allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

投稿されたユーザーコメント
 
 「savy」さんのコメント一覧 登録数(4件)rss
 コメント題投稿者投稿日
[001]レ・ミゼラブル
 ちょっと全体的に平坦になり過ぎたかな…savy2013-01-05
 【ネタバレ注意】
この映画は大作ミュージカルだが、いいところは沢山ある。 やっぱり特筆すべきは個々の俳優の生の歌唱、演技をしながらなのでアフレコ一切ナシの完璧なLIVE感。これに勝る臨場・・・
続きを読む
この映画は大作ミュージカルだが、いいところは沢山ある。 やっぱり特筆すべきは個々の俳優の生の歌唱、演技をしながらなのでアフレコ一切ナシの完璧なLIVE感。これに勝る臨場感はやはり無い。 歌唱がメインなので、映画として非常に分かりやすく相手の感情、喜怒哀楽がストレートに見ているものに伝わってくる。 中でも意外と上手かったラッセル・クロウとアン・ハサウェイ。そんな2強を差し置いて一際素晴らしかったのがサマンサ・バークス。あとは…アマンダ・セイフライドはきっとこれなんかのついでに撮ったでしょ?という感じ(笑) 意外と良かったのはヘレナ・ボナム・カーターと、やっぱり何でも出来ちゃう男、サシャ・バロン・コーエン。一番ハマり役だったかも。 あとはカメラワークも凄く荘厳でいて力強い。 冒頭の船を引くシーンで一気に心を鷲掴みにされるし、人物の感情の機微で色々と創意工夫をしているのが素敵。 まぁ…いいところはそれくらいで、ハッキリ言ってしまえばこの映画、ミュージカル好きでなくとも158分延々歌唱を聞き続けるという疲労感がどうしても残ってしまう。なんせ、ドラマ部分のセリフはほぼ全てが歌唱。しかも、そんなに曲の雰囲気も変わらないので、最後のほうはもう早送りしたくなる(笑) 肝心な物語の内容は分かりやすく、悪く言えば単調で平坦。人々は純粋な心の赴く方向でしか動かず、古典劇のお手本のようなドラマ運びで意外性は無く、泣き所はまさに泣いて下さいと言わんばかりの押し付け間が最終的に感情の高ぶりを冷ましてしまう。 これだったら、身も蓋も無い発言かも知れないが、映画じゃなくてミュージカルを見たほうがよっぽど迫力はある。 映画にするならば映画でしか出来ないこと、カット割があって初めて成立することなど新しい挑戦をして欲しかった。監督の意向は十分分かるが、画面を通しての迫力だけを押し通されても凄い!と思うのは最初だけ。すぐに飽きる。 そういう意味ではやはりヘレナ・ボナム・カーターとサシャ・バロン・コーエン演じる詐欺まがいの店主がいるあの宿場の一連のシーンは物凄く良かった。ああうのを全編に入れていけば良かったのに。 アイデアはいいし、やりたいことは分かるが、この映画は決して傑作かと言われるとそうじゃない。 「ミュージカルが得意じゃない人は辛いかも」なんてフォローも要らない。だったらミュージカルが得意じゃない人が見ても素晴らしいと思える映画を作ればいいだけのことだし、それが良い作り手というもの。 前作『英国王のスピーチ』が良かったから2作目慎重になり過ぎたか?トム・フーパー。という感じがする。
隠す
  
 
[002]007 スカイフォール
 標的を撃ち抜けなくなったボンドsavy2013-01-05
 【ネタバレ注意】
昔色々捻られた007シリーズというのは作られてきたが、今作はここ近年の作品の中でもかなり異彩を放っていると言える。ただ単純に滅茶苦茶かっこいいジェームズ・ボンドがテロ・・・
続きを読む
昔色々捻られた007シリーズというのは作られてきたが、今作はここ近年の作品の中でもかなり異彩を放っていると言える。ただ単純に滅茶苦茶かっこいいジェームズ・ボンドがテロリストを倒しまくり、ボンドガールとイチャイチャしまくる…という本来のものを期待していたら、いい意味で期待を裏切られるかも知れない。 まず今回のボンド、けっこうドジをする(笑) 日々の任務で鍛え上げられているとは言え、老いや精神的・肉体的なダメージには勝てず、途中の諜報員試験のようなものを受けさせられる。ここは結構見所で、なんだか鍛え上げられた殺戮マシーンではなく、本来のボンドの人間性というのが少し浮き彫りになる。しかもブランクのせいで上手く標的を打ち抜けない…正直、こんなボンド見たく無い(笑) そして今回のエネミーはハビエル・バルデム。このキャスティングはここ最近の中では一番しっくり来るんではなかろうか(まぁ余りにも既に有名になり過ぎている感は否めないが…)。敵として十分な存在感だが、やっぱり僕は『ノーカントリー』の時のあの強烈な印象があり過ぎて、どうしても比べてしまい結果見劣りしてしまう。 そして、今回のボンドガールも微妙。黒人のナオミ・ハリスは正直パッとしない…というか、同じ諜報員のボンドの部下で影が無くサッパリした女性。 対照的に影のあるボンドガールとしてもう一人、ベレニス・マーロウといういかにもヨーロッパ系のセクシー女優が出てくるが…この女性がまぁ〜あっという間に殺される。もうちょっと見せ場を作って欲しかったなぁ。 というか…今回のボンドガールはむしろジュディ・デンチ。Mへの疑心から始まりMへの逆恨みからの攻撃、そして最後壮絶な死…からMの交代まで全てを描いているからむしろそこを軸にして今回の007の骨組みがされたんじゃなかろうかと推測してみると、ボンドの序盤のひ弱さや、ボンドが思い出の地に赴くなど…色々な点に納得がいく。 今作はその辺のドラマ部分に力をかなり入れていて、正直アクション映画としての完成度はイマイチだ。敵の攻撃の仕方や動機にも真新しさはないし、最先端のスパイグッズも出てこないし、車は相変わらずだし… 撮ったのは『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス。いかにも前衛的なことを好みそうな監督だし、コテコテのアクション映画を今まで作ったことは無いだろうから、こういうボンドもたまにはいいかも知れない。まぁ僕としては少し物足りなかったが。 それでMが今度からレイフ・ファインズになります。 これはなかなかいいチョイスだと思う。もうジュディ・デンチでお馴染みになって来た感はあったが、本来歴代のM役はデンチ以外は全員男性だったはずだし、これ以上ジュディ・デンチがやると、ただの意地悪婆さんになってしまうので(笑)
隠す
  
