noreply2002-12-24
 
物語の核心は、メロドラマチックで愚劣なサスペンス。 素直に息子を殺された夫婦の生活談に徹した方が余程良心的で、 また作品の調和も取れるだろう。 爽やかな演出の裏に絶・・・
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物語の核心は、メロドラマチックで愚劣なサスペンス。 素直に息子を殺された夫婦の生活談に徹した方が余程良心的で、 また作品の調和も取れるだろう。 爽やかな演出の裏に絶望的な陰を落とすには、制作者側に全くと言っていいほど厭世感が欠如しており、 一人の女の「寝室」に入り込んだ男達の顛末がまるで三流のブラックコメディのような軽薄さで描かれる。 息子が殺されるシーンが特に強烈なため、この映画をドラマだとある種誤解して捉える方が多いようだが、 そちらのビジョンで攻めた方が制作者達、俳優陣としても得意分野だったのではないか。
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[030]どん底
 (無題)noreply2002-12-17
 
アクション・娯楽だけに限定されない黒沢明の偉大なる才能の証明となる傑作。 ゴーリキー・マキシムの原作の舞台をなんと日本の棟割り長屋に置き換えてしまった作品だが、 少・・・
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アクション・娯楽だけに限定されない黒沢明の偉大なる才能の証明となる傑作。 ゴーリキー・マキシムの原作の舞台をなんと日本の棟割り長屋に置き換えてしまった作品だが、 少しの無駄もない役者陣の演技と、そして、まるで至る所に箴言が散りばめられているような台詞群にぐいぐい引き込まれていく。 狭苦しいおんぼろ長屋を用い、生活の「どん底」という閉塞状況においてそれぞれに喪失感、挫折感を色濃く抱いた人間達の、 時に無気力であり、時にヒステリックであり、そして時に愉快であり、絶望的な現実を、 単なる絵空事とは思えない、真に迫る迫力を以て炙り出す。 三井弘次を中心としたお祭り騒ぎなどに見られる、溢れるようなユーモアを一方では用いることで、 物語の、人間の現実生活の「光と陰」の広がり、奥行きを二元的に明確に描き出している。 また小説では不可能である、臨場感を伴った直接的感知、例えば風の音、鳥の声、雨の音などの演出も、極単純ではあるが十分効果的に使われている。
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