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 「ymo1191」さんのコメント一覧 登録数(165件)rss
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[001]古都
 百恵ちゃん一人二役ymo11912016-03-03
 
百恵映画のフィナーレです。川端康成氏原作の「伊豆の踊子」で始まった百恵文芸映画ですが、ラスト作品も川端先生の「古都」と言うのも何かの偶然でしょうか。赤子の時生き別れ・・・
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百恵映画のフィナーレです。川端康成氏原作の「伊豆の踊子」で始まった百恵文芸映画ですが、ラスト作品も川端先生の「古都」と言うのも何かの偶然でしょうか。赤子の時生き別れになって以来の再会の双子姉妹の愛、その親と子の愛とつながりを描いた作品で、百恵ちゃん一人二役の映像が、市川崑監督の手により、幽玄の美となったと言ったら言い過ぎでしょうか。京都、祇園、北山杉と言うロケーションも、この文芸作品にリリシズムを感じさせます。
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[002]天使を誘惑
 このゴールデンコンビの等身大に近い最終作ymo11912016-03-03
 
同棲やら、結婚に踏み切れないやら、現代(70年代)の愛を描く、一見とりとめもないような青春恋愛ドラマに見えますが、これが70年代の青春ドラマのスタイルなのです。百恵・・・
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同棲やら、結婚に踏み切れないやら、現代(70年代)の愛を描く、一見とりとめもないような青春恋愛ドラマに見えますが、これが70年代の青春ドラマのスタイルなのです。百恵・友和ゴールデンコンビの第11作目で、世間もうらやむビッグスター二人の恋愛と重ね合わせてみることはできませんが、70年代の若者の等身大の恋愛物語として、時代性と共に描かれています。百恵映画の最終作が古典文芸調の「古都」で、友和さんの出番が少ないことを考えると、本作が、このゴールデンコンビの等身大に近い最終作である様に思えます。高橋三千綱氏の小説が原作で、藤田敏八監督が脚本・監督を手掛けた、藤田ワールドの作品となっています。
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[003]ホワイト・ラブ
 百恵ちゃん二十歳の作品ymo11912016-03-03
 
スペインロケもあり情熱の愛の物語で、もう一つ(実はもう二つ)の愛の物語が赤く見えましたが、本流は百恵・友和さんの純愛の’ホワイト・ラブ’の物語です。百恵・友和映画第1・・・
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スペインロケもあり情熱の愛の物語で、もう一つ(実はもう二つ)の愛の物語が赤く見えましたが、本流は百恵・友和さんの純愛の’ホワイト・ラブ’の物語です。百恵・友和映画第10作目の記念作品で、オリジナル・ストーリーを一般公募した作品ですが、藤田敏八さんが脚本担当で、スペインロケとなる終盤に向かって魅力的な作品となっています。製作が1979年ですから、百恵ちゃん二十歳の作品で、芸能界6年くらいのキャリアですが、実にスペインの情熱的な風景・街並みが似合う、綺麗な女優さんに成長しています。ですから百恵・友和映画作品の中でのお互いの立場も、結構百恵さんが対等以上に大人びた配役になってきていますね。
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[004]炎の舞
 平家の落人村の一族ymo11912016-03-03
 
戦争が二人の仲を切り裂くという、戦時下ロマンスの文芸作品で、百恵・友和コンビの第九作目作品です。原作は加茂菖子さんの「執炎」ですが、本作は百恵さん演じる、狂おしいま・・・
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戦争が二人の仲を切り裂くという、戦時下ロマンスの文芸作品で、百恵・友和コンビの第九作目作品です。原作は加茂菖子さんの「執炎」ですが、本作は百恵さん演じる、狂おしいまでの女の情念と、演舞を重ねて「炎の舞」となっています。この秘められた情念との因果ではありませんが、百恵さん演じる’きよの’と言う娘が、戦いの悲劇を誰よりも痛切している、平家の落人村の一族の因習の中で育った事が、深く関係しているようで。前半はドラマ展開がいまひとつでしたが、尻上りに惹きこまれていくドラマ展開の文芸作品でした。
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[005]ふりむけば愛
 大林スタイルの開花前ymo11912016-03-03
 
本作の製作は1978年ですが、80年代から活躍する事になる大林宣彦監督が、その前に撮った作品と言えばいいのでしょうか、百恵・友和ゴールデンコンビの第8作目(原作のある文・・・
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本作の製作は1978年ですが、80年代から活躍する事になる大林宣彦監督が、その前に撮った作品と言えばいいのでしょうか、百恵・友和ゴールデンコンビの第8作目(原作のある文芸作品でなく、初のオリジナル描き下ろし作品)として撮った作品ですが、映像手法も平板で、その後に藤田敏八監督が撮った「天使を誘惑」が、70年代スタイルをプンプンさせたハッキリした作品であるのに比べても、かなりつかみどころのない作品となっています。大林スタイルの開花前と言ってしまいましょうか、劇中、友和さんがギターで弾き語りする曲も、かなりセンチメンタルなフォークで、しみじみしてしまいました。原案・脚本のオリジナル作品はジェームス三木さんが手掛けていて、三木さんの賑やかな脚本と、わざとミスマッチさせたような脚色が、微妙に大林監督なのでしょうか。
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[006]野菊の墓
 盗人猫的パッシングymo11912016-03-02
 
この作品は、明治後期の小説家・伊藤左千夫氏による原作で、夏目漱石氏等と同期の、アララギ派・ロマン主義の作家の作品として、1905年に創作された作品です。旧家の次男坊で15・・・
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この作品は、明治後期の小説家・伊藤左千夫氏による原作で、夏目漱石氏等と同期の、アララギ派・ロマン主義の作家の作品として、1905年に創作された作品です。旧家の次男坊で15歳の少年・斎藤政夫(佐久田修)と、2歳年上の従姉・民子(山口百恵)との淡い恋を描くいた作品で、本人同士の淡い恋心に対し、年上の嫁は体裁が悪いとか、兄嫁を中心に、いわゆる盗人猫的パッシングが民子に向けられ、悲恋ドラマの体裁を得ているのですが、ポイントは、明治はまだ中世なのか、それとも近代化は、男女の側面も含めて社会を開放へ向かわせているのか、と言う世間への問い掛けだと思います。ですから、政夫の親も民子の親も、二人の仲を裂いた事によって取り返しのつかない悲しみを招いた事を、自戒し許しを請うというところが終盤の見どころで、時代は変革期を迎えているというテーゼが見えてきます。百恵ちゃん主演映画大全集14作品の一つで、本作のみテレビ朝日が製作したTVムービーです。共演者も、本作と「エデンの海」1976年のみ、三浦友和さんではありませんが、本作は百恵ちゃんの役が2歳年上と言う設定なので、今回の共演者が選ばれたのでしょう。実際には半年くらい実年齢で年下の共演者でしたが、芸能界4年目の百恵ちゃんの成長著しく、実年齢以上に大人の魅力が感じられる百恵ちゃんで、ドラマの中ではありませんが、世間の人(女)が嫉妬して妬むのも解る様な気がします。
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[007]霧の旗
 百恵さんを壁ドンymo11912016-03-02
 
原作は松本清張氏、兄(関口宏)の弁護を断った弁護士(三國連太郎)に対する、女性の理不尽な復讐を描く、リーガル・サスペンス。本作では当時18歳の山口百恵さんが、いわゆる・・・
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原作は松本清張氏、兄(関口宏)の弁護を断った弁護士(三國連太郎)に対する、女性の理不尽な復讐を描く、リーガル・サスペンス。本作では当時18歳の山口百恵さんが、いわゆる悪女を演じる事になり、ウソをつくシーンが見ものです。1977年の作品で、百恵さんの「イミテイション・ゴールド」がヒットしてた頃で、クールビューティな百恵さんの一面が堪能できます。共演の三浦友和さんが、ビールケースの積んである所で、百恵さんを壁ドンして、執拗な復讐をやめさせようとしますが。不信感と言う人間関係の淀みが、ひとりの純粋な少女を悪女の道へと誘い込んでしまう、そんなサスペンスが混沌とした作品になっています。
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[008]泥だらけの純情
 新宿の盛り場のダイナミズムymo11912016-03-02
 
財閥のひとり娘と若き極道の純愛を、百恵・友和さんの主演コンビで描いた作品。刑事役の大坂志郎さん、町医者役の有島一郎さん、先輩やくざ役の石橋蓮司さんが、共演のベテラン・・・
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財閥のひとり娘と若き極道の純愛を、百恵・友和さんの主演コンビで描いた作品。刑事役の大坂志郎さん、町医者役の有島一郎さん、先輩やくざ役の石橋蓮司さんが、共演のベテラン俳優としてドラマに効いています。「泥だらけの純情」と言うタイトルですが、雲泥の差とも言える、身分と言うか、住んでいる世界が違う二人の純愛悲劇を、百恵・友和さんコンビが爽やかにも、ビターにも演じています。1977年の作品で、新宿の景観などが懐かしく、新宿の盛り場のダイナミズムが、ドラマの起伏と同期している様です。
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[009]春琴抄
 谷崎文学の耽美ロマンymo11912016-03-02
 
山口百恵さんの文芸路線映画第6弾で、谷崎潤一郎氏原作の谷崎文学の耽美ロマン作品で、西河克己氏が監督しています。主演の春琴(山口百恵)が美であるとすると、その美をめで・・・
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山口百恵さんの文芸路線映画第6弾で、谷崎潤一郎氏原作の谷崎文学の耽美ロマン作品で、西河克己氏が監督しています。主演の春琴(山口百恵)が美であるとすると、その美をめでる役として、三浦友和さんと津川雅彦さんが登場します。津川さんは美をめでるだけでなく、その美を独り占めにしようとしますが、友和さんの方は、美の方のナルシシズムにも、ひたすら献身するという構図が良く見えてきます。特に春琴があることで顔面の美貌を損なった後、友和さんが自ら目を突き失明する下りは、マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描いているとありますが、これはもはや谷崎氏自身の倒錯の世界であって、谷崎文学の深淵でもありますね。
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[010]風立ちぬ
 ”風立ちぬ、いざ、生きめやも”ymo11912016-03-02
 
山口百恵さん主演文芸シリーズ第5作目です。薄幸の少女の死と、彼女を最後まで見守る青年との愛を描いた、堀辰雄氏の同名小説(私小説的)の映画化で、何度も映画化されている・・・
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山口百恵さん主演文芸シリーズ第5作目です。薄幸の少女の死と、彼女を最後まで見守る青年との愛を描いた、堀辰雄氏の同名小説(私小説的)の映画化で、何度も映画化されている題材です。「風立ちぬ」とは簡潔なタイトルですが、風雲立ちふさがる戦時下の日本で、生きる希望が蝕まれていく社会情勢のなか、それでも生きたい、愛する人と生きて行きたいと願う青年と少女。しかし少女の体は結核に蝕まれて行き。。。”風立ちぬ、いざ、生きめやも”。学徒出陣で若い希望が蝕まれて行く時代でした。本作では他の同作品と違って、往生際をまったく映さない、百恵友和ゴールデンコンビの爽やかさを前面に出した、悲恋物語としている様です。
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[011]エデンの海
 多感な女子高生(山口百恵)ymo11912016-03-02
 
次元は1970年代の青春映画、アイドル映画の様相で、女子高校と言う学園での、多感な女子高生(山口百恵)と、新任の新人男性高校教師(南條豊)との、師弟愛を超えた奇抜な演出・・・
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次元は1970年代の青春映画、アイドル映画の様相で、女子高校と言う学園での、多感な女子高生(山口百恵)と、新任の新人男性高校教師(南條豊)との、師弟愛を超えた奇抜な演出のドラマですが、まっとうな学園ドラマの範疇でもあります。文芸作品として、アバンギャルドなセリフ(見ている方がこっぱずかしくなる)の連続ですが、原作が若杉慧氏の1946年の作品であり、戦前から戦中の抑圧から、戦後1年目に出版された作品である事と関係あると思います。タイトルの”エデンの〜”と言うのも、戦後の新しい世界への旅立ちを意味している様で。若杉氏は広島高等師範学校(現在の広島大学教育学部の母体)を卒業して、教職につかれた経歴もあり、その辺の経験と理念が本作に織り込まれている様です。百恵ちゃん文芸路線映画としては4作目で、本作は配役の年齢差も考慮したのか、共演が三浦友和さんではありません。友和さんとのゴールデンコンビで撮ってたらどうなっていたかと言う興味はありますが、本作での百恵ちゃんは、ピンの映画女優として、相手役を食ってしまう(カマキリの喩がありますが)くらい輝いていました。女優さんとしては、紀比呂子さん、浅野温子さん、悠木千帆さん等も見られます。また、校長役の伊藤雄之助さんがいい味を出していました。
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[012]絶唱
 主題歌が「山鳩」ymo11912016-03-02
 
原作は、封建的な戦前の山陰を舞台に、大地主の息子(三浦友和)と、貧しい美女(山口百恵)が織り成す悲恋を描いた作品で、戦前から戦中・終戦への戦争の翳りを帯びた、プロレタリ・・・
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原作は、封建的な戦前の山陰を舞台に、大地主の息子(三浦友和)と、貧しい美女(山口百恵)が織り成す悲恋を描いた作品で、戦前から戦中・終戦への戦争の翳りを帯びた、プロレタリアート的文芸作品です。主題歌が「山鳩」で百恵さんが歌っていますが、このドラマの中での百恵さんが山鳩の様でもあります。暗いイメージと明るいイメージを、百恵・友和コンビが、爽やかに演じていますが、作品全体としては、悲しい結末へと向かう悲恋物語でした。
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[013]潮騒
 ”のうがその火 を飛び越してこい”ymo11912016-03-02
 
エバーグリーンな文芸映画で、何度見ても楽しめる作品です。「潮騒」は三 島文学の中でも別格で、単純明快な純朴と愛と力強さを描いた作品ですが、 百恵友和ゴールデンコンビの・・・
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エバーグリーンな文芸映画で、何度見ても楽しめる作品です。「潮騒」は三 島文学の中でも別格で、単純明快な純朴と愛と力強さを描いた作品ですが、 百恵友和ゴールデンコンビの、爽やかで力強い恋愛物語としてはぴったりな 作品となっています。映画は百恵さんの馴れない水運びのシーンから始ま り、それをこぼしてしまう水しぶきから、海岸の岩にたたきつける波しぶき にシーンチェンジし、まさに潮騒の始まりです。ですから、オープニングの クレジットが流れる映像の中で、二人(山口百恵、三浦友和)の主人公の恋 愛ドラマの核心を垣間見ることが出来ます。当時の百恵ちゃんの「青い性路 線」との絡みもあって、雨の監的硝でのシーン、”のう(あなた)がその火 を飛び越してこい”はドキドキものです。作家・三島由紀夫氏が作品に込め た、”男は気力や、家柄や財産は二の次だ”と言う生のエネルギー賛歌や、 海女たちの”ちちくらべ”にある肉体美への憧れ、我が子がいとおしいと思 う灯台守の奥さん(津島恵子)や、友和さんのお母さん(初井言栄)の母心 への賛美など、人間ドラマが伝わってきます。
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[014]伊豆の踊子
 百恵ちゃんは映画初主演作品ymo11912016-03-02
 
川端康成氏の同名小説の映画化で、物語の中での書生さんに、川端氏の繊細 で美しい心情が見いだせるし、書生さんは、川を隔てた露天風呂から裸で手 を振る踊り子に、健気な生の・・・
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川端康成氏の同名小説の映画化で、物語の中での書生さんに、川端氏の繊細 で美しい心情が見いだせるし、書生さんは、川を隔てた露天風呂から裸で手 を振る踊り子に、健気な生の瑞々しさを見出しているのでしょう。本作は西 河克己監督の作品(1974年)ですが、西河監督、1963年にも吉永小百合さん と高橋英樹さんの主演で同タイトル映画を撮っていて、本作を山口百恵さん 三浦友和さん主演でリメイクした意気込みが感じられます。レンタルDVD としてはもう一本、1954年野村芳太郎監督作の、美空ひばりさんと石浜朗さ んの主演作がありますが、見比べてみるとなかなか面白いです。本作は文芸 映画ですから、しっかりした時代描写とそこに生きる人間、文化が描かれて います。旅芸人と言う世間からは蔑まされた地位、そこに身を置かざるを得 ない人たちの健気さや、尊厳を失わない生きる力、そんな前では、身分とか そういう社会の格式とか言うレベル以前に、書生さんとおだてられるエリー トの存在で、まだまだ社会の洗礼を知らないボンボン書生には、かりそめの 交流は出来たものの、別れ去る者を見送るしかない悲哀感しかないのでしょ う。新派の役者崩れと言う役の中山仁さん、その連れ合い役の佐藤友美さ ん、お母さん役の一の宮あつ子さん(神田生まれの姉さんの江戸弁)が魅力 的で、なんとも悲惨な運命の幼馴染役で、石川さゆりさんも出ていました。 ちなみにこの作品、百恵ちゃんは映画初主演作品ですが、友和さんはその相 手役として映画へのデビュー作で、ご存じのとおり「百恵友和コンビ=ゴー ルデンコンビ」のスタート作品となっています。
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[015]としごろ
 2009-36=1973年ymo11912016-03-02
 
今50代の我々にとっては、36年前のまさに”としごろ”のメモリーたっぷりのアイドルスターが結集した青春ドラマです。ドラマ展開も、女子学生バレー部の青春ドラマに、かなり・・・
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今50代の我々にとっては、36年前のまさに”としごろ”のメモリーたっぷりのアイドルスターが結集した青春ドラマです。ドラマ展開も、女子学生バレー部の青春ドラマに、かなり辛らつな要素(レイプや自殺)も含んでいて、単なるアイドル顔合わせのレベルを超えた、見ごたえのあるドラマとなっています。その上、森昌子さん、和田アキ子さん、堺正章さんの歌唱も取り込まれていてお宝映像的娯楽映画です。石川さゆりさんが自殺に追い込まれる可哀想な女学生役で、レイプされるシーンが痛ましく(吹替えであったことを願ってます)、PG-12指定にしてほしいですね。山口百恵さんは本作では脇役ですがやっぱり注目してしまいますね。
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[016]I
 原田麻由さんは原田芳雄さんの娘ymo11912015-12-16
 
本作は、豊田利晃さんの脚本・監督のオリジナル作品です。新興宗教団体、つまりカルトの教祖様役の主人公・藤原竜也さんと、その家族(姉:原田麻由(あの原田芳雄さんの娘)、・・・
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本作は、豊田利晃さんの脚本・監督のオリジナル作品です。新興宗教団体、つまりカルトの教祖様役の主人公・藤原竜也さんと、その家族(姉:原田麻由(あの原田芳雄さんの娘)、兄:北村有起哉、母:大楠道代)、そして信者だった妹を自殺に追いやられた姉:水原希子、そして殺し屋(松田龍平、永山絢斗、仲野茂)、そして怪しい教団マネージャー:板尾創路さんのキャストでドラマは進行します。豊田監督のカルト的視聴者として、この作品に込められたメッセージを読み解こうと作品を見ていく訳ですが。。。神は存在しますか。。。小さな声が聞こえてきます。結局この作品は、破壊、破滅が、あるエネルギーの発散として、この映画のスパンの中で盛り上がり消えてゆく。そしてこれを観た者の気持ちの高ぶりが、見終わったときにリセットされる。ドラッグムービーの要素を豊田監督に感じる所以であります。
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[017]帰らざる夜明け
 田園を走る運河が脈々とymo11912013-06-04
 
アラン・ドロンさん35歳は、仏の片田舎に流れて来た訳ありの脱獄囚の役で、人殺しと言う犯罪の背景は描き込まれては無く、逃亡者ではありますが、ただ一人の何かを渇望する男と・・・
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アラン・ドロンさん35歳は、仏の片田舎に流れて来た訳ありの脱獄囚の役で、人殺しと言う犯罪の背景は描き込まれては無く、逃亡者ではありますが、ただ一人の何かを渇望する男として描かれています。フランスのベテラン女優シモーヌ・シニョレさん50歳、未亡人役の所に身を寄せることになります。農牧国フランスの美しい田園風景や、片田舎の農家の暮らしぶりを背景に、犯罪者の末路は壮絶です。村娘役オッタヴィア・ピッコロさんが若々しい。ドロンさん、この後1973年「燃えつきた納屋」でも、シモーヌさんと共演することになりますが、後作が、フランスの名優同士の魂の共演であるとすると、本作1971年の方は、お互い肉体同士の共演とも言える、男と女の情念ものです。内容的には原題「LA VEUVE COUDERC」の通り、未亡人クーデルク(シモーヌ・シニョレ)の生き様と言う事であり、流れ者に惚れて、銃弾に倒れていく未亡人のお話です。
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[018]SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者
 栃木と埼玉ymo11912013-04-09
 
「SR サイタマノラッパー」(2008)の人気で手腕を評価されて来た、入江悠監督、同郷の監督として注目して来ているのですが、この「SR サイタマノラッパー」シリーズ第3弾・・・
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「SR サイタマノラッパー」(2008)の人気で手腕を評価されて来た、入江悠監督、同郷の監督として注目して来ているのですが、この「SR サイタマノラッパー」シリーズ第3弾は良く分かりません。それはたぶんドラマうんぬんの前に、ラッパーの音楽がどこかへ言ってしまった様な、ヒップホップ・ドラマと言うより、‘1作目で“SHO-GUNG”を脱退した元メンバー、マイティのその後と、やがて訪れるイック&トムとの悲痛な再会を描く’とあります様に、青春ドラマの展開に振り回され過ぎているからなのかも知れません。ちなみに、駐車場で車をパクるシーンがあり、ドラマは栃木の設定ですが、あれは埼玉は上里町のウニクスの駐車場です。
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[019]火の魚
 原田さんと尾野さんと死生観ymo11912012-10-26
 
老い行く老作家(原田芳雄)と、若手女性編集者(尾野真千子)との心の交錯を描く、室生犀星氏の原作をNHK(広島)がTVドラマ化した作品です。1時間ドラマと言う短い映像・・・
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老い行く老作家(原田芳雄)と、若手女性編集者(尾野真千子)との心の交錯を描く、室生犀星氏の原作をNHK(広島)がTVドラマ化した作品です。1時間ドラマと言う短い映像時間の中に、老い行く者の形骸化する人生観や、その老作家にバイタルを吹き込むように絡んでくる(その作家をほんとはリスペクトしている)、女性編集者との、恋愛感情とも取れる心の交錯を、原田さんと尾野さんで、それぞれの抱える重く熱い死生観を絡ませつつドラマは展開します。
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[020]日本の黒い夏 冤罪
 サリンは軍事的殺人ガスです。ymo11912012-10-14
 
社会派映画監督・熊井啓氏が脚本・監督した真摯な社会派ドラマです。実際の“松本サリン事件”を題材に、高校の放送部員(遠野凪子、男子学生)と言う曇りのない目を通して、この・・・
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社会派映画監督・熊井啓氏が脚本・監督した真摯な社会派ドラマです。実際の“松本サリン事件”を題材に、高校の放送部員(遠野凪子、男子学生)と言う曇りのない目を通して、この事件が多数の死傷者を出す大惨事と言う以上に、事件の真相を巡る警察やマスコミの曇った目が、それ以上の被害者と言う冤罪等の社会不安を引き起こしかねない危険について、辛らつに且つヒューマンにドラマは語っています。報道側の中井貴一さんと警察側の石橋蓮司さんが男のドラマを演じていますし、事件の第一通報者で被疑者扱いされた一市民を寺尾聰さんが忍耐強く演じています。直接の絡みはありませんでしたが、北村親子(北村和夫、北村有起哉)がそれぞれの役柄で好演していました。
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[021]海と毒薬
 血を意識させるモノクロ手術シーンymo11912012-10-14
 
熊井啓監督のまさに社会派たる作品です。原作は遠藤周作先生で、戦時下の日本人(と言うかそういう状況におかれた人間)の倫理観が描かれています。出演者の奥田瑛二さん、渡辺・・・
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熊井啓監督のまさに社会派たる作品です。原作は遠藤周作先生で、戦時下の日本人(と言うかそういう状況におかれた人間)の倫理観が描かれています。出演者の奥田瑛二さん、渡辺謙さん、根岸季衣さん等が、当時の医療機関の一員としてそれぞれのおかれた状況の中での苦悩や刹那、医学部長の椅子を争う(白い巨塔)大学病院の権力争い、戦後米軍に尋問される当時者の述懐、リアリズムを追求した手術シーンなどモノクロ映画の世界ゆえ余計に血を意識させる映像がギトギトしていた点など、見応えのある作品でした。さらに言及するなら、奥田瑛二さんの地でゆくような小心者で心優しい役と、渡辺謙さんの刹那的だが野望家たる役の怪演の対比、岸田今日子さんや田村高廣さんの能面のような寡黙な演技が見所です。
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[022]サンダカン八番娼館 望郷
 栗原小巻VS田中絹代ymo11912012-10-14
 
本作は”からゆきさん”について書かれた山崎朋子さんの小説を社会派作品で知られる熊井啓氏が映画化したもので、栗原小巻さんは女性史研究家として主演。元からゆきだった老女の・・・
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本作は”からゆきさん”について書かれた山崎朋子さんの小説を社会派作品で知られる熊井啓氏が映画化したもので、栗原小巻さんは女性史研究家として主演。元からゆきだった老女の役が、本作が遺作となった日本映画を代表する女優・田中絹代さんで”全霊をこめた演技で自らの最期を飾った。”とあるが、ボロヤ暮らしの設定の割には、きれいな老婆過ぎた感じがあった(白い歯とかも立派過ぎ)。で、からゆきとしての現役時代は高橋洋子さんが演じていて、男社会の不条理の中、健気に生きる女を演じていました。栗原さん29歳、知的な容貌が、この社会派ドラマで田中さんに負けず頑張っていました。
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[023]忍ぶ川
 コマキストではありませんが。ymo11912012-10-14
 
熊井啓監督作品ですが、社会派として評価の高い熊井監督が手がける純文学のラブロマンスものと言うところが興味を引く。実際、社会派監督たる独特のタッチが利いていて、このモ・・・
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熊井啓監督作品ですが、社会派として評価の高い熊井監督が手がける純文学のラブロマンスものと言うところが興味を引く。実際、社会派監督たる独特のタッチが利いていて、このモノクロ作品が単なるラブロマンスの薄っぺらなものでなく、純文学三浦哲郎氏原作に相応しい、厚みのある作品になっていると思います。加藤剛さんについてはあの大岡越前がハマリ役で、そのイメージ(ふけ顔で、堅物っぽい)は拭い切れませんが、あの栗原小巻さんのプチヌードまであって、かなり面白かったです。知的な容貌が売りで、女優活動より社会活動の方が多く、映画出演作は吉永小百合さんに比べ多くはありませんが、なかなか若い頃も今も愛くるしい演技のできる女優さんだと思います。コマキストではありませんが。
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[024]帝銀事件 死刑囚
 昭和23年復興中の日本ymo11912012-10-13
 
戦後の復興期に起きた凶悪事件で、どう見ても冤罪事件の帝銀事件(昭和23年)を、ドキュメンタリー映像も含めて1964年に映画化した、社会派監督・熊井啓氏の監督デビュー作品で・・・
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戦後の復興期に起きた凶悪事件で、どう見ても冤罪事件の帝銀事件(昭和23年)を、ドキュメンタリー映像も含めて1964年に映画化した、社会派監督・熊井啓氏の監督デビュー作品です。本作が撮られた当時は、犯人として逮捕された、平沢貞通氏の冤罪が騒がれている真っ最中であったし、1987年に平沢氏が獄死しているので、事件の真贋はコメントしませんが、本ドラマが描く、本事件を通しての当事者家族、マスコミ、社会のあり方が、1964年代と言う当時の日本社会の映像と共に伝わって来ます。戦後間もなくの事件当時は、ネット社会の今に比べれば、その情報網は稚拙であったにせよ、警察の事件捜査は稚拙ではなかったはずですが、731部隊と言う軍絡みの箝口令から、犯人捜査が捻じ曲げられています。大衆は、戦後の混乱の貧しさから立ち直ろうと、貧しさに耐えながら頑張っていたころですが、それは、正にしろ負にしろ、情報への振幅のエネルギーが激しかった時代です。ですから今のネット社会の情報網の様に、当時のマスコミが情報社会に重要な役割を負っていて、そう言う、新聞記者ひとりひとりの熱意や良心が、社会にとって大きな歯車となっていた時代性や、そこでの混沌さや情報操作が、捻じ曲げた大衆操作をしてしまうと言う、警告ともとれる、人間社会に対する社会派ドラマとなっています。
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[025]ホームカミング
 かつての『金曜日の妻たちへ』の街が今、ymo11912012-10-08
 
高田純次さんが主演ですから、コメディです。若い世代が巣立って行って、少子高齢化で活気を失いつつある街に、活気を取り戻そうと言うヒューマンコメディです。出演者はシニア・・・
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高田純次さんが主演ですから、コメディです。若い世代が巣立って行って、少子高齢化で活気を失いつつある街に、活気を取り戻そうと言うヒューマンコメディです。出演者はシニア層に入ってしまった役者さん達で、皆で、自分たちの老人街と化しているホームタウンを盛り立てようと活動します。ですから、ドラマ展開としては、ホームタウンの活性化として、ホームカミングの企画が展開します。かつてはニュータウンとして、不特定な家族たちが住み着いて形成された街ですから、昔ながらの繋がりの祭りや行事がある訳ではありませんが、この様にホームタウンと呼べる同じ地域に暮らしている、シニア層のコミュニティ活動に脚光を当てたドラマです。キャストがまさに、映画シーンに帰って来たと言う意味でもホームカミングですが、ドラマの中での、ホームカミングパーディーの出し物が結構面白かったです。
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[026]湘南☆夏恋物語
 夏だ、海だ、湘南だymo11912012-09-25
 
小池徹平君主演の、夏だ、海だ、湘南だ、のBeeTVです。ドラマの舞台や設定は、まあ有り得ないレベルの海の家のお話しですが、若い男女4人の夏のロマンスと言うノリで付き・・・
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小池徹平君主演の、夏だ、海だ、湘南だ、のBeeTVです。ドラマの舞台や設定は、まあ有り得ないレベルの海の家のお話しですが、若い男女4人の夏のロマンスと言うノリで付き合えるでしょう。共演の西島隆弘君が、表面上はヨイショ的な存在ですが、実は他人を思いやられるだけの陰の部分を持っていました。その事は、徹平君にも言える爽やかな青年像ですが、何分、徹平君に都合よく事が運ぶ、甘く切ない?夏物語青春編でした。
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[027]約束
 ボックスシートymo11912012-09-23
 
日本海を北上する列車の中。ボックスシートに相席になった、中年女性(岸恵子40歳、年配女性(南美江)の連れあり)と若い青年(萩原健一22歳)が、その沈黙からの脱却か、若い・・・
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日本海を北上する列車の中。ボックスシートに相席になった、中年女性(岸恵子40歳、年配女性(南美江)の連れあり)と若い青年(萩原健一22歳)が、その沈黙からの脱却か、若い青年の人懐こいアプローチに、お互いの心の交歓が始まります。美しい冬の景観を捉えたカメラワークが冴えています。それは物語の心情とリリカルに融合して。岸さんと言う年上の女性に対する、若いショーケンの、甘えるような、懇願する様な恋慕の念が、自らの訳ありの人生の翳りの部分を照れ隠ししている様です。それを受け止め、前科者と言う枷を吐出しなければならない、真摯な気持ちに変わって行く、岸さんが魅力的でした。
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[028]帰って来た木枯し紋次郎
 紋次郎の楊枝サイズymo11912012-09-23
 
TVドラマの人気時代劇『木枯し紋次郎』(1972〜73年)からは、20年も経っての本作で、二十周年記念作と言う事です。笹沢左保氏原作、市川崑氏演出、中村敦夫さん主演の同じ・・・
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TVドラマの人気時代劇『木枯し紋次郎』(1972〜73年)からは、20年も経っての本作で、二十周年記念作と言う事です。笹沢左保氏原作、市川崑氏演出、中村敦夫さん主演の同じトリオによって、劇場公開作品として撮られています。それでも、市川監督のこだわりでしょうか、映像サイズはTV向けのスタンダードサイズでした。共演陣はさすがに、TVシリーズからは20年の隔たりがある、90年代の俳優さん達です(岸部一徳、坂口良子、鈴木京香、等々)。市川監督はまだまだ元気だったのでしょうけど、主演の中村さんは、ドラマのシナリオでも、一度渡世の道から足を洗って(引退)からの返り咲きとなっており、渡世人としての凄味は薄らいだ感じでした。往時を懐かしむと言う、帰って来た木枯らし紋次郎と言う作品です。
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[029]日本の悪霊
 全共闘とフォークとヤクザymo11912012-09-20
 
ゲリラ的に登場するフォークシンガー岡林信康さんが、このドラマの趣旨を盛り上げています。本作は黒木和雄監督の初期の頃の作品で、黒木映画における黒木節の原点がストレート・・・
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ゲリラ的に登場するフォークシンガー岡林信康さんが、このドラマの趣旨を盛り上げています。本作は黒木和雄監督の初期の頃の作品で、黒木映画における黒木節の原点がストレートに詰め込まれています。学生運動に挫折したインテリヤクザと、戦時中は整備兵として、同世代の若者を自分が作った飛行機に乗せて、片道切符で特攻させた過去を持つ刑事(以上佐藤慶さんが二役)が、日本国にオトシマエを要求する。また、その二人に対し、少女はまるで観音様のように二人を受け入れて子種を孕む。と言うオトシマエの社会派視点と、再生と言う人間ドラマです。いずれにしても、全共闘とフォークとヤクザと言う、団塊の世代の三種の神器を描いたニヒルな作品です。
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[030]正午なり
 金田賢一、手塚さとみさんデビュー作ymo11912012-09-20
 
ATG映画作品として、地方の山里が実家の、鬱屈した青年のやるせなさと、正午と言う、静寂なのかザワツキなのか、何とも言えない日中のタイムスポットとの関連が、観念的にイ・・・
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ATG映画作品として、地方の山里が実家の、鬱屈した青年のやるせなさと、正午と言う、静寂なのかザワツキなのか、何とも言えない日中のタイムスポットとの関連が、観念的にイメージを深めてくれる作品でした。主演の金田賢一さんの映画デビュー作で、ほぼ素の青年の役になっており、山里に育った無垢な青年が、都会の雑踏に溶け込めず、かといって山里での暮らしでは、若者のエネルギーを持て余してしまうと言う、ギャップと葛藤と精神のほつれを演じていました。そこに現れたスナックの女・結城しのぶさんと言うのは、年上で、山里の優しさの様に包み込んでくれる、しかも性的に魅力的な女性でしたが、男・原田芳雄さんと言う、穢れの存在に気づいた時主人公は失望します。友人の婚約者・手塚さとみさん(映画デビュー作)の穢れない存在にも、友人と言う穢れが失望となり。。。鬱積したリビドーの吐出が、まぶしい太陽のもとで白昼夢となります。
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