 
[003]アルゴ
 脚色の上手さが本当に光る一品savy2013-01-05
 【ネタバレ注意】
タイトルで述べた通り、本当に脚色が上手く出来ている。 1979年、イランで起きたアメリカ大使館人質事件。それを背景に大使館から逃亡をはかった6人のアメリカ人官僚の身柄を・・・
続きを読む
タイトルで述べた通り、本当に脚色が上手く出来ている。 1979年、イランで起きたアメリカ大使館人質事件。それを背景に大使館から逃亡をはかった6人のアメリカ人官僚の身柄を確保するためCIAが架空の映画制作をでっちあげ本拠地に乗り込む…という話。 まぁ勿論、この作戦自体は本当にあって事実CIAが作戦を遂行し救出作戦を成功させてから数年間極秘情報として何年も明るみに出なかった話であるから、この物語の説得力は当然高い。しかし、僕が予想するに、この作戦自体はこの映画のようなスリリングなものではなく、なんの滞りもなく上手く行ったんではなかろうかと思う。 そう、この作品が評価されるべきは、事実というベースを根底に敷いているにも関わらず、限りなくスリリングでエンタメ性に富んだ展開にしている…その作り方の上手さだ。 キャラクターの描写は勿論のこと、緊張感のある撮影手法や、随所に散りばめられたスリリングなシーンのバランス。そしてそこにテーマも持たせている。これだけブレなく最後まで緊張感が続いていくようなノンフィクションは無いんじゃないだろうかとすら思う。 中でもやっぱりアラン・アーキンの暴れっぷりは特筆すべき部分がある。それにあのキャラクターが一人居るだけで一辺倒になりがちな作品の雰囲気がいい意味で緩み観客に休み所というものを与えてくれる。 よくノンフィクションものを作るときはこういう史実と演出のバランスというものが非常に難しいものだが、この作品はそこを上手い具合にクリアしていて、とても映画的な映画に仕上がっている。
隠す
  
 
[004]プロメテウス
 手の平の上で転がされちゃう映画savy2013-01-05
 【ネタバレ注意】
本来はリドリー・スコット彼の監督作で出世作の『エイリアン』の前日譚として作られたこの作品だが蓋を開けてみれば一つの独立作品として成立してしまっている。 テーマとして・・・
続きを読む
本来はリドリー・スコット彼の監督作で出世作の『エイリアン』の前日譚として作られたこの作品だが蓋を開けてみれば一つの独立作品として成立してしまっている。 テーマとしては「人類の起源」という今まであったようでそんな深く掘り下げられなかった部分。これを聞いて僕個人的には神話とか寓話をモチーフに小難しい哲学論などを出してくるのか少し不安に思ったが…でもそんなことはなく、中身はれっきとしたエンターテイメントだった。 しかも近年その語り口が成熟しすぎてちょっと説教臭くなってるあのリドリー・スコットにしてはかなりライトで、いい意味で馬鹿げた話でもあるし、狙って作っていたとしたら正直大成功。こんな映画も彼作れるんです!というか、初期ってこんな感じだったんです!という懐かしさを思い出させてくれた。 終始と言っていいほど、説明不足。何がおきているか意味が分からない、それでもなんとなく面白い。 きちんと最初のほうで、エイリアンというか、変な怪物の餌食になってくれるお決まりのバカも登場する。人間の起源を探る正体が不死の効能を得るためだったというのも興味深いし、会長の老人を完璧な特殊メイクさせたガイ・ピアースに演じさせた意味も正直分からない。もしこれが観客がガイ・ピアースが演じているから最終的に若返る設定にするんだ!と深読みさせていたとしたら…それはそれで計算高い天才かも。 それでいてこのヒロインをノオミ・ラパスに演じさせたのは素敵。 まさに男勝りなクルーで、自分のお腹に宿ったエイリアンでさえも自分で除去しちゃう。もう失血して失神寸前なのにエイリアンと戦える…こりゃあリプリーを超えたな。 そしてなんと言っても一番よかったのがマイケル・ファスベンダーのクローン人間。この人は本当にどんな役を与えても完璧にこなしますね…あの無表情で何を考えているか分からないうえに自分の目的を遂行するために手段を選ばない冷酷さは、この物語の人類の起源というテーマに一石を投じるような存在になっている。 総括してみると、正直最後まで物語の節々に意味が分からない点が数多く残る。 だけど、最後の産まれたてのエイリアンの可愛い造型を見ただけでそんなのフッ飛ぶ。 全てはリドリー・スコットの手の平の上で転がされた結果。 人類の起源なんてもうどうでもいいじゃん!となる。そうさせてしまうのがこの映画の凄い所だ。
隠す
  
 
 
 



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION